| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松尾 理
【氏名】濱谷 功二
【氏名】源埜 順一
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| 【要約】 |
【課題】扱口を形成した脱穀ケースの側板とは反対側の側板にかかる荷重を軽くし、また、この荷重を軽くするために設けた側板周囲の部材を補強部材として利用し補強部材を簡易なものにする。
【解決手段】脱穀ケース9の側板9a下部に備えた下部ベベルケース26と脱穀ケース9の側板上部9aに備えた上部ベベルケース27とを、脱穀ケース9の側板9aに沿う状態で配設した縦向き伝動軸10によって連動連結するとともに、脱穀ケース9の側板9aに前記縦向き伝動軸10を覆う縦長のカバー体37を取付ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原動部からの動力を受け取る中間軸を脱穀ケース内の前部下方に横架配設し、前記中間軸の動力を上方に向けて分岐する下部ベベルギアケースを脱穀ケースの側板下部に備えるとともに、扱胴に動力を伝える上部ベベルギアケースを脱穀ケースの側板上部に備え、下部ベベルケースと上部ベベルケースとを脱穀ケースの側板に沿う状態で配設した縦向き伝動軸によって連動連結するとともに、脱穀ケースの側板に前記縦向き伝動軸を覆う縦長のカバー体を取付けてある脱穀装置。 【請求項2】 前記カバー体の側面に、カバー体全長にわたる開口部を形成し、この開口部を塞ぐように脱穀ケースの側板にカバー体を取付けてある請求項1記載の脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀装置に関し、詳しくは、脱穀ケースの前部下方に横架架設した中間軸から扱胴への連動連結構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、実開平6−38452号公報に示されるように、脱穀装置の右側部では、脱穀ケースの前部下方に横架配設した唐箕の回転軸に備えたプーリと、脱穀ケースの右側上部に配設した横向きの伝動軸に備えたプーリとに亘って伝動ベルトを巻回し、唐箕の回転軸から横向き伝動軸を介して扱胴の回転軸に動力を伝達するとともに、脱穀装置の左側部では、選別ケースに備えた挟持レールとフィードチェーンとで刈取り穀稈の株元側を挟持し、穂先側を脱穀ケースに形成した扱口から扱室に挿入して脱穀ケース内の扱胴によって扱き処理する脱穀装置が実施されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来の構造であれば、脱穀ケースの右側板には、伝動ベルトの張力とベルトの回動とによって伝動軸を下方に引き下げる荷重、つまり脱穀ケースの左側上部を下方に引き下げる荷重がかかるとともに、脱穀ケースの左側板には、刈取り穀稈を挟持するための圧縮バネによる挟持力の反力により脱穀ケース右側上部を上方に押し上げる荷重がかかる。つまり、脱穀ケースの左側板には刈取り穀稈を扱き処理するために扱口が形成しているため、反対側の右側板で脱穀ケースの右側上部を引き下げる荷重と左側上部を押し上げる荷重とを受けなければならず、脱穀ケースの右側板側ではこれらの荷重に対抗するだけの強度が必要であった。 【0004】本発明の目的は、扱口を形成した側とは反対側の側板にかかる荷重を軽くするとともに、この荷重を軽くするために設けた部材を側板の補強部材としても利用し補強部材を簡易なものにする点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】〔構成〕本発明の請求項1にかかる特徴構成は、原動部からの動力を受け取る中間軸を脱穀ケース内の前部下方に横架配設し、中間軸の動力を上方に向けて分岐する下部ベベルギアケースを脱穀ケースの側板下部に備えるとともに、扱胴に動力を伝える上部ベベルギアケースを脱穀ケースの側板上部に備え、下部ベベルケースと上部ベベルケースとを脱穀ケースの側板に沿う状態で配設した縦向き伝動軸によって連動連結するとともに、脱穀ケースの側板に縦向き伝動軸を覆う縦長のカバー体を取付けた点にある。 【0006】〔作用〕請求項1にかかる特徴構成によれば、側板下部に備えた下部ベベルケースのベベルギヤと側板上部に備えた上部ベベルケースのベベルギヤとを縦向き伝動軸で連動連結して軸伝動とすることで、ベルト伝動のような脱穀ケースの側板上部を下方に引き下げる荷重は生じなくなり、脱穀ケースの縦向き伝動軸を設けた側の側板の負担を軽くすることができる。また、縦向き伝動軸を覆う縦長のカバー体を脱穀ケースに取付けることによって、このカバー体を脱穀ケースの補強部材としても用いることができる。 【0007】〔効果〕よって、請求項1にかかる特徴構成によれば、脱穀ケースの横側板にかかる負荷が軽減されるとともに、脱穀ケースの横側板に縦向き伝動軸を覆う縦長のカバー体を取付けることによって、この脱穀ケースを補強するための部材が簡易なものでよくなる。 【0008】〔構成〕本発明の請求項2にかかる特徴構成は、請求項1に記載のものにおいて、カバー体の側面に、カバー体全長にわたる開口部を形成し、この開口部を塞ぐように脱穀ケースの側板にカバー体を取付けた点にある。 【0009】〔作用〕請求項2にかかる特徴構成によれば、カバー体の全長にわたって開口部を形成したことによって、縦長のカバー体の上下端部から縦向き伝動軸を挿入させる以外に、縦向き伝動軸をカバー体の側面から覆うことができ、例えば、縦向き伝動軸の上下を伝動連結した、既に脱穀ケースの側板に沿って配設している状態でも縦向き伝動軸の側方からカバー体で覆うこともできる。 【0010】〔効果〕よって、請求項2にかかる特徴構成は、カバー体を縦向き伝動軸より後付けすることができ、また、カバー体に覆われていない状態で縦向き伝動軸を脱穀ケースの側面に取付けられるので、カバー体、縦向き伝動軸の取付けを簡単にすることができた。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に本願発明の脱穀装置を搭載した自脱型コンバインを示しており、このコンバインには、左右一対のクローラ式走行装置1を備えた走行機体2の前部に刈取部3を連結するとともに、刈取部3の右後方にエンジン4(原動部に相当)を搭載し、刈取部3で刈り取られた穀稈を脱穀して穀粒を選別回収する脱穀装置5を刈取部3の左後方に配置し、機体後部に脱穀装置5からの排ワラを処理する排ワラ処理装置21を配置し、エンジン4の後方でかつ脱穀装置5の右横側には脱穀装置5により選別回収された穀粒を貯留するグレンタンク6を配置し、エンジン4の上方に運転座席7などからなる操縦部8を形成し、刈取部3と脱穀装置5との間には燃料タンク33を備えてある。 【0012】図2に示すように、刈取部3で刈り取られた刈取り穀稈は、脱穀ケース9の左側板上部9bに設けた挟持レール13aと左側板下部9cに設けたフィードチェーン13bとによって、横倒れ姿勢で後方に向けて搬送し、搬送する刈取り穀稈の穂先側を脱穀ケース9の扱口9dから挿入し、扱胴14によって扱き処理を施すように構成してある。扱き処理により得られた処理物は、選別部Aに備えた、処理が施された処理物を漏下させる受網15、受網15から漏下した処理物を篩い選別する揺動選別装置16、揺動選別機構16により選別された一番物(穀粒)を回収する一番物回収部17、一番物回収部17の一番物を揚送してグレンタンク6に対して上部から供給する揚送装置19、揺動選別機構16により選別された二番物(ワラ屑等)を回収する二番物回収部18、二番物回収部18の二番物を揺動選別装置16の上手側に還元する還元装置20、揺動選別機構16の処理物を風選処理する唐箕11、浮遊するワラ屑を吸引して機外に排出する排塵ブロア12、等によって選別処理される。 【0013】次に、脱穀装置5の伝動系に付いて説明すると、図3に示されているように、エンジン4からの動力を、ベルトテンション式の脱穀クラッチ25を介して唐箕11の回転軸11a(中間軸に相当)にベルト伝達するとともに、回転軸11aに備えたプーリ31から、取出した動力を選別部Aや排ワラ処理装置21に伝達するように構成している。また、この回転軸11aに備えた下部ベベルケース26から分岐出力した動力を脱穀ケース上部に設けた横向き伝動軸28に備えた上部ベベルケース27を介して扱胴14の回転軸14aに伝達するように構成している。 【0014】唐箕11の回転軸11aと扱胴14の回転軸14aとの伝動伝達構造について詳しく説明する。図4に示されているように、脱穀ケース9の右側板9a下部に取付けた前記下部ベベルケース26に、唐箕11の回転軸11aから動力を分岐出力するベベルギヤ26aを内装するとともに、右側板9a上部に取付けた前記上部ベベルケース27に、エンジン4側からの動力を受け取るベベルギヤ27aを内装し、これらのベベルギヤ26a,27aを脱穀ケース9の右側板9aに沿う状態で配設した縦向き伝動軸10によって連動連結してある。そして、横向き伝動軸28の端部に備えたプーリ29と、扱胴11の回転軸11aに備えたプーリ30とに亘って伝動ベルト32を巻き回し、ベベルギヤ27aを介して横向き伝動軸28に伝えた動力により扱胴14を回転駆動するように構成している。 【0015】また、図3,図4,図5に示されるように、脱穀ケース9の右側板9aには、縦向き伝動軸10を覆うカバー体37を取付けてある。このカバー体37は、側面に全長に亘って開口部を有する板金プレス構造に構成してあり、その開口部を塞ぐように右側板9aにボルト連結することで、縦向き伝動軸10を覆う筒状カバー構造に構成するとともに、脱穀ケース9の右側板9aを補強している。また、カバー体37は、下部ベベルケース26と上部ベベルケース27とを既に連動連結している状態の縦向き伝動軸10に対して後付けで右側板9aに取付けることができる。 【0016】図6,図7に示されるように、前記フィードチェーン13bの前部は、脱穀ケース9の左側板下部9cに設けられたチェーンフレーム40に案内支持されており、このフィードチェーン13b前部の下方では、左側板下部9cに備えたサイドカバー39から前記燃料タンク33の補給口33aが突出している。そして、補給口33aの上方に位置するフィードチェーン13bの戻り経路部分の下方には、フィードチェーン13bを受止め案内するとともにその搬送突起部分を覆い隠す板金構造のガード体35を設けてあり、このガード体35は前部を前記チェーンフレーム40に備えた支持棒36で支持するとともに、後部をチェーンフレーム40に直接取付けてある。よって、フィードチェーン13bにより穀稈を搬送する際に生じる藁屑等はガード体35で受け止められ、補給口33aの周囲に藁屑等が落下するのを防ぐことができる。尚、38は、フィードチェーン13bを覆うチェーンカバーである。 【0017】〔別実施例〕上記実施の形態では、伝動軸を覆うカバー体に筒状のカバー体全長に亘る側面に開口部を形成したものを用いたが、単に筒状のものを用いても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成13年1月31日(2001.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−223624(P2002−223624A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月13日(2002.8.13) |
| 【出願番号】 |
特願2001−22937(P2001−22937) |
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