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【発明の名称】 コンバインの穀粒貯留装置
【発明者】 【氏名】中井 正司

【要約】 【課題】穀粒貯留タンク内へ供給して、一時貯留した穀粒を機外へ排出するときに、この穀粒貯留タンク内を流下する穀粒に詰りが発生して、穀粒が流下しなくなることが発生していたが、これを防止しようとするものである。

【解決手段】穀粒貯留タンク6の下部に設けた穀粒が流下する流下棚21aの内側には、穀粒の流下を促進する回転装置7を設けると共に、外側には、この回転装置7を回転駆動する駆動装置8を設け、この回転装置7は穀粒を一方側へ移送する移送螺旋23の穀粒移送方向と同方向へ回転させ、又、この移送螺旋23の穀粒の非取込み側に設けた。更に駆動装置8の始動、及び停止は、穀粒を機外へ排出する排出移送装置を作動操作する排出レバーの「入」・「切」操作で行う構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車台2の上側へ載置した脱穀機4と、該脱穀機4の横側へ載置して脱穀済み穀粒を貯留する穀粒貯留タンク6と、該穀粒貯留タンク6の長手方向の底部に穀粒を移送排出する移送螺旋23の上側へ山形状の螺旋カバー24等を設けたコンバインにおいて、穀粒貯留タンク6を形成する上部外側から下部内側へ傾斜させて設けた流下棚21aの内側には、穀粒の流下を促進させる回転装置7を設けると共に、外側には、該回転装置7を回転駆動する駆動装置8を設けたことを特徴とするコンバインの穀粒貯留装置。
【請求項2】 前記回転装置7の回転方向は移送螺旋23の穀粒移送方向と同方向へ回転駆動すべく設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀粒貯留装置。
【請求項3】 前記回転装置7は移送螺旋23の穀粒の非取込み側で移送終端部側に設けると共に、回転装置7の先端部回転軌跡は螺旋カバー24の延長線より下部へ位置させて設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの穀粒貯留装置。
【請求項4】 前記回転装置7を回転駆動する駆動装置8は穀粒貯留タンク6内の穀粒を機外へ排出する排出移送装置35を作動操作する排出レバー39を操作したときに始動させると共に、操作したときに停止させるべく設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2、又は請求項3に記載のコンバインの穀粒貯留装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行車台の上側に設けた脱穀機で脱穀した脱穀済み穀粒は、この脱穀機の横側へ載置した穀粒貯留タンク内へ供給されて、一時貯留されるが、この穀粒を排出のときに、穀粒の流下を促進させる回転装置を設けた技術であり、コンバインの穀粒貯留装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの前部の刈取機で立毛穀稈が刈取りされ、刈取り穀稈はこの刈取機で上部へ移送されて、走行車台の上側へ載置した脱穀機へ供給され、この脱穀機で移送中に脱穀されて、脱穀済みで選別済みの穀粒は、この脱穀機から横側へ載置した穀粒貯留タンク内へ移送供給されて、この穀粒貯留タンク内で一時貯留される。
【0003】前記穀粒貯留タンク内へ貯留した穀粒を機外へ排出するときは、排出移送装置を作動操作する排出レバーを操作すると、穀粒貯留タンク内の穀粒は、底部に設けた移送螺旋、及びこの移送螺旋に接続する排出移送装置等が回転駆動され、この移送螺旋の回転駆動により、この移送螺旋の上側に設けた山形状の螺旋カバーの両下端部と、穀粒貯留タンクを形成する左右両側の左・右側壁板下部の左右両側の上部外側から下部内側へ傾斜させて設けた流下棚との間に形成した流下路を流下して、移送螺旋でこの穀粒貯留タンク内の一方側の端部へ移送されて、排出移送装置内へ供給され、この排出移送装置で移送されて、機外へ排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】穀粒貯留タンク内へ供給された穀粒は、若干濡れた穀粒であったり、又、高水分値の穀粒であったり、更に穀粒内に藁屑、及び稈切等が多量に混入した穀粒であると、移送螺旋の上側に設けた螺旋カバーの左右両側の下端部と、左右両側の流下棚との間に形成した流下路で穀粒の詰りが発生して、穀粒が流下しないことが発生していたが、この発明により、この問題点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2の上側へ載置した脱穀機4と、該脱穀機4の横側へ載置して脱穀済み穀粒を貯留する穀粒貯留タンク6と、該穀粒貯留タンク6の長手方向の底部に穀粒を移送排出する移送螺旋23の上側へ山形状の螺旋カバー24等を設けたコンバインにおいて、穀粒貯留タンク6を形成する上部外側から下部内側へ傾斜させて設けた流下棚21aの内側には、穀粒の流下を促進させる回転装置7を設けると共に、外側には、該回転装置7を回転駆動する駆動装置8を設けたことを特徴とするコンバインの穀粒貯留装置としたものである。
【0006】請求項2に記載の発明においては、前記回転装置7の回転方向は移送螺旋23の穀粒移送方向と同方向へ回転駆動すべく設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀粒貯留装置としたものである。請求項3に記載の発明においては、前記回転装置7は移送螺旋23の穀粒の非取込み側で移送終端部側に設けると共に、回転装置7の先端部回転軌跡は螺旋カバー24の延長線より下部へ位置させて設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの穀粒貯留装置としたものである。
【0007】請求項4に記載の発明においては、前記回転装置7を回転駆動する駆動装置8は穀粒貯留タンク6内の穀粒を機外へ排出する排出移送装置35を作動操作する排出レバー39を操作したときに始動させると共に、操作したときに停止させるべく設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2、又は請求項3に記載のコンバインの穀粒貯留装置としたものである。
【0008】
【発明の作用】コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの前部の刈取機で立毛穀稈が刈取りされ、刈取り穀稈はこの刈取機で上部へ移送されて、走行車台2の上側へ載置した脱穀機4へ供給され、この脱穀機4で移送中に脱穀されて、脱穀済みで選別済みの穀粒は、この脱穀機4から横側へ載置した穀粒貯留タンク6内へ移送供給されて、この穀粒貯留タンク6内で一時貯留される。
【0009】前記穀粒貯留タンク6内へ貯留した穀粒を機外へ排出するときは、穀粒を機外へ排出する排出移送装置35を作動操作する排出レバー39を操作すると、穀粒貯留タンク6内の底部に設けた移送螺旋23と、この移送螺旋23に接続する排出移送装置35と、回転装置7を回転駆動する駆動装置8等が回転駆動され、この移送螺旋23の回転駆動により、この移送螺旋23の上側に設けた山形状の螺旋カバー24の下端部と、穀粒貯留タンク6を形成した左右両側の左・右側壁板下部の左右両側の上部外側から下部内側へ傾斜させて設けた流下棚21a,21bとの間に形成した流下路を穀粒貯留タンク6内の穀粒は流下して、移送螺旋23でこの穀粒貯留タンク6内の一方側の端部へ移送されて、排出移送装置35内へ供給され、この排出移送装置35で移送されて、機外へ排出される。
【0010】この排出作業のときは、一方側の流下棚21aの内側に設けて、移送螺旋23の移送方向と同方向へ回転する回転装置7は、外側に設けた駆動装置8で回転駆動される。又、この回転装置7の先端部回転軌跡は、螺旋カバー24の延長線上より、下部に位置させて設けている。この回転装置7の回転駆動により、この流下棚21a上を流下する穀粒の流下が促進されて流下し、この流下棚21a上と反対側の流下棚上、及び各流下路には、穀粒の停滞状態がなく、又、詰りが発生したりすることなく、穀粒は流下して機外へ排出される。
【0011】前記排出レバー39を操作すると、移送螺旋23と、排出移送装置35と、回転装置7等の作動は停止される。
【0012】
【発明の効果】請求項1に記載の発明においては、穀粒が流下する流下棚21aの内側へ回転駆動する回転装置7を設けたことにより、穀粒が流下するこの流下棚21a上、及び各流下路には、若干濡れた穀粒、高水分値の穀粒、及び藁屑、稈切れ等が多量に混入した穀粒であっても、この回転装置7によって、穀粒は掻き廻されることにより、穀粒は停滞状態になったり、又、詰りが発生することがなく、穀粒流下の促進を図ることができる。又、この回転装置7を回転駆動する駆動装置8は流下棚21aの外側の空間部に設けたことにより、スペースの有効利用と、コストダウンができる。
【0013】請求項2に記載の発明においては、前記回転装置7の回転方向と、穀粒を移送する移送螺旋23の穀粒の移送方向とが同方向であることにより、穀粒の流れが良好になる。請求項3に記載の発明においては、前記回転装置7は移送螺旋23の穀粒の非取込み側へ設け、更にこの回転装置7の先端部回転軌跡は、螺旋カバー24の延長線より、下部に位置させたことにより、移送螺旋23への穀粒の掻込みが良好となり、穀粒の停滞、及び詰りを防止することができる。
【0014】請求項4に記載の発明においては、穀粒を機外へ排出する最終装置である排出移送装置35を作動、及び停止操作する排出レバー39の操作により、この排出移送装置35と、移送螺旋23と、回転装置7を回転駆動する駆動装置8とを作動、及び停止させることができることにより、操作が簡単であり、又、コスト低減となり、更に耐久性の向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1の走行車台2の前部に設けた刈取機3で立毛穀稈を刈取りして、この刈取り穀稈をこの刈取機3で移送し、この刈取機3の後側で走行車台2上側に載置した脱穀機4のフィードチエン5aと挟持杆5bとへ受渡しされ、これらフィードチエン5aと挟持杆5bとで引継ぎ挟持移送し、脱穀機4内を移送中に脱穀され、脱穀済みで選別済みの穀粒は、この脱穀機4の右横側で走行車台2上側へ載置した穀粒貯留タンク6内へ移送供給され、この穀粒貯留タンク6内へ一時貯留される。
【0016】前記穀粒貯留タンク6内には、この穀粒貯留タンク6内の穀粒を機外へ排出するときに、流下する穀粒の流下を促進する回転装置7を穀粒貯留タンク6内へ設けると共に、外側には、回転装置7を回転駆動する駆動装置8を設けた構成である。これら穀粒貯留タンク6と、回転装置7とを主に図示して説明する。
【0017】前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図6で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ9aを張設した走行装置9を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機4載置した構成である。走行車台2の前側の刈取機3で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈はこの刈取機3で後方上部へ移送され、脱穀機4のフィードチエン5aと挟持杆5bとで引継ぎ挟持移送して脱穀し、脱穀済みで選別済み穀粒を回収して一時貯留する穀粒貯留タンク6は、脱穀機4の右横側で走行車台2の上側へ配設した構成である。
【0018】前記脱穀機4の前部で走行車台2の前側には、図6で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド10a、及び分草体10bと、この分離された穀稈を引起す引起装置11aと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置12の掻込装置12aと、掻込された穀稈を刈取りする刈刃装置11bと、刈取りされた穀稈を挟持移送して脱穀機4のフィードチエン5aと挟持杆5bとへ受け渡しする穀稈掻込移送装置12の各穀稈移送装置12b等を設けてなる刈取機3は、油圧駆動による伸縮シリンダ13により、土壌面に対して昇降自在に作用させる構成である。
【0019】前記刈取機3の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆14aの上端部には、左右方向の支持パイプ杆14bを設け、この支持パイプ杆14bを走行車台2の上側面に設けた支持装置14cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ13の作動により、刈取機3は支持パイプ杆14bを回動中心として、上下に回動する構成である。
【0020】前記脱穀機4側の前部には、図6で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置15aと、これらの操作を行う作業者が搭乗する操縦席15bとは、操作室フレーム16aで形成した操作室16b内に設け、この操縦席15bの下側で、走行車台2の上側には、エンジン17を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク6を配設する。これら走行装置9と、刈取機3と、脱穀機4と、エンジン17等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0021】前記刈取機3の穀稈掻込移送装置12の移送終端部の穀稈移送装置12bによって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機4へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けた構成である。
【0022】前記走行車台2の前端部に装架された走行用のミッションケース18内の伝動機構の伝動経路中には、その出力回転に基づいて走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ18aを設けた構成である。前記脱穀機4の右横側で走行車台2の上側へ載置した穀粒貯留タンク6は、図1〜図4で示す如く前後方向に長い長方形状に前・後側板19a,19bと、左・右側板20a,20bとで箱形状に形成すると共に、この箱形状の上端部には、天井板20cを設けた構成である。左・右側板20a,20bの下端部には、上部外側から下部内側へ傾斜する左右両側に左・右流下棚21a,21bを設け、これら左・右流下棚21a,21bの下端部には、底板22aを設けて、移送螺旋装室22を形成した構成である。この移送螺旋室22内には、穀粒を後方部へ移送する移送螺旋23を軸支した構成である。
【0023】前記穀粒貯留タンク6の後側板19bの外側面には、移送螺旋23で移送される穀粒を受けて移送方向を変換する移送メタル23aを設け、この移送メタル23aと、前側板19aの外側面へ設けた前支持メタル23bとにより、移送螺旋23を回転自在に軸支した構成である。
【0024】前記穀粒貯留タンク6内の移送螺旋室22内へ軸支した移送螺旋23の上側には、図1、及び図2で示す如く山形状の螺旋カバー24を前・後側板19a,19b間に設けた構成である。この螺旋カバー24の左右両側の下端部と、左・右流下棚21a,21bの上側面との間には、穀粒が流下する左・右流下路25a,25bを設けた構成である。
【0025】前記左流下棚21aの上側には、図1〜図4で示す如く回転装置7を設けた構成であり、この回転装置7は、左流下棚21の外側面に設けた取付板26へボルト、及びナット等で装着して、左流下棚21aの上側へ位置させた構成である。前記回転装置7は受板27に固着して設けた支持メタル28へ内装した各ベアリング28a,28aで軸支した回転軸28bの上端部に設けた円盤状の回転体29aと、この回転体29aに複数枚の羽根板29bと、取付用ボス29cとよりなる回転羽根29と、回転軸28bの下端部に軸支して設けたギヤー30とよりなる構成である。
【0026】前記左流下棚21aの下側には、図1〜図4で示す如く回転装置7を回転駆動する駆動装置8を設けた構成であり、この駆動装置8は受板27に固着した支持板31へボルト、及びナット等で装着した構成である。前記駆動装置8は、モータ32aと、変速機構32bと、この変速機構32bの軸端部に軸支して設けた変速用ギヤー32c等よりなる構成である。この変速用ギヤー32cと、回転装置7のギヤー30とは噛合した構成である。駆動装置8のモータ32aの始動により、これらギヤー32c,30を介して、回転装置7の回転羽根29が回転駆動され、左・右流下棚21a,21b上を流下する穀粒、及び左・右流下路25a,25bを流下する穀粒の流下を促進させる構成である。
【0027】前記回転装置7の回転羽根29の回転駆動により、左・右流下棚21a,21b、及び左・右流下路25a,25bを流下する穀粒は、この回転羽根29の回転駆動によって、掻き廻されることにより、若干濡れた穀粒、高水分値の穀粒、及び藁屑、稈切れ等が多量に混入した穀粒であっても、穀粒は停滞状態になったり、又、詰りが発生したりすることなく、順調に流下する構成である。
【0028】回転羽根33は、図7、及び図8で示す如く取付板33aに取付用ボス33bを固着して設け、この取付板33aと取付用ボス33bとには、L字形状の丸棒材等よりなる各回転棒33cを略直線状に固着して設けた構成であり、この取付用ボス33bを支持メタル28に設けた回転軸28bへ挿入して軸支して設けた構成である。この回転羽根33を使用するもよい構成である。
【0029】前記回転装置7の回転羽根29の回転方向は、図3で示す如く移送螺旋23の穀粒移送方向と同方向へ回転すべく設けた構成である。又、この回転羽根29の回転駆動は、操作装置15aへ内装して設けた制御装置34へ設定して記憶させた所定時間毎に回転駆動と、停止とを繰返すべく、この制御装置34で制御する構成である。又は、この回転羽根29は所定時間毎に正回転と返回転とに、切換制御して回転駆動する構成とするもよい。
【0030】前記回転装置7の回転羽根29の回転方向は、移送螺旋23の穀粒の移送方向と同方向にして、穀粒の流れを良好にした構成である。前記回転装置7の回転羽根29の左右方向の取付け位置は、図1、及び図3で示す如く移送螺旋23の穀粒の非取込み側である左流下棚21aの上側に設けると共に、前後方向の取付け位置は、前後方向の中央部位置より、下手側(移送終端部側)へ設けた構成である。又、この回転羽根29の先端部の回転軌跡は、図1で示す如く螺旋カバー24の延長線より、所定距離(L)下部へ位置させて設けた構成である。回転羽根29は、図9で示す如く前後方向に複数個設けた構成とするもよい。
【0031】前記回転装置7の回転羽根29は、移送螺旋23の穀粒の非取込み側で、更に先端部の回転軌跡は、螺旋カバー24の延長線より、下部に位置させて設けたことにより、移送螺旋23の掻込みが良好となり、又、穀粒の停滞、及び詰りを防止した構成である。
【0032】前記穀粒貯留タンク6内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク6の後側には、図6で示す如く排出移送装置35の縦移送螺旋36aを内装した排出支持筒36を略垂直姿勢で回動自在に装着して設け、この排出支持筒36の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋37aを伸縮自在に内装した排出オーガ37を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に横方向へ配設した構成である。
【0033】前記穀粒貯留タンク6内の移送螺旋23は、この移送螺旋23の前端部に設けた入力プーリ23cを移送モータ38で回転駆動する構成である。この移送螺旋23の回転駆動により、排出移送装置35の排出支持筒36の縦移送螺旋36a,及び排出オーガ37の排出螺旋37aが回転駆動され、これら移送螺旋23、縦移送螺旋36a、排出螺旋37aにより、穀粒貯留タンク6内の穀粒は機外へ順次排出される構成である。
【0034】前記操作装置15aには、図6で示す如く穀粒貯留タンク6内の穀粒を機外へ排出するときに操作する排出レバー39を設け、この排出レバー39の操作により、ONするON−OFFスイッチ方式の排出スイッチ40を設け、この排出レバー39の操作により、排出スイッチ40はOFFする構成である。
【0035】前記穀粒貯留タンク6内の穀粒排出の作用について説明すると、排出レバー39を操作すると、この操作に連動して、排出スイッチ40がONされ、この排出スイッチ40のONに連動して、移送モータ38と、駆動装置8のモータ32とが始動され、この移送モータ38で移送螺旋23と、縦移送螺旋36aと、排出螺旋37aとを回転駆動すると共に、駆動装置8のモータ32aで回転装置7の回転羽根29を回転駆動する構成である。穀粒の機外への排出と、穀粒の流下の促進との両者が同時に行われる構成であり、操作が簡単であり、又、コスト低減となり、更に耐久性を向上させた構成である。モータ32のハーネス(図示せず)は外側へ回動自在に設けた穀粒貯留タンク6の回動を支持する回動主柱6aの近傍を通って操作装置15aへ接続させた構成である。
【0036】前記操作装置15a内に設けた制御装置34は、図5で示す如く排出レバー39の操作、及び排出スイッチ40のON−OFFは入力回路41aからCPU41bへ入力され、これらの入力により、CPU41bから出力回路41cを経て、移送モータ38、及びモータ32が始動、停止されて、穀粒貯留タンク6内の移送螺旋23と、排出移送装置35の縦移送螺旋36a、排出螺旋37aと、回転装置7の回転羽根29とを回転駆動、及び停止等の制御を行う構成である。
【0037】前記脱穀機4のフィードチエン5aの注油は、図10、及び図11で示す如く一本の注油ホース42の先端部には、二股に分岐させる分岐ホース42aを設け、これら注油ホース42と、分岐ホース42aとの先端部には、各ノズル43を設けた構成であり、一方側(内側)のこのノズル43はコ字形状の挟持杆5aの上側へ設けると共に、他方側のノズル43は挟持杆5aの外側の挟持プレート5cの一部を上方へ向けて折曲させて、略水平状態の折曲部44を形成し、この折曲部44へ装着し、内側のノズル43でフィードチエン5aの内チエンプレート5d基部のチエンパイプ5f部へ自動注油すると共に、外側のノズル43で該フィードチエン5aの外チエンプレート5e基部のチエンパイプ5f部へ自動注油する構成である。
【0038】これにより、各ノズル43の取付の簡略化、及び注油の確実化ができる。前記外側のノズル43は、図12で示す如く穀稈カバー45の下端部の一部を折曲させて折曲部45aを設け、この折曲部45aへ外側のノズル43を設けると共に、内側のノズル43は挟持杆5bの上側面へ設け、これら各ノズル43により、フィードチエン5aの内・外チエンプレート5d,5e基部のチエンパイプ5f部へ自動注油する構成である。
【0039】これにより、各ノズル43の取付の簡略化、及び注油の確実化ができる。前記挟持杆5bの外側の挟持プレート5cには、図13で示す如く開口孔5hを設けると共に、注油ホース42の先端部に設けたノズル43は、挟持杆5bの折曲部44へ設け、このノズル43から噴出する油は開口孔5h部からと、直接とにより、フィードチエン5aの内・外チエンプレート5d,5e基部のチエンパイプ5f部へ自動注油する構成である。
【0040】これにより、注油の確実化ができる。コンバイン54の脱穀機4のフィードチエン5aを変速回転するフィードチエンギヤーケース46は、図14〜図16で示す如くこのフィードチエンギヤーケース46の伝動軸47には、フィードチエン5aを高速回転、又は低速回転に切換する二段変速ギヤー47aと、フィードチエン5aを掛け渡すチエンスプロケット47bとを軸支して設け、この伝動軸47の上側には、シフタ軸48へ軸支したチエンジシフター48aを設け、切換軸49には、切換用のギヤー49a,49bを軸支して設け、カウンタ軸50には、カウンタギヤー50aを軸支して設け、入力軸51には、入力ギヤー51aと入力プーリ51bとを設けた構成である。
【0041】前記シフタ軸48へ軸支したチエンジシフタ48aには、切換装置52を挿入して設け、この切換装置52の切換レバー52aと、切換モータ53のモータ軸53aに設けた取付板53bとの間には、スプリング53cを設けて接続させた構成である。
【0042】前記ミッションケース18に設けた車速センサ18aが検出した検出車速が制御装置34へ設定して記憶させた所定車速以上であると検出されると、この検出により、切換モータ53は正回転始動され、切換装置52が作動されて、二段変速ギヤー47aが高速回転側へ切換制御され、チエンスプロケット47bは高速回転制御され、フィードチエン5aは高速回転で回転駆動される構成である。
【0043】又、前記車速センサ18aが検出した検出車速が制御装置34へ設定して記憶させた所定車速以下であると検出されると、この検出により、切換モータ53は逆回転始動され、切換装置52が作動されて、二段変速ギヤー47aは低速回転側へ切換制御され、チエンスプロケット47bは低速回転制御され、フィードチエン5aは低速回転で回転駆動される構成である。更にこのコンバイン54は刈取機3を上昇操作したときには、この刈取機3、及びフィードチエン5aの回転は停止する構成である。
【0044】これにより、走行車速の高低速に関係なく、藁屑の発生量の一定化を図ることができると共に、手扱ぎ作業時に、前記フィードチエン5aの回転速度が低速回転になることにより、安全な手扱ぎ作業ができる。図17、及び図18で示す如くコンバイン54の主変速レバー55の操作により、油圧式無段変速装置56(扱胴専用)を介して、扱胴ギヤーケース57で回転する扱胴57aと、チエン駆動スプロケット58で回転駆動するフィードチエン5aとを変速する構成である。57bは脱穀カウンタであり、57cはワンウェイクラッチを示す。59は入力装置であり、59aは脱穀機4ののテンションプーリである。
【0045】前記扱胴57a、及びフィードチエン5aの回転は、車速センサ18aが検出した検出走行車速がの状態のときであっても、制御装置34へ設定して記憶させた所定の低速回転で回転駆動する構成である。検出走行車速が所定車速以上の検出により、検出走行車速に基づいて、扱胴57a、及びフィードチエン5aの回転速度を制御装置34で変更制御する構成である。
【0046】これにより、走行車速により、前記フィードチエン5aの回転速度が変ることにより、高速時に負荷を軽減することができる。又、扱胴57aの変速により、脱穀不良を防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−209431(P2002−209431A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−5238(P2001−5238)