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【発明の名称】 草刈りにおける飛散防止装置及び方法
【発明者】 【氏名】景山 敏

【要約】 【課題】路側帯等の草刈りによる飛散物を受け止めて道路上を走行している車両や歩行者の安全を図る。

【解決手段】車輪を懸架するフレームに、道路側方で行われている草刈りによる飛散物を遮蔽する遮蔽体を衝立状に取り付けたことを特徴とする草刈りにおける飛散防止装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車輪を懸架するフレームに、道路側方で行われている草刈りによる飛散物を遮蔽する遮蔽体を衝立状に取り付けたことを特徴とする草刈りにおける飛散防止装置。
【請求項2】 車輪を懸架するフレームに代えて自走車両又は手押し車が用いられる請求項1の草刈りにおける飛散防止装置。
【請求項3】 遮蔽体が網状体、孔あき板、無孔板のいずれかである請求項1又は2の草刈りにおける飛散防止装置。
【請求項4】 請求項1〜3いずれかの飛散防止装置を草刈が行われている側方で、草刈りの速度に合わせて進行させることを特徴とする草刈りにおける飛散防止方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、草刈りにおける飛散防止装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路側方の路側帯等に生えた草は適宜草刈りを行うが、この草の中には種々の遺棄物が捨ててあるから、これらが草刈刃に跳ねられて道路上に飛散して来る。勿論、草刈機自体には飛散防止構造が施されているが、これらでは防ぎきれないことがある。飛散物のうち、缶や瓶或いは紙製パック等は重いから、これらは相当のスピードで飛んで来てあたかも凶器となる。このため、これらが道路上を走行している車両等に当たると、これを傷付け、場合によってはガラスを割って人を傷付けることがある。又、道路上を歩行している歩行者は更に危険である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、草刈り作業者は非常に気を使い、能率を上げることができない。又、車両の通行の少ない早朝等に作業を行ったりして厳しい労働条件を強いられる。本発明は、このような課題を解決するものであり、安価で簡単な構造の装置で確実に飛散を防止できるようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、車輪を懸架するフレームに、道路側方で行われている草刈りによる飛散物を遮蔽する遮蔽体を衝立状に取り付けたことを特徴とする草刈りにおける飛散防止装置を提供したものである。これによると、請求項4に記載した、飛散防止装置を草刈が行われている側方で、草刈りの速度に合わせて進行させることで、たとえ、飛散物が飛んで来ても、遮蔽体がこれを遮るから、安全が図られる。そして、このための構成としては、車輪を懸架するフレームに遮蔽体を取り付けるのみでよいから、非常に安価に製作できる。
【0005】以上は、専用機としての飛散防止装置であるが、請求項2に記載の、フレームに代えて自走車両又は手押し車にすれば、アタッチメント式に取り付けられるものとなり、更に安価なものとなる。又、遮蔽体としては、請求項3に記載の、遮蔽体が網状体、孔あき板、無孔板のいずれかが考えられる。このうち、網状体や孔あき板は風を通してその抵抗を受けないものとなって好ましいが、中でも、樹脂製のネットによれば、重量も軽いものとなる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の第一の実施の形態を示す飛散防止装置の側面図、図2は同じく背面図であるが、本例のものは、フレーム1と、フレーム1を支える車輪2と、フレーム1に取り付けられる遮蔽体3とからなる。このうち、フレーム1は、台板4の上に間に横桟5で張られる四角形の枠体6を左右に二列立設したものである。又、横桟5のうちの後部にあるものは、やや後方に突出させて作業者が押すときに手で握る手押しバー7に構成している。このフレーム1は、木材や樹脂又は金属で製作されるが、中でも、アルミ製のものは、強くて軽量で好ましい。
【0007】車輪2は、台板4の裏面に取り付けられるそれぞれ左右二輪の前輪2aと後輪2bとからなるが、停止させたときにその固定を強化するためにブレーキ付きのものが好ましい。又、後輪2bは、操向性を良くするためにキャスター機能を持ったものが好ましい。遮蔽体3は、枠体6の表面に衝立状に取り付けられるものであるが、本例では、樹脂製のネット3aを枠体6に張り掛けている。
【0008】具体的には、左右それぞれの枠体6の外側面に適当間隔でフック8を取り付け、これにネット3aを係止している。装着操作が容易である利点がある。尚、ネット3aは、左右どちらかの一列であってもよい。このネット3aの網目は十分に小さいのが適する。瓶等が細かく割れて飛散して来ることもあるし、草刈刃が破断して飛んで来ることもあるから、これらを遮蔽するためである。尚、ネット3aにすれば向こう側が透けて見える利点もある。
【0009】ところで、道路に面した路側帯や堤防の法面の草を刈るとき(草刈装置の種類は問わない)、遺棄物を跳ね飛ばして道路上を走行している車両や歩行者に危害を加えることがあるのは上述したとおりである。そこで、上記した飛散防止装置によると、草刈りを行っている側方にこの飛散防止装置を位置させ(勿論、車両の走行に邪魔にならないように道路の端に位置させる)、草刈りの速度に合わせて進行させればよい。
【0010】これにより、仮に缶や瓶の飛散物が飛んで来ても、遮蔽体3が受け止めて下に落とすから、道路上まで届かない。この点で、遮蔽体3はある程度の大きさのものが必要であり、特に高さについては、法面等の草刈りでは、飛散物が下から飛んで来ることもあるから、十分に必要である。一般に、2m×2m程度あれば十分である。更に、風等によってフレーム1が不安定になることがあるから、台板4の上に砂袋等のウェイト9を載せておくのが適する。
【0011】この場合、遮蔽体3は左右二列に設けられているから、たとえ、飛散物が粉砕されて一つの遮蔽体3を通り抜けたとしても、残りの遮蔽体3で受け止める確率が高くなる。又、草刈りをする位置が道路の左側か右側か、草刈りの進行が手前側からか向こう側からかによって飛散防止装置が道路の左右どちら側に位置するかかが違ってくることになるが、これによると、そのどちらにも対応できることになる。
【0012】図3は本発明の第二の実施の形態を示す飛散防止装置の背面図、図4は側面図であるが、本例のものは、車輪付きのフレームに代えて自走車両(トラック)10を用いたものである。即ち、遮蔽体3をトラック10の荷台11に止め付けたものである。このため、縦部12aと横部12b(12cは補強材)とで背面視L形をしたステー12を製作し、これをトラック10の荷台11に載せて固定するとともに、ステー12の上端から何本かのアーム13を外方に突出させ、このアーム13にフック14を前後二列で吊支し、このフック14にネット3bの上端を張り掛けたものである。
【0013】この場合、荷台11から下方の二枚のネット3bの間にマット体15を挟み、マット体15の両側面にフック16を取り付けてネット3bの下端をこのフック16に係止している。こうすると、ネット3bはマット体15の自重で張られることになって下端はフリーになるが、このネット3bは飛散物を受け止めるだけであるから、これで十分である。尚、マット体3bを使用したのは、トラック10を傷付けないためである。この他、図示は省略するが、ステー12からアームのようなものを垂下させてこれにフックを取り付け、このフックにネット3bを係止して固定式にしてもよい。
【0014】ところで、本例におけるステー12の固定は、ステー12の縦部12aを煽り17に沿わせ、煽り17に設けられているフック18を利用してロープ等19で括り付けるとともに、一方の煽り17のフック18と縦部12aの上部もロープ等20で張る構造をとっている。操作を容易にするためであるが、勿論、これに限定されない。更に、本例では、ネット3bを荷台11の左側面(進行方向から見て)に張っているが、ステー12の向きを変えることで右側面にも張ることができる。
【0015】図5は本発明の第三の実施の形態を示す飛散防止装置の側面図、図6は正面図であるが、本例のものは、車輪付きのフレームに代えて既製の手押し車21を利用したものである。手軽性を重視したものである。この場合の遮蔽体3の取付けは、手押し車21の台板22の上にL字形をした取付具23を固定し、これに遮蔽体3を沿わせてボルト等24で取り付けている。このとき、バランスが悪いようであれば、取付具23と反対側の台板22の上にバランスウェイト25のようなものを載せておけばよい。尚、本例の遮蔽体3は、剛性のある孔あき板又は無孔板3cを使用している。
【0016】以上は、本発明の基本的な実施の形態であるが、本発明はこの他に種々改変された形態をとることがある。例えば、遮蔽体は、フレーム又は車両の中央に設けられる一枚物であってもよいし、安全性の見地から後方の作業者又は運転席までを覆うものであってもよい。更に、このとき、孔あき板又は無孔板を使用するものでは、少なくとも、作業者又は運転席の部分は透明にするのが草刈り作業を視認できて好ましい。この点で、透明なアクリル板のようなものは好ましい。
【0017】
【発明の効果】以上、本発明に係る飛散防止装置によれば、遮蔽体を取り付けたフレーム又は車両を草刈作業の側方の道路上で、草刈りの速度に合わせて進行させることで、草刈刃によって跳ね飛ばされた来た缶、瓶、紙製パックといった飛散物が道路上の車両や歩行者に当たることを阻止できる。この場合において、飛散防止装置は、フレーム又は車両に簡単な構造の遮蔽体を取り付けたものであるから、安価に製作できる。
【出願人】 【識別番号】501084950
【氏名又は名称】景山 敏
【出願日】 平成13年3月1日(2001.3.1)
【代理人】 【識別番号】100088993
【弁理士】
【氏名又は名称】板野 嘉男
【公開番号】 特開2002−253023(P2002−253023A)
【公開日】 平成14年9月10日(2002.9.10)
【出願番号】 特願2001−56359(P2001−56359)