トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】浜田 健二

【氏名】広瀬 知義

【氏名】村山 昌章

【氏名】上窪 啓太

【要約】 【課題】脱穀部のメンテナンス作業等が側方のみならず、上方からも楽に行えるようにすること。

【解決手段】穀粒貯留部は、脱穀部の直上方を閉塞する位置と、同脱穀部の直上方を開放する位置との間で移動可能とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転部と、同運転部の後方位置に配置して穀粒を貯留するグレンタンクと、同グレンタンクに後端部を連通連結してグレンタンク内の穀粒を機体の外部に排出する排出オーガとを具備するコンバインにおいて、後端部を中心に旋回及び上下回動自在となした排出オーガの排出口の近傍にカメラを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】 運転部と、同運転部の後方位置に配置して穀粒を貯留するグレンタンクと、同グレンタンクに後端部を連通連結してグレンタンク内の穀粒を機体の外部に排出する排出オーガとを具備するコンバインにおいて、グレンタンク内にカメラと照明器具とを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項3】 運転部と、同運転部の後方位置に配置して穀粒を貯留するグレンタンクと、同グレンタンクに後端部を連通連結してグレンタンク内の穀粒を機体の外部に排出する排出オーガとを具備するコンバインにおいて、機体の左右側方と後方をそれぞれ撮影するカメラを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項4】 モニタには、機体の左右側方と後方のそれぞれの映像を表示する表示部を設けて、各表示部により全方向の映像を同時に表示可能としたことを特徴とする請求項3記載のコンバイン。
【請求項5】 運転部と、同運転部の前下方位置に配置して穀稈を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部とを具備するコンバインにおいて、脱穀部内にカメラと照明器具とを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項6】 運転部と、同運転部の前下方位置に配置して穀稈を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部とを具備するコンバインにおいて、運転部の下方位置に刈取部による刈跡を撮影するカメラを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けたことを特徴とするコンバイン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの一形態として、機体フレームの前端部に刈取部を搬送部を介して昇降自在に取り付け、同搬送部の直後方位置に脱穀部を配設し、同脱穀部の直下方位置に揺動選別部を配設する一方、同揺動選別部の後方上部であって、脱穀部の直後方位置に排藁処理部を配設したものがある。
【0003】そして、機体フレームの前部であって、搬送部の右側方位置に運転部を配設し、同運転部の直後方位置であって、脱穀部の直上方位置に穀粒貯留部を配設し、さらには、同穀粒貯留部の直後方位置に原動機部を配設している。
【0004】また、穀粒貯留部には、穀粒を貯留するグレンタンクと、同グレンタンクに後端部を連通連結してグレンタンク内の穀粒を機体の外部に排出する排出オーガとを設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコンバインでは、運転部に着座して運転操作をしているオペレータが、排出オーガからの穀粒の排出状況や、グレンタンク内の穀粒の貯留状況や、機体の左右側方や後方の状況や、脱穀部による脱穀状況や、刈取部による刈跡の状況を視認することができないために、これらの作業状況を適宜把握することができず、作業上の不具合が生じた場合にも適切な対応を速やかに採れないという課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、運転部と、同運転部の後方位置に配置して穀粒を貯留するグレンタンクと、同グレンタンクに後端部を連通連結してグレンタンク内の穀粒を機体の外部に排出する排出オーガとを具備するコンバインにおいて、後端部を中心に旋回及び上下回動自在となした排出オーガの排出口の近傍にカメラを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けたことを特徴とするコンバインを提供するものである。
【0007】また、本発明は、次の構成にも特徴を有する。
【0008】■運転部と、同運転部の後方位置に配置して穀粒を貯留するグレンタンクと、同グレンタンクに後端部を連通連結してグレンタンク内の穀粒を機体の外部に排出する排出オーガとを具備するコンバインにおいて、グレンタンク内にカメラと照明器具とを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けたこと。
【0009】■運転部と、同運転部の後方位置に配置して穀粒を貯留するグレンタンクと、同グレンタンクに後端部を連通連結してグレンタンク内の穀粒を機体の外部に排出する排出オーガとを具備するコンバインにおいて、機体の左右側方と後方をそれぞれ撮影するカメラを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けたこと。
【0010】■モニタには、機体の左右側方と後方のそれぞれの映像を表示する表示部を設けて、各表示部により全方向の映像を同時に表示可能としたこと。
【0011】■運転部と、同運転部の前下方位置に配置して穀稈を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部とを具備するコンバインにおいて、脱穀部内にカメラと照明器具とを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けたこと。
【0012】■運転部と、同運転部の前下方位置に配置して穀稈を刈り取る刈取部と、同刈取部により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部とを具備するコンバインにおいて、運転部の下方位置に刈取部による刈跡を撮影するカメラを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けたこと。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0014】すなわち、本発明に係るコンバインは、基本的構造として、機体フレームの前端部に刈取部を搬送部を介して昇降自在に取り付け、同搬送部の直後方位置に脱穀部を配設し、同脱穀部の直下方位置に揺動選別部を配設する一方、同揺動選別部の後方上部であって、脱穀部の直後方位置に排藁処理部を配設し、機体フレームの前部であって、搬送部の右側方位置に運転部を配設し、同運転部の直後方位置であって、脱穀部の直上方位置に穀粒貯留部を配設し、さらには、同穀粒貯留部の直後方位置に原動機部を配設している。
【0015】そして、穀粒貯留部には、穀粒を貯留するグレンタンクと、同グレンタンクに後端部を連通連結してグレンタンク内の穀粒を機体の外部に排出する排出オーガとを設けている。
【0016】しかも、特徴的構造として、後端部を中心に旋回及び上下回動自在となした排出オーガの排出口の近傍にカメラを設け、また、グレンタンク内にカメラと照明器具とを設け、また、機体の左右側方と後方をそれぞれ撮影するカメラを設け、脱穀部内にカメラと照明器具とを設け、また、運転部の下方位置に刈取部による刈跡を撮影するカメラを設け、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けている。
【0017】そして、モニタには、機体の左右側方と後方のそれぞれの映像を表示する表示部を設けて、各表示部により全方向の映像を同時に表示可能としている。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
【0019】図1及び図2は、本発明に係るコンバイン1としての汎用コンバインを示しており、同コンバイン1は、機体フレーム2の下部に左右一対のクローラ式の走行部3,3を配設すると共に、機体フレーム2の前端部に刈取部4を搬送部5を介して昇降自在に取り付け、同搬送部5の直後方位置に脱穀部6を配設し、同脱穀部6の直下方位置に揺動選別部7を配設する一方、同揺動選別部7の後方上部であって、脱穀部6の直後方位置に排藁処理部8を配設している。
【0020】また、コンバイン1は、機体フレーム2の前部であって、搬送部5の直上方位置に運転部9を配設し、同運転部9の直後方位置であって、脱穀部6の直上方位置に穀粒貯留部10を配設し、更には、同穀粒貯留部10の直後方位置に原動機部11を配設している。
【0021】以下に、コンバイン1の各部の構造について説明する。
【0022】〔走行部〕走行部3は、図1に示すように、機体フレーム2の下部に走行フレーム12を取付け、同走行フレーム12の前端部に駆動輪14を連動連結する一方、走行フレーム12の後端部に遊動輪15を回転自在に軸支し、これら駆動輪14と遊動輪15との間に履帯16を巻回しており、同駆動輪14には、機体フレーム2の前部に配置して原動機部11に連動連結したミッション13に連動連結している。図中、17は転動輪である。
【0023】〔刈取部〕刈取部4は、図1に示すように、搬送部5の先端部にプラットホーム18を連設し、同プラットホーム18内に左右方向に軸線を向けた横送りオーガ19を回動可能に横架し、同横送りオーガ19の直前方位置に刈刃装置20を横架し、同刈刃装置20の直前方位置にディバイダー21を配置し、同ディバイダー21の上方位置に掻き込みリール22を昇降機構23を介して配置している。
【0024】このようにして、圃場に植立した穀桿を掻き込みリール22により掻き込むと共に、刈刃装置20により穀桿の根元部分を刈り取り、その後、横送りオーガ19により同横送りオーガ19の略中央部に刈り取った穀桿を寄せ集めて、後方の搬送部5へ受け渡すようにしている。
【0025】〔搬送部〕搬送部5は、図1に示すように、機体フレーム2の前端部に前後方向に伸延するフィーダハウス24を上下回動自在に取り付け、同フィーダハウス24の内部に搬送コンベア25を配設する一方、機体フレーム2の前端上部に前部搬送ビータ26を回動可能に横架している。図中、27は、フィーダハウス24を昇降させる昇降用油圧シリンダーである。
【0026】このようにして、刈取部4の横送りオーガ19により寄せ集められた穀桿を搬送コンベア25と前部搬送ビータ26とで後方の脱穀部6へ搬送するようにしている。
【0027】〔脱穀部〕脱穀部6は、図1及び図5に示すように、搬送部5の直後方位置に扱室42を形成し、同扱室42の内部に略同一外径を有する円筒状の第1扱胴28と第2扱胴29とを回動軸線を左右幅方向に向けた状態で前後に間隔を開けて配設し、各扱胴28,29の直下方位置に受網30,31を配設している。
【0028】このようにして、搬送部5によって搬送された穀桿は、第1扱胴28の作用によって第1扱胴28の左側端部から右側端部へ移動しながら脱穀処理され、その後、第2扱胴29の作用によって第2扱胴29の右側端部から左側端部へ移動しながら脱穀処理されて、穀粒は自重により各受網30,31を通過して下方の揺動選別部7へ落下する一方、排藁は後方の排藁処理部8へ移送されるようにしている。
【0029】ここで、第1扱胴28の外径と第2扱胴29の外径は略同一径として、第2扱胴29での脱穀処理面積を大きくして、脱穀処理を円滑かつ確実に行うことができるようにしている。
【0030】〔揺動選別部〕揺動選別部7は、図1及び図5に示すように、第1扱胴28と第2扱胴29の直下方位置に揺動体32を揺動機構33を介して上下方向に揺動可能に配設している。39は、左右方向に伸延して一番穀粒を受ける一番穀粒受樋、40は、左右方向に伸延して二番穀粒を受ける二番穀粒受樋、41は唐箕である。
【0031】また、一番穀粒受樋39内には左右方向に伸延する一番穀粒搬送コンベア43を配置し、同一番穀粒搬送コンベア43の左側端部に上下方向に伸延する揚穀コンベア44の下端部を連設する一方、同揚穀コンベア44の上端部を前記した穀粒貯留部10に連設して、一番穀粒受樋39内の一番穀粒を一番穀粒搬送コンベア43→揚穀コンベア44→穀粒貯留部10へ搬送するようにしている。
【0032】そして、二番穀粒受樋40内には左右方向に伸延する二番搬送コンベア45を配置し、同二番搬送コンベア45の左側端部に前後方向に伸延する還元コンベア(図示せず)の後端部を連設する一方、同還元コンベアの前端部を前記した扱室42に連設して、二番穀粒受樋40内の二番穀粒を扱室42に還元して、再度脱穀するようにしている。
【0033】〔排藁処理部〕排藁処理部8は、図1に示すように、脱穀部6の第2扱胴29の直後方位置に後部搬送ビータ47を配設し、同後部搬送ビータ47の後方位置に排藁カッター48を配設している。
【0034】そして、脱穀部6で脱穀処理された後の排藁を後部搬送ビータ47の搬送作用によって排藁カッター48へ搬送し、同排藁カッター48により排藁を細断した後に、機体の外部へ排出するようにしている。
【0035】〔運転部〕運転部9は、機体フレーム2の前端中央上部に略矩形箱型状のキャビン50を配設し、同キャビン50内の平面視中央後部に座席51を配設し、同座席51の前方位置にフロントコラム52を配設し、同フロントコラム52の上端部にステアリングホイール53と変速レバー54とを設けている。
【0036】そして、キャビン50の左右側壁には左・右側バックミラー支持体70,71を介して左・右側バックミラー72,73を取り付けている。
【0037】〔穀粒貯留部〕穀粒貯留部10は、前記した脱穀部6に設けた第1扱胴28と第2扱胴29の直上方位置にグレンタンク55を配設し、同グレンタンク55に前記した揺動選別部7に設けた一番穀粒受樋39を揚穀コンベア44を介して連通連結すると共に、グレンタンク55内の右側下部に横搬出用スクリュウコンベア56を前後方向に軸線を向けて横架し、同横搬出用スクリュウコンベア56の後端部に下端部を連通連結した縦搬出用スクリュウコンベア57を原動機部11の右側方位置にて上下方向に軸線を向けて配置し、同縦搬送用スクリュウコンベア57の上端部に後端部を連通連結した排出オーガ58を前方へ向けて伸延させ、かつ、後端部を中心に旋回及び上下回動自在としている。58aは、排出オーガ58の排出口である。
【0038】このようにして、揺動選別部7によって選別された一番穀粒を揚穀コンベア44を介してグレンタンク55内に搬送して、同グレンタンク55内に貯留可能とする一方、同グレンタンク55内に貯留している一番穀粒は、横搬出用スクリュウコンベア56→縦搬出用スクリュウコンベア57→排出オーガ58を通して排出口58aより機体の外部に排出可能としている。
【0039】〔原動機部〕原動機部11は、機体の上側後部にエンジンEを配設し、同エンジンEを刈刃装置20やミッション13等の各動力機構部に伝動機構(図示省略)を介して連動連結している。
【0040】そして、エンジンEを駆動させることによって、各動力機構部が連動して作動するようにしている。59はボンネットである。
【0041】上記のような構成において、本発明の要旨は、機体の所定個所に第1〜第7カメラ60,61,62,63,64,65,66を設ける一方、運転部9に上記第1〜第7カメラ60,61,62,63,64,65,66と電気的に接続したモニタ6 7を設けて、これらカメラ60,61,62,63,64,65,66により撮影した各映像をモニタ67に選択的に表示することができるようにしたことにある。
【0042】すなわち、第1カメラ60は、図1及び図2に示すように、後端部を中心に旋回及び上下回動自在となした排出オーガ58の排出口58aの近傍に設けており、同第1カメラ60により排出口58aの排出方向と同一方向に向けて撮影した映像を、運転部9のキャビン50内の右側上部に配設したモニタ67に表示するようにしている。
【0043】このようにして、排出オーガ58の排出口58aから排出される穀粒の排出状況を第1カメラ60により撮影し、その撮影した映像を運転部9に設けたモニタ67を通して視認することができるため、オペレータは運転部9の座席51に着座して運転操作をしながら穀粒の排出位置や排出状況を視認することができる。
【0044】従って、オペレータは、運転部9の座席51に着座したまま穀粒の排出作業を確実に行うことができる。
【0045】また、排出オーガ58を適宜旋回及び上下回動させることにより、同排出オーガ58の先端部に設けた第1カメラ60により所望の個所を撮影すると共に、運転部9に設けたモニタ67を通して視認することができる。
【0046】第2カメラ61は、図3にも示すように、グレンタンク55内の天井部55a設けており、同天井部55aには照明器具68も設けて、モニタ67により第2カメラ61により撮影した映像を映し出すべく切替操作をして、第2カメラ61を作動させると、同第2カメラ61の作動に連動して照明器具68が作動(ON)して、グレンタンク55内を照明するようにしている。従って、第2カメラ61が非作動(OFF)の状態では、照明器具68も非作動(OFF)の状態となして節電している。
【0047】このようにして、オペレータは運転部9の座席51に着座した状態にて、グレンタンク55内を第2カメラ61により撮影して、その撮影した映像をモニタ67を通して視認することができるため、グレンタンク55内の穀粒の堆積状況や選別状況を容易に確認することができて、穀粒の堆積状況や選別状況に不具合があれば、速やかに適切な対応が採れる。
【0048】この際、グレンタンク55内では照明器具68が作動して照明しているため、第2カメラ61によりグレンタンク55内を鮮明に撮影することができて、グレンタンク55内の視認性を良好に確保することができる。
【0049】第3カメラ62は、左側バックミラー支持体70に後方へ向けて取り付けて、同第3カメラ62により機体の左側方を前方から後方へ向けて撮影するようにしている。
【0050】第4カメラ63は、右側バックミラー支持体71に後方へ向けて取り付けて、同第4カメラ63により機体の右側方を前方から後方へ向けて撮影するようにしている。
【0051】第5カメラ64は、ボンネット59の後壁の中央上部に後下方へ向けて取り付けて、同第5カメラ64により機体の後下方を撮影するようにしている。
【0052】このようにして、オペレータは運転部9の座席51に着座したままの状態にて機体の左右側方及び後方を第3〜第5カメラ62,63,64により撮影すると共に、その撮影した映像をモニタ67を通して視認することができるため、作業中の安全性を良好に確保することができる。
【0053】ここで、モニタ67は、図4にも示すように、機体の左側方の映像を表示する機体左側表示部67aと、機体の右側方の映像を表示する機体右側表示部67bと、機体の後方の映像を表示する機体後方表示部67cとに三分割した表示部を設けて、オペレータは運転部9の座席51に着座したまま、同時にこれら三方向の表示映像を視認することができるようにしている。
【0054】従って、オペレータは、表示映像の切替操作をすることなく、一度に三方向の表示映像を視認することができて、安全確認を迅速かつ確実に行うことができて、作業中の安全性を向上させることができる。
【0055】第6カメラ65は、図5にも示すように、脱穀部6の後部に位置する排藁処理部8の天井部8aに設けて、脱穀部6の後方から前下方へ向けて脱穀部6内を撮影するようにしている。
【0056】そして、脱穀部6の中央部には照明器具69も設けて、モニタ67により第6カメラ65により撮影した映像を映し出すべく切替操作をして、第6カメラ65を作動させると、同第6カメラ65の作動に連動して照明器具69が作動(ON)して、脱穀部6内を照明するようにしている。従って、第6カメラ65が非作動(OFF)の状態では、照明器具69も非作動(OFF)の状態となして節電している。
【0057】このようにして、オペレータは運転部9の座席51に着座した状態にて、脱穀部6内を第6カメラ65により撮影して、その撮影した映像をモニタ67を通して視認することができるため、脱穀部内の穀粒の脱穀状況を容易に確認することができて、脱穀状況に不具合があれば、速やかに適切な対応が採れる。
【0058】この際、脱穀部6内には照明器具69が作動して照明しているため、第6カメラ65により脱穀部6内を鮮明に撮影することができて、脱穀部6内の視認性を良好に確保することができる。
【0059】第7カメラ66は、キャビン50の底部50aに前下方へ向けて取り付けて、同第7カメラ66により刈取部4による刈跡を撮影するようにしている。
【0060】このようにして、オペレータは運転部9の座席51に着座した状態にて、刈取部4による刈跡を第7カメラ66により撮影して、その撮影した映像をモニタ67を通して視認することができるため、刈取部4による刈取状況を容易に確認することができると共に、刈取作業を確実に行うことができる。
【0061】ここで、第1〜第7カメラ60,61,62,63,64,65,66は首振り自在に取り付けて、各カメラ60,61,62,63,64,65,66による撮影範囲を広く全方位型に設定することができると共に、各カメラ60,61,62,63,64,65,66の首振り操作は、運転部9においてオペレータが操作機構(図示せず)を介して適宜行えるようにすることができる。
【0062】しかも、各カメラ60,61,62,63,64,65,66にはレンズに埃や塵等が付着するのを防止するためのシャッタ(図示せず)を設けて、各カメラ60,61,62,63,64,65,66の作動/非作動(ON/OFF)に連動して開閉作動するようにすることができる。
【0063】特に、脱穀部6内に設けた第6カメラ65は、脱穀部の作動時にはシャッタが閉塞状態を保持するように強制的に制御して、同第6カメラ65のレンズを飛散する穀粒や排藁から保護するようにすることができる。
【0064】図6〜図8は、他の実施例としての自脱型のコンバイン1を示しており、同コンバイン1では、キャビン50を刈取部4の右側後方位置に配置し、排出オーガ58の後端部を機体の右側後部に配置すると共に、左側前方へ向けて伸延させて、同排出オーガ58の先端部を上記キャビン50の左側方に配置して収納状態となしている。
【0065】そして、かかる排出オーガ58の先端部に設けた排出口48aの近傍に第1カメラ60を取り付けている。
【0066】このようにして、排出オーガ58を適宜旋回及び上下回動させることにより、同排出オーガ58の先端部に設けた第1カメラ60により所望の個所を撮影すると共に、運転部9に設けたモニタ67を通して視認することができるようにしている。
【0067】この際、排出オーガ58は、収納状態においては、先端部が刈取部4の未刈側に配置された状態となっているため、例えば、オペレータが運転操作中に視認しづらい刈取部4の未刈側(ディバイダー21の左側位置)でも、第1カメラ60により確実に撮影することができて、その撮影映像をモニタ67を通して視認することができて、刈取作業を効率良く行うことができる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0069】■請求項1記載の本発明では、後端部を中心に旋回及び上下回動自在となした排出オーガの排出口の近傍にカメラを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けている。
【0070】このようにして、排出オーガの排出口から排出される穀粒の排出状況をカメラにより撮影し、その撮影した映像を運転部に設けたモニタを通して視認することができるため、オペレータは運転部に着座して運転操作をしながら穀粒の排出位置や排出状況を視認することができる。
【0071】従って、オペレータは、運転部に着座したまま穀粒の排出作業を確実に行うことができる。
【0072】また、排出オーガを適宜旋回及び上下回動させることにより、同排出オーガに設けたカメラにより所望の個所を撮影すると共に、運転部に設けたモニタを通して視認することができるため、例えば、運転操作中に視認しづらい刈取部の未刈側でもモニタを通して視認することができて、刈取作業を確実に行うことができる。
【0073】■請求項2記載の本発明では、グレンタンク内にカメラと照明器具とを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けている。
【0074】このようにして、オペレータは運転部に着座した状態にて、グレンタンク内をカメラにより撮影して、その撮影した映像をモニタを通して視認することができるため、グレンタンク内の穀粒の堆積状況や残留状況や選別状況を容易に確認することができて、穀粒の堆積状況や残留状況や選別状況に不具合があれば、速やかに適切な対応が採れる。
【0075】この際、グレンタンク内には照明器具も設けているため、カメラによりグレンタンク内を鮮明に撮影することができて、グレンタンク内の視認性を良好に確保することができる。
【0076】■請求項3記載の本発明では、機体の左右側方と後方をそれぞれ撮影するカメラを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けている。
【0077】このようにして、オペレータは運転部に着座したままの状態にて機体の左右側方及び後方をカメラにより撮影すると共に、その撮影した映像をモニタを通して視認することができるため、作業中の安全性を良好に確保することができる。
【0078】■請求項4記載の本発明では、モニタには、機体の左右側方と後方のそれぞれの映像を表示する表示部を設けて、各表示部により全方向の映像を同時に表示可能としている。
【0079】このようにして、機体の左側方の映像を表示する表示部と、機体の右側方の映像を表示する表示部と、機体の後方の映像を表示する表示部とにより、各映像を同時に表示することができるため、オペレータは運転部に着座したまま、機体の左右側方及び後方を同時に視認することができて、作業中の安全性を向上させることができる。
【0080】■請求項5記載の本発明では、脱穀部内にカメラと照明器具とを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けている。
【0081】このようにして、オペレータは運転部に着座した状態にて、脱穀部内をカメラにより撮影して、その撮影した映像をカメラを通して視認することができるため、脱穀部内の穀粒の脱穀状況を容易に確認することができて、脱穀状況に不具合があれば、速やかに適切な対応が採れる。
【0082】この際、脱穀部内には照明器具も設けているため、カメラにより脱穀部内を鮮明に撮影することができて、脱穀部内の視認性を良好に確保することができる。
【0083】■請求項6記載の本発明では、運転部の下方位置に刈取部による刈跡を撮影するカメラを設ける一方、運転部に上記カメラにより撮影した映像を表示するモニタを設けている。
【0084】このようにして、オペレータは運転部に着座した状態にて、刈取部による刈跡をカメラにより撮影して、その撮影した映像をモニタを通して視認することができるため、刈取部による刈取状況を容易に確認することができると共に、刈取作業を確実に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成13年5月15日(2001.5.15)
【代理人】 【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
【公開番号】 特開2002−335742(P2002−335742A)
【公開日】 平成14年11月26日(2002.11.26)
【出願番号】 特願2001−144724(P2001−144724)