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【発明の名称】 コンバインの刈取部左右スライド装置と、その操作ハンドル周辺機構
【発明者】 【氏名】佐藤 昇一

【氏名】蜂谷 正志

【氏名】津島 茂

【要約】 【課題】コンバインでの刈取作業中の機体の走行停止時に刈取主要部(7a)の左右スライドが規制される構造であっても、操作ハンドル(102)の操作のみで刈取主要部(7a)を簡易迅速に左右方向へスライド駆動させることを可能となす。

【解決手段】刈取主要部(7a)を機体本体部(Kh)に対し左右駆動するものとした左右スライド駆動機構と、この左右スライド駆動機構の左右スライド動作を制御するための操作ハンドル(102)とを備えたコンバインにおいて、操作ハンドル(102)の動作を検出するための検出器(127)を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取主要部を機体本体部に対し左右スライドさせるものとした左右スライド駆動機構と、この左右スライド駆動機構の左右スライド動作を制御するための操作ハンドルとを備えたコンバインにおいて、前記操作ハンドルの動作を検出するための検出器を設けたことを特徴とするコンバインの刈取部左右スライド装置。
【請求項2】 刈取主要部を機体本体部に対し左右スライドさせるものとした左右スライド駆動機構と、この左右スライド駆動機構の左右スライド動作を制御するための操作ハンドルとを備えたコンバインにおいて、前記操作ハンドルの動作を検出するための検出器を設け、この検出器の検出信号により左右スライド駆動機構の左右駆動作動を規制するインターロック作動が解除されることを特徴とするコンバインの刈取部左右スライド装置。
【請求項3】 刈取主要部への動力伝達経路の途中に設けられた刈取クラッチと、この刈取クラッチよりも末端側の動力伝達経路から動力を供給されて刈取主要部を機体本体部に対し左右スライドさせるものとした左右スライド駆動機構と、この左右スライド駆動機構の左右スライド動作を操縦するための操作ハンドルとを備えたコンバインにおいて、前記操作ハンドルの動作を検出するための検出器を設け、この検出器の検出信号により、刈取クラッチの入り作動を規制する状態が解除されることを特徴とするコンバインの刈取部左右スライド装置。
【請求項4】 左右スライド駆動機構と刈取クラッチより末端側の動力伝達経路とを嵌合式正逆回転切換クラッチ機構を介して連動連結させると共に、この嵌合式正逆回転切換クラッチ機構と操作ハンドルとを連係させ、操作ハンドルの操作変位により、先ず刈取クラッチが入り作動し次に嵌合式正逆回転切換クラッチ機構の入力側部位と出力側部位の嵌合による連動連結が行われることを特徴とする請求項3記載のコンバインの刈取部左右スライド装置。
【請求項5】 台部材に支軸を設け、この支軸にコンバインの刈取主要部を機体本体部に対し左右方向へスライドさせるための操作ハンドルを揺動自在に装着すると共にこの操作ハンドルを中立位置に保持するためのスプリングを装着し、一方では操作ハンドルの揺動に関連して変位するものとしたカム部材を設け、さらにこのカム部材の変位に関連して入り切り作動される検出器を設けたことを特徴とするコンバインの刈取部左右スライド装置の操作ハンドル周辺機構。
【請求項6】 カム部材が2つの円弧面部を有すると共に、これら円弧面部の間に凹み部を形成されており、また検出器が接触子を有しており、操作ハンドルが中立位置にあるとき接触子が凹み部に位置して検出器は切り状態に保持され、また操作ハンドルが中立位置から何れかの側へ揺動されたとき接触子が円弧面部に押されて検出器は入り状態に保持されることを特徴とする請求項5記載のコンバインの刈取部左右スライド装置の操作ハンドル周辺機構。
【請求項7】 操作ハンドルの中立位置をスプリングの弾力の大きさに関連した支軸回り一定角度範囲となしてあり、操作ハンドルが中立位置から外れて検出器が入り状態になるとき、このときの操作ハンドルを中立位置に戻そうとする弾力が必要大きさとなることを特徴とする請求項5又は6記載のコンバインの刈取部左右スライド装置の操作ハンドル周辺機構。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの刈取部左右スライド装置と、その操作ハンドル周辺機構に関する。
【0002】
【従来の技術】刈取部への動力伝達経路の途中に設けられた刈取クラッチと、この刈取クラッチより末端側の動力伝達経路から動力を供給されて刈取主要部を機体本体部に対し左右スライドさせるものとした左右スライド駆動機構と、この左右スライド駆動機構の左右スライド動作を操縦するための操作ハンドルとを備えたコンバインは存在している(例えば特開平9−163844号公報参照)。
【0003】この種のコンバインの中には、主変速操作レバーを前進側へ操作して機体を前進させて作業を開始すると、その後は、主変速操作レバーが前進側に操作され機体が前進しているときにのみ、刈取クラッチが入り作動して刈取部が刈取作動するものとなり、機体が停止或いは後進しているときは刈取クラッチが強制的に切り状態に保持されるように作動するインターロック機構を組み込まれたものがある。これは作物条列の終端で機体の走行を停止させて方向転換を行っている最中などに、刈取部が刈取作動し、作業者の意図に反して作物を刈り取ってしまう事態を防止するためである。
【0004】このようなインターロック機構を有するコンバインで、作業開始後に、刈取主要部を左右スライドさせるには、機体進行中での刈取クラッチの入り状態の下で、操作ハンドルを操作し、刈取主要部を左右スライドさせるようにするか、或いは一旦、機体の走行を停止させ、インターロック作動の解除操作を行うことにより刈取クラッチの入り作動を可能な状態となした後、操作ハンドルを操作し刈取主要部を左右スライドさせるようにするのである。
【0005】しかし、機体前進中の左右スライドでは、左右スライドが終了するまでの機体の走行距離がかなり長くなって、刈取作業が効率的に行えないことが生じるのであり、また機体の進行を停止させての左右スライドでは、先にインターロック作動を解除させるための面倒な操作が必要となって作業の能率性が損なわれるという不利が生じるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機体を前進走行させての作業中とか機体の停止状態であっても刈取主要部を簡易な操作により確実に左右スライドさせることを可能としたコンバインの刈取部左右スライド装置を提供するほか、この装置に使用される操作ハンドル周辺機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では次のようになす。即ち、先ず請求項1に記載した発明であるコンバインの刈取部左右スライド装置では、刈取主要部を機体本体部に対し左右スライドさせるものとした左右スライド駆動機構と、この左右スライド駆動機構の左右スライド動作を操縦するための操作ハンドルとを備えたコンバインにおいて、前記操作ハンドルの動作を検出するための検出器を設ける。
【0008】さらに詳細には、請求項2に記載したように、刈取主要部を機体本体部に対し左右スライドさせるものとした左右スライド駆動機構と、この左右スライド駆動機構の左右スライド動作を操縦するための操作ハンドルとを備えたコンバインにおいて、前記操作ハンドルの動作を検出するための検出器を設け、この検出器の検出信号により左右スライド駆動機構の左右駆動作動を規制するインターロック作動が解除される構成となす。
【0009】上記した各請求項の発明によれば、操作ハンドルの操作によりインターロック作動が自動的に解除されるものとなるのであり、従ってコンバインでの刈取作業中の機体の走行停止時であっても刈取主要部は操作ハンドルの操作のみにより左右スライドするものとなる。
【0010】また請求項3に記載した発明に係るコンバインの刈取部左右スライド装置では、刈取主要部への動力伝達経路の途中に設けられた刈取クラッチと、この刈取クラッチより末端側の動力伝達経路から動力を供給されて刈取主要部を機体本体部に対し左右スライドさせるものとした左右スライド駆動機構と、この左右スライド駆動機構の左右スライド動作を操縦するための操作ハンドルとを備えたコンバインにおいて、前記操作ハンドルの動作を検出するための検出器を設け、この検出器の検出信号により、刈取クラッチの入り作動を規制する状態が解除される構成となす。
【0011】この発明によれば、コンバインでの刈取作業中の機体走行停止時であって刈取クラッチがインターロック作動により切り状態に固定されているときでも、操作ハンドルを操作することにより、このインターロック作動が解除されて刈取クラッチの入り状態が得られ、刈取部への動力伝達経路にエンジンの動力が伝達され、この動力が左右スライド駆動機構に供給され、刈取主要部が左右へスライドされるものとなる。
【0012】この請求項の発明は次のように具体化できるのであって、即ち、請求項4に記載したように、左右スライド駆動機構と刈取クラッチより末端側の動力伝達経路とを嵌合式正逆回転切換クラッチ機構を介して連動連結させると共に嵌合式正逆回転切換クラッチ機構と操作ハンドルとを連係させ、操作ハンドルの操作変位により、先ず刈取クラッチが入り作動し次に嵌合式正逆回転切換クラッチ機構の入力側部位と出力側部位との嵌合による連動連結が行われる構成となす。
【0013】これによれば、嵌合式正逆回転切換クラッチ機構の入力側部位の回転中に、この入力側部位と出力側部位とが嵌合されて連動連結されるものなり、従ってこれら入力側部位と出力側部位とは円滑に嵌合するのである。
【0014】次に請求項5に記載した発明に係るコンバインの刈取部左右スライド装置の操作ハンドル周辺機構では、台部材に支軸を設け、この支軸にコンバインの刈取主要部を機体本体部に対し左右方向へスライド変位させるための操作ハンドルを揺動自在に装着すると共に、この操作ハンドルを中立位置に保持するためのスプリングを装着し、一方では操作ハンドルの揺動に関連して変位するものとしたカム部材を設け、さらにこのカム部材の変位に関連して入り切り作動される検出器を設けた構成となす。
【0015】この発明によれば、操作ハンドルの左右揺動により、請求項1〜4に記載した発明による作用が確実且つ安価に得られるものとなる。
【0016】この請求項の発明は次のように具体化できる。即ち、請求項6に記載したように、カム部材が2つの円弧面部を有すると共に、これら円弧面部の間に凹み部を形成されており、また検出器が接触子を有しており、操作ハンドルが中立位置にあるとき接触子が凹み部に位置して検出器は切り状態に保持され、また操作ハンドルが中立位置から何れかの側へ揺動されたとき接触子が円弧面部に押されて検出器は入り状態に保持される構成となす。
【0017】これによれば、検出器はカム部材と接触子との関係で機械的に入り切りされるのであり、従って操作ハンドルの支軸回りの揺動により所要の作動が確実に得られるものとなる。
【0018】また請求項7に記載したように、操作ハンドルの中立位置をスプリングの弾力の大きさに関連した支軸回り一定角度範囲となしてあり、操作ハンドルが中立位置から外れて検出器が入り状態になるとき、このときの操作ハンドルを中立位置に戻そうとする弾力が必要大きさとなる構成となす。
【0019】これによれば、操作ハンドルはその自由状態でスプリンブの弾力で中立位置に位置するものとなり、また操作ハンドルが中立位置にあるとき、操作ハンドルがその遊動範囲内で遊動しても検出器が入り切り作動するものとならず、また操作ハンドルに意図しない比較的小さな荷重が作用しても操作ハンドルは検出器を入り切り作動させるほどに揺動されないものとなり、刈取主要部の意図しない左右スライドは生じないのである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2は前記コンバインの平面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)に固設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)を内蔵する脱穀部、(7)は2条用の刈取部、(8)はフィードチェン(5)終端に連結させる排藁チェン(9)の終端を臨ませる排藁処理部、(10)はコンバインの各部を駆動するエンジン、(11)は揚穀筒(12)を介して脱穀部(4)から取出される穀粒を貯溜する籾タンク、(13)は運転席(14)及び運転操作部(15)を備える操縦部であり、刈取部(7)で刈取った穀稈を脱穀部(4)で脱穀処理するように構成している。
【0021】前記刈取部(7)について説明すると次のとおりである。即ち、図3〜図5に示すように、未刈穀稈をその各条列毎に分草する分草板(16)、この分草板を経て取入れられる未刈穀稈を起立させる引起タイン(17)を有する左右引起ケース(18)と、引起された穀稈の株元側及び穂先側を掻込む左右スターホイル(19)及び左右掻込ベルト(20)と、掻込時穀稈の株元側を切断する刈刃(21)と、これらを装設された左右及び中央の前後向き刈取フレーム(32)の後部を横連結パイプ(33)で連結した下部フレーム(Kf)などからなる刈取主要部(7a)を備えると共に、前記左右スターホイル(19)の掻込側に合流する2条分の穀稈の稈元側及び穂先側をフィードチェン(5)始端に搬送する縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)などの穀稈縦搬送部(7b)を備えている。
【0022】前記刈取主要部(7a)を特定横軸回りへ上下揺動させるための上下駆動機構と、前記刈取主要部(7a)を走行クローラ(2)、機台(3)及び脱穀部(4)などの機体本体部(Kh)に対し左右方向へスライド変位させるための左右スライド駆動機構との双方が混然一体状に形成されているのであって、具体的には次のようになされている。
【0023】即ち、図1〜図5に示すように、機台(3)上の前記脱穀部(4)前側から、機台(3)の前端に固設する走行ミッション(24)と左走行クローラ(2)の間を通して前方斜め下方に突出された刈取主フレーム(25)を設け、その刈取主フレーム(25)の上端(脱穀部(4)側)両側には機体左右方向の水平に刈取部(7)の上下回動軸である左右刈取入力ケース(26)(27)が同一軸芯上で突出固定されており、その左右刈取入力ケース(26)(27)を機台(3)の前端に立設固定する受台(28)に回転自在に支持させると共に、前記刈取主フレーム(25)の下端両側には左右刈取入力ケース(26)(27)と平行に左右支持パイプ(29)(30)が同一軸芯上で突出固定され、その支持パイプ(29)(30)に平行に一体連結させるガイドフレーム(31)を設け、そのガイドフレーム(31)に後部横連結パイプ(33)を左右のスライド変位自在に支持させると共に、左右支持パイプ(29)(30)内に前記刈取主フレーム(25)を貫通するめねじ付内筒(34)を回転自在に嵌合し、その内筒(34)に通すおねじであるスライドフレーム(35)の両端に前記後部横連結パイプ(33)の両端を一体連結させる。前記刈取主フレーム(25)と機台(3)間には刈取昇降シリンダ(43)が介設してあり、この刈取昇降シリンダ(43)の伸縮動作により、刈取主要部(7a)を左右刈取入力ケース(26)(27)を支点に上下揺動させ、また右刈取入力ケース(27)端部の刈取入力プーリ(44)に入力されるエンジン(10)の動力を、右刈取入力ケース(27)及び主刈取フレーム(25)内を通して内筒(34)のスライド駆動ギヤ(45)に伝達させ、その内筒(34)の正逆転駆動によるスライドフレーム(35)の左右スライド動作により、刈取主要部(7a)を左右に移動させるように構成している。
【0024】上記刈取主要部(7a)の詳細を説明すると、前記分草板(16)が各刈取フレーム(32)の先端に取付けられ、前記左右引起ケース(18)下部が左右の刈取フレーム(32)中間に立設固定する左右支持パイプ(36)に支持され、また前記スライドフレーム(35)の両端に左右ギヤケース(37)を介して左右引起パイプ(38)が立設固定され、その左右引起パイプ(38)上端の左右引起駆動ケース(39)に前記左右引起ケース(18)上部が支持され、前記右スターホイル(19)及び掻込ベルト(20)が右引起パイプ(38)中間部に組込む掻込駆動ケース(40)に支持され、前記左スターホイル(19)及び左掻込ベルト(20)が左引起パイプ(38)中間に連結する支持アーム(41)に支持され、前記刈刃(21)が横連結パイプに固設する刈刃台(42)に取付けられている。
【0025】また前記左刈取入力ケース(26)の中間部に刈取出力ケース(46)を左右に回動自在に取付け、その刈取出力ケース(46)と前記右引起パイプ(38)中間部に組込む刈取作業入力ケース(47)間に連結パイプ(48)を架設し、刈取主要部(7a)の左右スライド移動に追従して刈取出力ケース(46)から連結パイプ(48)を左右に回動させることにより、各刈取主要部(7a)の必要とする動力を刈取入力プーリ(44)から左右刈取入力ケース(26)(27)及び刈取出力ケース(46)及び連結パイプ(48)の内方を通して刈取作業入力ケース(47)に伝達するように構成している。
【0026】そして、右引起パイプ(38)中間部の刈取作業入力ケース(47)に入力される動力を刈取主要部(7a)の各部に伝達するもので、刈取作業入力ケース(47)から右引起パイプ(38)の内を通して右引起駆動ケース(39)及び掻込駆動ケース(40)に動力が分配伝達され、右引起ケース(18)の引起タイン(17)及び右スターホイル(19)及び掻込ベルト(20)を駆動し、左スターホイル(19)及び左掻込ベルト(20)を従動させると共に、掻込駆動ケース(40)から右引起パイプ(38)の内を通して右ギヤケース(37)に動力が伝達され、その右ギヤケース(37)から刈刃(21)の動力を取出し、また右ギヤケース(37)からスライドフレーム(35)の内を通して左ギヤケース(37)に動力が伝達され、その左ギヤケース(37)から左引起パイプ(38)内を通して左引起駆動ケース(39)に動力が伝達されて、左引起ケース(18)の引起タイン(17)を駆動するように構成している。
【0027】また前記刈取出力ケース(46)には穀稈縦搬送部(7b)の左右回動軸である縦軸ケース(52)と、穀稈縦搬送部(7b)の上下回動軸である横軸(53)とが略直角に一体的に設けられ、その縦軸ケース(52)を介して刈取出力ケース(46)を左刈取入力ケース(26)中間部に回転自在に連結すると共に、前記縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り終端側を駆動スプロケット(54)(55)及びスプロケット軸(56)を介して支持させる縦搬送駆動ケース(57)を設け、その縦搬送駆動ケース(57)を前記刈取出力ケース(46)の横軸(53)に回転自在に連結し、刈取主要部(7a)の昇降に追従させてこれと一体的に前記縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り始端側を左右刈取入力ケース(26)(27)を支点に昇降させると共に、刈取主要部(7a)の左右移動に追従させてこれと一体的に前記縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り始端側を縦軸ケース(52)を支点に左右に移動させるように構成している。
【0028】そして前記縦軸ケース(52)は、縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り始端側を略水平に左右移動させるように、左刈取入力ケース(26)に対して正面視で略直角に設けられ、刈取主要部(7a)の掻込位置に対する縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り始端側の穀稈受継高さを一定維持するように構成している。
【0029】さらに、前記縦軸ケース(52)は、縦搬送チェン(22)の送り終端側を前記フィードチェン(5)の送り始端の穀稈受継ぎ面(5a)に対して平行移動させるように、その穀稈受継ぎ面(5a)に対して側面視で略直角に設けられ、フィードチェン(5)の穀稈受継ぎ面(5a)に対する縦搬送チェン(22)の穀稈受継ぎ高さを一定維持するように構成している。
【0030】また前記縦搬送駆動ケース(57)のスプロケット軸(56)を横軸(53)内、縦軸ケース(52)内及び左右刈取入力ケース(26)(27)内の伝動部材を介して、刈取入力プーリ(44)を一端に軸支させた刈取入力軸(67)に連動連結し、縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)を駆動するように構成している。そして一方では縦軸ケース(52)内の伝動部材を、刈取出力ケース(46)内の伝動部材を介して連結パイプ(48)内の伝動部材(68)に連動連結している。
【0031】前記右引起パイプ(38)に対して回転自在に設けた前記刈取作業入力ケース(47)からは支持パイプ(69)を突出させ、その支持パイプ(69)に連結パイプ(48)の出力側を摺動自在に嵌合させると共に、刈取主要部(7a)の直線的な左右移動に追従させて前記連結パイプ(48)をこの出力側で伸縮させ、この伸縮に伴って連結パイプ(48)内の伝動部材(68)の有効伝動長さをこの入力側で伸縮させ、これら連結パイプ(48)及び伝動部材(68)による有効伝動長さ調節を行うように構成している。なお、前記右引起パイプ(38)の掻込駆動ケース(40)より下側は、水平パイプ(50)及びギヤケース(51)を介して機体右側に振った状態で垂下され、右スターホイール(19)及び右掻込ベルト(20)と干渉しないように形成されている。
【0032】次に刈取部(7)の動力伝達経路の詳細構造について説明する。図3〜図6に示すように、刈取入力ケース(27)の中心部に設けられた刈取入力軸(67)の右端に、機台(3)上に設けたエンジン(10)の回転を伝達される刈取入力プーリ(44)を固定し、前記縦軸ケース(52)及び刈取出力ケース(46)の内方には刈取入力軸(67)にベベルギヤ(70)を介して連動連結させた縦軸(71)と、この縦軸(71)に固定されたベベルギヤ(72)と、このベベルギヤ(72)(72)に噛み合わされて回転のみ自在となされたベベルギヤ(73)を配置し、一方では前記縦軸ケース(52)の左端に張出し状且つ横軸(53)及び縦軸(71)回りの回転自在に接続された縦搬送駆動ケース(53)を設け、この駆動ケース(53)の内方に前記ベベルギヤ(72)に結合された縦搬送横駆動軸(74)を設け、この縦搬送横駆動軸(74)の左端と、穀稈縦搬送部(7b)の後端部に配設された前記略縦向きのスプロケット軸(56)とをベベルギヤ(75)(75)を介して連動連結させ、このスプロケット軸(56)の上端に上部搬送タイン(23)の入力部をなす駆動スプロケット(55)を固定し、このスプロケット軸(56)の下端に縦搬送チェーン(22)の入力部をなす駆動スプロケット(54)を固定している。
【0033】また、前記ベベルギヤ(73)の中心に透設された多角形摺動孔に連結パイプ(48)及び支持パイプ(69)内に設けられた伝動部材(68)の後端部を軸方向変位のみ自在に嵌挿させると共に、伝動部材(68)の前端部を右引起パイプ(38)内方に設けられた上側右引起伝動軸(76)に、ベベルギヤ(77)(77)を介して連動連結させている。
【0034】そして、上側右引起伝動軸(76)の上端は、右引起ケース(18)の右引起駆動ケース(39)内に設けられた右引起駆動軸(78)と、ベベルギヤ(79)(79)を介して連動連結させ、一方、上側右引起伝動軸(76)の下端は右引起パイプ(38)の長さ途中に形成されたギヤケース(50a)内に設けられたベベルギヤ(80)(81)(82)や水平パイプ(50)内の伝動部材(83)やギヤケース(51)内のベベルギヤ(84)(84)を介して、右引起パイプ(38)の下部内に設けられた下側右引起伝動軸(85)の上端と連動連結させると共に、1つの平歯車(81)から傾斜駆動軸(86)を延出させてこの駆動軸先端部をネジ歯車機構(87)を介して右側の掻込みベルト(20)やスターホイール(19)に連動連結させ、そして下側右引起伝動軸(85)の下端近傍をベベルギヤ(88)(88)を介して左右向きのスライドフレーム(35)内の左右向き伝動軸(89)の右端に連動連結させると共に、下側右引起伝動軸(85)の下端と刈刃(21)とをクランク機構(90)を介して連動連結させている。なお、左側のスターホイール(19)や掻込みベルト(20)は右側のスターホイール(19)に連動連結させている。
【0035】そして左右向き伝動軸(89)の左端はベベルギヤ(91)(91)を介して左引起パイプ(38)内の左引起伝動軸(92)の下端を連動連結させ、この左引起伝動軸(92)の上端は、左引起ケース(18)の左引起駆動ケース(39)に設けられた左引起駆動軸(92)と、ベベルギヤ(93)(93)を介して連動連結させている。
【0036】刈取入力ケース(27)と刈取主フレーム(25)との結合箇所には嵌合式正逆回転切換クラッチ機構(94)が設けてあり、この嵌合式正逆回転切換クラッチ機構(94)を介して刈取入力軸(67)の回転が前記スライド駆動ギヤ(45)に伝達されるようになされている。
【0037】この嵌合式正逆回転切換クラッチ機構(94)は、図6〜図8に示すように、刈取入力軸(67)に回転自在に軸支して固定爪(a1)(a2)を設ける正転用ベベルギヤ(95a)及び逆転用ベベルギヤ(95b)と、これらベベルギヤ(95a)(65b)の固定爪(a1)(a2)に嵌合される原動爪(b1)(b2)を有するクラッチ車(96)と、このクラッチ車(96)を左右へ摺動させるシフタ(97)と、二つのベベルギヤ(95a)(95b)に同時に噛み合わされた出力用ベベルギヤ(98)とを備え、このベベルギヤ(98)を、刈取主フレーム(25)内に位置され下端にスライド駆動ギヤ(45)の固定されたスライド駆動軸(99)の上端に支持させ、クラッチ車(96)が右側へ移動されたとき固定爪(a1)と原動爪(b1)が嵌合して刈取入力軸(67)の回転が出力用ベベルギヤ(98)に伝達されてスライド駆動軸(99)が正転し、逆にクラッチ車(96)が左側へ移動されたとき固定爪(a2)と原動爪(b2)が嵌合して刈取入力軸(67)の回転が出力用ベベルギヤ(98)に伝達されてスライド駆動軸(99)が逆転する構成となしてある。
【0038】そして、図8〜図10に示すように、嵌合式正逆回転切換クラッチ機構(94)のシフタ(97)は、刈取主フレーム(25)の上端開口に固定された蓋板(100)に組み付けられ、図2に示す操縦部(13)のサイドコラム(101)に設けられた操作ハンドル(102)とワイヤ(103)(103)を介して連結されている。この際、(104)は蓋板(100)に設けたボス(105)に回転可能に挿通させたシフトシャフト、(106)はシフトシャフト(104)の先端に固定してクラッチ車(96)に先端側を係合されたシフトフォーク、(107)はシフトシャフト(104)の先端に中間部を係合軸支して両端にワイヤ(103)(103)を連結されるクラッチ入力アーム、(108)はクラッチ入力アーム(107)に一体状に固定された作用棒(109)の先端を当接させてこのクラッチ入力アーム(107)を中立位置に保持する中立保持バネである。
【0039】上記のような構成となされた刈取部(7)の刈取入力プーリ(44)には図6に示すように、エンジン(10)の回転が脱穀部(4)を経た後、刈取クラッチ(110)を経て伝達されるようになされているのであり、この刈取クラッチ(110)は、脱穀部(4)からエンジン(10)の回転を伝達される脱穀部側伝動ケース(111)に設けられた回転駆動軸(112)に固定された原動側プーリ(113)と、刈取入力プーリ(44)とに無端状の伝動ベルト(114)を掛け回すと共に、この伝動ベルト(114)を緊張弛緩させるためのテンションプーリ(115)を設け、このテンションプーリ(115)をテンション用モータ(116)により伝動ベルト(114)を緊張させる位置とそれを弛緩させる位置との間で移動させるものとなしてある。
【0040】上記テンション用モータ(116)は操縦部(13)のサイドコラム(101)に設けられたモータ用スイッチを入り切りさせるための操作レバー(117)の操作により作動されるものとなされており、操作レバー(117)をクラッチ入り位置に保持するとテンションプーリ(115)が伝動ベルト(114)を緊張させる位置に移動されて原動側プーリ(113)の回転が刈取入力プーリ(44)に伝達され、また操作レバー(117)をクラッチ切り位置にするとテンションプーリ(115)が伝動ベルト(114)を弛緩させる位置に移動されて原動側プーリ(113)の回転は刈取入力プーリ(44)に伝達されなくなるように構成されている。
【0041】このテンション用モータ(116)の回転制御回路(KCC)にはインターロックが組み込まれており、このインターロックは、エンジン(10)を始動した後、図2に示す主変速操作レバー(118)を一旦、機体前進側へ揺動操作した後は、たとえ刈取クラッチ(110)の操作レバー(117)をクラッチ入り位置に保持させていても、主変速操作レバー(118)を機体前進側へ揺動しない限り、刈取クラッチ(110)が切り状態に保持されるようにテンション用モータ(116)の作動を規制するものとなされている。
【0042】次に操作ハンドル(102)の周辺構造について説明する。図2、図11及び図12に示すように、サイドコラム(101)の内方に台部材(119)をサイドコラム(101)と同体状の縦向きに設け、この台部材(119)に支軸(120)を突設し、この支軸(120)に操作ハンドル(102)の支持筒部材(121)を揺動自在に外嵌し、また操作ハンドル(102)の元部にアーム部材(122)を固着すると共に、アーム部材(122)の各端部に固着された結合ピン(122a)(122b)に図10に示すクラッチ入力アーム(107)の各端部から延出されたワイヤ(103)(103)と連結している。
【0043】アーム部材(122)の背面には係合ピン部材(123)を台部材(119)側へ向けて突設すると共に、台部材(119)には係止ピン部材(124)をアーム部材(122)側へ向けて突設し、一方ではスプリングの一種をなすコイルバネ(125)を形成し、このコイルバネ(125)のコイル部(c1)を操作ハンドル(102)の支持筒部材(121)に外嵌させると共に、コイルバネ(125)の両端部をなす一対の直状張出部(c2)(c2)を前記係合ピン部材(123)と係止ピン部材(124)の両側に位置させ、操作ハンドル(102)が自由状態にあるときは、操作ハンドル(102)がコイルバネ(125)の弾力でこれの揺動範囲の略中央位置に強制的に保持されるようになしてある。
【0044】操作ハンドル(102)の支持筒部材(121)の下部にはカム部材(126)を固着し、このカム部材(126)の近傍となる台部材(119)箇所にはカム部材(126)の変位に関連して入り切り作動される検出器(127)としてのマイクロスイッチが設けてある。カム部材(126)は2つの円弧面部(d1)(d1)を有すると共に、これら円弧面部(d1)(d1)の間に凹み部(d2)を形成されたものとなされ、また検出器(127)はカム部材(126)側に付勢されてカム部材(126)に近接離反するように動作する接触子(128)を有し、操作ハンドル(102)が中立位置(p0)にあるときには接触子(127)が凹み部(d2)に位置して検出器(128)が切り状態に保持され、また操作ハンドル(102)が中立位置(p0)から何れかの側へ揺動されたときには接触子(128)が円弧面部(d1)(d1)に押されて検出器(127)が入り状態に保持される構成となしている。検出器(127)の入り状態では前記刈取クラッチ(110)に関連した既述のインターロック作動が解除され主変速操作レバー(118)の操作位置の如何に拘わらず刈取クラッチ(110)は操作レバー(117)により自在に入り切り作動される状態となるように構成している。また操作ハンドル(102)はカム部材(126)の円弧面部(d1)が検出器(127)の接触子(128)を押圧したその揺動位置からさらに適当角度だけ揺動された後にその右スライド位置(p1)又は左スライド位置(p2)に到達するようになされている。
【0045】操作ハンドル(102)の中立位置(p0)はコイルバネ(125)の弾力に関連した支軸(120)回りの一定角度範囲となすのであり、この一定角度範囲は、操作ハンドル(102)が中立位置(p0)から外れて検出器(127)が入り状態になるときに操作ハンドル(102)を中立位置(p0)に戻そうとする弾力が必要大きさとなるように決定される。ここに、必要大きさとは作業者の衣服などが誤って操作ハンドル(102)に触れたときなどに生じる比較的小さな力によって検出器(127)の入り切り作動が生じることのないように対抗し得るに足るものである。図11中(129)はワイヤ(103)(103)の変位を案内するための撓み管である。
【0046】上記のように構成した本実施例のコンバインで刈取作業をする際は、左走行クローラ(2)によって未刈穀稈を踏まないように、刈取主要部(7a)及び縦搬送部(7b)を左側のスライド終端位置に位置させて通常の刈取作業を行うようになし、また中割作業時には、刈取主要部(7a)を右側のスライド終端位置までスライドさせて、左右走行クローラ(2)によって未刈穀稈を踏むのを防止し、また畦際刈作業時には、刈取主要部(7a)を畦側のスライド終端位置までスライドさせて、畦側の走行クローラ(2)がその畦に乗上げるのを防止するようになし、さらに刈取主要部(7a)の左右スライド調節により未刈穀稈列に対する条合せを行うようになす。
【0047】そして、エンジン(10)を始動させて主変速操作レバー(118)を機体前進側へ操作した後は刈取クラッチ(110)に関連したインターロックが作動状態となるが、この状態の下で機体進行を停止させて刈取主要部(7a)を左右へスライドさせるときは、主変速操作レバー(118)を中立位置(走行停止位置に操作し、次に刈取クラッチ(110)の操作レバー(117)を入り位置に保持させた状態の下で、操作ハンドル(102)を左右何れかの側へ操作する。
【0048】いま、刈取主要部(7a)を機体右側へ変位させたいときは、操作ハンドル(102)を右側スライド位置(p1)に揺動させるのである。操作ハンドル(102)に適当大きさの右向き操作力が付与されたとき、操作ハンドル(102)はコイルバネ(125)の弾力に抗して中立位置(p0)を過ぎた位置まで揺動され、カム部材(126)の円弧面部(d1)が検出器(127)を入り作動させ、刈取クラッチ(110)に関連したインターロック作動が解除される。これにより、テンション用モータ(116)がクラッチ入り側へ回転作動し、刈取クラッチ(110)は入り状態となり、刈取部主要部(7a)への動力伝達経路にエンジン(10)の回転が伝達される。しかし、検出器(127)の入り作動時点では、まだアーム部材(122)の揺動量が十分でないために、シフタ(97)によるクラッチ車(96)の刈取入力軸(67)上での右向き変位量が少なくて、その原動爪(b1)は正転側ベベルギヤ(95a)の固定爪(a1)に嵌合しておらず、クラッチ車(96)は単に刈取入力軸(67)と同体状に回転している状態となる。
【0049】そして操作ハンドル(102)にさらに大きな右向き操作力が継続して付与されると、操作ハンドル(102)はコイルバネ(125)の弾力に抗して右スライド位置(p1)に到達しこの位置(p1)を保持される。この状態ではクラッチ車(96)はシフタ(97)により刈取入力軸(67)上で必要量だけ右向き変位されてその原動爪(b1)が正転側ベベルギヤ(95a)の固定爪(a1)に嵌合した状態となり、エンジン(10)の回転は正転用ギヤ(95a)を介して正転状態でスライド駆動ギヤ(45)に伝達され、これにより刈取主要部(7a)は機体本体部(Kh)に対しスライド駆動ギヤ(45)の回転量に応じた距離だけ右方へスライド駆動される。
【0050】刈取主要部(7a)の右方スライドにより刈取主要部(7a)が予定位置に達したときは、操作ハンドル(102)にこの時点まで付与していた右向き操作力を解除するのであり、これにより操作ハンドル(102)は自由状態となりコイルバネ(125)の弾力で中立位置(p0)まで瞬時に復帰され、この際、先ずクラッチ車(96)の原動爪(b1)が正転用ギヤ(95a)の固定爪(a1)から離脱して、エンジン(10)からスライド駆動ギヤ(45)への回転伝達が遮断され、次に検出器(127)が切り作動して刈取クラッチ(110)に関連したインターロック作動が復帰されるのであり、この復帰により、テンション用モータ(116)が切り側へ向けて作動し、刈取クラッチ(110)は切り状態となり、刈取主要部(7a)への動力伝達経路への回転伝達は遮断される。
【0051】上記したように刈取主要部(7a)のスライド作動におけるクラッチ車(96)の原動爪(b1)と正転用ベベルギヤ(95a)の固定爪(a1)との嵌合離脱はクラッチ車(96)の回転作動状態で行われるのであり、このことが刈取入力軸(67)とクラッチ車(96)との回転伝達の断続を円滑に行わせる上で寄与するものとなる。
【0052】一方、刈取主要部(7a)を機体左側へ変位させたいときは、それを機体右側へ変位させるときの既述の操作と対称的な操作を行うのであり、これにより刈取主要部(7a)を機体右側へ変位させるときの既述の作動と対称的な作動が行われるのである。
【0053】上記したところから明らかなように、本実施例のコンバインでは、刈取クラッチ(110)に係るインターロック作動を解除するための格別のレバー操作を必要とすることなく、単に刈取主要部(7a)を左右スライドさせるための操作ハンドル(102)の操作のみで機体進行停止中に刈取主要部(7a)を左右方向の任意位置に駆動変位させることが可能となるのである。なお、作業中には通常では操作レバー(117)は常に入り状態に保持されている。
【0054】
【発明の効果】上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。即ち、請求項1記載の発明によれば、操作ハンドルの操作に関連して任意な処理を行わせることができるのであり、例えば、コンバインの刈取作業中の機体の走行停止時に刈取主要部の左右スライドが規制される構造であっても、操作ハンドルの操作のみで刈取主要部を簡易迅速に左右方向へスライド駆動させることができ、作業の効率化を図ることができるものである。
【0055】請求項2記載の発明によれば、操作ハンドルの操作により刈取主要部の左右スライドを規制するように作用するインターロック作動が自動的に解除されるものとなり、従ってコンバインでの刈取作業中の機体の走行停止時であっても刈取主要部を簡易迅速に左右方向へスライド駆動させることができ、刈取作業の効率化を図ることができるものである。
【0056】請求項3記載の発明によれば、コンバインでの刈取作業中の機体走行停止時に刈取クラッチがインターロック作動により切り状態に固定されているときでも、操作ハンドルを操作することにより、刈取主要部への動力伝達経路に供給されるエンジンの動力で刈取主要部を左右方向へスライド駆動することができる。
【0057】請求項4記載の発明によれば、嵌合式正逆回転切換クラッチ機構の回転伝達断続作動が入力側部位(クラッチ車)の回転状態で行わるようになり、これにより嵌合式正逆回転切換クラッチ機構における入力側部位(クラッチ車)と出力側部位(正転用ベベルギヤ又は逆転用ベベルギヤ)の回転伝達の断続を円滑に行わせることができる。
【0058】請求項5記載の発明によれば、操作ハンドルの左右揺動により請求項1〜4に記載した発明における作用を確実且つ安価に得ることができる。請求項6記載の発明によれば、検出器がカム部材と接触子との関係で機械的に入り切りされるため、操作ハンドルの支軸回りの揺動により確実に検出器の入り切り作動に関連した所要の作動を得ることができるものである。
【0059】請求項7記載の発明によれば、操作ハンドルをその自由状態でスプリンブの弾力により中立位置に安定的に位置させることができ、また操作ハンドルが中立位置にあるとき、操作ハンドルがその遊動範囲内で遊動しても検出器が入り切り作動するのを簡易に阻止することができ、また操作ハンドルに意図しない比較的小さな力が作用しても操作ハンドルが大きく揺動されないものとなって、意図しない刈取主要部の左右スライドを有効に防止することができるものである。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成13年3月14日(2001.3.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−262632(P2002−262632A)
【公開日】 平成14年9月17日(2002.9.17)
【出願番号】 特願2001−71500(P2001−71500)