| 【発明の名称】 |
自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】阿部 哲也
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| 【要約】 |
【課題】極めて簡単な構成により、軌間幅の変更に伴う茶園管理ユニットの位置調整を自動的に行うことができる茶園管理装置を提供すること。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明の自動調心機構を備えた茶畝跨走型茶園管理装置1は茶畝Aを跨いで走行する走行機ユニット2と茶葉の摘採ないしはその他の茶園管理を行う茶園管理ユニット3とを具える装置において、前記走行機ユニット2は茶畝Aの異なる仕立幅に対応できるように軌間幅が変更自在に構成され、一方、前記茶園管理ユニット3は茶畝幅方向に変位し得る変位支持フレーム6によって支持され、この変位支持フレーム6と走行機ユニット2との間に設けられる自動調心機構7によって常時走行機ユニット2の装置中心に位置するように設定されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茶畝を跨いで走行する走行機ユニットと茶葉の摘採ないしはその他の茶園管理を行う茶園管理ユニットとを具える装置において、前記走行機ユニットは茶畝の異なる仕立幅に対応できるように軌間幅が変更自在に構成され、一方、前記茶園管理ユニットは茶畝幅方向に変位し得る変位支持フレームによって支持され、この変位支持フレームと走行機ユニットとの間に設けられる自動調心機構によって常時走行機ユニットの装置中心に位置するように設定されていることを特徴とする自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置。 【請求項2】 前記変位支持フレームは走行機ユニットにおける脚部フレームに対して昇降自在に設けられる昇降ブラケットと係合し、茶畝幅方向に摺動し得る二基のガイドブラケットと、これら二基のガイドブラケットを一体に接続する中間フレームとを具えることを特徴とする請求項1記載の自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置。 【請求項3】 前記自動調心機構は軌間幅の変更に伴う走行機ユニットにおける脚部フレームの動きに連動し、脚部フレームの移動量及び移動する方向に基づいて自動的に変位支持フレームの変位量及び変位方向が定まり、変位支持フレームの両端における脚部フレームとの距離が常に等しくなるように変位することを特徴とする請求項1または2記載の自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置。 【請求項4】 前記自動調心機構は中間フレームのほぼ中央を回動支点として回動自在に設けられるイコライザリンクと、このイコライザリンクに一端を接続し、他端を昇降ブラケットに接続して成る左右一対のイコライザロッドとを具えて成り、なお且つ前記イコライザリンクとイコライザロッドの接続部は回動支点を挟んで等距離の対向する位置に設けられ、対向する二本のイコライザロッドは長さが等しく、平行に配置されていることを特徴とする請求項2または3記載の自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置。 【請求項5】 前記走行機ユニットはクローラタイプの走行装置を具え、茶園管理を行う作業者が実際に搭乗して操縦を行う乗用式の茶園管理用車両であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は茶畝を跨いで走行しながら茶葉の摘採ないしはその他の茶園管理を行う茶畝跨走型の茶園管理装置に関するものであって、特に茶畝の仕立幅が異なる場合であっても、茶畝に対する正確な作業姿勢、そして安定した作業状態を得られるようにした自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置に係るものである。 【0002】 【発明の背景】近時、茶畝を跨いで走行しながら茶葉の摘採ないしはその他の茶園管理を行う装置が開発されている。このものは茶畝を跨いで走行する走行機ユニットに対して茶葉の摘採ないしはその他の茶園管理を行う茶園管理ユニット及びこれらの駆動源となる原動機等を搭載して成るものである。このうち作業者が走行機ユニットに搭乗し、操縦をしながら作業を行う乗用式の茶園管理装置が近時普及を見ている。 【0003】ところで実際の茶園の状況をみると、営農者ごと茶園の地形が異なり、茶畝の幅もその地形に応じて、あるいは営農者の意図するところによってそれぞれ異なって仕立てられている。この際、極めて大きな茶園の場合は別として、従来は可搬式の摘採機等の茶園管理ユニットが広く用いられていたことから、茶畝幅が多少異なっていても作業者が自己の作業経験に基づいて適宜調整することで、正確な茶園管理作業が行われていた。しかし近時普及を見ているいわゆる乗用式の茶園管理装置を用いた場合には、作業効率の大幅な向上が図れる一方、このような正確な茶園管理を行うための対応が十分にできていない。茶園の場合には、必ずしもその能力を発揮し切れていない。 【0004】すなわち、このような茶畝幅が異なることを許容できるよう乗用式の茶園管理装置においても軌間幅を調節自在にしたものが望まれ、開発が進められている。しかしながら現段階では軌間幅の変更に伴い、その都度茶園管理ユニットを走行機ユニットの装置中心にセットし直すことが必要とされていた。具体的にはこの種の茶園管理装置にあっては走行機ユニットにおける左右の脚部フレームに対して茶園管理ユニットを支持させる形態を採っていたことから、軌間幅が代わる都度、取付位置を調節自在に構成するための長穴等を利用してボルト、ナットによる締結位置を変更することで対応していた。 【0005】当然ながら、このような作業は極めて煩雑であり、特に同一の茶畝で軌間幅を変更しなければならない場合は実質的な茶園管理作業を一時中断してこのような段取り作業とも言うべき上記作業を行わなければならず、作業効率の著しい低下を招いていた。本出願人はこのような状況の下、既に特開平10−14356号等の特許出願を行い、問題の解決を図っているが、脚部フレームを傾倒させることによって軌間幅の変更に対応させる構造であることから、乗用式、特にクローラタイプの茶園管理装置には馴染まず、更なる改良の余地が残されていた。 【0006】 【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を認識し、充分な検討を行った上でなされたものであって、極めて簡単な構成により、軌間幅の変更に伴う茶園管理ユニットの位置調整を自動的に行うことができ、乗用式、しかもクローラタイプの茶園管理装置に適用できる自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置を開発することを技術課題としたものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置は、茶畝を跨いで走行する走行機ユニットと茶葉の摘採ないしはその他の茶園管理を行う茶園管理ユニットとを具える装置において、前記走行機ユニットは茶畝の異なる仕立幅に対応できるように軌間幅が変更自在に構成され、一方、前記茶園管理ユニットは茶畝幅方向に変位し得る変位支持フレームによって支持され、この変位支持フレームと走行機ユニットとの間に設けられる自動調心機構によって常時走行機ユニットの装置中心に位置するように設定されていることを特徴としている。この発明によれば、従来軌間幅の変更のその都度行っていた茶園管理ユニットの位置調整及び固定作業は不要となり、作業効率の飛躍的な向上が期待できる。 【0008】また請求項2記載の自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置は、前記要件に加えて、前記変位支持フレームは走行機ユニットにおける脚部フレームに対して昇降自在に設けられる昇降ブラケットと係合し、茶畝幅方向に摺動し得る二基のガイドブラケットと、これら二基のガイドブラケットを一体に接続する中間フレームとを具えることを特徴としている。この発明によれば、昇降ブラケットの昇降動に伴って茶園管理ユニットを上下動し得ることは勿論のこと、変位支持フレームと一体になって茶畝幅方向に摺動することができ、位置調整が可能となる。 【0009】更に請求項3記載の自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置は、前記要件に加えて、前記自動調心機構は軌間幅の変更に伴う走行機ユニットにおける脚部フレームの動きに連動し、脚部フレームの移動量及び移動する方向に基づいて自動的に変位支持フレームの変位量及び変位方向が定まり、変位支持フレームの両端における脚部フレームとの距離が常に等しくなるように変位することを特徴としている。この発明によれば、極めて簡単な構造により脚部フレームの移動と連動して変位支持フレーム及びこれに支持される茶園管理ユニットを走行機ユニットの装置中心に自動調心することが可能となる。 【0010】更にまた請求項4記載の自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置は、前記請求項2または3記載の要件に加えて、前記自動調心機構は中間フレームのほぼ中央を回動支点として回動自在に設けられるイコライザリンクと、このイコライザリンクに一端を接続し、他端を昇降ブラケットに接続して成る左右一対のイコライザロッドとを具えて成り、なお且つ前記イコライザリンクとイコライザロッドの接続部は回動支点を挟んで等距離の対向する位置に設けられ、対向する二本のイコライザロッドは長さが等しく、平行に配置されていることを特徴とする。 この発明によれば、脚部フレームが移動すると、その移動量に応じてイコライザロッドを介してイコライザリンクを所定の角度回転させ、イコライザリンクに接続される他方のイコライザロッドをその他端に位置する昇降ブラケットに押し当て、あるいは他方のイコライザロッドを引っ張り、これにより生じた反力によって、イコライザリンクの回動支点の位置を走行機ユニットの装置中心に移動させることが可能となって、構造も簡単となる。 【0011】更にまた請求項5記載の自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置は、前記要件に加えて、前記走行機ユニットはいわゆるクローラタイプの走行装置を具え、茶園管理を行う作業者が実際に搭乗して操縦を行う乗用式の茶園管理用車両であることを特徴としている。この発明によれば、レール走行式の茶園管理装置は勿論のこと、近時普及を見ている乗用式のクローラタイプの茶園管理装置においても走行機ユニットの装置中心への茶園管理ユニットの自動調心が可能となる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に基づいて具体的に説明する。符号1は本発明の自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置であって、このものは図1〜3にその全体構成を示すように、大別すると茶畝を跨いで走行する走行機ユニット2と、この走行機ユニット2に対して搭載され、摘採を初めとする茶園管理作業を直接行う茶園管理ユニット3とを具えて成る。 【0013】このうち走行機ユニット2は、茶畝Aを跨いで走行できるようにするために走行方向から見てほぼ門形を成すフレーム20を機枠部材とする。このフレーム20は茶畝A間に立ち上がるように位置する左右の脚部フレーム20Aと、その脚部フレーム20Aの上端を水平に結ぶような上部フレーム20Bと、更に脚部フレーム20Aの一部に対し昇降自在に取り付けられる昇降ブラケット20Cとを具えて成る。そして前記脚部フレーム20Aの下端には一例としてクローラを適用した走行装置21を設ける。もちろんこの走行装置21はこのようなクローラを適用したものに限らず茶畝A間の畑地を過剰に押し付けないような空気タイヤ、あるいは茶畝A間にレールが敷設されている場合はレール上を転動する車輪等、適宜の手段がとり得る。また走行機ユニット2の運転形式としては乗用式の他、自動運転による自走式のものであっても勿論構わない。また昇降ブラケット20Cの昇降シフト機構については、詳細な説明を省略するが、一例として脚部フレーム20Aの頂部に設けた手回しタイプのハンドル200の操作によってスクリューシャフトを回転させ、昇降操作を行う構成をとる。 【0014】更に前記上部フレーム20Bの上部には操縦席22を設けるものであり、その前面には操縦のためのコントロールボックス23を設ける。そしてこの操縦席22の側傍には例えばディーゼルエンジン等を適用した原動機24を搭載するものであり、一例としてこの原動機24により図示を省略する油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプにより供給される作動油によって前記走行装置21の駆動や茶園管理ユニット3の駆動、例えばそれが摘採機であれば刈刃30の駆動、更には前記昇降ブラケット20Cの昇降シフトを動力化する場合に用いられるシリンダ(図示略)等の駆動を行う。 【0015】更にまた図示の実施の形態にあっては茶園管理ユニット3として一例として摘採機を適用したことから摘採した茶葉A(茶畝Aと同一の符号を付す)を風送するためのファン25を前記上部フレーム20B上に設けるものであって、一例として直接原動機24の回転により駆動される。そしてファン25からはダクト26を介して圧力風が茶園管理ユニット3側に供給される。なお符号26Aはダクト26の一部を構成するフレキシブルダクトであり、このものは後述するように茶園管理ユニット3が茶畝Aの高さに応じて適宜の高さに設定されることから、その位置の変化に対応できるように必要上とられる構成である。また摘採機自体にエンジン、ファンを搭載する形式の茶園管理ユニット3を使用する場合には、上記原動機24、ファン25、ダクト26等の部材は必須の構成とならないことは勿論である。 【0016】茶園管理ユニット3としては摘採機の他、剪枝機や薬剤散布機等が適用できるが、このうち摘採機を適用した場合の主要部材について説明すると、まず符号30は前述した刈刃であって、二枚の上下一対に組み合わせた長杆状の部材に多数の歯を形成し、この上下一対の刈刃を往復摺動させることにより摘採を行ういわゆるバリカン式の刈刃が一例として適用できる。もちろんここに適用する刈刃は、このようないわゆるバリカン式のものでなくてもよく、例えばロータリー式の回転刃であっても差し支えない。なおこの刈刃30の駆動にあたっても、前述したように上部フレーム20Bに搭載された原動機24によって駆動される油圧モータによる動力を受けて刈刃30を駆動することが可能であり、望ましい実施の形態と言える。 【0017】この刈刃30の前方上方には多数の分岐管を有する風送管31が設けられる。摘採作業時にはこの風送管31から前記ファン25によって生起された移送風が供給されて茶葉Aを後方に移送させるのである。そして前記刈刃30の直接後方には案内フレーム32があり、この案内フレーム32を下面部材としてそれを取り囲むようにトンネル状の案内胴33が設けられる。更にこの案内胴33の後方には後述する本発明の特徴的構成の一つである変位支持フレーム6並びにトンネル状の中継胴35が設けられている。 【0018】なおこの中継胴35の左右両側における昇降ブラケット20Cについては詳細な説明は省略するが、適宜コロ201が設けられ、このものが脚部フレーム20Aに沿って転接するように構成され、それらが全体としてチェーン等により上方に引き上げられるような状態で昇降動する。この昇降ブラケット20Cに対し本発明の特徴的構成である変位支持フレーム6が取り付けられ、自動調心機構7が接続されているのである。 【0019】このような中継胴35はその幅方向中央に仕切りを有し、各後部開口端に対し多数のフック36が一例として取り付けられるものであり、この中継胴35を左右で二分割するように二つの茶袋5が前記フック36を利用して係止される。このような中継胴35の更に後方には茶袋5を受けるための袋台37が設けられる。なおこの袋台37自体は走行機ユニット2の本体部分に対し後方に大きく張り出しているものであるから、格納あるいは着脱の便を考慮して後述する変位支持フレーム6に対して設けられる着脱容易な簡易な支持構造と上方に跳ね上がる方式の格納構造とによって支持されている構成となっている。 【0020】次にこのようにして成る茶畝跨走型茶園管理装置1に対して搭載される本発明の特徴的構成である変位支持フレーム6と自動調心機構7について説明する。変位支持フレーム6は走行機ユニット2における左右の脚部フレーム20Aに対して昇降自在に設けられる昇降ブラケット20Cを利用して茶畝幅方向に摺動自在に設けられる。構成としては両端に設けられる二基のガイドブラケット60と、これらのガイドブラケット60を一体に接続する中間フレーム65とを具えることによって基本的に成る。ガイドブラケット60は外側端面及び底面を開放して成るボックス状の部材であり、上面には脚部フレーム20Aを受け入れる切欠部61が設けられている。ガイドブラケット60は昇降ブラケット20Cを覆うように上方から載置され、茶畝幅方向に摺動(変位)し得るように昇降ブラケット20Cの前後方向の側面及び上端面を摺接面として昇降ブラケット20Cに係合している。もちろん変位支持フレーム6と昇降ブラケット20Cとは、互いに相対的に接離できるような構成であればよいから、上述のような摺接係合に限らず、例えば詳細な図示を省略するが、リンク等を介して昇降ブラケット20Cに対し、変位支持フレーム6が懸架されるような構成としてもよい。 【0021】中間フレーム65は一例として角鋼管を用い、茶園管理ユニット3に取り付けられる中継胴35の形状に合わせて、中央が幾分高くなるように湾曲させることによって構成されている。更に中間フレーム65の中央には上方に立ち上がる支持ポスト66が設けられ、この支持ポスト66と前述した袋台37との間には袋台37を上方に跳ね上げるためのリンク式の格納構造67が設けられている。ガイドブラケット60には袋台37の支持構造として袋台37を回動自在に支持するための支持ステイ62と、袋台37の水平姿勢を保持するための補機部材として吊持チェーン63が後方に向けて設けられている。また前方には茶園管理ユニット3を支持するための支持ブラケット64が設けられている。 【0022】自動調心機構7はこのようにして成る変位支持フレーム6と走行機ユニット2における昇降ブラケット20Cとの間に設けられる。自動調心機構7は軌間幅の変更に伴う走行機ユニット2における脚部フレーム20Aの茶畝幅方向の動きに連動し、当該脚部フレーム20Aの移動量と移動方向に基づき、自動的に変位支持フレーム6の変位量及び変位方向を定め、変位支持フレーム6の両端における脚部フレーム20Aとの距離が常に等しくなるように変位支持フレーム6ひいては茶園管理ユニット3を中央寄せする機構である。 【0023】具体的には変位支持フレーム6における中間フレーム65の中央に設けられる支持ポスト66の近傍を回動支点Oとして回動自在に設けられるイコライザリンク70と、このイコライザリンク70に一端を接続し、他端を走行機ユニット2における昇降ブラケット20Cから上方に立ち上げられる連結ブラケット202に接続して成る左右一対のイコライザロッド71とを備えることによって基本的に構成される。イコライザリンク70は一例として矩形平板状の部材であり、中央を回動支点Oとして、この回動支点Oを挟んで等距離の対向する位置にイコライザロッド71との接続部Pが設けられている。一方、イコライザロッド71は一例として丸棒状の部材であり、その両端には上記イコライザリンク70との接続部Pと、連結ブラケット202との連結部72がそれぞれ回動自在に設けられている。また対向する二本のイコライザロッド71は長さがほぼ等しく、平行に配置されている。 【0024】なおイコライザリンク70の回動支点Oは、中間フレーム65の完全な中心に設けることができれば、イコライザロッド71の寸法面、作動面での左右バランスが取りやすくなる点で好ましいものであるが、前述のように支持ポスト66との位置関係によりイコライザリンク70の回動支点Oが中間フレーム65の中心よりずれる位置に設定することももとより差し支えなく、この場合も自動調心作用は充分に機能する。 【0025】次にこのようにして構成される本発明の自動調心機構を備えた茶畝跨走型茶園管理装置1の作動状態について上記変位支持フレーム6と自動調心機構7とによる軌間幅変更時の作動状態を中心として説明する。 (i)軌間幅拡大時軌間幅を大きくする場合、例えば図4に示すように右側の脚部フレーム20Aのみが外側に移動する場合には、脚部フレーム20Aの移動に伴い、脚部フレーム20Aに取り付けられている昇降ブラケット20Cも同方向に同じ量だけ移動する。昇降ブラケット20Cが移動すると自動調心機構7におけるイコライザロッド71の連結部72が外方に引っ張られ、イコライザリンク70を図中右回りに回転させる。イコライザリンク70が回転すると他方のイコライザロッド71を他方の昇降ブラケット20Cに押し付けるように移動させる。そしてこの押し付けに伴う昇降ブラケット20Cからの反力によって変位支持フレーム6全体を脚部フレーム20Aの移動方向に所定の変位量だけ移動させる。 【0026】変位支持フレーム6が移動する変位量は脚部フレーム20Aの移動量の約半分である。即ち、回動支点Oと接続部Pとの距離がそれぞれ等しく、イコライザロッド71の長さがそれぞれ等しく、更に互いのイコライザロッド71が常に平行状態を維持していることからイコライザリンク70の回動支点Oは常に左右の昇降ブラケット20Cの中間に位置しようとするため、結果として変位支持フレーム6の変位量は脚部フレーム20Aの移動量の約半分となるのである。。なお左右の脚部フレーム20Aが対称に広がるように移動する場合にはイコライザロッド70の回動支点Oはそのままの位置に留まるため、変位支持フレーム6は移動しない。また、左右の脚部フレーム20Aが同時に違う量、移動する場合には移動に伴う反力の差によって変位支持フレーム6の変位量、移動する方向は決定される。 【0027】(ii)軌間幅縮小時軌間幅を小さくする場合、例えば図5に示すように右側の脚部フレーム20Aのみが内側に移動する場合には、脚部フレーム20Aの移動に伴い、脚部フレーム20Aに取り付けられている昇降ブラケット20Cも同方向に同じ量だけ移動する。昇降ブラケット20Cが移動すると自動調心機構7におけるイコライザロッド71の連結部72が内方に押し付けられ、イコライザリンク70を図中左回りに回転させる。イコライザリンク70が回転すると他方のイコライザロッド71に引っ張り力が作用する。そしてこの引っ張り力に伴う昇降ブラケット20Cからの反力によって変位支持フレーム6全体を脚部フレーム20Aの移動方向に所定の変位量だけ移動させる。 【0028】変位支持フレーム6が移動する変位量は脚部フレーム20Aの移動量の約半分である。即ち、回動支点Oと接続部Pとの距離がそれぞれ等しく、イコライザロッド71の長さがそれぞれ等しく、更に互いのイコライザロッド71が常に平行状態を維持していることからイコライザリンク70の回動支点Oは常に左右の昇降ブラケット20Cの中間に位置しようとするため、結果として変位支持フレーム6の変位量は脚部フレーム20Aの移動量の約半分となるのである。なお左右の脚部フレーム20Aが対称に狭まるように移動する場合にはイコライザロッド70の回動支点Oはそのままの位置に留まるため、変位支持フレーム6は移動しない。また、左右の脚部フレーム20Aが同時に違う量、移動する場合には移動に伴う反力の差によって変位支持フレーム6の変位量、移動する方向は決定される。 【0029】 【他の実施の形態】本発明の自動調心機構を具えた茶畝跨走型茶園管理装置1は以上述べたような構成を基本とするものであるが、更に同一の技術思想に基づく以下述べるような部分的構成の変更も可能である。例えば変位支持フレーム6におけるガイドブラケット60と走行機ユニット2における昇降ブラケット20Cとの係合構造としては面による単なる摺接による構成の他、支持ローラやコロを介在させた転接式のもの、ガイドレールとスライダによる係合式のもの、軸と軸受による嵌合式のもの等、種々の構成のものが採用し得る。 【0030】また自動調心機構7におけるイコライザリンク70の形状は矩形平板状に限らず円板状であってもよいし、棒状ないしはブロック状のものであってもよい。更に自動調心機構7の構成を代えた他の実施の形態として図6(a)に示すように昇降ブラケット20Cとガイドブラケット60の間にマグネット80を設け、このマグネット80による反発力を利用して変位支持フレーム6を中央寄せするようにしたもの、図6(b)に示すように対向する昇降ブラケット20C間に案内ロッド81を設け、この案内ロッド81に対して遊嵌状態に変位支持フレーム6を設けると共に昇降ブラケット20Cとガイドブラケット60の間に圧縮コイルスプリング82を縮設させることにより変位支持フレーム6の中央寄せを行うようにしたものが採用できる。 【0031】なお図示は省略するがラック・ピニオンと適宜の歯車列を使用することにより脚部フレーム20Aの移動量を同方向約半分の変位量に変換し得る構成を採用することも可能である。また、この場合ラック・ピニオンに代えてチェーンとスプロケット、タイミングベルトとタイミングプーリ、ワイヤとプーリ、更にはバランサウェイト等を使用した構成を採用することも勿論可能である。 【0032】 【発明の効果】本発明によれば、従来煩わしい作業とされていた軌間幅の変更に伴う茶園管理ユニット3の取付位置の修正作業は不要となり、作業効率の大幅な向上が図れる。また脚部フレーム20Aの移動に連動して自動的に茶園管理ユニット3の中央寄せが行われるから茶園管理作業中、軌間幅が途中で変更される場合等であっても、一時作業を中断することなく、そのまま脚部フレーム20Aの軌間幅の変更と茶園管理ユニット3の中央寄せの異なる二つの作業を同時に行うことが可能となる。更に自動調心機構7の構造は比較的簡単であり、乗用式の茶園管理装置に適用する場合に合っても邪魔にならない。また、脚部フレーム20Aを水平に移動させる構成のためクローラ式等のレール走行式以外の走行装置21を具える走行機ユニット2に対しても勿論適用することが可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000104386 【氏名又は名称】カワサキ技研株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月19日(2001.3.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086438 【弁理士】 【氏名又は名称】東山 喬彦
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| 【公開番号】 |
特開2002−272241(P2002−272241A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月24日(2002.9.24) |
| 【出願番号】 |
特願2001−79307(P2001−79307) |
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