| 【発明の名称】 |
揺動体の揺動リンク機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】梅林 竜司
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| 【要約】 |
【課題】ベルト伝動によるプーリから揺動リンク機構を介して揺動体を良好に揺動駆動すると共に、ベルトの交換等のメンテナンス作業を能率よく簡単に行うことができる揺動体の揺動リンク機構を提供する。
【解決手段】ベルト2Vを巻き掛けたプーリ21の回転によって往復作動する作動リンク杆30と、揺動体12の揺動作動軸6に設けた揺動リンク杆31と、作動リンク杆30と揺動リンク杆31とを連結軸35を介して接離可能に連結する連結構造3aとで、揺動体12を揺動駆動させる揺動リンク機構3を構成すると共に、上記連結構造3aの連結解除によって、作動リンク杆30と揺動リンク杆31との間にベルト2Vの通過間隔を形成せしめ、該通過間隔を通してプーリ21に巻き掛けたベルト2Vを取り外すように構成した揺動体の揺動リンク機構にしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベルト(2V)を巻き掛けたプーリ(21)の回転によって往復作動する作動リンク杆(30)と、揺動体(12)の揺動作動軸(6)に設けた揺動リンク杆(31)と、作動リンク杆(30)と揺動リンク杆(31)とを連結軸(35)を介して連結する連結構造(3a)とで、揺動体(12)を揺動駆動させる揺動リンク機構(3)を構成すると共に、上記連結構造(3a)の連結解除によって、作動リンク杆(30)と揺動リンク杆(31)との間にベルト(2V)の通過間隔を形成せしめ、該通過間隔を通してプーリ(21)に巻き掛けたベルト(2V)を取り外すように構成した揺動体の揺動リンク機構。 【請求項2】 連結構造(3a)の連結軸(35)を、作動リンク杆(30)又は揺動リンク杆(31)の何れかに軸支したまま、連結構造(3a)の連結解除を可能とし、作動リンク杆(30)と揺動リンク杆(31)との間にベルト(2V)の通過間隔を形成せしめ、該通過間隔を通してプーリ(21)に巻き掛けたベルト(2V)を取り外すように構成した請求項1記載の揺動体の揺動リンク機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトを巻き掛けたプーリによって揺動駆動される、脱穀機の揺動選別体や任意な揺動体の揺動リンク機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、扱室で脱穀された脱穀物を受けて揺動選別する脱穀機の揺動選別体は、ベルト伝動されるプーリの回転によって往復作動する作動リンク杆と、揺動選別体の揺動作動軸に設けた揺動リンク杆とを、連結軸で連結した揺動リンク機構によって揺動駆動させるように構成している。また、上記プーリは機体の一側壁に複数軸支した、例えば送風ファンプーリ,一番螺旋軸プーリ,二番螺旋軸プーリ等と共に、一連に巻き掛けられたベルトによって回転駆動する構成にしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のような構成による揺動選別体の揺動リンク機構は、揺動選別体を連結支持する揺動作動軸の設置位置やその揺動量を設定する上で、揺動リンク機構をベルトに巻き掛け範囲内に納めて構成することができず、その一部をベルトの巻き掛け範囲外に突出させるものが一般的であり、このような脱穀機において、上記ベルトの交換等の必要が生じベルト外し作業を行おうとすると、プーリの外側寄りでベルト外し方向に位置する作動リンク杆や揺動リンク杆が邪魔になって、このベルトを機外に直接的に取り外すことが困難である。そこで、上記作動リンク杆や揺動リンク杆を、プーリや揺動作動軸から取り外したり、或いは両リンク杆を連結するリンク関節部の連結軸を引き抜き、両リンク杆の間に形成した間隔を通して、ベルトの取り外し並びに組付け等を行わねばならないので、一連のメンテナンス作業が煩雑で時間がかかる等の欠点があると共に、ベルト外しの際に揺動リンク機構を分解したり引き抜いた部品が、散逸し易くまた誤って組付けられる等の課題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決するために本発明の揺動体の揺動リンク機構は、第1に、ベルト2Vを巻き掛けたプーリ21の回転によって往復作動する作動リンク杆30と、揺動体12の揺動作動軸6に設けた揺動リンク杆31と、作動リンク杆30と揺動リンク杆31とを連結軸35を介して接離可能に連結する連結構造3aとで、揺動体12を揺動駆動させる揺動リンク機構3を構成すると共に、上記連結構造3aの連結解除によって、作動リンク杆30と揺動リンク杆31との間にベルト2Vの通過間隔を形成せしめ、該通過間隔を通してプーリ21に巻き掛けたベルト2Vを取り外すように構成したことを特徴としている。 【0005】第2に、連結構造3aの連結軸35を、作動リンク杆30又は揺動リンク杆31の何れかに軸支したまま、連結構造3aの連結解除を可能とし、作動リンク杆30と揺動リンク杆31との間にベルト2Vの通過間隔を形成せしめ、該通過間隔を通してプーリ21に巻き掛けたベルト2Vを取り外すように構成したことを特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。符号1はコンバイン等収穫機に搭載可能な脱穀機であり、脱穀機1はその機体1aに、従来のものと同様な構成を以て、扱胴10を回転可能に軸支する扱室11と、該扱室11の下方で脱穀物を受けて揺動選別を行う、揺動体の一例として示す揺動選別体12と、該揺動選別体12の前後で選別風路を形成して脱穀物の風選別を行う送風ファン13及び排塵ファン14と、揺動選別体12の下方で一番物を受けて機外に排出移送する一番樋の一番螺旋軸15、及び二番物を揺動選別体12に図示しない還元筒を介して還元移送する二番樋の二番螺旋軸16等を配置している。また扱室11は、その扱口にフィードチェン1cの挟持搬送面を沿わせて張架し、該フィードチェン1cはその搬送終端に排稈搬送帯1dを設けて、刈取部側から供給される穀稈を、フィードチェン1cで扱室11内に挟持搬送し、脱穀済の排稈を排稈搬送帯1dに継送して機外に排出するようにしている。 【0007】そして、上記送風ファン13,一番螺旋軸15,二番螺旋軸16は、機体1aの右側の側壁1bの外側で、各軸端にプーリ13a,15a,16aを取着せしめ、且つ、フィードチェン1cと揺動選別体12は、図3で後述する伝動ケース2の伝動軸20にプーリ21を取着し、これら各プーリにベルト2Vを図1で示すように一連に巻き掛け、原動機(図示せず)側から入力駆動される二番螺旋軸16のプーリ16aを駆動側とし、このベルト伝動構造によって一連に駆動すると共に、上記揺動選別体12は、プーリ21から本発明に係わる連結構造3aを有する揺動リンク機構3を介して駆動するようにしている。 【0008】尚、扱胴10と排塵ファン14は、図示しない構成の別伝動系統から駆動するようにしている。また、揺動体の一実施形態として示す揺動選別体12は、機体1aの前後でメタル部60を介して軸支している揺動作動軸6と揺動受動軸61に、それぞれ一体的に設けた複数の揺動腕62によって、前後及び上下方向に揺動駆動可能に支持され、扱室11から送給される脱穀物の揺動選別を円滑に行うように構成している。 【0009】次に、上記ベルト伝動構造及び揺動リンク機構3等の詳細な構成について説明する。先ず、この実施形態におけるベルト伝動構造は、その伝動ケース2を左側の側壁1bから門型状に突設した取付ブラケット22に取付固定し、この取付固定状態で伝動ケース2に軸装した伝動軸20の軸端に対し、前記プーリ21を取付ブラケット22内で側壁1bとの間にベルト通過間隙Hを有し、且つベルト2Vの巻き掛け面に一致させて取着している。また伝動ケース2は、その他方にフィードチェン1cの駆動スプロケット23を軸端に取着したフィードチェン軸25を軸支しており、該フィードチェン軸25を伝動ケース2に内装した減速ギヤ構造26によって、伝動軸20側から駆動するようにしている。 【0010】そして前記プーリ21は、その内側面に伝動軸20側から偏心させた位置に揺動駆動軸27をクランク状に突設し、揺動駆動軸27と後述する揺動リンク機構3の作動リンク杆30と連結し、このクランク運動によって揺動選別体12を所定のストロークで揺動駆動するようにしている。尚、上記揺動駆動軸27はプーリ21に設けることなく、伝動軸20側からクランク状に形成してもよい。そして、ベルト2Vはその巻き掛け状態で、プーリ16aとプーリ15aとの間及びプーリ13aとプーリ21との間にタイトプーリ17,17を設け、またプーリ16aとプーリ21との間にはテンションプーリ18を設けてベルト張りを行い、伝動を確実に行うようにしている。 【0011】尚、テンションプーリ18は、二番螺旋軸16側に回動可能に枢支した板状の支持腕19の端部に軸支し、該支持腕19をスプリング19aによってベルト張り方向に付勢し、これによりベルト2Vをテンションプーリ18によって適正に張圧し、またテンションプーリ18は支持腕19を介しスプリング19aに抗して非張圧方向への退避作動を自由にし、ベルト2Vの組付け及び取り外し等のメンテナンス作業を簡単に行うことができるようにしている。 【0012】揺動リンク機構3は、前記揺動駆動軸27に回動可能に軸支した駆動側の作動リンク杆30と、揺動選別体12の揺動作動軸6の軸端に取付固定している揺動リンク杆31と、両作動リンク杆30,31を接離可能に連結する連結構造3aとからなり、該連結構造3aは図3,図4で示す構成にすることにより、プーリ21側から揺動選別体12を円滑に駆動すると共に、ベルト2Vの前記メンテナンス作業を能率よく簡単に行うことができるようにしている。 【0013】即ち、図示例の揺動リンク機構3及び連結構造3aは、先ず、作動リンク杆30は剛性を有する板状杆によって、伝動時(ベルト張り状態)におけるベルト2Vの巻き掛け範囲よりも外側に突出する長さに形成していると共に、その先端部の下側に、揺動リンク杆31のメタル部5を嵌合せしめる係合部32を切欠形成している。この係合部32は、板巾に十分な連結代Lを有した状態で円弧状に切欠し、該係合部32の両側に取付孔33を形成し、該取付孔33に係合部32に嵌合させたメタル部5を、取付ネジ50によって着脱可能に取付けるようにしている。 【0014】一方、揺動リンク杆31は角軸棒状杆となし、その基部側を前記揺動作動軸6に着脱可能に取付固定し、先端部には前記メタル部5を有する連結軸35を側方から挿脱可能に軸支した状態で、取付ネジ36によって位置決め固定可能に取着している。この実施形態によるメタル部5は、含油性の焼結メタルとなし、連結軸35を内挿する筒軸状のメタル部5の外側端に鍔部52を一体的に形成し、該鍔部52の両側に前記作動リンク杆30の取付孔33に合致する取付孔51を穿設している。また、メタル部5は中心部の軸孔内に外側から連結軸35を回動可能に嵌挿した状態で、該連結軸35を揺動リンク杆31に挿入しメタル部5の軸端面が揺動リンク杆31の側面に軽く摺接する位置において、連結軸35を取付ネジ36によって位置決め固定させるようにしている。 【0015】従って、上記構成からなる連結構造3aを有する揺動リンク機構3は、揺動リンク杆31にメタル部5を軸装した連結軸35を取付ネジ36で、メタル部5の軸端面が揺動リンク杆31の側面に摺接する程度に取着させるので、連結軸35にメタル部5を円滑に回動支持すると共に、メタル部5上に作動リンク杆30の係合部32を乗せ掛けた仮止め状態にすることができ、これによって両者の位置決め作業を簡単に行うことができ、この後に行う取付ネジ36による締着固定を確実にでき、作動リンク杆30と揺動リンク杆31を、メタル部5及び連結軸35を介して速やかに連結状態にすることができる。尚、作動リンク杆30と揺動リンク杆31との連結は、メタル部5を用いることなく連結軸35によって直接的に行うようにしてもよい。 【0016】また揺動リンク機構3はその連結状態で、作動リンク杆30を揺動リンク杆31に可及的に近接させた状態で、メタル部5の鍔部52の内側に取付固定するので、揺動駆動時に掛かる変動負荷に伴う捩じりモーメントを、連結軸35及び揺動リンク杆31,揺動作動軸6等に大きく掛けることがない。そして、作動リンク杆30はその先端部の下側に、一方の揺動リンク杆31側に軸支したメタル部5を嵌合させる係合部32を円弧状に切欠形成しているので、従来の揺動リンク機構の連結構造のように、リンク杆の板巾中心部に連結軸を挿通連結するものに比し、板巾の連結代Lを少なくすることなく広巾にとることができ、作動リンク杆30の剛性を確保しながら全体の巾を抑制し得て、揺動リンク機構3を簡潔で軽量化することができる等の特徴がある。 【0017】次に、以上のように構成した脱穀機1の、ベルト外し作業の態様について説明すると、ベルト外しに先立って、先ず揺動リンク機構3を図1,図4(A)の連結状態から、図5(B)で示すように、連結構造3aの取付ネジ50を外し、作動リンク杆30を上方に持ち上げてメタル部5と離間させ、作動リンク杆30と揺動リンク杆31との連結を解除する。従って、この連結解除の操作によって、作動リンク杆30と揺動リンク杆31は自由に回動変位させることができ、図2で示すように両者の間にベルト2Vを通過させる通過間隔を形成する。 【0018】次いで、テンションプーリ18をスプリング19aに抗して退避させてベルト2Vを緩め、緩められた状態のベルト2Vを、前記プーリ21からその外側に向けて外し、前記通過間隙H内で下方に向けて引っ張ると、該ベルト2Vは取付ブラケット22の門型の閉鎖された枠体に支障されることなく、簡単に引き出すことができる。この後、プーリ21から外したベルト2Vを、他の各プーリから側方に向けて外すことにより、ベルト2Vは機体1a側から簡単に取り外すことができる。尚、ベルト2Vは上記とは逆な順序によって取り外してもよい。 【0019】また、ベルト外しを行って、新たなベルト2Vを装着する際には、先ずベルト2Vを前記作動リンク杆30と揺動リンク杆31の通過間隔を通すと共に、取付ブラケット22内の通過間隙Hを介してプーリ21に巻き掛けた後、他の各プーリにベルト2Vを巻き掛けると、ベルト装着作業を簡単且つ速やかに行うことができ、次いで、テンションプーリ18を元に復帰させると適正伝動状態にベルト張りを行うことができる。この後、作動リンク杆30と揺動リンク杆31との連結を、前述した連結構造3aの連結操作によって行うことにより、一連のベルト2Vのメンテナンス作業を能率よく簡単に完了することができる。 【0020】上記のような作業において、作動リンク杆30と揺動リンク杆31は、前述した連結構造3aの連結解除を、連結軸35等を引き抜いたり抜き外すことなく行うことができ、またその仮止め作業を容易に行うことができる構成等によって、両リンク杆30,31の連結を解除したとき、一方の揺動リンク杆31はメタル部5をそのまま軸支した状態にあるので、従来のもののようにメタル部や連結軸等の部品を散逸させることなく、また組付け時の誤りを伴う等の危惧を簡単に回避することができる等の特徴がある。 【0021】尚、この実施形態において揺動リンク機構3の連結構造3aは、作動リンク杆30側にメタル部5を嵌合させる円弧状の係合部32を切欠形成したが、係合部32の形状はこれに限ることなく鉤型形状や、突起物を設けて係合させるようにしてもよく、また図示例のものとは逆に、係合部32は揺動リンク杆31に形成すると共に、連結軸35は作動リンク杆30側に設けてもよいものである。また、揺動リンク機構3の連結構造3aは、図示例のようにリンク系の関節部に限ることなく、例えば作動リンク杆30或いは揺動リンク杆31の中途部を接離可能に連結固定する等の構成によってもよいものである。 【0022】 【発明の効果】本発明の揺動体の揺動リンク機構は、以上説明したように構成したから以下のような効果を奏することができる。ベルトを巻き掛けたプーリの回転によって往復作動する作動リンク杆と、揺動体の揺動作動軸に設けた揺動リンク杆と、作動リンク杆と揺動リンク杆とを連結軸を介して接離可能に連結する連結構造とで、揺動体を揺動駆動させる揺動リンク機構を構成すると共に、上記連結構造の連結解除によって、作動リンク杆と揺動リンク杆との間にベルトの通過間隔を形成せしめ、該通過間隔を通してプーリに巻き掛けたベルトを取り外すようにしたことにより、揺動リンク機構がベルトの巻き掛け範囲外に一部突出しているような場合でも、作動リンク杆や揺動リンク杆を取り外したりすることなく、ベルトを作動リンク杆と揺動リンク杆との間に形成した通過間隔を通して、ベルトのメンテナンス作業を能率よく簡単に行うことができる。 【0023】また、連結構造の連結軸を、作動リンク杆又は揺動リンク杆の何れかに軸支したまま、連結構造の連結解除を可能とし、作動リンク杆と揺動リンク杆との間にベルトの通過間隔を形成せしめ、該通過間隔を通してプーリに巻き掛けたベルトを取り外すようにしたことにより、両リンク杆の連結を解除したとき、一方のリンク杆側に連結軸を軸支した状態となるので、従来のもののように部品を散逸させたり、組付け時の誤り等を防止すると共に、両リンク杆の組付け時の仮止めを簡単に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月8日(2001.2.8) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−233231(P2002−233231A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月20日(2002.8.20) |
| 【出願番号】 |
特願2001−32463(P2001−32463) |
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