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【発明の名称】 草刈り機用の集草容器
【発明者】 【氏名】柴田 隆史

【氏名】多田 浩之

【氏名】藤井 隆司

【氏名】佐治 伸一郎

【要約】 【課題】容器内に刈り草を均等に収容できて結果として刈り草の収容量を増大する。

【解決手段】草刈り機の後部に装着されてこの草刈り機のモーアからダクト9を介して後方に送られてくる刈り草を収容する草刈り機用の集草容器であって、間隔を隔てて対向する二つの壁8a,8bのうち一方の壁8aの水平方向に偏位した箇所に前記ダクト9との接続口11を形成し、他方の壁8bのうち前記接続口11に対向する部分8aaでの外部への通風量をその部分8aaに水平方向で隣り合う部分8bbでの通風量よりも少なく設定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 草刈り機の後部に装着されてこの草刈り機のモーアからダクトを介して後方に送られてくる刈り草を収容する草刈り機用の集草容器であって、間隔を隔てて対向する二つの壁のうち一方の壁の水平方向に偏位した箇所に前記ダクトとの接続口を形成し、他方の壁のうち前記接続口に対向する部分での外部への通風量をその部分に水平方向で隣り合う部分での通風量よりも少なく設定してある草刈り機用の集草容器。
【請求項2】 前記接続口が、壁のうち前壁に形成されている請求項1記載の草刈り機用の集草容器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、草刈り機の後部に装着されてこの草刈り機のモーアからダクトを介して後方に送られてくる刈り草を収容する草刈り機用の集草容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の集草容器では、間隔を隔てて対向する二つの壁のうち一方の壁にダクトとの接続口を形成し、他方の壁の多数の通風孔を均等に形成するなどして壁全体にほぼ均等な通風性を付与していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技術によるときは、他方の壁全体にほぼ均等な通風性を付与していたから、一方の壁に局所的に形成された接続口から容器内に吹き込まれた風は周囲に分散することが少なくて、風の大部分は、他方の壁のうち接続口に対応する部分の周囲にも通風性が付与されているにかかわらずその対応する部分から外部に排出され、その結果、風に乗って吹き込まれた刈り草も対応する部分に溜まりやすくなって、容器内の全体に刈り草を均等に収容させることが難しく、大きさの割には収容量が少ないといった欠点があった。
【0004】本発明の目的は、容器内に刈り草を均等に収容できて結果として刈り草の収容量を増大する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明による草刈り機用の集草容器の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0006】〔特徴〕草刈り機の後部に装着されてこの草刈り機のモーアからダクトを介して後方に送られてくる刈り草を収容する草刈り機用の集草容器であって、間隔を隔てて対向する二つの壁のうち一方の壁の水平方向に偏位した箇所に前記ダクトとの接続口を形成し、他方の壁のうち前記接続口に対向する部分での外部への通風量をその部分に水平方向で隣り合う部分での通風量よりも少なく設定してある点にある。
【0007】〔作用〕他方の壁のうち一方の壁に形成の接続口に対向する部分での外部への通風量をその部分に水平方向で隣り合う部分での通風量よりも少なく設定してあるから、接続口から容器内に吹き込まれた風が隣り合う部分側に流れやすくなり、その結果、風に乗って容器内に入った刈り草も分散性を向上できる。
【0008】〔効果〕従って、容器内に刈り草を均等に収容しやすくて実質的に刈り草収容量を増大できるようになった。
【0009】請求項2に係る本発明による草刈り機用の集草容器の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0010】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明による草刈り機用の集草容器において、前記接続口が、壁のうち前壁に形成されている点にある。
【0011】〔作用〕一般に草刈り機では、機体のコンパクト化を図るために、ダクトを左右の後輪間を通す状態に配置される。上記の点に着目して、前壁に接続口を形成してあるから、草刈り機の後部に配置するだけで左右の後輪間を通したダクトに接続口を接続させてダクトからの刈り草を収容することができる。換言すれば、前壁に接続口を形成することによって、左右の後輪間を通してダクトを配置するコンパクトな構成を採用することができる。
【0012】〔効果〕従って、草刈り機のコンパクト化を阻害することがない状態で実施できるようになった。
【0013】
【発明の実施の形態】草刈り機Aは、図1、図2、図3に示すように、左右一対の操向用の前輪1と左右一対の駆動後輪2とを備えた機体フレーム3の前部にエンジン4を搭載するとともに後部に運転座席5を搭載し、前記前輪1と駆動後輪2との前後間に位置する状態で3枚ブレード式のモーア6を前記機体フレーム3に昇降操作自在に支持させ、機体フレーム3の後部に、4連リンク機構7を介して集草容器8を、前記モーア6から前記左右の駆動後輪2間を通す状態で配置したダクト9を介して風とともに後方の送られてくる刈り草を収容する収容位置とそれよりも上方の排出位置との間で昇降自在に連結し、圧油供給に伴い集草容器8を排出位置に上昇させるとともに排油に伴い集草容器8を自重で収容位置に下降させる油圧シリンダ利用のリフトシリンダ10を設けて構成されている。
【0014】前記集草容器8は、図4に示すように、前壁8Aと後壁8Bと左右の横壁8Cと底壁8Dと天井壁8Eとを備えた箱状のものであって、図5、図6にも示すように、間隔を隔てて対向する二つの壁8a,8bである前壁8Aと後壁8Bとのうち前壁8Aには、左右方向に偏位した状態で前記ダクト9との接続口11が形成されており、後壁8Bのうち接続口11に対向する部分8aaでの外部への通風量は、その部分8aaに左右方向で隣り合う部分8bbでの通風量よりも少なく設定されている。
【0015】前記対向部分8aaでの通風量を隣り合う部分8bbでの通風量よりも少なく設定する手段は、通風孔12の数は同じで対向部分8aaの通風孔12の大きさを隣り合う部分8bbの通風孔12の大きさよりも小さくする手段であるが、大きさは同じで数を少なくする手段であっても良い。もちろん、対向部分8aaに通風孔12を形成せずに、この対向部分8aaでの通風量を零にする手段であっても良い。これによって、接続口11から内部に流入した風のうち対向部分8aaに向かって流れる風量が減ると同時に隣り合う部分8bbに向かって流れる風量が増えて風量が左右方向で均等化され、その結果、風に乗って入ってきた刈り草の左右方向での分布の均等化を図ることができるのである。
【0016】前記左右の横壁8C及び天井壁8Eとには、図4、図6に示すように、それぞれ外部への多数の通風孔13,14が形成されており、前記天井壁8Eの外側には、通風孔14を通過してきた風を後方に案内する後方案内カバー15が配置されており、前記後壁8B上部の外側には、前記天井壁8Eと後方案内カバー15との間の排風路16を後方に流れてきた風を下方に案内する下方案内カバー17が配置されている。
【0017】前記集草容器8は、前記4連リンク機構7の縦リンク7Aに左右向き軸心a周りに揺動自在に取り付けられていて、揺動によりダクト9に接続口11を接続させる収容姿勢と後壁8Bを下方に位置させるダンプ姿勢とに切り換わるものである。
【0018】前記集草容器8を姿勢切り換えする手段は、図1、図3に示すように、集草容器8と一体に前記左右向き軸心a周りに揺動する操作アーム18と前記縦リンク7Aとの間に、伸長することにより集草容器8を収容姿勢からダンプ姿勢に揺動させるとともに収縮することにより集草容器8をダンプ姿勢から収容姿勢に揺動させる複動型の油圧シリンダ利用のダンプシリンダ19を設ける手段である。
【0019】そして、前記後壁8Bは、支持リンク20を介して横壁8Cに支点b周りに揺動自在に取り付けられて、揺動により後部を開閉するものであって、図1、図3に示すように、前記支持リンク20と縦リンク7Aに連設のブラケット21との間に連動リンク22を介装することにより、集草容器8の収容姿勢からダンプ姿勢への揺動に伴い可逆的に開放するように構成されている。
【0020】もちろん、前記通風孔12,13,14は、刈り草の通過を阻止する大きさのものである。
【0021】〔別実施形態〕上記実施の形態では、前壁8Aに接続口11を形成して実施したが、左右一方の横壁8Cに接続口11を形成して実施しても良い。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成13年1月26日(2001.1.26)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2002−218812(P2002−218812A)
【公開日】 平成14年8月6日(2002.8.6)
【出願番号】 特願2001−18276(P2001−18276)