| 【発明の名称】 |
たばこ幹の刈り取り収容装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】前川 良明
【氏名】長村 一男
【氏名】村上 稲生
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| 【要約】 |
【課題】たばこ幹Tの刈り取りから収容枠体40への収容まで、人手を借りることなく、立木状態の姿勢を保持したままで処理が進むようにし、装置全体の幅方向のコンパクト化と省力化を図る。
【解決手段】たばこ幹の刈り取り収容装置1において、畦Aを跨いで走行する車両本体10の左右ほぼ中央に幹刈搬送装置20を前低後高の姿勢で配置する。幹移送コンベヤ22は前低後高の傾斜した直線状部分23と、そこから下方に略L字状に湾曲した湾曲部24とを有し、移送されるたばこ幹Tは車両本体の進行方向に立木状態の姿勢で、幹刈搬送装置20から収容枠体40に移される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 畦を跨いで走行する車両本体の左右ほぼ中央に幹刈搬送装置を前低後高の姿勢で配置しており、該幹刈搬送装置は刈り取り刃をその前低下端部近傍にまた幹移送コンベヤを該刈り取り刃近傍から車両本体の左右ほぼ中央を後端上方にまで延出して備え、該幹移送コンベヤの終端は前低後高に傾斜した直線状部分から下方に略L字状に湾曲していてそれにより立ち姿勢で移送してきたたばこ幹を車両本体の進行方向にほぼ平行な姿勢でかつほぼ水平状態で吐き出すようになっており、さらに、該車両本体には前記ほぼ水平状態で吐き出されるたばこ幹を収容する収容枠体を載せる収容枠体用台車を牽引するためのヒッチ部を配置したことを特徴とするたばこ幹の刈り取り収容装置。 【請求項2】 車両本体における幹移送コンベヤの終端部において、たばこ幹吐き出し位置の直下には、収容枠体を配置した収容枠体用台車がヒッチ部を介して配置されていることを特徴とする請求項1記載のたばこ幹の刈り取り収容装置。 【請求項3】 幹移送コンベヤは、スパイク付きの鎖状無端体チェーンと該鎖状無端体チェーンに対向して配置される挟持ガイドより構成されることを特徴とする請求項1または2記載のたばこ幹の刈り取り収容装置。 【請求項4】 幹移送コンベヤの終端幹吐き出し部は、スパイク付きの鎖状無端体チェーンからたばこ幹を抜き出すための吐き出しガイドを備えることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のたばこ幹の刈り取り収容装置。 【請求項5】 前記幹移送コンベヤによるたばこ幹の移送経路の一部に平板状の鋸刃が配置されており、該鋸刃により、幹移送コンベヤによるたばこ幹の移送時に当該たばこ幹元には乾燥用に吊り掛けする溝が形成されることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のたばこ幹の刈り取り収容装置。 【請求項6】 幹刈搬送装置の前下端近傍から前方に向けて、植生するたばこ幹の少なくとも3本は挟持できる長さを持つ自動走行ガイドが設けられていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のたばこ幹の刈り取り収容装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はたばこ幹の刈り取り収容装置に関し、特に、たばこ幹の幹刈り収穫方法において、畦からの刈り取りからほ場外への搬出までの処理を、たばこ幹へ人手を介することなく、高い作業効率でかつ連続的に行うことを可能とするたばこ幹の刈り取り収容装置に関する。 【0002】 【従来の技術】在来種およびバーレー種たばこの収穫は一本のたばこ幹から20枚以上のたばこ葉を収穫する。代表的な収穫方法は、先ず、手作業により下位葉6枚程度を幹からもぎ取る。次に残りの上葉を幹刈りと称される収穫法で収穫する。すなわち、その日の乾燥施設内に吊り込み可能な数だけ14枚程度の葉を幹に着けた状態のたばこ幹を鎌で切り取り、刈り取り後は一旦畦上に倒し置きし、その後倒し置きしたたばこ幹を畦内を歩行しながら収集して畦外に搬出する。そこで運搬車両に積み込み、乾燥施設内に搬入して吊り込みが行われる。 【0003】実公平7−48022号公報には、より省力化された収穫態様として、たばこ幹刈り取り収穫車を用い、刈り取ったたばこ幹をそのまま収穫車内に積み込みながら刈り取りを続け、所定量積み込まれたたばこ幹を別の運搬車両に移して乾燥施設内に運び込み、吊り込むようにしたものが記載されている。しかし、このたばこ幹刈り取り収穫車は、刈り取り幹を収穫車の幹置き台上に積載する作業と、幹置き台上の幹を積み込み場である運搬パレットへ移動させる作業とが必要であり、どうしても2人の作業者を必要とする。 【0004】畦に植生するたばこ幹の刈り取りから収穫までの作業を一連の作業として容易にかつ少数の作業者で行うことを可能としたたばこ幹の刈り取り収穫車およびたばこ幹の収穫・収容方法として、特開平9−37634号公報には、畦と平行に走行可能な基台と、畦に植生する葉たばこの幹を切断する切断刃と、該切断刃により切断されたたばこ幹を直立状態から水平状態に姿勢を変更させ、かつ、姿勢変更された幹元部を挟持してさらに後方へ搬送するたばこ幹の姿勢変更および幹搬送手段と、該たばこ幹搬送手段の搬送下流端において前記基台上に移動自在に載置されるたばこ幹収容カゴとを有するたばこ幹の刈り取り収穫車を用いて刈り取りと収穫を行い、たばこ幹を収容した収容カゴを運搬車両に移した後、乾燥室に搬入して、乾燥処理を施すようにしたものが記載されている。これによれば、一人の作業者で収穫から乾燥施設への運び込みまでを行うことが可能であり、たばこ幹の収穫作業は大きく省力化される。 【0005】また、特開2000−324928号公報には、畦を跨いで走行する車両本体上に荷台を設け、該荷台前部上に進行方向と直角方向にたばこ幹をステッキ刺しするステッキ刺し装置を配置し、該ステッキ刺し装置の後部にステッキ刺ししたたばこ幹の収納部を配置するとともに、前方には前低後高の姿勢で幹刈搬送装置を配置し、幹刈りしたたばこ幹を進行方向に直角方向に向けて横倒して回収架台上に載置するようにした幹刈りたばこ収穫車が記載されている。この場合にも、ステッキ刺しされたたばこ幹を収納した収納部を運搬車両に移した後、そのまま乾燥施設へ運び込むことができ、たばこ幹の収穫作業は大きく省力化される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】前記特開平9−37634号公報および特開2000−324928号公報に記載のたばこ幹収穫車は、葉たばこ収穫作業の省力化に大きく寄与している。しかし、両者は、共に、刈り取り後のたばこ幹を収穫車の進行方向に直交する方向に向けて横倒するようになっており、収穫車の横幅が大きくならざるを得ず、運転操作上や保管上のスペースが大きくなる不都合を有している。また、前者においては刈り取り後のたばこ幹を収穫カゴまで搬送する手段として複雑な搬送手段を必要とし、また、後者においてはステッキ刺ししたたばこ幹群を仮保管するための特別の収穫台車を必要とすることなどから、収穫車の製造および維持のコストが高騰せざるを得なかった。 【0007】本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小形でかつ構成も簡素であり、製造コストも低減することのでき、かつ、畦からの刈り取りからほ場外への搬出までの処理をたばこ幹へ人手を介することなく行うことのできる、より改良されたたばこ幹の刈り取り収容装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するための本発明によるたばこ幹の刈り取り収容装置は、畦を跨いで走行する車両本体の左右ほぼ中央に幹刈搬送装置を前低後高の姿勢で配置しており、該幹刈搬送装置は刈り取り刃をその前低下端部近傍にまた幹移送コンベヤを該刈り取り刃近傍から車両本体の左右ほぼ中央を後端上方にまで延出して備えており、該幹移送コンベヤの終端は前低後高に傾斜した直線状部分から下方に略L字状に湾曲していてそれにより立ち姿勢で移送されたたばこ幹を車両本体の進行方向にほぼ平行な姿勢でかつほぼ水平状態で吐き出すようになっており、さらに、該車両本体には前記ほぼ水平状態で吐き出されるたばこ幹を収容する収容枠体を載せる収容枠体用台車を牽引するためのヒッチ部を配置したことを特徴とする。 【0009】上記たばこ幹の刈り取り収容装置では、刈り取り後のたばこ幹は、幹刈搬送装置の幹移送コンベヤにより車両本体の進行方向後方に送られた後、車両本体の進行方向にほぼ平行な姿勢を保って幹刈搬送装置から吐き出され、そのままの姿勢で、収容枠体用台車に載せられている収容枠体に収容される。従って、刈り取り収容装置の横幅は畦を跨いで走行できる車両幅があれば十分であり、従来のものよりも幅狭のものとすることができる。さらに、水平状態で吐き出されるたばこ幹を収容する収容枠体を載せる収容枠体用台車は、車両本体に設けられたヒッチ部を介して着脱自在とされており、車両本体自体の長さも従来のものよりも短いものとすることができる。それにより、収穫作業中であるかないかを問わず、また、収容枠体用台車を取り付けているかいないかを問わず、たばこ幹の刈り取り収容装置の操作性を各段に向上させることができる。また、保管スペースも小さなものとすることができる。 【0010】好ましい態様において、幹移送コンベヤは、スパイク付きの鎖状無端体チェーンと該鎖状無端体チェーンに対向して配置する挟持ガイドより構成される。それにより、刈り取り後のたばこ幹の移送は確実となり、立ち姿勢で移送されるたばこ幹の立ち姿勢から水平状態への姿勢変えも乱れることなく進行する。さらに、好ましくは、幹移送コンベヤの終端近傍の幹吐き出し部には、該鎖状無端体チェーンからたばこ幹を抜き出すための吐き出しガイドが備えられる。これにより、幹移送コンベヤから収容枠体への吐き出しも支障なく進行する。 【0011】好ましい態様において、幹移送コンベヤによるたばこ幹の移送経路の一部に平板状の鋸刃が配置され、該鋸刃により、幹移送コンベヤによるたばこ幹の移送時に当該たばこ幹元に乾燥用に吊り掛けする溝が形成される。この態様によれば、たばこ幹元に吊り掛け用溝が予め自動的に形成されるので、収容枠体ごと乾燥施設に持ち込んだたばこ幹をそのまま乾燥施設内の吊り具に吊り掛けることが可能であり、乾燥施設内での処理が大きく省力化される。 【0012】好ましい態様において、幹刈搬送装置の前下端近傍から前方に向けて、植生するたばこ幹の少なくとも3本は挟持できる長さを持つ自動走行ガイドが設けられる。このような自動走行ガイドを備えるとにより、植生するたばこ幹に沿って幹刈搬送装置を自動走行させることが可能となり、操縦者あるいは作業者の負担軽減がもたらされる。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明によるたばこ幹の刈り取り収容装置の全体を示す斜視図であり、図2は右側面図、図3は左側面図、図4は上から見た図である。なお、図3ではたばこ幹が刈り取られ移送される状態も示している。 【0014】たばこ幹の刈り取り収容装置1は、基本的に、畦A(図3、図9)を跨いで走行する車両本体10と、車両本体10に装着した幹刈搬送装置20と、ヒッチ部60とを備える。ヒッチ部60は刈り取り後のたばこ幹Tを収容する収容枠体40を載せる収容枠体用台車50を牽引するためのものであり、車両本体10の後方中央位置に設けられる。 【0015】車両本体10は、基台11、基台11に取り付けた走行用履体12、駆動源13(作業機駆動用の油圧ポンプなどが含まれる)、操作装置14などを備えており、この例において、前記ヒッチ部60は基台11の後端中央部に設けてある。基台11の左右幅方向の中央位置には、前下端部近傍に円盤形の刈り取り刃21を備えた前記幹刈搬送装置20が前低後高の姿勢で装着されている。幹刈搬送装置20は、その前方端側を基台11に揺動可能に取り付けてあり、後方端側は上下方向の長さが調節可能な支柱20aにより支持されている。該支柱20aの長さを調整することにより幹刈搬送装置20の傾斜が調整される。刈り取り刃21の畦表面からの高さも適宜の調整機構により調節可能とされている。 【0016】幹刈搬送装置20は幹移送コンベヤ22を備える。幹移送コンベヤ22は刈り取り刃21の近傍から基台11の後端上方にまで直線状に延出する直線状部分23と、該直線状部分23の終端から下方に向けて略L字状にほぼ90度の角度で湾曲し再び直線状部分となる湾曲部分24とからなり(図5b参照)、幹移送コンベヤ22の搬送面側には、搬送面に沿うようにして挟持ガイド25が配置されている。 【0017】幹移送コンベヤ22は、図5aに示すように、鋼製の円環26を鎖状に連続させて無端体状とした鎖状無端体チェーン27と、鎖状無端体チェーン27を形成する1つおきの円環26に間隔をおいて固定したスパイク支持板28と、スパイク支持板28に立設したスパイク29とからなり、図5bに示すように、前記直線状部分23と略L字状に湾曲する部分24とが連続形成されるようにして、幹刈搬送装置20の機枠20bに回動自在に巻装されている。 【0018】すなわち、鎖状無端体チェーン27は、前方下端に位置する従動スプロケット31と、後方上端側に位置する駆動スプロケット32との間で、コンベア枠体34により上下端面と背面とが案内された姿勢で卷装されており、駆動スプロケット32を駆動する油圧モータ35の駆動により、前記した挟持ガイド25側が搬送面となるようにして無端体状に連続回転する。 【0019】図5bに示すように、幹移送コンベヤ22の前記直線状部分23は刈り取り収容装置1の進行方向Yの後方に向けてαの角度で上昇するようにされており、従って、従動スプロケット31の回転軸a1は進行方向前方に向けて90度−αの角度で傾斜している。直線状部分23はその終端において下方に向けてほぼ90度の角度で湾曲する。そのために、前記コンベア枠体34はその部分で所要の曲率半径で90度に亘って湾曲する湾曲領域34aとされており、その領域において、鎖状無端体チェーン27は、スパイク29の延出方向を変えることなく、すなわち、搬送面の挟持ガイド25に対する向きを変えることなく、90度の角度で下方に向けて変位する。 【0020】駆動スプロケット32の回転軸a2は進行方向後方に向けてαの角度で傾斜している。従って、コンベア枠体34における前記湾曲領域34aを通過した後の鎖状無端体チェーン27は、駆動スプロケット32の回転力を受けて、かつ、駆動スプロケット32とともに、挟持ガイド25の側とは反対の側に誘導され、その後、同じようにして対向配置されているコンベア枠体34の湾曲領域34aを通過して、従動スプロケット31に至る。 【0021】なお、この例において、円盤形の刈り取り刃21は、垂直に植生しているたばこ幹Tに対し5度程度進行方向側が低くなるような姿勢で刈り込むようにして機枠20bに装着されている。このように傾斜した姿勢で円盤形の刈り取り刃21を配置することにより、切断後のたばこ幹Tの切り口と刈り取り刃21の下面との摩擦抵抗(幹の反力で下の切断口が刃を押し上げる)で回転数が低下するのを回避することができ、良好な切断速度が維持される。 【0022】幹刈搬送装置20の前方側には、たばこ幹Tが刈り取り刃21にほぼ垂直に入り込むよう進行方向側先端が逆ハの字状に広がる幹誘導ガイド36が取り付けてある。さらに、基台11には幹誘導ガイド36の下方に位置するようにして、同じように進行方向側先端が逆ハの字状に広がる自動走行ガイド37が取り付けてある。なお、この自動走行ガイド37は、植生するたばこ幹Tに沿って幹刈搬送装置20を自動的に走行させるためのものであり、植生するたばこ幹Tの少なくとも3本は挟持できる長さとされる。また、畦面の凹凸に対処できるように、上下方向には回動できるように設けてある。 【0023】図6は幹移送コンベヤ22のL字状湾曲部分24の送り終端部近傍を拡大して示している。図示のように、鎖状無端体チェーン27が駆動スプロケット32により180度向きを変える領域近傍の搬送面側には、スパイク29が通過する領域に一端を位置させ、他端側をスパイク29の先端の移動軌跡より突出するようにされた幹吐き出しガイド38が機枠に固定されており、スパイク29により幹部を櫛刺しされて搬送されてくるたばこ幹Tは、この領域を通過することにより、幹移送コンベヤ22から吐き出される。 【0024】図7は幹移送コンベア22によるたばこ幹Tの移送経路の一部を拡大して示している。図示のように、幹移送コンベヤ22に対向した上下平行する挟持ガイド25の間から、幹移送コンベヤ22の上下2列のスパイク29の間に突出するようにして平板状の鋸刃39が設けられている。これにより、スパイク29により搬送されてくるたばこ幹Tには、搬送と同時に、吊掛け溝が形成される。 【0025】平板状の鋸刃39は幹移送コンベア22と同傾斜となっているが、たばこ幹Tの搬送方向上流側の先端は、挟持ガイド25内面(たばこ幹Tが接触して移送する側)から突出せず、下流側ほど突出量が大きくなるように傾斜して取り付けてある。その突出量は、挟持ガイド25の内面を通過するたばこ幹Tの平均直径の3/5程度の深さまで達するようにすることが望ましい。さらに、平板状の鋸刃39は、歯を設けている側が刃の背側より30度程度低くなるよう傾斜した状態で固定されている。これは、乾燥室内に張られた吊り具(針金,縄)から、平板状の鋸刃39によって作られた吊掛け溝が抜け落ちしにくくするためである。なお、鋸刃39の切り込み(溝付け)深さが調節できるように、適宜の手段により鋸刃39の取り付け位置を調整できるようにしておいてもよい。 【0026】上記のようであり、本発明による刈り取り収容装置1を畦Aを跨いだ状態で走行させると、自動走行ガイド37で案内されながら畦に植生するたばこ幹Tに沿って刈り取り収容装置1は人手なしで進行する。もちろん、自動走行ガイド37は省略可能であり、手動による走行であってもよい。ただし、この場合には操縦者が必要となり、作業負担が大きくなる。 【0027】走行に伴い、たばこ幹Tは幹誘導ガイド36に挟まれながら幹刈搬送装置20の下端前方に設けた刈り取り刃21に達し、そこで幹元が切断される。切断と同時にまたはその直前後に、たばこ幹Tは、鎖状無端体チェーン27に取り付けられたスパイク29により櫛刺しにされ、その状態で、側方を挟持ガイド25により押圧されながら、鎖状無端体チェーン27の回動と共に、立ち姿勢のままで斜め上方に搬送される。なお、その搬送の過程で、たばこ幹Tには、前記した平板状の鋸刃39によって、乾燥室内に張られた吊り具に引っかけるために吊掛け溝が形成される。 【0028】図3に示すように、立ち姿勢のままで斜め上方に搬送されるたばこ幹Tは、前記したコンベア枠体34の湾曲領域34aを通過する。そこを通過することにより、立ち姿勢のたばこ幹Tは、刈り取り収容装置1の進行方向に平行な姿勢を維持したままでほぼ水平姿勢にまで姿勢が強制的に変更される。そして、前記した幹吐き出しガイド38により案内されて、たばこ幹Tは次第にスパイク29から抜き出されていき、ほぼ水平姿勢で幹移送コンベヤ22から吐き出される。上記のように、本発明による刈り取り収容装置1においては、たばこ幹Tは、刈り取りから放出まで刈り取り収容装置1の進行方向に平行な姿勢を維持したままであり、進行方向に直交する方向になることはない。それにより、刈り取り収容装置1の機体横幅をコンパクトのものとすることができる。 【0029】次に、幹刈搬送装置20から吐き出されるたばこ幹Tの収容手段について説明する。収容には、刈り取り後のたばこ幹Tを収容する収容枠体40と、該収容枠体40を載せるための収容枠体用台車50とが用いられる。図2、図8に示すように、収容枠体用台車50は、車両本体10(基台11)の後方中央位置に設けたヒッチ部60に対して着脱自在とされている。ヒッチ部60は任意のものでよいが、図示のようなヒンジ形状のものは走行時での自由度が大きいので好ましい。また、ヒッチ部60は、好ましくは、運転に支障がない限りにおいて、車両本体10の基台11の前方寄り、すなわち、幹移送コンベヤ22の終端部におけるたばこ幹吐き出し位置の直下より前方位置に設けられる。それにより、刈り取り収容装置1の全体長を短いものとすることができ、運転操作上や保管上のスペースをコンパクトなものとすることができる。 【0030】収容枠体用台車50は方形の枠体51を有し、枠体51の裏面両側には車輪52が設けてあり、裏面中央には先端に前記ヒッチ部60に係着される止め板53を持つ牽引桿54が設けてある。また、機枠51の上面側左右位置には2列平行にコロ55が設けてあり、さらに、上面側中央位置には案内レール56が機枠51の前端から後端まで設けてある。好ましくは、案内レール56の前端側には適宜のストッパー(不図示)が設けられる。 【0031】上記収容枠体用台車50に載置する収容枠体40は、方形の底部フレーム41と、底部フレーム41の両側に立設したサイドフレーム42とを有し、底部フレーム41の裏面中央には、前記収容枠体用台車50に設けた案内レール56に案内されるコロ43が、さらに、裏面左右には、前記収容枠体用台車50に設けたコロ55に対応する位置にコロ受け板44が設けてある。さらに、底部フレーム41の両側には自在車輪45と主車輪46とが設けてある。 【0032】収容枠体用台車50に収容枠体40を載せるに当たっては、収容枠体40側のコロ43を収容枠体用台車50に設けた案内レール56に沿わせるようにして後方から前方に押すようにする。その際に、収容枠体40側のコロ受け板44が収容枠体用台車50に設けたコロ55の上を滑動することから、収容枠体40の移動は容易である。前記したストッパーなどを活用して所定位置まで収容枠体40を移動させた後、適宜に手段により、収容枠体用台車50と収容枠体40とを固定状態とする。 【0033】その状態で収容枠体用台車50を移動し、その牽引桿54の先端の止め板53を車両本体10側のヒッチ部60に係着することにより、両者は、左右方向に屈曲自在であり、かつ、上下方向にもある程度屈曲できる姿勢で一体に連結される。その状態で、刈り取り収容装置1としてのほ場でのたばこ幹Tの刈り取りと収容作業が行われる。 【0034】前記したように、刈り取られたたばこ幹Tは水平姿勢で幹移送コンベヤ22から吐き出され、図9に示すように、そのままの姿勢で収容枠体用台車50に載せられた収容枠体40内に収容される。このように、たばこ幹Tの幹刈搬送装置20から収容枠体40への移し替えは、進行方向に平行な姿勢を保持したままで進行するので、作業者の手をまったく必要としないばかりでなく、収容枠体用台車50の横幅も必要最小限のものとすることができ、装置全体のコンパクト化が可能となる。刈り取り作業が進行して収容枠40内の収容量が満たされた時点で、収容枠40を収容枠体用台車50から取り外し、図10に示すように適宜の運搬車両70に移し変える。その後、新たな収容枠40を同様にして収容枠体用台車50に取り付け、作業を再開する。運搬車両70に移し替えられた収容枠40は乾燥施設に搬入され、たばこ幹Tに乾燥処理が施される。収容枠40の運搬車両70への移し変え時などに、従来用いられているブリッジのようなものを用いることにより、移し変え作業も容易化する。 【0035】 【発明の効果】上記のように、本発明によるたばこ幹の刈り取り収容装置では、たばこ幹の刈り取りから収容枠体への収容まで、進行方向に平行な姿勢を保持したままで処理が進行するので、装置全体を小形でかつ簡単な構成のものとすることができ、製造コストも低減することのがきる。また、畦からの刈り取りからほ場外への搬出までの処理をたばこ幹へ人手を介することなく行うことができるので、作業効率は大幅に向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004569 【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月19日(2001.3.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091096 【弁理士】 【氏名又は名称】平木 祐輔 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−272237(P2002−272237A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月24日(2002.9.24) |
| 【出願番号】 |
特願2001−77400(P2001−77400) |
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