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【発明の名称】 草刈り機用の集草容器
【発明者】 【氏名】永井 宏樹

【氏名】柴田 隆史

【氏名】小森田 武史

【氏名】原田 選也

【氏名】藤井 隆司

【氏名】佐治 伸一郎

【氏名】石森 正三

【氏名】山下 信行

【要約】 【課題】容器内への刈り草の集草を円滑に行わせながらも運転環境を良好化する。

【解決手段】草刈り機の後部に装着されてこの草刈り機のモーアから左右の後輪間を通して送られてくる刈り草を前部受入れ口15から受け入れて集草する草刈り機用の集草容器であって、左右の側壁17に外部への多数の側部通風孔21を形成し、これら側壁17の外側に、前記側部通風孔21からの風を下方に導いて前記側壁17との間に形成される下方排出口29から排出させる側部排風ガイド板31を配置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 草刈り機の後部に装着されてこの草刈り機のモーアから左右の後輪間を通して送られてくる刈り草を前部受入れ口から受け入れて集草する草刈り機用の集草容器であって、左右の側壁に外部への多数の側部通風孔を形成し、これら側壁の外側に、前記側部通風孔からの風を下方に導いて前記側壁との間に形成される下方排出口から排出させる側部排風ガイド板を配置してある草刈り機用の集草容器。
【請求項2】 前記側壁と側部排風ガイド板との間に後方に排出させる後方排出口が形成されている請求項1記載の草刈り機用の集草容器。
【請求項3】 後壁に、外部への多数の後部通風孔を形成し、この後壁の外側に、前記後部通風孔からの風を下方に導いて後壁との間に形成される下方排出口から排出させる後部排風ガイド板を配置してある請求項1又は2記載の草刈り機用の集草容器。
【請求項4】 前記側部排風ガイド板が、側壁の上下中間位置にまで風を導くものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の草刈り機用の集草容器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として芝を刈る草刈り機の後部に装着されてこの草刈り機のモーアから左右の後輪間を通して送られてくる刈り草を前部受入れ口から受け入れて集草する草刈り機用の集草容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の集草容器では、左右の側壁に外部への多数の側部通風孔を形成して、刈り草とともに容器内に入った風を容器外に排出するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技術によるときは、塵埃を多量に含む風が容器の高い位置からも排出されるから、その排出された風が草刈り機の運転部にまで達しやすく、運転環境を悪化させていた。しかし、だからといって、側壁の上半部分から排風しない構成を採用すると、排風面積が少なくなって排風抵抗が大きくなり、その結果、所期の容器内への刈り草の集草を阻害する。
【0004】本発明の目的は、容器内への刈り草の集草を円滑に行わせながらも運転環境を良好化する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明による草刈り機用の集草容器の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0006】〔特徴〕草刈り機の後部に装着されてこの草刈り機のモーアから左右の後輪間を通して送られてくる刈り草を前部受入れ口から受け入れて集草する草刈り機用の集草容器であって、左右の側壁に外部への多数の側部通風孔を形成し、これら側壁の外側に、前記側部通風孔からの風を下方に導いて前記側壁との間に形成される下方排出口から排出させる側部排風ガイド板を配置してある点にある。
【0007】〔作用〕側壁の外側に側部排風ガイド板を配置して、側壁の側部通風孔から排出された風を下方排出口から下方に排出するようにしてあるから、側壁の上部にも側部通風孔を形成して排風抵抗を少なくしながらも、排出された風が高く舞い上がって運転部に達することを抑制することができる。
【0008】〔効果〕従って、所期の容器内への刈り草の集草を良好に行わせながらも、運転環境を良好なものにできるようになった。
【0009】請求項2に係る本発明草刈り機用の集草容器の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0010】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明による草刈り機用の集草容器において、前記側壁と側部排風ガイド板との間に後方に排出させる後方排出口が形成されている点にある。
【0011】〔作用〕風を後方に排出してもその風が運転部に達することは少ない。上記の点に着目して、後方排出口を設けて後方にも排出させるようにしてあるから、排風抵抗を小さくすることができる。
【0012】〔効果〕従って、運転環境を良好に維持しながらも、より一層、容器内への刈り草の集草を良好に行えるようになった。
【0013】請求項3に係る本発明による草刈り機用の集草容器の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0014】〔特徴〕上記請求項1や2に係る本発明による草刈り機用の集草容器において、後壁に、外部への多数の後部通風孔を形成し、この後壁の外側に、前記後部通風孔からの風を下方に導いて後壁との間に形成される下方排出口から排出させる後部排風ガイド板を配置してある点にある。
【0015】〔作用〕後壁に多数の後部通風孔を形成してあるから、排風抵抗を小さくすることができる。しかも、後壁の外側に後部排風ガイド板を設けて、後部通風孔からの風を下方排出口から下方に排出するようにしてあるから、風の舞い上がりを抑制することができる。
【0016】〔効果〕従って、運転環境を良好に維持しながらも、より一層、容器内への刈り草を集草を良好に行えるようになった。
【0017】請求項4に係る本発明による草刈り機用の集草容器の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0018】〔特徴〕上記請求項1や2、3に係る本発明による草刈り機用の集草容器において、前記側部排風ガイド板が、側壁の上下中間位置にまで風を導くものである点にある。
【0019】〔作用〕側部通風孔のうち上方のものから排出された風は高く舞い上がりやすいが、下方の側部通風孔から排出された風はそれほど舞いあがらない。上記の点に着目して、側部排風ガイド板として側壁の上下中間位置まで風を導くものを設けてあるから、側部通風孔のうち下方のものからの排出抵抗を小さくすることができる。
【0020】〔効果〕従って、運転環境を良好に維持しながらも、より一層、容器内への刈り草を集草を良好に行えるようになった。
【0021】
【発明の実施の形態】草刈り機Aは、図1、図2に示すように、左右一対の操向用の前輪1と左右一対の駆動後輪2とを備えた機体フレーム3の前部にエンジン4を搭載するとともに後部に運転部形成用の運転座席5を搭載し、3枚ブレード式のモーア6を前記前輪1と駆動後輪2との前後間に配置する状態で前記機体フレーム3に昇降操作自在に支持させ、前記左右の駆動後輪2間に、前記モーア6からの刈り草を後方に案内するダクト7を設けて構成されている。
【0022】前記機体フレーム3の後部には、図3にも示すように、集草ユニット8とダクト7からの刈り草を舞い上がり抑制状態で排出する排出カバー9とを選択的に取り付けるための座10が形成されている。つまり、草刈り機Aは、集草ユニット8を装着した集草形態と排出カバー9を装着した排出形態とに切り換え自在なものである。
【0023】前記集草ユニット8は、図4に詳しく示すように、前記座10に対して着脱自在なユニットフレーム11を設け、このユニットフレーム11に集草容器12を4連リンク機構13を介してダクト7に接続する集草位置と上方の排出位置とに位置変更自在に取り付け、図5に示すように、ユニットフレーム11と4連リンク機構13との間に圧油供給に伴い伸長することで集草容器12を集草位置から排出位置に上昇させるとともに排油に伴い収縮することで集草容器12を自重で排出位置から集草位置に下降させる油圧シリンダ利用のリフトシリンダ14を介装して構成されている。
【0024】前記集草容器12は、図6に示すように、前記ダクト7と接続してダクト7からの刈り草を受け入れる前部受入れ口15が形成された前壁16と、左右の側壁17と、後壁18と、底壁19と、天井壁20とを備えた箱状のものである。
【0025】前記側壁17には、図7、図8にも示すように、それぞれ外部への多数の側部通風孔21が形成されている。
【0026】前記後壁18は、図7〜図9にも示すように、後板部18Aと左右の側板部18Bと天板部18Cと下板部18Dとを備えた立体状のものであって、図10にも示すように、後板部18Aの左右端に連なる板部を折り曲げることで左右の側板部18Bを形成し、後板部18Aの上端に連なる板部を折り曲げることで天板部18Cを形成し、後板部18Aの下端に連なる板部を折り曲げることで下板部18Dを形成し、天板部18Cに折り曲げ形成の連結片18cと側板部18Bの上端部とをリベット22で連結し、下板部18Dに折り曲げ形成の連結片18dと側板部18Bの下端部とをリベット23で連結し、前記後板部18Aと下板部18Dとの角部に角部とで中空部を形成する補強ステー18Eをリベット24で連結して構成されている。前記後板部18Aの上下には、図6、図7、図9に示すように、二つの開口が形成されており、上部の開口は、後板部18Aよりも薄い板25で閉塞されており、下部の開口は、外部への多数の後部通風孔26が形成されたパンチングメタル利用の孔明き板27で閉塞されている。つまり、上部の開口を薄い板25で閉塞することにより軽量化が図られている。
【0027】前記天井壁20には、図6、図7に示すように、外部への多数の上部通風孔28が形成されている。
【0028】そして、前記左右の側壁17の外側には、図6、図8、図9に示すように、前記側部通風孔21からの風を下方及び後方に導いてそれの下端と前記側壁17の下端との間に形成される下方排出口29及びそれの後端と側壁17の後端との間に形成される後方排出口30からそれぞれ下方及び後方に排出させる側部排風ガイド板31が配置されている。
【0029】また、前記天井壁20の外側にも、図6、図7、図9に示すように、上部通風孔28からの風を後方に導いてそれの後端と天井壁20の後端との間に形成される後方排風口32から後方に排出させる上部排風ガイド板33が配置されている。
【0030】加えて、前記後壁18の外側にも、図6〜図8に示すように、前記上部排風ガイド板33を介して後方排風口32から排出される風及び後部通風孔26からの風を下方に導いてそれの下端と前記後壁18の下端との間に形成される下方排出口29aから排出させる後部排風ガイド板34が装着されている。
【0031】かつ、前記集草容器12は、図4、図5に示すように、4連リンク機構13の縦リンク13Aに支点a周りに揺動自在に装着されて、揺動により前部受入れ口15をダクト7に接続させる収容姿勢と後壁18を下方に向ける排出姿勢とに切り換わるものであり、後壁18は、支点b周りで揺動自在な支持アーム35に支持されて、揺動により容器後方を閉塞する作用姿勢と開放する放出姿勢とに切り換わるものである。前記集草容器12を姿勢切り換えする手段は、集草容器12に連設のアーム36と前記縦リンク13Aとの間に、伸長作動することにより集草容器12を収容姿勢から排出姿勢に切り換えるとともに短縮作動することにより集草容器12を排出姿勢から収容姿勢に切り換える複動型の油圧シリンダ利用のダンプシリンダ37を介装する手段であり、後壁18を姿勢切り換えする手段は、前記支持アーム35と縦リンク13Aとの間に、集草容器12の収容姿勢から排出姿勢への切り換えにともない後壁18を作用姿勢から放出姿勢に可逆的に切り換える連係リンク38を介装する手段である。
【0032】前記座10には、図4、図11に詳しく示すように、集草ユニット8及び排出カバー9を装着したとき、それらに押されてスプリング39による付勢力に抗して揺動することでスイッチ40に対する操作を解除する装着感知レバー41が取り付けられている。前記スイッチ40は、操作されることでオフする常閉型のスイッチであって、オンすることで前記モーア6への伝動系に介装した電動クラッチ42を可逆的に入り作動させるものである。つまり、集草ユニット8及び排出カバー9のいずれかが装着されていないとモーア6を作動させることができない構成となっている。
【0033】〔別実施形態〕上記実施の形態において、図12に示すように、前記後板部18Aの上方の開口も、外部への多数の後部通風孔26が形成されたパンチングメタル利用の孔明き板27で閉塞することにより、後板部18Aの上部にも通風機能を与え、後部排風ガイド板34を、上方の開口の下辺にまで風を導く長さのものに構成する。
【0034】上記実施の形態において、図13に示すように、側部排風ガイド板31を側壁17の上下中間位置にまで風を導く長さのものに構成する。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成13年1月26日(2001.1.26)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2002−218811(P2002−218811A)
【公開日】 平成14年8月6日(2002.8.6)
【出願番号】 特願2001−18275(P2001−18275)