| 【発明の名称】 |
コンバインにおける刈取部構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】嶋田 耕治郎
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| 【要約】 |
【課題】カバー支持棒部材40周辺に絡み付いた穀稈を鎌などを振り回して除去する場合に注油系統が鎌などで誤って損傷され或いは切断されて漏油したり、この漏油による故障を防止する。また刈取部3の下部フレーム部20に送油用ビニール管を沿わせることによる刈取部3下部の美観の低下を回避する。
【解決手段】下面が地面に近接された刈取部3の左右方向端部周辺を覆う刈取サイドカバー29aが刈取部3の下部フレーム部20に固定されたカバー支持棒部材40を介して係着されたコンバインにおいて、前記カバー支持棒部材40を金属管部材となすと共にこの金属管部材を注油系統30bの一部として使用した構成となす。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 地面に近接された刈取部の左右方向端部周辺を覆う刈取サイドカバーを刈取部の下部フレーム部に固定されたカバー支持棒部材を介して係着されたコンバインにおいて、前記カバー支持棒部材を金属管部材となすと共にこの金属管部材を注油系統の一部として使用したことを特徴とするコンバインにおける刈取部構造。 【請求項2】 地面に近接して配置され前後方向長さ途中箇所に刈刃装置を装着された下部フレーム部と、この下部フレーム部にカバー支持棒部材を介して係着され左右方向端部周辺を覆うものとした刈取サイドカバーとを有する刈取部を備えたコンバインにおいて、前記カバー支持棒部材を金属管部材となすと共にこの金属管部材を刈刃装置への注油系統の一部として使用したことを特徴とするコンバインにおける刈取部構造。 【請求項3】 機台前方に上下変位可能に装設された刈取部を備えると共に、この刈取部が地面に近接して配置された下部フレーム部と、この下部フレーム部の前寄り箇所に起立状に固定された引起こし装置と、この引起こし装置の一側部周辺を覆うように前記下部フレーム部に係着された刈取サイドカバーとを有し、この刈取サイドカバーの係着部が前記下部フレーム部に固定され前記引起こし装置近傍から後方へ延伸されたカバー支持棒部材に掛け止められているコンバインにおいて、前記カバー支持棒部材を金属管部材となすと共にこの金属管部材を引起こし装置から後方へ向かう注油系統の一部として使用したことを特徴とするコンバインにおける刈取部構造。 【請求項4】 金属管部材がこれに固着した結合片を介して刈取部の下部フレーム部に位置調整可能にボルト固定されると共に刈取サイドカバーの係着部に対応した長さ途中箇所に屈曲部を形成されており、カバー支持棒部材、結合片及び屈曲部が刈取サイドカバーの係着部を位置決めした構成を特徴とする請求項1、2又は3記載のコンバインにおける刈取部構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインにおける刈取部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】機台前方に上下変位可能に装設された刈取部を備えると共に、この刈取部が地面に近接して配置され前後長さ途中に刈刃装置を装設された下部フレーム部と、この下部フレーム部の前寄り箇所に起立状に固定された引起こし装置と、この引起こし装置の外方側周辺を覆うように下部フレーム部に係着された刈取サイドカバーとを有し、この刈取サイドカバーの係着部が前記下部フレーム部に固定され前記引起こし装置近傍から後方へ延伸されたカバー支持棒部材に掛け止められた構成となされたコンバインは存在している。 【0003】上記刈取部には注油装置が設けられており、この注油装置は操縦者により操作される注油ポンプを刈取部の上部に設け、このポンプを操作することにより送油用ビニール管や管継手などからなる注油系統を通じて刈取部の運動部材の各摩擦部に潤滑油を供給するものとなされている。この際、刈取部の下部に位置された刈刃装置の注油系統は刈取部の下部フレーム部に沿わせた送油用ビニール管を通じて注油するようになされている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来のコンバインでの稲などの収穫中、刈取部下部の運動部分(引起こし装置や刈刃装置など)に穀稈が絡み付くことが生じるが、このような場合、作業者がこの絡み付き穀稈を鎌などで切り離して除去することが少なからず行われるのであり、この除去作業において誤って注油系統の一部をなす送油用ビニール管をこれから油漏れの生じる程に傷付け或いは切断する虞があるのである。また刈取部の下部フレーム部にビニール管を沿わせることは刈取部下部の外観を損ねる要因をなすものとなる。本発明は、上記問題点を従来より存在する部材の変更により簡易に解消し得るものとしたコンバインの刈取部構造を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では次のようになす。即ち、請求項1に記載した発明では、地面に近接された刈取部の左右方向端部周辺を覆う刈取サイドカバーを刈取部の下部フレーム部材に固定されたカバー支持棒部材を介して係着されたコンバインにおいて、前記カバー支持棒部材を金属管部材となすと共にこの金属管部材を注油系統の一部として使用した構成となす。 【0006】この発明によれば、刈取部の下部フレーム部の摩擦部へ注油する場合においてカバー支持棒部材を金属管部材となして注油系統の一部として使用することが、刈取部の下部フレーム部に沿わせられ見苦しい状態となる注油系統としての送油用ビニール管の長さを減少させると共に、刈取部の下部に絡まった穀稈を除去するために振り回される鎌などで切断される虞を減少させるものとなる。 【0007】請求項2に記載した発明では、地面に近接して配置され前後方向長さ途中箇所に刈刃装置を装着された下部フレーム部と、この下部フレーム部にカバー支持棒部材を介して係着され左右方向端部周辺を覆うものとした刈取サイドカバーとを有する刈取部を備えたコンバインにおいて、前記カバー支持棒部材を金属管部材となすと共にこの金属管部材を刈刃装置への注油系統の一部として使用した構成となす。 【0008】この発明によれば、刈刃装置への注油系統としてのカバー支持棒部材が、刈取部の下部フレーム部に沿わせられて見苦しい状態となるのを回避させ、また刈取部の下部に絡まった穀稈を除去するために刈取部の下部で振り回される鎌などで損傷され或いは切断される虞を減少させ、刈刃装置への注油が適切に行われないことに起因した故障を抑制するものとなる。 【0009】請求項3に記載した発明では、機台前方に上下変位可能に装設された刈取部を備えると共に、この刈取部が地面に近接して配置された下部フレーム部と、この下部フレーム部の前寄り箇所に起立状に固定された引起こし装置と、この引起こし装置の一側部周辺を覆うように下部フレーム部に係着された刈取サイドカバーとを有し、刈取サイドカバーの係着部が前記下部フレーム部に固定され前記引起こし装置近傍から後方へ伸びたカバー支持棒部材に掛け止められているコンバインにおいて、前記カバー支持棒部材を金属管部材となすと共にこの金属管部材を引起こし装置の後方へ向かう注油系統の一部として使用した構成となす。 【0010】この発明によれば、引起こし装置の後方へ向かう注油系統の一部としてのカバー支持棒部材が、刈取部の下部フレーム部で引起こし装置の後方へ向かうように沿わせられ見苦しい状態となるのを回避させ、また刈取部の下部に絡まった穀稈を除去するために引起こし装置下部周辺で振り回される鎌などで切断される虞を減少させる。従って、刈取部の上部から供給される油が、引起こし装置を経てこれの後方の刈取部下部に至る注油系統を通じて的確に供給されるものとなる。 【0011】上記した各発明は、請求項4に記載したように具体化するのがよいのであって、即ち、カバー支持棒部材がこれに固着した結合片を介して刈取部の下部フレーム部に位置調整可能にボルト固定されると共に刈取サイドカバーに対応した長さ途中箇所に屈曲部を形成されており、カバー支持棒部材、結合片及び屈曲部が刈取サイドカバーの係着部を位置決めした構成となす。このようにすれば、カバー支持棒部材の交換装着がボルトの脱着などにより容易に行えるようになり、また刈取サイドカバーの係着位置の修正がボルト操作などによるカバー支持棒部材の位置調整により簡便に行えるようになる。 【0012】 【発明の実施の形態】図1は本発明に係るコンバインを示す側面図、図2は前記コンバインの平面図、図3は前記コンバインを右前方から見た図、図4は前記コンバインを左前方から見た図、図5は前記コンバインの刈取部の要部を示す側面図、図6は前記刈取部の要部を示す正面図、図7は前記刈取部の注油装置の注油系統構成部品の配置状態を示す説明図、図8は前記刈取部の下部フレーム部や刈取サイドカバーを示す図、図9は前記刈取部の右側の刈取サイドカバーの係着構造を示す側面図、図10は前記刈取部の右側の刈取サイドカバーの係着構造を示す正面図である。 【0013】本発明に係るコンバインの概要について説明すると、図1に示すように、左右一対の走行クローラ1を備え、これら走行クローラ1に機台2を支持させ、機台2前部には刈取部3を地面に近接した前方張出状に設け、また機台2上方の前部右側に操縦操作レバー4や主変速操作レバー5及び運転席6等からなる操縦部7を設け、機台2の前部左側に穀稈縦搬送部8を設け、また機台2上方でこの穀稈縦搬送部8の後方に脱穀選別部9及び排藁処理部10を設けると共に、操縦部7の後方に穀粒タンク11を設けている。脱穀選別部9は扱胴12、処理胴13、揺動選別盤14及び排塵ファン15を備えてなり、また10aは排藁搬送部であり、15は穀粒タンク11内の穀粒を機外へ排出するための排出オーガである。 【0014】穀物の収穫においては、走行部1で圃場を走行しつつ、刈取部3で圃場に植生した穀稈を刈り取り、この刈り取った穀稈を縦搬送部8で脱穀選別部9まで搬送し、ここで刈取穀稈の脱穀処理を行い、こうして得られた穀粒は穀粒タンク11内に蓄積させ、一方、脱穀選別部9から送り出された排藁は排藁処理部10で寸断する等して圃場へ排出するように作動する。 【0015】上記刈取部3についてさらに詳細に説明すると、次のとおりである。即ち、図1に示すように、機台2の前部上方に横向き支軸16を設け、この支軸16から斜め下向きへ前後向き主フレーム部材17を延出させ、この前後向き主フレーム部材17の長さ途中箇所と機台2の最前部との間に伸縮シリンダ装置18を架設し、この伸縮シリンダ装置18の伸縮作動により前後向き主フレーム部材17が横向き支軸16回りの上下方向へ揺動するようになされている。 【0016】前後向き主フレーム部材17の前側下端には左右向き主フレーム部材19が固着してあり、この左右向き主フレーム部材19に下部フレーム部20が左右方向の位置変更操作可能に装着してある。この下部フレーム部20は図7に示すように左右向き下部伝動ケース21の左右各端部及び中央部から端部棒状フレーム部材22a、22b及び中央部棒状フレーム部材22cを前方へ延出させたものとなしてある。この際、端部棒状フレーム部材22a、22bはその長さ途中の上側に略90度曲がり状のフレーム付支持棒部材23a、23bを固着されると共に図3等に示すように先端に比較的大きい分草板24a、24bをボルト固定され、また中央部棒状フレーム部材22cの先端には比較的小さい分草板24cがボルト固定されている。 【0017】図1〜図4などに示すように、下部フレーム部20には左右一対の引起こし装置25a、25b、掻込みベルト装置26、掻込みホイール装置27、刈刃装置28及び刈取サイドカバー29a、29bを組み付けるほか、図7に示す注油装置30などが組み付けてある。次にこれら各部を説明する。 【0018】左右一対の引起こし装置25a、25bは図3などに示すように上部がやや後方へ倒れるような起立状に固定されており、各引起こし装置25a、25bは多数のタイン31を斜め上方へ連続的に移動させ、倒伏した植立穀稈をこれらタイン31により掻き上げて引き起こすように作用するものとなされている。それぞれの引起こし装置25a、25bの下部はその対応する側のフレーム付支持棒部材23a、23bにボルト固定され、右側の引起こし装置25aの上部と左右向き下部伝動ケース21の右端とを、上部が前方へ倒れた右側起立伝動ケース32aで結合すると共に、左側の引起こし装置25bの上部と左右向き下部伝動ケース21の左端とを、上部が前方へ倒れた左側起立伝動ケース32bで結合するほか、左右の引起こし装置25a、25bの上部間を適宜な結合部材33(図2参照)で結合し、下部フレーム部16と左右の引起こし装置25a、25bとの組み付け構造に十分な剛性を付与している。なお、図5及び図6において、ngは機台2側から右側起立伝動ケース32aへエンジン回転を伝達するための回転入力軸であり、kは引起こし装置25bのタイン31先端の移動軌跡である。 【0019】掻込みベルト装置26は図2に示すように左右一対の無端状掻込みベルト部34a、34bを平面視ハ字状に配置され、左右一対の引起こし装置25a、25bの引き起こした植立穀稈を左右一対の無端状掻込みベルト部34a、34bで左右一対の引起こし装置25a、25b左右巾中央の後方位置に掻き寄せるように作用するものとなされており、各無端状掻込みベルト部34a、34bは前部をフレーム付支持棒部材23a、23bに固着された支持板部材35a、35bにボルト固定されると共に、後部を左右各側の起立伝動ケース32a、32bに支持されている。 【0020】掻込みホイール装置27は図2に示すように噛み合い回転される左右一対のスターホイール36a、36bを備え、掻込みベルト装置26の掻き寄せた穀稈をこれらスターホイール36a、36bで挟み付けて後方へ送り移動させるものとなされており、各スターホイール36a、36bはその対応する無端状掻込みベルト部34a、34bの後部下面側に装着されている。刈刃装置28は左右方向へ長いバリカン式のものとなされおり、下部フレーム部20の前後長さ途中に配置され、各端部をその対応する端部棒状フレーム部材22a、22bにボルト固定されている。 【0021】刈取サイドカバー29a、29bは刈取部3の左右に配置され、左右の各引起こし装置25a、25bの外方側周辺を覆うように刈取部3の下部フレーム部及び左右の各引起こし装置25a、25bに係着されており、その全体が合成樹脂材で形成されている。 【0022】右側の刈取サイドカバー29aの係着構造について説明すると、図8に示すように、刈取サイドカバー29aの周縁箇所にボルト係入溝37a、37bを形成すると共に、前後向き内面箇所に係着部としてのフック部38を形成しており、このフック部38は下面の開放された箱形となされ前後端面壁部38a、38bと前後方向中央仕切壁部38cとの下端縁に嵌合溝aを形成されたものとなされている。一方、フレーム付支持棒部材23aの長さ途中箇所と、端部棒状フレーム部材22aの長さ途中箇所とに結合片39a、39bを固着し、これら結合板片39a、39bを介して、略90度の曲がり部bの形成されたカバー支持棒部材40をボルト固定している。この際、支持棒部材40は金属管部材となし、左右向き部40aに前記結合片39aとボルト結合される結合片41aを固着され、且つ前後向き部40bに前記結合片39bとボルト結合される結合片41bを固着されており、図9及び図10に示すように、各結合片41a、41bに形成されたボルト孔cは長孔となしフレーム付支持棒部材23a及び端部棒状フレーム部材22aに対するカバー支持棒部材40の位置を変更調整可能となしている。 【0023】この右側の刈取サイドカバー29aを刈取部3に係着する際は、先ず全体を横傾斜状態としてフック部38の嵌合溝aをカバー支持棒部材40の前後向き部40bに嵌合させ、この後、全体を前後向き部40b回りの起立側へ揺動させて図3に示すような正規姿勢状態となし、この状態を保持して図8に示す操作摘み付きボルト42をボルト係入溝37a、37bに係入させ右側の引起こし装置25aの後面の特定箇所に形成されたネジ孔にねじ込むようにする。この係着中及び係着後においてはフック部40の嵌合溝aとカバー支持棒部材40の前後向き部40bとの嵌合により刈取サイドカバー29aの左右移動が規制され、且つ、図9に示すように、フック部40の前端面壁部38aと曲がり部bとの衝接作用により刈取サイドカバー29aの前方移動が規制され、且つ、フック部40の前後長さ中央仕切壁部38cと結合片41bとの衝接作用により刈取サイドカバー29aの後方移動が規制され、これにより刈取サイドカバー29aの下部は簡易迅速にその正規位置に位置決めされるのである。 【0024】左側の刈取サイドカバー29bの係着構造について説明すると、図8に示すように、刈取サイドカバー29bの周縁箇所にボルト係入溝43を形成すると共に、前後向き内面箇所に二つのフック部44,45を形成しており、各フック部44、45は下面の開放された箱形となされ前後端面壁部44a、44b、45a、45bの下端縁に嵌合溝dを形成されたものとなされている。一方、フレーム付支持棒部材23bの長さ途中箇所と、端部棒状フレーム部材22bの長さ途中箇所とに適当に屈曲させたカバー支持棒部材46を架設状に固着し、このカバー支持棒部材46の前後向き部46aの前端箇所と後端寄り箇所とに係止片47a、47bを固着している。この際、カバー支持棒部材46は金属管部材となすも中実状となすも任意である。 【0025】この左側の刈取サイドカバー29bを刈取部3に係着する際は、右側の刈取サイドカバー29aを係着する場合に準じて先ず全体を横傾斜状態としてフック部44、45の嵌合溝dをカバー支持棒部材46の前後向き部46aに嵌合させ、この後、全体をカバー支持棒部材46の前後向き部46a回りの起立側へ揺動させて図4に示すような正規姿勢状態となし、この状態を保持して図8に示す操作摘み付きボルト47を左側の引起こし装置25bの後面の特定箇所に形成されたネジ孔にねじ込むようにする。この係着中及び係着後においてはフック部44、45の嵌合溝dとカバー支持棒部材46の前後向き部46aとの嵌合により刈取サイドカバー29bの左右移動が規制され、且つ、フック部44の前端面壁部44aと係止片47aとの衝接作用により刈取サイドカバー29bの前方移動が規制され、且つ、フック部45の後端面壁部45bと係止片47bとの衝接作用により刈取サイドカバー29bの後方移動が規制され、これにより刈取サイドカバー29bの下部は簡易迅速にその正規位置に位置決めされるのである。 【0026】図7に示す注油装置30は刈取部3の運動部材の各摩擦部に注油するためのもので、潤滑油タンク48、油吸引用ビニール管49、注油ポンプ50及び注油ポンプ操作機構51などからなる潤滑油送出部30aと、送油用ビニール管52、53,・・・・、66、分配継手67、68、分岐継手69、70、直状継手71、逆止弁72a、72b、カバー支持棒部材40をなす金属管部材、及び圧力開放ノズル73a、73b、73c、73dなどからなる注油系統30bとを備えている。この際、潤滑油送出部30aは右側引起こし装置25aの上部に設けてあり、注油ポンプ操作機構51は操縦部7から運転者が揺動操作し得るように位置されている。圧力開放ノズル73a、73b、73c、73dはその潤滑油入口側の潤滑油圧力が一定値以上に上昇したときに内部通路が開放しその潤滑油出口から潤滑油が流出するものとなされている。 【0027】注油ポンプ操作機構51の操作レバー51aが揺動操作されると、注油ポンプ50が潤滑油タンク48内の潤滑油を吸引してその出口eから送り出すのであり、この送り出された潤滑油は送油用ビニール管52を経て三方向の分岐継手69に至り、ここで右側注油系統と左側注油系統に分割される。 【0028】右側注油系統へ送られた潤滑油は送油用ビニール管54を経て十字状の分岐継手70に至り、その一部は送油用ビニール管55、逆止弁72a及び送油用ビニール管56を経て右側の引起こし装置25aの摩擦部に供給され、他の一部は送油用ビニール管57、金属管部材40、送油用ビニール管58及び圧力開放ノズル73aを経て刈刃装置28右側部分の摩擦部に供給され、さらに他の一部は送油用ビニール管59、直状継手71、送油用ビニール管60、分配継手67、送油用ビニール管61、62及び圧力開放ノズル73c、73dを経て縦搬送装置8の摩擦部に供給される。 【0029】一方、左側注油系統へ送られた潤滑油は送油用ビニール管63を経て分配継手68に至り、その一部は送油用ビニール管64、逆止弁72d及び送油用ビニール管65を経て左側の引起こし装置25bの摩擦部に供給され、他の一部は送油用ビニール管66及び圧力開放ノズル73bを経て刈刃装置28左側部分の摩擦部に供給される。 【0030】上記したコンバインで稲などを収穫すると、右側の刈取サイドカバー29aの内側空間内の引起こし装置25aの下部などに収穫処理対象の穀稈が絡みつくことがあり、この絡み付いた穀稈を取り除くため、刈取サイドカバー29aを取り付けたまま或いはそれを取り外した状態の下で、カバー支持棒部材40周辺に鎌などを差し込んでその穀稈を細かく切断するなどして除去することがあるが、このような場合にも注油系統の一部をなす金属管部材からなるカバー支持棒部材40は鎌などによって漏油する程に損傷され或いは切断されることのないものとなる。 【0031】なお、上記実施例において左側の刈取サイドカバー29bの係着構造を、右側のそれに準じたものとなすべく右側のそれと対称状構造となすことも差し支えない。 【0032】 【発明の効果】上記した本発明によれば、刈取部の下部フレーム部の摩擦部へ注油するための送油用ビニール管の一部がカバー支持用棒部材をなす金属管部材にて形成されるため、たとえカバー支持棒部材周辺に絡み付いた穀稈を鎌などを振り回して除去する場合にも注油系統が誤って損傷され或いは切断されて漏油したり、漏油による故障の発生を抑制できるものとなり、また刈取部の下部フレーム部に送油用ビニール管を沿わせる必要性が軽減されてその美観を向上させるものとなる。 【0033】請求項2に記載した発明によれば、刈刃装置の摩擦部へ注油するための送油用ビニール管の一部がカバー支持用棒部材をなす金属管部材にて形成されるため、鎌などで刈刃装置への注油系統が誤って損傷され或いは切断されて漏油したり、漏油による刈刃装置の故障の発生を抑制でき、また刈刃装置へ注油するための送油用ビニール管を刈取部の下部フレーム部に沿わせる必要性が軽減されて刈取部下部の美観を向上させることができるものである。 【0034】請求項3に記載した発明によれば、引起こし装置下部周辺に絡み付いた穀稈を鎌などで除去する際に比較的低い位置の引起こし装置後方の前後向き注油系統部分をなす金属管部材からなるカバー支持棒部材を漏油の生じる程に損傷させ或いは切断することの生じないものとなり、また刈取部の下部フレーム部材に引起こし装置の後方へ向かうように沿わせられる送油用ビニール管の長さを減少させてその周辺の美観を向上させることができる。従って、刈取部の上部から供給される油を、引起こし装置を経てこれの後方の刈取部下部に至る注油系統を通じることにより、刈取部下部の各摩擦部に極めて適切に供給できるのである。 【0035】請求項4に記載した発明によれば、カバー支持棒部材の交換装着をボルトの脱着などにより容易に行うことができ、また刈取サイドカバーの係着位置の修正をボルト操作などによるカバー支持棒部材の位置調整により簡便に行うことができるものとなる |
| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月17日(2001.1.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−209424(P2002−209424A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月30日(2002.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2001−8565(P2001−8565) |
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