| 【発明の名称】 |
汎用コンバインの動力伝達装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】越智 理一
【氏名】村田 隆昭
【氏名】里路 久幸
【氏名】大原 一志
【氏名】広瀬 雅一
【氏名】竹内 賢一郎
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| 【要約】 |
【課題】伝動構成の配置の効率化、機体剛性の向上、メンテナンスの容易化。
【解決手段】搬送装置14の側方にエンジン32を設けた汎用コンバインにおいて、該エンジン32はキャビンの下方に設け、前記搬送装置の基部よりも上方の上部脱穀室の前壁に、右方に突出し前記エンジン32により回転させられる入力軸45と該入力軸45の回転を変速する変速手段と該変速手段からの回転を受けて回転する後方に突出す扱胴回転軸52とを有するギヤボックス40を固定して設け、前記エンジン32からカウンタギヤボックス34に入力された動力をベルト47によって前記入力軸45へ動力伝達する構成にすると共に、ベルト47には脱穀用クラッチプーリーを配置して設け、前記ベルト47及び脱穀用クラッチプーリーは、前記搬送装置14の右側に配置して設けたことを特徴とする汎用コンバインの動力伝達装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体の前部に設けた掻込リール11および刈刃10等を有する刈取部4と、該刈取部4の後部に設けた搬送装置14と、該搬送装置14の後部を接続する前記刈取部4の後部左側に設けた前後方向軸の扱胴17を有する上部脱穀室16および唐箕22と揺動選別装置21等を有する下部風選室19からなる脱穀装置3と、前記搬送装置14の側方に設けたエンジン32とを有するものにおいて、該エンジン32はキャビン30の下方に設け、前記搬送装置14の基部よりも上方の上部脱穀室16の前壁15に、右方に突出し前記エンジン32により回転させられる入力軸45と該入力軸45の回転を変速する変速手段と該変速手段からの回転を受けて回転する後方に突出す扱胴回転軸52とを有するギヤボックス40を固定して設け、前記エンジン32からカウンタギヤボックス34に入力された動力をベルト47によって前記入力軸45へ動力伝達する構成にすると共に、ベルト47には脱穀用クラッチプーリー74配置して設け、前記ベルト47及び脱穀用クラッチプーリー74は、前記搬送装置14の右側に配置して設けたことを特徴とする汎用コンバインの動力伝達装置。 【請求項2】 請求項1において、前記ギヤボックス40には、右方に突出し前記エンジン32により回転させられる入力軸45と、該入力軸45より動力伝達を受けて回転する後方に突出する扱胴回転軸52と、前記入力軸45より動力伝達を受けて回転する左方に突出する刈取選別回転軸57とを設けた汎用コンバインの動力伝達装置。 【請求項3】 請求項2において、前記入力軸45および刈取選別回転軸57は、夫々前記ギヤボックス40より下方にあるプーリーとの間にベルトを掛け回した汎用コンバインの動力伝達装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、汎用コンバインの動力伝達装置に係るものである。 【0002】 【従来技術】従来公知の汎用コンバインの動力伝達装置は、図8に示したように、機体の前部に設けた掻込リールおよび刈刃a等を有する刈取部bと、該刈取部bの後部の左側に設けた前後方向軸の扱胴cを有する上部脱穀室dおよび唐箕と揺動選別装置等を有する下部風選室からなる脱穀装置eと、前記刈取部bの後部の右側に設けたエンジンfからなるものにおいて、前記上部脱穀室d内の扱胴cは、前記エンジンfよりベルトgを経て回転させられ、前記刈取部bは、前記エンジンfよりベルトiを経て回転させられる構成であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そのため、図8のものは、扱胴cが過負荷でスリップしていても、オペレーターはベルトiで作動している刈取部bを見ていてスリップに気が付かないことがあった。また、前記図8のものは、上部脱穀室dの前壁(フロント側板)の強度に課題があった。また、前記図8のものは、ベルトgが上部脱穀室dの側部の蔭の部分に位置するので、メンテナンスが面倒だった。しかし、汎用コンバインの動力伝達装置について工夫すると、脱穀部と刈取部とが、比例して回転するようにできるので、扱胴スリップを看過することがないばかりでなく、上部脱穀室の前壁(フロント側板)の補強もでき、かつ、メンテナンスも容易にできるものが得られる。 【0004】 【発明の目的】本発明は、伝動構成の配置の効率化、機体剛性の向上、メンテナンスの容易化を図ったものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】よって、本発明は、機体の前部に設けた掻込リール11および刈刃10等を有する刈取部4と、該刈取部4の後部に設けた搬送装置14と、該搬送装置14の後部を接続する前記刈取部4の後部左側に設けた前後方向軸の扱胴17を有する上部脱穀室16および唐箕22と揺動選別装置21等を有する下部風選室19からなる脱穀装置3と、前記搬送装置14の側方に設けたエンジン32とを有するものにおいて、該エンジン32はキャビン30の下方に設け、前記搬送装置14の基部よりも上方の上部脱穀室16の前壁15に、右方に突出し前記エンジン32により回転させられる入力軸45と該入力軸45の回転を変速する変速手段と該変速手段からの回転を受けて回転する後方に突出す扱胴回転軸52とを有するギヤボックス40を固定して設け、前記エンジン32からカウンタギヤボックス34に入力された動力をベルト47によって前記入力軸45へ動力伝達する構成にすると共に、ベルト47には脱穀用クラッチプーリー74配置して設け、前記ベルト47及び脱穀用クラッチプーリー74は、前記搬送装置14の右側に配置して設けたことを特徴とする汎用コンバインの動力伝達装置としたものである。本発明は、前記ギヤボックス40には、右方に突出し前記エンジン32により回転させられる入力軸45と、該入力軸45より動力伝達を受けて回転する後方に突出する扱胴回転軸52と、前記入力軸45より動力伝達を受けて回転する左方に突出する刈取選別回転軸57とを設けた汎用コンバインの動力伝達装置としたものである。本発明は、前記入力軸45および刈取選別回転軸57は、夫々前記ギヤボックス40より下方にあるプーリー38、77との間にベル47、63トを掛け回した汎用コンバインの動力伝達装置としたものである。 【0006】 【実施例】本発明の一実施例を図により説明すると、1はコンバインの機体フレーム、2は機体フレーム1の下方に設けた走行装置、3は機体フレーム1の上方に設けた脱穀装置、4は機体フレーム1の前方に設けた刈取部である。刈取部4は、底板5と左右側板6、6と、後板7からなるオーガーフレーム8内に左右方向のオーガー9を軸装し、前記底板5の前縁に刈刃10を設け、該刈刃10の上方に穀稈を掻込む掻込リール11を前後位置および高さ調節自在に設けて構成し、前記オーガーフレーム8の後板7に断面四角形状の前後方向のケース12内に搬送機構13を設けた搬送装置14の先端(前側)を接続し、搬送装置14の基部(後側)は前記脱穀装置3の前壁15側に回動自在に取付ける。前記脱穀装置3の上部には上部脱穀室16を設け、該上部脱穀室16内には前後方向の外周に螺旋翼を設けたスクリュウ型の扱胴17を軸装し、扱胴17の主として下方側を扱網18により包囲し、扱網18の下方には下部風選室19を形成し、下部風選室19内には揺動選別装置21を設けている。22は送風唐箕、23は一番コンベア用プーリー、24は二番コンベア用プーリー、25は揺動用プーリー、26は受動プーリーである。また、脱穀装置3の側部にはグレンタンク28を設ける。29はグレンタンク28に接続した排出オーガー、30はグレンタンク28の前側に設けたキャビンである。 【0007】しかして、運転席を設けたキャビン30の後側下部にはエンジン32を設け、エンジン32の出力プーリー33とエンジン32の後側に設けたカウンタギヤボックス34の軸35に設けた中間プーリー36との間にベルト37を掛け回す。軸35には別の中間プーリー38を設ける。前記脱穀装置3の前壁15には分岐ギヤボックス40を設ける。分岐ギヤボックス40は前記前壁15に固定の本体41の右側に側方に突出する右側パイプ42および左側に側方に突出する左側パイプ43を設け、該右側パイプ42および左側パイプ43の先端を前記前壁15に取付部材44によりそれぞれ固定する。前記右側パイプ42内には左右方向の入力軸45を軸装し、入力軸45の先端に固定した上部中間プーリー46と前記下部中間プーリー38との間にベルト47を掛け回す。本体41内の右側には前後方向の中間軸48を設け、中間軸48の前側部に固定の傘歯車50と入力軸45に固定の傘歯車49を噛合わせる。傘歯車50を固定した部分より後側の中間軸48には軸心方向に摺動する摺動歯車51を設け、摺動歯車51を扱胴回転軸52に設けた大歯車53または小歯車54に選択して噛合わせる。 【0008】前記中間軸48の前端は基部側の前記左側パイプ43内に突出させ、該突出部に傘歯車56を前記傘歯車50と背中合わせとなるように固定し、傘歯車56には前記入力軸45と平行であって前記左側パイプ43内に軸装した刈取選別回転軸57に固定の傘歯車58を噛合わせる。刈取選別回転軸57の右側には刈取部4に伝達する刈取部用中間プーリー60および脱穀装置3に伝達する脱穀用中間プーリー61を設け、刈取部用中間プーリー60にはプーリー62との間にベルト63を掛け回し、脱穀用中間プーリー61には軸64に設けたプーリー65との間にベルト66を掛け回し、軸64には別のプーリー67を設け、プーリー67と前記二番コンベア用プーリー24等の間にベルト68を掛け回す。また、前記プーリー62は搬送装置14の基部の伝動軸兼入力軸69に固定し、伝動軸兼入力軸69の他端には刈取用出力プーリー70を設ける。しかして、脱穀装置3の前壁15の下部は、前記送風唐箕22の前側を包囲するように円弧板72に形成して、前壁15の下部に空間を形成し、該空間内に前記カウンタギヤボックス34、中間プーリー36、下部中間プーリー38等を設け、効率よく配置している。また、73は刈取用クラッチプーリー、74は脱穀用クラッチプーリー、75は前記カウンタギヤボックス34に設けた油圧ポンプ、76は別のテンションプーリー、77は搬送装置14のケース12の基部を回動自在に取付ける取付部材、78は刈取部4の上下用シリンダである。 【0009】次に作用を述べる。エンジン32の回転が、出力プーリー33、ベルト37、中間プーリー36、軸35と伝達され、軸35に固定の別の下部中間プーリー38とベルト47を介して上方の脱穀装置3の前壁15に設けた分岐ギヤボックス40に軸装された入力軸45に固定の上部中間プーリー46に伝達される。上部中間プーリー46により入力軸45に伝達された回転は入力軸45に固定の傘歯車49とカウンタギヤボックス34の本体41内に設けた中間軸48に固定の傘歯車50との噛合いにより中間軸48に伝達され、中間軸48の回転は摺動歯車51と該摺動歯車51に噛合う大歯車53または小歯車54により扱胴回転軸52に伝達されて扱胴17を回転させる。 【0010】そして、中間軸48に伝達された回転は中間軸48の前端に固定の傘歯車56と該傘歯車56に噛合う傘歯車58を介して刈取選別回転軸57に伝達され、刈取選別回転軸57に固定の刈取部用中間プーリー60からベルト63、プーリー62、伝動軸兼入力軸69、刈取用出力プーリー70を介して刈取部4に回転を伝達して刈取部4を作動させる。そして、前記刈取選別回転軸57に固定の脱穀用中間プーリー61から、ベルト66、プーリー65、軸64、プーリー67、ベルト68により一番コンベア用プーリー23、二番コンベア用プーリー24、揺動用プーリー25等に回転を伝達して、一番コンベア、二番コンベア、揺動選別装置21等を作動させる。 【0011】しかして、前記の状態で走行装置2により機体を走行させると、刈取部4は分草体により分草し、掻込リール11によりオーガーフレーム8内に穀稈を掻込んで刈刃10で刈取り、刈取った穀稈は搬送装置14により脱穀装置3の上部脱穀室16に搬送供給し、上部脱穀室16内で脱穀された穀粒は扱網18より下部風選室19内に落下し、送風唐箕22からの送風と揺動選別装置21の揺動により選別されて、一番コンベアより取出され、グレンタンク28に一時貯留され、貯留された穀物は排出オーガー29により機外に排出される。前記の場合、脱穀装置3の進行方向の右側に設けたエンジン32から、一旦搬送装置14のケース12の基部よりも上方の脱穀装置3の前壁15の前側にある分岐ギヤボックス40に回転を伝達し、分岐ギヤボックス40により脱穀装置3の左側に回転を取出してから下方に伝達して、脱穀装置3および刈取部4に伝達するように配置構成したので、搬送装置14のケース12の基部側の空間を有効利用して、効率よく伝動部品を配置でき、メンテナンスも容易に行なえる。 【0012】分岐ギヤボックス40は、前記前壁15に固定の本体41に、左右に突出するように右側パイプ42および左側パイプ43の基部を取付け、右側パイプ42および左側パイプ43の先端側はそれぞれ取付部材44により前壁15に固定しているので、前壁15の剛性を向上させる。また、前壁15に刈取部4を支持する搬送装置14のケース12の基部を取付けるが、この取付強度を向上させるとともに、搬送装置14による刈取部4の上下に対する支持力も向上させ、耐久性をも向上させる。 【0013】また、脱穀装置3の扱胴17の扱胴回転軸52に伝達する回転を振り分けて刈取部4に伝達しているから、脱穀装置3の上部脱穀室16が過負荷になって、扱胴17の回転が遅くなると、刈取部4へ伝達する回転も遅くなり、作業者は脱穀装置3の上部脱穀室16内の詰まりを敏感にキャッチできる。また、分岐ギヤボックス40内の構成は、中間軸48には入力軸45の傘歯車49に噛み合う傘歯車50と、刈取選別回転軸57に固定の傘歯車56との2個の傘歯車を固定するが、2個の傘歯車は背中合わせに設けているから、回転を伝達する際に受ける軸方向の荷重が、背中合わせの傘歯車50と傘歯車56に掛るので互いに打ち消し合うように作用し、分岐ギヤボックス40は薄板構造にでき、軽量化できる。分岐ギヤボックス40の右側の入力軸45は上部中間プーリー46に掛け回したベルト47により、また、他方の分岐ギヤボックス40の左側の刈取選別回転軸57は刈取部用中間プーリー60および脱穀用中間プーリー61に掛け回したベルト63およびベルト66により、それぞれ、下方に押え付けられるから、脱穀装置3は機体フレーム1にベルト張力で下方に押え付けられることになり脱穀装置3の振動を防止し、機体フレーム1に対する脱穀装置3の組付強度が向上する。 【0014】 【効果】本発明は、機体の前部に設けた掻込リール11および刈刃10等を有する刈取部4と、該刈取部4の後部に設けた搬送装置14と、該搬送装置14の後部を接続する前記刈取部4の後部左側に設けた前後方向軸の扱胴17を有する上部脱穀室16および唐箕22と揺動選別装置21等を有する下部風選室19からなる脱穀装置3と、前記搬送装置14の側方に設けたエンジン32とを有するものにおいて、該エンジン32はキャビン30の下方に設け、前記搬送装置14の基部よりも上方の上部脱穀室16の前壁15に、右方に突出し前記エンジン32により回転させられる入力軸45と該入力軸45の回転を変速する変速手段と該変速手段からの回転を受けて回転する後方に突出す扱胴回転軸52とを有するギヤボックス40を固定して設け、前記エンジン32からカウンタギヤボックス34に入力された動力をベルト47によって前記入力軸45へ動力伝達する構成にすると共に、ベルト47には脱穀用クラッチプーリー74配置して設け、前記ベルト47及び脱穀用クラッチプーリー74は、前記搬送装置14の右側に配置して設けたことを特徴とする汎用コンバインの動力伝達装置としたものであるから、前壁15にギヤボックス40を設けたので、前記前壁15の支持強度を向上させ、また、前壁15にギヤボックス40を設けているのでメンテナンスを容易に行え、また、エンジン32と入力軸45との距離が短くなるので、伝動構成の配置が効率化できるという効果を奏する。本発明は、前記ギヤボックス40には、右方に突出し前記エンジン32により回転させられる入力軸45と、該入力軸45より動力伝達を受けて回転する後方に突出する扱胴回転軸52と、前記入力軸45より動力伝達を受けて回転する左方に突出する刈取選別回転軸57とを設けた汎用コンバインの動力伝達装置としたものであるから、扱胴17が過負荷でスリップすると、刈取部4へ伝達される回転数が低下するので、オペレーターは作動している刈取部4を見ていてスリップに気が付き、脱穀室16が詰まるのを防止する。本発明は、前記入力軸45および刈取選別回転軸57は、夫々前記ギヤボックス40より下方にあるプーリーとの間にベルトを掛け回した汎用コンバインの動力伝達装置としたものであるから、脱穀装置3は機体フレーム1にベルト張力で下方に押え付けられることになり脱穀装置3の振動を防止し、機体フレーム1に対する脱穀装置3の組付強度が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成5年8月18日(1993.8.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−238340(P2002−238340A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−391962(P2001−391962) |
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