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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】仲島 鉄弥

【要約】 【課題】脱穀部を駆動しながら、かつ、脱穀フィードチェーンを停止させながら移動走行することができ、その割には、脱穀フィードチェーンの駆動トラブルを回避しながら格納できるコンバインを提供する。

【解決手段】脱穀クラッチ9より伝動下手側で脱穀フィードチェーン6の駆動を入り切りする噛合い式のフィードチェーンクラッチ15を備えてある。脱穀クラッチ9の入り指令がある状態で刈取部3が非作業位置に上昇操作されると、これに伴って刈取クラッチ19とフィードチェーンクラッチ15とが切り制御されるように構成してある。脱穀クラッチ9の入り指令があるとともに刈取部3が非作業位置に上昇している状態において、脱穀クラッチ9の切り指令が出ると、センサS1によって1番スクリューコンベア5bの停止を検出した後にフィードチェーンクラッチ15が切りから入りに切り換え制御されるように構成してある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の前部に下方側の作業位置と上方側の非作業位置とにわたり昇降自在に備えられる刈取部と、原動部から前記刈取部に供給される動力を断続自在な刈取クラッチと、前記刈取部から受け渡される刈取穀稈の株元側を脱穀フィードチェーンにて挟持しながら穂先側を扱き処理する状態で搬送する脱穀装置と、前記原動部から脱穀装置に供給される動力を断続自在な脱穀クラッチと、この脱穀クラッチの入切を手動操作により指令する脱穀入切指令手段と、前記刈取クラッチの動作を制御する制御手段とが設けられ、前記制御手段は、前記刈取部の前記非作業位置から前記作業位置への下降に伴って前記刈取クラッチを切り状態から入り状態に切り換え、前記刈取部の前記作業位置から前記非作業位置への上昇に伴って前記刈取クラッチを入り状態から切り状態に切り換えるように構成されているコンバインであって、前記脱穀クラッチよりも伝動下手側に設けられて前記脱穀フィードチェーンを駆動状態と停止状態とに切り換え操作自在な噛み合い式のフィードチェーンクラッチと、前記脱穀装置における前記脱穀クラッチよりも伝動下手側箇所における動作状態を検出する動作状態検出手段とが設けられ、前記制御手段は、前記脱穀入切指令手段にて前記脱穀クラッチの入りが指令されている状態においては、前記刈取部の前記非作業位置から前記作業位置への下降に伴って前記フィードチェーンクラッチを切り状態から入り状態に切り換え、前記刈取部の前記作業位置から前記非作業位置への上昇に伴って前記フィードチェーンクラッチを入り状態から切り状態に切り換えるように構成され、前記脱穀入切指令手段にて前記脱穀クラッチの切りが指令されている状態においては、前記フィードチェーンクラッチを入り状態に維持するように構成され、且つ、前記脱穀クラッチの入りが指令されて前記刈取部が前記非作業位置へ上昇して前記フィードチェーンクラッチを切り状態に切り換えている状態において、前記脱穀入切指令手段にて前記脱穀クラッチの切りが指令されると、前記動作状態検出手段にて脱穀装置の動作が停止したことを検出した後に、前記フィードチェーンクラッチを切り状態から入り状態に切り換えるように構成されているコンバイン。
【請求項2】 前記刈取クラッチを入り切り操作するための刈取クラッチ操作機構と、前記フィードチェーンクラッチを入り切り操作するためのフィードチェーンクラッチ操作機構と、前記両操作機構に対してそれらを切り換え操作可能に連係系された一つのアチュエータとが備えられ、前記制御手段は、前記アクチュエータを作動制御することにより、前記刈取クラッチの入り切り、並びに、前記フィードチェーンクラッチの入り切りを制御するように構成されている請求項1 記載のコンバイン。
【請求項3】 前記脱穀クラッチを入り切り操作するための脱穀クラッチ操作機構が備えられ、前記アクチュエータが前記脱穀クラッチ操作機構に対して切り換え操作可能に連係され、前記制御手段は、前記アクチュエータを作動制御することにより、前記刈取クラッチの入り切り、前記フィードチェーンクラッチの入り切りに加えて、前記脱穀クラッチの入り切りを制御するように構成されている請求項2記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の前部に下方側の作業位置と上方側の非作業位置とにわたり昇降自在に備えられる刈取部と、原動部から前記刈取部に供給される動力を断続自在な刈取クラッチと、前記刈取部から受け渡される刈取穀稈の株元側を脱穀フィードチェーンにて挟持しながら穂先側を扱き処理する状態で搬送する脱穀装置と、前記原動部から脱穀装置に供給される動力を断続自在な脱穀クラッチと、この脱穀クラッチの入切を手動操作により指令する脱穀入切指令手段と、前記刈取クラッチの動作を制御する制御手段とが設けられ、前記制御手段は、前記刈取部の前記非作業位置から前記作業位置への下降に伴って前記刈取クラッチを切り状態から入り状態に切り換え、前記刈取部の前記作業位置から前記非作業位置への上昇に伴って前記刈取クラッチを入り状態から切り状態に切り換えるように構成されているコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】上記コンバインは、ある作業工程での刈取りが終えて次の作業工程に向けて移動走行する際、刈取部を作業位置から非作業位置へ上昇させる操作を行えば、制御手段による作用によって刈取クラッチが切り状態に自動的に切り換え操作され、刈取クラッチを切るための特別な操作を行わなくても、刈取部の駆動を停止してエンジンに掛かる負荷の軽減を図りなが走行できる。移動走行を終えて次の作業工程での刈取りを開始する際、刈取部を非作業位置から作業位置に下降させる操作を行えば、制御装置による作用によって刈取クラッチが入り状態に自動的に切り換え操作され、刈取クラッチを入りにするための特別な操作を行わなくても、刈取部を駆動して刈取り作業に入ることができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】刈取りを終えて移動走行する際、脱穀装置の駆動も停止させると、脱穀装置の脱穀部や選別部での処理が停止して処理物が滞留し、次に刈取りを再開した際、刈取部から刈取穀稈が供給されることから、処理対象物が多くなって脱穀や選別不良が発生しやすくなる。このため、移動走行する際は、脱穀クラッチを入りにしておいて脱穀装置を駆動したままにし、移動走行に入るまでに脱穀装置に供給された刈取穀稈の脱穀処理や脱穀処理物の選別処理を進めながら走行される。
【0004】従来、脱穀フィードチェーンに対する伝動を単独で切ることができず、脱穀部や選別部を駆動したままにして走行する際、脱穀フィードチェーンも駆動したままになっていた。この結果、脱穀や選別処理を進めながら移動走行している際、脱穀フィードチェーンも移動走行に入るまでに供給された刈取穀稈の搬送を進めることになり、移動走行を終えて次の刈取り作業に入る際、脱穀フィードチェーンから穀稈がなくなっているという場合があった。このように、刈取りを開始する際に脱穀フィードチェーンが空になっていると、刈取部からの刈取穀稈が脱穀フィードチェーンに供給し始められると、その穀稈の受け渡しがスムーズに行われにくくて穀稈搬送に乱れが発生する場合があった。
【0005】本発明の目的は、移動走行など刈取りを中断して走行する際に脱穀部を駆動したままにしても、刈取りを再開するときには、上記した搬送乱れを容易に回避しながら再開できるとともに極力安価に得られ、しかもその割には、格納する際には、後に脱穀フィードチェーンの駆動トラブルが発生しにくいようにして格納できるコンバイを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明にあっては、脱穀クラッチよりも伝動下手側に設けられて前記脱穀フィードチェーンを駆動状態と停止状態とに切り換え操作自在な噛み合い式のフィードチェーンクラッチと、前記脱穀装置における前記脱穀クラッチよりも伝動下手側箇所における動作状態を検出する動作状態検出手段とが設けられ、前記制御手段は、前記脱穀入切指令手段にて前記脱穀クラッチの入りが指令されている状態においては、前記刈取部の前記非作業位置から前記作業位置への下降に伴って前記フィードチェーンクラッチを切り状態から入り状態に切り換え、前記刈取部の前記作業位置から前記非作業位置への上昇に伴って前記フィードチェーンクラッチを入り状態から切り状態に切り換えるように構成され、前記脱穀入切指令手段にて前記脱穀クラッチの切りが指令されている状態においては、前記フィードチェーンクラッチを入り状態に維持するように構成され、且つ、前記脱穀クラッチの入りが指令されて前記刈取部が前記非作業位置へ上昇して前記フィードチェーンクラッチを切り状態に切り換えている状態において、前記脱穀入切指令手段にて前記脱穀クラッチの切りが指令されると、前記動作状態検出手段にて脱穀装置の動作が停止したことを検出した後に、前記フィードチェーンクラッチを切り状態から入り状態に切り換えるように構成されている。
【0007】これにより、移動走行など刈取りを中断して走行する際、刈取部を非作業位置に上昇させると、脱穀クラッチを入りにして脱穀装置が駆動されるようにしてあっても、刈取部の上昇に伴ってフィードチェーンクラッチが切り状態に自動的に切り換えられて脱穀フィードチェーンの駆動が停止し、脱穀フィードチェーンによる穀稈搬送を停止させながら走行できる。そして、走行を終えて刈取りを開始する際、刈取部を作業位置に下降させると、刈取部の下降に伴ってフィードチェーンクラッチが入り状態に自動的に切換えられて脱穀フィードチェーンが駆動され、脱穀フィードチェーンによる刈取穀稈の搬送を行わせられる。
【0008】したがって、機体を次の作業工程に移動させるなど刈取りを中断して走行する際、脱穀装置を駆動したままにして脱穀や選別処理が継続して行われるようにしても、脱穀フィードチェーンには穀稈が存在したたまになり、移動が終えるなどして刈取りを開始する際には刈取部から脱穀フィードチェーンへの刈取穀稈の受け渡しがスムーズに行われ、刈取穀稈の搬送乱れやこれ起因する詰まりなどを発生しにくくしながら刈取りを行っていける。
【0009】しかも、フィードチェーンクラッチの切換えが制御装置によって自動的に行われて楽に作業できるとともに、フィードチェーンクラッチとして噛合い式を採用して安価にできる。
【0010】また、コンバインを格納する際、刈取部を非作業位置に上昇させながら移動させ、格納場所に至ると、脱穀装置の駆動を停止させるべく、脱穀クラッチの切り指令を与えて脱穀クラッチを切り状態に切り換えるものである。このとき、脱穀クラッチの切り指令と、前記動作状態検出手段による検出結果とによってフィードチェーンクラッチが切り換え操作される。すなわち、脱穀クラッチが切り状態に切り換え操作され、脱穀装置の扱胴などが停止して動作状態検出手段が脱穀装置の動作停止を検出すると、フィードチェーンクラッチが切りから入りに切り換えられる。ところが、脱穀クラッチが切り状態に切り換えられて伝動が切れても脱穀装置の扱胴などが慣性などで動いていると、動作状態検出手段が脱穀装置の動作停止をまだ検出せず、フィードチェーンクラッチがまだ入りに切り換えられないで切りに維持される。すなわち、脱穀クラッチが切り状態になっても、脱穀装置が慣性などで動いていてその動力がフィードチェーンに伝わる間はフィードチェーンクラッチが切りにされ、脱穀装置の動きが実際に停止してフィードチェーンに動力が伝わらないようになってからフィードチェーンクラッチを入りに切り換えるように切換え操作される。
【0011】これにより、フィードチェーンクラッチを切りしてコンバインを格納しておくと、次に使用するとき、格納時に発生した錆のために噛合い不良が発生することがあるが、フィードチェーンクラッチを入りにしておき、次に使用するときにはフィードチェーンクラッチがスムーズに作動して脱穀フィードチェーンを円滑に駆動及び停止させられるようにして格納できる。しかも、脱穀装置が実際に停止している状態においてフィードチェーンクラッチが切りから入りに切り換えられ、このクラッチ切換えの際、脱穀フィードチェーンが脱穀装置の慣性などに起因して動かないようにできた。
【0012】請求項2に記載の発明にあっては、前記刈取クラッチを入り切り操作するための刈取クラッチ操作機構と、前記フィードチェーンクラッチを入り切り操作するためのフィードチェーンクラッチ操作機構と、前記両操作機構に対してそれらを切り換え操作可能に連係系された一つのアチュエータとが備えられ、前記制御手段は、前記アクチュエータを作動制御することにより、前記刈取クラッチの入り切り、並びに、前記フィードチェーンクラッチの入り切りを制御するように構成されている。
【0013】すなわち、制御手段が一つのアクチュエータを制御し、このアクチュエータが刈取りクラッチ操作機構とフィードチェーンクラッチ操作機構とを切り換え操作することによって刈取りクラッチとフィードチェーンクラッチの両クラッチを切り換え操作するものである。これにより、制御手段よる刈取りクラッチとフィードチェーンクラッチの両クラッチの切換えを実行させるのに一つのアクチュエータで実行させて安価に得られる。
【0014】請求項3に記載の発明にあっては、前記脱穀クラッチを入り切り操作するための脱穀クラッチ操作機構が備えられ、前記アクチュエータが前記脱穀クラッチ操作機構に対して切り換え操作可能に連係され、前記制御手段は、前記アクチュエータを作動制御することにより、前記刈取クラッチの入り切り、前記フィードチェーンクラッチの入り切りに加えて、前記脱穀クラッチの入り切りを制御するように構成されている。
【0015】すなわち、制御手段が一つのアクチュエータを制御し、このアクチュエータが刈取りクラッチ操作機構とフィードチェーンクラッチ操作機構と脱穀クラッチ操作機構とを切り換え操作することによって刈取りクラッチとフィードチェーンクラッチと脱穀クラッチの各クラッチを切り換え操作するものである。これにより、制御手段による刈取りクラッチとフィードチェーンクラッチと脱穀クラッチの各クラッチの切換えを実行させるのに一つのアクチュエータで実行させて安価に得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に示すように、引起装置3aやバリカン型の刈取装置3bなどを備える刈取部3の刈取部フレーム3eの基端部を、左右一対のクローラ式走行装置1によって自走し、かつ、運転座席2が装備されている搭乗型の運転部などを備えている走行機体の機体フレームFの前部に機体横向きの軸芯Pまわりで回動自在に連結し、走行機体の原動部から刈取部3に動力伝達するように構成するとともに、刈取部フレーム3eに一端側が連結している屈伸自在なリンク機構4aと、機体フレームFとにわたって油圧式のリフトシリンダ4を取付けてある。前記走行機体に脱穀装置5、穀粒タンク7を設けて、もって、コンバインを構成してある。このコンバインは、稲・麦などの収穫作業を行うものであり、詳しくは次の如く構成してある。
【0017】すなわち、リフトシリンダ4によって刈取部フレーム3eを軸芯Pまわりで機体フレームFに対して上下に揺動操作することにより、刈取部3を走行機体に対して昇降操作する。すなわち、引起装置3aの下端や刈取装置3bが地面上近くに位置して刈取りできる下降作業位置と、上昇エンドやその近くまで上昇して刈取りしないで走行する上昇非作業位置とに昇降操作する。そして、刈取部3を作業位置にして走行機体を走行させると、刈取部3は、引起装置3aによって稲・麦などの植立穀稈を引起こし処理するとともにその植立穀稈の株元を刈取装置3bによって切断し、刈取装置3bからの刈取穀稈を株元側に挟持搬送作用する株元側搬送部と、穂先側に係止搬送作用する穂先側搬送部とで成る搬送装置3cによって機体後方に搬送し、脱穀装置5の脱穀フィードチェーン6の搬送始端部に供給する。脱穀装置5は、前記搬送装置3cから脱穀フィードチェーン6の搬送始端部に受け渡しされた刈取穀稈の株元側をこの脱穀フィードチェーン6と、脱穀フィードチェーン6の搬送側の上方に位置する挟持搬送ガイド6aとによって挟持しながら穂先側を扱室に供給して回動する扱胴12によって扱き処理し、脱穀排ワラを脱穀フィードチェーン6によって扱室から搬出していき、脱穀処理物を揺動選別装置と選別風とによって穀粒と塵埃とに選別し、これらを脱穀機外に搬出したり排出する。脱穀装置5からの脱穀粒を穀粒タンク7に搬送して貯留していく。
【0018】走行機体の運転座席2の下方に位置する前記原動部にエンジン8を設けてあるとともに、このエンジン8の動力を図2に示す伝動構造に基づいて走行装置1、刈取部3、脱穀装置5に伝達するように構成してある。
【0019】すなわち、エンジン8の出力軸8aの回動力をベルトテンションクラッチで成る脱穀クラッチ9を介して脱穀装置5の入力軸に兼用の唐箕駆動軸10に伝達し、この唐箕駆動軸10の回動力を、唐箕駆動軸10の一端側から伝動ベルト11などを介して扱胴12の回転支軸12aに伝達する。さらに、唐箕駆動軸10の回動力を、唐箕駆動軸10の他端側から伝動ベルト13、伝動ケース14の内部に位置するギヤ伝動機構14a、フィードチェーンクラッチ15(以下、FCクラッチ15と略称する。)、ベルト無段変速装置で成るフィードチェーン変速装置40を介し、脱穀フィードチェーン6の搬送終端側が巻回しているフィードチェーン駆動スプロケット16に伝達するようにしてある。FCクラッチ15は、噛み合い式のクラッチに構成してある。
【0020】これにより、脱穀クラッチ9はエンジン8から脱穀装置5の全体に供給される動力を断続するのであり、この脱穀クラッチ9を入り切り操作すれば、脱穀装置5の扱胴12、唐箕5a、揺動選別装置、1番スクリューコンベア5bなどに対する伝動が入り切りするとともに、脱穀フィードチェーン6に対する伝動も扱胴12や唐箕5aに対する伝動が切り換わる側と同じ側に入り切りする。FCクラッチ15は脱穀クラッチ9より伝動下手側に位置しており、FCクラッチ15を切り操作すれば、扱胴12や唐箕5aなどを駆動したままにしながら脱穀フィードチェーン6の駆動を停止したり、扱胴12や唐箕5aなどの回動力が脱穀フィードチェーン6に伝わらないように脱穀フィードチェーン6に対する伝動系を切ることができる。
【0021】エンジン8の出力軸8aの回動力を、伝動ベルト17を介し、静油圧式無段変速装置で成る走行用変速装置18の入力軸18aに伝達し、この走行用変速装置18の出力軸18bの回動力を、操向クラッチなどが備えられている走行用ミッションMを介して左右の走行装置1に伝達する。前記走行用変速装置18の出力軸18bの回動力を、ベルトテンションクラッチで成る刈取クラッチ19を介して刈取部3の入力軸3dに伝達する。この入力軸3dの回動力は、前記刈取部フレーム3eの内部に位置する回転軸などを備えている伝動機構(図示せず)によって搬送装置3c、刈取装置3b、引起装置3aに伝達するようにしてある。
【0022】脱穀クラッチ9を入り切り操作するための図3などに示す如き脱穀クラッチ操作機構20aと、FCクラッチ15を入り切り操作するためのフィードチェーンクラッチ操作機構20b(以下、FCクラッチ操作機構20bと略称する。)と、刈取クラッチ19を入り切り操作するための刈取クラッチ操作機構20cとを、運転部の運転パネルの下側に設けてある。
【0023】図3、図4などに示すように、脱穀クラッチ操作機構20aは、運転パネルなど運転部に位置する部材に固定された枠体25が備えている支軸25aに回動ボス部26aによって回動自在に付いている操作カム部26と、前記枠体25が備えている支軸25bに回動ボス部22aが回動自在に連結している揺動リンクで成るクラッチ操作部22とによって構成してある。このクラッチ操作部22は、これの先端側に連結ピン22bを介して一端側が回動自在に連結している連動リンク9Lと、この連動リンク9Lの他端側をインナーケーブル9aによって脱穀クラッチ9のテンションアームに連結している操作ケーブルとによって脱穀クラッチ9のテンションアームに連結しており、前記支軸25bの軸芯まわりで揺動操作されることにより、操作ケーブルのインナーケーブル9aを引っ張り操作したり緩め操作し、テンションアームを伝動ベルトに緊張力を与える側とこれを解除する側とに揺動操作することによって脱穀クラッチ9の入り切り操作を行う。
【0024】FCクラッチ操作機構20bは、前記操作カム部26と、前記枠体25が備えている支軸25cに回動ボス部23aが回動自在に連結している揺動リンクで成るクラッチ操作部23とによって構成してある。このクラッチ操作部23は、これの先端側に連結ピン23bを介してインナーケーブル15aの一端側が連結している操作ケーブルと、この操作ケーブルのインナーケーブル15aの他端側をFCクラッチ15の揺動自在な操作アーム15cに連結しているスプリング15bとによって前記操作アーム15cに連結しており、前記支軸25cの軸芯まわりで揺動操作されることにより、操作ケーブルのインナーケーブル15aを引っ張り操作したり緩め操作し、操作アーム15cをクラッチ入り付勢ばね15dの操作力によって入り位置onに揺動操作させたり、クラッチ入り付勢ばね15dに抗して切り位置0ffに揺動操作することによってFCクラッチ15の入り切り操作を行う。操作アーム15cが切り位置offになってFCクラッチ15が切り状態に切り換わった後、クラッチ操作部23がさらに切り側に揺動操作されて操作ケーブルのインナーケーブル15aが引っ張り操作された場合、前記スプリング15bが延び側に弾性変形し、FCクラッチ15を切り状態に維持しながらインナーケーブル15aの引っ張り操作を許容する。
【0025】刈取クラッチ操作機構20cは、前記操作カム部26と、前記支軸25bに回転ボス部21aが回動自在に連結している揺動リンクで成るクラッチ操作部21とによって構成してある。このクラッチ操作部21は、これの先端側に連結ピン21bを介して一端側が回動自在に連結している連動リンク19Lと、この連動リンク19Lの他端側をインナーケーブル19aによって刈取クラッチ19のテンションアームに連結している操作ケーブルとによって刈取クラッチ19のテンションアームに連結しており、支軸25bの軸芯まわりで揺動操作されることにより、操作ケーブルのインナーケーブル19aを引っ張り操作したり緩め操作し、テンションアームを伝動ベルトに緊張力を与える側とこれを解除する側とに揺動操作することによって刈取クラッチ19の入り切り操作を行う。
【0026】操作カム部26は、脱穀クラッチ用カム26cと、刈取クラッチ用カム26dと、フィードチェーン用カム26eとを前記回転ボス部26aによって一体回動自在に連結している状態で備えている。脱穀クラッチ用カム26cは、クラッチ操作部22に前記連結ピン22bを介してローラを回動自在に取付けることによって備えてあるカムフォロワ22cに当接してクラッチ操作部22をクラッチ入り側に押圧操作するカム面K1を周面に備える半円に近い形状の板体で構成してある。刈取クラッチ用カム26dは、クラッチ操作部21に前記連結ピン21bを介してローラを回動自在に取付けることによって備えてあるカムフォロワ21cに当接してクラッチ操作部21をクラッチ入り側に押圧操作するカム面K2を遊端部に備える板体で構成してある。フィードチェーン用カム26eは、クラッチ操作部23にケーブル連結ピン23bを介してローラを回動自在に取付けることによって備えてあるカムフォロワ23cに当接してクラッチ操作部23をクラッチ切り側に押圧操作するカム面K3を遊端部に備える板体によって構成してある。
【0027】図3に示すように、枠体25の外面側に電動クラッチモータM2を取付けてある。このクラッチモータM2の出力ギヤ27aが、操作カム部26の回動ボス部26aの一端側に一体回動自在に備えてあるギヤ部26bに噛合っていることにより、クラッチモータM2は、脱穀クラッチ操作機構20aと刈取クラッチ操作機構20cとFCクラッチ操作機構20bとに対してこれらを切り換え操作するように連係している。すなわち、クラッチモータM2は、正回転や逆回転方向に駆動されることにより、操作カム部26を正回転や逆回転方向に回動させて図5に示す非作業位置と、図6に示す枕扱き位置と、図7に示す作業位置と、図8に示す刈取り中断位置と、図9に示す待機位置とに切り換え操作することにより、脱穀クラッチ操作機構20aと刈取クラッチ操作機構20cとFCクラッチ操作機構20bの切換え操作を行う。
【0028】図5に示すように、操作カム部26が非作業位置になると、この操作カム部26の脱穀クラッチ用カム26cがクラッチ操作部22に対する押圧作用を解除してこのクラッチ操作部22を脱穀クラッチ9の切り側への自己復元力によって切り位置に操作し、刈取クラッチ用カム26dがクラッチ操作部21に対する押圧作用を解除してこのクラッチ操作部21を刈取クラッチ19の切り側への自己復元力によって切り位置に操作し、フィードチェーン用カム26eがクラッチ操作部23に対する押圧作用を解除してこのクラッチ操作部23をFCクラッチ15の入り側への自己復元力によって入り位置に操作する。
【0029】図6に示すように、操作カム部26が枕扱き位置になると、この操作カム部26の脱穀クラッチ用カム26cがカム面K1によってクラッチ操作部22を入り位置に押圧操作し、刈取クラッチ用カム26dがクラッチ操作部21に対する押圧作用を解除してこのクラッチ操作部21を切り位置に操作し、フィードチェーン用カム26eがクラッチ操作部23に対する押圧作用を解除してこのクラッチ操作部23を入り位置に操作する。
【0030】図7に示すように、操作カム部26が作業位置になると、この操作カム部26の脱穀クラッチ用カム26cがカム面K1によってクラッチ操作部22を入り位置に押圧操作し、刈取クラッチ用カム26dがカム面K2によってクラッチ操作部21を入り位置に押圧操作し、フィードチェーン用カム26eがクラッチ操作部23に対する押圧操作を解除してこのクラッチ操作部23を入り位置に操作する。
【0031】図8に示すように、操作カム部26が刈取り中断位置になると、この操作カム部26の脱穀クラッチ用カム26cがカム面K1によってクラッチ操作部22を入り位置に押圧操作し、刈取クラッチ用カム26dがクラッチ操作部21に対する押圧作用を解除してこのクラッチ操作部21を切り位置に操作し、フィードチェーン用カム26eがカム面K3によってクラッチ操作部23を切り位置に押圧操作する。
【0032】図9に示すように、操作カム部26が待機位置になると、この操作カム部26の脱穀クラッチ用カム26cがクラッチ操作部22に対する押圧作用を解除してこのクラッチ操作部22を切り位置に操作し、刈取クラッチ用カム26dがクラッチ操作部21に対する押圧作用を解除してこのクラッチ操作部21を切り位置に操作し、フィードチェーン用カム26eがカム面K3によってクラッチ操作部23を切り位置に押圧操作する。
【0033】これにより、クラッチモータM2の作動を制御することにより、操作カム部26が前記した各操作位置に回動操作され、脱穀クラッチ9と刈取クラッチ19とFCクラッチ15とを図11に示す如く入り切り制御する。すなわち、操作カム部26が非作業位置に操作されると、刈取クラッチ19と脱穀クラッチ9とは切り状態になり、FCクラッチ15は入り状態になる。操作カム部26が枕扱き位置に操作されると、刈取クラッチ19は切り状態になり、脱穀クラッチ9とFCクラッチ15とは入り状態になる。操作カム部26が作業位置に操作されると、刈取クラッチ19も脱穀クラッチ9もFCクラッチ15も入り状態になる。操作カム部26が刈取り中断位置に操作されると、刈取クラッチ19とFCクラッチ15とは切り状態になり、脱穀クラッチ9は入り状態になる。操作カム部26が待機位置に操作されると、刈取クラッチ19も脱穀クラッチ9もFCクラッチ15も切り状態になる。
【0034】図10に示すように、クラッチモータM2の駆動部と、リフトシリンダ4の電磁制御弁36の駆動部とに連係させた制御手段としての制御装置30に、クラッチ操作スイッチ31と、高さ設定器33と、上昇スイッチSW1と、下降スイッチSW2と、自動昇降スイッチSW3と、自動入切スイッチSW4と、コンベアセンサS1と、回動位置センサS3と、脱穀切り検出センサS4と、昇降位置センサS5とを連係させてある。
【0035】クラッチ操作スイッチ31は、非作業位置Aと作業位置Bと枕扱き位置Cの三つの操作位置に切り換え自在な操作具31aを備えた切換えスイッチによって構成して運転部に設けてあり、操作具31aの操作位置に応じた信号を制御装置30に出力する。すなわち、クラッチモータM2を操作カム部26が非作業位置と作業位置と枕扱き位置のいずれかになる操作状態にする指令を制御装置30に出力する。したがって、クラッチ操作スイッチ31は、手動操作によって脱穀クラッチ9の入り切り指令を制御装置30に出力する脱穀入切指令手段となる。
【0036】上昇スイッチSW1と下降スイッチSW2は、手動操作によって刈取部3を昇降操作させるように運転部に揺動操作自在に設けた昇降レバー35によって切換え操作されるように構成してあり、上昇スイッチSW1は、昇降レバー35を中立位置から上昇位置に操作すればオンして上昇指令を制御装置30に出力し、下降スイッチSW2は、昇降レバー35を中立位置から下降位置に操作すればオンして下降指令を制御装置30に出力する。
【0037】自動昇降スイッチSW3は、前記昇降レバー35の握り部の上部に親指で押し操作するように設けてあり、押し操作されると、刈取部3を上昇させたり下降させる指令を制御装置30に出力する。
【0038】自動入切スイッチSW4は、運転部に設けてあり、刈取部3の昇降に伴ってクラッチモータM2を自動的に切り換え制御する自動切換えモードを入り切りする指令を制御装置30に出力する。
【0039】高さ設定器33は、ポテンショメータによって構成して運転部に設けてあり、刈取部3が自動昇降制御によって下降作業位置から上昇操作される際の高さを操作具33aの回転操作によって人為的に変更自在に設定し、この設定高さを制御装置30に出力する。
【0040】コンベアセンサS1は、脱穀装置5の選別部からの1番処理物を穀粒タンク7に搬送するべく脱穀機外に搬出するように脱穀装置5に設けてある1番スクリューコンベア5bに回転操作部が連動している回転センサで成り、1番スクリユーコンベア5bが回転と停止のいずれの状態にあるかを検出し、この検出結果を制御装置30に出力する。
【0041】回動位置センサS3は、図3に示す如く前記枠体25の外面側に固定してある支持部材28によって本体が支持されている回転ポテンショメータによって構成してある。このポテンショメータの回転操作軸34aに回転支軸部29aが一体回転自在に連結している連動ギヤ29と、操作カム部26の回転ボス部26aの一端側に一体回動自在に備えてあるギヤ部26fとが噛合っていることにより、前記回転操作軸34aが操作カム部26に連動している。これにより、回動位置センサS3は、クラッチモータM2によって回動操作される操作カム部26の操作位置を検出し、この検出結果を制御装置30に出力する。
【0042】脱穀切り検出センサS4は、図3に示す如く脱穀クラッチ操作機構20aのクラッチ操作部22の操作位置に基づいて脱穀クラッチ19の切り状態を検出する検出スイッチで成り、クラッチ操作部22が切り位置になればオンになり、クラッチ操作部22が入り位置になればオフになり、検出結果を制御装置30に出力する。
【0043】昇降位置センサS5は、刈取部3の刈取部フレーム3eの機体フレームFに対する揺動に連動するように構成して刈取部3に設けたポテンショメータで成り、刈取部フレーム3eの揺動位置に基づいて刈取部3の走行機体に対する昇降位置を検出し、この検出結果を制御装置30に出力する。
【0044】制御装置30は、マイクロコンピュータで成り、各スイッチ31,SW1〜SW4、高さ設定器33、各センサS1,S3,S4,S5からの情報に基づいてクラッチモータM2及び制御弁36を制御するように構成してある。
【0045】制御装置30による制御弁36の制御について説明する。
【0046】昇降レバー35を前方に揺動操作して下降スイッチSW2がオンすると、この下降スイッチSW2がオンしている間、制御装置30は刈取部3を下降させるように制御弁36を下降側に切り換え制御する。昇降レバー35を後方に揺動操作して上昇スイッチSW1がオンすると、この上昇スイッチSW1がオンしている間、制御装置30は刈取部3を上昇させるように制御弁36を上昇側に切り換え制御する。自動昇降スイッチSW3を押し操作すると、刈取部3を作業位置から高さ設定器33によって設定された設定高さの非作業位置まで上昇させるように制御弁36を上昇側に切り換え制御したり、刈取部3を非作業位置から作業位置に下降させるように制御弁36を下降側に切り換え制御する。刈取部3が作業位置にあるとき、自動昇降スイッチSW3を押し操作すると、制御装置30は刈取部3を非作業位置まで自動的に上昇させるように制御弁36を切り換え制御し、刈取部3が作業位置より高い位置にあるとき、自動昇降スイッチSW3を押し操作すると、制御装置30は刈取部3を作業位置まで下降させるように制御弁36を切り換え制御する。
【0047】制御装置30によるクラッチモータM2の制御について説明する。
【0048】自動入切スイッチSW4が切り状態にあれば、制御装置30は、クラッチ操作スイッチ31及び回動位置センサS3からの情報に基づいて、操作カム部26がクラッチ操作スイッチ31の操作具31aの操作位置に対応する操作位置になるようにクラッチモータM2の作動を制御する。
【0049】自動入切スイッチSW4が入り状態にあれば、制御装置30は、クラッチモータM2を自動制御して操作カム部26を自動的に切り換える自動切換えモードの入り状態になり、図12に示すように、各スイッチSW1〜SW3,31からの情報と、各センサS1,S3〜S5からの情報とに基づいてカム操作部26を自動的に切り換える。すなわち、ステップ1,2,3に示すように、下降スイッチSW2や自動昇降スイッチSW3による下降操作があり、かつ、クラッチ操作スイッチ31の操作具31aが作業位置Aに操作されて脱穀クラッチ9の入り指令があると、操作カム部26を作業位置に切り換える。ステップ4,5に示すように、上昇スイッチSW1や自動昇降スイッチSW3による上昇操作があると、操作カム部26を刈取り中断位置に切り換える。ステップ6〜9に示すように、この状態において、クラッチ操作スイッチ31による脱穀クラッチ9の切り指令があり、かつ、コンベアセンサS1によって1番スクリューコンベア5bが停止していないと検出されいる場合には、操作カム部26を待機位置に切換える。コンベアセンサS1によって1番スクリューコンベア5bが停止したと検出された後には、操作カム部26を非作業位置に切り換える。
【0050】これにより、自動入切スイッチSW4が入り状態にあり、かつ、クラッチ操作スイッチ31の操作具31aを作業位置Bにして脱穀クラッチ9の入りが指令されている状態では、制御装置30は、刈取部3の非作業位置から作業位置への下降に伴って刈取クラッチ19とFCクラッチ15とを切り状態から入り状態に切り換える作業開始制御を実行し、刈取部3の非作業位置から作業位置への上昇に伴って刈取クラッチ19とFCクラッチ15とを入り状態から切り状態に切り換える作業停止制御を実行する。
【0051】この作業開始制御と作業停止制御を実行するに当り、下降スイッチSW2によって下降が指令された場合には刈取部3が設定量下降したときに、自動昇降スイッチSW3によって下降が指令された場合には直ちに作業開始制御を実行し、上昇スイッチSW1又は自動上昇スイッチSW3によって上昇が指令されて刈取部3が高さ設定器33による設定高さ以上に上昇すると、これに伴って作業停止制御を実行する。
【0052】また、クラッチ操作スイッチ31の操作具31aを非作業位置Aにして脱穀クラッチ9の切りが指令されている状態においては、制御装置30は、刈取クラッチ19と脱穀クラッチ9とを切り状態に維持し、FCクラッチ15を入り状態に維持する。
【0053】また、クラッチ操作スイッチ31の操作具31aを作業位置Bにして脱穀クラッチ9の入りが指令されており、かつ、刈取部3が非作業位置に上昇して脱穀クラッチ9を入り状態に、FCクラッチ15を切り状態にそれぞれ切り換えている状態において、クラッチ操作スイッチ31の操作具31aを非作業位置Aに切り換え操作して脱穀クラッチ9の切りが指令されると、制御装置30は、コンベアセンサS1が回転状態を検出している場合にはFCクラッチ15を切り状態に維持し、コンベアセンサS1が停止状態を検出した後にFCクラッチ15を切り状態から入り状態に切換える。
【0054】つまり、路上など非作業状態で走行する場合、自動入切スイッチSW4を切りにし、クラッチ操作スイッチ31の操作具31aを非作業位置Aに切り換え操作する。すると、刈取部3の昇降位置にかかわらず、クラッチ操作スイッチ31からの指令に基づく制御装置30による制御のために図5に示す如くクラッチモータM2が操作カム部26を非作業位置に切り換えて脱穀クラッチ9と刈取りクラッチ19とを切り状態に操作する。これにより、刈取部3が停止し、かつ、扱胴12、唐箕5a、1番スクリューコンベア5bなどや脱穀フィードチェーン6が停止する。
【0055】枕扱きを行う場合、自動入切スイッチSW4を切りにし、クラッチ操作スイッチ31の操作具31aを枕扱き位置Cに切り換え操作する。すると、刈取部3の昇降位置にかかわらず、クラッチ操作スイッチ31からの指令に基づく制御装置30による制御により、図6に示す如くクラッチモータM2が操作カム部26を枕扱き位置に切り換えて脱穀クラッチ9とFCクラッチ15とを入り状態に操作し、刈取りクラッチ19を切り状態に操作する。これにより、刈取部3を停止させながら扱胴12、唐箕5a、1番スクリューコンベア5bなどや脱穀フィードチェーン6を駆動できる。
【0056】刈取り走行を行う場合、クラッチ操作スイッチ31の操作具31aを作業位置Bに操作する。すると、クラッチ操作スイッチ31からの指令に基づく制御装置30による制御により、図7に示す如くクラッチモータM2が操作カム部26を作業位置に切り換えて脱穀クラッチ9、FCクラッチ15、刈取りクラッチ19を入り状態に操作し、刈取部3、脱穀装置5の扱胴12、唐箕5aなどや脱穀フィードチェーン6が駆動される。
【0057】そして、自動入切スイッチSW4をオンして自動切換えモードにしてある場合、ある作業工程での刈取りを開始するべく刈取部3の下降操作を行うと、昇降レバー35を操作して下降スイッチSW2によって下降指令を出した場合には刈取部3が非作業位置から設定量下降したときに、自動昇降スイッチSW3を操作して下降指令を出した場合には直ちにクラッチモータM2が制御されて操作カム部26を作業位置に操作し、図7に示す如く操作カム部26が刈取クラッチ19、脱穀クラッチ9、FCクラッチ15を入り状態に操作する。これにより、刈取部3が駆動され、かつ、扱胴12、唐箕5a、1番スクリューコンベア5bなどや脱穀フィードチェーン6が駆動される。
【0058】作業工程での刈取り作業が終了し、上昇スイッチSW1によって上昇指令を出すか、自動昇降スイッチSW3を操作して上昇指令を出して刈取部3の上昇操作を行わせ、刈取部3が高さ設定器33による設定高さまで上昇すると、制御装置30による制御によってクラッチモータM2が操作カム部26を刈取り中断位置に切り換え操作し、図8に示す如く操作カム部26が刈取りクラッチ19とFCクラッチ15とを切り状態に切り換える。これにより、刈取部3と脱穀フィードチェーン6とを停止させながら扱胴12、唐箕5a、1番スクリューコンベア5bなどを駆動し、脱穀フィードチェーン6による穀稈搬送を停止させながら、かつ、脱穀装置5での扱き処理や選別処理を行わせながら移動走行できる。
【0059】コンバインを格納するなどの際、自動入切スイッチSW4をオンにするとともにクラッチ操作スイッチ31の操作具31aを作業位置Bに操作し、刈取部3を非作業位置に上昇させて移動走行する。格納位置に到達すると、クラッチ操作スイッチ31の操作具31aを非作業位置Aに切り換えて脱穀クラッチ9の切り指令を出す。すると、制御装置30によるクラッチモータM2の制御のために操作カム部26が刈取り中断位置から作業位置に切り換え操作され、脱穀クラッチ9が入り状態から切り状態に切換えられるとともにFCクラッチ15が切り状態から入り状態に切換えられ、FCクラッチ15を入り状態にして格納できる。このとき、脱穀クラッチ9が切れても1番スクリューコンベア5bがこれや扱胴12などの動慣性などに起因して回動していると、この間は、コンベアセンサS1からの情報に基づく制御装置30の自動操作のために図9の如く操作カム部26が待機位置に維持されて、扱胴12や1番スクリューコンベア5bの回動力が脱穀フィードチェーン6に伝わらないようにFCクラッチ15が切り状態に維持され、この後、1番スクリューコンベア5bが停止すると、コンベアセンサS1からの情報に基づく制御装置30の自動操作のために操作カム部26が待機位置から非作業位置に切換えられ、扱胴12や1番スクリューコンベア5bが停止してその回動力が脱穀フィードチェーン6に伝わらないようになってからFCクラッチ15が切り状態から入り状態に切り換えられる。
【0060】〔別実施形態〕コンベアセンサS1に替え、扱胴12とか唐箕5aが停止したか否かを検出するセンサを採用してもよい。また、回転形式以外の形式によって検出するものを採用してもよい。要するに、脱穀装置5の1番スクリューコンベア5b以外の扱胴12や唐箕5aなど各種の駆動式可動部が停止したことを検出してからFCクラッチ15が切りから入りに切換えられるように構成すれば、脱穀フィードチェーン6の動きを回避しながらFCクラッチ15を入りにするという目的を達成できる。したがって、前記した各種センサS1を総称して動作状態検出手段S1と呼称する。
【0061】請求項1に記載の発明を実施するに当り、脱穀クラッチ19と刈取クラッチ9とFCクラッチ15とをそれぞれに対応させた専用の電動モータによって入り切り操作するように構成して実施してもよい。
【0062】電動クラッチモータM2に替え、シリンダなどを採用して実施してもよい。したがって、これらを総称してアクチュエータM2と呼称する。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成13年3月7日(2001.3.7)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2002−262643(P2002−262643A)
【公開日】 平成14年9月17日(2002.9.17)
【出願番号】 特願2001−62946(P2001−62946)