| 【発明の名称】 |
収穫前農作物における不要物の人口霜枯れ方法及び装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松ヶ崎 久男
【氏名】松ヶ崎 真秀
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| 【要約】 |
【課題】収穫時における農作物と不要物との分離作業を簡単、迅速に行う。
【解決手段】農作物の収穫前に、分離作業の障害となる農作物の不要物を霜が付く程度に冷却して霜枯れさせる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】農作物の収穫前に、農作物の不要物を霜が付く程度に冷却して霜枯れさせることによって、収穫時における農作物と不要物との分離作業の障害を取除く方法。 【請求項2】収穫前の農作物を囲う断熱フードと、農作物の不要物を霜が付く程度に冷却可能な冷気を発生させると共に、その冷気を断熱フード内に送る冷却装置を備え、断熱フード内で不要物を冷却して霜枯れさせることによって、収穫時における農作物と不要物との分離作業の障害を取除く装置。 【請求項3】断熱フードの前方と後方に、畝に沿って前進移動するときに、農作物の接触によって開く、開閉可能な断熱扉を備えた請求項1に記載の装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、農作物の収穫前に葉を霜枯れさせる方法及び装置に関する。 【0002】 【従来背景】農作物の収穫作業では、例えば、葉、細枝、つる等の不要物も同時に収穫され、収穫後に農作物と不要物の分離作業をおこなっているが、まだ、青い状態の不要物は取りにくく、収穫後における分離作業の妨げになる。そこで、不要物を簡単に取除くようにするために、不要物が自然に枯れるまで待ち、農作物と不要物を分離しやすくする方法が用いられている。しかしながら、自然に枯れるまで待つ方法の場合、相当の日数を要し、最近の温暖化現象によって、葉が枯れる前に二次成長が始まって、農作物の成長が阻害されることがある。又、人工的に枯れさせる薬剤も存在するが、土壌や農作物を摂取する人間に悪影響を及ぼす可能性が有ることはいうまでもなく、薬剤の使用は不可能である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、収穫時における農作物と不要物との分離作業を簡単、迅速に行うことを課題とし、この課題を達成できる方法及び装置の提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために本発明が採用した技術的手段は、農作物の収穫前に、農作物の不要物を霜が付く程度に冷却して霜枯れさせることによって、収穫時における収穫時における農作物と不要物との分離作業の障害を取除く方法である。(請求項1)又、請求項1の方法を実施するために本発明では、収穫前の農作物を囲う断熱フード1と、農作物の不要物を霜が付く程度に冷却可能な冷気を発生させると共に、その冷気を断熱フード内1に送る冷却装置2を備え、断熱フード1内で不要物を冷却して霜枯れさせることによって、収穫時における農作物と不要物との分離作業の障害を取除く装置を採用する。(請求項2) 【0005】冷却による農作物への影響は、不要物が主に葉である豆類であれば、冷気をあてても子実は莢に保護されているので子実には冷気による悪影響がなく、葉のみが霜枯れする。又、不要物が主に葉とつるである芋類であれば、冷気をあてても芋自体は土中に埋まっているので、芋には冷気による悪影響がなく、葉とつるが霜枯れする。冷却温度や冷却時間は、過度な低温や長時間であると作物に影響を与える可能性があるので、外気温や作物によって最適な温度や時間を任意に設定し、不要物のみを霜枯れさせる。本発明によれば、人工的な冷却によって不要物に霜を発生させ、その霜によって不要物を霜枯れさせて分離しやすくするので、農作物を二次成長させることなく、簡単、確実に農作物と不要物との分離作業を行うことができる。 【0006】 【発明の実施の形態】請求項2の装置では、断熱フード1によって農作物を囲んで、断熱フード1内を外気と完全ではないものの遮断することによって低温状態(氷点下)を効率よく保持することができる。本発明の装置は、例えば、トラクターBに取り付けて農作物の畝C1に沿って移動しながら冷却することよって、作業効率を向上させ、生産者人口の減少に対応させることができる。 【0007】移動しながら冷却する場合、さらに効率的に行うために本発明では、図2に示すように、断熱フード1の前方と後方に、畝C1に沿って前進移動するときに、農作物の接触によって開く、開閉可能な断熱扉12,13を備える手段を採用する。(請求項3)請求項3の装置は、特に、茎C2が立毛する豆類を移動しながら冷却させる場合に最適なものであり、装置が畝C1に沿って前進すると、茎C2が前方の断熱扉12に接触すると共に、断熱扉12を内側に押して開く。茎C2が遮断フード1内に位置して断熱扉12から離れると、断熱扉12が閉じて茎C2は断熱フード1で囲まれる。そして、装置をゆっくりと前進させたまま、遮断フード1内の茎C2を一定時間冷却し、不要物である葉C3に霜を付ける。冷却した後に、冷却しながらゆっくりと前進すると、遮断フード1内の茎C2が後方の断熱扉13に接触し、断熱扉13を外側に押して開き、これと同時に、遮断フード1前方外側の茎C2が前方の断熱扉12に接触すると共に、断熱扉12を内側に押して開く。つまり、畝C1に沿って前進して、冷却された茎C2を遮断フード1外へ出し、冷却前の茎C2を遮断フード1内に入れながら、順次不要物である葉C3に霜をつけて効率的に霜枯れさせていくことができる。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。符号Aは、請求項1の霜枯れ方法を実施した霜枯れ装置であり、トラクターBの後方に連結し、トラクターBの前進(矢印方向)に伴って移動するものである。尚、本発明の霜枯れ装置の使用形態は、本実施例で示すものに限定されるものではなく、例えば、手押し車に載せて生産者自らの手で移動させるようにしてもよい。本実施例では、農作物を豆類とし、この豆類の収穫時に不要物となる葉C3を霜枯れさせる例を説明する。 【0009】霜枯れ装置Aは、畝C1に立毛した茎C2を複数(図面上、4畦、且つ前後2列で計8本)囲う断熱フード1と、不要物である葉C3に霜が付く程度に冷却可能な冷気を発生させると共に、その冷気を断熱フード1内に送る冷却装置2を備える。断熱フード1は、図2及び図3に示すように、下方を開放し、断熱材11を用いて天井と4方の側壁を構成した外観上略直方体に形成してあり、茎C2に被せることによって、茎C2を囲むと共に、断熱フード1外とほぼ遮断状態にすることによって、断熱フード1内の温度を効率よく氷点下に保つことができるようにしてある。 【0010】断熱フード1の前方と後方の側壁を構成する断熱材11は、開閉可能な断熱扉としてあり、以下、前方と後方の断熱材11を夫々断熱扉12,13として説明する。符号14は枠体であり、この枠体14に、冷却装置2,断熱材11、断熱扉12,13,トラクターBに連結するための連結具15が取り付けられている。前後の断熱扉12,13は、枠体14に、蝶番に代表される可動連結具16を介して開動作では図面上反時計方向へ、閉動作では図面上時計方向へ回動可能に取り付けてある。 【0011】冷却装置2は、コンプレッサー21の駆動によって冷気発生部22から冷気を発生させる構造のものであり、発生した冷気をファン23によって断熱フード1内に送風するようにしてある。コンプレッサー21の駆動は、トラクターBの駆動力がPTOジョイント17を介して伝達されることによって行なわれ、ファン23の駆動もPTOジョイント17の駆動力を分岐することで行ってもよいし、トラクターBのバッテリーを電源として駆動させてもよい。(図示せず) 【0012】冷却装置2が発生する冷気の温度及び冷却時間は、農作物の種類、収穫時期の気温、地域等によって任意に変更するが、例えば、北海道地域で栽培されて秋頃に収穫される大豆の例に取ると、おおよそ−10℃の冷気を20秒〜30秒乃至−5℃の冷気を40秒乃至60秒程度とする温度及び冷却時間であれば、莢中の子実に冷気による悪影響を与えることなく、葉C3のみを霜枯れさせることにおいて適当であると思われる。尚、例示した温度及び冷却時間は、北海道地域の秋頃の平均気温を基にするものであって絶対値として限定されるものではない。 【0013】本実施例の霜枯れ装置Aでは、トラクターBに取り付けられて前進することによって、断熱フード1の前方の茎C2が、前方の断熱扉12に接触し、該扉をフード内に持ち上げるように開いて断熱フード内1に位置する。茎C2が断熱フード1内に位置して断熱扉12から離れると、該扉は自重によって回動して閉状態に復帰する。断熱フード1内には、葉C3のみを霜枯れさせることができる程度の冷気が発生しており、一定時間冷却することによって葉C3に霜を発生させる。一定時間冷却後、断熱フード1がさらに前進すると、葉C3に霜が発生した茎C2が後方の断熱扉12に接触し、該扉を持ち上げるようにフード外側に開いて断熱フード1から出ると共に、断熱フード1の前方の冷却前の茎C2が、前方の断熱扉12に接触し、該扉をフード内に持ち上げるように開いて断熱フード内1に位置し、双方のC3が夫々前後の断熱扉12,13から離れると、該扉は自重によって回動して閉状態に復帰する。霜枯れした葉C3は極めて茎から外れやすくなり、自然に落ちるものもあるし、残ったものでも、例えば、脱莢機での脱莢時に確実に分離される。このように、本実施例の霜枯れ装置Aは、前進しながら葉C3を順次冷却して霜枯れさせることによって、収穫時における莢実C4と葉C3分離作業の障害を取除くことができる。 【0014】 【発明の効果】本発明は、以上説明した通り、収穫時における分離作業の障害となる不要物を、日数を要することなく、しかも、薬剤をも使用することなく、人工的に霜枯れさせることができる。したがって、農作物及び土壌、さらに人体に全く影響を与えずに、農作物と不要物の分離作業を簡単、迅速に行うことができる。請求項2の発明では、前進しながら、冷却された茎を遮断フード外へ出し、冷却前の茎を遮断フード内に入れて、順次不要物に霜をつけて効率的に霜枯れさせていくことができる。したがって、断熱フードの高さを前進及び農作物の冷却が阻害されない程度で一定に保持した状態として前進させることにより、連続作業が可能となるし、例えば、トラクターに取り付けて作業をすれば、作業者はトラクターの運転者一人いればよいので、極めて迅速、且つ効率的に作業を行なうことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】397029264 【氏名又は名称】サカエ農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月3日(2001.4.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090619 【弁理士】 【氏名又は名称】長南 満輝男 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−291324(P2002−291324A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月8日(2002.10.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−104957(P2001−104957) |
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