| 【発明の名称】 |
収穫機および収穫方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】金井 章二
【氏名】西村 融典
【氏名】山浦 浩二
【氏名】十川 和士
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| 【要約】 |
【課題】効率良く収穫作業を行うことができる収穫機を提供する。
【解決手段】収穫機1は圃場Aに接地する接地輪83を取り付けた機枠7を備える。機枠7には圃場Aから農産物Wを取り上げて所定位置まで搬送する作業手段16を設けた。機枠7の後端部には作業手段16からの農産物Wを収容する容器2を載置するための容器載置手段17を後方に向けて突設した。機枠7の接地輪83は、回動アーム81の回動に基づき、容器載置手段17の基端部より後方の位置と容器載置手段17の基端部より前方の位置とに位置変更する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圃場に接地する接地部を有する機枠と、この機枠に設けられ、圃場から農産物を取り上げて所定位置まで搬送する作業手段と、前記機枠に設けられ、前記作業手段からの農産物を収容する容器を載置するための容器載置手段とを備えた収穫機において、前記機枠の前記接地部は、前記容器載置手段側に対して進退可能な構成とされていることを特徴とする収穫機。 【請求項2】 圃場に接地する接地部を有する機枠と、この機枠に設けられ、圃場から農産物を取り上げて所定位置まで搬送する作業手段と、前記機枠の後端部に後方に向って突出するように設けられ、前記作業手段からの農産物を収容する容器を載置するための容器載置手段とを備えた収穫機において、前記機枠の前記接地部は、前記容器載置手段の基端部より後方の位置と前記容器載置手段の基端部より前方の位置とに位置変更可能な構成とされていることを特徴とする収穫機。 【請求項3】 容器載置手段は、機枠に昇降可能に設けられ、前記容器載置手段を昇降させる駆動手段と、この駆動手段を制御して前記容器載置手段を容器の高さ寸法に対応した所定距離づつ下降させる制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2記載の収穫機。 【請求項4】 機枠の接地部は、基端部を中心として回動自在の回動アームと、この回動アームの先端部に取り付けられた接地輪とを有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の収穫機。 【請求項5】 圃場から農産物を取り上げて所定位置まで搬送する作業手段と、この作業手段からの農産物を収容する容器を載置するための昇降可能な容器載置手段とを備えた収穫機を用いて行う収穫方法であって、前記容器載置手段上に容器を載置し、この容器内に前記作業手段からの農産物を収容する工程と、前記容器載置手段を容器の高さ寸法に対応した距離だけ下降させる工程と、農産物が収容された容器上にさらに容器を載置し、この容器内に前記作業手段からの農産物を収容する工程と、前記容器載置手段を移動させることにより、農産物が収容された複数段の容器群を前記容器載置手段から荷台の上に載せかえる工程とを備えていることを特徴とする収穫方法。 【請求項6】 牽引車の牽引により圃場から農産物を取り上げて所定位置まで搬送する作業手段と、この作業手段からの農産物を収容する容器を載置するための昇降可能な容器載置手段と、この容器載置手段側に対して進退可能に設けられた接地部とを備えた収穫機を用いて行う収穫方法であって、前記容器載置手段上に容器を載置する工程と、前記容器載置手段側に進出して圃場に接地した前記接地部にて前記収穫機を支持した状態で、前記容器載置手段上の容器内に前記作業手段からの農産物を収容する工程と、前記容器載置手段を容器の高さ寸法に対応した距離だけ下降させる工程と、農産物が収容された容器上にさらに容器を載置し、この容器内に前記作業手段からの農産物を収容する工程と、前記接地部を前記容器載置手段側から退避させた状態で、前記牽引車を利用して前記容器載置手段を移動させることにより、農産物が収容された複数段の容器群を前記容器載置手段から荷台の上に載せかえる工程とを備えていることを特徴とする収穫方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圃場から農産物を取り上げて所定位置まで搬送する作業手段を備えた収穫機およびこの収穫機を用いて行う収穫方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の収穫機として、例えば、トラクタにて牽引されて圃場を移動する牽引式の玉葱ピッカー等の根菜類用の収穫機が知られている。 【0003】この収穫機は、例えば、圃場に接地しながら回転する接地輪等の接地部を有する機枠を備えており、この機枠の後端部には、持上げ搬送後の玉葱等の農産物を収容する1個の大形コンテナ等の容器を載置するためのコンテナ載置用台等の容器載置手段が後方に向って突設されている。 【0004】そして、機枠の接地部は、例えば容器載置手段の基端部より後方の位置に配置されており、容器載置手段上の容器内の農産物の重量が増大しても、重量バランスをくずして収穫機前側が浮き上がるようなことがなく、安定した作業を行える構造となっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の収穫機の構成では、例えば農産物が収容された容器を運搬車の荷台に積込む際に、例えば作業者はわざわざトラクタからフォークリフトに乗り換え、このフォークリフトでその農産物が収容された容器を一旦保持しなければならず、効率良く収穫作業を行えないおそれがある。 【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、効率良く収穫作業を行うことができる収穫機および収穫方法を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の収穫機は、圃場に接地する接地部を有する機枠と、この機枠に設けられ、圃場から農産物を取り上げて所定位置まで搬送する作業手段と、前記機枠に設けられ、前記作業手段からの農産物を収容する容器を載置するための容器載置手段とを備えた収穫機において、前記機枠の前記接地部は、前記容器載置手段側に対して進退可能な構成とされているものである。 【0008】そして、この構成では、機枠の接地部を容器載置手段側に進出させることにより容器内における農産物の重量増大に適切に対応できるのみならず、機枠の接地部を容器載置手段側から退避させることにより、容器を例えば運搬車の荷台等の上に載せかえる際に接地部が邪魔になるのを防止できるため、従来のようにフォークリフトを利用する必要がない。 【0009】請求項2記載の収穫機は、圃場に接地する接地部を有する機枠と、この機枠に設けられ、圃場から農産物を取り上げて所定位置まで搬送する作業手段と、前記機枠の後端部に後方に向って突出するように設けられ、前記作業手段からの農産物を収容する容器を載置するための容器載置手段とを備えた収穫機において、前記機枠の前記接地部は、前記容器載置手段の基端部より後方の位置と前記容器載置手段の基端部より前方の位置とに位置変更可能な構成とされているものである。 【0010】そして、この構成では、機枠の接地部を容器載置手段の基端部より後方の位置に位置させることにより容器内における農産物の重量増大に適切に対応できるのみならず、機枠の接地部を容器載置手段の基端部より前方の位置に位置させることにより、容器を例えば運搬車の荷台等の上に載せかえる際に接地部が邪魔になるのを防止できるため、従来のようにフォークリフトを利用する必要がない。 【0011】請求項3記載の収穫機は、請求項1または2記載の収穫機において、容器載置手段は、機枠に昇降可能に設けられ、前記容器載置手段を昇降させる駆動手段と、この駆動手段を制御して前記容器載置手段を容器の高さ寸法に対応した所定距離づつ下降させる制御手段とを備えているものである。 【0012】そして、この構成では、駆動手段を制御して容器載置手段を容器の高さ寸法に対応した所定距離づつ下降させることにより、落下による損傷等を防止することで農産物を保護しつつ、各段の容器内に農産物を適切に収容可能である。 【0013】請求項4記載の収穫機は、請求項1ないし3のいずれかに記載の収穫機において、機枠の接地部は、基端部を中心として回動自在の回動アームと、この回動アームの先端部に取り付けられた接地輪とを有しているものである。 【0014】そして、この構成では、回動アームの回動により容器を例えば運搬車の荷台等の上に載せかえる際に接地輪が邪魔になるのを確実に防止可能である。 【0015】請求項5記載の収穫方法は、圃場から農産物を取り上げて所定位置まで搬送する作業手段と、この作業手段からの農産物を収容する容器を載置するための昇降可能な容器載置手段とを備えた収穫機を用いて行う収穫方法であって、前記容器載置手段上に容器を載置し、この容器内に前記作業手段からの農産物を収容する工程と、前記容器載置手段を容器の高さ寸法に対応した距離だけ下降させる工程と、農産物が収容された容器上にさらに容器を載置し、この容器内に前記作業手段からの農産物を収容する工程と、前記容器載置手段を移動させることにより、農産物が収容された複数段の容器群を前記容器載置手段から荷台の上に載せかえる工程とを備えているもので、この方法では、従来のようにフォークリフトを利用する必要がなく、効率良く収穫作業を行うことが可能となる。 【0016】請求項6記載の収穫方法は、牽引車の牽引により圃場から農産物を取り上げて所定位置まで搬送する作業手段と、この作業手段からの農産物を収容する容器を載置するための昇降可能な容器載置手段と、この容器載置手段側に対して進退可能に設けられた接地部とを備えた収穫機を用いて行う収穫方法であって、前記容器載置手段上に容器を載置する工程と、前記容器載置手段側に進出して圃場に接地した前記接地部にて前記収穫機を支持した状態で、前記容器載置手段上の容器内に前記作業手段からの農産物を収容する工程と、前記容器載置手段を容器の高さ寸法に対応した距離だけ下降させる工程と、農産物が収容された容器上にさらに容器を載置し、この容器内に前記作業手段からの農産物を収容する工程と、前記接地部を前記容器載置手段側から退避させた状態で、前記牽引車を利用して前記容器載置手段を移動させることにより、農産物が収容された複数段の容器群を前記容器載置手段から荷台の上に載せかえる工程とを備えているもので、この方法では、容器内における農産物の重量増大に適切に対応できるのみならず、従来のようにトラクタからフォークリフトに乗り換えてフォークリフトを利用する必要がなく、効率良く収穫作業を行うことが可能となる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の収穫機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。 【0018】図1および図2において、1は収穫機で、この収穫機1は、牽引車としてのトラクタTに着脱可能に装着されて使用される牽引式の玉葱ピッカー等で、トラクタTの牽引動作により圃場A上を移動しながら農産物Wを取り上げて小形コンテナ等の容器2内に収容するとともに、トラクタTの所定動作により農産物Wが収容された容器2を被積込部である例えば運搬車3の荷台4(図5)に積み込むためのものである。 【0019】なお、収穫対象物である農産物Wは、例えば、圃場Aに凸設された畝B上に地干されて略列状に置かれた玉葱等の根菜類である。また、容器2は、外形略直方体で、上面を開口した箱形状をなすミニコンテナ等で、高さ寸法が比較的小さいものである。 【0020】収穫機1の機体1aは、圃場Aに接地する接地部6を有する機枠7を備えており、機枠7の前端部には、トップピン8を有するトップマスト9、ロワピン10を有するロワアーム11等にて構成されたトラクタ連結部としての三点連結部12が設けられている。三点連結部12は、トラクタTの後部に設けられた作業機昇降用の支持装置としての回動可能な三点リンク機構(三点ヒッチ部)T1に連結されている。三点リンク機構T1は、図5に示されるように、例えばトップリンク伸縮式のもので、進退自在のロッドaを有するトップリンクb、左右一対のロワリンクc,c等にて構成されている。なお、機枠7の入力軸保持部13にて回転可能に保持された入力軸14は、トラクタTの図示しないPTO軸にユニバーサルジョイント等を介して連結されている。 【0021】また、機枠7には、圃場Aの畝B上に掘り起された農産物Wを圃場Aから掬い上げるように取り上げて所定位置まで搬送する作業手段16が、機枠7の前端下部から機枠7の後端上部にわたって位置するように設けられている。 【0022】さらに、機枠7の後端部には、作業手段16にて搬送された農産物Wを収容する複数の容器2を複数段(例えば3段)に載置するためのコンテナ載置用フォーク等の容器載置手段17が、後方に向って突出するように設けられており、容器載置手段17は駆動手段18からの駆動力で昇降する構成とされている。 【0023】そして、機枠7の接地部6は、容器載置手段17側に対して進退可能な構成とされ、収容作業時には容器載置手段17の基端部より後方の位置に位置し積込み作業時には容器載置手段17の基端部より前方の位置に位置する構成とされている。 【0024】ここで、作業手段16は、図1および図2に示すように、例えば、圃場Aの畝B上の農産物Wを掻き込んで後方へ払い出す掻込み部21、この掻込み部21から払い出された農産物Wを傾斜状の先金等の掬上げ板22を介して受け取って斜め上後方に持上げ搬送する持上げ搬送部23、この持上げ搬送部23の上端部の搬送終端側から放出された農産物Wを受け取って斜め下後方に農産物Wの自重で搬送する傾斜板等のシュート部24にて構成されている。 【0025】掻込み部21は、機枠7の左右一対の掻込み部用側板26,26間に架け渡された水平状の駆動軸27を有し、駆動軸27の外周面から4方向に十字状に突出した取付け部28には略矩形板状の弾性板29が取り付けられている。 【0026】そして、入力軸14から入力された駆動力がベベルギア31、伝動シャフト32、スプロケット33、チェーン34等の伝動手段35を介して駆動軸27に伝達されると、駆動軸27が回転するとともに、この駆動軸27と一体となって各弾性板29が回転する。その結果、各弾性板29にて畝B上の農産物Wが掬上げ板22上に掻き込まれ、その農産物Wが掬上げ板22上を移動して持上げ搬送部23の下端部の搬送始端側に導かれる。 【0027】持上げ搬送部23は、機枠7の左右一対の搬送部用側板36,36の下端部間に架け渡された水平状の駆動軸37を有し、駆動軸37の両端部には回転体である駆動側スプロケット38,38が固着されている。また、持上げ搬送部23は、機枠7の左右一対の搬送部用側板36,36の上端部間に架け渡された水平状の従動軸41を有し、従動軸41の両端部には回転体である従動側スプロケット42,42が固着されている。 【0028】さらに、駆動側スプロケット38および従動側スプロケット42には、左右一対の回行体であるチェーン44,44が巻き掛けられ、左右一対のチェーン44間には複数の横棒45が横架され、各横棒45は互いに間隔をおいて回行方向に並んで位置している。なお、所定の横棒45には、農産物Wを載置可能な複数の爪部46が突出形成されている。 【0029】そして、入力軸14から入力された駆動力がベベルギア31、伝動シャフト47、スプロケット48、チェーン49等の伝動手段50を介して駆動軸37に伝達されると、駆動軸37および従動軸41が回転するとともに、チェーン44が回行する。その結果、チェーン44と一体となって回行する横棒45の爪部46にて農産物Wが載置状態で斜め上後方に持上げ搬送される。その後、農産物Wは、ピン等の回動軸51を中心として回動自在のシュート部24の搬送面24a上を斜め下後方に向って自重で滑り落ち、容器2内に収容される。 【0030】また、駆動手段18は、図1および図2に示すように、例えば、径寸法の異なる3つの第1の筒状体61、第2の筒状体62および第3の筒状体63等を有する伸縮手段としての流体圧シリンダである油圧シリンダ65にて構成されている。なお、第1の筒状体61はこの第1の筒状体61より径大の第2の筒状体62に対して進退可能(出入り可能)な構成とされ、第2の筒状体62はこの第2の筒状体62より径大の第3の筒状体63に対して進退可能(出入り可能)な構成とされている。 【0031】油圧シリンダ65は、例えば上下方向に長手方向を有する細長形状をなし、機枠7の後端下部のシリンダ取付け部66にピン67を介して略鉛直状に取り付けられている。油圧シリンダ65の先端部である上端部には左右水平方向のピン68を介して容器載置手段17が連結されている。 【0032】なお、油圧シリンダ65には制御手段70が電気的に接続され、この制御手段70は図示しない操作手段の操作に基づいて油圧シリンダ65等を制御する。例えば、制御手段70は、図示しない操作手段の常開型の操作スイッチであるオート下降用スイッチが押圧操作されるたびに、油圧シリンダ65を制御して容器載置手段17を容器2の高さ寸法に対応した所定距離づつ段階的に下降させる機能を有している。なお、図示しない操作手段には、容器載置手段17を任意の距離下降させるための操作スイッチであるマニュアル下降用スイッチが設けられている。また、操作手段には、オート下降用スイッチとマニュアル下降用スイッチとの切換えを行うための切換スイッチが設けられているとともに、容器載置手段17を任意の距離上昇させるための上昇用スイッチが設けられている。 【0033】また、容器載置手段17は、図1および図2に示すように、例えば、油圧シリンダ65の上端部に連結された連結部71が突出形成された例えば略矩形板状の支持部72を有している。 【0034】支持部72は、略鉛直状に配置され、下端部の左右両側には機体1a前後方向に長手方向を有する細長板状の載置部であるフォーク部73,73が一体的に形成され、これら左右一対のフォーク部73,73は互いに平行状に配置されて支持部72から後方に向って略水平状に突出している。 【0035】また、図2に示されるように、支持部72の左右両側には断面略コ字状の案内用の係合部74が設けられており、係合部74は、機枠7の後端部に設けられた上下に細長い案内部75と係合した状態で、油圧シリンダ65の伸縮に応じて案内部75に沿って昇降し、これに伴い、フォーク部73,73が昇降する。 【0036】また、機枠7の接地部6は、図1および図2に示すように、例えば、左右一対の回動アーム81,81を有している。各回動アーム81の基端部である上端部は、搬送部用側板36から外側方に向って突出したアーム支持部82に回動自在に取り付けられている。各回動アーム81の先端部である下端部には、作業手段16の作業姿勢が維持されるように機体1a全体を支持する接地輪83,83が車軸84,84を介して回転可能に回転自在に取り付けられている。 【0037】また、回動アーム81には、機枠7に固着された第1ストッパ86と当接する第1当接部81aが形成されているとともに、機枠7に固着された第2ストッパ87と当接する第2当接部81bが形成されており、これら2つの第1ストッパ86および第2ストッパ87にて回動アーム81の回動が規制される。 【0038】そして、回動アーム81の第1当接部81aと第1ストッパ86の傾斜状の受け面部86aとが当接した状態時には、接地輪83(例えば接地輪83の後側の略半分以上の部分)は、機体1aを支持した状態で、かつ、容器載置手段17のフォーク部73の基端部より後方の位置に位置した進出状態(図1、図3、図4参照)すなわち図1に示すように側面からみて接地輪83はフォーク部73の基端側の下方の位置に位置した状態となる。 【0039】一方、図5に示すように、回動アーム81の第2当接部81bと第2ストッパ87の傾斜状の受け面部87aとが当接した状態時には、接地輪83の全体は、空中に浮いた状態で、かつ、容器載置手段17のフォーク部73の基端部より前方の位置に位置した退避状態すなわち側面からみて接地輪83はフォーク部73の下方の位置に位置しない状態となる。なお、図5に示されるように、第2ストッパ87は、側面からみて、アーム支持部82の略下方位置に位置するが、第2ストッパ87の受け面部87aはアーム支持部82の軸心より後方の位置に位置する。このため、図5に示す状態では、回動アーム81は、基端側から先端側に向って後下方に傾斜した傾斜状態で停止している。 【0040】なお、第1ストッパ86および第2ストッパ87で回動アーム81の回動を規制する回動規制手段88が構成されている。また、機枠7には、図示しないが、容器載置手段17とは別に、補充用の空の容器2を置いておくための補充用の容器載置台が設けられている。 【0041】次に、上記収穫機1を用いて圃場Aの農産物Wを収穫する収穫方法について説明する。 【0042】図1に示すように、回動アーム81の第1当接部81aと第1ストッパ86と当接させることにより、左右一対の接地輪83を容器載置手段17側に進出させた状態とし、圃場Aの畝溝底面Cに接地した接地輪83にて機体1a全体を重量バランスよく支持する。この状態で、作業手段16の傾斜状の掬上げ板22の先端は畝B上に位置する。 【0043】また、この図1に示す状態では、油圧シリンダ65は最大限に伸びた状態、すなわち、第1の筒状体61が第2の筒状体62内から上方に進出しかつ第2の筒状体62が第3の筒状体63内から上方に進出した状態にあり、容器載置手段17は所定の上限位置に位置する。 【0044】さらに、容器載置手段17のフォーク部73にて保持されたパレットP上には、複数、例えば5つの空の容器2が載置されている。すなわち、例えば図2に示されるように、フォーク部73の基端側に2つの容器2,2が載置され、各容器2の長手方向が機体1aの左右方向に一致している。また、フォーク部73の先端側に3つの容器2,2,2が載置され、各容器2の長手方向が機体1aの前後方向に一致している。 【0045】そして、トラクタTの牽引により、接地輪83が回転しながら機体1aが圃場A上を移動すると、作業手段16にて農産物Wが圃場Aの畝B上から取り上げられ、略斜め後方に持上げ搬送され、その後、農産物Wはシュート部24上から容器2内に落下して収容される。なお、農産物Wが5つの容器2内に適切に収容されるように、収穫機1の後ろを追う作業者が手作業で収容作業を補助する。また、容器2内の農産物Wの重量が増大しても、機体1aは左右一対の接地輪83にて重量バランスが維持され、例えば掬上げ板22が圃場Aから大きく浮き上がるような不具合は生じない。 【0046】収容作業が進み、パレットP上に位置する1段目の各容器2内に農産物Wが満杯に収容されると、作業者は、トラクタTを止めて、操作手段(図示せず)のオート下降用スイッチを一回の押圧操作する。 【0047】オート下降用スイッチが操作されると、図3に示すように、制御手段70による油圧シリンダ65の制御に基づいて、容器載置手段17が容器2の高さ寸法に対応した所定距離だけ自動的に下降する。なお、この図3に示す状態では、油圧シリンダ65の第1の筒状体61が第2の筒状体62内に退避しかつ第2の筒状体62が第3の筒状体63内から進出した状態にある。 【0048】容器載置手段17が所定距離下降して停止した後、作業者は、フォーク部73に載置された1段目の容器2上に、2段目の5つの空の容器2を積み重ねるように載置する(図3参照)。なお、積み重ねる空の容器2は機枠7の容器載置台(図示せず)上に置いてあったものを用いる。 【0049】そして、トラクタTの牽引による機体1aのさらなる移動により、上述と同様に、農産物Wが2段目の容器2内に収容される。容器2内の農産物Wの重量が増大しても機体1aの重量バランスは維持される。 【0050】2段目の各容器2内に農産物Wが満杯に収容されると、作業者は、再びトラクタTを止め、操作手段(図示せず)のオート下降用スイッチを一回押圧操作する。 【0051】オート下降用スイッチが操作されると、図4に示すように、制御手段70による油圧シリンダ65の制御に基づいて、容器載置手段17が容器2の高さ寸法に対応した所定距離だけ自動的に下降し、油圧シリンダ65を最大限に縮んだ状態となる。なお、この図4に示す状態では、油圧シリンダ65の第1の筒状体61が第2の筒状体62内に退避しかつ第2の筒状体62が第3の筒状体63内に退避した状態にある。 【0052】容器載置手段17が所定距離下降して停止した後、作業者は、フォーク部73に載置された2段目の容器2上に、3段目の5つの空の容器2を積み重ねるように載置する(図4参照)。なお、積み重ねる空の容器2は機枠7の容器載置台(図示せず)上に置いてあったものを用いる。 【0053】そして、トラクタTの牽引による機体1aのさらなる移動により、上述と同様に、農産物Wが3段目の容器2内に収容される。容器2内の農産物Wの重量が増大しても機体1aの重量バランスは維持される。 【0054】3段目の各容器2内に農産物Wが満杯に収容された時点で、作業者は、農産物Wの容器2内への収容作業を一旦中断し、複数段の容器2群(15個の容器2)の運搬車3の荷台4への積込み作業(載せかえ作業)を行う。 【0055】すなわち、図5に示すように、作業者は、上昇用スイッチの押圧操作により油圧シリンダ65にて容器載置手段17を所定の上限位置まで上昇させる。また、三点リンク機構T1のリンク部を構成するトップリンクbおよびロワリンクc,cのそれぞれの回動動作、トップリンクbのロッドaの進出動作により、フォーク部73上の複数段の容器2群を機体1aの後方側にくずさないようにフォーク部73を前低後高の傾斜姿勢或いは水平姿勢に維持したまま、機体1aを持上げる。なお、容器載置手段17の上昇時にシュート部24は容器2に押されて回動軸51を中心として回動し、容器2の移動位置から退避する。 【0056】三点リンク機構T1にて機体1aが持上げられると、接地部6の回動アーム81が自重で基端側のアーム支持部82を中心として回動し、回動アーム81の第2当接部81bが第2ストッパ87に当接する。こうして、回動アーム81は、図5に示すように、回動アーム81の第2当接部81bと第2ストッパ87とが当接した状態で停止するが、このとき、接地輪83の全体は、空中に浮いた状態で、かつ、容器載置手段17のフォーク部73の基端部より前方の位置に位置した退避状態となる。 【0057】そして、作業者は、トラクタTを適宜に操縦して、容器載置手段17のフォーク部73を移動させ、農産物Wが収容された複数段の容器2群をパレットPごと容器載置手段17のフォーク部73から運搬車3の荷台4の上に載せかえる。 【0058】すなわち、例えば、図5に示す持上げ状態から、三点リンク機構T1のリンク部を構成するトップリンクbおよびロワリンクc,cのそれぞれを回動させるとともにトップリンクbのロッドaを退避させることにより、パレットPの下面を運搬車3の荷台4の上面に当接させる。その後、トラクタTを前進走行させることにより、パレットP内から容器載置手段17のフォーク部73を抜き出す。また、例えば、図5に示す持上げ状態から、マニュアル下降用スイッチの操作に基づく油圧モータ65の作動で容器載置手段17のフォーク部73を下降させることにより、パレットPの下面を運搬車3の荷台4の上面に当接させる。その後、トラクタTを前進走行させることにより、パレットP内から容器載置手段17のフォーク部73を抜き出す。 【0059】この容器2群の荷台4への積込み時において、接地輪83はフォーク部73の基端部より前方の位置に位置し、機枠7の後端より後方には突出していないため、この接地輪83が運搬車3の側面部と干渉することがなく、機体1aを運搬車3に接近させることができ、安定した積込み作業が行われる。 【0060】容器2群を荷台4へ積み込んだ後、作業者は、次のパレットPを容器載置手段17のフォーク部73に差し込み、この差し込んだパレットP上に次の5つの空の容器2を載置して、図1の状態とする。なお、三点リンク機構T1のリンク部の動作にて機体1aを下げると、接地部6の回動アーム81が圃場面、地面等にて押されるようにしてアーム支持部82を中心として回動し、その結果、回動アーム81の第1当接部81aが第1ストッパ86に当接した状態となる。 【0061】そして、上記一連の動作の繰り返しにより、圃場A全体の農産物Wの収穫作業が行われる。 【0062】このようにして、上記一実施の形態によれば、農産物Wの収容作業時に、機枠7の接地部6の接地輪83を容器載置手段17のフォーク部73の基端部より後方の位置に位置させることにより、容器2内における農産物Wの重量増大に適切に対応でき、機体1aが重量バランスをくずして、機体1a前側の掬上げ板22等が浮き上がるようなことがなく、安定した収容作業を行うことができる。 【0063】また、複数段の容器2群の運搬車3の荷台4への積込み時に、回動アーム81を回動させて機枠7の接地部6の接地輪83を容器載置手段17のフォーク部73の基端部より前方の位置に位置させることにより、接地輪83と運搬車3との干渉を回避でき、接地輪83が積込み作業の邪魔になるのを防止できる。よって、従来のようにトラクタTから別のフォークリフトに乗り換えてフォークリフトで積込み作業を行う必要がなく、農産物Wが収容された複数段の容器2群をパレットPごと容器載置手段17のフォーク部73から運搬車3の荷台4の上に直接載せかえることができ、効率良く積込み作業を行うことができ、収穫作業の高効率化を図ることができる。 【0064】さらに、従来のように容器載置手段に1個の大形コンテナ等の容器を載置して行う収穫方法では、農産物の落下距離が大きく、農産物が損傷等するおそれがある問題があったが、上記実施の形態のように、容器載置手段17のフォーク部73に複数個の小形コンテナ等の容器2を段積みして行う収穫方法では、農産物Wの落下距離を比較的小さくでき、農産物Wが損傷する等の不具合を適切に防止できる。 【0065】なお、上記実施の形態においては、収穫機1は、牽引車としてのトラクタTに装着して使用する牽引式の構成として説明したが、例えば、図示しないが、トラクタT等の牽引車を用いる必要のない、走行用のエンジン等の駆動部等を設けて自走式の構成とすることもできる。 【0066】また、上記いずれの実施の形態においても、機枠7には、圃場A上に掘り起された農産物Wを圃場Aから掬い上げながら取り上げて搬送する作業手段16を設けたとして説明したが、例えば、図示しないが、圃場Aに生育している農産物を掘り起しながら取り上げて搬送する作業手段を設けた構成でもよい。 【0067】さらに、上記いずれの実施の形態においても、容器載置手段17は、機枠7に昇降可能に設けたとして説明したが、例えば、図示しないが、容器載置手段17を機枠7に固定的に設けた構成としてもよい。 【0068】また、容器載置手段17は、機枠7から後方に突設した構成には限定されず、機枠7から側方に突設した構成でもよい。 【0069】さらに、図示しない操作手段には、オート下降用スイッチ、マニュアル下降用スイッチ、切換スイッチ等を設けた構成として説明したが、例えば、オート下降用スイッチおよび切換スイッチを省略した構成でもよい。 【0070】また、機枠7の接地部6は、回動自在の回動アーム81の先端部に取り付けられたタイヤ等の車輪である接地輪83を有した構成として説明したが、例えば、図示しないが、伸縮自在或いはスライド自在等の取付けアームに取り付けられた接地輪83を有した構成でもよく、また、接地輪に代えてそり等の接地板を取り付けた構成とすることもできる。 【0071】さらに、接地部6の接地輪83等は、自重でなく、流体圧シリンダー等の駆動手段からの駆動力或いはトラクタTからの駆動力等で、容器載置手段17の基端部より後方の位置と容器載置手段17の基端部より前方の位置とに位置変更可能な構成としてもよい。 【0072】また、機枠7に前輪および後輪を設けた構成、或いは、クローラ部および後輪を設けた構成等において、後輪のみを容器載置手段17の基端部より後方の位置と容器載置手段17の基端部より前方の位置とに位置変更可能な構成としてもよい。 【0073】さらに、上記いずれの実施の形態においても、容器載置手段17のフォーク部73上にパレットPを介して容器2を載置する場合について説明したが、例えば、パレットPを用いることなく、容器載置手段17の板状の載置部等の上に容器2を直接載置するようにしてもよい。 【0074】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、機枠の接地部を容器載置手段側に進出させることにより容器内における農産物の重量増大に適切に対応できるのみならず、機枠の接地部を容器載置手段側から退避させることにより、容器を例えば運搬車の荷台等の上に載せかえる際に接地部が邪魔になるのを防止できるため、従来のようにフォークリフトを必ずしも利用する必要がなく、効率良く収穫作業を行うことができる。 【0075】請求項2記載の発明によれば、機枠の接地部を容器載置手段の基端部より後方の位置に位置させることにより容器内における農産物の重量増大に適切に対応できるのみならず、機枠の接地部を容器載置手段の基端部より前方の位置に位置させることにより、容器を例えば運搬車の荷台等の上に載せかえる際に接地部が邪魔になるのを防止できるため、従来のようにフォークリフトを必ずしも利用する必要がなく、効率良く収穫作業を行うことができる。 【0076】請求項3記載の発明によれば、駆動手段を制御して容器載置手段を容器の高さ寸法に対応した所定距離づつ下降させることにより、落下による損傷等を防止することで農産物を保護しつつ、各段の容器内に農産物を適切に収容できる。 【0077】請求項4記載の発明によれば、回動アームの回動により容器を例えば運搬車の荷台等の上に載せかえる際に接地輪が邪魔になるのを確実に防止でき、効率良く収穫作業を行うことができる。 【0078】請求項5記載の発明によれば、従来のようにフォークリフトを必ずしも利用する必要がなく、効率良く収穫作業を行うことができる。 【0079】請求項6記載の発明によれば、容器内における農産物の重量増大に適切に対応できるのみならず、従来のようにトラクタからフォークリフトに乗り換えてフォークリフトを必ずしも利用する必要がなく、効率良く収穫作業を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188009 【氏名又は名称】松山株式会社 【識別番号】592167411 【氏名又は名称】香川県
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| 【出願日】 |
平成13年1月30日(2001.1.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−223621(P2002−223621A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月13日(2002.8.13) |
| 【出願番号】 |
特願2001−21541(P2001−21541) |
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