| 【発明の名称】 |
刈払い用ナイロンコード |
| 【発明者】 |
【氏名】石井 総一郎
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| 【要約】 |
【課題】金属製のストッパー部を用いない刈払い用ナイロンコードを提供することにある。
【解決手段】請求項1に係る刈払い用ナイロンコードは、ナイロン樹脂製コードの一端部に、ナイロン樹脂製筒状体を配設するとともにその重合部を固着してストッパー部を形成して成ることを特徴とする。請求項2に係る刈払い用ナイロンコードは、ナイロン樹脂製コードの一端部に、射出成形によりナイロン樹脂製筒状体から成るストッパー部を一体的に形成して成ることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ナイロン樹脂製コードの一端部に、ナイロン樹脂製筒状体を配設するとともにその重合部を固着してストッパー部を形成して成ることを特徴とする刈払い用ナイロンコード。 【請求項2】 ナイロン樹脂製コードの一端部に、射出成形によりナイロン樹脂製筒状体から成るストッパー部を一体的に形成して成ることを特徴とする刈払い用ナイロンコード。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、草や芝等を刈払いする装置に用いられるナイロンコードに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、刈払い装置としては、例えば、特開平10−191746号公報、特開平8−172845号公報等に開示されるように、長尺の刈払い用ナイロンコードを回転盤等に巻回しておき、長尺の刈払い用ナイロンコードを引き出して使用するものが知られている。最近、長尺の刈払い用ナイロンコードを回転盤等に巻回して使用する刈払い装置に代えて、一端にストッパー部を設けた所定寸法の刈払い用ナイロンコードをカートリッジ等に取り付けて使用するものが知られている。 【0003】後者の刈払い装置は、前者の刈払い装置に比し、安全でかつ取扱いが容易であるという利点がある。図4は、一端にストッパー部3を設けた所定寸法の刈払い用ナイロンコード1を示す。刈払い用ナイロンコード1は、所定寸法のナイロン樹脂製コード2の一端部2aに、金属製のストッパー部3をかしめにより取り付けることによって構成されている。 【0004】ストッパー部3は、刈払い装置に取り付けられるカートリッジの挿入口の縁部に係止する鍔部5を有する袋状の金具4で構成されている。ストッパー部3は、例えば、次のようにして形成される。袋状の金具4内にナイロン樹脂製コード2の一端部2aを挿入した後、かしめ具により鍔部5近傍の袋状の金具4の外側から押圧して、図5に示すように、袋状の金具4をナイロン樹脂製コード2の一端部2aとともに偏平状に変形させてナイロン樹脂製コード2の一端部2aに袋状の金具4をかしめ付けている。 【0005】斯くして得られた刈払い用ナイロンコード1は、例えば、図6〜図8に示すように、刈払い装置6の先端部に取り付けられたカートリッジ8の挿入口9にそれぞれ挿入される。そして、刈払い用ナイロンコード1は、刈払い装置6のエンジン7を駆動することによって図示しない伝達機構を介して回転されるカートリッジ8の回転に伴って回転し、図8に示すように、遠心力により鍔部5が挿入口9の縁部9aに当接される。 【0006】この状態で、刈払い装置を操作することによって、刈払い用ナイロンコード1が回転しながら草や芝等を刈払いすることができる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の刈払い用ナイロンコード1は、ストッパー部3がナイロン樹脂製コード2と異なる材質の金属製であるため、ストッパー部3をかしめによりナイロン樹脂製コード2に固着する必要がある。そのため、ナイロン樹脂製コード2とストッパー部3の設置面は、かしめによる一点集中式となり、かしめによる力加減によりストッパー部3内でのナイロン樹脂製コード2の抜け、ストッパー部3内でのナイロン樹脂製コード2の千切れ、破断という不具合が起きるという問題がある。 【0008】また、従来の刈払い用ナイロンコード1では、ストッパー部3のかしめ付け力のばらつきにより、ストッパー部3の組付強度が不揃いとなり、使用時に衝撃を受けると、ナイロン樹脂製コード2の抜け、千切れ、破断が生じ易く、長時間に亘って使用できないという問題がある。さらに、従来の刈払い用ナイロンコード1では、ナイロン樹脂製コード2の抜け、千切れ、破断により、ストッパー部3がナイロン樹脂製コード2から分離して飛散するという問題がある。 【0009】使用時にストッパー部3が飛散すると、刈払い装置6のエンジン7を停止して、カートリッジ8に新たな刈払い用ナイロンコード1を取り付けて草や芝の刈払いを行うが、この場合には、飛び散った金属製のストッパー部3が、新たに取り付け直した刈払い用ナイロンコード1により打ち払われるおそれがあるという問題がある(FOD発生)。 【0010】さらに、従来の刈払い用ナイロンコード1では、使用済み後に、ナイロン樹脂製コード2とストッパー部3を分別処理しなくてはならなかった。本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、金属製のストッパー部を用いない刈払い用ナイロンコードを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る刈払い用ナイロンコードは、ナイロン樹脂製コードの一端部に、ナイロン樹脂製筒状体を配設するとともにその重合部を固着してストッパー部を形成して成ることを特徴とする。請求項2に係る刈払い用ナイロンコードは、ナイロン樹脂製コードの一端部に、射出成形によりナイロン樹脂製筒状体から成るストッパー部を一体的に形成して成ることを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。 第一実施形態:図1は本発明の一実施形態に係る刈払い用ナイロンコード10を示す。一実施形態に係る刈払い用ナイロンコード10は、ナイロン6、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6とナイロン66の共重合樹脂等のナイロン樹脂製コード11の一端部11aに、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6とナイロン66の共重合樹脂等のナイロン樹脂製筒状体12を配設するとともにその重合部13を固着してストッパー部14を形成している。 【0013】ここで、ナイロン樹脂製コード11は、用途により異なるが、通常、直径1〜4mm、長さ15〜25cm程度の断面円形状のコード材が使用されている。ナイロン樹脂製筒状体12は、同様に用途により異なるが、内径がナイロン樹脂製コード11の直径とほぼ同等の大きさ、外径が6〜7mm、長さが10〜15mm程度の筒状体である。 【0014】本実施形態では、ナイロン樹脂製コード11の一端部11aにナイロン樹脂系接着剤を塗布した後、この部位にナイロン樹脂製筒状体12を被せ、加熱圧着して、両者の重合部13を固着してストッパー部14を形成した。斯くして得られた刈払い用ナイロンコード10は、図2に示すように、カートリッジ8の挿入口9の縁部9aにストッパー部14を当接するようにして挿入口9内に挿入される。 【0015】その後、従来と同様に、刈払い装置を駆動して草や芝等の刈払いを行う。斯くして得られた刈払い用ナイロンコード10によれば、従来のナイロン樹脂製コードの一端部に金属製のストッパー部を設けた刈払い用ナイロンコードに比し、引っ張り強度において20kg〜30kg程度大きな値、70kg〜90kgを得ることができた。 【0016】そして、測定時にナイロン樹脂製コード11からストッパー部14を形成するナイロン樹脂製筒状体12が抜けたり、千切れたり、破壊したりすることはなく、安定していた。従って、ストッパー部14を形成するナイロン樹脂製筒状体12の飛散が起こらなくなり、刈払い用ナイロンコード10を最後まで使用することが可能となる。 【0017】勿論、飛散したストッパー部を打ち払う等の不具合を招くおそれもない。また、廃棄処分に際しても、従来のようにナイロンと金属とを分別する必要がないので、処理作業が容易となる。ちなみに、従来のナイロン樹脂製コードの一端部に金属製のストッパー部を設けた刈払い用ナイロンコードは、図5に示すように、ストッパー部3の長さ10mm、鍔部3の外径6mm、かしめ部分1.5mm、ストッパー部3の外径3mmとした場合に、平均値が50kg〜60kg程度の値を得たが、抜けによる20kg〜30kg台の測定値、千切れによる40kg台の測定値が得られ、安定した強度を維持することが困難であった。また、前述したように、測定中に、ストッパー部3が飛散するものもあった。 【0018】第2実施形態:本実施形態に係る刈払い用ナイロンコード10は、ナイロン樹脂製筒状体12が射出成形によりナイロン樹脂製コード11の一端部11aに一体的に形成された点で相違するが、外観は図1に示す刈払い用ナイロンコード10と同じである。 【0019】本実施形態に係る刈払い用ナイロンコード10では、ストッパー部14を形成するナイロン樹脂製筒状体12が射出成形によりナイロン樹脂製コード11の一端部11aに一体的に形成されているので、ナイロン樹脂製筒状体12とナイロン樹脂製コード11の一端部11aとが一体化され、接着剤による固着よりもより大きな耐久力を得ることが可能となる。 【0020】第3実施形態:図3は、本発明の第3実施形態に係る刈払い用ナイロンコード20を示す。本実施形態に係る刈払い用ナイロンコード20は、ストッパー部24の端部にナイロン樹脂製コード21に連なる膨出部25を設けた点で、第1実施形態に係る刈払い用ナイロンコード10および第2実施形態に係る刈払い用ナイロンコード10とは相違する。 【0021】この膨出部25によって、ストッパー部24の分離がより起こり難くなる。ストッパー部24は、ナイロン樹脂製コード21の一端部21aにナイロン樹脂製筒状体22を接着しても射出成形により一体的に形成しても良い。本実施形態においても、上述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。 【0022】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ストッパー部とナイロン樹脂製コードとの引っ張り強度が70kg〜90kgまで高められ、ストッパー部の抜け、ストッパー部内の千切れや破断がなくなり、長時間に亘って安定して使用することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501218418 【氏名又は名称】池上化工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月31日(2001.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072718 【弁理士】 【氏名又は名称】古谷 史旺
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| 【公開番号】 |
特開2002−354920(P2002−354920A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−164662(P2001−164662) |
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