| 【発明の名称】 |
コンバインの運転状態監視装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 茂夫
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| 【要約】 |
【課題】操縦部に位置する運転者にて目視できない複数の監視対象箇所の状況を、適切なタイミングで監視することが可能となるコンバインの運転状態監視装置を提供する。
【解決手段】操縦部4に位置する運転者に知らせるべき報知情報を表示手段15にて表示させる制御手段が、操縦部4に位置する運転者にて目視できない複数の監視対象箇所の状況を撮像するための複数の監視用の撮像手段K1,K2,K3,K4による撮像情報を、報知情報として管理して、監視対象箇所の状況の変化に関連する作業用の運転情報を検出する運転情報検出手段にて検出される運転情報に基づいて、複数の撮像手段の撮像情報のうち表示すべき撮像情報を判別すると、その撮像情報を表示手段15に表示させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操縦部に位置する運転者に知らせるべき報知情報を画像情報として表示する表示手段と、前記報知情報を管理して、その報知情報を前記表示手段にて表示させるように制御する制御手段とが設けられているコンバインの運転状態監視装置であって、前記操縦部に位置する運転者にて目視できない複数の監視対象箇所の状況を撮像するための複数の監視用の撮像手段と、前記監視対象箇所の状況の変化に関連する作業用の運転情報を検出する運転情報検出手段とが備えられ、前記制御手段が、前記各撮像手段による撮像情報を、前記報知情報として管理するように構成され、且つ、前記運転情報検出手段にて検出される運転情報に基づいて、前記複数の撮像手段の撮像情報のうち表示すべき撮像情報を判別すると、その撮像情報を前記表示手段に表示させるように構成されているコンバインの運転状態監視装置。 【請求項2】 前記複数の撮像手段のいずれかが刈取監視用の撮像手段として構成され、この刈取監視用の撮像手段が、刈取部の未刈り側に位置する分草具と茎稈列との相対位置状況を監視するように構成され、前記運転情報検出手段として、車体の操向操作が指令されたことを検出する操向状態検出手段が備えられ、前記制御手段が、前記操向状態検出手段にて車体の操向操作が指令されたことを検出すると、前記刈取監視用の撮像手段の撮像情報を前記表示手段に表示させるように構成されている請求項1記載のコンバインの運転状態監視装置。 【請求項3】 前記表示手段が、前記運転情報検出手段にて前記運転情報が検出されない初期状態においては、前記報知情報として、刈取作業用の通常表示情報を表示するように構成されている請求項1又は2記載のコンバインの運転状態監視装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、操縦部に位置する運転者に知らせるべき報知情報を画像情報として表示する表示手段と、前記報知情報を管理して、その報知情報を前記表示手段にて表示させるように制御する制御手段とが設けられているコンバインの運転状態監視装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記構成のコンバインの運転状態監視装置において、従来では、例えば、特開平10−75625号公報に示されるように、機体各部の動作状態を検出する動作状態検出手段として複数のセンサが備えられて、それらのセンサの検出情報に基づいて、機体各部の動作状態の異常を判別すると、運転者に知らせるべき報知情報として、その異常の内容及び異常を解消させるための操作内容等を前記表示手段に表示させるように構成したものがあった。例えば、穀稈を搬送している搬送経路の途中で搬送詰まりを起こしているような場合に、そのことをセンサにて検出すると、その異常内容を表示したり、穀稈の詰まりを除去させるように指示する操作内容を表示する等の対応を取るようになっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来構成は、操縦部に位置する運転者が目視にて確認することができない機体各部の動作状態を各種のセンサにて検出しながら、動作状態に異常が発生したときには、表示手段を利用してそのことを表示して、運転者に報知させるようにしたものであり、運転者は、その表示によって機体各部の動作状態に異常が発生したことを認識することができて、その後の対策を取ることが可能となり、異常が発生している状態で誤って作業を継続するといった不都合は回避できるのであるが、次のような点で未だ改善の余地があった。 【0004】すなわち、コンバインは、圃場において植立する穀稈の刈取作業を行うものであるが、このようなコンバインにおいては、上述したように機体各部にて既に異常が発生している状態であれば、例えば機械の修理交換等のメンテナンス作業を必要とする等、その後は刈取作業を継続して実行することができないことが多く、そのようなときは作業能率が低下するおそれがある。そこで、このように異常状態に至るまでに機体各部における実際の状況を目視で監視することにより、異常の発生する前に対策を講じることも可能となるが、運転者が操縦部にて機体操縦している状態では機体各部の目視はできないので、定期的に作業を中断して各部を点検するといった煩わしい作業が必要となる。尚、このような不利を解消するために、センサの検出状態を異ならせて、異常状態には至っていないが、異常状態に至るおそれがあるときにそのことを事前に検出できるようにして、表示手段による報知作動を実行するようにすると、このような報知作動が頻繁に行われてしまい、監視対象箇所の状況を、適切なタイミングで監視することができず、運転者によるメンテナンス作業の開始判断が行い難いものとなる不利がある。 【0005】又、運転者が操縦部にて操縦しているときに目視にて確認することができない箇所であって、上記したような機体各部の動作状態のようにセンサにて動作状態を直接検出することが出来ない箇所において、操縦しているときに刈取作業に伴う状況の変化を確認したいような場合もあるが、従来では、このような箇所における状況の確認は行えないものであり、この点でも改善の余地があった。 【0006】本発明はかかる点に着目してなされたものであり、その目的は、操縦部に位置する運転者にて目視できない複数の監視対象箇所の状況を、適切なタイミングで監視することが可能となるコンバインの運転状態監視装置を提供する点にある。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1によれば、操縦部に位置する運転者に知らせるべき報知情報を画像情報として表示する表示手段と、前記報知情報を管理して、その報知情報を前記表示手段にて表示させるように制御する制御手段とが設けられているコンバインの運転状態監視装置において、前記操縦部に位置する運転者にて目視できない複数の監視対象箇所の状況を撮像するための複数の監視用の撮像手段と、前記監視対象箇所の状況の変化に関連する作業用の運転情報を検出する運転情報検出手段とが備えられ、前記制御手段が、前記各撮像手段による撮像情報を、前記報知情報として管理するように構成され、且つ、前記運転情報検出手段にて検出される運転情報に基づいて、前記複数の撮像手段の撮像情報のうち表示すべき撮像情報を判別すると、その撮像情報を前記表示手段に表示させるように構成されていることを特徴とする。 【0008】すなわち、複数の監視用の撮像手段が、操縦部に位置する運転者にて目視できない複数の監視対象箇所の状況を撮像し、監視対象箇所の状況の変化に関連する作業用の運転情報を検出する運転情報検出手段にて検出される運転情報に基づいて、複数の撮像手段の撮像情報のうち表示すべき撮像情報が判別されると、その画像情報が、操縦部に位置する運転者に知らせるべき報知情報として表示手段に表示されることになる。 【0009】監視対象箇所の状況の変化に関連する作業用の運転情報というのは、例えば、撮像手段による監視対象箇所が、刈取部の未刈り側に位置する分草具と茎稈列との相対位置状況を監視するものであれば、運転者による車体の操向操作が指令されたか否かの情報やその操作状況等の情報等が対応することになり、運転者による車体の操向操作が指令されると、刈取部の未刈り側に位置する分草具と茎稈列との相対位置状況を監視する撮像手段による画像情報が表示手段に表示される。又、撮像手段による監視対象箇所として、刈取穀稈の搬送状況を監視するものであれば、搬送詰まりが発生するまでの状況には至っていないが詰まりを起こすおそれがあると考えられる状態に至っているか否かについての情報等が対応することになり、詰まりを起こすおそれがあれば、刈取穀稈の搬送状況を監視する撮像手段による画像情報が表示手段に表示される。 【0010】従って、撮像手段の画像情報が適切なタイミングで表示されることで、運転者は、その画像情報から、センサにて動作状態を直接検出することが出来ない箇所であっても、操縦部にて操縦操作を行いながらこのような箇所における状況の確認を行うことが可能となり、又、表示手段に表示される画像情報により、操縦部にて操縦操作を行いながら機体各部を監視することができ、異常が発生する前に対策を講じることも可能となる。このようにして、操縦部に位置する運転者にて目視できない複数の監視対象箇所の状況を、適切なタイミングで監視することが可能となるコンバインの運転状態監視装置を提供できるに至った。 【0011】請求項2によれば、前記複数の撮像手段のいずれかが刈取監視用の撮像手段として構成され、この刈取監視用の撮像手段が、刈取部の未刈り側に位置する分草具と茎稈列との相対位置状況を監視するように構成され、前記運転情報検出手段として、車体の操向操作が指令されたことを検出する操向状態検出手段が備えられ、前記制御手段が、前記操向状態検出手段にて車体の操向操作が指令されたことを検出すると、前記刈取監視用の撮像手段の撮像情報を前記表示手段に表示させるように構成されていることを特徴とする。 【0012】コンバインでは、一般に、機体の操縦部は既刈側に位置させて設けられており、刈取部の未刈り側に位置する分草具は操縦部から目視できない構成となっているが、この分草具と茎稈列との機体横幅方向での相対位置が同じ位置になり重なり合ったりすると、分草具が茎稈列の中に入り込んで株割を起こしたり、茎稈を押し倒したりすることがあるので、分草具と茎稈列との機体横幅方向での相対位置は適切な状態に維持させるのが良い。そこで、前記刈取監視用の撮像手段を備えて、車体の操向操作が指令されたことを検出すると刈取監視用の撮像手段の撮像情報を表示手段に表示させることにより、刈取部の未刈り側に位置する分草具と茎稈列との相対位置状況を適切なタイミングで監視することができ、上記したような分草具と茎稈列との機体横幅方向での相対位置を適切な状態に維持させることが可能となり、請求項1を実施するのに好適な手段が得られる。 【0013】請求項3によれば、前記表示手段が、前記運転情報検出手段にて前記運転情報が検出されない初期状態においては、前記報知情報として、刈取作業用の通常表示情報を表示するように構成されていることを特徴とする。 【0014】従って、刈取作業を行うときに、上記したような運転情報検出手段において表示手段に表示すべき運転情報が検出されない初期状態においては、操縦部に備えられている表示手段に刈取作業用の通常表示情報を表示するので、操縦者は、その表示状態を確認しながら適切な刈取作業を実行することが可能となり、請求項1又は2を実施するのに好適な手段が得られる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンバインの運転状態監視装置の実施形態について図面に基づいて説明する。図1、図2に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1R,1Lの上部に設けた機体2の前部に、刈取昇降シリンダCによって横軸芯X周りで上下揺動操作自在な状態で刈取部3が備えられ、機体2には、操縦部4、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀部5、脱穀部5から供給される穀粒を貯留する穀粒貯留用のタンク6、このタンク6に貯留されている穀粒を排出させる穀粒排出用のオーガ7等を備えて構成されている。 【0016】刈取部3は、先端部に付設された複数の分草具8、倒伏した穀稈を立姿勢に引き起こす複数の引き起こし装置9、引き起こした穀稈の株元を切断する刈り刃10、先端側で刈取穀稈を受け取って脱穀部5のフィードチェーン52に受け渡す縦搬送装置11等を備えている。 【0017】脱穀部5は、図3に示すように、扱胴51を収納する扱室A、刈取部3から供給される穀稈を搬送するフィードチェーン52、トウミ53と揺動選別板54とからなる選別装置B、穀粒回収用の一番口55、及び、穀粒と藁屑との混合物(二番物)を回収するための二番口56等を備えている。そして、扱室Aで扱処理された処理物は、扱室Aの下部に設けられた受網57から選別装置Bに漏下し、それ以外の処理物は受網57の後端部より選別装置Bに落下する。尚、上記一番口55にて回収された穀粒は、図示しないスクリュー式の搬送装置によって前記タンク6に搬送され、二番口56にて回収された二番物は、スクリュー式の二番搬送装置63によって、上記揺動選別板54の始端側に戻されるように構成されている。 【0018】選別装置Bの揺動選別板54は、トウミ53の上方に位置するグレンパン58、その後方に位置するチャフシーブ59、その下方に位置するグレンシーブ61等を備えている。チャフシーブ59は、処理物移送方向に並置された複数個の帯板状部材からなり、その隣接する帯板状部材の間隔(チャフ開度)がチャフ開度調節用のチャフモータM1によって変更されるように構成されている。尚、S1は、揺動選別板54上の処理物の量を検出するシーブセンサである。トウミ53は、選別風を送風するためのものであり、後方側のファンケースカバー53aをトウミ風力調節用のトウミモータM2にて開閉操作することにより、揺動選別板54上の処理物に及ぼす風力(トウミ風力)が変更されるように構成されている。つまり、カバーの開度が大きいほど前方側への風力が小さくなって、トウミ風力が小さくなる。そして、後述の制御装置Hにて、選別装置Bでの選別処理が適正に行われるように、扱室Aからの漏下処理物量に応じて、チャフモータM1及びトウミモータM2の作動を制御する脱穀制御が実行される。 【0019】次に、動力伝達系を図4に示す。機体2に搭載されたエンジンEの出力は、脱穀クラッチ37を介して脱穀部5に伝達されるとともに、走行クラッチ38及び静油圧式無段変速装置(HST)39を介してクローラ走行装置1R,1Lのミッション部40に伝達される。ミッション部40に伝達された出力は、左右の操向クラッチ41R,41Lを介して各別に動力を断続自在に左右のクローラ走行装置1R,1Lに伝達されるとともに、刈取クラッチ41を介して刈取部3に伝達される。S2は、ミッション部40への入力回転数により走行速度を検出するための車速センサであり、S3は、電磁ピックアップ式のエンジン回転センサである。 【0020】操縦部4の右前方側(図1参照)には、刈取部3を手動で昇降操作する刈取昇降レバーと機体2を手動で左右に旋回操作するステアリングレバーとに兼用構成された十字操作式の刈高操向レバー12が設けられている。つまり、この刈高操向レバー12を後方側に揺動操作すると、刈取部3が上昇する一方、前方側に揺動操作すると刈取部3が下降し、刈高操向レバー12を左側に揺動操作すると機体が左旋回する一方、右側に揺動操作すると機体が右旋回するように構成されている。つまり、図5に示すように、刈高操向レバー12が後方側に揺動操作されたことを検出する上昇スイッチSW1、及び、前方側に揺動操作されたことを検出する下降スイッチSW2が夫々備えられ、各スイッチSW1,SW2の検出情報に基づいて、後述の制御装置Hにより刈取昇降シリンダCの作動を制御するように構成されている。又、刈高操向レバー12が左側に揺動操作されたことを検出する左旋回スイッチSW3、及び、刈高操向レバー12が右側に揺動操作されたことを検出する右旋回スイッチSW4が夫々備えられ、各スイッチSW3,SW4の検出情報に基づいて、後述の制御装置Hにより操向クラッチ41R,41Lに対する操向用油圧制御弁13を切り換え制御する構成となっている。従って、左旋回スイッチSW3及び右旋回スイッチSW4が、操向状態検出手段を構成する。 【0021】操縦部4の左側(図2参照)には、前記無段変速装置39を変速操作するための手動変速レバー14が設けられている。この手動変速レバー14は中立位置から前方側に揺動操作すると前進走行し、その倒し角が大になるほど高速になり、中立位置から後方側に揺動操作すると後進走行し、その倒し角が大になるほど高速になるように無段階に変速操作できる構成となっている。又、この手動変速レバー14が後進側に操作されたことを検出する後進スイッチSW5が備えられ、その検出情報は後述する制御装置Hに入力される構成となっている。 【0022】そして、このコンバインでは、操縦部4に位置する運転者にて目視できない複数の監視対象箇所の状況を撮像するための複数の監視用の撮像手段として、4台の監視カメラK1,K2,K3,K4が備えられている。すなわち、刈取部3の最未刈り側に位置する分草具8aと茎稈列との相対位置状況を監視する第1監視カメラK1、縦搬送装置11における刈取穀稈の搬送状況を監視する第2監視カメラK2、フィードチェーン52における刈取穀稈の搬送状況を監視する第3監視カメラK3、及び、機体の後方側の圃場の状況を監視する第4監視カメラK4の夫々が機体各部に対応させて備えられている。 【0023】操縦部4の中央前方側には、操縦部4に位置する運転者に知らせるべき報知情報を画像情報として表示する表示手段としての表示装置15が設けられ、この表示装置15は、各種のメッセージやグラフ等の情報や上記各監視像カメラによる撮像画像の情報を表示するCRT表示器にて構成されている。 【0024】図5に示すように、マイクロコンピュータを利用して構成された制御装置Hが設けられ、この制御装置Hに、前記第1〜第4監視カメラK1,K2,K3,K4の画像情報、上昇スイッチSW1、下降スイッチSW2、左旋回スイッチSW3、右旋回スイッチSW4、シーブセンサS1、車速センサS2、エンジン回転センサS3等の各センサ類の検出情報が入力されている。又、前記タンク3内に貯溜されている穀粒(モミ)の量を検出する籾センサS4、及び、縦搬送装置における搬送穀稈の搬送詰まりを検出する刈取詰まりセンサS5、フィードチェーンにおける搬送穀稈の搬送詰まりを検出する脱穀詰まりセンサS6夫々の検出情報も、前記制御装置Hに入力されている。一方、前記制御装置Hからは、前記刈取昇降シリンダ5、操向用電磁弁、チャフモータM1、トウミモータM2、及び、前記表示装置15に対する各駆動信号が出力されている。 【0025】前記刈取詰まりセンサS5や脱穀詰まりセンサS6は、詳述はしないが、夫々、搬送チェーンと挟持レールとにより穀稈を挟持搬送する構成となっている上記縦搬送装置11やフィードチェーン52において、挟持搬送される穀稈束の厚みが予め設定されている標準的な値よりも大き目に設定された設定量を越えるとオン作動するスイッチ式に構成されている。この設定量は、明らかな搬送詰まりを起こしている異常状態ではないが、詰まりを起こすおそれがあると考えられる状態に対応するものである。 【0026】そして、上記制御装置Hが、上記各センサの情報に基づいて、上記各アクチュエータ類を駆動して脱穀制御やその他の各種の作業制御を実行するとともに、各監視カメラK1〜K4による撮像情報を、表示装置15に表示して操縦部4に位置する運転者に知らせるべき報知情報として管理するように構成され、しかも、監視対象箇所の状況の変化に関連する作業用の運転情報を検出する運転情報検出手段にて検出される運転情報に基づいて、複数の監視カメラK1〜K4の撮像情報のうち表示すべき撮像情報を判別すると、その撮像情報を表示装置15に表示させるように表示情報を制御する表示制御を実行するように構成されている。又、制御装置Hは、運転情報検出手段にて前記運転情報が検出されない初期状態においては、前記報知情報として、刈取作業用の通常表示情報を表示するように構成されている。尚、上記刈取作業用の通常表示情報として、具体的には、図7に例示するように、アワメータ(時間h)、エンジン回転速度(rpm)、車速(m/s)等の単一の情報のほか、タンク3内の穀粒量(モミ量)と揺動選別板54上の処理物量(シーブ)等の2つの情報も同時に表示装置15に表示される。 【0027】次に、図6に示すフローチャートに基づいて、前記制御装置Hによる表示制御の制御動作について説明する。後進スイッチSW5がオン状態でなく、刈取詰まりセンサS5及び脱穀詰まりセンサS6が共にオン状態でなく、しかも、左右方向への操向操作も行われていない状態、つまり、前記初期状態に対応する状態においては、図7に示すような刈取作業用の通常表示情報を表示装置15に表示させる通常表示動作を実行するとともに、前記作業制御を実行する(ステップ1〜6)。 【0028】後進スイッチSW5がオンすることにより手動変速レバー14が後進位置に操作されたことが検出されると、第4監視カメラK4にて撮像される画像情報、つまり、機体の後方側の圃場の状況を表示装置15に表示させる状態に切り換える(ステップ7)。従って、運転者は表示装置15での表示内容を見ながら機体の後方側の圃場の状況を目視で確認することができる。従って、この場合には、後進スイッチSW5が運転情報検出手段として機能することになる。 【0029】刈取詰まりセンサS5がオンすると、すぐに、第2監視カメラK2にて撮像される画像情報、つまり、縦搬送装置11における刈取穀稈の搬送状況を表示装置15に表示させる状態に切り換える(ステップ2、8、9)。従って、運転者は表示装置15での表示内容を見ながら縦搬送装置11における刈取穀稈の搬送状況を目視で確認することができる。この刈取詰まりセンサS5がオンしてからその状態が設定時間以上継続した場合には、穀稈の搬送詰まりであるとして異常であることを表示する(ステップ10)。尚、このとき、エンジンを停止させるエンジン停止処理も合わせて実行することになる。従って、この場合には、刈取詰まりセンサS5が運転情報検出手段として機能することになる。 【0030】脱穀詰まりセンサS6がオンすると、すぐに、第3監視カメラにて撮像される画像情報、つまり、フィードチェーン52における刈取穀稈の搬送状況を表示装置15に表示させる状態に切り換える(ステップ3,11,12)。従って、運転者は表示装置15での表示内容を見ながらフィードチェーン52における刈取穀稈の搬送状況を目視で確認することができる。この脱穀詰まりセンサS6がオンしてからその状態が設定時間以上継続した場合には、穀稈の搬送詰まりであるとして異常であることを表示する(ステップ13)。このときもエンジン停止処理を実行することになる。この場合には、脱穀詰まりセンサS6が運転情報検出手段として機能することになる。 【0031】左旋回スイッチSW3又は右旋回スイッチSW4がオンすることにより、刈高操向レバー12が右側あるいは左側に揺動操作されて機体の向きを変更させる操向操作が行われたことが検出されると、すぐに、第1監視カメラK1にて撮像される画像情報、つまり、刈取部の最未刈り側に位置する分草具8aと茎稈列との相対位置状況を表示装置15に表示させる状態に切り換える(ステップ4,14)。従って、運転者は表示装置15での表示内容を見ながら最未刈り側に位置する分草具8aと茎稈列との相対位置状況を目視で確認することができ、それらが適切な相対位置になるように操向操作の操作状態を調節することができる。この場合には、左旋回スイッチSW3及び右旋回スイッチSW4が運転情報検出手段として機能することになる。 【0032】このようにして、表示装置15を利用して、操縦部4に位置する運転者にて目視できない複数の監視対象箇所の状況を容易に目視で確認することができ、しかも、手動で切り換え操作する等の煩わしい操作は不要でありながら、常に適切なタイミングで表示の切り換えが行われるものとなる。 【0033】〔別実施形態〕次に、別実施形態について説明する。 【0034】(1)上記実施形態では、左旋回スイッチSW3及び右旋回スイッチSW4が、第1監視カメラK1に対する運転情報検出手段として機能するものを示したが、これに代えて、あるいは、これに加えて、刈取部の昇降操作が行われたときに、第1監視カメラK1の画像情報を表示させるようにしてもよい。この場合には、上昇スイッチ及び下降スイッチが運転情報検出手段として機能するものとなる。 【0035】(2)上記実施形態では、複数の監視用の撮像手段として、上記したように4つの監視カメラを備える構成を例示したが、ここで例示したような監視箇所に限らず、それ以外の監視対象箇所、例えば、クローラ走行装置の泥詰まり状態や機体後部に備えた排わら処理部(排ワラカッタ等)の動作状態を監視したり、あるいは、穀粒貯留用のタンクの内部をカメラで監視する等、各部の状況を監視するようにしてもよく、それらのうちの複数のものを適宜組み合わせて監視するようにしたり、あるいは、それら全てを監視するようにしてもよい。 【0036】(3)上記実施形態では、刈取作業用の通常表示情報として、アワーメータ、エンジン回転速度、車速、タンク内のモミ量、揺動選別板上の処理物量を表示させるようにしたが、これ以外の通常情報を表示させるようにしてもよい。例えば、エンジンの水温の情報や、エンジンにおける駆動負荷の大きさの情報等を表示してもよい。又、前記表示装置には、これらの刈取作業用の通常表示情報を表示することなく、監視カメラの画像情報だけを表示させる構成としてもよい。この場合、刈取作業用の通常表示情報は、前記表示装置とは別に備えた表示器にて表示するようにしてもよい。 【0037】(4)上記実施形態では、表示装置15をCRT表示器にて構成したが、これ以外のLCD表示器にて構成してもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成13年3月29日(2001.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−291321(P2002−291321A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月8日(2002.10.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−96047(P2001−96047) |
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