トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 刈取部の支持構造
【発明者】 【氏名】香本 信美

【要約】 【課題】走行機体に立設した支持スタンドに刈取部における支持フレームを支持させる際に、支持フレームと支持スタンドとの位置あわせを容易にするとともに、この構造を安価に構成する。

【解決手段】刈取部の支持フレームの基端部に支持ブラケット12を回動自在に取り付け、この支持ブラケット12を走行機体側に設けた支持スタンド11に着脱自在に取り付けるとともに、支持ブラケット12の下面に凸曲部12cを形成し、支持ブラケット12と支持スタンド11とを連結した状態で凸曲部12cを係入する凹部11aを前記支持スタンド11の上端部に形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取部の支持フレームの基端部に支持ブラケットを回動自在に取り付け、この支持ブラケットを走行機体側に設けた支持スタンドに着脱自在に取り付けた刈取部の支持構造において、前記支持ブラケットの下面に凸曲部を形成するとともに、支持ブラケットと支持スタンドとを連結した状態で前記凸曲部を係入する凹部を前記支持スタンドの上端部に形成してある刈取部の支持構造。
【請求項2】 前記支持ブラケットを上下対称に形成してある請求項1記載の刈取部の支持構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取部の支持フレームの基端側に取り付けた支持ブラケットを走行機体側に着脱自在に取り付けた刈取部の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、刈取部の支持構造において、刈取部を走行機体に対して揺動自在、且つ着脱自在に構成するのに、特開平11−275920号公報に示されたもののように、刈取部における支持フレームにブラケットを回動自在に取り付け、このブラケットの下面を走行機体に立設した支持フレームの上端面に着脱自在に取り付けたり、特開平7−39233号公報に示されたもののように、走行機体の支持スタンドに固定した半割状の受け部材と、この受け部材に揺動開閉自在に枢支連結した半割状の押え部材とによって支持フレームの基端部を支持し、刈取部を揺動自在、並びに着脱自在に取り付けたものが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構造では、前者のものであれば、支持フレーム基端部の支持ブラケットを走行機体の支持スタンドに支持させる際に、平面同士の位置合わせなので、ブラケットの下面の位置を支持フレームの上端面に対してボルト孔等の位置合わせをする作業が面倒であり、改良の余地がある。また、後者のものであれば、半割状の受け部材に支持フレームの基端部を係合させて、受け部材に揺動開閉自在に連結した支持フレームをボルト連結するだけなので、支持フレームを取り付ける際のボルト孔の位置合わせは容易になるが、受け部材を支持スタンドに固定したり、押え部材を枢支連結する必要があるなどコストが高くなってしまう場合があった。
【0004】本願発明の目的は、走行機体に立設した支持スタンドに刈取部における支持フレームを支持させる際に、支持フレームと支持スタンドとの位置あわせを容易にするとともに、この構造を安価に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕本発明の請求項1にかかる特徴構成は、刈取部の支持フレームの基端部に支持ブラケットを回動自在に取り付け、この支持ブラケットを走行機体側に設けた支持スタンドに着脱自在に取り付けた刈取部の支持構造であって、支持ブラケットの下面に凸曲部を形成するとともに、支持ブラケットと支持スタンドとを連結した状態で凸曲部を係入する凹部を支持スタンドの上端部に形成してある点にある。
【0006】〔作用〕上記構成によれば、支持ブラケットに形成してある凸曲部と支持スタンドに形成した凹部とを係合させることによって、支持ブラケットと支持スタンドとを連結固定するボルト孔も一致させることができる。つまり、刈取部を走行機体に支持させるためには、支持ブラケットに形成したボルト孔と支持スタンド側のボルト孔との位置合わせが必要であるが、このボルト孔同士の一致を凸曲部と凹部との係合によって知ることができ、ボルト孔の位置合わせが容易となり刈取部を組み易くなる。
【0007】〔効果〕従って、請求項1の発明によると、ブラケットの形状を変更するだけなのでコスト的には従来前者のものとほとんど変わりがないものでありながら、刈取部を走行機体に支持させる際のボルト孔の位置合わせが容易となり、組付け易くて低コストな刈取部の支持構造を得ることができる。
【0008】〔構成〕本発明の請求項2にかかる特徴構成は、請求項1に記載のものにおいて、支持ブラケットを上下対称に形成してある点にある。
【0009】〔作用・効果〕上記構成によれば、下面に形成した凸曲部を凹部に係入させた正位置とともに、上部に形成された凸曲部を180度回転させて凹部に係入させる逆位置でもボルト連結が可能となるため、刈取部を走行機体に支持させる際に支持ブラケットが回転して裏返った状態となってしまっても、修正せずにそのままボルト孔の位置合わせを続行することができ、請求項1に記載のものより更に組付け易くすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は自脱型コンバインの側面を示しており、このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体の前部に、横軸芯X周りに昇降揺動可能に刈取り前処理装置である刈取部2を連結するとともに、走行機体には脱穀装置3を搭載し、走行機体の横一側に搭乗運転部4を配置して構成してある。
【0011】刈取部2は、倒伏した植立穀稈を立姿勢に引き起こす左右一対の引起し装置5、引き起こされた穀稈の株元側を切断するバリカン型の刈取装置6、立姿勢の刈取穀稈を横倒れ姿勢に姿勢変更させながら後方に搬送して脱穀装置3に向けて供給搬送する縦搬送装置9、これらを横軸芯X中心に上下揺動可能に支持する刈取フレーム8(支持フレームに相当)、等を備えて構成してある。
【0012】図2,図3に示すように、走行機体における機体フレーム10の前部に左右一対の支持スタンド11を立設し、刈取フレーム8の基端部である横フレーム部8aには左右一対の支持ブラケット12を回動自在に取り付けてあり、この支持ブラケット12の夫々を支持スタンド11の上端面にボルト連結することにより、刈取部2を支持スタンドに軸芯X周りに昇降揺動自在、並びに着脱可能に支持してある。
【0013】支持ブラケット12は支持スタンド11に固定する状態において、横フレーム部8aを支持する筒状の支持部12aから機体前後方向に向けて固定部12bを突出形成してあり、固定部12bより下方に位置する支持部12aの下端部分を支持スタンド11の上端部に形成した凹部11aと係合する凸曲部12cとしてある。そして、この固定部12bは支持部12aの下部寄りに形成して凸曲部12cを係合の行い易い程度の突出状態に設定してある。また、支持ブラケット12と支持スタンド11との係合状態において、凸曲部12cと凹部11aとの間に間隙13を形成してあり、この隙間によって係合状態での凸曲部12cと凹部11aとの摩擦抵抗を少なくし、位置ズレの修正を容易に行えるように構成してある。
【0014】〔第2の実施形態〕図4に示すように、支持部12aの上下中心から機体前後方向に向けて固定部12bを突出させて支持ブラケット12を上下対称に形成し、支持スタンド11の上端部に形成した凹部11aに係合可能な凸曲部12cを、支持ブラケット12の上下2個所に形成してもよい。
【0015】〔他の実施形態〕支持ブラケット12の凸曲部12cは、固定部12bの上下幅を適宜変更したり、突出する位置を上下に変更することによって、支持スタンド11の凹部11aに対して係合の行い易い程度の突出状態に設定することが可能である。つまり、発明の実施の形態に記載のものを凸曲部12cの上下幅を幅広に形成することにより、支持ブラケット12を上下対称に形成したものでありながら凸曲部12cを係合の行い易い程度の突出状態に設定してもよい。また、固定部12bの上下幅が広い場合では、この固定部12bを支持部12aの上部に位置させることによって凸曲部12cを係合の行い易い程度の突出状態に設定してもよい。
【0016】支持スタンド11に固定する状態の支持ブラケット12において、固定部12bを支持ブラケット12の下部に位置させる等により重心を横軸芯Xより下方に位置させ、支持ブラケット12が回転しても支持スタンド11に固定する姿勢や、下面が後下方に向く姿勢で停止し易くなるよう構成してもよい。
【0017】上記した実施の形態では、支持ブラケット12における筒状の支持部12aを支持スタンド11の凹部11aに係合する凸曲部12cとして利用したが、別途凸曲部を形成してもよく、例えば、複数の凸曲部が凹部に係合して位置決めするように構成してもよい。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成13年3月29日(2001.3.29)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2002−291319(P2002−291319A)
【公開日】 平成14年10月8日(2002.10.8)
【出願番号】 特願2001−96052(P2001−96052)