| 【発明の名称】 |
乗用式茶園管理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮原 英誌
【氏名】山本 光二
【氏名】西野 寛行
【氏名】村上 隆之
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| 【要約】 |
【課題】乗用式茶園管理装置の重心を低くすることにより走行安定性が増し、搭乗者の運転時の不安感を解消するとともに、茶袋の積卸し作業が、乗用式茶園管理装置の側方のみならず、前方からも行える乗用式茶園管理装置を提供する。
【解決手段】乗用式茶園管理装置1において、刈取枝葉の移送のための作用風を供給するブロワ25、26が移動台車2の上部デッキ2a下面側に収められていることを特徴とする。また前記ブロワ25、26は複数基設けられ、回転軸25Sが同軸であることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 門型のフレームの脚部に走行装置が設けられた移動台車と、前記門型のフレームの内側上方に設定される管理機ユニットとを具え、作業者が搭乗、運転して茶畝を跨ぎながら走行して茶園管理を行う装置において、この装置は刈取枝葉の移送のための作用風を供給するブロワが設けられ、且つこのブロワは、前記移動台車の上部デッキ下面側に収められていることを特徴とする乗用式茶園管理装置。 【請求項2】 前記上部デッキ上面は、走行及び刈り取りのための各機器を上部デッキの下面側に収めることにより、ほぼ全面が平面となるようにしたことを特徴とする請求項1記載の乗用式茶園管理装置。 【請求項3】 前記ブロワは複数基設けられることを特徴とする請求項1または2記載の乗用式茶園管理装置。 【請求項4】 前記複数のブロワは回転軸が同軸であることを特徴とする請求項3記載の乗用式茶園管理装置。 【請求項5】 前記複数のブロワの羽根の取付位置を、隣り合うブロワの羽根が軸方向から見て重ならないように、一方のブロワの羽根が他方のブロワの羽根の間に位置するよう互いにずらして設けることを特徴とする請求項4記載の乗用式茶園管理装置。 【請求項6】 前記走行装置を駆動するためのエンジンを搭載するデッキは、前記上部デッキより下方に設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の乗用式茶園管理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は茶畝を跨いで走行しながら摘採等の茶園管理を行う乗用式の茶園管理装置に関するものであって、特に走行時の安定性と、刈り取られた刈取枝葉の移載作業の作業性とを向上させた乗用式茶園管理装置に係るものである。 【0002】 【発明の背景】近時作業者が搭乗して運転しながら茶葉の摘採等の茶園管理を行ういわゆる乗用式茶園管理装置が普及している。この装置の概略は、門型のフレームの脚部に走行装置が設けられた移動台車と、前記門型のフレームの内側上方に設定される管理機ユニットとを具えて成る。そしてこの種の乗用式茶園管理装置は、管理機ユニットや走行装置の駆動や、刈り取った刈取枝葉の移送のためのエンジンやブロワ等を具えているものであり、これらエンジンとブロワについては、移動台車の上部デッキ上面に設置することが一般的に行われている。 【0003】しかしながら前記エンジンとブロワは大型で重量の嵩むものであるから、装置全体の重心が高くなり、走行時の安定性あるいは運搬用のトラックへの載せ降ろしの際、更には茶畝と枕地との間の段差等を通過する際には、操縦に不安感があることは免れなかった。 【0004】また乗用式茶園管理装置は、走行しながら摘採した茶葉を茶袋に収容して順次摘採作業を進めるが、移動台車の上部デッキ上は、茶葉を充填した茶袋を一時的に積載する荷台として作用するような形態となって用いられている。このような場合、前述したブロワ等がデッキ上面のかなりの面積を占めて設置されていると、当然ながら積載スペースが限られる。 【0005】更に茶園の構造上、茶園管理装置の左右いずれかで茶袋のトラックへの積載作業が行われるとは限らず、この茶園管理装置のどの方向からもこのような積卸し作業ができることが好ましい。しかしながら、このような大型のブロワが、デッキ上面に存在すると、それが設置されている位置では積卸し作業がほとんど出来ないという作業性での問題があった。特にこのブロワについては、茶園管理の効率化等で、茶畝巾が広くなる傾向があるが、このような場合、摘採した茶葉等を移送させるには、強力な風力を要するため、ますますブロワの大型化が要求され、前述したような欠点が更に強く顕れてしまう。 【0006】 【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景からなされたものであって、乗用式茶園管理装置の重心を低くすることにより走行安定性が増し、搭乗者の運転時の不安感を解消するとともに、茶袋の積卸し作業が、乗用式茶園管理装置の側方のみならず、前方からも行える乗用式茶園管理装置の開発を試みたものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の乗用式茶園管理装置は、門型のフレームの脚部に走行装置が設けられた移動台車と、前記門型のフレームの内側上方に設定される管理機ユニットとを具え、作業者が搭乗、運転して茶畝を跨ぎながら走行して茶園管理を行う装置において、この装置は刈取枝葉の移送のための作用風を供給するブロワが設けられ、且つこのブロワは、前記移動台車の上部デッキ下面側に収められていることを特徴として成るものである。この発明によれば、乗用式茶園管理装置の重心が低くなり、走行安定性が増し、茶園内の段差通過時やトラック積載時等の運転に不安がない。またブロワが上部デッキ上に無いため、上部デッキ上を広く使え、刈り取った茶葉を収容した茶袋を、上部デッキ上に多く載せることができる。 【0008】また請求項2記載の乗用式茶園管理装置は、前記請求項1記載の要件に加え、前記上部デッキ上面は、走行及び刈り取りのための各機器を上部デッキの下面側に収めることにより、ほぼ全面が平面となるようにしたことを特徴として成るものである。この発明によれば、上部デッキ上が各機器が取り除かれて平面であるため、上部デッキ上面を更に有効利用でき、また刈り取った茶葉を収容した茶袋を、乗用式茶園管理装置の側方からのみならず、前方からもトラックの荷台に対し投入できる。 【0009】更に請求項3記載の乗用式茶園管理装置は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記ブロワは複数基設けられることを特徴として成るものである。この発明によれば、従来大型のブロワが一基で構成されていたものを、複数基の小型のブロワで構成することにより、ブロワを上部デッキ下面側の狭いスペースにコンパクトに設置することが可能となる。 【0010】更にまた請求項4記載の乗用式茶園管理装置は、前記請求項3記載の要件に加え、前記複数のブロワは回転軸が同軸であることを特徴として成るものである。この発明によれば、一基の駆動源により駆動することができ、設置スペースをより狭小で済ますことが可能となる。 【0011】更にまた請求項5記載の乗用式茶園管理装置は、前記請求項4記載の要件に加え、前記複数のブロワの羽根の取付位置を、隣り合うブロワの羽根が軸方向から見て重ならないように、一方のブロワの羽根が他方のブロワの羽根の間に位置するよう互いにずらして設けることを特徴として成るものである。この発明によれば、複数のブロワの稼働音を互いに打ち消し合うことにより、ブロワの稼働音は小さくなる。 【0012】更にまた請求項6記載の乗用式茶園管理装置は、前記請求項1、2、3、4または5記載の要件に加え、前記走行装置を駆動するためのエンジンを搭載するデッキは、前記上部デッキより下方に設けたことを特徴として成るものである。この発明によれば、乗用式茶園管理装置の重心が更に低くなり、走行安定性が増す。 【0013】 【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に基づいて具体的に説明する。符号1は本発明が適用される乗用式茶園管理装置であり、このものは図1〜3にその全体構成を示すものであって、大別すると茶畝を跨いで走行する移動台車2と、この移動台車2に対し搭載され、茶刈作業に直接寄与する管理機ユニット3とを具えるものである。なお図示の実施例では管理機ユニット3として摘採機を適用した実施の形態を示すが、その他剪枝機等の適宜の茶刈機を搭載して実施することが可能である。また更には防除、防疫等の薬剤散布機を適用することもでき、この際には例えば前記ブロワ25、26は薬剤等の散布用の作用風を供給するようにしてもよい。 【0014】まず前記移動台車2について概略を説明する。この移動台車2は、茶畝を跨いで走行できるようにするために走行方向から見てほぼ門形を成すフレームFを機枠部材とし、これに種々の走行のための機器が設けられている。前記フレームFは茶畝間に立ち上がるように位置する左右の脚部フレームF1と、その脚部フレームF1の上端を水平に結ぶような上部フレームF2と、更に脚部フレームF1の一部に対し昇降自在に取り付けられる昇降フレームF3とを具えて成る。そして前記脚部フレームF1の下端には、一例としてクローラを適用した走行装置20を設ける。もちろんこの走行装置20はこのようなクローラに限らず茶畝間の畑地を過剰に押し付けないような空気タイヤ等、適宜の手段がとり得る。 【0015】前記上部フレームF2には、エキスパンドメタルや鉄板等を張設して平らな上部デッキ2aを形成し、この上部デッキ2a上には操縦席21のみが右前方上面に設けられる。そして操縦席21の前方側には、コントロールボックス22が設けられる。一方上部デッキ2aの下面側には、本発明の特徴として設置シェルフ2bが設けられ、ここに摘採された茶葉を移送するための作用風を供給するブロワ25、26、エンジン23の燃料タンク28及び油圧ポンプ等が設けられる。また上部デッキ2aの左前方側にはエンジン23を設置するためのエンジンデッキ2cが設けられ、このエンジンデッキ2cは、上部デッキ2aよりも低い位置に設けられている。 【0016】前記ブロワ25、26について説明すると、このものは本発明の特徴として小型のものが二基設けられるものであり、回転軸25Sを同軸としている。そして回転する羽根25a、26aの動作音を小さく抑えるため、軸方向から見て一方のブロワ25の羽根25aを、他方のブロワ26の隣り合う羽根26aのほぼ中間に位置するように回転軸25Sに対し取り付けているものである。すなわち図4(b)に示されるように、ブロワ25、26の羽根25a、26aの取付位置を、回転軸25Sを中心として、羽根ピッチPtの約二分の一ずつずらして設けている。なお前述したように一方のブロワ25の羽根25aを、他方のブロワ26の隣り合う羽根26aのほぼ中間に位置させる他、羽根25a、26aが軸方向から見て重ならない範囲内で羽根25a、26aを近づけて設けるようにしてもよい。そして図4(a)に示されるように、ブロワ25、26の回転軸25Sは、前記エンジン23により回転駆動されるものであり、エンジン23の駆動軸23aに設けられたプーリ24AにVベルト24Bが巻回され、この回転を電磁クラッチ24Cに伝え、そしてこの電磁クラッチ24Cを介してブロワ25、26の回転軸25Sに回転を伝達している。またブロワ25、26の送風口には、管理機ユニット3の上下移動に伴って伸縮可能なフレキシブルダクトを適用されたダクト27が接続され、後述する風送管31に接続されている。なおダクト27としては、このようなフレキシブルダクトを用いる他、管状部材を密閉状態に入れ子状に嵌め合わせ伸縮自在としたものを用いるようにしてもよい。 【0017】また前記エンジン23により図示を省略するが油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプにより供給される作動油により前記走行装置20の駆動や管理機ユニット3における刈刃30の駆動、更には前記昇降フレームF3の駆動を行う。 【0018】次に管理機ユニット3の主要部材について説明すると、まず符号30は前述した刈刃であって、二枚の上下一対に組み合わせた長杆状の部材に多数の歯を形成し、この上下一対の刈刃を往復摺動させることにより刈り取りを行ういわゆるバリカン式の刈刃である。もちろんここに適用する刈刃は、このようないわゆるバリカン式のものでなくてもよく、例えばロータリー式の回転刃であっても差し支えない。なおこの刈刃30の駆動にあたっても、前述したように走行装置20に搭載されたエンジン23によって駆動される油圧を受けて油圧モータにより刈刃30を駆動するものである。もちろん刈刃30の駆動は別途のエンジンによって駆動しても差し支えない。 【0019】この刈刃30の前方上方には多数の分岐管31aを有する風送管31を有するものであり、摘採作業時にはこの風送管31から前記ブロワ25、26によって生起された移送風がダクト27により供給されて茶葉を後方に移送させるのである。なお本実施の形態の刈刃30は、茶畝の全面刈りを行うものであり、風送管31は左右に分断されたものが用いられ、二つの各ブロワ25、26がそれぞれ個別のダクト27によりこの左右の風送管31に連接されている。また前記刈刃30の直接後方には案内胴32が形成され、この案内胴32の後方には茶袋Sを載置するための袋台33が設けられている。 【0020】また前記昇降フレームF3には詳細な説明は省略するが、適宜コロが設けられ、このものが脚部フレームF1に沿って転接するように構成され、それらが全体としてチェーン等により上方に引き上げられるような状態で昇降する。なおこの管理機ユニット3自体は、この昇降フレームF3に対し比較的簡易に取り外し自在に取り付けられている。 【0021】本発明は以上述べたような具体的な構成を有するものであり、この乗用式茶園管理装置1によれば、エンジン23、ブロワ25、26、燃料タンク28等が上部デッキ2aの下面側に設置されているため、乗用式茶園管理装置1の重心が低く、茶園における段差走行時や、トラックTの荷台への乗用式茶園管理装置1の積み降ろし時等に転倒などの操縦に対する不安がない。更に摘採された茶葉を収容した茶袋Sを多く上部デッキ2a上に載置でき、トラックTへの積載回数を減らすことができるようになり作業効率が良い。また上部デッキ2a上面にほとんど邪魔となる機器がないため、乗用式茶園管理装置1のどの方向からもトラックTへの茶袋Sの積載作業が行えるようになり、積載効率が良い。また隣り合うブロワ25、26の羽根25a、26aが軸方向から見て重ならないように、一方のブロワ25の羽根25aが他方のブロワ26の羽根26aの間に位置するよう互いにずらして設けているため、互いのブロワ25、26の稼働音が打ち消し合い、ブロワ25、26全体の稼働音が小さくなる。 【0022】 【発明の効果】請求項1記載の乗用式茶園管理装置によれば、刈取枝葉の移送のための作用風を供給するブロワ25、26が、移動台車2の上部デッキ2a下面側に収められているため、乗用式茶園管理装置の重心が低くなり、走行安定性が増し、茶園内の段差通過時やトラックT積載時等の運転に不安がない。またブロワ25、26が上部デッキ2a上に無いため、上部デッキ2a上を広く使え、刈り取った茶葉が収容された茶袋Sを、上部デッキ2a上に多く載せることができる。 【0023】また請求項2記載の乗用式茶園管理装置によれば、上部デッキ2a上面は、ほぼ全面が平面であるため、上部デッキ2a上面を更に有効利用でき、刈り取った茶葉を収容した茶袋Sを乗用式茶園管理装置の側方からのみならず、前方からもトラックTの荷台に対し投入できる。 【0024】更に請求項3記載の乗用式茶園管理装置によれば、従来大型のブロワが一基で構成されていたものを、複数基の小型のブロワ25、26により構成することにより、ブロワ25、26を上部デッキ2a下面側の狭いスペースにコンパクトに設置することが可能となる。 【0025】更にまた請求項4記載の乗用式茶園管理装置によれば、前記複数のブロワ25、26は回転軸25Sが同軸であるため、一基の駆動源により駆動することができ、設置スペースをより狭小で済ますことが可能となる。 【0026】更にまた請求項5記載の乗用式茶園管理装置によれば、複数のブロワ25、26の羽根25a、26aの取付位置を、隣り合うブロワ25、26の羽根25a、26aが軸方向から見て重ならないように、一方のブロワ25の羽根25aが他方のブロワ26の羽根26aの間に位置するよう互いにずらして設けるため、複数のブロワ25、26の稼働音を互いに打ち消し合うことにより、ブロワ25、26の稼働音は小さくなる。 【0027】更にまた請求項6記載の乗用式茶園管理装置によれば、走行装置20を駆動するためのエンジン23を搭載するデッキ(エンジンデッキ2c)は、前記上部デッキ2aより下方に設けたため、乗用式茶園管理装置の重心が更に低くなり、走行安定性が増す。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000104386 【氏名又は名称】カワサキ技研株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086438 【弁理士】 【氏名又は名称】東山 喬彦
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| 【公開番号】 |
特開2002−272240(P2002−272240A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月24日(2002.9.24) |
| 【出願番号】 |
特願2001−75460(P2001−75460) |
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