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【発明の名称】 たばこ刈り取り幹の送り装置と該装置を用いたたばこ刈り取り幹の収穫方法
【発明者】 【氏名】前川 良明

【氏名】長村 一男

【氏名】村上 稲生

【要約】 【課題】自走式たばこ幹刈り取り装置50により刈り取られたたばこ刈り取り幹Tのほ場外への搬出処理を、幹に対して人手をまったく介せずに高い作業効率でかつ連続的に行うことを可能とするたばこ刈り取り幹の送り装置1を得る。

【解決手段】たばこ刈り取り幹の送り装置1はコンベヤの搬送面上にその進行方向と直交する姿勢で刈り取られたたばこ幹Tを受ける。コンベヤの搬送面は下流側への移送搬送途中でほぼ90度向きを変えており、当初姿勢とほぼ90度向きを変えた姿勢でたばこ刈り取り幹Tがコンベアから放出される。放出されたたばこ刈り取り幹Tは併走する運搬車両60に収容され、ほ場外へ運ばれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 たばこ刈り取り幹をコンベヤの搬送面上に当該搬送面の進行方向と直交する姿勢で受けるようにされており、該コンベヤの搬送面は進行方向下流側への移送途中で水平方向にほぼ90度向きを変えるようになっており、それにより当初姿勢とほぼ90度向きを変えた姿勢で搬送面上のたばこ刈り取り幹がコンベアから放出されるようなっている刈り取り幹の送り装置であって、前記コンベヤの搬送面は、水平方向にほぼ90度の角度で湾曲した移動軌跡を持つようにして機枠に回動自在に取り付けられた無端体チェーンに対して間隔をおいて取り付けた複数本の平板部材の集合により形成されており、かつ、互いに隣接する該平板部材同士は、両端部近傍に取り付けた引っ張りバネにより相互に連接されていることを特徴とするたばこ刈り取り幹の送り装置。
【請求項2】 各平板部材の両端は、無端体チェーンの移動軌跡に沿うようにして配置されている内側と外側の一対の機枠の上に乗って移動するようになっていることを特徴とする請求項1記載のたばこ刈り取り幹の送り装置。
【請求項3】 各平板部材の両端近傍における搬送面側には突起体が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のたばこ刈り取り幹の送り装置。
【請求項4】 外側の機枠に沿うようにして、たばこ刈り取り幹の幹先端受けガイドが取り付けてあることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のたばこ刈り取り幹の送り装置。
【請求項5】 コンベヤの搬送面の上流端近傍には上方に傾斜した葉受け板が取り付けてあることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のたばこ刈り取り幹の送り装置。
【請求項6】 外側機枠のコンベヤの搬送面の下流端近傍には円筒形状の幹先持ち上げローラが取り付けてあることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のたばこ刈り取り幹の送り装置。
【請求項7】 自走式たばこ幹刈り取り装置に配置された幹刈搬送装置のたばこ刈り取り幹放出位置近傍に請求項1ないし6いずれか記載のたばこ刈り取り幹の送り装置を取り付け、幹刈搬送装置から放出されるたばこ刈り取り幹を、該たばこ刈り取り幹の送り装置により移送して当初姿勢から水平方向にほぼ90度向きを変えた姿勢とした後、刈り取り装置と併走するたばこ刈り取り幹運搬車両に積み込むことを特徴とするたばこ刈り取り幹の収穫方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたばこ刈り取り幹の送り装置と該装置を用いたたばこ刈り取り幹の収穫方法に関し、特に、自走式たばこ幹刈り取り装置が刈り取ったたばこ刈り取り幹を該刈り取り装置と併走するたばこ刈り取り幹運搬車両に移し替えるのに好適に用いられるたばこ刈り取り幹の送り装置と該装置を用いたたばこ刈り取り幹の収穫方法に関する。
【0002】
【従来の技術】在来種およびバーレー種たばこの収穫は一本のたばこ幹から20枚以上のたばこ葉を収穫する。代表的な収穫方法は、先ず、手作業により下位葉6枚程度を幹からもぎ取る。次に残りの上葉を幹刈りと称される収穫法で収穫する。すなわち、その日の乾燥施設内に吊り込み可能な数だけ14枚程度の葉を幹に着けた状態のたばこ幹を鎌で切り取り、刈り取り後は一旦畦上に倒し置きし、その後、倒し置きしたたばこ幹を畦内を歩行しながら収集して畦外搬出する。そこで運搬車両に積み込み、乾燥施設内に搬入して吊り込みが行われる。
【0003】より省力化された収穫方法として、特開平9−37634号公報には、畦と平行に走行可能な基台と、畦に植生するたばこ幹を切断する切断刃と、該切断刃により切断されたたばこ刈り取り幹を直立状態から水平状態に姿勢を変更させ、かつ、姿勢変更された幹元部を挟持してさらに後方へ搬送するたばこ刈り取り幹の姿勢変更・幹搬送手段と、該たばこ刈り取り幹搬送手段の搬送下流端において前記基台上に移動自在に載置されるたばこ刈り取り幹収容カゴとを有する刈り取り収穫車を用いて刈り取りと収容とを行い、たばこ刈り取り幹を収容した収容カゴをほ場外で待機している適宜の運搬車両に移した後、乾燥室に搬入して、乾燥処理を施すようにしたものが記載されている。これによれば、刈り取りから乾燥施設への運び込みまでを連続した作業として行うことができ、たばこ幹の収穫作業は大きく省力化される。
【0004】また、特開2000−324928号公報には、畦を跨いで走行する車両本体上に荷台を設け、該荷台前部上に進行方向と直角方向にたばこ幹をステッキ刺しするステッキ刺し装置を配し、該ステッキ刺し装置の後部にステッキ刺ししたたばこ幹の収納カゴを配置し、前記荷台前部より前方に配置された幹刈搬送装置で幹刈りしたたばこ幹を順次ステッキ刺し装置によりステッキ刺しして行く装置が記載されている。ステッキ刺しされたたばこ刈り取り幹は荷台に配置した収納カゴに収納され、満杯になった収納カゴはほ場外で待機している適宜の運搬車両に移し替えられて乾燥施設へ運び込まれる。この装置を用いる場合にも、たばこ幹の収穫作業は大きく省力化される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の収穫方法において、たばこ刈り取り幹あるいはステッキ刺しされたたばこ刈り取り幹を収納した収納カゴが満杯になった時点で,ほ場外で待機している運搬車両に移し替える作業は必ずしも容易でない。収容装置側に配置する収容カゴの容量が小さい場合には頻繁に移し替え作業が必要となり、容量が大きい場合には重量も大きくなり、一人の作業者で持って移し替えを行うことが困難となる。いずれにしても、移し替えに伴う作業効率の低下が問題となっていた。
【0006】また、収納装置側に、たばこ刈り取り幹あるいはステッキ刺しされたたばこ刈り取り幹を収納した収納カゴを配置するスペースが必要であり、収納装置も大型となる。そのために運転操作上や保管上のスペースが大きくならざるを得ない。さらに、収納装置側に複雑な構成を持つたばこ刈り取り幹の姿勢変更・幹搬送手段やステッキ刺し装置などなんらかのたばこ刈り取り幹処理装置を配置することも必要であり、収納装置の製造コストも高いものとなる。
【0007】本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、自走式たばこ幹刈り取り装置が刈り取ったたばこ刈り取り幹を併走するたばこ刈り取り幹運搬車両に刈り取り作業と同時並行して積み込むように、それにより、前記した移し替えに伴う作業効率の低下の問題を解消し、かつ、刈り取り装置側の構成をも簡素化することを可能とした、たばこ刈り取り幹の送り装置および該装置を用いたたばこ刈り取り幹の収穫方法を開示することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するための本発明によるたばこ刈り取り幹の送り装置は、たばこ刈り取り幹をコンベヤの搬送面上に当該搬送面の進行方向と直交する姿勢で受けるようにされており、該コンベヤの搬送面は進行方向下流側への移送途中で水平方向にほぼ90度向きを変えるようになっており、それにより当初姿勢とほぼ90度向きを変えた姿勢で搬送面上のたばこ刈り取り幹がコンベアから放出されるようなっているたばこ刈り取り幹の送り装置であって、前記コンベヤの搬送面は、水平方向にほぼ90度の角度で湾曲した移動軌跡を持つようにして機枠に回動自在に取り付けられた無端体チェーンに対して間隔をおいて取り付けられた複数本の平板部材の集合により形成されており、かつ、互いに隣接する該平板部材同士は、両端部近傍に取り付けた引っ張りバネにより相互に連接されていることを特徴とする。
【0009】また、本発明によるたばこ刈り取り幹の収穫方法は、自走式たばこ幹刈り取り装置に配置された幹刈搬送装置のたばこ刈り取り幹放出位置近傍に上記たばこ刈り取り幹の送り装置を取り付け、幹刈搬送装置から放出されるたばこ刈り取り幹を、該たばこ刈り取り幹の送り装置により移送して当初姿勢から水平方向にほぼ90度向きを変えた姿勢とした後、刈り取り装置と併走するたばこ刈り取り幹運搬車両に積み込むことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、自走式たばこ幹刈り取り装置により刈り取られたたばこ刈り取り幹は、たばこ刈り取り幹の送り装置により、刈り取り作業と同時並行して、併走するたばこ刈り取り幹運搬車両に積み込まれる。そのために、従来法による場合での移し替えに伴う諸作業を省略することができる。また、刈り取り装置側にたばこ刈り取り幹を一時的に保管するスペースや設備を必要としないので、刈り取り装置自体も小型化でき低コスト化できる。
【0011】たばこ刈り取り幹運搬車両は刈り取り後のほ場を走行するので、大型のものを導入することができ、さらに、そのままで収容したたばこ刈り取り幹を乾燥施設に搬入できるので、収穫処理作業は大きく省力化される。特に、本発明によるたばこ刈り取り幹の送り装置は、搬送経路がほぼ90度で湾曲しており、連続して送られてくるたばこ刈り取り幹の姿勢を乱すことなく、自走式たばこ幹刈り取り装置から運搬車両への移し替えは円滑に行われる。
【0012】さらに、コンベヤの搬送面は、水平方向にほぼ90度の角度で湾曲した移動軌跡を持つようにして機枠に回動自在に取り付けられた無端体チェーンに対して間隔をおいて取り付けられた複数本の平板部材の集合により形成され、かつ、互いに隣接する該平板部材同士は、両端部近傍に取り付けた引っ張りバネにより相互に連接されているので、各平板部材は常にあるべき姿勢で維持されることとなり、コンベヤ搬送面上でのたばこ刈り取り幹の送りが乱れることはない。
【0013】
〔発明の詳細な説明〕以下、図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明によるたばこ刈り取り幹の送り装置1を用いて畦に植生しているたばこ幹を収穫する状態を示す図であり、図2は、図1で用いられているたばこ刈り取り幹の送り装置1を拡大して示す斜視図である。図3は、図2に示すたばこ刈り取り幹の送り装置1を上から見た図であり、図4aは図3のイ−イ線による断面図、図4bは図3のロ−ロ線による断面図、図4cは図3のハ−ハ線による断面図である。図5はコンベアの搬送面を説明するための斜視図である。また、図6は、本発明によるたばこ刈り取り幹の送り装置とともに用いるのに好適な自走式たばこ幹刈り取り装置50を示している。
【0014】最初に、たばこ刈り取り幹の送り装置1を説明する。たばこ刈り取り幹の送り装置1は、一定間隔を保って平行に位置する内側機枠11と外側機枠12と、その中間に位置する後記する無端体チェーン30の案内のためのチェーンガイド35とを持つ。内側機枠11、外側機枠12、およびチェーンガイド35は、上流側直線領域aと所要の曲率半径で湾曲する湾曲領域bと下流側直線領域cとで構成され、上流側直線領域aと下流側直線領域cとは水平面内においてほぼ90度の角度をなして位置している(図3参照)。
【0015】図4aに示すように、内側機枠11と外側機枠12はともに、上水平板13、14、垂直板15、16、下水平板17、18とからなる断面コ字状をなす長尺部材であり、両端は、例として図4bに外側機枠12の下流側の端部20を示すように、半円状端部19、20、21、22となっている。上流側直線領域aの半円状端部21、22には、その半円の中心を通るようにして従動回転軸23が取り付けてあり、下流側直線領域cの半円状端部19,20には同様にして駆動回転軸24が取り付けてある。駆動回転軸24は電動モータMの回転駆動軸と駆動連結している。電動モータに代えて油圧モータを用いることもできる。
【0016】各回転軸23、24の中央部分には、スプロケット25、26が固定されており(図4cに駆動回転軸24側のスプロケット26を示す)、スプロケット25とスプロケット26の間には無端体チェーン30が卷装されている。無端体チェーン30は前記したチェーンガイド35内をチェーンガイド35の軌跡に沿って移動する。スプロケット25、26の直径は、内側機枠11と外側機枠12の半円状端部の直径とほぼ同じとされ、また、前記チェーンガイド35は、図4aに示すように、無端体チェーン30の回動軌跡の上面及び下面において、その開放側上縁のレベルが、内側機枠11と外側機枠12の上水平板13、14のレベル、および下水平板17、18のレベルとほぼ同じとなるように配置されている。
【0017】無端体チェーン30には、その全周にわたり、内側機枠11と外側機枠12の間の距離とほぼ同じ長さの多数本の平板部材31が、所定の間隔をおいて固定されている。そして、図5によく示すように、隣接する平板部材31同士は両端部近傍が引っ張りバネ32により相互に連接されており、外力が作用しない状態では各平板部材31同士は平行を維持するようになっている。また、必ずしも必須ではないが、平板部材31の上面(搬送面)側には金属棒のような突起体33が立設されている。
【0018】上記の構成であり、電動モータMを駆動すると、その回転は、たばこ刈り取り幹の送り装置1の下流側直線領域cに設けられた駆動回転軸24を介して駆動スプロケット26に伝わり、駆動スプロケット26を矢印A方向に回転させる。駆動スプロケット25の回転により、無端体チェーン30はチェーンガイド35に案内されながら矢印A方向に回動する。無端体チェーン30の回動により、そこ固定された平板部材31は、両端を内側機枠11と外側機枠12の上水平板13、14および下水平板17、18に載せた状態で、摺動しながら移動する。上水平板13、14側を移動するときに、平板部材31の群はコンベアの搬送面を構成する。無端体チェーン30がチェーンガイド35に案内されて前記湾曲領域bを通過するときに、隣接する平板部材31の平行状態はくずれるが、引っ張りバネ32の作用により、下流側直線領域cに到達した段階で、再び平行状態に復帰する。
【0019】上記のたばこ刈り取り幹の送り装置1が、図1、図2に示すように、適宜の自走式たばこ幹刈り取り装置50の刈り取り幹吐き出し側に装着される。図示の自走式たばこ幹刈り取り装置50は、畦B(図6参照)を跨いで走行する車両本体51の左右幅方向の中央位置に、前下端部近傍に円盤形の刈り取り刃52を備えた幹刈搬送装置53を前低後高の姿勢で装着している。図6に示すように、幹刈搬送装置53は幹移送コンベヤ54を備え、幹移送コンベヤ54は、刈り取り刃52の近傍から後端上方に直線状に延出する直線状部分55と、該直線状部分55の終端から下方に向けて略L字状にほぼ90度の角度で湾曲し再び直線状部分となる湾曲部分56とを持つ。そして、幹移送コンベヤ54は、湾曲部分56側端部に設けたモータ57により駆動されて連続的に回動する。幹移送コンベヤ54の搬送面側には、搬送面に沿うようにして挟持ガイド(不図示)が配置されている。なお、図において、58はたばこ幹誘導ガイドであり、59は自動走行ガイドである。たばこ幹誘導ガイド58は、たばこ幹Tを幹移送コンベヤ54と挟持ガイドとの間に誘導するのに用いられ、自動走行ガイド59は、従来知られた自動走行装置として機能する。
【0020】上記刈り取り収容装置50は、畦Bを跨いだ状態で自動走行ガイド59で案内されながら走行する。走行に伴い、たばこ幹Tは幹誘導ガイド58に挟まれながら幹刈搬送装置53の下端前方に設けた刈り取り刃52に達し、幹元が切断される。切断されたたばこ幹Tは、図6に示すように、幹移送コンベヤ54と挟持ガイドの間を立ち姿勢のままで斜め上方に搬送され、その後、前記湾曲部分56において、刈り取り収容装置50の進行方法に平行な姿勢を維持したままでほぼ水平姿勢にまで、強制的に姿勢変更される。そして、向きを刈り取り収容装置50の進行方向でかつほぼ水平な姿勢となって、幹刈搬送装置53から吐き出される。
【0021】図1、図2に示すように、前記のようなたばこ幹刈り取り収容装置50に対して、本発明によるたばこ刈り取り幹の送り装置1が、その上流側直線領域aの搬送面始端部近傍が幹刈搬送装置53の終端吐き出し部の下方に位置するようにして、適宜の支持枠40により固定される。その際に、コンベアの上流側直線領域aでの搬送面の進行方向と刈り取り収容装置50の進行方向とがほぼ直交するようにして配置固定する。
【0022】それにより、幹刈搬送装置53から吐き出されるたばこ刈り取り幹Tは、たばこ刈り取り幹の送り装置1の平板部材31の群で形成されるはコンベア搬送面上に当該搬送面の進行方向と直交する姿勢で落下し、その後、コンベヤの搬送面が水平方向にほぼ90度向きを変え、刈り取り収容装置50の進行方向と同じ方向となることから、たばこ刈り取り幹Tは当初姿勢からほぼ90度向きを変えた姿勢となり、刈り取り収容装置50の進行方向とほぼ直交した姿勢となって、刈り取り収容装置50の側方において、コンベヤの下流側直線領域cの終端から放出される。
【0023】従って、図1に示すように、自走式たばこ幹刈り取り装置50と併走するようにして適宜のたばこ刈り取り幹運搬車両60をすでに刈り取りの終わったほ場部分をトラクタ61により牽引させて走らせることにより、当該運搬車両60内に幹刈搬送装置50から放出されるたばこ刈り取り幹Tを、刈り取り作業と同時並行して、姿勢を乱すことなく連続して積み込むことができる。その際に、たばこ刈り取り幹運搬車両60、トラクタ61は刈り取り後のほ場を走行するので、大型のものを導入することができ、さらに、収容したたばこ刈り取り幹Tをそのまま乾燥施設に搬入できるので、収穫処理作業を大きく省力化することができる。特に、本発明によるたばこ刈り取り幹の送り装置1は、搬送経路がほぼ90度の角度で湾曲しており、人手を要することなく、自走式たばこ幹刈り取り装置50から併走する運搬車両60へのたばこ刈り取り幹Tの移し替えを円滑に行うことができ、作業の省力化が図れる。
【0024】ところで、図1、図2、図6を参照すればわかるように、幹刈搬送装置53から吐き出されるたばこ刈り取り幹Tは、平板部材31の群で形成されるはコンベア搬送面上に、幹元側が内側機枠11側となり、幹先端が外側機枠12側となるようにして落下する。その際に、落下するたばこ刈り取り幹Tがコンベア搬送面の上流端から外側に飛び出さないように、図示のたばこ刈り取り幹の送り装置1では、その上流側直線領域a側の端部に斜めに傾斜したガイド部材45を設けている。
【0025】さらに、たばこの幹丈が大きく重心が幹先方向にある場合、幹先から先にコンベヤ上に落下し,コンベヤ外にたばこ刈り取り幹が飛び出すことが起こり得る。その対策として、図示のたばこ刈り取り幹の送り装置1では、外側機枠12の外側にガイド棒46を最上流部から最下流部に亘って設けている。好ましくは、図示のように、ガイド棒46は、上水平板14から幾分下がった位置に設けるようにする。それにより、たばこ刈り取り幹Tの幹先が常時ガイド棒46に接触して幹先の移送速度に遅れが生じるのを回避できる。
【0026】前記のように、平板部材31の群で形成されるはコンベア搬送面でのたばこ刈り取り幹Tの送りを確実にするために、平板部材31の搬送面側の両端近傍には突起体33を設けている。一方、その突起体33に搬送されるたばこ刈り取り幹Tがからみつき、搬送終端部において、特に幹先側での搬送面からの離れが円滑に行われないことが考えられる。そのために、図示の例では、下流側の駆動回転軸24と同時に回転するようにして、外側機枠12の外側にスプロケット26の直径よりも大きな直径の持ち上げローラ47を取り付けている。この持ち上げローラ47により、移送されてきたたばこ刈り取り幹Tの先端は強制的に浮き上がるようになり、幹元と幹先が水平状態で円滑に運搬車両60の上に落下するようになる。
【0027】
【発明の効果】本発明によるたばこ刈り取り幹の送り装置を用いることにより、自走式たばこ幹刈り取り装置により刈り取られたたばこ刈り取り幹を、姿勢を乱すことなく、併走するたばこ刈り取り幹運搬車両に、人手をまったく介することなく、刈り取り作業と同時並行して積み込むことができる。そのために、従来法による場合での移し替えに伴う緒作業を省略することができる。また、刈り取り装置側にたばこ刈り取り幹を一時的に保管するスペースや設備を必要としないので、刈り取り装置自体も小型化することができ、低コスト化が可能となる。
【出願人】 【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
【出願日】 平成13年3月19日(2001.3.19)
【代理人】 【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔 (外1名)
【公開番号】 特開2002−272238(P2002−272238A)
【公開日】 平成14年9月24日(2002.9.24)
【出願番号】 特願2001−77401(P2001−77401)