| 【発明の名称】 |
作業機の運転部構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】河瀬 宗之
【氏名】大森 美樹雄
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| 【要約】 |
【課題】運転座席とその横側方の手摺りとの間へのスイッチボックスの配備を、製作や組み付けの容易化並びに製造コストの削減を図りながら行えるようにする。
【解決手段】運転座席17とその横側方に配設される手摺り25との間に、スイッチ類Bが開口28a,28bから覗く状態に内装されるスイッチボックス28を配備してある作業機の運転部構造において、手摺り25とスイッチボックス28とをブロー成形により一体形成するとともに、スイッチ類Bを、それを支持する単一のブラケット32を介してスイッチボックス28に取り付けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転座席とその横側方に配設される手摺りとの間に、スイッチ類が開口から覗く状態に内装されるスイッチボックスを配備してある作業機の運転部構造であって、前記手摺りと前記スイッチボックスとをブロー成形により一体形成するとともに、前記スイッチ類を、それを支持する単一のブラケットを介して前記スイッチボックスに取り付けてある作業機の運転部構造。 【請求項2】 前記スイッチボックスに複数の開口を形成するとともに、前記ブラケットに複数のスイッチ類を対応する開口から覗く状態に支持させてある請求項1記載の作業機の運転部構造。 【請求項3】 前記スイッチボックスの外方からの前記スイッチ類への装着に伴って、そのスイッチ類が覗く前記開口の周縁部を前記ブラケットとの間に挟持する固定具を設けてある請求項1又は2記載の作業機の運転部構造。 【請求項4】 外装パネルが装着される前記スイッチボックスの外側壁に、前記スイッチ類を前記スイッチボックスに内装するための開口を形成してある請求項1〜3のいずれか一つに記載の作業機の運転部構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、運転座席とその横側方に配設される手摺りとの間に、スイッチ類が開口から覗く状態に内装されるスイッチボックスを配備してある作業機の運転部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のような作業機の運転部構造は、搭乗運転部に配設された運転座席と、搭乗運転部に対する乗降などを行い易くするために運転座席の横側方に配設された手摺りとの間を有効利用する上において採用されている構造であり、従来では、手摺りの内側面に、例えばキースイッチや報知器などのスイッチ類が内装された樹脂製のスイッチボックスを取り付けるようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来技術によると、スイッチ類を取り付けるための専用のスイッチボックスを別途形成して手摺りに取り付けるようにしていることから、製作や組み付けが複雑化する上に製造コストが嵩むようになっていた。 【0004】本発明の目的は、運転座席とその横側方の手摺りとの間へのスイッチボックスの配備を、製作や組み付けの容易化並びに製造コストの削減を図りながら行えるようにすることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】〔構成〕上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、運転座席とその横側方に配設される手摺りとの間に、スイッチ類が開口から覗く状態に内装されるスイッチボックスを配備してある作業機の運転部構造において、前記手摺りと前記スイッチボックスとをブロー成形により一体形成するとともに、前記スイッチ類を、それを支持する単一のブラケットを介して前記スイッチボックスに取り付けた。 【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明によると、手摺りとスイッチボックスとを個別に形成する場合に比較して、製作や組み付けに要する手間を軽減できるとともに製造コストを削減できるようになる。 【0007】更に、スイッチ類を直にスイッチボックスに組み付ける場合に比較して、スイッチボックスの偏肉に起因したスイッチボックスに対するスイッチ類の組み付け不良を回避できるようになり、又、スイッチボックスに対するスイッチ類の組み付けの自由度が高くなることから、スイッチボックスに対するブラケットの連結位置を連結操作の行い易い位置に設定し、先にスイッチ類が取り付けられたブラケットをスイッチボックス内に配置してスイッチボックスに連結することで、スイッチボックスに内装されるスイッチ類のスイッチボックスに対する組み付けを簡単にすることができるようになる。 【0008】しかも、ブラケットを補強部材として有効利用することができるので、スイッチボックスの強度を高めることができる上に、スイッチボックスに補強リブなどを一体形成する場合に比較して成形の面で有利にすることができ、又、スイッチボックスに専用の補強部材などを取り付ける場合に比較して組み付けの面で有利にすることができるようになる。 【0009】〔効果〕従って、運転座席とその横側方の手摺りとの間へのスイッチボックスの配備を、製作や組み付けの容易化、製造コストの削減、並びにスイッチボックスの強度の向上を図りながら行えるようになった。 【0010】〔構成〕本発明のうちの請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の発明において、前記スイッチボックスに複数の開口を形成するとともに、前記ブラケットに複数のスイッチ類を対応する開口から覗く状態に支持させた。 【0011】〔作用〕上記請求項2記載の発明によると、複数のスイッチ類を単一のブラケットにおける所定位置に取り付けた後、そのブラケットをスイッチボックス内に配置してスイッチボックスに連結することで、スイッチボックスに各スイッチ類を対応する開口から覗く状態に組み付けることができるので、複数のスイッチ類を個々にスイッチボックス内の所定位置に配置してスイッチボックスに組み付ける場合に比較して、スイッチボックスに内装される複数のスイッチ類のスイッチボックスに対する組み付けを簡単に行えるようになる。 【0012】〔効果〕従って、スイッチボックス内に複数のスイッチ類を組み付ける場合においても組み付けの容易化を図れるようになった。 【0013】〔構成〕本発明のうちの請求項3記載の発明では、上記請求項1又は2記載の発明において、前記スイッチボックスの外方からの前記スイッチ類への装着に伴って、そのスイッチ類が覗く前記開口の周縁部を前記ブラケットとの間に挟持する固定具を設けた。 【0014】〔作用〕上記請求項3記載の発明によると、スイッチボックスに対するスイッチ類の組み付けをより確実かつ強固に行えるようになり、又、スイッチ類と開口周縁部との間に発生する隙間を塞ぐことができて、その隙間からのゴミや雨水などの入り込みを効果的に抑制できるようになる。 【0015】〔効果〕従って、スイッチボックスに対するスイッチ類の組み付けの確実性及び組み付け強度の向上を図れる上に、スイッチ類と開口周縁部との隙間からゴミや雨水などが入り込むことに起因した電気系トラブルなどの発生を回避できるようになった。 【0016】〔構成〕本発明のうちの請求項4記載の発明では、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、外装パネルが装着される前記スイッチボックスの外側壁に、前記スイッチ類を前記スイッチボックスに内装するための開口を形成した。 【0017】〔作用〕上記請求項4記載の発明によると、スイッチボックスに対するスイッチ類が取り付けられたブラケットの連結を、スイッチボックスの外側壁に形成された開口から簡単に行えるようになる。又、その開口は外装パネルによって塞ぐことができるので、その開口からのゴミや雨水などの入り込みを防止することができるとともに、その開口からスイッチボックスの内部が覗くことによる見栄えの低下を回避できるようになる。 【0018】〔効果〕従って、スイッチボックスに対するスイッチ類の組み付けの容易化を更に図れるようにしながらも、ゴミや雨水などが入り込むことに起因した電気系トラブルなどの発生や外観の低下を回避できるようになった。 【0019】 【発明の実施の形態】図1には作業機の一例である自脱形コンバインの全体側面が示されており、このコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1を装備した走行機体2の前部に、植立穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取搬送部3を昇降揺動可能に連結するとともに、走行機体2に、刈取搬送部3からの刈取穀稈に対して脱穀処理及び選別処理を施す脱穀装置4や、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5などを搭載し、穀粒タンク5に、その内部に貯留された穀粒を機外に排出するスクリュー式の排出機構6を装備し、走行機体2における穀粒タンク5の前方箇所に搭乗運転部7を形成して構成されている。 【0020】図1〜3に示すように、搭乗運転部7は、機体フレーム8における搭乗運転部形成箇所の前部にメータパネル9や操縦レバー10などを備えたフロントパネル11を立設し、搭乗運転部形成箇所の左側部に主変速レバー12や副変速レバー13などを備えたサイドパネル14を立設し、搭乗運転部形成箇所の後部に搭載されたエンジン15などを覆うエンジンカバー16の上部に運転座席17を配備し、搭乗運転部形成箇所におけるフロントパネル11とサイドパネル14とエンジンカバー16とで囲まれたフレーム部分に搭乗ステップ18を敷設して形成されている。 【0021】エンジン15の右側部には冷却ファン19が装備され、走行機体2における冷却ファン19の右側方箇所にはラジエータ20が立設されている。エンジンカバー16は、外装パネルAの一例として走行機体2におけるラジエータ20の右外側方箇所に前後向きの軸心P周りに起伏揺動可能に立設される側壁21に、エンジン15の前後及び上方を覆うとともに運転座席17が前後スライド調節可能に装備されるカバー本体22を連結し、カバー本体22における運転座席17の後方箇所に吸気ボックス23を装備することによって構成され、その姿勢を、前後向きの軸心P周りでの揺動で、エンジン15やラジエータ20などを覆う通常姿勢と、エンジン15やラジエータ20などの周囲を開放するメンテナンス姿勢とに切り換えることができ、図外のロック機構によって通常姿勢に固定保持できるようになっている。 【0022】側壁21、カバー本体22の前壁部22A、及び吸気ボックス23には、冷却ファン19の駆動に伴う冷却外気の吸引を許容する一方でワラ屑などの塵埃の流入を防止する防塵網24が備えられている。 【0023】図1〜6に示すように、側壁21の上部には、運転座席17の右側方に位置して搭乗運転部7に対する乗降などの際に把持される手摺り25が連結されており、これによって、搭乗運転部7に対する乗降などが行い易くなっている。又、運転座席17と手摺り25との間には、その隙間を有効利用して、キースイッチ26及びホーンスイッチ27をスイッチ類Bとして内装するスイッチボックス28が配備されている。 【0024】図4〜9に示すように、手摺り25とスイッチボックス28とは、手摺り25の下部においてスイッチボックス28が運転座席17に向けて膨出する形状にブロー成形により一体形成されており、これによって、手摺り25とスイッチボックス28とを個別に成形して側壁21に取り付ける場合に比較して、成形や組み付けに要する手間の軽減、及び製造コストの削減を図れるようになっている。 【0025】手摺り25の後部と下部には、手摺り25の内側壁25Aを外側壁25Bに接合することによって形成された凹部29が備えられ、これらの凹部29には、側壁21に対する連結用の貫通孔30が穿設されている。これによって、手摺り25における側壁21に対する連結部の剛性を高めることができる上に、側壁21の埋め込みナット(図示せず)との螺合により手摺り25を側壁21に連結するボルト31の頭部が運転座席17側に突出することを防止でき、更に、貫通孔30から手摺り25内やスイッチボックス28内への洗浄水や雨水などの流れ込みを回避できるようになっている。 【0026】スイッチボックス28の天井壁28Aには、キースイッチ26及びホーンスイッチ27を覗かせるための2つの開口28a,28bが穿設され、側壁21が接合されるスイッチボックス28の外側壁28Bには、スイッチボックス28にキースイッチ26及びホーンスイッチ27を内装するための開口28cが形成されるとともに、キースイッチ26及びホーンスイッチ27を単一のブラケット32を介して取り付けるための上下一対の貫通孔28dが穿設されている。ブラケット32には、スイッチボックス28に対する連結用の上下一対の長孔32aが上下向きに形成されるとともに、そのスイッチボックス28への連結に伴ってキースイッチ26及びホーンスイッチ27が対応する開口28a,28bから覗く状態となるように、キースイッチ26及びホーンスイッチ27を所定位置に装備するための取付孔32b,32cが形成されている。 【0027】上記の構成から、キースイッチ26及びホーンスイッチ27が所定位置に取り付け装備されたブラケット32を、スイッチボックス28の開口28cからスイッチボックス28内に挿入してスイッチボックス28に仮付けした後、長孔32aに沿ってスイッチボックス28に対する適正高さ位置まで移動させて固定連結することによって、キースイッチ26及びホーンスイッチ27を、スイッチボックス28に、対応する開口28a,28bから覗く状態に簡単に組み付けることができるようになっている。又、ブラケット32が補強部材として機能するようになることから、スイッチボックス28の剛性を高めることができるとともに、スイッチボックス28に補強リブなどを一体形成する場合や専用の補強部材を取り付ける場合に比較して、成形や組み付けの面で有利にすることができるようになっている。しかも、側壁21にスイッチボックス28を組み付けた状態では、スイッチボックス28の開口28cや貫通孔28dなどを側壁21によって塞いだ状態で隠すことができるので、それらが露出することによる見栄えの低下や、開口28c及び貫通孔28dからスイッチボックス28への塵埃や雨水などの入り込みを防止できるようになっている。 【0028】図2〜6及び図9に示すように、運転座席17の右側部には、運転座席17の固定を解除して前後スライド調節を可能にする操作レバー17Aが立設配備されている。操作レバー17Aは、運転座席17からの把持が行い易くなるように、その把持部17aが運転座席17から離間するように屈曲形成されている。一方、この操作レバー17Aが隣接するスイッチボックス28の後半部における内側壁28C側の上部には、その上部側ほど運転座席17から離間する傾斜面28Dが形成されている。つまり、操作レバー17Aを把持し易い形状に屈曲させるとともに、運転座席17側にスイッチボックス28を膨出させるものでありながら、操作レバー17Aがスイッチボックス28に接触する不都合を招くことなく、操作レバー17Aによる運転座席17の固定解除操作を円滑に行えるようになっている。 【0029】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態を列記する。 〔1〕作業機としては、全稈投入形のコンバインあるいはニンジン収穫機や大根収穫機などであってもよい。 【0030】〔2〕外装パネルAとしては、防塵網24を備えない化粧板などであってもよい。 【0031】〔3〕スイッチボックス28に内装されるスイッチ類Bとしては、ライティングスイッチとウインカスイッチとを備えてなるコンビネーションスイッチ、あるいは、警告灯や警報ブザーにより構成される報知器などであってもよい。 【0032】〔4〕図10の(イ)に示すように、ブラケット32を介してスイッチボックス28に取り付けられたスイッチ類Bに対するスイッチボックス28の外方からの螺合による装着に伴って、スイッチ類Bが覗く開口28aの周縁部aをブラケット32との間に挟持するリングナット33を固定具Cの一例として設けるようにしてもよく、又、図10の(ロ)に示すように、スイッチ類Bに対するスイッチボックス28の外方からの係合による装着に伴って、スイッチ類Bが覗く開口28aの周縁部aをブラケット32との間に挟持するスナップリング34を固定具Cの一例として設けるようにしてもよい。これらの構成によると、スイッチボックス28に対するスイッチ類Bの組み付けをより確実かつ強固に行えるようになり、又、スイッチ類Bと開口28aの周縁部aとの間に発生する隙間を塞ぐことができるので、その隙間からの塵埃や雨水などの入り込みを抑制できるようになる。 【0033】尚、当然のことながら、固定具Cによって、スイッチ類Bが覗く開口28bの周縁部b(図10参照)をブラケット32との間に挟持するようにしてもよい。又、開口28a,28bの周縁部a,bとブラケット32又は固定具Cとの間にパッキンを介装して、開口28a,28bの周縁部a,bとスイッチ類Bの隙間からの雨水や洗浄水などの入り込みを阻止するようにしてもよい。 【0034】〔5〕図11に示すように、スイッチボックス28の内側壁28Cに凹部28eを形成して内側壁28Cの断面係数を大きくし、かつ、この凹部28eに、スイッチ類Bを単一のブラケット32を介してスイッチボックス28に取り付けるための貫通孔28dを穿設することで、スイッチボックス28の内側壁28Cにブラケット32を連結するものでありながら、その連結用のボルト35の頭部が運転座席17側に突出することによる見栄えの低下などを回避するとともに、その内側壁28Cの剛性を高められるようにしてもよい。 【0035】〔6〕図12に示すように、スイッチボックス28の底壁28Eにナット36を埋設する一方で、ブラケット32に、スイッチボックス28に接当してブラケット32の回り止めを行う接当片32Aを装備するとともに、ナット36に螺合される段付きボルト37の先端が係入される位置決め用の貫通孔32dを穿設して、ブラケット32を介したスイッチボックス28に対するスイッチ類Bの組み付け固定を、螺合操作が行い易く視界に入り難いスイッチボックス28の底部外方から行えるようにすることで、組み付けの容易化を図りながら見栄えの低下を回避できるようにしてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成13年3月6日(2001.3.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−262639(P2002−262639A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月17日(2002.9.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−61919(P2001−61919) |
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