| 【発明の名称】 |
コンバインの穀稈移送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松井 正実
【氏名】今村 英一
【氏名】竹内 賢一朗
【氏名】市丸 智之
【氏名】豊田 和男
【氏名】田上 和成
|
| 【要約】 |
【課題】刈取機の穀稈供給移送チエンから穀稈は、内・外補助移送チエンを経て脱穀機のフィードチエンへと引継ぎするが、この各部での穀稈の引継ぎを良好にしたり、又、脱穀機へ穀稈の供給姿勢を良好にして、稈切、及び藁屑等の発生を防止しようとするものである。
【解決手段】刈取機3の穀稈供給移送チエン10から穀稈を引継ぎ移送する脱穀機16の前方内外両側に、内・外補助移送チエン12、13を設け、該内・外補助移送チエン12、13から穀稈を引継ぎ移送する脱穀機16のフィードチエン17aを設け、内・外補助移送チエン12、13、及びフィードチエン17aの穀稈に接触して移送する各移送作用部12a,13a,17bの上下位置は、下方より外補助移送チエン13の移送作用部13a、内補助移送チエン12の移送作用部12a、フィードチエン17aの移送作用部17bの順に位置させて設けた構成である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車台2前部の刈取機3で刈取りした穀稈を移送する終端部の穀稈供給移送チエン10と、該穀稈供給移送チエン10から穀稈を引継ぎ移送する走行車台2上側に載置した脱穀機16の前方内側の内補助移送チエン12と、前方外側の外補助移送チエン13と、該内・外補助移送チエン12、13から穀稈を引継ぎ移送する脱穀機16のフィードチエン17a等を設けたコンバインにおいて、内補助移送チエン12の穀稈に接触して移送する移送作用部12aは、外補助移送チエン13の穀稈に接触して移送する移送作用部13aより、所定高さ上方に位置させて設けたことを特徴とするコンバインの穀稈移送装置。 【請求項2】 前記フィードチエン17aの穀稈に接触して移送する移送作用部17bは、内補助移送チエン12の穀稈に作用して移送する移送作用部12aより、所定高さ上方に位置させて設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈移送装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、刈取機の移送終端部の穀稈供給移送チエンから穀稈を引継ぎ移送する脱穀機の前方内外側には、内・外補助移送チエンを設けると共に、これら内・外補助移送チエンから穀稈を引継ぎ移送する脱穀機のフィードチエンを設け、これら内・外補助移移送チエン、及びフィードチエンの穀稈に接触して移送する各移送作用部の上下位置は、下方より、外補助移送チエン、内補助移送チエン、フィードチエンの順に順次位置させて設けた技術であり、コンバインの穀稈移送装置として利用できる。 【0002】 【従来の技術】コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの走行車台の前部に設けた刈取機で刈取られた刈取り穀稈は、この刈取機の各移送チエン、及び移送最終端部の穀稈供給移送チエン等で順次引継ぎされて、後方上部へ移送され、この穀稈は、走行車台の上側へ載置した脱穀機の前側の内外両側に設けて、穀稈に接触して移送する移送作用部の上下高さ位置を同じ高さ位置にした内・外補助移送チエンで引継ぎされて移送され、この穀稈は、これら内・外補助移送チエンの移送作用部の高さ位置と、略同じ高さ位置の移送作用部を有した脱穀機のフィードチエンへ引継ぎされて、略水平状態で移送されて脱穀機内へ供給され、この脱穀機内をフィードチエンで移送中に脱穀される。脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ移送されて、一時貯留される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】刈取機で刈取りした穀稈を移送最終端の穀稈供給移送チエンより、引継ぎして順次移送する脱穀機の前側の内外両側に設けた内・外補助移送チエン、及び脱穀機のフィードチエンの穀稈に接触して移送する移送作用部の高さ位置は、略同じ高さ位置であることにより、穀稈は略平行状態で移送され、更に脱穀機の入口部近傍でも、穀稈は略平行状態で移送されて、脱穀機内へ供給されることにより、稈切の発生、及び藁屑の発生が増加したり、又、刈取機の穀稈供給移送チエンから内・外補助移送チエンへの穀稈の引継ぎ不良が発生することがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2前部の刈取機3で刈取りした穀稈を移送する終端部の穀稈供給移送チエン10と、該穀稈供給移送チエン10から穀稈を引継ぎ移送する走行車台2上側に載置した脱穀機16の前方内側の内補助移送チエン12と、前方外側の外補助移送チエン13と、該内・外補助移送チエン12、13から穀稈を引継ぎ移送する脱穀機16のフィードチエン17a等を設けたコンバインにおいて、内補助移送チエン12の穀稈に接触して移送する移送作用部12aは、外補助移送チエン13の穀稈に接触して移送する移送作用部13aより、所定高さ上方に位置させて設けたことを特徴とするコンバインの穀稈移送装置としたものである。 【0005】請求項2に記載の発明においては、前記フィードチエン17aの穀稈に接触して移送する移送作用部17bは、内補助移送チエン12の穀稈に作用して移送する移送作用部12aより、所定高さ上方に位置させて設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈移送装置としたものである。 【0006】 【発明の作用】コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの走行車台2の前部に設けた刈取機3で刈取られた刈取穀稈は、この刈取機3の各移送チエン、及び移送最終端部の穀稈供給移送チエン10等で順次引継ぎされて後方上部へ移送され、この穀稈は、走行車台2の上側へ載置した脱穀機16の前側の内外両側に設けて、穀稈に接触して移送する内補助移送チエン12の移送作用部12aを、外補助移送チエン13の穀稈に接触して移送する移送作用部13aより、所定高さ上方に位置させた、これら内・外補助移送チエン12、13の各移送作用部12a,13bへ引継ぎされて、移送する穀稈の穂先側を所定高さ上方へ向けて傾斜して移送され、この穀稈は、脱穀機16のフィードチエン17aの穀稈に接触して移送する移送作用部17bを、内補助移送チエン12の移送作用部12aより、所定高さ上方に位置させた、このフィードチエン17aの移送作用部17bへ引継ぎされて、移送始端部では、移送する穀稈の穂先側を所定高さ下方へ向けて傾斜して引継ぎされて、脱穀機16内へ供給され、この脱穀機16内をフィードチエン17aで移送中に脱穀される。脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク内へ移送されて、一時貯留される。 【0007】 【発明の効果】請求項1に記載の発明においては、刈取機3の移送終端部の穀稈供給移送チエン10から穀稈を引継ぎする内補助移送チエン12の穀稈に接触して移送する移送作用部12aの上下方向の高さ位置は、外補助移送チエン13の穀稈に接触して移送する移送作用部13aより、所定高さ上方に位置させて設けたことにより、刈取機3の穀稈供給移送チエン10で移送される穀稈は、穂先側を所定高さ上方にして傾斜状態で移送されてくるが、この状態のままで、内・外補助移送チエン12、13の移送作用部12a,13bへ引継ぐこととなり、穀稈の引継ぎが良好に行われる。 【0008】請求項2の発明においては、前記内補助移送チエン12の穀稈に接触して移送する移送作用部12aの上下方向の高さ位置より、脱穀機16のフィードチエン17aの穀稈に接触して移送する移送作用部17bの上下方向の高さ位置を、所定高さ上方に位置させて設けたことにより、内・外移送チエン12、13の移送作用部12a,13bから引継ぎして、移送するフィードチエン17aの移送作用部17bの移送始端部では、穀稈の穂先側は、所定高さ下部へ傾斜状態になり、この下方へ傾斜状態で脱穀機16の入口側へ供給されることにより、この供給される穀稈の供給姿勢は、脱穀機の扱胴の回転軌跡と略同じ状態であり、これによって、多量の稈切、及び藁屑等の発生を防止することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1の走行車台2の前部に設けた刈取機3の移送終端部に設けた穀稈供給移送チエン10で移送される穀稈を引継ぎする走行車台2の上側へ載置した脱穀機16の前方内側には、穀稈に接触して移送する移送作用部12aを設けた内補助移送チエン12を設けると共に、前方外側には、穀稈に接触して移送する移送作用部13aを設けた外補助移送チエン13を設け、これら内・外補助移送チエン12、13の移送作用部12a,13bから穀稈を引継ぎ移送する脱穀機16には、穀稈に接触して移送する移送作用部17bを設けたフィードチエン17aを設けた構成である。これら内・外補助移送チエン12、13、及びフィードチエン17を主に図示して説明する。 【0010】前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図12で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ18aを張設した走行装置18を配設し、走行車台2の上側には、脱穀機16を載置した構成である。走行車台2の前側の刈取機3の刈刃装置6で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機3の穀稈掻込移送装置4の各移送チエン7、8、9、10等で後方上部へ移送され、脱穀機16のフィードチエン17aと挟持杆17cとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機16の右横側に配設した穀粒貯留タンク16a内へ供給されて一時貯留される構成である。 【0011】前記穀粒貯留タンク16a内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク16aの後側には、縦移送螺旋19aを内装した排出支持筒19を略垂直姿勢で回動自在に装着して設け、この排出支持筒19の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋20aを伸縮自在に内装した排出オーガ20を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に横方向へ配設した構成である。 【0012】前記脱穀機16側の前部には、図12で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置21aと、これらの操作を行う作業者が搭乗する操縦席21bとは、操作室フレーム22aで形成した操作室22b内に設け、この操縦席21bの下側で、走行車台2の上側には、エンジン23を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク16aを配設する。これら走行装置18と、刈取機3と、脱穀機16と、エンジン23等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。 【0013】前記刈取機3の穀稈掻込移送装置4の移送終端部の穀稈供給移送チエン10によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機16へ穀稈の移送供給の有無を検出する穀稈センサ3aを設けた構成である。 【0014】前記走行車台2の前端部に装架された走行用のミッションケース23a内の伝動機構の伝動経路中には、その出力回転に基づいて走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ23bを設けた構成である。前記刈取機3は、図2、図5〜図8、及び図12で示す如く前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆24を設け、この支持杆24の上端部には、伝動機構25aを内装した支持パイプケース25を左右横方向に設け、この支持パイプケース25の一方側の外側には、伝動機構25aへ入力する入力プーリ(図示せず)を設けると共に、他方側の外側には、伝動機構25aの動力を出力する出力プーリ25bを設け、この出力プーリ25bにより、内・外補助移送チエン12、13を回転駆動する構成である。支持パイプケース25は走行車台2上側面に設けた支持装置26で回動自在に軸支した構成である。油圧駆動による伸縮シリンダ27の作動により、支持パイプケース25を回動中心として、刈取機3は土壌面に対して昇降自在に回動する構成である。 【0015】前記刈取機3は、図5〜図8、及び図12で示す如く先端位置から順次に、立毛穀稈を分離するナローガイド28a、及び分草体28bと、分離した穀稈を引起す各引起装置6aと、引起した穀稈を掻込する穀稈掻込移送装置4の掻込装置5と、掻込みした穀稈を刈取りする刈刃装置6と、刈取り穀稈を後方上部へ順次移送する穀稈掻込移送装置4の穀稈の株元側を移送する株元移送チエン7と、穂先側を移送する穂先ラグ付移送チエン8と、移送する穀稈の稈長により、扱ぎ深さを調節して移送する扱深調節移送チエン9と、移送最終端部の略3角形状に張設した穀稈供給移送チエン10と、挟持杆装置29等とによって形成した構成である。 【0016】前記穀稈掻込移送装置4の上側には、移送される穀稈の稈長の長稈、及び短稈を検出する長稈検出杆30a、及び短稈検出杆30bの作動を検出するON−OFFスイッチ方式の長・短検出スイッチ31c、31dを設けた構成である。前記補助移送装置11の内・外補助移送チエン12、13は、図1〜図5、及び図7で示す如く脱穀機16の前側と、穀稈掻込移送装置4の穀稈供給移送チエン10との間に設けた構成である。これら内・外補助移送チエン12、13を回転駆動する伝動機構31aを内装した伝動ケース31は、図2で示す如く脱穀機16の前側板16bに設けた取付板31dと、支持パイプケース25との間に設けた内支持板31bへ装着すると共に、この伝動ケース31と支持パイプケース25との間に設けた外支持板31cへ装着した構成である。 【0017】前記伝動ケース31の伝動機構31aの下軸32cの軸端部に設けたプーリ32aと、支持パイプケース25の伝動機構25aの外端部に設けたプーリ25bとには、ベルト25cを掛け渡して、この伝動ケース31の伝動機構31aを回転駆動し、内・外補助移送チエン12、13を回転駆動する構成である。 【0018】前記内補助移送チエン12は、図12、及び図13で示す如く伝動ケース31の伝動機構31aの上軸32dの軸端部に設けた駆動スプロケット32bと、移送始端側の前内軸36aと、前外軸36bとで軸支した二段スプロケット33の内側の内前スプロケット33aと、移送終端部の後内軸36cで軸支した内後スプロケット34aとに掛け渡した構成である。 【0019】前記外補助移送チエン13は、図2、及び図4で示す如く前外軸36bで軸支した二段スプロケット33の外側の外前スプロケット33b、及び移送始端部の外前スプロケット35と、移送終端部の後外軸36dで軸支した外後スプロケット34b、34bとに掛け渡した構成である。内・外補助移送チエン12、13には、内・外チエン張り37a,37bと、内・外チエンレール37c,37bとを設けて、これら内・外補助移送チエン12、13が伸びた時に対応ができる構成である。 【0020】前記内・外補助移送チエン12、13は、図1〜図4、及び図7で示す如く移送始端部は、前内軸36aと、前外軸36bとは、上下方向の高さ位置は同じ位置としているが、内補助移送チエン12の移送終端部の後内軸36cの上下方向の高さ位置は、外補助移送チエン13の移送終端部の後外軸36dの上下方向の高さ位置より、所定高さ上位に位置させて設けると共に、内補助移送チエン12のチエンレール37cの上下方向の高さ位置は、外補助移送チエン13の外チエンレール37dの上下方向の高さ位置より、所定高さ上位に位置させて設けた構成である。これら内補助移送チエン12の穀稈に接触して移送する移送作用部12aの上下方向の高さ位置は、外補助移送チエン13の穀稈に接触して移送する移送作用部13aの上下方向の高さ位置より、所定高さ(H1)上位に位置させて設けた構成である。 【0021】前記刈取機3の移送終端部の穀稈供給移送チエン10で移送される穀稈は、内・外補助移送チエン12、13で引継ぎして移送するが、この移送姿勢は、穀稈供給移送チエン10で穀稈が移送される移送姿勢は、穂先側を所定高さ上方へ傾斜して移送されたが、この移送姿勢状態のままで引継ぎされ、この穂先側が上方へ傾斜した状態のままで移送されて、脱穀機16のフィードチエン17aと、挟持杆17cとへ受け渡しする構成である。 【0022】前記内補助移送チエン12の移送作用部12aの上下方向の高さ位置は、外補助移送チエン13の移送作用部13aの上下方向の高さ位置より、所定高さ(H1)上位に位置させて設けたことにより、刈取機3の穀稈供給移送チエン10で移送される穀稈は、穂先側を所定高さ上方にして傾斜状態で移送されてくるが、この姿勢状態のままで、内・外補助移送チエン12、13の移送作用部12a,13aへ引継ぎされることとなり、これにより、穀稈の引継ぎが良好になる。 【0023】前記内補助移送チエン12の移送作用部12aの移送終端部の後内軸36cの上下方向の高さ位置より、脱穀機16のフィードチエン17aの穀稈に接触して移送する移送作用部17aの移送始端部のフィードチエン前軸17dの上下方向の高さ位置は、所定高さ上位に位置させて設けた構成である。これら脱穀機16のフィードチエン17aの穀稈に接触して移送する移送作用部17bの上下方向の位置は、内補助移送チエン12の穀稈に接触して移送する移送作用部12aの上下方向の位置より、所定高さ(H2)上位に位置させて設けた構成である。 【0024】前記フィードチエン17の穀稈に接触して移送する移送作用部17bの上下方向の位置は、内補助移送チエン12の穀稈に接触して移送する移送作用部12aの上下方向の位置より、上位に位置させて設けたことにより、内・外補助移送チエン12、13の移送作用部12a,13aから引継ぎして移送するフィードチエン17aの移送作用部17bの移送始端部では、穀稈の穂先側は、所定高さ下部へ傾斜状態になって引継ぎされ、この下方へ傾斜状態で脱穀機16の前側板16bの供給口へ供給されることにより、この供給される穀稈の供給姿勢は、脱穀機16の扱胴の回転軌跡と略同じ状態であり、これによって、多量の稈切、及び藁屑等の発生を防止することができる。 【0025】前記刈取機3を支持する左横側の前方下部から後方上部へ傾斜して設けたサイドフレーム38の後端部に設けた断面形状がコ字形状の取付板38aの下側面には、支持パイプ38bを固着して設け、この支持パイプ38bには、図5、及び図6で示す如く例えば、丸棒材よりなる取付基部を略L字形状に形成して、後方へ向けて延長させた外ガイド杆15を上下回動自在に、外補助移送チエン13の上側で、この外補助移送チエン13の左右両側のチエンプレート13b,13b間に位置させて、挿入して設けた構成である。 【0026】前記外ガイド杆15の側面視は、図6で示す如く外補助移送チエン13のチエンプレート13bの移送山部13cの作用範囲内に位置させて設け、この作用範囲内より、下部へは下降移動しない構成であると共に、移送穀稈の押し上げ圧力に押されたときは、上方へ向けて回動移動する構成である。 【0027】前記外ガイド杆15の基部には、取付板15aを固着して設け、この取付板15aには、図5、及び図6で示す如く例えば、丸棒材よりなり、基部には、取付部14aを形成して、後方へ向けて延長させた内ガイド杆14をボルト、及びナット等で装着した構成であり、この内ガイド杆14は内補助移送チエン12の上側で、この内補助移送チエン12の左右両側のチエンプレート12b,12b間に位置させて設けた構成である。 【0028】前記内ガイド杆14の移送終端部の側面視は、図6で示す如く内補助移送チエン12のチエンプレート12b,12b間に軸支して設けた各チエンパイプ12cの外周上側面へ当接状態に位置させて設けた構成である。又、この内ガイド杆14の丸棒材の外径は、外ガイド杆15の丸棒材の外径より、小径の丸棒材で形成した構成である。 【0029】前記刈取機3の穀稈供給移送チエン10で移送される穀稈を引継ぎ移送して、脱穀機16のフィードチエン17aと、挟持杆17cとへ受け渡しする内・外補助移送チエン12、13の上側で上下方向所定位置には、これら内・外補助移送チエン12、13で移送中の穀稈を上方から押圧する内・外ガイド杆14、15を設けたことにより、これら内・外移送チエン12、13で移送する穀稈は、フィードチエン17aと、挟持杆17cとへ確実に引継ぎすることができて、穀稈の零れを防止した構成である。 【0030】前記サイドフレーム38の上端部の取付板38aの下方部で、このサイドフレーム38の外周部の下側面には、図6で示す如くL字形状の支持板38cを固着して設け、この支持板38cには、弾性材で板材よりなる穀稈零防止板39は、後方へ向けて延長して、ボルト、及びナット等で装着して設けた構成である。 【0031】前記穀稈零防止板39は、図5、及び図6で示す如く内・外補助移送チエン12、13の移送作用の上方部で、これら内・外補助移送チエン12、13間の略中間部に位置させて設けた構成である。コンバイン1の刈取機3で条の終端部まで刈取りが終了して、条の終端部で回行するときは、この刈取機3の作動を停止させると共に、この刈取機3を上昇操作するが、このときには、この穀稈零防止板39は、内・外補助移送チエン12、13、及び内・外ガイド杆14、15より、下方部に位置する状態となり、これにより、この穀稈零防止板39と、これら内・外ガイド杆14、15とにより、移送途中で停止した穀稈は挟持されて、保持された状態となり、刈取機3を停止操作、及び上昇操作して、回行操作を行なったときであっても、この穀稈の零れを防止することができる構成である。 【0032】前記脱穀機16のフィードチエン17aと、挟持杆17cとで挟持された穀稈は、脱穀機3内を移送されて脱穀される。脱穀済の排藁は、図10、及び図11で示す如く排藁移送チエン40aと、排藁挟持杆40bとで引継ぎされ、更に延長排藁チエン40cと、延長排藁挟持杆40dとで引継ぎされて、後方部へ移送され、コンバイン1の後部に設けた後処理作業のカッタ、及び結束機(共に図示せず)へ供給されて後処理される構成である。 【0033】前記排藁移送チエン40aの下側には、排藁が通過する案内カバー41aを設け、この案内カバー41の後端部には、図10で示す如く延長排藁挟持杆40dをカバーする側面視L字形状の延長挟持杆カバー41bを設けた構成である。これにより、前記排藁移送チエン40a、及び延長排藁チエン40cで移送する排藁から落下する藁屑等が延長排藁挟持杆40dの支持部に落下し詰り、この延長排藁挟持杆40dの上下移動不良が発生することがあったが、これを防止できる。 【0034】前記脱穀機16は、図9で示す如く供給される穀稈を脱穀する脱穀室42を上部に前後方向に設け、この脱穀室42内には、外周部に各種の多数の扱歯42bを植設した扱胴42aを回転自在に軸支し、この扱胴42aの扱歯42bの回転外周下側には、扱胴網42cを張設した構成である。 【0035】前記脱穀室42の移送終端部には、排出口43を設け、この排出口43から排塵物を排塵処理室44内へ供給する構成であり、この排塵処理室44は脱穀室42の横側の上方部に前後方向に設け、この排塵処理室44内には、外周部に処理胴螺旋プレート44bと、移送終端部に複数枚の排塵排出爪44cを設けた排塵処理胴44aを回転自在に軸支し、この排塵処理胴44aの処理胴螺旋プレート44bの回転外周下側には、排塵漏下具42dを張設した構成である。 【0036】前記排塵処理室44の前側には、二番処理室45を前後方向に設け、この二番処理室45内には、外周部に多数個の二番処理爪45bと、移送終端部には、この二番処理爪45bの回転外周より、径大である複数個の二番排出爪45cを設けた二番処理胴45aを回転自在に軸支し、この二番処理胴45aの二番処理爪45bの回転外周下側には、二番処理板45dを張設した構成である。 【0037】前記二番処理胴45aの二番排出爪45cは、図9で示す如く後方部へ向けて湾曲させて設け、二番物を処理後の二番排出物である一部の穀粒、及び藁屑等を後方部横方向へ排出する構成として、後逑する揺動選別装置47b上へ確実に供給する構成である。 【0038】これにより、前記二番処理胴45aの二番処理爪45bの回転外径より、二番排出爪45cの回転外径が径大であり、更に後方へ向けて傾斜して設けていることにより、排出時の拡散が良好になると共に、確実に揺動選別装置47b上へ供給することができる。 【0039】前記排塵処理室45の移送終端部には、排塵排出口46aを設け、二番処理室44の移送終端部には、二番排出口46bを設けた構成である。前記脱穀室42、及び排塵処理室44の下側には、選別室47aを設け、この選別室47内には、揺動選別装置47bを揺動自在に設け、穀粒と、藁屑等とに揺動選別する構成である。 【0040】前記揺動選別装置47aの移送始端部(下手側)には、図9で示す如く選別風を起風する送風機48を設け、この送風機48は送風ケース48a内に送風羽根48bを回転自在に軸支して設け、この送風羽根48aで起風した選別風を送風して、穀粒と塵埃とに風選別する構成である。 【0041】前記送風機48の送風ケース48aには、流入口48cを設け、脱穀機16の前側板16bと、送風ケース48aとの間には、流下板48dを設けて接続した構成である。揺動選別装置47bの前部より、こぼれた穀粒、及び藁屑等は、流下板48d上を流下して、送風ケース48aの流下口48cからこの送風ケース48b内へ供給され、送風羽根48bにより、風選別されて後方部の一番選別室49内へ供給される構成である。 【0042】これにより、前記揺動選別装置47bの前部より、こぼれた穀粒、及び藁屑は、流下板48d上を流下して、送風機48内へ供給され、この送風機48で風選別されて、一番選別室49内へ供給されることにより、穀粒の回収が確実にできると共に、送風ケース48bに接線上に流下板48dを設けたことにより、送風ケース48bの前部に流入口48cを設けることができて、送風機48の起風を抵抗なく、スムーズに送風することができる。 【0043】前記送風機48の送風ケース48bの下手側には、一番選別室49を設け、この一番選別室49は、一番選別棚49aと、一番螺旋49bを左右方向に内装した一番受樋49cとで形成した構成である。この一番螺旋49bで移送される穀粒を受けて、揚穀装置(図示せず)で揚送して、穀粒貯留タンク16a内へ供給する構成である。 【0044】前記一番選別室49の下手側には、二番選別室50を設け、この二番選別室50は、二番選別棚50aと、二番螺旋50bを左右方向に内装した二番受樋50cとで形成した構成である。この二番螺旋50bで移送される二番物を受けて、二番還元筒51aに内装した二番揚送螺旋51bで揚送して二番処理室45内へ還元する構成であり、この二番処理室45内で再脱穀処理する構成である。 【0045】前記二番受樋50cの上手側には、補助送風機52を設け、この補助送風機52の先端部で、この二番受樋50cの上手側の上端部に位置させて送風口52aを設け、この送風口52aからこの補助送風機52で起風した選別風を送風して、二番選別棚50a上を流下する二番物の選別の向上を図る構成である。 【0046】前記二番選別室50内には、図9で示す如く案内板53を設け、補助送風機52から発生する起風を、この案内板53で案内して、二番選別棚50aを流下する藁屑、及び塵埃、更に揺動選別装置47bから落下する藁屑、及び塵埃等を、この揺動選別装置47bの上方部に設けた排塵ファン54へ案内して吸引させ、この排塵ファン54で機外へ排出する構成として、二番物内に混入する藁屑、及び塵埃の減少を図った構成である。 【0047】これにより、前記補助送風機52から発生する起風により、二番選別棚50aを流下する藁屑、及び塵埃、更に揺動選別装置47bから落下する藁屑、及び塵埃を案内板53で案内して、排塵ファン54で吸引させて機外へ排出させることにより、二番物内に混入する藁屑、及び塵埃が大幅に減少することにより、二番物の処理動力が減少すると共に、脱穀機16全体の処理能力をアップさせることができる。 【0048】前記補助送風機52の送風口52a部には、図9で示す如く開閉自在な開閉装置55を設け、この開閉装置55は開閉軸55aを回動自在に軸支して設け、この開閉軸55aには、開閉板55bを固着して設けると共に、この開閉軸55aの一方側の端部と、正逆回転する開閉モータ56のモータ軸とは接続させた構成であり、この開閉モータ56の正逆回転により、開閉軸55aを介して開閉板55bは開閉する構成である。 【0049】前記脱穀室42の脱穀網42cの下側には、図9で示す如く揺動選別装置47b上へ供給された供給物である穀粒、及び藁屑等の供給量を検出する供給量センサ57を設けた構成である。この供給量センサ57の供給量の検出に伴なって、開閉モータ56の回転量を制御して、開閉装置55の開閉板55bの開閉量を制御する構成である。供給量センサ57が供給量が多いと検出すると、この検出に基づいて、開閉板55bを最大開状態に制御する。又、供給量センサ57が供給量が少ないと検出すると、この検出に基づいて、開閉板55bを最小開状態に制御する。更に供給量が中量であると検出すると、この検出に基づいて、中間の開状態に制御する構成である。 【0050】これにより、前記揺動選別装置47bで処理する処理量に対して、開閉装置55の開閉板55bの開状態を制御することにより、排塵ロスの増加を防止することができる。前記脱穀機16の前・後側板16b,16cの上端部には、図13、及び図14で示す如く左・右カバー側板58a,58bと、天井カバー板58cとにより、形成する扱胴カバー58を開閉自在に設けた構成である。この扱胴カバー58と、脱穀機16の前・後側板16b,16cの上端部は重合状態な構成である。この重合状態の上方で、扱胴カバー58の左・右カバー側板58a,58bの内側面には、シール部材59をボルト、及びナット等で装着して設け、重合部からの塵埃等の吹き出しを防止する構成である。 【0051】これにより、従来は前記扱胴カバー58と、脱穀機16の前・後側板16b,16cの重合部にシール部材を設けていたことにより、扱胴カバー58を開閉操作する毎にシール部材は、衝撃を受けて、早期に破損することがあったが、扱胴カバー58の左・右カバー側板58a,58bの内側面に、シール部材59を設けたことにより、これを防止することができ、又、シール性が向上するし、更に構成が簡単である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年4月16日(2001.4.16) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2002−305937(P2002−305937A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月22日(2002.10.22) |
| 【出願番号】 |
特願2001−117005(P2001−117005) |
|