| 【発明の名称】 |
コンバインにおける切断装置の取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 正寛
【氏名】藤井 孝典
【氏名】野脇 慎二郎
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| 【要約】 |
【課題】機体幅を小さくして切断装置をコンバインに取り付けるコンバインにおける切断装置の取付構造を提供することを課題としている。
【解決手段】脱穀後の排稈側に付着する穀粒を落下回収する脱穀部4における回収部29の穀粒を収容する回収口27に穀粒を案内する回収漏斗28の側方に脱穀後の排稈を切断する切断装置26を機体2の左右方向に対して位置変更可能に取り付けて設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体(2)上に脱穀部(4)を設け、該脱穀部(4)が脱穀後の排稈側に付着する穀粒を落下回収する回収部(29)を備え、該回収部(29)が穀粒を収容する回収口(27)と、該回収口(27)に穀粒を案内する回収漏斗(28)とを有し、上記脱穀部(4)の後方に脱穀後の排稈を切断する切断装置(26)を設け、該切断装置(26)を回収漏斗(28)の側方に配置したコンバインにおいて、上記切断装置(26)を機体(2)の左右方向に対して位置変更可能に取り付けたコンバインにおける切断装置の取付構造。 【請求項2】 切断装置(26)を走行機体(2)側に左右スライド自在に取り付けた請求項1のコンバインにおける切断装置の取付構造。 【請求項3】 切断装置(26)への駆動力をエンジン側から取り出す駆動力取出部(50)を回収部(29)の反切断装置側の側面側に設けた請求項1又は2コンバインにおける切断装置の取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインにおける切断装置の取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来コンバインの脱穀部には、脱穀後の排稈側に付着する穀粒(刺さり粒)を落下回収する回収部を備えたものがあり、該回収部には穀粒を収容する回収口と、該回収口に穀粒を案内する回収漏斗とが設けられている。そして脱穀部の後方には脱穀後の排稈を切断する切断装置が備えられ、脱穀後の排稈は、いったん回収部を通過させられ、刺さり粒の回収後切断装置に送られ切断排出されるが、切断装置が機体の側方に突出するため機体幅が大きくなり、軽トラック等の搬送車両への積み込み等の妨げになる場合があるという欠点があった。 【0003】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明のコンバインにおける切断装置の取付構造は、機体2上に脱穀部4を設け、該脱穀部4が脱穀後の排稈側に付着する穀粒を落下回収する回収部29を備え、該回収部29が穀粒を収容する回収口27と、該回収口27に穀粒を案内する回収漏斗28とを有し、上記脱穀部4の後方に脱穀後の排稈を切断する切断装置26を設け、該切断装置26を回収漏斗28の側方に配置したコンバインにおいて、上記切断装置26を機体2の左右方向に対して位置変更可能に取り付けたことを第1の特徴としている。 【0004】また切断装置26を走行機体2側に左右スライド自在に取り付けたことを第2の特徴としている。 【0005】さらに切断装置26への駆動力をエンジン側から取り出す駆動力取出部50を回収部29の反切断装置側の側面側に設けたことを第3の特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】次に本発明の1実施形態を図面に従って説明する。図1,図2は本発明のコンバインの側面図及び平面図であり、左右のクローラ式の走行装置1上に機体2が支持されており、該機体2の前方に圃場の穀稈を刈り取り後方に搬送する前処理部3が昇降自在に設けられていると共に、該前処理部3の後方には前処理部3側から搬送される穀稈の脱穀を行う脱穀部4が設けられている。 【0007】そして前記前処理部3及び脱穀部4の側方には機体2を着座して操縦する運転席6が設けられており、該運転席6には前処理部3の側方に配置されるフロント操作パネル7,該フロント操作パネル7の後方であって、且つ脱穀部4側方に配置される座席8等が備えられており、フロント操作パネル7からマルチ操作レバー9が、座席8前方の運転席6のフロア11からは駐車ブレーキペダル12が各突設されている。 【0008】これにより上記マルチ操作レバー9の左右及び前後揺動によって機体2の操向及び前処理部3の昇降を、駐車ブレーキペダル12の踏み込み操作により機体2の停止を各操作することができ、すなわち上記マルチ操作レバー9や駐車ブレーキペダル12等が着座して機体2を操縦することができる機体操縦用の操作部13として設けられている。 【0009】また上記座席8の下方にはエンジンE(図7参照)を収容するエンジンルーム14が形成されており、該エンジンルーム14(運転席6)の後方には脱穀後の穀粒を籾袋に袋詰めする籾受部16が設けられている。そして該籾受部16には、籾袋を支持する前後のハンガー17が左右方向に設けられているとともに、この前後のハンガー17間に脱穀部4から突出する揚穀筒18の先端が突出せしめられており、籾袋をハンガー17に引っ掛けて支持せしめ、揚穀筒18の先端を籾袋の給穀口に近接、又は給穀口内に挿入することにより、脱穀部4から籾袋に穀粒を容易に移動(排出)させ、袋詰めすることができる。 【0010】一方上記脱穀部4は従来同様エンジン側から駆動力を得て、前処理部2側から搬送される穀稈をフィードチェーン21によって受け継ぎ、この穀稈を従来同様脱穀室内において扱胴により脱穀して選別部に落下せしめ、該選別部において選別風により選別し、脱穀後の穀粒を揚穀筒18を介して籾受部16に送ることができるように構成されている。 【0011】また脱穀部4の後方左側には脱穀後の穀稈(排稈)を切断して機外に排出する切断装置26が設けられており、これにより穀稈は上記のように脱穀部4によって脱穀された後は、排稈として切断装置26側に送られ、切断され機外に排出され、本実施形態のコンバインは、以上のように刈り取り、脱穀、排出作業を行うように構成されている。 【0012】このとき上記脱穀部4には、図3,図4に示されるように、脱穀後の排稈側に付着する穀粒(刺さり粒)を回収する回収口27と、該回収口27に穀粒を案内する回収漏斗28とを備えた回収部29が備えられており、該回収部29により上記刺さり粒を落下回収する構造となっている。そして上記回収部29は脱穀部4の後方右側に、回収漏斗28と切断装置26とが左右方向に並列に位置するように配置されている。 【0013】なお上記回収漏斗28は切断装置26の側方に配置されたカバープレート45の湾曲した上面により形成されており、湾曲した板材により形成された上記カバープレート45の切断装置側の側面が開口しているとともに、カバープレート45(回収漏斗28)の下方内部は所定の空間として形成せしめられている。 【0014】また回収口27は回収漏斗28(カバープレート45)の前方から切断装置26の前方に至り形成されている。さらに回収部29の下方には脱穀部4内の排塵を行う排塵室31が形成せしめられており、脱穀作業時の排塵は、該排塵室31を介して排出されるように構成されている。 【0015】次に上記切断装置26の構造について説明する。図3〜図5に示されるように、該切断装置26は、カッタケース26a内に、A方向に回転する前後のドラム32,33と、該ドラム32,33の下方に位置してA方向に回転する回転式の切断部(カッタ)34と、前方側のドラム(フィンガーロール)32に取り付けられ、排稈を屈曲せしめて掻き込み上記ドラム32,33間に送る掻込体(フィンガー)36とを備えた掻込切断カッタとなっている。 【0016】そして図5に示されるように、脱穀部4側から左右方向に寝かされた状態で搬送される排稈fはフィンガー36によりくの字状に屈曲されて両ドラム32,33間に送られ、上記のように回転する両ドラム32,33により両ドラム32,33間を通ってカッタ34に供給され、上記のように回転するカッタ34によって切断され、排出口37から放出される。 【0017】次に切断装置26の取付と駆動構造について説明する。図6に示されるように、排塵室31の左側壁31L(脱穀部4における籾受部16側の反対側の側壁)にはブラケット41が取り付けられており、カッターケース26aがブラケット41に長孔41aとボルト35を介して左右スライド自在に取り付けられている。すなわち切断装置26は脱穀部4側にブラケット41を介して左右スライド及び位置固定自在に取付け支持されている。 【0018】一方回収部29におけるカバープレート45内には、切断装置26を駆動する駆動軸53が左右方向に設けられており、該駆動軸53は、回収部29の左右側壁の内側面に取り付けられたホルダ30を介して回収部29の左右側壁29L,29Rを貫通して回転自在に支持されている。そして上記駆動軸53には、籾受部18側の回収部側壁(右側壁)29Rの外側方にプーリ46が取り付けられており、プーリ46を介して駆動力が入力されている。 【0019】すなわち図7に示されるようにエンジンE側から駆動力が入力されている脱穀部4における2番らせん軸47には、図1等に示されるように籾受部18側の脱穀部側壁(右側壁)4Rの外側に位置して出力プーリ48が取り付けられており、該出力プーリ48とプーリ46との間に伝動ベルト49が掛け回されている。 【0020】これにより出力プーリ48(2番らせん軸47)から駆動軸53に駆動力が伝動され、駆動軸53は回転駆動せしめられる。つまり両プーリ46,48及び伝動ベルト49等により切断装置26への駆動力をエンジンE側から取り出す駆動力取出部50が回収部29の右側方に構成されている。 【0021】一方上記駆動軸53はカッタケース26aの左右側壁26L,26Rも貫通して、カッタケース26aの反脱穀部側の側壁(左側壁)26Lから突出しており、カッタ34は、カッタケース26a内において駆動軸53に軸支され、駆動軸53が回転駆動せしめられることにより、駆動軸53と一体回転駆動せしめられ、排稈の切断を行うように構成されている。 【0022】なお上記駆動軸53はカッタ34を軸支するカッタケース25側の切断軸51と、該切断軸51と同心(軸芯一致)で、回収部29内において切断軸51とブラケット52を介して連結される伝動軸42とから構成されており、上記ブラケット52は切断軸51の左右スライドを許容して、伝動軸42から切断軸51に駆動力を伝動するように構成されている。 【0023】すなわち駆動軸53は伝動軸42,ブラケット52,切断軸51とにより軸芯方向に伸縮自在に形成されており、切断装置26は駆動力の伝動状態を維持したままで、脱穀部4に対して左右にスライド移動が可能となっている。つまり切断装置26は、機体2の左右方向に対して位置変更自在に取り付けられている。 【0024】また切断装置26がブラケット41に長孔41aとボルト35により取り付けられているため、切断装置26のスライド移動はボルト35を緩め、長孔41aをボルト35のスライドガイドとすることにより容易に行うことができ、さらに位置決めはボルト35を締めることにより、長孔41a内で無段階に行うことができる。 【0025】上記構造によって切断装置26の左右スライド(位置移動)により、切断作業時においては、切断装置26の位置を切断する穀稈長に対応させることができ、切断作業を稈長に合わせて効率よく行うことができるが、特に切断装置26の左右位置調整が左右スライドにより行われるため、比較的シンプルな取り付け構造により切断装置26の移動を円滑に行うことができ、また切断装置26の位置調節が無段階に行われるため、より効率のよい位置に切断装置26を容易に位置決め固定することができる。 【0026】なお上記駆動軸53は排塵室31の上方において、排塵室31を挟んで回収部29の左右側壁29L,29Rを貫通しているため、すなわち回収部29の左右側壁は駆動軸53により連結されることとなる。これにより駆動軸53によって回収部29、すなわち回収部29と外装が連続(連接)して形成される脱穀部4側の左右の補強が行われ、脱穀部4側の補強部材を必要以上に多くする必要が無く、機体2の軽量化が行われる。 【0027】一方切断軸51にはカッタケース26aの反脱穀部側の側壁(左側壁)26Lの外側方に位置してスプロケット54が取り付けられており、またフィンガーロール32を軸支する前ロール軸56の左側壁26Lの外側にスプロケット57が、掻込みロール33を軸支する掻込軸58の左側壁26Lの外側にギヤ59が各取り付けられている。さらにカッタケース26aの左側壁26Lの外側には上記ギヤ59と噛合するギヤ61が中継軸62を介して軸支されている。 【0028】そして中継軸62にはギヤ61と一体回転するスプロケット63がカッタケース26aの左側壁26Lの外側に取り付けられており、スプロケット54,57,61の間でベルト64が掛け回されている。これによりカッタ34(切断軸51)の回転駆動に伴い、フィンガーロール32及び掻込みロール33が回転駆動され、切断装置26は上記のように排稈の切断作動を行い、つまり各スプロケット54,57,61や各ギヤ59,61及びベルト64等により切断装置26の駆動機構55が構成されている。 【0029】すなわち切断装置26側の駆動機構55が、切断装置26における反脱穀部側に構成され、且つ切断装置26への駆動力を取り出す前記駆動力取出部50が、脱穀部4の反切断装置側の側壁側に設けられている。これにより駆動力取出部50と切断装置26とは、回収部29を挟んで反対側に配置され、切断装置26を必要以上に機体2の外側に突出させる必要が無く、コンバインの機体幅をコンパクトにすることができる。 【0030】また前述のように切断装置26は左右スライド自在であるため、図8、図9に示されるように、切断装置26を排塵室31側にスライドせしめ、切断装置26の少なくとも一部がカバープレート45内の空間に進入する収納位置Yに位置切換させて収納することも可能である。 【0031】これによりコンバインの作業状態においては図6,図9(a)に示されるように切断装置26を機体2の側方側に突出する作業位置Xに位置せしめて通常通りに排稈の切断を行わせ、非作業時には図9(b)に示されるように切断装置26を回収漏斗28側にスライド移動せしめて収納位置Yに配し、切断装置26の左端部が概ねフィードチェーン21のカバー65の左端部と同位置となるように機体幅を小さくすることができる。 【0032】以上により本実施形態のコンバインのように籾受部16の後方上方に、コンバインの後方でオペレータが起立姿勢で機体2を操縦することができる後方操作部71を設け、乗用タイプの当該コンバインを上記後方操作部71により歩行型のコンバインとして扱うことができるタイプのコンバインに採用することにより、該コンバインを軽量且つコンパクトにすることができる。 【0033】すなわち図1,図6等に示されるように、前処理部3及び脱穀部4の側方に運転席6を設け、運転席6内において前処理部3の側方に機体操縦用の前方操作部13を、該前方操作部13の後方且つ脱穀部4の側方に座席8を各配置し、座席8の後方に籾受部16を設けると共に、該籾受部16の後方上方に機体2を操縦する後方操作部71を設けたタイプのコンバインにおいて、機体サイズを比較的小さくすることができ、全幅約1.2m,全長約2.3m,全高約1.3m程度とすることが可能となる。 【0034】これにより当該コンバインを山間地域等の比較的狭い農道や圃場等でより容易に取り扱う(使用する)ことができる他、特に切断装置26を収納位置Yにスライドさせて機体幅を小さくして収納することができるため、この切断装置6の収納によりコンバインを軽トラック等の搬送車両に容易に積み込み、運搬等を容易に行うことができる。また切断装置26のスライド移動により整備性も向上する。 【0035】 【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造によれば、切断装置の位置を回収漏斗側(機体の内側)に移動させることにより、非作業時の機体幅を小さくすることができ、軽トラック等の搬送車両への積み込み等を容易に行うことができる他、切断装置の位置移動により作業時においては切断装置の位置を穀稈長に対応させることが可能となり、切断作業を効率よく行うことができるという効果がある。 【0036】また切断装置の左右位置調整を左右スライドにより行うことにより、切断装置の移動を円滑に行うことができる他、取付構造がシンプルとなり、さらに切断装置の固定位置の複数化が容易で、場合によっては固定位置を無段階とすることも容易であるという効果がある。 【0037】一方駆動力取出部を回収部の反切断装置側の側面側に設けることによって、駆動力取出部と切断装置とが、回収部を挟んで反対側に配置されるため、切断装置を必要以上に機体の外側に突出させる必要が無く、機体幅をコンパクトにすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月30日(2001.1.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2002−223626(P2002−223626A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月13日(2002.8.13) |
| 【出願番号】 |
特願2001−22267(P2001−22267) |
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