| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】森山 浩二
【氏名】新保 喜崇
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| 【要約】 |
【課題】刈取部の上下動作の悪影響を受けることのない縦搬送部材による姿勢良好な穀稈搬送を可能とさせる。
【解決手段】刈取部7の刈取穀稈を縦搬送部材11・12を介しフィードチェン5に受継いで脱穀するコンバインにおいて、刈取部7の引起しケース8に縦搬送部材11・12の先端側を連結させる連係リンク77を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取部の刈取穀稈を縦搬送部材を介しフィードチェンに受継いで脱穀するコンバインにおいて、刈取部の引起しケースに縦搬送部材の先端側を連結させる連係リンクを設けたことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 引起しケースの後方に穀稈掻込ホイルを備えたコンバインにおいて、掻込ホイルに引起し駆動パイプを介し引起しケースを連動連結させて、掻込ホイルの駆動力でもって引起しケースの駆動を行うように設けたことを特徴とするコンバイン。 【請求項3】 刈取部の刈取穀稈を縦搬送部材を介し左右方向のフィードチェンに受継いで脱穀するコンバインにおいて、縦搬送部材とフィードチェンの受継ぎ位置近傍までサイドデバイダの後端側を延設させたことを特徴とするコンバイン。 【請求項4】 刈刃を左右往復駆動する刈刃クランクを備え、刈刃クランクの駆動軌跡を刈刃より上下に突出させるように設けたことを特徴とするコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は穀稈を連続的に刈取って脱穀するコンバインに関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】例えば実公昭53−52851号公報に刈取部の刈取り穀稈を脱穀部まで搬送する搬送チェンを脱穀部側方に配置させ、扱胴後方の左右方向のフィードチェンに搬送チェンからの穀稈を受継ぎさせて、刈取部の前後幅を縮小させ刈取部をコンパクト化させた技術があるが、昇降自在な刈取部と搬送チェンの相互干渉防止や、引起しケースの駆動構造の簡略化が容易に行えないばかりでなく、搬送チェンとフィードチェンの受継ぎ部が未刈り稈に干渉したり、刈刃上方に刈刃クランクが出張ることによって刈刃クランクに稈や雑草が引掛り易いなどの不都合があった。 【0003】 【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、刈取部の刈取穀稈を縦搬送部材を介しフィードチェンに受継いで脱穀するコンバインにおいて、刈取部の引起しケースに縦搬送部材の先端側を連結させる連係リンクを設けて、刈取部の上昇及び下降時には縦搬送部材の先端側もその上昇及び下降分だけ上昇及び下降させて穀稈搬送姿勢に乱れが発生するなどの不都合を防止して、穀稈の搬送精度を向上させるものである。 【0004】また、引起しケースの後方に穀稈掻込ホイルを備えたコンバインにおいて、掻込ホイルに引起し駆動パイプを介し引起しケースを連動連結させて、掻込ホイルの駆動力でもって引起しケースの駆動を行うように設けて、引起しケースと掻込ホイルの駆動系を簡略化して刈取部のコンパクト化を容易に可能とさせると共に、掻込ホイルの支持強度も向上させるものである。 【0005】さらに、刈取部の刈取穀稈を縦搬送部材を介し左右方向のフィードチェンに受継いで脱穀するコンバインにおいて、縦搬送部材とフィードチェンの受継ぎ位置近傍までサイドデバイダの後端側を延設させて、縦搬送部材からフィードチェンに穀稈受継ぎ時に、株元側が未刈稈に干渉するなどの不都合を防止して、搬送穀稈の適正搬送姿勢を保持させるものである。 【0006】またさらに、刈刃を左右往復駆動する刈刃クランクを備え、刈刃クランクの駆動軌跡を刈刃より上下に突出させるように設けて、刈刃クランクの穀稈や雑草などに対する引掛りを最小に抑えて、刈刃の適正な駆動を容易に可能とさせるものである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は全体の側面図、図2は同平面図、図3は同正面図であり、図中符号1はトラックフレーム2に装設させる左右一対の走行クローラ、3は扱胴4及びフィードチェン5及び揺動選別盤6を備えて脱穀選別によって穀粒を収集する脱穀部、7は2条分の引起ケース8及び掻込機構9及び刈刃10を備える刈取部であり、脱穀部3左側に縦搬送部材である株元搬送チェン11と穂先搬送タイン12とで形成する穀稈搬送経路13を備える。また14は作業者搭乗用のステップ15及び座乗用運転席16及び丸形操向ハンドル17を備える運転台、18は運転席16左側に備える前後進用走行変速レバー、19は脱穀部3からの穀粒を揚穀筒20によって投入する籾タンク、21は脱穀部3からの排藁を切断して放出するカッター、22はエンジン、23はミッションケースである。 【0008】そして、脱穀部3の前方に刈取部7を装設させ、刈取部7の刈取り穀稈を脱穀部3に送給させる刈取り穀稈搬送経路13の搬送方向即ち機体進行方向に対して脱穀部3の扱胴4中心を平面視で略90度傾けて設け、扱胴4後側で平行に延設させるフィードチェン5によって排藁をカッター21に送出させ、従来の排藁チェンを不要にして搬送機構の簡素化により軽量化を行い、収穫作業性の向上並びに製造コストの低減などを図るもので、機体の略中心部に脱穀部3を設け、略機体中央の扱胴4を中心に左側及び後側に、大重量部品である刈取り穀稈搬送用の株元搬送チェン11及びフィードチェン5を延設させ、機体の小型化並びに機体の重量バランスの向上などを図るように構成している。 【0009】また、未刈取り穀稈を起立させる刈取部7の引起ケース8上端側を左側に傾斜させて設け、作業者が搭乗するステップ15及び運転席16を刈取部7の刈り幅右側上方の機体中央寄りで低位置に配置し、刈取部7と運転席16の左右設置幅を小さくして機体の左右重量バランス向上及び小型化を行い、かつステップ15などから離れて穀稈穂先側を搬送させると共に、2条分の略平行な各引起ケース8を運転席16と反対側に傾けて設け、刈取部7の上方で低位置に運転席16を設け、かつ運転者が搭乗するステップ15左側に引起ケース8を近接させて配置し、作業者の搭乗による機体の重心移動を少なくし、作業者が搭乗しない機体重心を機体中央に設定し、トラック荷台に積んだときに偏荷重によってトラック荷台が傾く不具合をなくし、小さい積載重量の小型トラックを用いて安定良く輸送させるように構成している。 【0010】さらに、刈取部7の刈刃10右側部上方に作業者搭乗用のステップ15を配置させ、刈刃10とステップ15を平面視でラップさせ、刈取部7とステップ15の左右全幅を小さく形成して機体の小型化を行い、かつ作業者を機体中央寄りに搭乗させて機体の左右重量バランスを向上させると共に、左右クローラ1設置幅の右半分に運転席16を設け、左半分に2条分の引起ケース8を設け、作業者が搭乗するステップ15の真横に2条分の引起ケース8を立設し、機体左右幅の縮少と同時に機体前後長を短縮し、小型軽量化並びに機体重量バランス向上などを図るように構成している。 【0011】図4乃至図6に示す如く、左右トラックフレーム2を下端側に一体固定させる本機フレーム24を左右走行クローラ1間に立設させ、前記扱胴4及びフィードチェン5など本機フレーム24に取付けて脱穀部3を形成すると共に、本機フレーム24前端の左右軸受ブラケット25に左右軸受25aを介して刈取1軸ケースを形成する昇降支点軸26を着脱自在に固定させている。 【0012】そして、前記昇降支点軸26に刈取2軸ケース27とパイプフレーム28によって刈取3軸ケース29を連結させ、振止めリンクであるパイプフレーム28によって刈取部7の左右方向の揺振(横振れ)を防ぐと共に、分草板30を備える分草フレーム31などを刈取3軸ケース29に連結させている。 【0013】また、前記運転台14右側面と右分草フレーム31の間に四角パイプフレーム32を連結させ、刈取2軸ケース27とパイプフレーム32とで平行リンク33を形成して、前後方向に移動の小さい刈取部7の昇降を可能とさせると共に、電動昇降モータを備える電動昇降シリンダ34を本機フレーム24に取付け、刈取2軸ケース27とパイプフレーム28を連結する連結フレーム35に昇降シリンダ34のピストンロッド36を連結させて、昇降シリンダ34の駆動制御によって刈取部7を昇降させるように構成している。 【0014】図7、図8、図10にも示す如く、前記掻込機構9は左右1対の掻込ホイル37・38を備え、右掻込ホイル37をエンジン22に連動連結させて駆動側に設け、右掻込ホイル37に噛み合わせる左掻込ホイル38を従動側に設けるもので、前記昇降支点軸26、刈取2軸及び3軸ケース27・29にそれぞれ刈取1軸39、2軸40、3軸41を内挿させ、エンジン22の出力軸42に唐箕43の駆動軸44及びベルト伝達系45を介し2番還元コンベア軸46を、また該コンベア軸46にベルト伝達系47を介し刈取1軸39を連動連結させると共に、刈取1軸39にベベルギヤ48を介し刈取2軸40を、また刈取2軸40にベベルギヤ49を介し刈取3軸41を連動連結させ、刈取3軸41にウオーム50及びウオームホイル51を介して右掻込ホイル37のホイル駆動軸52を連動連結させて、右掻込ホイル37の駆動を行うように構成している。なお、53は1番コンベア軸、54は揚穀筒20の揚穀軸、55は吸排塵ファン56のファン駆動軸である。 【0015】また、図6、図8にも示す如く、前記刈取3軸41に対しホイル駆動軸52を後側位置に配設し、右掻込ホイル37の上側に右引起ケース8aを駆動するための増速用チェンケース57を設け、右引起ケース8aの上端側にベベルケース58を介し連結する右引起駆動パイプ59の下端側をチェンケース57上面に連結させて、掻込ホイル37と引起駆動パイプ59との干渉を防止した刈取部7のコンパクトな構成を可能とさせるもので、右引起駆動パイプ59に内挿する右引起駆動軸60とホイル駆動軸52とを連動連結する増速用スプロケット61・62及びチェン63をチェンケース57に内設させ、該チェンケース57の左側面57aを右引起駆動パイプ59の穀稈巻付防止ガイドとして作用させるように設けて、部品点数の削減や重量の軽減化を図るように構成している。なお左引起ケース8bを駆動する左引起駆動パイプ64の左引起駆動軸65は刈取3軸41の左端にベベルギヤ66を介し直接的に連動連結させたものである。 【0016】さらに図8に示す如く、ウオーム50及びウオームホイル51を内設する右掻込ホイル37の駆動ケースを刈刃10の駆動ケースと一体化させて一体型駆動ケース67に設け、刈刃10を駆動する刈刃クランク68の刈刃駆動軸69と刈取3軸41とを連動連結する1組のベベルギヤ70を、ウオーム50及びウオームホイル51と一体に駆動ケース67内に組込んで、部品点数を削減させ重量を軽減させるもので、刈取3軸41の前側より刈刃10の駆動を、後側より右掻込ホイル37の駆動を取出して、刈刃10の駆動構造を小型コンパクトなものとさせると共に、掻込ホイル37の大型化を可能とさせて掻込み性能を向上させるように構成している。 【0017】図9に示す如く、前記刈刃10の可動刃71は刈刃クランク68の駆動ローラ72に係合連結させるクランク受け体73を備え、刈刃10を刈刃駆動軸69の略前方延長線上の高さ位置に設けて、刈刃クランク68の駆動軌跡である上下代Aを刈刃10より上下に突出させるように設けると共に、刈刃10の固定受刃74上面と受け体73の最大高さ部までの高さ寸法Bを最小に抑えて、刈刃10より上方に突出する受け体73の突出代を小さくして穀稈や雑草が受け体73に引掛るなどの不都合を低減させるように構成している。 【0018】図4、図6に示す如く、前記搬送チェン11及び搬送タイン12は中間部をガイド部材74で一体連結させ、本機フレーム24の脱穀左側面に固定する扱胴軸受ケース75に後端側の搬送駆動ケース76を回動自在に軸支させ、左引起ケース8bに連係リンク77を介し搬送タイン12の先端側を連結させるもので、左引起ケース8bのベベルケース58に長短稈調節用電動扱深モータ78を設け、該扱深モータ78のネジ軸79の先端側を左引起ケース8b背面の軸受部材80に回転自在に支持させ、ネジ軸79に結合連結させる結合部材81と搬送タイン12とをリンク軸82を介し前記連係リンク77で連結させて、刈取部7の上昇及び下降時には搬送チェン11及びタイン12を上昇及び下降分だけ上昇或いは下降させて穀稈搬送姿勢に乱れが起生するのを防止すると共に、扱深モータ78の作用位置を搬送タイン12の先端側位置に設けてバランスバネなどの必要のない搬送チェン11及びタイン12のスムーズな上下調節を可能とさせるように構成している。 【0019】また、右分草フレーム31にサイドデバイダ83の先端側を支持させ、本機後側のエンジンカバー84の外側面のフレーム取付部材85にデバイダ83の後側延設端を支持させると共に、デバイダ83の中間部とエンジンカバー84外側面の後上部にそれぞれ設けるデバイダ取付部材86・87に稈ガイド棒88の両端を前低後高の略斜状に支持させ、フィードチェン5送り始端の左側位置に稈ガイド棒88の略中間部を臨ませる状態に設けて、縦搬送チェン11及びタイン12からフィードチェン5への穀稈受継ぎ時に株元が未刈稈に干渉して穀稈搬送姿勢に乱れが発生するなどの不都合を解消させるように構成している。 【0020】図11に示すものは、刈刃10の駆動部を機体右側位置に設ける構成例を示すもので、刈取3軸41の右端にクランク板89及び偏心軸90を介して偏心輪体91を設けると共に、刈刃10の可動刃71に一端側を係合連結させてアーム軸92を中心として揺動する刈刃駆動アーム93の他端側に前記輪体91を係合連結させて、刈取3軸41の回転運動軌跡を偏心輪体91により前後運動軌跡に換え、刈刃駆動アーム93によって左右往復運動に換えて刈刃10の駆動を行うように構成している。そして3軸ケース39を短くして重量軽減を可能とさせると共に、刈刃10の駆動部を機体右側に配置させて、刈刃10の駆動部を穀稈搬送の支障とさせることなく、刈取部7をコンパクトに構成して機体の小型軽量化を容易に可能とさせるように構成したものである。 【0021】 【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、刈取部7の刈取穀稈を縦搬送部材11・12を介しフィードチェン5に受継いで脱穀するコンバインにおいて、刈取部7の引起しケース8に縦搬送部材11・12の先端側を連結させる連係リンク77を設けたものであるから、刈取部7の上昇及び下降時には縦搬送部材11・12の先端側もその上昇及び下降分だけ上昇及び下降させて穀稈搬送姿勢に乱れが発生するなどの不都合を防止して、穀稈の搬送精度を向上させることができるものである。 【0022】また、引起しケース8aの後方に穀稈掻込ホイル37を備えたコンバインにおいて、掻込ホイル37に引起し駆動パイプ59を介し引起しケース8aを連動連結させて、掻込ホイル37の駆動力でもって引起しケース8aの駆動を行うものであるから、引起しケース8aと掻込ホイル37の駆動系を簡略化して刈取部7のコンパクト化を容易に可能とさせると共に、掻込ホイル37の支持強度も向上させることができるものである。 【0023】さらに、刈取部7の刈取穀稈を縦搬送部材11・12を介し左右方向のフィードチェン5に受継いで脱穀するコンバインにおいて、縦搬送部材11・12とフィードチェン5の受継ぎ位置近傍までサイドデバイダ83の後端側を延設させたものであるから、縦搬送部材11・12からフィードチェン5に穀稈受継ぎ時に、株元側が未刈稈に干渉するなどの不都合を防止して、搬送穀稈の適正搬送姿勢を保持させることができるものである。 【0024】またさらに、刈刃10を左右往復駆動する刈刃クランク68を備え、刈刃クランク68の駆動軌跡Aを刈刃10より上下に突出させるものであるから、刈刃クランク68の穀稈や雑草などに対する引掛りを最小に抑えて、刈刃10の適正な駆動を容易に可能とさせることができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月9日(2001.4.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062270 【弁理士】 【氏名又は名称】藤原 忠治
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| 【公開番号】 |
特開2002−305936(P2002−305936A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月22日(2002.10.22) |
| 【出願番号】 |
特願2001−109684(P2001−109684) |
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