| 【発明の名称】 |
コンバインの操作部 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉山 隆夫
【氏名】牧野 英二
【氏名】市川 友彦
【氏名】小松 正寛
【氏名】藤井 孝典
【氏名】野脇 慎二郎
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| 【要約】 |
【課題】操作性が高い歩行乗用両用型のコンパクトなコンバインを構成するためのコンバインの操作部を提供することを課題としている。
【解決手段】機体2の前方に設けられた前方操作部13の操向操作部9を左右揺動により操向を操作する一本のマルチ操作レバーにより構成し、機体2の後方に設けられた後方操作部54の操向操作部47L,47Rを左右の走行装置の作動を切り換える左右の操向レバーにより構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体(2)が左右の走行装置(1)により支持され、機体(2)の前方に前処理部(3)を、該前処理部(3)の後方に脱穀部(4)を各設け、上記前処理部(3)の側方に機体操縦用の前方操作部(13)を、該操作部(13)の後方に座席(8)を各配置し、座席(8)の後方に機体(2)を操縦する後方操作部(54)を設けた複数操作部を備えたコンバインにおいて、両操作部(13),(54)に機体(2)を操向せしめる操向操作部(9),(47L),(47R)を設け、前方操作部(13)の操向操作部(9)を左右揺動により操向を操作する一本のマルチ操作レバーにより構成し、後方操作部(54)の操向操作部(47L),(47R)を左右の走行装置の作動を切り換える左右の操向レバーにより構成したコンバインの操作部。 【請求項2】 運転席(6)の後方に脱穀後の穀粒を籾袋に移動させる籾受け部(42)を設け、後方操作部(54)を脱穀部(13)と籾受け部(42)との間に配置した請求項1のコンバインの操作部。 【請求項3】 座席(8)と後方操作部(54)との間に脱穀部(4)内の穀粒を排出せしめる揚穀筒(44)を配置し、座席(8)と操作部(54)と揚穀筒(44)とを、正面又は背面視において座席(8)及び操作部(54)の少なくとも一部と揚穀筒(44)とを重複せしめて配置した請求項1又は2のコンバインの操作部。 【請求項4】 左右の操向レバー(47L),(47R)の側方に駐車ブレーキを操作する駐車ブレーキレバー(48)を配置した請求項1又は2又は3のコンバインの操作部。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はコンバインの操作部に関する。 【0002】 【従来の技術】従来乗用コンバインは、左右の走行装置により支持された機体の前方に前処理部が、該前処理部の後方に脱穀部が各設けられ、上記前処理部の側方に機体操縦用の操作部が設けられると共に、該操作部の後方に座席が各配置されており、オペレータが座席に着席して機体を操作するように構成されている。一方コンバインを山間地域の比較的狭い急傾斜の農道等で使用する場合等においては、乗用型のコンバインでは取り扱いが困難な場合があり、この場合は機体を起立姿勢で操作することができる歩行型のコンバインが望ましい。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしコンバインを作業に応じて使い分ける場合、複数台のコンバインを所有することになるが、この場合はコストが高くなり現実的ではなく、結局乗用型と歩行型の両方に使用できるコンバインが必要となる。一方乗用型のコンバインを乗用型と歩行型の両方のタイプとして使用するために操作部を2つ設ける必要があるが、操作性が悪化するほか、コンバイン自体が大型化し、歩行型として使用しても、容易に山間地域の比較的狭い急傾斜の農道等を移動させることができず、操作性が高い歩行乗用両用型のコンパクトなコンバインが望まれている。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明のコンバインの操作部は、機体2が左右の走行装置1により支持され、機体2の前方に前処理部3を、該前処理部3の後方に脱穀部4を各設け、上記前処理部3の側方に機体操縦用の前方操作部13を、該操作部13の後方に座席8を各配置し、座席8の後方に機体2を操縦する後方操作部54を設けた複数操作部を備えたコンバインにおいて、両操作部13,54に機体2を操向せしめる操向操作部9,47L,47Rを設け、前方操作部13の操向操作部9を左右揺動により操向を操作する一本のマルチ操作レバーにより構成し、後方操作部54の操向操作部47L,47Rを左右の走行装置の作動を切り換える左右の操向レバーにより構成したことを第1の特徴としている。 【0005】第2に運転席6の後方に脱穀後の穀粒を籾袋に移動させる籾受け部42を設け、後方操作部54を脱穀部13と籾受け部42との間に配置したことを特徴としている。 【0006】第3に座席8と後方操作部54との間に脱穀部4内の穀粒を排出せしめる揚穀筒44を配置し、座席8と操作部54と揚穀筒44とを、正面又は背面視において座席8及び操作部54の少なくとも一部と揚穀筒44とを重複せしめて配置したことを特徴としている。 【0007】第4に左右の操向レバー47L,47Rの側方に駐車ブレーキを操作する駐車ブレーキレバー48を配置したことを特徴としている。 【0008】 【発明の実施の形態】次に本発明の1実施形態を図面に従って説明する。図1,図2,図3は本発明のコンバインの後方斜視図、平面図、側面図であり、左右のクローラ式の走行装置1上に機体2が支持されており、該機体2の前方に圃場の穀稈を刈り取り後方に搬送する前処理部3が昇降自在に設けられていると共に、該前処理部3の後方には前処理部3側から搬送される穀稈の脱穀を行う脱穀部4が設けられている。 【0009】一方前記前処理部3及び脱穀部4の側方には機体2を着座して操縦する運転席6が設けられており、該運転席6には前処理部3の側方に配置されるフロント操作パネル7,該フロント操作パネル7の後方であって、且つ脱穀部4側方に配置される座席8等が備えられている。 【0010】そしてフロント操作パネル7から左右及び前後揺動自在なマルチ操作レバー9が、座席8前方の運転席6のフロア11からは復帰自在に踏み込み可能な駐車ブレーキペダル12が各突設されており、マルチ操作レバー9の前後揺動によって前処理部3の昇降を、マルチ操作レバー9の左右揺動によって機体2の左右操向を、駐車ブレーキペダル12の踏み込み操作により機体2の停止を各操作することができる構造となっている。 【0011】すなわち上記マルチ操作レバー9や駐車ブレーキペダル12等がオペレータが着座して機体2を操縦することができる機体操縦用の前方操作部(第1操作部)13として設けられており、オペレータは前方操作部13(マルチ操作レバー9や駐車ブレーキペダル12等)により機体2の操向、停止等を座席8に着座して操作することができる。 【0012】なお上記走行装置1は、従来公知のようにトランスミッションを介してエンジン(図示せず)から駆動力が入力されて駆動されるが、上記トランスミッション内には左右の走行装置1用に左右のサイドクラッチが設けられており、左側の走行装置1L用のサイドクラッチ(左サイドクラッチ)を入り作動させることにより、走行装置1Lが駆動され、右側の走行装置1R用のサイドクラッチ(右サイドクラッチ)を入り作動させることにより、走行装置1Rが駆動されるように構成されている。 【0013】このためマルチ操作レバー9は左右揺動によりトランスミッション内のサイドクラッチを操作して機体2を操向せしめるように構成されており、すなわち図4,図5に示されるようにマルチ操作レバー9の基端部側に、マルチ操作レバー9の左右揺動に連動して揺動する左右の操作プレート16L,16Rを共通の支点軸17を介して設け、左右の操作プレート16L,16Rと、トランスミッション14の左右のサイドクラッチのシフタアーム18L,18Rとを、ワイヤ19L,19Rとリンクアーム21,22,23,24とを介して左右別々に連結せしめた構造となっている。 【0014】これによりマルチ操作レバー9の左右揺動に伴い、マルチ操作レバー9の基端部側に設けられたピン9aにより、左右いずれかの操作プレート16L又は16Rが揺動され、ワイヤ19R又は19Lとリンクアーム21,22又は23,24を介して左右いずれかのシフタアーム18L又は18Rが操作され、左右いずれかのサイドクラッチが操作され、機体2の操向が行われる。 【0015】例えばマルチ操作レバー9を左に揺動させると、右操作プレート16Rが揺動され、該右操作プレート16Rに連結されたワイヤ19Lが引かれ、左サイドクラッチのシフタアーム18Lに連結されたリンクアーム21,22を介して左サイドクラッチが切り作動させられ、機体2は左旋回する。 【0016】またマルチ操作レバー9を右に揺動させると、左操作プレート16Lが揺動され、該左操作プレート16Lに連結されたワイヤ19Rが引かれ、右サイドクラッチのシフタアーム18Rに連結されたリンクアーム23,24を介して右サイドクラッチが切り作動させられ、機体2は右旋回する。 【0017】なおマルチ操作レバー9を左右方向の中立に位置させると、両シフタアーム18L,18Rが非操作状態となるため、左右両サイドクラッチは入り作動状態を継続し、機体2は直進せしめられ、以上のようにマルチ操作レバー9の左右揺動により機体2が操向せしめられる。 【0018】このとき左右のサイドクラッチ用のリンクアーム21,22,23,24はそれぞれ、図4,図7に示されるように、機体フレーム2a側に支点軸25を介して軸支されており、左サイドクラッチ用のリンクアーム21,22からなるリンク機構の一端側がワイヤ19Lに他端側が左サイドクラッチのシフタアーム18L側に、右サイドクラッチ用のリンクアーム23,24からなるリンク機構の一端側がワイヤ19Rに他端側が右サイドクラッチのシフタアーム18R側に各連結されている。 【0019】一方前述の駐車ブレーキペダル12は前述のように踏み込み操作により駐車ブレーキを作動させることができるものであるが、具体的には踏み込み操作によりエンジン側からトランスミッション14への駆動力を切断すると共に、トランスミッション14内に設けられた駐車ブレーキを作動させるように構成されており、踏み込み操作を継続することにより機体2を停止状態で保持することができるものとなっている。 【0020】なお図4,図6,図7に示されるように、上記エンジンとトランスミッション14との間には、エンジン側からトランスミッション14に駆動力を断接自在に伝動するテンションクラッチ26が介設されており、駐車ブレーキペダル12を踏み込み操作することにより、上記テンションクラッチ26のタイトプーリ27を軸支するタイトアーム28を揺動せしめ、テンションクラッチ26を切り作動せしめ、エンジン側からトランスミッション14への駆動力を切断するように構成されている。 【0021】このとき駐車ブレーキペダル12はペダルアーム31の先端に取り付けられ、該ペダルアーム31の基端部側が機体フレーム2aを構成する前後方向の角フレーム20側に支点軸32を介して揺動自在に軸支されており、ペダルアーム31の基端部側に一体形成されたアーム31aを介してタイトアーム28が、支点軸32に取り付けられてペダルアーム31(支点軸32)と一体揺動する操作アーム33により駐車ブレーキが各操作されるように構成されている。 【0022】すなわちアーム31aとタイトアーム28とがワイヤ34により連結されていると共に、トランスミッション14に設けられた駐車ブレーキ操作用のブレーキレバー36側と操作アーム33とがワイヤ37により連結されており、駐車ブレーキペダル12の踏み操作により両アーム31a,33とワイヤ34,37を介してタイトアーム28(タイトプーリ27)と、駐車ブレーキを操作するように構成されている。 【0023】なおペダルアーム31の基端部にはアーム31bも一体形成されており、該アーム31bと機体フレーム2aを構成する角フレーム20との間に、駐車ブレーキペダル12を非踏み込み状態(初期姿勢)に付勢せしめる戻しスプリング38が張設されている。そしてこの戻しスプリング38によってワイヤ34を介してタイトアーム28がテンションクラッチ26を入り作動せしめるように付勢され、すなわち戻しスプリング38は駐車ブレーキペダル12の復帰とタイトアーム28の付勢を兼用して行う弾性部材となっている。 【0024】また操作アーム33は、前処理部3の作動を入り切りする前処理クラッチ(図示せず)側ともワイヤ39を介して連結されており、駐車ブレーキペダル12の踏み操作時(機体2の停止時)には、ワイヤ39を介して前処理クラッチを操作し、前処理部3の作動も停止せしめるように構成されている。 【0025】一方上記座席8の下方には前述のエンジン(図示しない)を収容するエンジンルーム41が形成されており、該エンジンルーム41(運転席6)の後方には脱穀後の穀粒を籾袋に袋詰めする籾受け部42が設けられている。そして該籾受け部42には、籾袋を支持する前後のハンガー43が左右方向に設けられており、この前後のハンガー43間に脱穀部4から突出する揚穀筒44の先端が突出せしめられている。 【0026】 これにより上記籾受け部42内において、籾袋をハンガー43に引っ掛けて支持せしめ、揚穀筒44の先端を籾袋の給穀口に近接、又は給穀口内に挿入することにより、脱穀部4から籾袋に穀粒を容易に移動(排出)させ、袋詰めすることができるように構成されている。 【0027】さらに上記脱穀部4と籾受け部42との間には、揚穀筒44側に固定されてブラケット46が取り付けられており、該ブラケット46には籾受け部42の後方に位置するように、前述の左右サイドクラッチを操作する左右サイドクラッチレバー47L,47Rと、駐車ブレーキを操作する駐車ブレーキレバー48とが1つの(同一の)支点軸45を介して前後揺動自在に設けられている。 【0028】すなわち図5,図8に示されるように、右サイドクラッチレバー47Rの基端部側と前述の右サイドクラッチ用のリンクアーム23,24とがワイヤ51を介して連結されていると共に、左サイドクラッチレバー47Lの基端部側と前述の左サイドクラッチ用のリンクアーム21,22とがワイヤ52を介して連結されており、左右いずれかのサイドクラッチレバー47L又は47Rを後方に揺動せしめることにより、ワイヤ51又は52とリンクアーム21,22又は23,24を介して左右いずれかのサイドクラッチが切り作動せしめられ、機体2が操向せしめられる。 【0029】これにより両サイドクラッチレバー47L,47Rとトランスミッション14(サイドクラッチ)側との連結、及びマルチ操作レバー9とトランスミッション14(サイドクラッチ)側との連結がワイヤ51,52により軽量に行われている。またサイドクラッチ(シフタアーム18L,18R)の操作は、機体フレーム2a側に軸支された上記リンク機構により行われるため、湿田等においても安定して操作され、誤操作等が防止される。 【0030】また図6,図8に示されるように、駐車ブレーキレバー48の基端部側と前述の操作アーム33とがワイヤ53を介して連結されており、駐車ブレーキレバー48を後方に揺動せしめることにより、ワイヤ53を介して操作アーム33を揺動せしめ、駐車ブレーキのブレーキレバー36を操作して駐車ブレーキを作動させることができる。 【0031】以上のように左右のサイドクラッチレバー47L,47Rを操作することにより機体2の操向を操作することができ、また駐車ブレーキレバー48を操作することにより機体2の停止を操作することができる。すなわち運転席6(籾受け部42)の後方に、サイドクラッチレバー47L,47Rや駐車ブレーキレバー48等を備えた後方操作部(第2操作部)54が設けられており、該後方操作部54によっても機体2を操縦することが可能となっている。 【0032】なお上記支点軸45は後方側のハンガー43の略真上に配置され、支点軸45と後方側のハンガー43の軸芯が、上下方向に略平行、且つ前後位置がほぼ同一となるように各配置されており、緊急時にオペレータがハンガー43を機体2の握りとすることができるように構成されている。 【0033】また後方操作部54の各レバー47L,47R,48はオペレータが起立して操作することが可能な位置に設けられており、これによりオペレータは後方操作部54により起立した起立姿勢で機体2を操縦することができ、座席8に座って機体2を操縦する乗用タイプのコンバインを、歩行型として使用することができる。 【0034】このとき図9に示されるように後方操作部54における各レバー47L,47R,48は、ブラケット46に右から左に右サイドクラッチレバー47R,左サイドクラッチレバー47L,駐車ブレーキレバー48の順に配置されており、また座席8の左側方と、後方操作部54(左右サイドクラッチレバー47L,47R及び駐車ブレーキレバー48)とは、背面視において前記揚穀筒44と重複して配置されている。 【0035】一方座席8と脱穀部4との間には、前処理部3の側方から脱穀部4の側方に至りサイド操作パネル56が配置されており、該サイド操作パネル56からは機体2各部の操作用の各種レバーが突出せしめられている。そして本実施形態の場合、上記レバーとして主変速レバー57が前処理部3側方(座席8の前側方)に、脱穀部4と前処理部3の作動を入切り操作するクラッチレバー58が脱穀部4側方(座席8の後側方)にそれぞれ位置して設けられている。 【0036】このとき上記クラッチレバー58は前後揺動自在に、主変速レバー57は前後又は前後左右揺動自在に設けられており、主変速レバー57によりエンジン側からの出力の回転方向と回転数(走行速度と前後走行方向)を、クラッチレバー58により前処理部3及び脱穀部4の作動を切り換えることが可能になっている。 【0037】すなわちクラッチレバー58は、前処理部3及び脱穀部4の停止状態から、所定角度揺動させることにより脱穀部4を作動せしめ、当該脱穀部4を作動せしめる揺動角度より更に揺動させることにより前処理部3を作動させるように脱穀部4及び前処理部3の作動を切り換えるクラッチに連係せしめられている。 【0038】なお前処理部3及び脱穀部4の作動を切り換える一本のクラッチレバー58の構成は従来公知であるため、詳細な説明は割愛する。また主変速レバー57によるエンジン側からの出力の回転方向と回転数の調整機構も従来公知であるため、詳細な説明は割愛する。 【0039】そして上記クラッチレバー58は、上記のように前方操作部13と後方操作部54との間に配置されており、オペレータが前方操作部13により機体2を操縦する場合は、座席8に着座したオペレータが若干後方に手を伸ばすことにより、またオペレータが後方操作部54により機体2を操縦する場合は、オペレータが前方に若干手を伸ばすことにより、オペレータが前後いずれの操作部13,54による操縦状態においてもクラッチレバー58を操作することが可能となっている。 【0040】本発明のコンバインは上記のように構成されているため、オペレータが圃場内で前方操作部13により機体2を操縦する(刈取脱穀作業走行させる)場合は、オペレータが座席8に着席し、エンジンを作動させ、マルチ操作レバー9により前処理部3を下降させ、クラッチレバー58により脱穀部4を作動させると共に、前処理部3を作動させ、主変速レバー57を前進側に揺動させることにより機体2の走行が開始される。 【0041】そして機体2の操向はマルチ操作レバー9を左右に揺動させることにより行うことができる。またオペレータが駐車ブレーキペダル12を踏み込み操作することにより、前処理部3を停止させると共に駐車ブレーキを作動させて機体2を停止させることができる。すなわち本コンバインは乗用型のコンバインとして使用される。 【0042】一方オペレータが後方操作部54により圃場内で機体2を操縦する(刈取脱穀作業走行させる)場合は、まず駐車ブレーキレバー48を後方に揺動せしめて前処理部3を停止させると共に駐車ブレーキを作動させた状態で、前方操縦部13側に移動してエンジンを作動させ、マルチ操作レバー9により前処理部3を下降させ、主変速レバー57を前進側に揺動させる。 【0043】そして後方操作部54側に移動して、起立姿勢でクラッチレバー58を操作して脱穀部4を作動させると共に、前処理部3を作動させ、駐車ブレーキレバー48を前方に揺動させて駐車ブレーキを解除することにより機体2の作業走行が開始される。このとき機体2の操向は左右のサイドクラッチレバー47L,47Rを揺動操作することにより行うことができる。 【0044】またオペレータが駐車ブレーキレバー48を後方に揺動操作することにより、前処理部3を停止させると共に駐車ブレーキを作動させて機体2を停止させることができる。すなわち本コンバインは歩行型のコンバインとして使用される。 【0045】なお前後の操作部13,54を使用した上記操縦例は作業走行(走行しながら圃場の穀稈を刈り取り脱穀する)時のものであるが、クラッチレバー58の操作により脱穀部4及び前処理部3の作動を停止させることによって、機体2を単に(作業をさせることなく)走行のみさせることもできる。 【0046】これにより当該コンバインを歩行型として使用する(起立姿勢で後方操作部54により操縦する)ことにより山間地域の比較的狭い急傾斜の農道の移動や、比較的狭い圃場での作業走行等を容易に行うことができ、特に前処理部3の側方に前方操作部13が、該前方操作部13の後方に座席8が各配置され、さらに後方操作部54が座席8の後方(籾受け部42の後方)、すなわち機体2の最後部側に配置され、コンバインが比較的コンパクトに構成されているため、上記農道の移動等をより容易に行うことができる。 【0047】このとき前方操作部13による機体2の操向は、マルチ操作レバー9により行われるため比較的操作性が高く、機体2の操向を容易に行うことができる。一方後方操作部54による機体2の操向は、オペレータが左右サイドクラッチレバー47L,47Rを両手で持って、左右いずれか、又は両方のサイドクラッチレバー47L,47Rを前後揺動操作して行うため、オペレータが機体2を安定して支持することができると共に、機体2の安定支持状態を保ったまま操向操作(左右サイドクラッチレバー47L,47Rの前後揺動操作)を行うことができ、操向を含めた機体2の操縦を安定して行うことができる。 【0048】また後方操作部54(ブラケット46)が脱穀部4と籾受け部42の間に、機体幅を必要以上に大きくすることなく、且つ機体全長を必要以上に長くすることがないように配置されているとともに、後方操作部54の各レバー47L,47R,48は左右サイドクラッチレバー47L,47Rの左側方に駐車ブレーキレバー48が配置された構造となっており、機体幅を必要以上に大きくすることが無いように構成されている。 【0049】このとき後方操作部54のブラケット46が揚穀筒44側に固定されているため、すなわち後方操作部54自身が揚穀筒44に固定されて取り付けられており、ブラケット46(後方操作部54)専用の取り付けステー等が不要であり、軽量化とコストダウンが行われているとともに、必要以上のサイズアップも防止している。 【0050】特に左右サイドクラッチレバー47L,47R及び駐車ブレーキレバー48が前後揺動による操作であるため、すなわち前後方向に揺動操作するレバー類が操作方向を同じにして一つの支点軸45により集中的に軸支配置され、後方操作部の操作系がコンパクトに集中され、左右方向に必要以上に操作スペースを要することが無く、機体幅を必要以上に大きくすることがないだけでなく、各レバーの操作性も向上せしめられている。 【0051】加えて座席8と揚穀筒44と後方操作部54とが前述のように前後方向に配置され、且つ左右方向が一部重複させられて、正面又は背面視において座席8及び後方操作部54の少なくとも一部と揚穀筒44とが重複することにより、座席8及び後方操作部54が必要以上に左右方向に突出せず、機体幅を必要以上に大きくすることがないように構成されている。 【0052】以上により当該コンバインはよりコンパクトに構成され、全幅約1.2m,全長約2.3m,全高約1.3mとなっており、サイズがコンパクトであることにより当然軽量となっている。これにより当該コンバインを前述のように山間地域等の比較的狭い農道や圃場等でより容易に取り扱う(使用する)ことができる。 【0053】 【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造によれば、オペレータが座席に着座して操作する前方操作部においては機体の操向を比較的操作性の高いマルチ操作レバーによって容易に操作することができ、起立して操作する後方操作部においては左右の操向レバーを持って両手で機体の操向を行うことができるため、操向を含めた機体の操縦を安定して行うことができるという効果がある。 【0054】また左右の操向レバーによる操作は、両操作レバーを前後に揺動させることにより行うことができるため、操向レバーの操作スペースを小さくすることができ、これによって後方操作部をコンパクトに構成し、操作用のスペースを必要以上に大きく取る必要がないという効果もある。 【0055】一方後方操作部を脱穀部と籾受け部の間に配置することにより機体幅を必要以上に大きくすることなく、且つ機体全長を必要以上に長くすることなく後方操作部を配置することができ、コンバインをコンパクトに構成することができ、山間地域等での取り扱いが容易となる。 【0056】また座席と揚穀筒と後方操作部とを前後に配置し、且つ左右方向を一部重複させて、正面又は背面視において座席及び操作部の少なくとも一部と揚穀筒とを重複させることにより、座席及び後方操作部が必要以上に左右方向に突出せず、機体幅をさらに小さくすることができ、コンバインの取り扱いをより容易にすることができる。 【0057】さらに左右の操向レバーの側方に駐車ブレーキレバーを配置することにより、前後方向に揺動操作するレバー類を操作方向を同じにして集中的に配置することができ、操作系をコンパクトに集中させることができ、機体幅を必要以上に大きくする必要が無いことに加え、操作性が向上するという利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000195568 【氏名又は名称】生物系特定産業技術研究推進機構 【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月25日(2001.1.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2002−218825(P2002−218825A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月6日(2002.8.6) |
| 【出願番号】 |
特願2001−17665(P2001−17665) |
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