トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 茶葉摘採機の送風ノズル
【発明者】 【氏名】寺田 順一

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 帯状に植栽された茶畝に沿って走行しながら、円弧状の茶樹の表面に合わせた形状のバリカン型の刈刃で茶葉を摘採し、刈刃の前方から刈刃に向かって送風し、刈刃の後方に設けた茶葉収容装置に摘採した茶葉を送り込む茶葉摘採機において、ファンと接続した刈刃の前方に設けた送風本管からクシ状に分岐し、刈刃に向かって上方から斜めに吹きつける多数の枝管の先端を、下辺を長く上辺を短い形状としたことを特徴とした茶葉摘採機の送風ノズル。
【請求項2】 枝管の先端下部に舌状片を設けたことを特徴とした請求項1記載の茶葉摘採機の送風ノズル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、茶葉及び茶樹を刈り取る茶葉摘採機に関し、摘採された茶葉及び茶樹を移送する送風ノズルの形状に関する。
【0002】
【従来の技術】バリカン状の刈刃を持つ茶葉摘採機は、刈取られた茶葉を刈刃後方に設けた茶葉収容装置に収容するために、刈刃前方から強い風を送り込む構造となっている。この為、特開平9−107767に示すように刈刃前方の約20cm上方に刈刃に沿って、ファンと接続した送風本管を横架し、送風本管から下方へ枝管を出し、枝管の先を刈刃の上方を空気が吹き抜けるように曲げて送風ノズルとし、これをクシ状に多数枝別れさせて刈刃全体を吹くようにしてある。通常、送風管は円筒状とし、これから枝別れした送風ノズルも円筒のパイプとなっており、その先端はパイプを直角に切り落とした形状をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】茶樹の表面を刈刃を滑らせて移動させながら摘採を行なう場合、刈刃前方に横架した送風本管の下を茶葉は通り、刈刃で切断される。送風本管からクシ状に枝別れして下方に突き出した枝管は、茶葉が通り抜けられるように、一定の間隔をあけて設けてある。隣り合った枝管の間が広いと茶葉が通りやすいが、送風ノズルから吹き出す風が行かないところができ、刈刃で切断された茶葉を飛ばすことができない。送風本管から下方に伸びた枝管は、茶樹の表面に伸びた茶葉に接して、これをかき分けて進んでいく。この為、枝管と枝管の間隔を狭くすると、左右の枝管に茶葉が挟まれ、枝管で押し倒されて刈刃に正しく当たらず、刈り取りが出来なくなる。この発明は、茶葉が通り抜けられる間隔を保ちながら、枝管と枝管の間もむらなく送風が行なわれる茶葉摘採機の送風ノズルを提供することを課題とする。上記課題を解決する為に、特開2000−41462に示すように、送風ノズルの先端部を扁平状にすることが提案されているが、この場合、隣接するノズルとの間隔が狭くなり、茶葉がノズルとノズルの間に詰まり、刈刃に平均に当たらず、摘採面にムラが生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に、請求項1記載の発明では、帯状に植栽された茶畝に沿って走行しながら、円弧状の茶樹の表面に合わせた形状のバリカン型の刈刃で茶葉を摘採し、刈刃の前方から刈刃に向かって送風し、刈刃の後方に設けた茶葉収容装置に摘採した茶葉を送り込む茶葉摘採機において、ファンと接続した刈刃の前方に設けた送風本管からクシ状に分岐し、刈刃に向かって上方から斜めに吹きつける多数の枝管の先端を、下辺を長く上辺を短い形状とするという手段を用いる。刈刃の前方の斜め上方に横架した送風本管から下方に分岐した枝管は、刈刃に近いところで先端部を刈刃に対して約10〜15度斜め上方から吹きつけるように、L型に曲げた形状となっている。この為、枝管を高速で吹き降りてくる気流は、先端のL型カーブで曲げられて吹出す。カーブの内側に沿って通る気流は、遠心力により外側を通る気流を外側へ押し出す。この為、枝管の先端が直角に切断してあると、先端から吹き出す気流は内側の気流に押されて先端の角度より下側の方向に吹くようになり、刈刃の下側を吹いてしまう場合が生じやすい。しかし、この発明のように先端部を下側を長くしてあると、L型カーブの内側を通った気流は、先端部の上側が切れているので、下側より先に放出され、下側の気流を押し付けることはない。この結果、下側に沿って走ってくる気流は正しく送風ノズルの方向へ向かい、正しい角度で刈刃上面に吹きつけることになる。又、上側の気流は下側より先に放出され、枝管と枝管の間に広がり、枝管と枝管の間の無風地帯をカバーすることになる。
【0005】請求項2記載の発明では、枝管の先端下部に舌状片を設けるという手段を用いる。送風ノズルから刈刃面に吹きつける角度αは、枝管の先端部のL型カーブの角度で決まってしまう。しかし、この角度は枝管毎にバラツキを生じる。この発明では、舌状片を曲げることにより簡単に角度αを調節できる。
【0006】
【発明の実施の形態】図面に基づいて、この発明の実施の形態について説明する。図1は茶葉摘採機の正面図、図2は平面図である。1は送風本管であり、刈刃2の斜め前上方に横架してあり、その一端はファン3に接続してある。送風本管1からは、クシ状に多数の枝管4が分岐している。枝管4の先端は開口した送風ノズル5となっており、刈刃2で切断した茶葉8を吹き飛ばす。刈刃2の後方には、案内板6を介して茶葉収容装置(本図では茶袋7)に接続している。送風ノズル5で吹き飛ばされた茶葉8は茶袋7に収容される。
【0007】図3は図1のA−A断面詳細図であって、この発明の送風ノズルの実施例を示している。送風本管1から下方に分岐した枝管4は先端付近で刈刃2に対して角度αになるようにL型に曲げてある。この実施例では、先端を上側で短く、下側が長くなるように斜めに切断してある。枝管4を吹き下ってきた気流は、L型部でカーブの外側へ押し付けられ、開口した送風ノズル5から噴出する。この実施例では、吹出断面が斜めに切断してあるので、カーブの外壁に沿って流れてきた気流は、最後まで管壁で案内され、角度αで刈刃2に吹き出す。カーブの内側の気流は、下側の気流より先に開放されて、刈刃全体に吹き出す。
【0008】図4に請求項2記載の発明の実施例を示す。この実施例では、直角に切断された送風ノズル5の下方に舌状片9が取付けてある。送風ノズル5から吹出す風は、刈刃全体に向かって吹き出すが、L型カーブの外側の気流が舌状片9で案内され、刈刃の下側に向かって吹き出してしまうことはない。刈刃2に向かって吹出す角度αは非常に微妙な調節を必要とする。この発明の場合、舌状片9を曲げることで、簡単に調節することが出来る。
【0009】
【発明の効果】送風管から分岐した枝管の間隔を広くとっても、送風ノズルと送風ノズルの間の無風区間を無くし、刈刃全体に平均した気流を送ることが出来る。刈刃面に吹きつける気流の角度を精密に調節でき、茶葉の摘採をきれいに能率的に行うことが出来る。
【出願人】 【識別番号】000145116
【氏名又は名称】株式会社寺田製作所
【出願日】 平成13年5月14日(2001.5.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−335735(P2002−335735A)
【公開日】 平成14年11月26日(2002.11.26)
【出願番号】 特願2001−142578(P2001−142578)