| 【発明の名称】 |
草木刈取り作業機装置と草木刈刃体 |
| 【発明者】 |
【氏名】羽場崎 富章
【氏名】青柴 則宏
【氏名】柳楽 篤司
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| 【要約】 |
【課題】潅木の切断能力が高く、取付が簡単で寿命が長く安価な草木刈刃体を備えた草木刈取り作業機装置を提案すること。
【解決手段】パワーショベル用のアタッチメントとしての草木刈取機1は、草木刈刃体5が外周面に多数取り付けられた刈刃付き回転ドラム3を有している。草木刈刃体5は、円柱状の柄部分51とその上端面の外周縁に形成された切刃52を備え、切刃52は、湾曲面とされた胴部上端面56と、柄部分上端部分のくびれた外周面とによって規定されている。柄部分51の下端部分には回転ドラム本体4の外周面に取り付けた円環状ボス6にねじ込み固定可能な雄ねじ部57が形成されている。草木刈刃体5は従来の板状の刈刃に比べて切断能力が高く、回転ドラム本体に対する着脱作業も簡単である。摩耗した刃先部分の位置に摩耗していない刃先部分が位置するように草木刈刃体5を回せば、当該草木刈刃体5を再度使用でき、その交換頻度を少なくできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筒体の外周面における軸方向および周方向に、刃先を当該筒体の回転円周方向に向けた複数の草木刈刃体を放射状に突出した状態に取り付け、前記筒体の回転によって当該筒体の外周面から突出している草木刈刃体により草木の刈取りをすることを特徴とする草木刈取り作業機装置。 【請求項2】 請求項1において、前記草木刈刃体を、前記筒体が回転したときに、当該草木刈刃体の切刃の投影が前記筒体の軸方向に隙間なくラップする配置となるように、前記筒体の外周面に取付けたことを特徴とする草木刈取り作業機装置。 【請求項3】 請求項1または2において、前記筒体の外周面に前記草木刈刃体を着脱自在に取付ける差込結合穴が形成されていることを特徴とする草木刈取り作業機装置。 【請求項4】 請求項3において、前記草木刈刃体を、棒状柄部分と、この棒状柄部分の端部に設けた切刃部分と、前記棒状柄部分に設けた筒体連結取付部分とにより構成したことを特徴とする草木刈取り作業機装置。 【請求項5】 請求項4において、前記筒体連結取付部分を前記棒状柄部分に形成した雄ねじ部とし、前記筒体の前記差込結合穴を前記雄ねじ部をねじ込み可能な取付用ねじ結合穴とし、この取付用ねじ結合穴を、前記筒体に植え付け固定したナット体により構成したことを特徴とする草木刈取り作業機装置。 【請求項6】 請求項5において、前記草木刈刃体は、前記ナット体と対になって、前記草木刈刃体を前記筒体に締付固定する締付固定ナットを、当該草木刈刃体の前記棒状柄部分の前記雄ねじ部に備えていることを特徴とする草木刈取り作業機装置。 【請求項7】 請求項6において、前記ナット体と前記締付固定ナットとを、互いの接触座面に対向した雄状テーパ面と雌状テーパ面を有する組合せナットとしたことを特徴とする草木刈取り作業機装置。 【請求項8】 請求項4において、前記筒体連結取付部分を、前記棒状柄部分に形成した刈刃側ピンさし通し穴部とし、前記筒体の前記差込結合穴をピン連結差込結合穴とし、このピン連結差込結合穴を、前記筒体の外周面に放射状に取付固定され、筒体側ピンさし通し結合穴部が形成された筒状ホルダ体により構成したことを特徴とする草木刈取り作業機装置。 【請求項9】 請求項1ないし8のうちのいずれかの項において、一面を開口した箱形ボックスカバー体と、この箱形ボックスカバー体の内部に回転可能に取付けた前記筒体と、前記箱形ボックスカバー体の外部に取付けた油圧モータと、この油圧モータから前記筒体に動力を伝達する動力伝達駆動手段と、前記箱形ボックスカバー体の外部に取付けたアームブラケットとを含む草木刈取機を有しており、この草木刈取機の前記アームブラケットを、上部旋回式作業車両における走行体の上部旋回体に装備されている作業機アーム機構に取り付けることにより、当該上部旋回式作業車両の草木刈取りアタッチメントとして使用するようにしたことを特徴とする草木刈取り作業機装置。 【請求項10】 請求項1、2または3に記載の草木刈刃体であって、棒状柄部分と、この棒状柄部分の端部に設けた切刃部分と、前記棒状柄部分に設けた筒体連結取付部分とにより構成したことを特徴とする草木刈取り作業機装置の草木刈刃体。 【請求項11】 請求項10において、前記切刃部分を、前記棒状柄部分の先端側の部分を半径方向に突出させて設けた刃体と、この刃体の先端を先鋭に形成することにより規定した切刃とにより構成したことを特徴とする草木刈取り作業機装置の草木刈刃体。 【請求項12】 請求項11において、前記刃体は、前記棒状柄部分の先端部を半径方向にフランジ状に拡大径化することにより、当該棒状柄部分と一体に形成したことを特徴とする草木刈取り作業機装置の草木刈刃体。 【請求項13】 請求項12において、前記棒状柄部分から前記刃体につながる箇所を彎曲状にくびり形成したことを特徴とする草木刈取り作業機装置の草木刈刃体。 【請求項14】 請求項11、12または13において、前記刃体は、その先端面を、周辺の刃先を除いて切削逃げの凹入面に形成してあることを特徴とする草木刈取り作業機装置の草木刈刃体。 【請求項15】 請求項11、12または13において、前記刃体の形を円形刃体としたことを特徴とする草木刈取り作業機装置の草木刈刃体。 【請求項16】 請求項11、12または13において、前記刃体の形を角形刃体としたことを特徴とする草木刈取り作業機装置の草木刈刃体。 【請求項17】 請求項10において、前記筒体連結取付部分を、前記棒状柄部分に形成した雄ねじ部としたことを特徴とする草木刈取り作業機装置の草木刈刃体。 【請求項18】 請求項10において、前記筒体連結取付部分を、前記棒状柄部分に形成したピンさし通し穴部としたことを特徴とする草木刈取り作業機装置の草木刈刃体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パワーショベル等の上部旋回式作業車両の作業機アーム機構に草木刈取りアタッチメントとして連結固定することにより構成される草木刈取り作業機装置に関するものである。また、本発明は、草木刈取り作業機装置の草木刈刃体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来においては潅木を刈り取るのに適した切断機構が無いので、一般的には草刈り用の切断機構を用いて潅木を刈り取っている。草刈り用の切断機構としては、パワーショベルのアタッチメントとして利用できるものが知られている。図8、図9には、従来において使用されているパワーショベル用アタッチメントとしての草刈り取りアタッチメントの主要部分を示してある。この図に示すように、草刈り取りアタッチメント100は、2点鎖線で示すフレーム101と、このフレーム101の内部に配置された油圧モータにより駆動される回転ドラム102と、回転ドラム102の外周面に取り付けられた多数の刈刃103とを備えている。 【0003】各刈刃103は、例えば、平板をくの字状に曲げた2枚の板部材104を背中合わせにして、それぞれの先端部104aがY字状に開いた状態で回転ドラム102の外周面に取付けられている。2枚の板部材104は、基端部104bをドラム102の外周面に取付けられた2枚の取付板105の間に挟んでボルト106およびナット107で固定されている。刈刃103の先端部104aは、平板の長さ方向に面取りされて刃先がつけられた縁部104cとなっているので、ドラム102が回転することにより草や潅木を切断除去できる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の草刈り用切断機構を用いて潅木を刈り取る方法では次のような問題点がある。 【0005】■潅木の刈取りによって刃先が摩耗すると、刈刃の交換や、刃先を研磨するなどのメンテナンスが必要となる。板状の刈刃の場合には、その寿命が短いので、その交換、研磨の頻度が高く、メンテナンスが面倒である。 【0006】■刈刃を回転ドラムに取り付ける際には、回転ドラム102の取付板105の間に2枚の板部材104を直立させた状態を保持し、ボルト106を横から通してナット107をねじ込み固定する必要がある。このような取付け作業は、ねじ穴等が見にくく作業に手間がかかり面倒である。また、このような取付け機構は部品点数が多くなるので、この点からも取付け作業が面倒である。 【0007】■板状の刈刃を製作する際は、縁部104cに刃先を付ける切削加工だけでなく、くの字状に曲げる曲げ加工も必要になるので、製作コストが高い。 【0008】■いずれにしても、草刈り用切断機構を潅木の刈り取り利用しているので、基本的に、その刈刃の切断、破砕能力はそれほど高く無く、元々の切断対象である草は刈れるが、潅木を刈り取れない場合がある。 【0009】本発明の課題は、このような点に鑑みて、潅木も刈り取ることのできるメンテナンスが容易な草木刈刃体、および当該草木刈刃体を備えた草木刈取り作業機装置を提案することにある。 【0010】また、本発明の課題は、簡単に回転ドラムに取付け可能な草木刈刃体、および当該草木刈刃体を備えた草木刈取り作業機装置を提案することにある。 【0011】さらに、本発明の課題は、簡単、かつ廉価に製作可能な草木刈刃体、および当該草木刈刃体を備えた草木刈取り作業機装置を提案することにある。 【0012】さらにまた、本発明の課題は、潅木の刈取り能力に優れた草木刈刃体、および当該草木刈刃体を備えた草木刈取り作業機装置を提案することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明の草木刈取り作業機装置は、筒体の外周面における軸方向および周方向に、刃先を当該筒体の回転円周方向に向けた複数の草木刈刃体を放射状に突出して設け、前記筒体の回転によって当該筒体の外周面から突出している草木刈刃体により草木の刈取りをすることを特徴としている。 【0014】ここで、刈残しのない状態で草木の刈り取りを行い得るようにするためには、前記草木刈刃体を、前記筒体が回転したときに、当該草木刈刃体の切刃の投影が前記筒体の軸方向に隙間なくラップする配置となるように、前記筒体の外周面に取り付けることが望ましい。 【0015】また、摩耗した草木刈刃体の交換作業を簡単に行うことができるようにするためには、前記筒体の外周面に前記草木刈刃体を着脱自在に取付ける差込結合穴が形成されていることが望ましい。 【0016】本発明の前記草木刈刃体を、棒状柄部分と、この棒状柄部分の端部に設けた切刃部分と、前記棒状柄部分に設けた筒体連結取付部分とにより構成することができる。 【0017】この場合、前記筒体連結取付部分を前記棒状柄部分に形成した雄ねじ部とし、前記筒体の前記差込結合穴を前記雄ねじ部をねじ込み可能な取付用ねじ結合穴とし、この取付用ねじ結合穴を、前記筒体に植え付け固定したナット体により構成することができる。 【0018】また、この場合においては、前記草木刈刃体は、前記ナット体と対になって、当該草木刈刃体を前記筒体に締付固定する締付固定ナットを、当該草木刈刃体の前記棒状柄部分の前記ねじ部に備えている構成のものとすることができる。 【0019】さらに、前記ナット体と前記締付固定ナットとを、互いの接触座面に対向した雄状と雌状テーパ面を有する組合せナットとすることが望ましい。 【0020】一方、前記筒体連結取付部分を、前記棒状柄部分に形成した刈刃側ピンさし通し穴部とし、前記筒体の前記差込結合穴をピン連結差込結合穴とし、このピン連結差込結合穴を、前記筒体の外周面に放射状に取付固定され、筒体側ピンさし通し結合穴部が形成された筒状ホルダ体により構成することができる。 【0021】次に、本発明において、パワーショベルのような上部旋回式作業車両の作業機アーム機構に取り付けることにより、草木刈取り作業機装置を構成できるようにするためには、作業機アーム機構に取り付け可能な草木刈取りアタッチメントとしての草木刈取機を、一面を開口した箱形ボックスカバー体と、この箱形ボックスカバー体の内部に回転可能に取付けた前記筒体と、前記箱形ボックスカバー体の外部に取付けた油圧モータと、この油圧モータから前記筒体に動力を伝達する動力伝達駆動手段と、前記箱形ボックスカバー体の外部に取付けたアームブラケットとを含む構成とし、この草木刈取機の前記アームブラケットを、上部旋回式作業車両における走行体の上部旋回体に装備されている作業機アーム機構に取り付けるようにすればよい。 【0022】一方、本発明は上記構成の草木刈取り作業機装置に用いる草木刈刃体に関するものであり、本発明による草木刈刃体は、棒状柄部分と、棒状柄部分の端部に設けた切刃部分と、前記棒状柄部分に設けた筒体連結取付部分とにより構成したことを特徴としている。 【0023】ここで、前記草木刈刃体の切刃部分を、前記棒状柄部分の先端側に、当該棒状柄部分の半径方向に突出させて設けた刃体と、この刃体の先端を先鋭に形成することにより規定した切刃とにより構成することができる。 【0024】この場合、前記草木刈刃体の前記刃体は、前記棒状柄部分の端部を半径方向にフランジ状に拡大径化することにより、当該棒状柄部分に一体に形成したものとすることができる。 【0025】例えば、前記草木刈刃体の前記棒状柄部分から前記刃体につながる箇所を彎曲状にくびり形成すればよい。 【0026】また、前記草木刈刃体の前記刃体は、その先端面が、周辺の刃先を除いて切削逃げの凹入面に形成してあることが望ましい。 【0027】次に、前記草木刈刃体の前記刃体の形を円形刃体とすることができる。この代わりに、前記草木刈刃体の前記刃体の形を角形刃体とすることもできる。 【0028】一方、前記草木刈刃体の前記筒体連結取付部分を、当該草木刈刃体の前記棒状柄部分に形成した雄ねじ部とすることができる。 【0029】この代わりに、前記草木刈刃体の前記筒体連結取付部分を、当該草木刈刃体の前記棒状柄部分に形成したピンさし通し穴部とすることができる。 【0030】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明を適用した草木刈取り作業機装置の実施例を説明する。本例の草木刈取り作業機装置は、パワーショベルと、当該パワーショベルの草木刈取りアタッチメントとして使用可能な草木刈取機とから構成されている。パワーショベルにおける走行体の上部旋回体には作業機アーム機構が装備されており、当該作業機アーム機構の先端に、本例の草木刈取機を連結固定することにより、草木刈取り作業機装置を構成できる。なお、パワーショベルは広く知られた上部旋回式作業車両であるので、以下においては、草木刈取り作業機装置におけるパワーショベルの構成については説明および図示を省略し、草木刈取機について説明するものとする。 【0031】図1(a)、(b)および(c)は、本例の草木刈取り作業機装置の草木刈取機を示す正面図、平面図および右側面図である。これらの図に示すように、本例の草木刈取機1は、箱型ボックスカバー体2および、この箱型ボックスカバー体2の内部に回転可能に配置された刈刃付き回転ドラム(筒体)3と、この回転ドラム3を回転駆動するための油圧モータ23と、油圧モータ23の回転を回転ドラム3に伝達する動力伝達駆動手段(図示せず)とを有している。 【0032】箱型ボックスカバー体2は底が開口した箱型形状をしており、その上面中央には、パワーショベル本体側のアーム先端(図示せず)に着脱可能に連結するためのアームブラケット22が取付けられ、その上面側方位置には回転ドラム3を回転させるため上記の油圧モータ23が取付けられている。油圧モータ23からは、パワーショベルの油圧源側に接続される2本の油圧供給用のホース24が引き出されている。 【0033】箱型ボックスカバー体2の前側および後側の側面25、26の下半部分は前後に広がったスカート部251、261となっている。各スカート部の下端縁からは、すだれ状に鎖252、262が吊り下げられている。このすだれ状の鎖252、262は、左右の側面27、28のほぼ下端まで延びており、切断された潅木等が外部に飛散するのを防止できるようになっている。 【0034】図2(a)、(b)は、図1に示す草木刈取機1の刈刃付き回転ドラム3を示す正面図および側面図であり、箱型ボックスカバー体2を2点鎖線で示してある。刈刃付き回転ドラム3は、箱型ボックスカバー体2の内部に水平に配置されており、回転ドラム本体4と、その外周面に取り付けた複数の草木刈刃体5とを備えている。各草木刈刃体5は、その刃先を回転ドラム3の回転方向に向けた状態で放射状に当該回転ドラム3の外周面から放射状に突出している。 【0035】回転ドラム本体4は円筒状の胴部と左右の端面と、各端面の中心から側方に突出した支軸41、42を備え、これらの支軸41、42が、箱型ボックスカバー2の左右の側面27、28に形成された軸受け部材271、281によって回転自在の状態で支持されている。また、回転ドラム本体4の一方の支軸には不図示の動力伝達駆動手段を介して油圧モータ23の回転力が伝達され、当該回転力によって回転ドラム本体4が回転駆動されるようになっている。 【0036】各草木刈刃体5は、回転ドラム本体4の外周面上において、その幅方向に所定の間隔で配列されていると共に、円周方向に向けて一定の角度間隔で配列されている。本例では、各草木刈刃体5は60度間隔で円周方向に配列されている。また、回転ドラム本体4が回転したときに、各草木刈刃体5の切刃52aの投影が当該回転ドラム本体4の軸方向に隙間無くラップするように、各草木刈刃体5が配置されている。 【0037】図3(a)、(b)は、回転ドラム本体4に取付けられた草木刈刃体5を示す拡大側面図および拡大断面図である。これらの図を参照して説明すると、回転ドラム本体4の外周壁4aには取付け孔4bが形成されており、ここに、草木刈刃体5をねじ込み固定するための円環状ボス(ナット体)6が溶接されている。草木刈刃体5は、この円環状ボス6に形成した雌ねじ孔(取付用ねじ結合穴)61にねじ込み固定されている。また、草木刈刃体5は締付固定ナット7によって、緩まないように固定されている。 【0038】草木刈刃体5は、円形断面の棒状部材を加工することにより製作したものであり、円柱状の柄部分51と、この柄部分51の円形上端縁に形成された切刃52とを備えている。切刃52aは、柄部分51の上端縁に隣接する胴部上端部分の断面を下方に向けて徐々に絞ることにより形成したものである。 【0039】詳細に説明すると、本例の草木刈刃体5の柄部分51は、円柱形状の中央部分53と、この中央部分53の上端部に形成され、側方から見た場合に上下方向の中央が円弧状にくびれた切刃部分54と、中央部分53の下端部に形成された円柱形状の筒体連結取付部分55とを備えている。切刃部分54の先端部は中央部分53よりも大径とされた刃体52とされており、この刃体52の外周縁部分の先端を先鋭にして切刃52aが形成されている。 【0040】また、本例では、刃体52の上端面56が切削逃げの湾曲面(凹入面)とされている。筒体連結取付部分55の外周面には、回転ドラム本体4の外周面に取り付けた円環状ボス6の内周面に形成した雌ねじ部61(取付用ねじ結合穴)にねじ込み可能な雄ねじ部57が形成されている。 【0041】また、締付固定ナット7は、雄ねじ部57にねじ込み可能な雌ねじ部71を備えた締付けナットである。本例では、この締付固定ナット7と円環状ボス6とを、互いの接触座面に対向した雄状および雌状テーパ面を有する組合せナットとしてある。すなわち、締付固定ナット7の外周面には円錐状のテーパ面(雄状テーパ面)72が形成されており、回転ドラム本体外周面に取り付けた円環状ボス6の開口側の部分には、締付固定ナット7のテーパ面72に対して相補的な形状をした円錐状のテーパ面(雌状テーパ面)62が形成されている。 【0042】さらに、締付固定ナット7の内周面には、草木刈刃体5の雄ねじ部57に隣接する中央部分53の下端部分の外周面部分53aに対してインロウ状態ではまるインロウ部73が形成されている。 【0043】図4(a)、(b)、(c)を参照して、草木刈刃体5を回転ドラム本体4に取付ける取付手順を説明する。図4(a)に示すように、まず、草木刈刃体5の雄ねじ部57に締付固定ナット7をねじ込む。そうすると、図4(b)に示すように、締付固定ナット7の内周面の上側部分に形成されているインロウ部73が草木刈刃体5の中央部分の外周面部分53aに対して下側からインロウ状態で嵌まる。次に、図4(c)に示すように、この状態の草木刈刃体5を円環状ボス6の取付用ねじ結合穴61にねじ込む。この結合穴開口側に形成されている円錐状のテーパ面62が、草木刈刃体5にねじ込まれた締付固定ナット7のテーパ面72に当接するまでねじ込む。最後に、締付固定ナット7を、円環状ボス6の側にねじ込まれる方向に締めることにより、草木刈刃体5は緩みの発生しない状態で回転ドラム本体4の側に固定される。 【0044】このように構成された草木刈取機1をパワーショベルのアーム先端に取付け、油圧モータ23に対する油圧の供給を制御することにより、回転ドラム3を回転駆動させることができる。回転ドラム3が回転すると、その外周面に取り付けられている各草木刈刃体5によって、潅木等を刈り取ることができる。 【0045】ここで、草木刈刃体5の切刃52aが摩耗した場合には、締付固定ナット7を緩めて、摩耗した切刃の刃先部分に、摩耗していない刃先部分が位置するように、草木刈刃体5を所定の角度だけ回転させ、その状態で草木刈刃体5をロックすれば、草木刈刃体5を交換することなく、同一の草木刈刃体5をそのまま使用できる。よって、草木刈刃体5の交換頻度を少なくできる。 【0046】また、草木刈刃体5は、ゆるみ防止のために、締付固定ナット7によって締め付けられている。さらに、締付固定ナット7と草木刈刃体5の胴部51とはインロウ状態で嵌まっているので、草木刈刃体5に作用する衝撃力によって草木刈刃体5が緩むことも防止される。 【0047】草木刈刃体5の切刃52aの刃先部分が全体的に摩耗した場合には、草木刈刃体5の交換を行なうが、この交換作業では、草木刈刃体5を回して回転ドラム本体4から外し、新たな草木刈刃体5をねじ込むという簡単な作業により行なうことができる。 【0048】(草木刈刃体の他の実施の形態)上記の例では、草木刈刃体5の上端面56を湾曲面としてある。湾曲面とすることにより、当該湾曲面と、円弧状にくびれた上端外周面部分とによって規定される切刃52aの刃先角度を鋭角にすることができるので、潅木等を切断するための切断能力を高めることができる。しかしながら、場合によっては、切断能力よりも耐久性が必要とされることもある。このようなときには、図5に示すように、草木刈刃体5Aにおける上端面56を凸曲面とすれば。刃先部分の肉厚を厚くできるので、耐久性のある草木刈刃体とすることができる。 【0049】従って、通常は、二種類の草木刈刃体5、5Aを用意しておき、使用場所に応じて、これらのいずれか一方を回転ドラム本体4に取り付けて使用すればよい。勿論、双方の草木刈刃体を回転ドラム本体4に取り付けて使用することもできる。 【0050】次に、草木刈刃体としては、図6(a)に示す形状のものを採用することもできる。この草木刈刃体5Bは、同一断面の柄部分51Bの上端部分に大径の刃体54Bが形成され、すなわち、上端部分をフランジ状に拡大径化することにより刃体54Bが形成され、この刃体54Bの外周面は下方に広がったテーパ面とされ、これによって、当該外周面の下端外周縁に切刃52Bが形成されている。 【0051】また、草木刈刃体の上端面は図1ないし5に示すような凹曲面あるいは凸曲面とする代わりに、図6(b)、(c)に示すように、その外周縁の内側部分をテーパ状に凹あるいは凸とした構成を採用することもできる。勿論、図6(d)に示すように平坦面としてもよい。 【0052】さらに、上記の例では草木刈刃体を回転ドラム本体外周面に対してねじ込み固定しているが、締結用のボルトを別途用意しておき、草木刈刃体をボルトを用いて回転ドラム本体の外周面に締結するようにしてもよい。 【0053】次に、草木刈刃体およびその取付け機構としては、図7に示す構成のものを採用することもできる。この図に示す草木刈刃体5Cの柄部分51Cは、四角形断面の中空パイプからなっている。勿論、四角形以外の多角形断面の中空パイプから形成してもよく、また、中空でない多角柱としてもよい。この柄部分51Cの上端部分はテーパ状に広がった刃体54Cとされており、この上端面55Cの四周縁部分が切刃52Cとされている。 【0054】この構成の草木刈刃体5Cの下端部分には横方向に貫通するボルト孔(刈刃側ピンさし通し穴部)61Cが形成されている。回転ドラム本体4Cの外周面には、矩形枠状の取付け用のボス(筒状ホルダ体)62Cが溶接されており、ここに、上側から草木刈刃体5Cの下端部分を差し込み可能となっている。このボス62Cの各対向壁にはそれぞれボルト孔(筒体側ピンさし通し結合穴部)63C、64Cおよび65C、66Cが形成されている。 【0055】草木刈刃体5Cを回転ドラム本体4Cに取り付ける場合には、草木刈刃体5Cの下端部分をボス62Cに差し込み、刈刃側のボルト孔61Cを、ボス側の一対のボルト孔63C、64Cあるいは65C、66Cに一致させ、この状態で、横から締結ボルト67Cを差し通して、当該締結ボルト67Cとナット68Cとによって、草木刈刃体5Cをボス62Cに締結固定すればよい。 【0056】この構成の刈刃取付け構造では、草木刈刃体5Cにおける作用刃先部分が摩耗した場合には、90度回転させた状態で、再度、草木刈刃体5Cを回転ドラム本体4Cに付け直せば、摩耗していない刃先部分を用いて潅木の切断除去を行なうことができる。 【0057】なお、ボルト・ナットによる取付け機構を、図1ないし5に示す形状の草木刈刃体5に対しても適用することができる。 【0058】 【発明の効果】以上説明したように、本発明においては、草木刈刃体が、円柱等の棒状部材の先端面外周縁部分に切刃が形成された構成としている。従って、従来の板状の草木刈刃体に比べて製作が簡単であり、廉価に製作でき、しかも、潅木等を切断する能力も優れている。 【0059】また、本発明の草木刈刃体では、その先端面の形状を湾曲面(凹曲面)とすれば、刃先角を鋭角にして潅木等を切断する能力を高めることができ、また、その先端面形状を凸曲面とすれば、耐久性を高めることができる。従って、これら双方の草木刈刃体を用意しておけば、使用場所に適した草木刈刃体を用いて、効率良く潅木等の刈取作業を行なうことが可能になる。 【0060】さらに、本発明の草木刈刃体はねじ込み式などの機構を用いて回転ドラム本体に取付け可能であるので、その着脱作業が簡単である。また、草木刈刃体の刃先の一部が摩耗した場合には、当該摩耗した刃先部分に摩耗していない刃先部分が位置するように草木刈刃体を回転し、この状態で草木刈刃体を回転ドラム本体に固定すれば、草木刈刃体を新たなものと交換しなくてもよい。よって、草木刈刃体の交換頻度を大幅に少なくできる。 【0061】これに加えて、テーパ面付きの締付固定ナットを用いて回転ドラム本体にねじ込み固定した草木刈刃体を締め付けるようにしているので、草木刈刃体に緩みが発生することを防止出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000148380 【氏名又は名称】株式会社前田製作所 【識別番号】000001236 【氏名又は名称】株式会社小松製作所
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| 【出願日】 |
平成13年6月11日(2001.6.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090170 【弁理士】 【氏名又は名称】横沢 志郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−233221(P2002−233221A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月20日(2002.8.20) |
| 【出願番号】 |
特願2001−174938(P2001−174938) |
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