| 【発明の名称】 |
農作業機における制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】残間 茂雄
【氏名】水倉 泰治
【氏名】中川 渉
【氏名】小山 智弘
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| 【要約】 |
【課題】多数ある入力系外部機器75及び出力系外部機器76を複数のコントローラユニットC1〜C4に接続させるときの作業を誤りなく実行でき、メインテナンス作業を容易且つ正確に行えるようにする。
【解決手段】コントローラユニットC1〜C4には、予め別々の色彩のラベルまたはペイントで色分けしておく。入力系外部機器75及び出力系外部機器76との電気的接続のためのカプラ151a〜151hも、対応する(正規に接続すべき)各コントローラユニットC1〜C4の色と同じ色彩とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 農作業機における走行部、作業部、操作部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器と、アクチュエータ等の出力系外部機器と、前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一方もしくは双方との制御信号を授受して制御する複数のコントローラユニットと、各コントローラユニット間を接続する通信回線とを備えて、コントローラユニットの相互に制御データを転送して制御を実行するようにした農作業機における制御装置において、各コントローラユニットには、前記入力系または出力系外部機器との電気的接続のためのカプラを設け、前記各コントローラユニット毎にそのカプラの色彩を異ならせたことを特徴とする農作業機における制御装置。 【請求項2】 農作業機における走行部、作業部、操作部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器と、アクチュエータ等の出力系外部機器と、前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一方もしくは双方との制御信号を授受して制御する複数のコントローラユニットと、各コントローラユニット間を接続する通信回線とを備えて、コントローラユニットの相互に制御データを転送して制御を実行するようにした農作業機における制御装置において、各コントローラユニットには、前記入力系または出力系外部機器との電気的接続のためのカプラを設け、前記各外部機器に対する検査方法が異なる毎に、そのカプラの色彩を異ならせたことを特徴とする農作業機における制御装置。 【請求項3】 農作業機における走行部、作業部、操作部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器と、アクチュエータ等の出力系外部機器と、前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一方もしくは双方との制御信号を授受して制御する複数のコントローラユニットと、各コントローラユニット間を接続する通信回線とを備えて、コントローラユニットの相互に制御データを転送して制御を実行するようにした農作業機における制御装置において、前記各コントローラユニット間の前記通信回線のための通信配線コードの色彩または表皮等の材質を、前記入力系または出力系外部機器と各コントローラとを電気的に接続する機器配線コードの色彩または表皮等の材質と異なるように設定したことを特徴とする農作業機における制御装置。 【請求項4】 前記コントローラユニットには、データ通信するチェッカーに接続するためのカプラを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の農作業機における制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等の農作業機における制御装置に係り、より詳しくは、複数のコントローラユニット間で連携を取りながら制御データを転送したり、入力系出力系の外部機器の制御を実行する制御装置の構成に関するものである。 【0002】 【従来の技術】最近のコンバイン等の農作業機では、制御目標としての、制御量の信号を制御手段に伝るためのセンサや設定器、例えば、走行機体のエンジンの出力(負荷)を制御するアクチュエータとしての電子式ガバナーの燃料噴射量検知センサ(燃料噴射用プランジャの位置調節のためのラック位置の検出センサ)、走行機体に対する走行部の左右の走行クローラの相対的高さを検出する走行部高さセンサ(車高センサ)、穀粒タンク内の穀粒を外部に排出するための排出オーガのコンベヤへの動力を継断するためのオーガクラッチの操作位置検知センサ、前記排出オーガの横筒の水平方向の向きや横筒先端の穀粒排出部の高さを指令(設定)するオーガ位置設定器、また、前記制御信号に応じて制御対象の作動量を検知するためのセンサ、例えば、農作業機の走行速度や、脱穀部の作業部の回転速度を検知する速度センサ、前記排出オーガの横筒の水平方向の向きセンサや高さセンサ等の入力系外部機器と、前記電子ガバナーでの燃料噴射用プランジャを駆動するための電磁ソレノイド、前記左右走行クローラの高さを調節するための油圧シリンダ、前記オーガクラッチを駆動するクラッチアクチュエータ、排出オーガを左右に旋回させるための駆動モータ、排出オーガにおける横筒の水平に対する俯仰角度を調整するための昇降用油圧シリンダ等の各種アクチュエータからなる出力系外部機器を備え、マイクロコンピュータ等の制御手段により、前記出力系外部機器の作動を制御することが通常行なわれている。 【0003】ところで、前記入力系外部機器及び出力系外部機器の種類や数が多い場合、最近の制御装置としては、例えば、特開平2−219506号公報、特開平6−233614号公報及び実開平7−19059号公報等に開示されているように、マイクロコンピュータ式等の電子制御式のコントローラユニットを複数使用し、各コントローラユニットが互いに連携を取りながら、且つ前記入出力系外部機器を分散させて制御することが開示されている。 【0004】そのためには、1つのコントローラユニットを主制御装置(マスターコントローラ)と他のコントローラユニットを従制御装置(スレーブコントローラ)とするか、主従関係がないピア・ツウ・ピア形にて通信回線用配線コードを介して相互のコントローラユニット間を接続する一方、各入出力系の外部機器とコントローラユニットとはデータや電源のための配線コードで電気的に接続していた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記コントローラユニットの数が多くなると、それらに接続する入出力系外部機器の配線数も比例して多くなるから、万一それらの配線コードが断線したり、接触不良等があった場合やメインテナンスの場合、どのコントローラユニットとどの入出力系外部機器とが対応しているかを判別できないと、配線図を見ながらハーネス(配線コード)を辿るしか方法がなく、その場合に全てのハーネス(配線コード)が同色であると、多数のハーネス(配線コード)が束ねられている箇所で誤って別のものを辿る等の誤認識が生じ易く、点検作業が煩雑となり、且つ長時間要するという問題があった。 【0006】また、前記複数のコントローラユニットの故障時やメインテナンス時には、前記入出力系外部機器との接続箇所(カプラ)を外してチェッカー(点検機器)を使用して検査できるものと、その他の方法で検査しなければいけないもの等、検査方法が複数(3つ以上)ある場合に、誤った検査方法を採用しないように検査員が気をつける必要があり、その時も前記接続可能か禁止された箇所かの判断がつきにくいという問題があった。 【0007】さらに、前記複数のコントローラユニット間の通信回線用の通信配線コードと、入出力系外部機器とコントローラユニットとを電気的に接続するための機器配線コードとも同色であると、メインテナンス時の識別作業に手間取り、誤配線作業をしてしまうという問題があった。 【0008】本発明は、従来技術におけるこの種の問題を解決するためになされたものであって、メインテナンスの作業が容易にできるようにした農作業機における制御装置を提供することを目的とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の農作業機における制御装置は、農作業機における走行部、作業部、操作部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器と、アクチュエータ等の出力系外部機器と、前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一方もしくは双方との制御信号を授受して制御する複数のコントローラユニットと、各コントローラユニット間を接続する通信回線とを備えて、コントローラユニットの相互に制御データを転送して制御を実行するようにした農作業機における制御装置において、各コントローラユニットには、前記入力系または出力系外部機器との電気的接続のためのカプラを設け、前記各コントローラユニット毎にそのカプラの色彩を異ならせたものである。 【0010】他方、請求項2に記載の発明の農作業機における制御装置は、農作業機における走行部、作業部、操作部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器と、アクチュエータ等の出力系外部機器と、前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一方もしくは双方との制御信号を授受して制御する複数のコントローラユニットと、各コントローラユニット間を接続する通信回線とを備えて、コントローラユニットの相互に制御データを転送して制御を実行するようにした農作業機における制御装置において、各コントローラユニットには、前記入力系または出力系外部機器との電気的接続のためのカプラを設け、前記各外部機器に対する検査方法が異なる毎に、そのカプラの色彩を異ならせたものである。 【0011】また、請求項3に記載の発明の農作業機における制御装置は、農作業機における走行部、作業部、操作部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器と、アクチュエータ等の出力系外部機器と、前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一方もしくは双方との制御信号を授受して制御する複数のコントローラユニットと、各コントローラユニット間を接続する通信回線とを備えて、コントローラユニットの相互に制御データを転送して制御を実行するようにした農作業機における制御装置において、前記各コントローラユニット間の前記通信回線のための通信配線コードの色彩または表皮等の材質を、前記入力系または出力系外部機器と各コントローラとを電気的に接続する機器配線コードの色彩または表皮等の材質と異なるように設定したものである。 【0012】そして、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の農作業機における制御装置において、前記コントローラユニットには、データ通信するチェッカーに接続するためのカプラを備えたものである。 【0013】 【発明の実施の形態】次に本発明を具体化した実施形態について説明すると、図1はコンバインの左側面図、図2はコンバインの右側面図、図3は正面図、図4は動力伝動系のスケルトン図、図5は油圧回路図、図6〜図9は各コントローラユニットに接続する入出力外部機器の種類を示す機能ブロック図、図10〜図12は本発明に係るカプラ等を示す機能ブロック図である。 【0014】本発明のコンバインにおける走行機体1は、左右一対の走行クローラ2a式の走行部2に対して後述する走行部昇降駆動手段を介して昇降可能に構成されている。走行機体1の進行方向に向かって左側には作業部としての脱穀装置3を搭載し、走行機体1の前部に配置された作業部としての刈取前処理装置4は、昇降フレーム14を介して走行機体1に対して上下昇降回動可能に支持され、該昇降フレーム14と走行機体1との間に装着された刈取部昇降アクチュエータとしての単動式の刈取部昇降油圧シリンダ9により昇降動可能に構成されている。 【0015】刈取前処理装置4の下部フレームの下部側にはバリカン式の刈刃装置5を、前方には6条分の穀稈引起装置6が配置され、穀稈引起装置6と脱穀装置におけるフイードチェン7前端との間には穀稈搬送装置8が配置され、穀稈引起装置6の下部前方には分草体10が突出している。走行機体1の右側前部に運転室11が配置され、その後側に穀粒タンク12が配置されている。 【0016】運転室11の後方下部等に備えたエンジン15からの動力の一部は、図4に示すように、オーガクラッチ16を介して穀粒タンク12内の底スクリューコンベヤ17、排出オーガ28内の縦スクリューコンベヤ18a,18bに伝達される一方、動力分岐ミッション19を介して走行部2の油圧ポンプ・油圧モータ式(HTS式)走行駆動部24の脱穀部3の扱胴3aや唐箕21、一番受樋のスクリューコンベヤ22a、二番受樋のスクリューコンベヤ22bやフイードチェン7、穀粒タンク12への揚穀スクリューコンベヤ23等を回転駆動させる。刈取前処理装置4への動力伝達は、走行速度を同期するときには前記走行駆動部24からの出力軸26を介して実行され、同期しないときには前記動力分岐ミッション19からの分岐動力とクラッチ25とにより駆動される。 【0017】図1及び図2に示すように、穀粒タンク12内の穀粒を機外に排出するための排出オーガ28は、穀粒タンク12の下部に設けた底スクリューコンベヤ17から走行機体1の後端に配置した縦パイプ28bと、その上端に上下回動可能に連設された横パイプ28aとからなり、各パイプ内にスクリューコンベヤ18a等を内装している。そして、縦パイプ28bは、駆動モータ64bとギヤ機構57とにより縦軸回りに旋回可能であり、横パイプ28aは縦パイプ28bとの間に装架された排出オーガ用油圧シリンダ64aと、リンク機構58とにより傾斜角度を変更可能に構成されている。 【0018】そして、駆動モータ64bに設けたロータリエンコーダ等の角度センサ85にて縦パイプ28bの水平旋回角度、ひいては横パイプ28aの旋回位置を検出することができ、リンク機構58もしくは油圧シリンダ64aの箇所に設けたポテンショメータ等の角度センサ86にて横パイプ28aの俯仰角度、ひいては横パイプ28aの先端の排出部の高さ位置を検出することができる。なお、排出オーガ28を使用しないときには、穀粒タンク12の上面等に設けたレスト台87等に横パイプ28aの中途部が載置される。さらにこのレスト台87には前記横パイプ28aが載置されたか否かを検知するための接触センサ等のレスト検出器88が設けられている。 【0019】走行部2は左右一対のトラックフレーム50,50の前後端に各々配置した駆動輪51と従動輪52とトラックフレーム50の下面中途部に配置された複数の転動輪53との外周に巻回された走行クローラ2aからなり、左右トラックフレーム50,50と走行機体1とは、左右の昇降制御用油圧シリンダ54a,54bと前後位置の側面視L字状の前後レバーを同時に作動させるように連結する連結杆等とからなる走行部昇降駆動手段を介して連結され、左右の昇降制御用油圧シリンダ54a,54b(図5参照)は互いに独立的に作動させることにより、左右の走行部2,2を走行機体1の左右に対して独立的に昇降させる。 【0020】従って、左右両側の昇降制御用油圧シリンダ54a,54bのピストンロッドを同時に突出させると、走行機体1は左右両側の走行部2,2に対して上方に離れて(上昇し)、走行機体1の走行部2,2に対する相対高さ(車高)は高くなる。逆に、前記ピストンロッドを同時に後退させると、走行機体1は左右両側の走行部2,2に対して下方に離れて(下降し)、走行機体1の走行部に対する相対高さ(車高)は低くなる。 【0021】そして、左側の油圧シリンダ54aのピストンロッドを突出させる、または右側の油圧シリンダ54bのピストンロッドを後退させると(もしくはこの両方の動作を同時に実行しても)、右側の走行部2に対する走行機体1の車高は低くなり(左側の走行部2に対する走行機体1の車高は高くなり)、走行機体1は右下がりに傾斜する。逆に、右側の油圧シリンダ54bのピストンロッドを突出させる、または左側の油圧シリンダ54aのピストンロッドを後退させる、(もしくはこの両方の動作を同時に実行しても)、左側の走行部2に対する走行機体1の車高は低くなり(右側の走行部2に対する走行機体1の車高は高くなり)、走行機体1は左下がりに傾斜するのである。 【0022】左右の昇降制御用油圧シリンダ54a,54bのピストンロッドの突出量を検出することにより、走行機体1の左右各走行部2,2に対する相対高さ(車高)を検出するためのロータリエンコーダ式等の車高検出センサ72a,72bが、前記連結杆に連設した連結ロッドやリンク機構を介して連動するように構成されている。 【0023】また、走行機体1の左右の傾斜程度を検出するための傾斜検出センサ74は、振り子式(重力式)等にて構成され、走行機体1の任意の位置例えば運転室11内等に配置されている。なお、刈取前処理装置4と圃場面との対地高さを検出して刈高さを検出するための刈高さセンサとしての超音波センサ20a,20bは、図3に示すように、刈取前処理装置4の左右両側端の前記穀稈引き起こし装置6の裏面側に設けたブラケット(図示せず)に配置し、各超音波センサ20a,20bにおける発信器の発信部(ホーン部)と受信器の受信部とを圃場面に向けるように配置する。各超音波センサ20a,20bの設置高さと刈刃5の設置高さとが異なる場合には、超音波センサ20a,20bの検出値から所定の換算により、刈高さ検出値を求めるようにしている。 【0024】また、走行機体1と刈取前処理装置4との相対高さを検出するための昇降ポジションセンサ71は、前記昇降フレーム14の回動角度を検出することより求めることができるように構成されている。 【0025】前記運転室11内の操縦部パネル(図示せず)には、自動モードと手動モードとに切り換えるための切替えスイッチと、自動モード及び手動モードの如何に拘らず、車高制御の場合の走行機体1の高さ(車高)を変更調節操作できる手動可変操作部としての車高調節レバー73と、走行機体1の左右傾斜角度を設定するための傾斜設定器74aとが配置されている。 【0026】図5は、前記昇降用油圧シリンダ54a,54b等のための油圧回路を示し、油圧ポンプ60からの吐出する圧油を分流する分流弁63を介して分岐し、その一方の吐出路から前記刈取前処理装置4を昇降させる刈取部昇降アクチュエータとしての油圧シリンダ9と、右側(運転室11側)の昇降制御用油圧シリンダ54bとに対する第1油圧回路61へ送る。分流弁63の他方の吐出路からは、排出オーガ28の横パイプ28aの縦パイプ28bに対する傾斜角度を変更するための排出オーガ昇降用油圧シリンダ64aと、左側の昇降制御用油圧シリンダ54aとに対する第2油圧回路62へ送るように構成され、それぞれの油圧シリンダ9、64a、54a、54bに対する電磁制御弁65、66、67、68や逆止弁、リリーフ弁等が接続されている。 【0027】図6〜図9は、走行機体1の走行速度、姿勢及び車高、排出オーガ28の排出位置等コンバインの操作全般を制御するための制御装置の機能ブロック図を示し、該制御装置は、マイクロコンピュータ等の電子式制御装置であり、複数個(実施形態では4つ)のコントローラユニットC1,C2,C3,C4と、これらの間を接続するデータバス、コントロールバス、アドレスバスを含むLAN通信等の通信回線からなり、この通信回線は、2本の心線を対縒りに縒り合わせたものや、中心線のまわりに絶縁体を介して外装線(網線または金属テープ)にて被覆した同軸線等からなる通信配線コード(通信ケーブルともいう)70にて構成されている(図10〜図12参照)。 【0028】各コントローラユニットC1〜C4は図示しないが各種演算処理や制御を実行するための中央処理装置(CPU)や、制御プログラムを記憶させた読み出し専用メモリ(ROM)、各種の検出値、データ等を一時的に記憶させる随時読み書き可能メモリ(RAM)、電気的に消去及び書込み可能な不揮発性メモリとしてのEEPROM、タイマ機能としてのクロック、インターフェイス及びLAN(Local Area Network) プロトコルまたはCAN(Controller Area Network)プロトコルを用いる通信のための通信回路等の制御部等を備える。 【0029】また、前記実施形態のコントローラユニットC1〜C4のROMの各々には、それぞれに対応するアプリケーション制御プログラム(ソフト)S1,S2,S3,S4を予め記憶(格納)している。ここで、アプリケーション制御プログラムとは、後述センサや設定器等の入力系外部機器75からの入力データ(制御信号)に基づいてアクチュエータ等の出力系外機器置76を作動させるための制御プログラムをいう。 【0030】アプリケーション制御プログラムS1は、脱穀装置3及び刈取前処理装置4の各種アクチュエータ(例えば刈取昇降用油圧シリンダ9等)を作動させる制御プログラムとし、アプリケーション制御プログラムS2は、刈取昇降用油圧シリンダ9及び走行機体1の左右の昇降用油圧シリンダ54a,54bを作動させて、刈取前処理装置4の刈高さ制御や走行機体1の姿勢及び車高制御を実行するための制御プログラムとする。アプリケーション制御プログラムS3は、エンジン12の出力を制御するための制御プログラムとし、アプリケーション制御プログラムS4は、排出オーガ28における駆動モータ64b及び上下回動用油圧シリンダ64aの作動を制御するための制御プログラム並びに操作部に配置して、エンジン回転計、燃料計、負荷モニター、扱深さ表示、穀粒タンク12内の穀粒積載量等を表示できる液晶パネル77の表示等を司る制御プログラムとする。 【0031】各コントローラユニットC1〜C4は、目安として、入力系外部機器75及び出力系外部機器76のハーネスの長さがなるべく短くなるように組み合せてそれらを制御するようにしており、それぞれの配置箇所でコントローラボックス(図示せず)内に格納されている。 【0032】例えば、コントローラユニットC1は、運転室11における床板の下面側に設置されている(図1、図2、図3参照)。当該コントローラユニットC1の入力インターフェイスには、入力系外部機器75として、昇降ポジションセンサ71、刈取前処理装置4において刈取穀稈を搬送しているか否かを検出する穀稈搬送センサ96、搬送中の刈取穀稈の長さを検出する穀稈長さセンサ97、扱深さセンサ98、オーガクラッチモータスイッチ99、超音波センサ44a,44b、車速センサ100、2番受樋スクリューコンベア回転センサ101、操向丸ハンドルリミットスイッチ102等が各々接続されている(図6参照)。 【0033】コントローラユニットC1の出力インターフェイスには、出力系外部機器76として、扱深さ制御モータにおけるリレーユニット等の制御回路部103、オーガクラッチモータにおけるリレーユニット等の制御回路部104、脱穀クラッチを駆動させるための電磁ソレノイド105等がそれぞれ接続されている(図6参照)。 【0034】コントローラユニットC2は、図1、図2及び図3に示すように、刈取前処理装置4の上部でかつ運転室11に近い箇所に設置されている。当該コントローラユニットC2の入力インターフェイスには、入力系外部機器75として、燃料センサ106、傾斜センサ43、車高センサ41a,41b、選別装置の流穀板における籾流量センサ107、選別装置各部での籾の有無を検出する籾センサ108、排藁カッタ詰まりセンサ109、旋回角センサ85、横オーガ筒17の先端部に設けて排出オーガ13の水平旋回等を操作する排出オーガ先端操作部110、上下回動角センサ86、オーガクラッチセンサ111、排出オーガ過負荷センサ112、搖動選別過負荷センサ113、扱胴回転センサ114、処理胴回転センサ115等がそれぞれ接続されている(図7参照)。 【0035】コントローラユニットC2の出力インターフェイスには、出力系外部機器76として、搖動選別駆動モータ116、FCクラッチ駆動回路部117、排出オーガ28の縦オーガ筒28bを水平旋回させるための駆動モータ64b、排出オーガブレーキ118、上下回動用油圧シリンダ64aに対する電磁制御弁66の電磁ソレノイド66a、走行機体1の左側の昇降用油圧シリンダ54aに対する電磁制御弁67の電磁ソレノイド67a、走行機体1の右側の昇降用油圧シリンダ38bに対する電磁制御弁68の電磁ソレノイド68a、刈取昇降用油圧シリンダ9に対する電磁制御弁65の電磁ソレノイド65a等がそれぞれ接続されている(図7参照)。 【0036】コントローラユニットC3は、図1、図2及び図3に示すように、運転室11における操縦座席46の後部に設置されている。当該コントローラユニットC3の入力インターフェイスには、入力系外部機器75として、エンジン回転数センサ119、エンジンオイル量センサ120、エンジン水温センサ121、エンジン12の出力(負荷)を制御する電子ガバナ付き燃料噴射ポンプのラック位置を検出するための燃料噴射ポンプラック位置センサ122、エンジンスタータスイッチ123、排出オーガ13の水平旋回位置を予め記憶させるためのオーガセット位置ダイヤル124、運転室11に設けて排出オーガ13の水平旋回等を操作する排出オーガ操作部125、刈取クラッチモータリミットスイッチ126等がそれぞれ接続されている(図8参照)。 【0037】コントローラユニットC3の出力インターフェイスには、出力系外部機器76として、エンジン12の回転数が所定の回転数となるように燃料噴射ポンプのラック位置を調節するための燃料噴射ポンプラックアクチュエータ127、エンジンスタータリレー128、警報ブザー129等がそれぞれ接続されている(図8参照)。 【0038】コントローラユニットC4は、運転室11のサイドコラム48内に設置されている(図1、図2及び図3参照)。当該コントローラユニットC4の入力インターフェイスには、入力系外部機器75として、アクセルレバー95の操作位置を検出するアクセルレバーセンサ95a、車高調節レバー73、車高制御切替スイッチ78、傾斜設定器74a、扱深さ自動制御スイッチ130、刈取自動昇降スイッチ131、刈取前処理装置4が所定の刈高さまで下降すると自動的に当該刈取前処理装置4へ動力伝達するための刈取オートクラッチスイッチ132、警告ブザー停止スイッチ133、刈取作業を実行するための刈取スイッチ134、脱穀作業を実行するための脱穀スイッチ135、選別装置における穀粒の選別状態を調節するための選別調節ダイヤル136、刈取前処理装置4を強制的に上昇させるオートリフトスイッチ137、刈取前処理装置を所定の刈高さまで強制的に下降させるオートセットスイッチ138、刈取前処理装置4の昇降動を手動操作するための刈取昇降レバー139、扱深さ調節レバー140、副変速レバー160、走行機体1を後退動させるための後退スイッチ141、電源スイッチ142等がそれぞれ接続されている(図9参照)。 【0039】コントローラユニットC4の出力インターフェイスには、出力系外部機器76として、液晶パネル77、車高制御を自動モードに切り換えたときに点灯する車高制御切替えスイッチランプ143及び扱深さ自動制御モードに切り換えたときに点灯する扱深さ自動制御スイッチランプ144等が接続されている(図9参照)。 【0040】次に、図10〜図12を参照しながら、本発明における制御装置のメインテナンスを容易にするため、視覚的に識別し易くなる配線等の構成について説明すると、まず、前記4つのコントローラユニットC1,C2,C3,C4間をデータ通信(通信回線用)のため通信配線コード(制御用ケーブルともいう)70にて接続する。本実施形態では、LAN(Local Area Network) 用のものであって、バス形状トポロジー(接続形態)を採用する(図10等参照)。この場合、前記通信配線コード70から各コントローラユニットへの接続のための分岐配線部70a,70b,70c,70dの先端には各々配線接続用のコネクタ150a,150b,150c,150dが取付けられ、各コントローラユニットの接栓座に接続されている。 【0041】そして、この通信配線コード70(前記各分岐配線部70a〜70dを含む)の色彩または表皮等の材質を、後述する各入力系外部機器75及び出力系外部機器76と接続させるための機器配線コード(計装用ケーブルともいう)79の色彩または表皮等の材質と異なるように設定しておくのである。通信配線コード70の表皮等の材質の種類としては、静電遮蔽や電磁誘導遮蔽のために銅、アルミ等の金属テープを外周に巻回したものや、アルミ接着ポリエステルテープを外周に巻回したもの銅線網組で被覆したもの等を使用する。機器配線コード79はポリエチレンシースケーブルが適切である。 【0042】これにより、メインテナンスの作業者は、両配線コード75、79を外観から容易に別系統の配線コードであることが識別でき、メインテナンスを迅速且つ正確に行える。 【0043】他方、各コントローラユニットC1,C2,C3,C4毎を視覚的に識別容易にするために、その各ケース(図示せず)の表面に色彩の異なる色ラベルを貼着するか、色彩ペイントにて着色する。例えば、コントローラユニットC1のケースには茶色のラベルを貼着する。コントローラユニットC2には緑色のラベル、コントローラユニットC3には黄色のラベル、コントローラユニットC4には赤色のラベルという具合に設定する。 【0044】そして、前記各入力系外部機器75及び出力系外部機器76と接続させるために、各コントローラユニットから延び出した入力系外部機器75及び出力系外部機器76の数に対応する数だけの機器配線コード79の各先端に取付けられたカプラ151a〜151hの色彩を、対応するコントローラユニットに対する色彩と同じに設定する。例えば、図10においては、コントローラユニットC1に対応させるカプラ151a及び151bの色は茶色であり、他方、カプラ151c及び151d の色は緑色に設定する等のように同色とする。カプラ151e及び151fの色はコントローラユニットC3の黄色に対応させて黄色に設定し、カプラ151g及び151hの色はコントローラユニットC4の赤色に対応させて赤色に設定するのである。 【0045】このように、コントローラユニットに対応させてカプラも同じ色に設定しておけば、多数ある入力系外部機器75及び出力系外部機器76を所定のコントローラユニットに接続させるときの作業を誤りなく実行でき、メインテナンス作業を容易且つ正確に行えるという効果を奏する。 【0046】図11に示す実施形態は、簡易チェッカー(図示せず)にて検査可能な箇所と検査不能な箇所との識別を容易にするために、入出力系外部機器75,76と接続すべきカプラ152a〜152hの色彩を、検査可能なものと検査不能なものとで異なるように設定するのであって、例えば、前記コントローラユニットC1における、穀稈搬送センサ96や扱深さセンサ97のようなリミットスイッチ、コントローラユニットC3における刈取クラッチモータリミットスイッチ126、コントローラユニットC4における刈取スイッチ134等のON・OFFスイッチタイプの入力系外部機器75では、それらのセンサに接続すべきカプラ152a,152f,152hの色彩を例えば赤色に設定する。このセンサを外した当該カプラに簡易チェッカーを接続して、(コントローラユニットC1との接続状態で)ONまたはOFFの信号を出力すれば、例えばON信号に対して簡易チェッカーでスピーカを鳴動させる等して判別でき検査可能となる。 【0047】他方、コントローラユニットC2における扱胴回転センサ114、コントローラユニットC3におけるエンジン回転センサ119、コントローラユニットC4における傾斜設定器134のように、検査値に応じて比例的に変化する出力電圧等のパルス信号をコントローラユニットに入力するような入力系外部機器75と接続するカプラ152c,152e,152gの色を緑色に設定する。このようなカプラ152c,152e,152gでは、前記入力系外部機器75の代わりに簡易チェッカーを接続しても検査不可能であり、前記カプラの所定の端子間を短絡させると機器配線コード79の断線か否だけが判断できるからである。 【0048】さらに、コントローラユニットC1,C2等に接続される出力系外部機器76、例えば、扱深さ制御モータ制御回路部103や揺動選別駆動モータ116に対するカプラ152b,152dの色を例えば黒色に設定する。出力系外部機器76では、簡易チェッカーを接続しても検査不可能であり、他の手段により検査するのである。 【0049】以上の構成によれば、多数の入出力系外部機器があっても、メインテナンスの作業者が誤った検査方法を行うことが無くなり、且つ迅速正確に検査できるという効果を奏する。 【0050】図12に示す実施形態は、各コントローラユニットC1,C2,C3,C4間をデータ通信するべく接続する通信配線コード153は前記LANまたはCAN用のものである。そして、LAN接続の場合、前記各コントローラユニットC1,C2,C3,C4には、前記入力系外部機器75及び出力系外部機器76との接続用の機器配線コード79の他に、チェッカー154と1対1通信線(シリアル回線)155で接続できるようにするハーネス157付きカプラ156a,156b,156c,156dを備えるものである。ここで、LAN接続の場合、には、チェッカー154と各コントローラユニットC1,C2,C3,C4とのインターフェイスとして周知のRS232C規格のカプラ156a,156b,156c,156dとし、1つのチェッカー154のコネクタ154aを相互に接続できるように設定するのである。 【0051】本実施形態では、4つのコントローラユニットC1,C2,C3,C4のうちの任意の1つコントローラユニット(例えばC1)に、自己のユニットを含め他の全てのユニットに対するチェック機能を持たせておけば、そのコントローラユニットC1に対して前記チェッカー154を接続すると、他のコントローラユニットC2,C3,C4の異常状態をチェックできる。 【0052】他の実施形態として全てのコントローラユニットC1,C2,C3,C4に自己のユニットのチェック機能をもたせておけば、LAN接続等の通信配線コード70に断線があっても、前記チェッカー154を各コントローラユニットに接続することで、当該接続されたコントローラユニット毎にその異常か正常の判断を実行することができる。 【0053】その場合、前記各コントローラユニットC1,C2,C3,C4では、読み書き可能なメモリ(RAM)の領域中に、受信データメモリ部と、2つのバッファメモリ部を備え、通信配線コード70(通信バス)に接続する受信ドライバが前記受信データメモリ部に接続されている一方、各コントローラユニット内に備えられたダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMAC)及び演算部等を備えている。 【0054】そして、各コントローラユニットC1,C2,C3,C4,C5は、前記通信バスを介して制御データを転送しあい、操作指令系のコントローラユニットC1からの指令により、前記センサや設定器等の入力系外部機器75からの信号に応じて、他の操作制御系コントローラユニットC2,C3,C4,C5は、所定の出力信号を出して油圧シリンダ、駆動モータ、アクチュエータ等の出力系外部機器76を駆動させるように制御するように構成しても良い。 【0055】本発明は、コンバインばかりでなく耕作用のトラクタや田植機等の走行農作業機についても適用できるものであることは言うまでもない。 【0056】 【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載の発明の農作業機における制御装置は、農作業機における走行部、作業部、操作部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器と、アクチュエータ等の出力系外部機器と、前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一方もしくは双方との制御信号を授受して制御する複数のコントローラユニットと、各コントローラユニット間を接続する通信回線とを備えて、コントローラユニットの相互に制御データを転送して制御を実行するようにした農作業機における制御装置において、各コントローラユニットには、前記入力系または出力系外部機器との電気的接続のためのカプラを設け、前記各コントローラユニット毎にそのカプラの色彩を異ならせたものであるから、コントローラユニットに対応させてカプラも同じ色に設定することになり、多数ある入力系外部機器及び出力系外部機器を所定のコントローラユニットに接続させるときの作業を誤りなく実行でき、メインテナンス作業を容易且つ正確に行えるという効果を奏する。 【0057】他方、請求項2に記載の発明の農作業機における制御装置は、農作業機における走行部、作業部、操作部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器と、アクチュエータ等の出力系外部機器と、前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一方もしくは双方との制御信号を授受して制御する複数のコントローラユニットと、各コントローラユニット間を接続する通信回線とを備えて、コントローラユニットの相互に制御データを転送して制御を実行するようにした農作業機における制御装置において、各コントローラユニットには、前記入力系または出力系外部機器との電気的接続のためのカプラを設け、前記各外部機器に対する検査方法が異なる毎に、そのカプラの色彩を異ならせたものであるから、多数の入出力系外部機器があっても、カプラ毎に識別できて、メインテナンスの作業者が誤った検査方法を行うことが無くなり、且つ迅速正確に検査できるという効果を奏する。 【0058】また、請求項3に記載の発明の農作業機における制御装置は、農作業機における走行部、作業部、操作部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器と、アクチュエータ等の出力系外部機器と、前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一方もしくは双方との制御信号を授受して制御する複数のコントローラユニットと、各コントローラユニット間を接続する通信回線とを備えて、コントローラユニットの相互に制御データを転送して制御を実行するようにした農作業機における制御装置において、前記各コントローラユニット間の前記通信回線のための通信配線コードの色彩または表皮等の材質を、前記入力系または出力系外部機器と各コントローラとを電気的に接続する機器配線コードの色彩または表皮等の材質と異なるように設定したものであるから、メインテナンスの作業者は、両配線コードを外観から容易に別系統の配線コードであることが識別でき、メインテナンスを迅速且つ正確に行えるという効果を奏する。 【0059】そして、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の農作業機における制御装置において、前記コントローラユニットには、データ通信するチェッカーに接続するためのカプラを備えたものであるから、LAN接続等の通信配線コードに断線があっても、前記チェッカーを各コントローラユニットに接続することで、当該接続されたコントローラユニット毎にその異常か正常の判断を実行することができるのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月17日(2001.4.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079131 【弁理士】 【氏名又は名称】石井 暁夫 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−305932(P2002−305932A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月22日(2002.10.22) |
| 【出願番号】 |
特願2001−118402(P2001−118402) |
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