| 【発明の名称】 |
グレンタンクの駆動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 隆正
【氏名】溝渕 紀夫
【氏名】加藤 英一
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| 【要約】 |
【課題】排出オーガに動力を伝達する駆動装置に逆回転の防止構造を内装し、オーガの旋回にともなう縦コンベアの連動回転を停止させ、逆回転による残留穀粒の圧縮を防止したグレンタンクの駆動装置である。
【解決手段】排出オーガ(1)の旋回によって生じる縦コンベア(5)の連動回転を空転させるクラッチ(D)に、駆動爪(33a)と従動爪(33b)を対設し、逆回転を吸収する空転域(3)を設けた爪クラッチ(2)の構成にし、駆動装置(B)に介在させたグレンタンクの駆動装置である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 グレンタンクに横設した搬出コンベアに縦コンベアを連設して排出オーガに動力を伝達するグレンタンクの駆動装置において、排出オーガ(の始端部と縦コンベア(5)の上部で動力を伝達する駆動装置(B)を設け、前記排出オーガ(1)の放出旋回にともない連動回転する縦コンベア(5)の逆回転を防止したクラッチ(D)を前記駆動装置(B)に設けたことを特徴とするグレンタンクの駆動装置。 【請求項2】 駆動爪(33a)と従動爪(33b)が噛合する爪クラッチ(2)を駆動装置(B)に設け、排出オーガ(1)の収納旋回で連動回転した前記従動爪(33b)が放出旋回で逆回転して駆動爪(33a)に再噛合する回動間を空転域(3)にし、放出旋回にともなう縦コンベア(5)の逆回転を前記空転域(3)で吸収させたことを特徴とする請求項1に記載するグレンタンクの駆動装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】グレンタンクから穀粒を搬出をする排出オーガの旋回にともなって連動回転する縦オーガの逆回転を防止した駆動装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】運搬車輌等に適宜放出する穀粒が満載などの都合によって中断した場合、放出中の残留穀粒が逆流して縦コンベアの受継部に堆積し、しかもグレンタンク内に残留したままの状態で排出オーガの収納旋回と放出旋回を繰り返すと、正逆回転の旋回力が搬送体に伝達され(以下連動回転と称す)何れかの旋回方向が穀粒を圧縮する方向になって受継部等で固形化し、放出時の起動負荷が増大してベルトがスリップを生じ詰まりの原因になる。この圧縮された穀粒を除去するために掃除口を受継部に設けたものが一般に知られているが、本発明はこのような穀粒の圧縮が発生し易い縦コンベアの逆回転を防止するクラッチをグレンタンクの駆動装置に装着したものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】放出途中で中断した後に収穫作業を続行するには、排出オーガを収納旋回と満載時に放出旋回をするが、旋回方向によって縦オーガが逆回転を生じ穀粒が圧縮されて受継部で固形化したり、未熟粒が潰れて糊状になり周辺に付着する搬送障害をもたらすため、排出オーガの旋回を停止させたまま車輌等の運搬待ちをする空白の時間ができて作業能率が低下する問題点がある。 【0004】本発明は、排出オーガに動力を伝達する駆動装置に逆回転を防止するクラッチを設け、放出を中断した回転停止後に行なうオーガの旋回にともなう縦コンベアの逆回転を停止させ、残留した穀粒が圧縮されて固形化する搬送障害の防止を目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、排出オーガの旋回にともない連動回転をする搬送体にクラッチを装着し、逆回転を防止したグレンタンクの駆動装置にしたものである。 【0006】駆動爪と従動爪が噛合する爪クラッチを装着し、収納旋回で前進移動した前記従動爪が逆回転して駆動爪に再噛合する回動間を空転域にし、排出オーガの放出旋回にともなう縦コンベアの逆回転を前記空転域で吸収する空転構造の手段を講じた。 【0007】 【発明実施の形態】 【実施例】以下、この発明によるグレンタンクの駆動装置について実施例図を参照に説明すると、図4はコンバインの全体右側面図であって、一対のクローラ走行装置(10)を備えた機台(11)にエンジンルーム(12)を兼備する運転席(A)とグレンタンク(7)を連設し、後端に搬出用の縦コンベア(5)を立設させ、その上部に昇降と旋回をする排出オーガ(1)を嵌着してあり、前記縦コンベア(5)を迂回する駆動ケース(18)を形設して前記排出オーガ(1)の始端部に連結させ回転を伝達をする駆動装置(B)の構成にしたものである。又、機体の前方には引起装置(15)を斜設した昇降自在の刈取部(C)を装着し、植立穀稈を起立させながら刈取って脱穀部(図示せず)に穀稈を供給し脱粒処理を行ない、選別した後の良穀粒を前記グレンタンク(7)に一時貯留するようにしたコンバインの形態である。 【0008】図4と、図1に示す駆動系統図によって穀粒の搬出構造を説明すると、排出オーガ(1)の回動中心(P)と一致させたオーガ旋回口(17)を放出ケース(41)の側端に開設し、外周に回動口(43)を嵌着することによって前記排出オーガ(1)を昇降自在に装着してある。一方の外側に形成した回動中心(P)に駆動ケース(18)を嵌着させ縦コンベア(5)を迂回して排出オーガ(1)に連結する駆動装置(B)を設け、下面から支持する油圧シリンダー(16)によるオーガ昇降に連動する構成にしたものである。左右のオーガ旋回は、回動自在の揚穀筒(26)に溶着した回動ギア(20)に噛合する伝動モータ(21)の回転によって所定の放出位置に旋回させる構成にしてある。 【0009】図1の駆動系統図で搬出経路を説明すると、グレンタンク(7)の底部に断続自在に横設した搬送コンベア(22)を設け、後端に立設する縦コンベア(5)と継接する受継ケース(23)を前記グレンタンク(7)の側壁に装着し、軸端に固着した受継ベベルギア(25)により前記縦コンベア(5)を回転させ、上昇した穀粒を放出羽根(27)でオーガ旋回口(17)から排出オーガ(1)内に投入し、先端に開設した吐出口(28)から車輌などの収納容器に放出する搬出経路にしたものである。 【0010】排出オーガ(1)に動力を伝達する駆動装置(B)の構造は、始端部の後方から入力するために横軸(35)を架設し、軸端に設けた固定スプロケット(36)と、クラッチ軸(45)に遊嵌する回動スプロケット(37)の間にチェン(38)を巻装し、他端に固着した入力ベベルギア(40)によって前記排出オーガ(1)を回転させる構成にしてあり、この伝動構造を駆動ケース(18)に収設するとともに揚穀筒(26)に連結した放出ケース(41)の回動中心(P)に嵌入させて回動自在に装着し、前記排出オーガ(1)の昇降に追随する駆動装置(B)の構造にしたものである。 【0011】図2は、要部を断面した駆動装置の平面図であって、排出オーガ(1)の昇降回動は、揚穀筒(26)の上方に装着してある放出羽根(27)や平ギア(30)を内設した放出ケース(41)に円筒形のオーガ旋回口(17)を開設し、外径に前記排出オーガ(1)の回動口(43)が嵌着して矢印(ロ)方向に揚穀粒が投入される受継構造にしてあり、他端の回動中心(P)にクラッチ軸(45)のハウジング(46)を形設し、駆動ケース(18)のフランジ(42)が嵌着して昇降を可能にし、前記揚穀筒(26)が矢印(ハ)方向に回動する前記排出オーガ(1)の放出旋回に駆動装置(B)の全体が追随する構成にしてある。 【0012】図3は、クラッチ爪を噛合させて逆回転を防止する爪クラッチの構造を示す斜視図であって、その概要を図2の平面図を併用して説明すると、縦コンベア(5)から出力された正回転を回動ベベルギア(32)で方向転換し、オーガ昇降の回動中心(P)に設けたクラッチ軸(45)に入力する駆動構造にしてあり、軸端にスプライン(47)を穿溝して駆動爪(33a)を有する爪クラッチ(2)を嵌着させ止め輪(50)で支持するとともに、ベアリング(48)との間に回動スプロケット(37)を遊嵌させたものであって、前記駆動爪(33a)に対向する従動爪(33b)を外方に形設して噛合させ、動力を伝達する爪クラッチの構成にしたものである。 【0013】図5は受継部の断面図であって、図1の駆動系統図を併用して排出オーガ(1)の旋回にともない連動回転する縦コンベア(5)の構造と回転方向について説明すると、穀粒の放出を中断した場合、グレンタンク(7)内の残留量が減少することにより穀圧が低下して搬送コンベア(22)は回転し易くなる。このような状態では、排出オーガ(1)と揚穀筒(26)に残留した多量の穀粒が自然に降下して受継ケース(23)や前記排出オーガ(1)の始端部に充填され、圧縮が加わり回転負荷が増大することによって固定化し、オーガの旋回力が縦コンベア(5)と前記搬送コンベア(22)に作用し連動回転が発生するものである。 【0014】このように搬送コンベア(22)よりも排出オーガ(1)の回転抵抗が増大した場合、収穫作業を継続するために排出オーガ(1)を点線矢印(イ)方向に収納旋回させると、オーガの旋回力は伝動構造を介して終端に配設した平ギア(30)に伝達され、通常の出力方向と反対になった矢印(ホ)の方向に作用して縦コンベア(5)が連動回転を生じ逆回転をするようになる。この連動回転にともない充填穀粒が矢印(ニ)方向に逆送され、受継ケース(23)内の残留穀粒を圧縮し受継通路(51)で固形化するために、搬送の詰まりを誘発するようになった連動回転の異常事例を示したものである。 【0015】このような、収納旋回の方向によって生じる縦コンベア(5)の逆回転を正回転に転換する手段に、オーガの旋回方向と縦コンベア(5)に巻装するスパイラー(6)の巻方向の選択があって、点線矢印(ヘ)方向になる収納旋回では通常の揚穀方向となり圧縮作用は起こらず、次行程で行なう放出旋回の回帰方向で残留する穀粒を圧縮する逆回転となるために、収納旋回による連動回動を空転させる空転域(3)を爪クラッチ(2)に形設したものである。このように、放出作業の中断では排出オーガ(1)の収納旋回、又は放出旋回の何れかの回動方向で穀粒の圧縮現象が生じることになるが、一般に行なう全量放出をする作業では前記排出オーガ(1)には穀粒が残留せず固定されないため、縦コンベア(5)に連動回転が発生しても空転し自動的に回避されるものである。 【0016】図6は、爪クラッチに設けた噛合爪の配置図であって、駆動爪(33a)と従動爪(33b)の移動配置を説明すると、回動支点(P)を形設するクラッチ軸(45)に設けた爪クラッチ(2)の放出停止位置では、両爪が接当して回転停止をし次行程で行なう排出オーガ(1)の収納旋回による連動回転で、駆動側に変換した従動爪(33b)が停止した駆動爪(33a)から離反して破線で図示す収納停止位置に移動する。 【0017】この移動した回動間を含めた破線矢印の範囲を空転域(3)にし、収納旋回を戻る放出旋回で発生する従動爪(33b)の逆回転を前記空転域(3)で吸収するものであって、放出停止位置で静止した前記駆動爪(33a)に従動爪(33b)が再噛合する回帰移動の間は、縦コンベア(5)に連動する駆動系も停止して逆回転が空転する爪クラッチの構成にしたものである。 【0018】 【発明の効果】本発明は、以上説明したように排出オーガに動力を伝達する駆動装置に逆回転を防止するクラッチを内装し、放出作業の中断とオーガの収納旋回にともなう縦コンベアの連動回転を停止させる伝動構造にしたので、以下に掲げるような効果を発揮するものである。 【0019】排出オーガの左右旋回にともない搬送体に生じる逆回転を空転させるクラッチを前記排出オーガに入力する駆動装置に介在させ、放出を中断して生じた縦コンベアの残留穀粒を圧縮する逆回転を防止したので、堆積量が減少して起動時に発生するベルトのスリップが防止され放出作業の中断操作が行ない易くなった。 【0020】駆動爪と従動爪が噛合する爪クラッチを装着し、収納旋回で前進移動した前記従動爪が逆回転して駆動爪に再噛合する回動間に空転域を設け、排出オーガの放出旋回にともなう縦コンベアの逆回転を前記空転域で吸収する構成にしたので、構造が簡素化するとともに逆回転防止の爪クラッチを安価に製作できるようになった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月19日(2001.1.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−209427(P2002−209427A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月30日(2002.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2001−10962(P2001−10962) |
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