| 【発明の名称】 |
刈払機 |
| 【発明者】 |
【氏名】藁科 誠
【氏名】小林 隆夫
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】刈払機の回転が下がった時にブレーキ手段24は自動的に作動し、刈刃を停止させる。クラッチ手段23は、回転部材41と、放射方向へスライドし、且つテーパ面44を備えたクラッチ移動子45,45と、刃具駆動軸25に軸方向移動可能に取付け、且つテーパ面44に倣ったテーパ43を備えたクラッチドラム31と、クラッチ移動子を引くクラッチ弾性部材とからなる。ブレーキ手段24は、ブレーキシュー33と、ハウジング34に設けたブレーキパッド35と、ブレーキシュー33を押圧するブレーキ用弾性部材36とからなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈刃を備えた刃具駆動軸を原動機で回転するとともに、駆動系にクラッチ手段及びブレーキ手段を備えた刈払機において、前記クラッチ手段は、原動機の出力軸側に設けた回転部材と、この回転部材に放射方向へスライド可能に取付けるとともに、先端にテーパ面を備えたクラッチ移動子と、前記刃具駆動軸に軸方向移動可能に取付けるとともに、前記テーパ面に倣ったテーパを備えたクラッチドラムと、前記クラッチ移動子を回転部材の中心へ引くクラッチ弾性部材と、からなり、前記ブレーキ手段は、前記クラッチドラムの最大径である開口に形成したブレーキシューと、このブレーキシューに対向して非回転部材であるハウジングに設けたブレーキパッドと、このブレーキパッドへ前記ブレーキシューを押圧するブレーキ用弾性部材と、からなり、所定回転未満では、クラッチ弾性部材の引き力によりクラッチドラムからクラッチ移動子が離れて、ブレーキシューがブレーキパッドに当り、ブレーキが掛り、所定回転以上では、クラッチ移動子が遠心力作用によりクラッチドラムを押し、そのテーパ面でクラッチドラムを非ブレーキ側へスライドさせるようにしたことを特徴とする刈払機。 【請求項2】 刈刃を備えた刃具駆動軸を原動機で回転するとともに、駆動系にクラッチ手段及びブレーキ手段を備えた刈払機において、前記クラッチ手段は、原動機の出力軸側に設けた回転部材と、この回転部材の径外方へ且つ軸方向移動可能に前記回転部材に取付けたクラッチ移動子と、前記刃具駆動軸に軸方向移動可能に取付けたクラッチドラムと、前記クラッチ移動子を回転部材の中心へ引くクラッチ弾性部材と、からなり、前記ブレーキ手段は、前記クラッチドラムの開口端に形成したブレーキシューと、このブレーキシューに対向して非回転部材であるハウジングに設けたブレーキパッドと、このブレーキパッドへ前記ブレーキシューを押圧するブレーキ用弾性部材と、からなり、所定回転未満では、クラッチ弾性部材の引き力によりクラッチドラムからクラッチ移動子が離れて、ブレーキシューがブレーキパッドに当り、ブレーキが掛り、所定回転以上では、クラッチ移動子でブレーキシューがブレーキパッドから離れる方向へクラッチドラムをスライドさせるようにしたことを特徴とする刈払機。 【請求項3】 前記クラッチ移動子を、前記回転部材の中心に対して対称な位置に複数個配置したこを特徴とする請求項1記載の刈払機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は刈払機の刈刃の回転を止めるブレーキに関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】刈払機のブレーキには、例えば、■実開昭51−53248号公報「刈払機に於ける回転カッター停止装置」や■実開昭51−99039号公報「刈払機に於ける安全装置」に示されたものがある。上記■の回転カッター停止装置は、同公報の第3図によれば、従動軸6(符号は公報記載のものを流用した。以下同様。)の外方にブレーキシュー11,11を設け、これらのブレーキシュー11,11を押すカム板12,12を取付け、ブレーキレバー16(第2図)の握りを開放すると、ばね15,15によってカム板12,12が揺動し、ブレーキシュー11,11を従動軸6に押し付け、自動的にブレーキが作動し、回転カッターを停止させることができるというものである。 【0003】上記■の安全装置は、同公報の第1図によれば、クラッチドラム3bの外周にブレーキライニング8を設け、レバー14(第3図)の握りを開放することにより、ブレーキライニング8がクラッチドラム3bに接し、更に可動接点13bの信号によって原動機が停止すので、回転カッタを停止させることができるというものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記■の構造では、作業者に常にブレーキレバー16を操作するという行動を強いるため、回転カッターを停止させるのに手間がかかる。また、ブレーキレバー16やワイヤなどの部品が必要で、部品点数が多くなり、生産コストが嵩む。 【0005】上記■の構造では、作業者は常にレバー14を操作する必要があり、原動機及び回転カッタを停止させるのに手間がかかり、操作性は低い。また、連杆16に連結する部品(ロッド13)をクラッチハウジング5に通す構造であり、通し穴に対して防塵対策や防水対策を考慮する必要がある。さらに、レバー14に接続した連杆16の張り具合を点検したり、調整する作業が発生し、手間である。 【0006】そこで、本発明の目的は、運転の操作性の向上を図ることができ、防塵性並びに防水性の向上を図ることができ、生産コストを低減することができる刈払機を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1では、刈刃を備えた刃具駆動軸を原動機で回転するとともに、駆動系にクラッチ手段及びブレーキ手段を備えた刈払機において、クラッチ手段は、原動機の出力軸側に設けた回転部材と、この回転部材に放射方向へスライド可能に取付けるとともに、先端にテーパ面を備えたクラッチ移動子と、刃具駆動軸に軸方向移動可能に取付けるとともに、テーパ面に倣ったテーパを備えたクラッチドラムと、クラッチ移動子を回転部材の中心へ引くクラッチ弾性部材と、からなり、ブレーキ手段は、クラッチドラムの最大径である開口に形成したブレーキシューと、このブレーキシューに対向して非回転部材であるハウジングに設けたブレーキパッドと、このブレーキパッドへブレーキシューを押圧するブレーキ用弾性部材と、からなり、所定回転未満では、クラッチ弾性部材の引き力によりクラッチドラムからクラッチ移動子が離れて、ブレーキシューがブレーキパッドに当り、ブレーキが掛り、所定回転以上では、クラッチ移動子が遠心力作用によりクラッチドラムを押し、そのテーパ面でクラッチドラムを非ブレーキ側へスライドさせるようにしたことを特徴とする。 【0008】刈払機の刈刃の回転が下がった時にブレーキ手段は自動的に作動し、刈刃を停止させる。すなわち、原動機の回転数が下がるとともに、回転部材の回転数が下がると、クラッチ手段は回転部材とクラッチドラムとの間で切り離しを行い、続いて切り離されたクラッチドラムはブレーキ手段によって移動し、ブレーキがかかる。つまり、ブレーキ手段はブレーキ用弾性部材でブレーキパッドへブレーキシューを押付ける。その結果、ブレーキシューを有するクラッチドラムの回転が止まるとともに、刃具駆動軸ならびに刈刃も停止する。このように回転数に応じて自動的にブレーキ手段が作動するので、手でブレーキレバー等を操作する必要はなく、運転の操作性は向上する。 【0009】一方、原動機とともに、回転部材の回転数が上がると、クラッチ手段はクラッチ移動子を放射方向のみにスライドさせる。そして、クラッチ移動子のテーパ面によって回転部材からクラッチドラムへ回転力の伝達を行いつつ、クラッチドラムをブレーキ用弾性部材に抗して非ブレーキ側へスライドさせ、クラッチドラムに形成したブレーキシューをブレーキパッドから離し、ブレーキを解除する。このように、ブレーキ操作のためのレバーやワイヤを必要とせず、ワイヤやロッドを通す通し孔をハウジングに形成する必要がない。従って、防塵性並びに防水性は向上する。さらに、ブレーキレバーやワイヤなどの部品を取付ける必要はなく、省くことができる。従って、生産コストの低減に繋がる。 【0010】請求項2では、刈刃を備えた刃具駆動軸を原動機で回転するとともに、駆動系にクラッチ手段及びブレーキ手段を備えた刈払機において、クラッチ手段は、原動機の出力軸側に設けた回転部材と、この回転部材の径外方へ且つ軸方向移動可能に回転部材に取付けたクラッチ移動子と、刃具駆動軸に軸方向移動可能に取付けたクラッチドラムと、クラッチ移動子を回転部材の中心へ引くクラッチ弾性部材と、からなり、ブレーキ手段は、クラッチドラムの開口端に形成したブレーキシューと、このブレーキシューに対向して非回転部材であるハウジングに設けたブレーキパッドと、このブレーキパッドへブレーキシューを押圧するブレーキ用弾性部材と、からなり、所定回転未満では、クラッチ弾性部材の引き力によりクラッチドラムからクラッチ移動子が離れて、ブレーキシューがブレーキパッドに当り、ブレーキが掛り、所定回転以上では、クラッチ移動子でブレーキシューがブレーキパッドから離れる方向へクラッチドラムをスライドさせるようにしたことを特徴とする。 【0011】原動機とともに、回転部材の回転数が下がると、クラッチ手段は回転部材とクラッチドラムとの間で切り離しを行い、続いて切り離されたクラッチドラムはブレーキ手段によって移動し、ブレーキがかかる。つまり、ブレーキ手段はブレーキ用弾性部材でブレーキパッドへブレーキシューを押付ける。その結果、ブレーキシューを有するクラッチドラムの回転が止まるとともに、刃具駆動軸ならびに刈刃も停止する。このように回転数に応じて自動的にブレーキ手段が作動するので、手でブレーキレバー等を操作する必要はなく、運転の操作性は向上する。 【0012】一方、原動機とともに、回転部材の回転数が上がると、クラッチ手段は回転部材の径外方へクラッチ移動子を振出すと同時に、軸方向へ、すなわちブレーキパッドから離れる方向へもクラッチ移動子を移動させる。そのため、クラッチ移動子によってクラッチドラムはブレーキパッドから離れ、クラッチドラムに形成したブレーキシューをブレーキパッドから離してブレーキを解除する。このように、ブレーキ操作のためのレバーやワイヤを必要とせず、ワイヤやロッドを通す通し孔をハウジングに形成する必要がない。従って、防塵性並びに防水性は向上する。 【0013】請求項3は、クラッチ移動子を、回転部材の中心に対して対称な位置に複数個配置したこを特徴とする。複数個のクラッチ移動子の重量を均等に配分し、回転の際のアンバランスを防止する。複数個のクラッチ移動子を同期させることで、クラッチ手段の作動およびブレーキ手段の作動を円滑に行い、ブレーキ性能の向上を図る。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。図1は本発明に係る刈払機の使用状態を示す側面図(第1実施の形態)であり、作業者Mが刈払機10を吊りベルト11で肩から吊り下げ、手で操作部12を握り、刈払い作業を行う状態を示す。13は、刈刃である。 【0015】図2は図1の2部詳細図(第1実施の形態)であり、刈払機10は、原動機21と、この原動機21のクランクシャフト22に接続する駆動系にクラッチ手段23及びブレーキ手段24を備え、且つクラッチ手段23に連結した刃具駆動軸25を備えたものである。 【0016】クラッチ手段23は、原動機21の出力軸としてのクランクシャフト22側に設けた回転部材41と、この回転部材41に放射方向(矢印■,■の方向)へスライド可能に取付けるとともに、先端42にテーパ面44を備えたクラッチ移動子45,45と、刃具駆動軸25に軸方向(矢印■の方向)移動可能に取付けるとともに、テーパ面44に倣ったテーパ43を備えたクラッチドラム31と、クラッチ移動子45,45を回転部材41の中心Cへ引くクラッチ弾性部材46(図3参照),46と、からなる。 【0017】ブレーキ手段24は、クラッチドラム31の最大径Dである開口32に形成したブレーキシュー33と、このブレーキシュー33に対向して非回転部材であるハウジング34に設けたブレーキパッド35と、このブレーキパッド35へブレーキシュー33を押圧するブレーキ用弾性部材36と、からなる。 【0018】原動機21は、シリンダ51と、ピストン52と、クランクシャフト22と、点火プラグ53とを有する。54は燃料タンク、55はオイルタンク、56は始動装置である。 【0019】クラッチドラム31は、テーパ43を形成し、このテーパ43の最大径Dである開口32にブレーキ手段24のブレーキシュー33を形成し、テーパ43の最小径である底に接続部61を円盤状に一体に形成し、接続部61に連結軸62を取付けたものである。連結軸62は中央に刃具駆動軸25に連結するためのセレーション62aを形成した。刃具駆動軸25は、クラッチドラム31側の端部にセレーション25aを有し、クラッチドラム31のセレーション62aに噛み合い長さL1だけ噛み合わせた。 【0020】ハウジング34は、本体64の中央に軸受部65を形成し、原動機21側の開口端66にパッド取付け部67を形成したものであり、パッド取付け部67にラグ68を介してブレーキパッド35を取付けた。また、軸受部65に軸受71を嵌め込み、この軸受71にカラー72を嵌め、このカラー72にブレーキ用弾性部材36の一端を当てるとともに、他端をクラッチドラム31の接続部61に当て、且つカラー72に連結軸62を嵌めた。 【0021】カラー72は、すべり軸受であり、カラー72の材質は例えば、ホワイトメタルである。ブレーキ用弾性部材36は、例えば、皿ばねである。 【0022】回転部材41は、中央部にクランクシャフト22に取付けるための取付け部73を形成し、側部にクラッチ移動子45,45をスライド可能にガイドするガイド部74,74を形成したものである。クラッチ移動子45は、一端に前述のテーパ面44を形成し、他端の中央にガイド部74に嵌合する嵌合部75を形成し、隣にクラッチ弾性部材46(図3参照)を掛けるための掛止部76(図3参照),76を取付けたものである。 【0023】図3は図2の3−3線断面図(第1実施の形態)であり、クラッチ移動子45,45を回転部材41のガイド部74,74に放射方向(矢印■,■の方向)へスライド可能に取付けるとともに、回転部材41の中心Cに対して対称な位置に2個配置したことを示す。 【0024】また、図3はクラッチ移動子45,45にクラッチ弾性部材46,46を掛け、クラッチ移動子45,45で押すテーパ43をクラッチドラム31に形成するとともに、開口32にブレーキシュー33を形成し、このブレーキシュー33に対向してブレーキパッド35,35をハウジング34に設けたことを示す。77は、回転部材41とクランクシャフト22との間に取付けたキーである。 【0025】以上に述べた刈払機の作用を次に説明する。図4(a),(b)は本発明に係る刈払機の作用図(第1実施の形態)である。(a)において、刈払機10のブレーキ手段24は、ブレーキパッド35,35にブレーキシュー33を矢印■,■の如く押し付ける。この状態から刈払い作業を行うには、まず、原動機を始動し、回転数を上げていく。 【0026】(b)において、原動機の回転数が上り、引続いてクラッチ手段23の回転部材41の回転数が上がり、このときブレーキシュー33はブレーキパッド35,35を滑りながら、回転部材41の回転数が所定回転数以上になると、クラッチ移動子45,45が遠心力作用により放射方向(矢印■,■の方向)へスライドし、クラッチドラム31を押し、テーパ面44,44でクラッチドラム31をブレーキ用弾性部材36に抗して非ブレーキ側(矢印■の方向)へスライドさせるので、ブレーキシュー33はブレーキパッド35,35から距離Yだけ離れる。その結果、回転数を更に上げることができるとともに、刃具駆動軸25を矢印■の如く回転させることができる。 【0027】逆に、原動機の回転数を下げ、回転部材41の回転数が所定回転数未満になると、(a)に示すようにクラッチ弾性部材46の引き力F1によりクラッチドラム31からクラッチ移動子45,45が矢印■,■の如く離れるので、クラッチドラム31はブレーキ用弾性部材36の力F2によって戻り、ブレーキシュー33がブレーキパッド35,35に当り、ブレーキが掛る。その結果、クラッチドラム31の回転が瞬時に止まると同時に、刃具駆動軸25は瞬時に停止する。 【0028】このように、クラッチ手段23は、所定回転(回転数)未満では、クラッチ弾性部材46の引き力F1によりクラッチドラム31からクラッチ移動子45,45が離れ、一方、ブレーキ手段24は、ブレーキシュー33がブレーキパッド35,35に当り、ブレーキが掛るので、刃具駆動軸25の回転を止めるために手でブレーキ操作を行う必要はなく、運転の操作性の向上を図ることができる。 【0029】また、ブレーキ手段24は、クラッチドラム31に形成したブレーキシュー33と、ハウジング34に設けたブレーキパッド35と、ブレーキパッド35へブレーキシュー33を押圧するブレーキ用弾性部材36と、からなるので、ハウジング34にワイヤやロッドなどの部品を通すための通し孔を設ける必要はなく、防塵性並びに防水性の向上を図ることができる。 【0030】さらに、ブレーキ手段24は、所定回転未満でブレーキが掛るので、ブレーキ操作を行うための操作レバーやワイヤなどの部品を必要とせず、これらの部品を省くことができる。従って、生産コストを低減することができる。 【0031】その上、クラッチ移動子45,45を回転部材41の中心Cに対して対称な位置に2個配置したので、回転中心に対して部品の重量を均等に配分することができ、回転の際のアンバランスを防止することができる。 【0032】加えて、クラッチ移動子45,45を回転部材41の中心Cに対して対称な位置に2個配置したので、クラッチ移動子45,45の同期を図ることができ、クラッチ手段の作動およびブレーキ手段の作動を円滑に行うことができる。従って、確実なブレーキ動作を行うことができる。 【0033】この場合、クラッチドラム31の連結軸62にカラー72を取付け、このカラー72を軸受71に嵌めたので、連結軸62を支持する際の摩擦係数は小さくなり、クラッチ移動子45,45で連結軸62を非ブレーキ側(矢印■の方向)へスライドさせるのは容易になるとともに、ブレーキシュー33を非ブレーキ側(矢印■の方向)へ移動させることができる。 【0034】また、連結軸62のセレーション62aに刃具駆動軸25のセレーション25aを噛み合い長さL1だけ噛み合わせので、回転力を伝達しつつ、ブレーキシュー33を非ブレーキ側(矢印■の方向)へスライドさせることができる。 【0035】次に、本発明に係る刈払機の別実施の形態を示す。図5は刈払機の要部断面図(第2実施の形態)であり、上記図2に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。クラッチ手段23Bは、原動機21の出力軸としてのクランクシャフト22側に設けた回転部材84と、この回転部材84の径外方(矢印■,■の方向)へ且つ軸方向(矢印■の方向)移動可能に回転部材84に取付けたクラッチ移動子85,85と、刃具駆動軸25に軸方向(矢印■の方向)移動可能に取付けたクラッチドラム81と、クラッチ移動子85,85を回転部材84の中心Cへ引くクラッチ弾性部材46(図3参照)と、からなる。 【0036】ブレーキ手段24Bは、クラッチドラム81の開口端82に形成したブレーキシュー83と、このブレーキシュー83に対向して非回転部材であるハウジング34に設けたブレーキパッド35と、このブレーキパッド35へブレーキシュー83を押圧するブレーキ用弾性部材36と、からなる。 【0037】クラッチドラム81は、筒部86を形成し、この筒部86の開口端82にブレーキ手段24Bのブレーキシュー83を形成し、底に接続部61を円盤状に一体に形成し、接続部61に連結軸62を取付けたものである。 【0038】クラッチ移動子85は、一端にテーパ面87を形成し、他端の中央に嵌合部88(直交部88a、傾斜部88b)を形成し、隣にクラッチ弾性部材46(図3参照)を掛けるための掛止部76(図3参照),76を取付けたものである。 【0039】次に別実施の形態の作用を説明する。図6(a),(b)は本発明に係る刈払機の作用図(第2実施の形態)である。(a)において、刈払機10のブレーキ手段24Bは、ブレーキパッド35,35にブレーキシュー83を矢印■,■の如く押し付ける。この状態から刈払い作業を行うには、まず、原動機を始動し、回転数を上げていく。 【0040】(b)において、原動機の回転数が上り、回転部材84の回転数が所定回転数以上になると、クラッチ移動子85,85は、遠心力作用により径外方(矢印■,■の方向)へスライドし、続いてテーパ面87の先89,89がクラッチドラム81に当ると、クラッチ移動子85の重心Gがテーパ面87によって先89,89から偏心しているために、クラッチ移動子85,85は倒れるように移動(矢印■の方向)すると同時に、ブレーキパッド35,35から離れる方向(矢印■の方向)へ移動し、且つクラッチドラム81を矢印■の方向へブレーキ用弾性部材36に抗してスライドさせるので、ブレーキシュー83がブレーキパッド35,35から距離Yだけ離れる。その結果、回転数を更に上げることができるとともに、刃具駆動軸25を矢印■の如く回転させることができる。 【0041】逆に、原動機の回転数を下げ、回転部材84の回転数が所定回転数未満になると、(a)に示すようにクラッチ弾性部材46の引き力F1によりクラッチドラム81からクラッチ移動子85,85が矢印■,■の如く離れるので、クラッチドラム81はブレーキ用弾性部材36の力F2によって戻り、ブレーキシュー83がブレーキパッド35,35に当り、ブレーキが掛る。その結果、クラッチドラム81の回転が瞬時に止まると同時に、刃具駆動軸25は瞬時に停止する。 【0042】このように、ブレーキ手段24Bは、所定回転(回転数)未満でブレーキが掛るので、刃具駆動軸25の回転を止めるために手でブレーキ操作を行う必要はなく、運転の操作性の向上を図ることができる。また、ブレーキ手段24Bは、さらにブレーキ手段24と同様の効果を発揮することができる。 【0043】尚、本発明の実施の形態に示したクラッチ移動子の数量は任意である。また、クラッチ移動子が遠心力作用によりクラッチドラムを押し、そのテーパ面でクラッチドラムを非ブレーキ側へスライドさせるようにしたが、非ブレーキ側へスライドさせる機構を別に構成することも可能である。ブレーキパッドは、2個対向に設けたが、2個を超えてもよい。 【0044】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮する。請求項1では、クラッチ手段は、原動機の出力軸側に設けた回転部材と、この回転部材に放射方向へスライド可能に取付けるとともに、先端にテーパ面を備えたクラッチ移動子と、刃具駆動軸に軸方向移動可能に取付けるとともに、テーパ面に倣ったテーパを備えたクラッチドラムと、クラッチ移動子を回転部材の中心へ引くクラッチ弾性部材と、からなり、ブレーキ手段は、クラッチドラムの最大径である開口に形成したブレーキシューと、このブレーキシューに対向して非回転部材であるハウジングに設けたブレーキパッドと、このブレーキパッドへブレーキシューを押圧するブレーキ用弾性部材と、からなり、所定回転未満では、クラッチ弾性部材の引き力によりクラッチドラムからクラッチ移動子が離れて、ブレーキシューがブレーキパッドに当り、ブレーキが掛るので、手でブレーキレバー等を操作する必要はなく、運転の操作性の向上を図ることができる。 【0045】また、所定回転以上では、クラッチ移動子が遠心力作用によりクラッチドラムを押し、そのテーパ面でクラッチドラムを非ブレーキ側へスライドさせるようにしたので、クラッチドラムに形成したブレーキシューはブレーキパッドから離れ、刃具駆動軸および刈刃を回転させることができる。このように、ブレーキ操作のためのレバーやワイヤを必要とせず、ワイヤやロッドを通す通し孔をハウジングに形成する必要がない。従って、防塵性並びに防水性の向上を図ることができる。さらに、ブレーキレバーやワイヤなどの部品を取付ける必要はなく、これらの部品を省くことができる。従って、生産コストを低減することができる。 【0046】請求項2では、クラッチ手段は、原動機の出力軸側に設けた回転部材と、この回転部材の径外方へ且つ軸方向移動可能に回転部材に取付けたクラッチ移動子と、刃具駆動軸に軸方向移動可能に取付けたクラッチドラムと、クラッチ移動子を回転部材の中心へ引くクラッチ弾性部材と、からなり、ブレーキ手段は、クラッチドラムの開口端に形成したブレーキシューと、このブレーキシューに対向して非回転部材であるハウジングに設けたブレーキパッドと、このブレーキパッドへブレーキシューを押圧するブレーキ用弾性部材と、からなり、所定回転未満では、クラッチ弾性部材の引き力によりクラッチドラムからクラッチ移動子が離れて、ブレーキシューがブレーキパッドに当り、ブレーキが掛るので、手でブレーキレバー等を操作する必要はなく、運転の操作性の向上を図ることができる。 【0047】また、所定回転以上では、クラッチ移動子でブレーキシューがブレーキパッドから離れる方向へクラッチドラムをスライドさせるようにしたので、クラッチドラムに形成したブレーキシューはブレーキパッドから離れ、刃具駆動軸および刈刃を回転させることができる。このように、ブレーキ操作のためのレバーやワイヤを必要とせず、ワイヤやロッドを通す通し孔をハウジングに形成する必要がない。従って、防塵性並びに防水性の向上を図ることができる。さらに、ブレーキレバーやワイヤなどの部品を取付ける必要はなく、これらの部品を省くことができる。従って、生産コストを低減することができる。 【0048】請求項3では、クラッチ移動子を、回転部材の中心に対して対称な位置に複数個配置したので、複数個のクラッチ移動子の重量を均等に配分し、回転の際のアンバランスを防止することができる。複数個のクラッチ移動子を同期させることで、クラッチ手段の作動およびブレーキ手段の作動を円滑に行い、確実にブレーキを作動させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月23日(2001.1.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067356 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 容一郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−218814(P2002−218814A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月6日(2002.8.6) |
| 【出願番号】 |
特願2001−14069(P2001−14069) |
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