| 【発明の名称】 |
集草容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】多田 浩之
【氏名】藤井 隆司
【氏名】小森田 武史
【氏名】佐治 伸一郎
【氏名】柴田 隆史
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| 【要約】 |
【課題】送入口から送入する刈草を集草容器内に分散供給する。
【解決手段】集草容器6の前面に形成した送入口27から刈草を送入するとともに、後面下部と左右の側面前部とを通気性の良い多孔材37で構成し、後面上部と上面と左右の側面後部とを前記多孔材37より通気性の劣る面部材38で構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 集草容器の前面に形成した送入口から刈草を送入するとともに、後面下部と左右の側面前部とを通気性の良い多孔材で構成し、後面上部と上面と左右の側面後部とを前記多孔材より通気性の劣る面部材で構成してある集草容器。 【請求項2】 刈草を送入する方向を後面上部に向けてある請求項1記載の集草容器。 【請求項3】 後面における刈草を送入する方向と対向する部分を前記多孔材と、この多孔材より送風方向上手側に間隔をあけて設けた多孔状のクッション材との2重構造としてある請求項1または2記載の集草容器。 【請求項4】 刈草を送入する方向と対向する部分を無孔に形成してある請求項1または2記載の集草容器。 【請求項5】 刈草を送入する方向を後面上端部の、上面と連接する角部に向けてある請求項4記載の集草容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型草刈り機などに装着して使用される集草容器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、刈草を送入する送入口、並びに底面以外の面を同様の通気性を持たせた網、パンチングメタル、等の多孔材によって構成した集草容器が利用されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、一様に通気孔を形成した場合では、送入する刈草は送風方向に対向した箇所に集中して蓄積されやすく、その周囲には貯留しにくいため、集草容器内で部分的に刈草の密度の低い部分ができてしまい、集草効率を高める上で改善する余地があった。 【0004】本発明の目的は、送入口からの空気を適度に分散させ、集草容器内にできるだけ均一に刈草を収納して集草効率を向上させることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】〔構成〕本発明の請求項1にかかる特徴構成は、集草容器の前面に形成した送入口から刈草を送入するとともに、後面下部と左右の側面前部とを通気性の良い多孔材で構成し、後面上部と上面と左右の側面後部とを前記多孔材より通気性の劣る面部材で構成した点にある。 【0006】〔作用〕上記構成によれば、集草容器の後部分では、送入口からの送入風を後面下面から排出しやすくなり、送入風に乗って送入されてくる刈草は集草容器の後端下部から順次蓄積することができる。また、集草容器の前部分では、側面を通気性の良い多孔材で構成しているため、送入風は左右側面側に流れやすくなり、比較的貯留しにくい左右側面側にも刈草を貯留させやすくなる。 【0007】〔効果〕従って、請求項1の発明によると、集草容器内に送入された刈草は適度に分散されるため、送入口と対向する箇所と、その周囲の箇所との刈草の密度差を抑えることができ、集草効率を向上することができる。 【0008】〔構成〕本発明の請求項2にかかる特徴構成は、請求項1の発明において、刈草を送入する方向を後面上部に向けた点にある。 【0009】〔作用・効果〕上記構成によれば、集草容器の後端部に刈草が蓄積していても、刈草を後面の上部に向けて送入することで蓄積する刈草の上方に供給できるため、集草容器の上部にまで積極的に刈草を貯留することができ、集草効率を更に向上することができる。 【0010】〔構成〕本発明の請求項3にかかる特徴構成は、請求項1または2の発明において、後面における刈草を送入する方向と対向する部分を前記多孔材と、この多孔材より送風方向上手側に間隔をあけて設けた多孔状のクッション材との2重構造とした点にある。 【0011】〔作用・効果〕上記構成によれば、送入風によって刈草に混じって送入口から投入される石や釘等の異物はクッション材によって受け止めるため、投入される異物が直撃することによる集草容器の破損を抑制することができる。 【0012】〔構成〕本発明の請求項4にかかる特徴構成は、請求項1または2の発明において、刈草を送入する方向と対向する部分を無孔に形成した点にある。 【0013】〔作用・効果〕上記構成によれば、無孔に形成した面部材に向けて送入された刈草は、面部材に接当することによって刈草は確実に周囲に分散され、集草効率を更に向上することができる。 【0014】〔構成〕本発明の請求項5にかかる特徴構成は、請求項4の発明において、刈草を送入する方向を後面上端部の、上面と連接する角部に向けた点にある。 【0015】〔作用・効果〕上記構成によれば、集草容器の後端部に刈草が堆く蓄積していても、刈草を後面の上端部に向けて送入することで蓄積する刈草の上方に供給でき、集草容器の上端部にまで積極的に刈草を貯留することができるため、集草効率を更に向上することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】図1には、本発明に係る集草容器を装備した乗用型の草刈り機が例示されている。この草刈り機は、乗用型の走行機体1の前輪2と後輪3との間に、モーア4が昇降操作可能に吊り下げ装着されるとともに、機体後部に平行四連式のリンク機構5を介して集草容器6が昇降自在に連結された構造となっている。 【0017】走行機体1の前部にはエンジン7が搭載され、このエンジン7の前部出力軸8から取出された動力がベルト伝動装置9を介して機体前部の下方に配備した作業用動力取出し軸10に伝達され、この作業用動力取出し軸10の動力がモーア4に軸伝達されている。また、ベルト伝動装置9にはテンションクラッチからなる作業クラッチ11が装備されており、この作業クラッチ11は走行機体1における運転座席12の右側に配備された作業クラッチレバー13にワイヤ連係されている。 【0018】図2に示すように、モーア4は、3枚の回転ブレード14を左右に並列してデッキ15に収容した構造のものが利用されており、左側2枚の回転ブレード14が時計回りに駆動されるに対して、右側の1枚の回転ブレード14が反時計回りに駆動されることで、刈草がブレードの回転によって発生した搬送風に乗ってデッキ15の後部中央近くに形成した出口16から排出され、左右の後輪3の間に配備されたダクト17を介して集草容器6に導かれるようになっている。 【0019】図3,図4に示すように、前記リンク機構5は上部リンク21、下部リンク22、および、これらの後端同士を連結する縦リンク23からなり、機体後部に連結固定された支持フレーム24における上部に左右2組が連結装備されている。そして、支持フレーム24の下部と下部リンク22とに亘って架設した油圧シリンダ25の伸縮作動によってリンク機構5が平行に昇降駆動されるようになっている。 【0020】この左右のリンク機構5における各上部リンク21と縦リンク23との連結点aに、前記集草容器6における左右側面の後部に備えた側板26が枢支連結され、集草容器6が前記連結点aを中心にして回動可能に支持されている。 【0021】図5に示すように、集草容器6は、板金構造で箱状に形成された前面に前記ダクト17の後端部を差し込む送入口27が形成されるとともに後面の全面が開口された容器本体18と、支点b周りで揺動自在で容器本体18の後面開口を閉塞する後部蓋28とから構成されている。なお、集草容器6の上方は導風カバー29で覆われており、容器上面の通気部から抜け出てくる刈草搬送風を後方に案内して、周囲に飛散するのを防止するよう構成されているとともに、後部蓋28の上部後側には、容器閉塞状態にある時に前記導風カバー29で後方に案内された刈草搬送風を下向きに案内する導風ガイド28aが連設されている。また、前記ダクト17は、後部蓋28の上端部に向けて設けられており、刈草を後部蓋28の上端部に向けて送入するように設定されている。 【0022】集草容器6の側板26から延出したブラケット26aと、リンク機構5における縦リンク23の上方延出端とに亘って油圧シリンダ30が架設されており、この油圧シリンダ30が短縮されることで集草容器6が前後に向かう集草姿勢になり、油圧シリンダ30が伸長されることで集草容器6が後ろ下がりの排出姿勢に回動(ダンプ)されるようになっている。 【0023】つまり、後部蓋28から一体延出された支持アーム28bの先端が、集草容器6の側板26から延出したブラケット26bに、前記支点bを中心に回動可能に連結されるとともに、前記支持アーム28bの中間部位と縦リンク23から突設した支持部23aとに亘って連係リンク31が架設されており、図3に示すように、集草容器6が前後に向かう回収姿勢にある時には後部蓋28は閉じ姿勢にあり、図4に示すように、集草容器6が排出姿勢に回動されると、支点bが移動することで相対的に連係リンク31が突き上げられて、後部蓋28が開放されるのである。つまり、この後部蓋28は集草容器6の回動に連動して自動的に開閉されるようになっている。 【0024】次に、集草容器6の排風構造について説明する。図5〜図7に示すように、容器本体18における、前面の前記送入口27の左右両側部と左右側面の前半部、並びに後部蓋28における下半部とが通気性の良い金属網(多孔材に相当)37で構成されるとともに、容器本体18における、上面の略全面と左右側面の後半分、並びに後部蓋28における上半分とが前記金属網37よりも通気性の劣るパンチングメタル(面部材に相当)38で構成されている。 【0025】よって、集草容器6の後半部分においては、後部蓋28の下半部の通気性を良く、その周辺部を通気性の劣る構成とし、かつ、刈草の送入する方向を後部蓋28の上端部に向けているため、風送されてくる刈草は後部蓋28の下半部から上端部まで順次堆積させることができる。また、集草容器の前半部分においては、左右側面の通気性を良くしているため、送入風は左右側面側に流れて比較的貯留しにくい左右側面側にも刈草を貯留させやすくなる。 【0026】前記後部蓋28の内側には、前記金属網37やパンチングメタル38から所定の間隔をあけて設けられた、通気性のよい布等で構成された多孔状のクッション材39が張設されており、このクッション材39によってダクト17から容器内に勢いよく放出された石や釘等の異物を受け止め、後部蓋28の破損を防いでいる。 【0027】〔別の実施形態(1)〕集草容器6の排風構造における後部蓋28の構造を次のように改変する。図8に示すように、後部蓋の略全面を通気性の良い金属網37で構成し、この金属網37から所定間隔あけて設ける前記クッション材39を後部蓋内の上半部にだけ張設する。つまり、通気性の良い多孔材を金属網37のみで構成し、通気性の劣る面部材を金属網37とクッション材39との2重構造で構成してある。尚、上記金属網の代わりにパンチングメタルで構成しても良い。 【0028】〔別の実施形態(2)〕集草容器6の排風構造における後部蓋28の構造を次のように改変する。図9に示すように、後部蓋28の下半部を通気性の良い金属網(多孔材に相当)37で構成するとともに、後部蓋28の上半分を通気性のない無孔の金属板(面部材に相当)40で構成する。 【0029】〔その他の実施例〕上記実施の形態では、通気性の良い多孔材を金属網で構成し、この多孔材より通気性の劣る面部材をパンチングメタルで構成したが、通気性の良い多孔材をパンチングメタルで構成し、面部材を金属網で構成しても良い。また、多孔材と面部材との両方をパンチングメタル(或は金属網)のみで構成し、孔の大きさや数によって通気性が異なるように設定しても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成13年2月16日(2001.2.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−238323(P2002−238323A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−39594(P2001−39594) |
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