| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】杉山 隆夫
【氏名】牧野 英二
【氏名】市川 友彦
【氏名】小松 正寛
【氏名】藤井 孝典
【氏名】野脇 慎二郎
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| 【要約】 |
【課題】操作性が高い歩行乗用両用型のコンパクトなコンバインを提供することを課題としている。
【解決手段】機体2前方の前処理部3の前方に設けられたディバイダ3bの位置をオペレータが視認することができるように、座席8の後方に位置する後方操作部54の上方側から座席8前方のディバイダ3bに至る間隙を設けた |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体(2)の前方に前処理部(3)を、該前処理部(3)の後方に脱穀部(4)を各設け、上記前処理部(3)の側方に機体操縦用の前方操作部(13)を、該操作部(13)の後方に座席(8)を各配置し、座席(8)の後方に機体(2)を操縦する後方操作部(54)を設けた複数操作部を備えたコンバインにおいて、オペレータが前処理部(3)の前方に設けられたディバイダ(3b)の位置を視認することができるように、後方操作部(54)の上方側から座席(8)前方のディバイダ(3b)に至る間隙を設けたコンバイン。 【請求項2】 座席(8)を着脱自在に取り付けた請求項1のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、歩行乗用両用タイプのコンバインに関する。 【0002】 【従来の技術】従来乗用コンバインは、機体の前方に前処理部が、該前処理部の後方に脱穀部が各設けられ、上記前処理部の側方に機体操縦用の操作部が設けられると共に、該操作部の後方に座席が各配置されており、オペレータが座席に着席して機体を操作するように構成されている。一方コンバインを山間地域の比較的狭い急傾斜の農道等で使用する場合等においては、乗用型のコンバインでは取り扱いが困難な場合があり、この場合は機体を起立姿勢で操作することができる歩行型のコンバインが望ましい。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしコンバインを作業に応じて使い分ける場合、複数台のコンバインを所有することになるが、この場合はコストが高くなり現実的ではなく、結局乗用型と歩行型の両方に使用できるコンバインが必要となる。一方乗用型のコンバインを乗用型と歩行型の両方のタイプとして使用するために操作部を2つ設ける必要があるが、前方の視界等により特に後方側の操作部の操作性が悪いという欠点があり、操作性が高い歩行乗用両用型のコンパクトなコンバインが望まれている。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明のコンバインは、機体2の前方に前処理部3を、該前処理部3の後方に脱穀部4を各設け、上記前処理部3の側方に機体操縦用の前方操作部13を、該操作部13の後方に座席8を各配置し、座席8の後方に機体2を操縦する後方操作部54を設けた複数操作部を備えたコンバインにおいて、オペレータが前処理部3の前方に設けられたディバイダ3bの位置を視認することができるように、後方操作部54の上方側から座席8前方のディバイダ3bに至る間隙を設けたことを第1の特徴としている。 【0005】また座席8を着脱自在に取り付けたことを第2の特徴としている。 【0006】 【発明の実施の形態】次に本発明の1実施形態を図面に従って説明する。図1,図2,図3は本発明のコンバインの後方斜視図、平面図、側面図であり、左右のクローラ式の走行装置1上に機体2が支持されており、該機体2の前方に圃場の穀稈を刈り取り後方に搬送する前処理部3が昇降自在に設けられていると共に、該前処理部3の後方には前処理部3側から搬送される穀稈の脱穀を行う脱穀部4が設けられている。 【0007】一方前記前処理部3及び脱穀部4の側方には機体2を着座して操縦する運転席6が設けられており、該運転席6には前処理部3の側方に配置されるフロント操作パネル7,該フロント操作パネル7の後方であって、且つ脱穀部4側方に配置される座席8等が備えられている。 【0008】そしてフロント操作パネル7から左右及び前後揺動自在なマルチ操作レバー9が、座席8前方の運転席6のフロア11からは復帰自在に踏み込み可能な駐車ブレーキペダル12が各突設されており、マルチ操作レバー9の前後揺動によって前処理部3の昇降を、マルチ操作レバー9の左右揺動によって機体2の左右操向を、駐車ブレーキペダル12の踏み込み操作により機体2の停止を各操作することができる構造となっている。 【0009】すなわち上記マルチ操作レバー9や駐車ブレーキペダル12等がオペレータが着座して機体2を操縦することができる機体操縦用の前方操作部(第1操作部)13として設けられており、オペレータは前方操作部13(マルチ操作レバー9や駐車ブレーキペダル12等)により機体2の操向、停止等を座席8に着座して操作することができる。 【0010】なお上記走行装置1は、従来公知のようにトランスミッションを介してエンジン(図示せず)から駆動力が入力されて駆動されるが、上記トランスミッション内には左右の走行装置1用に左右のサイドクラッチが設けられており、左側の走行装置1L用のサイドクラッチ(左サイドクラッチ)を入り作動させることにより、走行装置1Lが駆動され、右側の走行装置1R用のサイドクラッチ(右サイドクラッチ)を入り作動させることにより、走行装置1Rが駆動されるように構成されている。 【0011】このためマルチ操作レバー9は左右揺動によりトランスミッション内のサイドクラッチを操作して機体2を操向せしめるように構成されており、すなわち図4,図5に示されるようにマルチ操作レバー9の基端部側に、マルチ操作レバー9の左右揺動に連動して揺動する左右の操作プレート16L,16Rを共通の支点軸17を介して設け、左右の操作プレート16L,16Rと、トランスミッション14の左右のサイドクラッチのシフタアーム18L,18Rとを、ワイヤ19L,19Rとリンクアーム21,22,23,24とを介して左右別々に連結せしめた構造となっている。 【0012】これによりマルチ操作レバー9の左右揺動に伴い、マルチ操作レバー9の基端部側に設けられたピン9aにより、左右いずれかの操作プレート16L又は16Rが揺動され、ワイヤ19R又は19Lとリンクアーム21,22又は23,24を介して左右いずれかのシフタアーム18L又は18Rが操作され、左右いずれかのサイドクラッチが操作され、機体2の操向が行われる。 【0013】例えばマルチ操作レバー9を左に揺動させると、右操作プレート16Rが揺動され、該右操作プレート16Rに連結されたワイヤ19Lが引かれ、左サイドクラッチのシフタアーム18Lに連結されたリンクアーム21,22を介して左サイドクラッチが切り作動させられ、機体は左旋回する。 【0014】またマルチ操作レバー9を右に揺動させると、左操作プレート16Lが揺動され、該左操作プレート16Lに連結されたワイヤ19Rが引かれ、右サイドクラッチのシフタアーム18Rに連結されたリンクアーム23,24を介して右サイドクラッチが切り作動させられ、機体2は右旋回する。 【0015】なおマルチ操作レバー9を左右方向の中立に位置させると、両シフタアーム18L,18Rが非操作状態となるため、左右両サイドクラッチは入り作動状態を継続し、機体2は直進せしめられ、以上のようにマルチ操作レバー9の左右揺動により機体2が操向せしめられる。 【0016】一方前述の駐車ブレーキペダル12は前述のように踏み込み操作により駐車ブレーキを作動させることができるものであるが、具体的には踏み込み操作によりエンジン側からトランスミッション14への駆動力を切断すると共に、トランスミッション14内に設けられた駐車ブレーキを作動させるように構成されており、踏み込み操作を継続することにより機体2を停止状態で保持することができるものとなっている。 【0017】なお図4,図6,図7に示されるように、上記エンジンとトランスミッション14との間には、エンジン側からトランスミッション14に駆動力を断接自在に伝動するテンションクラッチ26が介設されており、駐車ブレーキペダル12を踏み込み操作することにより、上記テンションクラッチ26のタイトプーリ27を軸支するタイトアーム28を揺動せしめ、テンションクラッチ26を切り作動せしめ、エンジン側からトランスミッション14への駆動力を切断するように構成されている。 【0018】このとき駐車ブレーキペダル12はペダルアーム31の先端に取り付けられ、該ペダルアーム31の基端部側が機体フレーム2aを構成する前後方向の角フレーム20側に支点軸32を介して揺動自在に軸支されており、ペダルアーム31の基端部側に一体形成されたアーム31aを介してタイトアーム28が、支点軸32に取り付けられてペダルアーム31(支点軸32)と一体揺動する操作アーム33により駐車ブレーキが各操作されるように構成されている。 【0019】すなわちアーム31aとタイトアーム28とがワイヤ34により連結されていると共に、トランスミッション14に設けられた駐車ブレーキ操作用のブレーキレバー36側と操作アーム33とがワイヤ37により連結されており、駐車ブレーキペダル12の踏み操作により両アーム31a,33とワイヤ34,37を介してタイトアーム28(タイトプーリ27)と、駐車ブレーキを操作するように構成されている。 【0020】なおペダルアーム31の基端部にはアーム31bも一体形成されており、該アーム31bと機体フレーム2aを構成する角フレーム20との間に、駐車ブレーキペダル12を非踏み込み状態(初期姿勢)に付勢せしめる戻しスプリング38が張設されている。そしてこの戻しスプリング38によってワイヤ34を介してタイトアーム28がテンションクラッチ26を入り作動せしめるように付勢され、すなわち戻しスプリング38は駐車ブレーキペダル12の復帰とタイトアーム28の付勢を兼用して行う弾性部材となっている。 【0021】また操作アーム33は、前処理部3の作動を入り切りする前処理クラッチ(図示せず)側ともワイヤ39を介して連結されており、駐車ブレーキペダル12の踏み操作時(機体2の停止時)には、ワイヤ39を介して前処理クラッチを操作し、前処理部3の作動も停止せしめるように構成されている。 【0022】一方上記座席8の下方には前述のエンジン(図示しない)を収容するエンジンルーム41が形成されており、該エンジンルーム41(運転席6)の後方には脱穀後の穀粒を籾袋に袋詰めする籾受け部42が設けられている。このときエンジンルーム41の上面41a、すなわち座席8の取り付け面は、前端側が傾斜形成された傾斜面40を構成しており、また座席8は着脱自在にエンジンルーム41の上面に取り付けられており、図9に示されるように、エンジンルーム41から取り外された座席8は運転席6のフロア11上に載置することができるように構成されている。 【0023】一方該籾受け部42には、籾袋を支持する前後のハンガー43が左右方向に設けられており、この前後のハンガー43間に脱穀部4から突出する揚穀筒44の先端が突出せしめられている。 【0024】 これにより上記籾受け部42内において、籾袋をハンガー43に引っ掛けて支持せしめ、揚穀筒44の先端を籾袋の給穀口に近接、又は給穀口内に挿入することにより、脱穀部4から籾袋に穀粒を容易に移動(排出)させ、袋詰めすることができるように構成されている。 【0025】さらに上記脱穀部4と籾受け部42との間には、揚穀筒44側に取り付けてブラケット46が取り付けられており、該ブラケット46には籾受け部42の後方に位置するように、前述の左右サイドクラッチを操作する左右サイドクラッチレバー47L,47Rと、駐車ブレーキを操作する駐車ブレーキレバー48とが同一の支点軸45を介して前後揺動自在に設けられている。 【0026】すなわち図5,図8に示されるように、右サイドクラッチレバー47Rの基端部側と前述の右サイドクラッチ用のリンクアーム23,24とがワイヤ51を介して連結されていると共に、左サイドクラッチレバー47Lの基端部側と前述の左サイドクラッチ用のリンクアーム21,22とがワイヤ52を介して連結されており、左右いずれかのサイドクラッチレバー47L又は47Rを後方に揺動せしめることにより、ワイヤ51又は52とリンクアーム21,22又は23,24を介して左右いずれかのサイドクラッチが切り作動せしめられ、機体2が操向せしめられる。 【0027】また図6,図8に示されるように、駐車ブレーキレバー48の基端部側と前述の操作アーム33とがワイヤ53を介して連結されており、駐車ブレーキレバー48を後方に揺動せしめることにより、ワイヤ53を介して操作アーム33を揺動せしめ、駐車ブレーキのブレーキレバー36を操作して駐車ブレーキを作動させることができる。 【0028】以上のように左右のサイドクラッチレバー47L,47Rを操作することにより機体2の操向を操作することができ、また駐車ブレーキレバー48を操作することにより機体2の停止を操作することができる。すなわち運転席6(籾受け部42)の後方に、サイドクラッチレバー47L,47Rや駐車ブレーキレバー48等を備えた後方操作部(第2操作部)54が設けられており、該後方操作部54によっても機体2を操縦することが可能となっている。 【0029】このとき後方操作部54の各レバー47L,47R,48はオペレータが起立して操作することが可能な位置に設けられており、これによりオペレータは後方操作部54により起立した起立姿勢で機体2を操縦することができ、座席8に座って機体2を操縦する乗用タイプのコンバインを、歩行型として使用することができる。 【0030】一方座席8と脱穀部4との間には、前処理部3の側方から脱穀部4の側方に至りサイド操作パネル56が配置されており、該サイド操作パネル56からは機体2各部の操作用の各種レバーが突出せしめられている。なお本実施形態においてサイド操作パネル56とフロント操作パネル7とは分離独立しており、両パネル間にスペースSが形成されている。 【0031】これにより前述のように後方操作部54によりオペレータが起立姿勢でコンバインを操縦する際に、オペレータが前処理部3の前方に設けられたディバイダ3bの位置を視認することができるように、後方操作部54の上方側から座席8前方のディバイダ3bに至る間隙が形成され、視線L1によりオペレータはディバイダ3bの位置を確認しながらコンバインを容易に操縦することができる。 【0032】特に座席8を着脱することができるほか、座席8を取り外すとエンジンルーム41の上面41aは前方が傾斜せしめられて傾斜面40を構成しているため、歩行型のコンバインとして使用する際は不要な座席8を取り外して歩行型のコンバインとして取り扱う際に、ディバイダ3bを容易に確認することができ、コンバインの操作性が高く、後方操作部54からのコンバインの操縦が容易である。 【0033】なお前述のように前方操作部13によりオペレータが着座姿勢でコンバインを操縦する際にも、オペレータは上記間隙(スペースS)の一部を使用することにより、ディバイダ3bの位置を視認することができ、視線L2によりオペレータはディバイダ3bの位置を確認しながらコンバインを容易に操縦することができる。 【0034】一方本実施形態の場合、サイド操作パネル56に配される上記レバーとして主変速レバー57が前処理部3側方(座席8の前側方)に、脱穀部4と前処理部3の作動を入切り操作するクラッチレバー58が脱穀部4側方(座席8の後側方)にそれぞれ位置して設けられている。 【0035】このとき上記クラッチレバー58は前後揺動自在に、主変速レバー57は前後又は前後左右揺動自在に設けられており、主変速レバー57によりエンジン側からの出力の回転方向と回転数(走行速度と前後走行方向)を、クラッチレバー58により前処理部3及び脱穀部4の作動を切り換えることが可能になっている。 【0036】すなわちクラッチレバー58は、前処理部3及び脱穀部4の停止状態から、所定角度揺動させることにより脱穀部4を作動せしめ、当該脱穀部4を作動せしめる揺動角度より更に揺動させることにより前処理部3を作動させるように脱穀部4及び前処理部3の作動を切り換えるクラッチに連係せしめられている。 【0037】なお前処理部3及び脱穀部4の作動を切り換える一本のクラッチレバー58の構成は従来公知であるため、詳細な説明は割愛する。また主変速レバー57によるエンジン側からの出力の回転方向と回転数の調整機構も従来公知であるため、詳細な説明は割愛する。 【0038】そして上記クラッチレバー58は、上記のように前方操作部13と後方操作部54との間に配置されており、オペレータが前方操作部13により機体2を操縦する場合は、座席8に着座したオペレータが若干後方に手を伸ばすことにより、またオペレータが後方操作部54により機体2を操縦する場合は、オペレータが前方に若干手を伸ばすことにより、オペレータが前後いずれの操作部13,54による操縦状態においてもクラッチレバー58を操作することが可能となっている。 【0039】一方上記主変速レバー57は前後揺動に軸支されており、従来同様この前後揺動により、走行速度及び前後走行方向を設定調節することができる構造となっている。そして主変速レバー57の支点軸55は、トランスミッション14側に取り付けられてエンジンからの駆動力を駆動系及び前処理部系に分けて出力するカウンタ60に、ブラケット65を介して取り付けられている。 【0040】またサイドパネル56は脱穀部カバー70側、及びフロア11側に固定されており、主変速レバー57及びサイドパネル56の支持構造がシンプルとなり、機体も軽量化されている。 【0041】一方本実施形態においては座席8の後方であって、座席8と後方操作部54との間に脱穀部4(扱胴)の回転を表示する回転計75が配置されて、脱穀部4の右側壁側に取り付けられている。これにより上記回転計75を前方操作部13による操作時(乗用コンバインとして使用時)も、後方操作部54による操作時(歩行型コンバインとして使用時)もオペレータが容易に確認することができ、穀粒の種類に応じて脱穀部側が的確な回転を保持しているか等のチェックを両操作姿勢において容易に行うことができる。 【0042】本発明のコンバインは上記のように構成されているため、オペレータが圃場内で前方操作部13により機体2を操縦する(刈取脱穀作業走行させる)場合は、オペレータが座席8に着席し、エンジンを作動させ、マルチ操作レバー9により前処理部3を下降させ、クラッチレバー58により脱穀部4を作動させると共に、前処理部3を作動させ、主変速レバー57を前進側に揺動させることにより機体2の走行が開始される。 【0043】そして機体2の操向はマルチ操作レバー9を左右に揺動させることにより行うことができる。またオペレータが駐車ブレーキペダル12を踏み込み操作することにより、前処理部3を停止させると共に駐車ブレーキを作動させて機体2を停止させることができる。すなわち本コンバインは乗用型のコンバインとして使用される。 【0044】一方オペレータが後方操作部54により圃場内で機体2を操縦する(刈取脱穀作業走行させる)場合は、まず駐車ブレーキレバー48を後方に揺動せしめて前処理部3を停止させると共に駐車ブレーキを作動させた状態で、前方操縦部13側に移動してエンジンを作動させ、マルチ操作レバー9により前処理部3を下降させ、主変速レバー57を前進側に揺動させる。 【0045】そして後方操作部54側に移動して、起立姿勢でクラッチレバー58を操作して脱穀部4を作動させると共に、前処理部3を作動させ、駐車ブレーキレバー48を前方に揺動させて駐車ブレーキを解除することにより機体2の作業走行が開始される。このとき機体2の操向は左右のサイドクラッチレバー47L,47Rを揺動操作することにより行うことができる。 【0046】またオペレータが駐車ブレーキレバー48を後方に揺動操作することにより、前処理部3を停止させると共に駐車ブレーキを作動させて機体2を停止させることができる。すなわち本コンバインは歩行型のコンバインとして使用される。 【0047】なお前後の操作部13,54を使用した上記操縦例は作業走行(走行しながら圃場の穀稈を刈り取り脱穀する)時のものであるが、クラッチレバー58の操作により脱穀部4及び前処理部3の作動を停止させることによって、機体2を単に(作業をさせることなく)走行のみさせることもできる。 【0048】これにより当該コンバインを歩行型として使用する(起立姿勢で後方操作部54により操縦する)ことにより山間地域の比較的狭い急傾斜の農道の移動や、比較的狭い圃場での作業走行等を容易に行うことができ、特に前処理部3の側方に前方操作部13が、該前方操作部13の後方に座席8が各配置され、さらに後方操作部54が座席8の後方(籾受け部42の後方)、すなわち機体2の最後部側に配置され、全幅約1.2m,全長約2.3m,全高約1.3mとコンバインが比較的コンパクトに構成されているため、上記農道の移動等をより容易に行うことができる。 【0049】またクラッチレバー58を、両操作部13,54の間であって、コンバインを歩行型及び乗用型のいずれのタイプで使用している場合でもオペレータが操作できる位置に配置しているため、特に当該コンバインを歩行型として使用する(後方操作部54により操縦を行う)場合であっても、前処理部3及び脱穀部4の作動を操作することができ、歩行型において刈取り脱穀作業の開始及び停止を操作することが可能となり、歩行型のコンバインとして使用した場合の操縦性が高くなるように構成されている。 【0050】さらに前後の両操作部13,54にそれぞれ駐車ブレーキ操作部(駐車ブレーキレバー48及び駐車ブレーキペダル12)を設けることによって、両操作部13,54で駐車ブレーキを操作することができ、歩行型のコンバインとして使用する場合に駐車ブレーキレバー48を操作することにより、緊急停止等を行うことができ、歩行型としての操作性はさらに向上している。 【0051】なお本発明のコンバインのトランスミッション14は、マルチ操作レバー9の左右揺動又は左右クラッチレバー47L,47Rの前後揺動により旋回時に旋回内側の走行装置1のサイドクラッチを切断して機体2を操向せしめるが、マルチ操作レバー9及び左右クラッチレバー47L,47Rをサイドクラッチ切断時の揺動角度からさらに揺動せしめると旋回内側の走行装置1にブレーキが掛かるように構成されている。 【0052】これによってより小さな旋回半径で機体2を旋回(操向)せしめることができるが、このとき後方操作部54において両クラッチレバー47L,47Rを揺動せしめ、両走行装置1にともにブレーキを掛けることにより、機体2は停止し、駐車ブレーキと同様の効果を得ることができるようにも構成されている。 【0053】また駐車ブレーキペダル12は前述のように戻しスプリング38により初期姿勢に付勢されているため、踏み込み操作を解除すると自動的に初期姿勢に戻る。このため駐車ブレーキペダル12の側方には、駐車ブレーキペダル12を踏み込み状態でロックするロックペダル61が、駐車ブレーキペダル12の支点軸32の近傍に、角フレーム20側に軸支されて設けられており、該ロックペダル61によって駐車ブレーキペダル12を踏み込み姿勢でロックして機体2を停止状態で保持することができる。 【0054】すなわち角フレーム20に駐車ブレーキペダル12,ロックペダル61,戻しスプリング38,駐車ブレーキ関係の各ワイヤ34,37,53等が集中して配置されているため、各パーツの取り付けを集中して容易に行うことができる他、取り付け用の部材等が少なくなり機体2の軽量化にも有利となっている。 【0055】なお図10は本実施形態のコンバインの背面図であり、本実施形態においてはバッテリー80が脱穀部4における排塵室81の上部右側に配置されており、機体2がコンパクトに構成されているとともに、比較的重量の大きなバッテリー80を上記位置に配置することにより、機体2の前後及び左右のバランスが良好に保たれており、走行性が向上している。 【0056】 【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造によれば、後方操作部の上方側から座席前方のディバイダに至る間隙を介してオペレータが後方操作部からディバイダを視認することができるため、当該コンバインを後方操作部により操縦して歩行型として扱う場合に、オペレータは操縦姿勢(起立姿勢)でディバイダの位置を確認(視認)することができ、コンバインの操作性が高く、後方操作部からのコンバインの操縦が容易となるという効果がある。 【0057】また座席を着脱自在に取り付けることにより、後方操作部を使用する操縦時に、座席を取り外すことによって、後方操作部の前方に比較的大きな間隙が形成され、ディバイダ側の視界がより広くなり、オペレータがディバイダの先端部分をより容易に確認することができ、操縦性がさらに向上するという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000195568 【氏名又は名称】生物系特定産業技術研究推進機構 【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月25日(2001.1.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2002−218826(P2002−218826A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月6日(2002.8.6) |
| 【出願番号】 |
特願2001−17666(P2001−17666) |
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