| 【発明の名称】 |
コンバインの縦搬送部 |
| 【発明者】 |
【氏名】嶋田 耕治郎
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| 【要約】 |
【課題】縦搬送チェンと挟扼ガイド部との間に詰まった刈取穀稈などを新規な構造により簡易に除去できるようにする。
【解決手段】縦搬送チェン(22)と挟扼ガイド部(79)とで刈取穀稈の株元部を挟持して刈取部の下寄り位置から脱穀部のフィードチェン(5)まで搬送するものとしたコンバインの縦搬送部において、縦搬送チェン(22)に対し一定相対配置となされた支持部材(59)に挟扼ガイド部(79)を平行リンク機構(78)を介して縦搬送チェン(22)に対する近接離反自在に装着すると共に挟扼ガイド部(79)を縦搬送チェン(22)へ向けて弾圧するためのバネ部材(89)を設け、さらにこのバネ部材(89)の弾圧力を消失させるための操作部(89b)を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦搬送チェンと挟扼ガイド部とで刈取穀稈の株元部を挟持して刈取部の下寄り位置から脱穀部のフィードチェンまで搬送するものとしたコンバインの縦搬送部において、縦搬送チェンに対し一定相対配置となされた支持部材に挟扼ガイド部を平行リンク機構を介して縦搬送チェンに対する近接離反自在に装着すると共に挟扼ガイド部を縦搬送チェンへ向けて弾圧するためのバネ部材を設け、さらにこのバネ部材の弾圧力を消失させるための操作部を設けたことを特徴とするコンバインの縦搬送部。 【請求項2】 縦搬送チェンと挟扼ガイド部とで刈取穀稈の株元部を挟持して刈取部の下寄り位置から脱穀部のフィードチェンまで搬送するものとしたコンバインの縦搬送部において、縦搬送チェンに対し一定相対配置となされた支持部材に挟扼ガイド部を平行リンク機構を介して縦搬送チェンに対する近接離反自在に装着すると共に挟扼ガイド部を縦搬送チェンへ向けて弾圧するためのバネ部材を設け、このバネ部材は位置変更操作可能となされた操作部を有するものとなし、この操作部の位置変更操作によりバネ部材の弾圧力が消失することを特徴とするコンバインの縦搬送部。 【請求項3】 平行リンク機構が前記支持部材と同体状に保持された複数の支持軸を有すると共に、これら各支持軸回りに揺動されるアーム部材を備えており、このアーム部材は挟扼ガイド部が縦搬送チェンに最接近した状態でその挟扼ガイド部側の端部が支持軸に対し縦搬送部搬送方向後寄り側に位置した傾斜状になされると共に前記挟扼ガイド部側の端部が縦搬送部の搬送方向後側へ揺動変位することにより挟扼ガイド部を縦搬送チェンから離反作動させるように作用する構成を特徴とする請求項2記載のコンバインの縦搬送部。 【請求項4】 バネ部材をアーム部材に前記支持軸回りの揺動力を付与するものとしたコイルバネとなすと共に、このコイルバネの一端部を延長して操作部となし、この操作部が前記支持部材と同体状部位に形成された掛止部に掛け止められたとき、挟扼ガイド部が縦搬送チェンに向けて弾圧された通常使用状態となり、操作部が掛止部から外されたとき、バネ部材の弾圧力が消失して挟扼ガイド部が縦搬送チェンに対し近接離反自在となる構成を特徴とする請求項3記載のコンバインの縦搬送部。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの縦搬送部に関する。 【0002】 【従来の技術】縦搬送チェンと挟扼ガイド部とで刈取穀稈の株元部を挟持して刈取部の下寄り位置から脱穀部のフィードチェンまで搬送するものとした縦搬送部を備えたコンバインは存在している。 【0003】この種のコンバインで稲などを収穫すると、縦搬送部からフィードチェンへの刈取穀稈の継送が円滑に行われないため、縦搬送部での刈取穀稈の後方への搬送流れが停滞し、この停滞中に刈取穀稈が縦搬送部の前部から送り込まれるため、或いは一時的に過多量の穀稈などが刈取部で刈り取られて縦搬送部に送り込まれるため、縦搬送部の縦搬送チェンと挟扼ガイド部との間に刈取穀稈などが詰まることがある、このように詰まった刈取穀稈などはその後の縦搬送部による穀稈搬送を損ねる要因をなす。従って、縦搬送部に刈取穀稈などが詰まったときは、これを取り除く必要がある。この取除き処理を簡易に行えるものとした技術は特許第2875708号公報などに開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、縦搬送チェンと挟扼ガイド部との間に詰まった刈取穀稈などを新規な構造により簡易に除去し得るものとしたコンバインの縦搬送部を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では次のようになす。即ち、請求項1に記載した発明では、縦搬送チェンと挟扼ガイド部とで刈取穀稈の株元部を挟持して刈取部の下寄り位置から脱穀部のフィードチェンまで搬送するものとしたコンバインの縦搬送部において、縦搬送チェンに対し一定相対配置となされた支持部材に挟扼ガイド部を平行リンク機構を介して縦搬送チェンに対する近接離反自在に装着すると共に挟扼ガイド部を縦搬送チェンへ向けて弾圧するためのバネ部材を設け、さらにこのバネ部材の弾圧力を消失させるための操作部を設ける。 【0006】この発明によれば、操作部材が小さな手操作力で操作されることによりバネ部材の弾圧力が消失して、挟扼ガイド部が平行リンク機構を介して縦搬送チェンに対しバネ部材の弾圧力を受けることなく近接離反するものとなり、また平行リンク機構は縦搬送チェンに対し任意距離だけ離反された挟扼ガイド部を常に縦搬送チェンの搬送経路部分に平行に保持するものとなる。従って、縦搬送チェンと挟扼ガイド部との間に詰まった穀稈などは一人作業によっても簡便且つ円滑に除去されるのである。 【0007】請求項2に記載した発明では、縦搬送チェンと挟扼ガイド部とで刈取穀稈の株元部を挟持して刈取部の下寄り位置から脱穀部のフィードチェンまで搬送するものとしたコンバインの縦搬送部において、縦搬送チェンに対し一定相対配置となされた支持部材に挟扼ガイド部を平行リンク機構を介して縦搬送チェンに対する近接離反自在に装着すると共に挟扼ガイド部を縦搬送チェンへ向けて弾圧するためのバネ部材を設け、このバネ部材は位置変更操作可能となされた操作部を有するものとなし、この操作部の位置変更操作によりバネ部材の弾圧力が消失する構成となす。この発明によれば、バネ部材が操作部材を有することから、バネ部材の弾圧力を消失させるための機構が構造簡易となる。 【0008】この発明は次のように具体化できる。即ち、請求項3に記載したように、平行リンク機構が前記支持部材と同体状に保持された複数の支持軸を有すると共に、これら各支持軸回りに揺動されるアーム部材を備えており、このアーム部材は挟扼ガイド部が縦搬送チェンに最接近した状態でその挟扼ガイド部側の端部が支持軸に対し縦搬送部搬送方向後寄り側に位置した傾斜状になされると共に前記挟扼ガイド部支持部が縦搬送部の搬送方向後側へ揺動変位することにより挟扼ガイド部を縦搬送チェンから離反作動させる構成となす。上記縦搬送部に詰まった穀稈などは前方から縦搬送チェンと挟扼ガイド部との間に新たに送り込まれた穀稈で圧縮されて挟扼ガイド部を後方へ押した状態となるのであり、従って詰まり穀稈の除去に際しての挟扼ガイド部の縦搬送チェンに対する離反作動が詰まり穀稈の押圧力により行われるものとなる。 【0009】また請求項4に記載したように、請求項3に記載されたコンバインの縦搬送部において、バネ部材をアーム部材に前記支持軸回りの揺動力を付与するものとしたコイルバネとなすと共に、このコイルバネの一端部を延長して操作部となし、この操作部が前記支持部材と同体状部位に形成された掛止部に掛け止められたとき、挟扼ガイド部が縦搬送チェンに向けて弾圧された通常使用状態となり、操作部が掛止部から外されたとき、バネ部材の弾圧力が消失し挟扼ガイド部が縦搬送チェンに対し近接離反自在となる構成となす。 【0010】このようにすれば、挟扼ガイド部が縦搬送チェンの移動軌跡を含む面に沿った方向の弾圧力と比較的大きな弾圧変位とを付与されるものとなり、また一部を操作部となされたコイルバネは挟扼ガイド部への弾圧力付与機構をコンパクトとなす。さらに操作部の掛止部に対する掛け外しという簡易な操作により、挟扼ガイド部が縦搬送チェンに向け弾圧されたり或いは、コイルバネの弾力と無関係に縦搬送チェンの搬送経路部分に対し平行状態のままで離反されるものとなる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2は前記コンバインの平面図、図3は前記コンバインの斜視図であり、図中(1)は走行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)に固設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)を内蔵する脱穀部、(7)は刈取作業部(7a)及び縦搬送部(7b)を備える2条用の刈取部、(8)はフィードチェン(5)終端に連結させる排藁チェン(9)の終端を臨ませる排藁処理部、(10)はコンバインの各部を駆動するエンジン、(11)は揚穀筒(12)を介して脱穀部(4)から取出す穀粒を貯溜する籾タンク、(13)は運転席(14)及び運転操作部(15)を備える操縦部であり、刈取部(7)で刈取った穀稈を脱穀部(4)で脱穀処理するように構成している。 【0012】図4乃至図6に示すように、前記刈取部(7)は、分草板(16)を介して取入れられる未刈穀稈を起立させる引起タイン(17)を有する左右引起ケース(18)と、引起された穀稈の株元側及び穂先側を掻込む左右スターホイル(19)及び左右掻込ベルト(20)と、掻込時穀稈の株元側を切断する刈刃(21)などの刈取作業部(7a)を備えると共に、前記左右スターホイル(19)の掻込側に合流する2条分の穀稈の稈元側及び穂先側をフィードチェン(5)始端に搬送する縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)などの穀稈縦搬送部(7b)を備える。 【0013】また、前記脱穀部(4)の前側から、機台(3)の前端に固設する走行ミッション(24)と左走行クローラ(2)の間を通して前方斜め下方に突出させる刈取主フレーム(25)を備え、その刈取主フレーム(25)の上端(脱穀機体側)両側には機体左右方向の水平に刈取部(7)の上下回動軸である左右刈取入力ケース(26)(27)が同一軸芯上で突出固定され、その左右刈取入力ケース(26)(27)を機台(3)の前端に立設固定する受台(28)に回転自在に支持させると共に、前記主刈取フレーム(25)の下端両側には左右刈取入力ケース(26)(27)と平行に左右支持パイプ(29)(30)が同一軸芯上で突出固定され、その支持パイプ(29)(30)に平行に一体連結させるガイドフレーム(31)を設け、そのガイドフレーム(31)に左右及び中央の刈取フレーム(32)の後部横連結パイプ(33)を左右に摺動自在に支持させると共に、左右支持パイプ(29)(30)内に前記刈取主フレーム(25)を貫通するめねじである内筒(34)を回転自在に嵌合し、その内筒(34)に通すおねじであるスライドフレーム(35)の両端に前記後部横連結パイプ(33)の両端を一体連結させる。 【0014】そして、前記分草板(16)が各刈取フレーム(32)の先端に取付けられ、前記左右引起ケース(18)下部が左右の刈取フレーム(32)中間に立設固定する左右支持パイプ(36)に支持されると共に、前記スライドフレーム(35)の両端に左右ギヤケース(37)を介して左右引起パイプ(38)を立設固定し、その左右引起パイプ(38)上端の左右引起駆動ケース(39)に前記左右引起ケース(18)上部が支持され、前記右スターホイル(19)及び掻込ベルト(20)が右引起パイプ(38)中間部に組込む掻込駆動ケース(40)に支持され、前記左スターホイル(19)及び左掻込ベルト(20)が左引起パイプ(38)中間に連結する支持アーム(41)に支持され、前記刈刃(21)が横連結パイプに固設する刈刃台(42)に取付けられ、前記刈取主フレーム(25)と機台(3)間に介設する刈取昇降シリンダ(43)の伸縮動作により、刈取作業部(7a)を左右刈取入力ケース(26)(27)を支点に昇降させ、また右刈取入力ケース(27)端部の刈取入力プーリ(44)に入力されるエンジン(10)の動力を、右刈取入力ケース(27)及び主刈取フレーム(25)内を通して内筒(34)の駆動ギヤ(45)に伝達させ、その内筒(34)の正逆転駆動によるスライドフレーム(35)の左右スライド動作により、刈取作業部(7a)を左右に移動させるように構成している。 【0015】また、前記左刈取入力ケース(26)の中間部に刈取出力ケース(46)を左右に回動自在に取付け、その刈取出力ケース(46)と前記右引起パイプ(38)中間部に組込む刈取作業入力ケース(47)間に連結パイプ(48)を架設し、刈取作業部材の左右移動に追従して刈取出力ケース(46)から連結パイプ(48)を左右に回動させることにより、各刈取作業部材の動力を刈取入力プーリ(44)から左右刈取入力ケース(26)(27)及び刈取出力ケース(46)及び連結パイプ(48)の内を通して刈取作業入力ケース(47)に伝達するように構成している。 【0016】そして、右引起パイプ(38)中間部の刈取作業入力ケース(47)に入力される動力を各刈取作業部材に伝達するもので、刈取作業入力ケース(47)から右引起パイプ(38)の内を通して右引起駆動ケース(39)及び掻込駆動ケース(40)に動力が分配伝達され、右引起ケース(18)の引起タイン(17)及び右スターホイル(19)及び掻込ベルト(20)を駆動し、左スターホイル(19)及び左掻込ベルト(20)を従動させると共に、掻込駆動ケース(40)から右引起パイプ(38)の内を通して右ギヤケース(37)に動力が伝達され、その右ギヤケース(37)から出力軸を介して刈刃(21)の動力を取出し、また右ギヤケース(37)からスライドフレーム(35)の内を通して左ギヤケース(37)に動力が伝達され、その左ギヤケース(37)から左引起パイプ(38)内を通して左引起駆動ケース(39)に動力が伝達されて、左引起ケース(18)の引起タイン(17)を駆動するように構成している。 【0017】ところで、前記右引起パイプ(38)の掻込駆動ケース(40)より下側は、水平パイプ(50)及びギヤケース(51)を介して機体右側に振った状態で垂下され、右スターホイル(19)及び右掻込ベルト(20)と干渉しないように形成されている。 【0018】図8にも示すように、前記刈取出力ケース(46)には穀稈縦搬送部(7b)の左右回動軸である縦軸(52)と、穀稈縦搬送部(7b)の上下回動軸である横軸(53)とが略直角に一体的に設けられ、その縦軸(52)を介して刈取出力ケース(46)を左刈取入力ケース(26)中間部に回転自在に連結すると共に、前記縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り終端側を駆動スプロケット(54)(55)及びスプロケット軸(56)を介して支持させる縦搬送駆動ケース(57)を設け、その縦搬送駆動ケース(57)を前記刈取出力ケース(46)の横軸(53)に回転自在に連結し、刈取作業部(7a)の昇降に追従させてこれと一体的に前記縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り始端側を左右刈取入力ケース(26)(27)を支点に昇降させると共に、刈取作業部(7a)の左右移動に追従させてこれと一体的に前記縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り始端側を縦軸(52)を支点に左右に移動させるように構成している。 【0019】また前記縦軸(52)は、縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り始端側を略水平に左右移動させるように、左刈取入力ケース(26)に対して正面視で略直角に設けられ、刈取部(7)の掻込位置に対する縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り始端側の穀稈受継高さを一定維持するように構成している。 【0020】さらに、前記縦軸(52)は、縦搬送チェン(22)の送り終端側を前記フィードチェン(5)の送り始端の穀稈受継ぎ面(5a)に対して平行移動させるように、その穀稈受継ぎ面(5a)に対して側面視で略直角に設けられ、フィードチェン(5)の穀稈受継ぎ面(5a)に対する縦搬送チェン(22)の穀稈受継ぎ高さを一定維持するように構成している。 【0021】図7乃至図10にも示すように、前記縦搬送駆動ケース(57)にブラケット(58)を介して縦搬送チェン(22)や上部搬送タイン(23)などの支持部材としてのU字パイプ(59)の一端を一体連結し、そのU字パイプ(59)の他端に前記縦搬送チェン(22)を支持させると共に、前記連結パイプ(48)の中間部にブラケット(60)を介して扱深さ調節モータ(61)を固設し、モータ(61)の回転軸であるねじ軸(62)の先端を連結パイプ(48)に固設する軸受アーム(63)先端に回転自在に軸支して、そのねじ軸(62)を前記横軸(53)に対して平面視で略直角方向に架設し、そのねじ軸(62)に螺着するナット体(64)に一端を回転自在に連結させる押引アーム(65)を設け、その押引アーム(65)の他端を前記U字パイプ(59)の中間部に固設する操作アーム(66)の先端に回転自在に連結させ、ねじ軸(62)の回転によってこの軸(62)上でナット体(64)を前後移動させることにより、押引アーム(65)及び操作アーム(66)及びU字パイプ(59)を介して縦搬送駆動ケース(57)を、左右刈取入力ケース(26)(27)に対しオフセットする横軸(53)を支点に回動させて、縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)の送り始端側のみを左右スターホイル(19)及び掻込ベルト(20)に対して昇降させ、脱穀部(4)の扱室内に供給する穂先長さを略一定に保つ扱深さ調節を行うように構成している。 【0022】図4乃至図6に示すように、前記縦搬送駆動ケース(57)のスプロケット軸(56)を横軸(53)内、縦軸(52)内及び左右刈取入力ケース(26)(27)内の伝動部材を介して、刈取入力プーリ(44)を一端に軸支させた刈取入力軸(67)に連動連結し、縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)を駆動するように構成している。一方では縦軸(52)内の伝動部材を、刈取出力ケース(46)内の伝動部材を介して連結パイプ(48)内の伝動部材(68)に連動連結している。 【0023】また、右引起パイプ(38)に対して回転自在に設けた前記刈取作業入力ケース(47)から支持パイプ(69)を突出固設させ、その支持パイプ(69)に連結パイプ(48)の出力側を摺動自在に嵌合させると共に、刈取作業部(7a)の直線的な左右移動に追従させて前記連結パイプ(48)をこの出力側で伸縮させる一方、連結パイプ(48)内の伝動部材(68)の有効伝動長さをこの入力側で伸縮させ、これら連結パイプ(48)及び伝動部材(68)による有効伝動長さ調節を行うように構成している。 【0024】図9及び図10に示すように、縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)により搬送される穀稈の穂先側を支持する穂先ガイド板(70)を設け、そのガイド板(70)の下側前後を前記上部搬送タイン(23)のケース(23a)上面にブラケット(71)(72)を介して一体連結すると共に、前記ガイド板(70)の上側中間部を前記U字パイプ(59)中間にブラケット(73)を介して一体連結し、縦搬送チェン(22)及び上部搬送タイン(23)と一体的に前記ガイド板(70)を左右移動させるもので、このガイド板(70)の裏面側空間(74)に前記扱深さ調節モータ(61)及びねじ軸(62)など扱深さ調節部材を配設するように構成している。 【0025】図11及び図12にも示すように、U字パイプ(59)の下端部に支持板部材(75)を固着すると共に、この支持板部材(75)に下向きの張出支持板(76)をボルト固定し、張出支持板(76)の下端に搬送ガイド支持板(77)をボルト固定させ、この搬送ガイド支持板(77)に平行リンク機構(78)を介して挟扼ガイド部(79)を装着しており、挟扼ガイド部(79)は断面コ字形となされた直状挟扼ガイド杆(80)と、この直状挟扼ガイド杆(80)の前端に前方へ向け張り出し状に固設された前挟扼ガイド棒(81)と、前記直状挟扼ガイド杆(80)の後端に後方へ向け張り出し状に固設された挟扼バネ棒(82)とからなっている。平行リンク機構(78)は搬送ガイド支持板(77)の下面の前後二箇所に下向きの支持軸(83)を設け、各支持軸(83)に縦向きの筒部材(84a)(84b)を抜け出しの規制された状態に外挿して、各筒部材(84a)(84b)にアーム部材(85a)(85b)を固着すると共に、各アーム部材(85a)(85b)の先端に筒部材(86)を固着し、一方では直状挟扼ガイド杆(80)の長さ略中央部の前後二箇所に結合片(87)を固着すると共に、各結合片(87)の先端に縦向きの軸部材(88)を固着し、これら軸部材(88)のそれぞれをその対応する前記筒部材(86)に抜け出しの規制された状態に内挿し、前後のアーム部材(85a)(85b)が支持軸(83)回りへ揺動することにより挟扼ガイド部(79)が縦搬送チェン(22)の搬送経路部分(22a)に対し常に平行状態を保持して近接離反するように構成している。この際、各アーム部材(85a)(85b)は直状挟扼ガイド杆(80)が縦搬送チェン(22)の搬送経路部分(22a)に当接した状態、即ち、最接近した状態の下で縦搬送チェン(22)側の端部がそれぞれの対応する支持軸(83)に対し斜め後寄りに位置するようになされる。 【0026】平行リンク機構(78)には、挟扼ガイド部(79)を縦搬送チェン(22)へ向けて弾圧するためのバネ部材(89)をなすコイルバネを設けており、前側の筒部材(84a)の周面でこれに固着されたアーム部材(85a)と搬送ガイド支持板(77)との間となる部分にコイルバネ(89)のコイル部を外挿させ、このコイルバネ(89)の一端に形成された折曲係着部(89a)をアーム部材(85a)に係合させると共に、コイルバネ(89)の他端を斜め前方へ延長してこれを操作部(89b)となし、この操作部(89a)を搬送ガイド支持板(77)の外側縁に形成した半円弧状の掛止部(77a)にコイルバネ(89)の弾力に抗しての掛止可能となし、操作部(89b)が掛止部(77a)に掛け止められた通常使用状態ではコイルバネ(89)の弾力がアーム部材(85a)を矢印方向(Y)へ揺動させるように作用し、一方、操作部(89b)が掛止部(77a)から外されて自由状態となされた状態ではコイルバネ(89)の弾力がほぼ或いは完全に消失しアーム部材(85a)が自由に支持軸(83)回りへ揺動する状態となるように構成している。 【0027】図11等に示すように、縦搬送チェン(22)の内方には平面視へ字形のチェンガイド板(90)を配置すると共にU字パイプ(59)と縦搬送駆動ケース(57)とに支持させ、チェンガイド板(90)の前部には出入り調整可能となされたローラ支持部材(91)を介して前ローラ(92)を、そして後部には延長支持板(93)を介して後ローラ(94)を設け、駆動スプロケット(54)、前ローラ(92)及び後ローラ(94)に縦搬送チェン(22)を掛け回し、このチェン(22)の搬送経路部分(22a)をチェンガイド板(90)のへ字形外側縁(90a)に案内させると共に、チェンガイド板(90)に支持させたテンション付与部材(95)で縦搬送チェン(22)の非搬送側部分(22b)を押圧することにより縦搬送チェン(22)に適度なテンションを付与するように構成している。 【0028】上記のように構成した本実施例のコンバインを使用する際は、左走行クローラ(2)によって未刈穀稈を踏まないように、刈取部(7)の刈取作業部(7a)及び縦搬送部(7b)を左側のスライド終端位置に位置させて通常の刈取作業を行うようになし、また中割作業時には、刈取部(7)を右側のスライド終端位置までスライドさせて、左右走行クローラ(2)によって未刈穀稈を踏むのを防止し、また畦際刈作業時には、刈取部(7)を畦側のスライド終端位置までスライドさせて、畦側の走行クローラ(2)がその畦に乗上げるのを防止しており、さらに刈取部(7)の左右スライド調節により未刈穀稈列に対する条合せを行うようにしている。 【0029】縦搬送部(7b)の挟扼ガイド部(79)の操作部(89b)を掛止部(77a)に掛け止めた通常使用状態での刈取作業中、左右掻込ベルト(20)や左右スターホイール(19)により縦搬送部(7a)の搬送始端箇所に送り込まれた刈取穀稈の上部は、上部搬送タイン(23)が受け取って斜め後上方へ係止搬送して脱穀部(4)の穀稈入口部近傍に移動され、一方、株元部は縦搬送チェン(22)と前挟扼ガイド棒(81)との間に押し込まれて縦搬送チェン(22)と挟扼ガイド部(79)とで挟持され、この挟持状態の下で縦搬送チェン(22)の搬送力を受け、直状挟扼ガイド杆(80)、挟扼バネ棒(82)を経てフィードチェン(5)の穀稈受継ぎ面(5a)上に移動される。こうして脱穀部(4)の穀稈入口近傍に移動された刈取穀稈はフィードチェン(5)により脱穀部(4)内に供給され脱穀処理される。 【0030】縦搬送部(7b)の搬送作動中において縦搬送チェン(22)により搬送される刈取穀稈の量が増大したときは、刈取穀稈が挟扼ガイド部(79)を縦搬送チェン(22)から離反する方向へ押圧し、しかも挟扼ガイド部(79)を支持したアーム部材(85a)(85b)が穀稈搬送方向に対し平面視で特定傾斜姿勢となっているため、挟扼ガイド部(79)は縦搬送チェン(22)から離れる方向へ、縦搬送チェン(22)の移動軌跡面に沿った状態を保持しつつ、しかも縦搬送チェン(22)の搬送経路部分(22a)と平行状態を保持しつつ円滑に変位するのであり、逆に縦搬送部(7b)の搬送作動中において縦搬送チェン(22)により搬送される刈取穀稈の量が減少したときは、コイルバネ(89)が挟扼ガイド部(79)を縦搬送チェン(22)へ近接させる方向へ押圧し、しかも挟扼ガイド部(79)を支持したアーム部材(85a)(85b)が穀稈搬送方向に対し平面視で特定傾斜姿勢となっているため、挟扼ガイド部(79)は縦搬送チェン(22)に近接する方向へ、縦搬送チェン(22)の移動軌跡面に沿った状態を保持しつつ、しかも縦搬送チェン(22)の搬送経路部分(22a)と平行状態を保持しつつ変位して適当な押圧力を穀稈に付与する。従って、たとえ縦搬送部(7b)における穀稈の搬送量が大小に変動しても、縦搬送部(7a)は挟扼ガイド部(79)の全長さ範囲においてその搬送中の刈取穀稈に適当な搬送力を付与し続けるものとなる。 【0031】しかし縦搬送チェン(22)からフィードチェン(5)への刈取穀稈の移動が円滑に行われないときや、刈取作業部(7a)が植立穀稈の生育むらに起因して一時的に過多量の植立穀稈を刈り取ったときには、縦搬送チェン(22)と挟扼ガイド部(79)との間箇所に刈取穀稈の滞留が生じ、この間箇所に、刈取作業部(7a)から次々と送られる刈取穀稈が詰まることがある。 【0032】このような場合には操作部(89b)を摘んで掛止部(77a)から外すのであり、これにより挟扼ガイド部(79)はコイルバネ(89)の弾力を受けない状態となり、平行リンク機構(78)の揺動量に応じた範囲内で縦搬送チェン(22)の搬送経路部分(22a)に対し任意量だけ離反するものとなる。縦搬送チェン(22)と挟扼ガイド部(79)との間に詰まった詰まり穀稈は挟扼ガイド部(79)を後方に押圧する傾向となっており、一方、挟扼ガイド部(79)はアーム部材(85a)(85b)の縦搬送チェン(22)側の端部が後方変位することにより縦搬送チェン(22)から離反することから、挟扼ガイド部(79)は詰まり穀稈の押圧力によって縦搬送チェン(22)から離反するように作動するのであり、挟扼ガイド部(79)の操作力は極めて小さくて済む。 【0033】この詰まりの除去に際しては作業者は例えば次のように行うのであって、即ち、詰まり穀稈の押圧力で縦搬送チェン(22)から離反する挟扼ガイド部(79)の動きを規制しつつ縦搬送チェン(22)から適当距離だけ離反させ、この状態の下で詰まり穀稈を除去するのである。この際、挟扼ガイド部(79)は縦搬送チェン(22)の搬送経路部分(22a)に常に概略平行に保持されるため、その長さ範囲の一部分が縦搬送チェン(22)から離れ過ぎとなることに起因した縦搬送部(7b)からの意図しない穀稈脱落が阻止される。そして、詰まり穀稈の除去された後は、操作部(89b)を掛止部(77a)に掛け戻す。 【0034】 【発明の効果】上記した本発明によれば、操作部材を操作することにより挟扼ガイド部をバネ部材の弾圧力を受けることなく縦搬送チェンに対し接離反させることができ、また平行リンク機構を介することにより挟扼ガイド部を縦搬送チェンに対しその搬送経路部分との略平行を保持したまま近接離反させることができるのであり、従って縦搬送チェンと挟扼ガイド部との間に詰まった穀稈などを不用意に落下させることなく一人作業によっても容易且つ円滑に除去することができるのである。 【0035】請求項2に記載した発明によれば、バネ部材が操作部材を有することから、バネ部材の弾圧力を消失させるための機構を構造簡易でコンパクトに形成することができる。 【0036】請求項3に記載した発明によれば、縦搬送チェンと挟扼ガイド部との間の詰まり穀稈の除去に際して、挟扼ガイド部の縦搬送チェンに対する離反操作を、詰まり穀稈の挟扼ガイド部に対する押圧力の作用により小さな操作力で容易且つ円滑に行うことができるほか、挟扼ガイド部を縦搬送チェンへ向けて弾圧した通常使用状態においてバネ部材の弾力による弾圧力を傾斜状のアーム部材を介して挟扼ガイド部と縦搬送チェンとの間の穀稈に効果的に付与することができる。 【0037】請求項4に記載した発明によれば、簡易な構造及び簡易な操作により、挟扼ガイド部に縦搬送チェンの移動軌跡を含む面に沿った方向の弾圧力を付与できると共に挟扼ガイド部に比較的大きな弾圧変位を起こさせることができるのであり、また操作部を有するコイルバネの使用により挟扼ガイド部への弾圧力付与機構をコンパクトに形成できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月16日(2001.2.16) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−238331(P2002−238331A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−40292(P2001−40292) |
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