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【発明の名称】 根菜収穫機
【発明者】 【氏名】寺元 省二

【氏名】高橋 慎一

【要約】 【課題】マルチ栽培の根菜作物Kの収穫作業を適正に行える根菜収穫機を提供する。

【解決手段】乗用型の走行機体1に、圃場に植生している根菜類Kの茎葉部を左右から挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段3、3と、この挟持搬送手段3、3に収穫条の根菜類Kの茎葉部を適正に挟持させるための前処理装置14、16とを有する収穫機構Aを備えた根菜収穫機において、走行機体1の運転操作部に搭乗したオペレータから目視可能な位置に、収穫機構Aの対地高さが適正か否かを判断させるための表示部材65を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乗用型の走行機体に、圃場に植生している根菜類の茎葉部を左右から挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段と、この挟持搬送手段に収穫条の根菜類の茎葉部を適正に挟持させるための前処理装置とを有する収穫機構を備えた根菜収穫機において、走行機体の運転操作部に搭乗したオペレータから目視可能な位置に、収穫機構の対地高さが適正か否かを判断させるための表示部材を備えたことを特徴とする根菜収穫機。
【請求項2】 表示部材として進行方向と直交する左右方向軸芯回りで回転するローラを用い、このローラを前処理装置に設ける突起付き無端帯の下部回行部の既収穫地側近傍で、突起付き無端帯の突起先端軌跡の下端を地面から浮き上がらせる適正寸法だけこの突起先端軌跡の下端より低い位置にローラの下面が位置するように、収穫機構との相対位置を保った状態で、この収穫機構と同調して上下動するように設ける請求項1記載の根菜収穫機。
【請求項3】 走行機体に、マルチフィルムで被覆された圃場に植生している根菜類の茎葉部を左右から挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段と、走行機体の進行方向にマルチフィルムを切断して行くマルチカッターとを有する収穫機構を備えた根菜収穫機において、マルチカッターの少なくとも既収穫地側にマルチフィルムのしわ押さえ部材を設けたことを特徴とする根菜収穫機。
【請求項4】 クローラ走行装置を有する走行機体に、マルチフィルムで被覆された圃場に植生している根菜類の茎葉部を左右から挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段と、走行機体の進行方向にマルチフィルムを切断して行くマルチカッターとを有する収穫機構を備えた根菜収穫機において、マルチカッターをクローラ走行装置の未収穫地側のクローラの前方で、このクローラの左右幅内に配置したことを特徴とする根菜収穫機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、人参等の根菜類の収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、根菜収穫機において、圃場の畝に条植えされて植生している根菜作物の茎葉部を左右一対の挟持無端帯により左右から挟持して後上方に搬送し、圃場から根菜作物を引き抜くこと、この引き抜きを助けるために、挟持無端帯の始端部(前端部)下方位置にて土壌をサブソイラにより膨軟化すること、収穫条の根菜作物の茎葉部を適正に挟持無端帯に挟持させるために、挟持無端帯の前方位置にて突起付き無端帯の突起(タイン)により収穫条の根菜作物の茎葉部と未収穫条の根菜作物の茎葉部とを振り分け(分草)並びに収穫条の根菜作物の茎葉部を挟持無端帯による挟持姿勢に引き起こすこと等は周知である。
【0003】また、マルチ栽培の根菜作物を収穫できるマルチ仕様の根菜収穫機においては、圃場の畝に被覆されたマルチフィルムを浮き上がらせることなくこのマルチフィルムに形成されている孔から適正に根菜類を引き抜くために、挟持無端帯の始端部(前端部)下方位置にて収穫条の根菜作物の左右両側のマルチフィルムをマルチ押さえ体により地面に押し付けること、マルチフィルムをサブソイラに引っかけるのを防止するために、サブソイラより前方側にてマルチ寄せ体によりマルチフィルムをこの既収穫地側端縁から徐々に未収穫地側に寄せて行きサブソイラの内側に入れること、横幅が1メートルを越えるマルチフィルムを全幅にわったって既収穫地側から未収穫地側に束状に寄せると、この束が大きくなり過ぎて機体の走行及び根菜作物の収穫に支障を来し、またマルチフィルムを寄せて行くときにこの上に被せている土を抱き込むことからマルチフィルムの束重量が極めて重くなり、収穫後のマルチフィルムの回収作業が重労働となるため、マルチフィルムをマルチカッターにより機体の進行方向に切断して行き(マルチフィルムを適当な幅に切断する)、1枚のマルチフィルムを数回に分けて楽に回収できるようにし、マルチフィルムの束が大きくなり過ぎるのを防止すること等も周知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マルチ栽培の根菜作物を収穫する場合、露地栽培の根菜作物を収穫するのに比べて繊細な収穫機構の対地高さ調節が要求される。これは特に、挟持無端帯の前方の突起付き無端帯の突起をこの下部回行部でマルチフィルムに接触させて引っかけてしまうと、マルチフィルムが一気に捲れ上がり作業続行不能になるためである。収穫機構の対地高さを、特に突起付き無端帯の突起先端軌跡の下端が地面から適正寸法(数十ミリメートル)浮き上がる適正高さに調節するのであるが、乗用型の走行機体の運転操作部に搭乗するオペレータからでは突起付き無端帯の下部回行部の視認性が悪く、調節が極めて難しいものになっていた。
【0005】また、マルチカッターによりマルチフィルムを切断するとき、マルチカッターを押し付けた部分にこの周囲からマルチフィルムが引き寄せられ、マルチフィルム自体の高い伸縮性も手伝って、マルチフィルムが切断されずにマルチカッターの下側に押し込まれる状態になり易いため、マルチフィルムの切り残しが多発していた。特に既収穫地側はマルチフィルムが捲れ上がっており、マルチフィルムの植付孔へ根菜が存在しないため引き寄せられ易い。
【0006】さらに、マルチフィルムを適当な幅に切断すると、切断した後の既収穫地側と未収穫地側のマルチフィルムが風等でも容易に捲れ上がってしまい、次工程の収穫作業に支障を来していた。
【0007】本発明は、上記のような問題を解決して、マルチ栽培の根菜作物の収穫作業を適正に行える根菜収穫機を提供することを主たる目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明の根菜収穫機は、乗用型の走行機体に、圃場に植生している根菜類の茎葉部を左右から挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段と、この挟持搬送手段に収穫条の根菜類の茎葉部を適正に挟持させるための前処理装置とを有する収穫機構を備えた根菜収穫機において、走行機体の運転操作部に搭乗したオペレータから目視可能な位置に、収穫機構の対地高さが適正か否かを判断させるための表示部材を備えたものである。
【0009】請求項1に記載の発明の根菜収穫機によれば、走行機体の運転操作部に搭乗したオペレータからの視認性が悪い前処理装置の対地高さを直接目視で判断して収穫機構の対地高さを調節したり、前処理装置の対地高さをオペレータが感覚的に判断して収穫機構の対地高さを調節する必要が無く、オペレータからの視認性が良好な位置で、かつ、オペレータの前方の適当箇所に設けることができる表示部材を見るだけで、前処理装置の対地高さが適正か否かを判断できるから、収穫機構の対地高さ調節を機体の走行操作と並行して簡単、かつ、適確に行えるようになり、この収穫機構の対地高さ調節の容易化により、特に前処理装置の対地高さを適正高さに容易に保持できる。結果、マルチ栽培の根菜作物を収穫する場合、前処理装置及び挟持搬送手段を適正に根菜類の茎葉部に作用させながら、前処理装置のマルチフィルムとの接触を確実に防止し、連続作業が行えるようになる。
【0010】請求項2に記載の発明の根菜収穫機は、請求項2に記載の発明の根菜収穫機において、表示部材として進行方向と直交する左右方向軸芯回りで回転するローラを用い、このローラを前処理装置に設ける突起付き無端帯の下部回行部の既収穫地側近傍で、突起付き無端帯の突起先端軌跡の下端を地面から浮き上がらせる適正寸法だけこの突起先端軌跡の下端より低い位置にローラの下面が位置するように、収穫機構との相対位置を保った状態で、この収穫機構と同調して上下動するように設けたものである。
【0011】請求項2に記載の発明の根菜収穫機によれば、表示部材としてのローラが地面から浮き上がり回転しないときには、突起付き無端帯の突起先端軌跡の下端が地面から浮き上がり過ぎであるので、前処理装置の対地高さが高過ぎで下げ調節する必要があると判断させ、ローラが地面と適正圧力で接触して円滑に回転しているときには、突起付き無端帯の突起先端軌跡の下端が地面から適正寸法だけ浮き上がっているので、前処理装置の対地高さが適正で調節する必要が無いと判断させ、ローラが土を押す状態にまで地面に強く押し付けられているときには、突起付き無端帯の突起先端軌跡の下端が地面に接近し過ぎであるので、前処理装置の対地高さが低過ぎで上げ調節する必要があると判断させる。このように、オペレータからの視認性が良好な位置で、かつ、オペレータの前方に設けることができるローラを見るだけで、前処理装置の対地高さが適正か否かを判断でき、収穫機構の対地高さ調節を機体の走行操作と並行して簡単、かつ、適確に行えるようになるから、この収穫機構の対地高さ調節の容易化により、特に前処理装置の対地高さを適正高さに容易に保持できる。結果、マルチ栽培の根菜作物を収穫する場合、前処理装置及び挟持搬送手段を適正に根菜類の茎葉部に作用させながら、前処理装置のマルチフィルムとの接触を確実に防止し、連続作業が行えるようになる。また前記ローラは、前処理装置の突起付き無端帯の突起をこの下部回行部でマルチフィルムに接触させて引っかけてしまうのを防止するために、突起付き無端帯の下部回行部の既収穫地側近傍でマルチフィルムを地面に押し付けて浮き上がりを防止するマルチ押さえの役割と、上記のような収穫機構の対地高さ調節のゲージの役割とを果たし、1装置で2役の機能を持たせることができると共に、収穫機構の対地高さを検出するセンサーやこのセンサーに基づいて収穫機構の対地高さを表示する電気的な表示器を設けるのに比べてコスト高にならず、簡易設計で安価に収穫機構の対地高さ調節の容易化を達成できる。
【0012】請求項3に記載の発明の根菜収穫機は、走行機体に、マルチフィルムで被覆された圃場に植生している根菜類の茎葉部を左右から挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段と、走行機体の進行方向にマルチフィルムを切断して行くマルチカッターとを有する収穫機構を備えた根菜収穫機において、マルチカッターの少なくとも既収穫地側にマルチフィルムのしわ押さえ部材を設けたものである。
【0013】請求項3に記載の発明の根菜収穫機によれば、マルチカッターによりマルチフィルムを切断するとき、しわ押さえ部材が、マルチカッターを押し付けた部分にこの周囲からマルチフィルムが引き寄せられ、マルチフィルム自体の高い伸縮性も手伝って、マルチフィルムが切断されずにマルチカッターの下側に押し込まれる状態になるのを防止するように働き、マルチフィルムの切り残しを無くすことができる。結果、マルチカッターによりマルチフィルムを適当な幅に切断することによる効果が確実に得られるようになる。またしわ押さえ部材をマルチカッターの左右両側(既収穫地側と未収穫地側)に設けることで、既収穫地側からだけでなく、未収穫地側からのマルチフィルムの引き寄せが防止できるので、しわ押さえ部材をマルチカッターの片側(既収穫地側)にだけ設けることよりもより効果的である。
【0014】請求項4に記載の発明の根菜収穫機は、クローラ走行装置を有する走行機体に、マルチフィルムで被覆された圃場に植生している根菜類の茎葉部を左右から挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段と、走行機体の進行方向にマルチフィルムを切断して行くマルチカッターとを有する収穫機構を備えた根菜収穫機において、マルチカッターをクローラ走行装置の未収穫地側のクローラの前方で、このクローラの左右幅内に配置したものである。
【0015】請求項4に記載の発明の根菜収穫機によれば、マルチフィルムを適当な幅に切断したとき、切断した後の未収穫地側のマルチフィルムの端縁をクローラ走行装置の未収穫地側のクローラで踏み付けるから、そのクローラのラグでマルチフィルムを圃場面へ押し込んで行き、且つ、マルチフィルムを後方へ引っ張り、弛みを取るので、切断した後の未収穫地側のマルチフィルムが容易に捲れ上がってしまうのを防止できると共に、挟持搬送手段に収穫条の根菜類の茎葉部を適正に挟持させるための前処理装置の突起付き無端帯の突起等にマルチフィルムを引っかけるのを防止でき、同時に切断した後の既収穫地側のマルチフィルムもクローラ走行装置の未収穫地側のクローラで踏み付けるから、マルチフィルムがサブソイラへひっかかったり、捲れ上がることがなく、次工程の収穫作業に支障を来たすのを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は根菜収穫機の側面図、図2は同平面図、図3は同正面図、図4は動力伝達系統の平面図、図5は収穫機構前部の平面図、図6は同正面図であり、図2において、下方にクローラ走行装置の左右一対の走行クローラ2a、2bを装備する走行機体1上で、人参等の根菜Kの既収穫地側(図2において上側、進行方向右側)前部に、操縦コラム4,運転座席5を有する運転操作部を配置すると共に、前記運転座席5の下側にエンジン6を配置し、また走行機体1の後部にミッション7を配置し、このミッション7から左右の走行クローラ2a、2bの後端に配置された駆動輪8(図1参照)に動力伝達される。さらに走行機体1の根菜Kの未収穫地側(図2において下側、進行方向左側)には、圃場(畝)19に条植えされた根菜作物Kをその茎葉部を左右一対の挟持無端帯3、3からなる挟持搬送手段で左右から挟持して根菜部を圃場19から引き抜き、後上方へ搬送しながら収穫する収穫機構Aが装備され、乗用型の根菜収穫機を構成している。
【0017】走行機体1の後部寄り部位の収穫機構回動支点9にてブラケット10aを介して上下回動可能に支持される支持フレーム10に装着された始端ホイール11、11及び後端ホイール12、12には、前記左右一対の挟持無端帯3、3が巻き掛けられ、各挟持無端帯3の前後中途部は多数の中間ホイール13‥‥にて略一直線状に支持されている。
【0018】そして、左右一対の挟持無端帯3、3による根菜Kの茎葉部の挟持搬送ラインHが、前記根菜Kの未収穫地側の走行クローラ2aの外縁より外側にて、図2及び図4に示すように平面視にて走行機体1の進行方向と平行状となり、かつ、図1に示すように側面視にて走行機体1の前方下部から後上方に延設するように配置される。
【0019】前記左右一対の挟持無端帯3、3のうち、根菜Kの未収穫地側の挟持無端帯3の前方には、収穫条の根菜Kの茎葉部と未収穫条側の根菜Kの茎葉部とを振り分ける(分草する)ためのデバイダ14を備えている。このデバイダ14は弾性変形可能なゴム製の突起(タイン)15が一定ピッチで一体形成されたゴムベルト、即ち突起付き無端帯15aを縦回し駆動することで、突起15が走行機体1の進行方向の前面側において、略垂直面内にて圃場面19から上向きに移動するように構成されている。
【0020】また、前記左右一対の挟持無端帯3、3のうち、根菜Kの既収穫地側の挟持無端帯3の前方には、収穫条の根菜Kの茎葉部を引き起こし挟持無端帯3、3による挟持姿勢に保持するための引き起こし装置16が配置されている。この引き起こし装置16は、弾性変形可能なゴム製の突起(タイン)17が一定ピッチで一体形成されたゴムベルト、即ち突起付き無端帯17aを横回し駆動することで、突起17が始端ホイール11の前面側にて前記デバイダ14における突起15と互いに略直交するように配置され、突起17が圃場面19から上向きに移動するとき、該突起17の先端は、デバイダ14におけるケースのうち、突起15の非作用側となる側面カバー部14aと対峙するように配置されている。
【0021】そして、前記デバイダ14と引き起こし装置16とにより前処理装置が構成され、挟持無端帯3、3の前方位置にてデバイダ14の突起付き無端帯15aの突起15により収穫条の根菜作物Kの茎葉部と未収穫条の根菜作物Kの茎葉部とを振り分けた後、引き起こし装置16の突起付き無端帯17aの突起17により収穫条の根菜作物Kの茎葉部を挟持無端帯による挟持姿勢に引き起こすことができるから、始端ホイール11、11に巻掛けられる左右一対の挟持無端帯3、3からなる挟持搬送手段の挟持搬送の開始部にて、収穫条の根菜作物Kの茎葉部を確実に挟持させることができる。
【0022】さらに、前面視L字形のサブソイラを昇降操作するための昇降リンク機構としての上リンク22と下リンク23の各基端側の回動支点20,21は、前記昇降機構回動支点9よりも前方である走行機体1の内側面に配置され、該上下回動支点20,21を中心にして上下回動可能な平行リンクとしての上リンク22、下リンク23の先端側にサブソイラの縦部24が連結され、この縦部24の下端からサブソイラの横刃部25が横向きに一体延設されている。
【0023】そして、図1及び図2に示すように、前記上部の回動支点20の入力軸20aに固定したプーリ28と、前記エンジン6の出力プーリ27とに無端帯29を巻き掛けして入力軸20aを回転させ、この入力軸20aに被嵌した偏心ボス(図示せず)を介して前記上リンク22の基端を連結し、この上リンク22を前後方向に振動駆動させる。これにより、縦部24が収穫条の根菜Kの既収穫条側の圃場面19から土中に差し込まれ、横刃部25が根菜Kの根菜部の下方を横切る前記サブソイラを前後及び/又は上下に振動させて土壌を膨軟化し、走行機体1の前進移動につれて根菜Kの根菜部の引き抜きが容易になるように構成されている。
【0024】また、前記下部のリンク23の基端と走行機体1との間に装着された復動形の油圧シリンダ26にて前記平行な上下リンク22,23を昇降回動させるように構成されている。
【0025】また図1、図2及び図4に示す如く、前記収穫機構回動支点9と同芯軸上に設けたパイプ状の動力伝達横フレーム30の左端に前向きパイプフレーム31を連結し、該前向きパイプフレーム31の前端には、左右一対の挾持無端帯3、3の長手方向中途部の上方において根菜Kの既収穫地側(右側)に向かって延びる引き起こし用伝達パイプ32を連結し、該引き起こし用伝達パイプ32の未収穫地側端部(左端部)から前方向に延びる伝達ケース33を介して、前記デバイダ14の上部にデバイダ用伝達ケース34を連結する。そして、前記上部の回動支点20と同軸の入力軸20aに固定したプーリ37からベルト等の無端帯38を介して前記収穫機構回動支点9と同芯軸上であって、動力伝達横フレーム30内に嵌挿される入力軸39の突出端に固定したプーリ40に動力伝達し、さらに、前向きパイプフレーム31、引き起こし用伝達パイプ32、伝達ケース33及びデバイダ用伝達ケース34内の伝達軸等の伝達機構を介して、引き起こし装置16及びデバイダ14に各々動力伝達される。
【0026】また、前記収穫機構回動支点9と同芯軸である入力軸39に固定されたスプロケットからチェン41を介して後部伝動ケース42に動力伝達し、前記左右一対の挾持無端帯3、3における両後端ホイール12と同軸の入力部に動力伝達して両挾持無端帯3、3を回動駆動すると共に、前記両後端ホイール12より下部にて、根菜Kの茎葉部を水平後方に搬送するための左右一対で上下に配置された無端搬送帯43a、43bからなる茎葉排出装置43及び左右一対の水平回転する回転刃44a、44aからなる茎葉切断手段44に回転力を伝達する。なお、前記両後端ホイール12より下部には、根菜Kの根菜部の上動を規制して水平後方向に案内することにより、切断手段44に対する根菜Kの根菜部の高さを揃え、茎葉部をこの下端部等、一定位置にて切断するための左右一対の高さ揃え用案内杆45が配置されている。
【0027】前記切断手段44の下方には、茎葉部を切除分離された根菜Kの根菜部を受け止め、走行機体1の後端の側方(根菜Kの既収穫地側)に搬送するための、選別コンベヤ46が配置されており、前記ミッション7のPTO出力軸36から、プーリ、ベルト47a、47bを介して選別コンベヤ46への入力部46aに動力伝達される。この選別コンベヤ46は、一対の無端チェン間に多数の棒状スラットが一定間隔にて張り渡されているものであり、走行機体1の後端にて歩行する作業者が、選別コンベヤ46上の根菜Kのうち不良品を選り分ける。選別コンベヤ46の排出端には、良品の根菜Kを受け止め、蓄積するためのコンテナ48を載置する前後長手のコンテナ台49がある。このコンテナ台49は走行機体1の既収穫地側(右側)の側面に対して基端が蝶番を介して上下回動可能に連結され、非収穫時には、上向きに回動起立し、収穫時にはコンテナ台49が略水平となるように姿勢保持される。
【0028】また、前述のように、前記左右一対の挾持無端帯3、3、引き起こし装置16及びデバイダ14は、前記収穫機構回動支点9を中心にして一体的に上下回動するように各装置部のフレーム同士は連結されており、それらの前部側から前向きに突出する支持杆51の前端に装着されたゲージホイル52にて圃場面19に対して支持される。そして、圃場での旋回時や路上走行時には、前記サブソイラや、前記左右一対の挾持無端帯3、3、引き起こし装置16及びデバイダ14の下端並びにゲージホイル52が地面に干渉しないようこれらの部分を上昇位置に保持するには、油圧シリンダ26を伸長駆動させ、昇降リンク機構である平行状の上下リンク22、23の前端側を上向き回動させ、サブソイラを図1において時計方向に回動させながら上動させて土中から引き抜き、圃場面19より上方に持ち上げる。このとき、下リンク23の側面に設けた押し上げ用の回転可能なローラ53の上面が前記一対の挾持無端帯3、3の支持フレーム10の下面側等に設けた側面視「へ」字状のガイドレール54の下面に沿って移動するように構成しており、サブソイラがある程度上動した以降からはローラ53がガイドレール54を介して支持フレーム10を前記収穫機構回動支点9を中心に図1において時計方向に回動させることにより、サブソイラ25と共に挾持無端帯3、3、引き起こし装置16及びデバイダ14の下端並びにゲージホイル52が一体的に圃場面19より上方に大きく持ち上げることが可能となるのである。また収穫作業開始にあたって前記サブソイラや、前記左右一対の挾持無端帯3、3、引き起こし装置16及びデバイダ14並びにゲージホイル52を圃場での旋回時や路上走行時の上昇位置から収穫作業位置に下降させるには、油圧シリンダ26を伸長状態から縮小駆動させ、昇降リンク機構である平行状の上下リンク22、23の前端側を下向き回動させ、サブソイラを図1において反時計方向に回動させながら下動させて圃場面19から土中に差し込んで行く。このときのローラ53の下動により支持フレーム10が前記収穫機構回動支点9を中心に図1において反時計方向に回動することにより、サブソイラ25と共に挾持無端帯3、3、引き起こし装置16及びデバイダ14並びにゲージホイル52が一体的に下降する。そして、ゲージホイル52が接地した以降は挾持無端帯3、3、引き起こし装置16及びデバイダ14の下降が止められてサブソイラだけが下動を続け、挾持無端帯3、3、引き起こし装置16及びデバイダ14はこれらの下端が圃場面19から若干浮き上がった位置で保持され、またサブソイラは横刃部25が根菜Kの根菜部の下方を横切る深さまで土中に差し込まれて保持されるのである。尚、収穫作業位置にてローラ53はガイドレール54に対して非接触となる近傍位置で停止している。
【0029】また、収穫作業中における挾持無端帯3、3、引き起こし装置16及びデバイダ14下端の対地高さを調節するため、ゲージホイル52をこの支持杆51に対して上下動自在に装着すると共に、ゲージホイル52と支持杆51との間に復動形のアクチュエータ(シリンダ)である電動シリンダ26aを設け、この電動シリンダ26aの伸縮駆動によりゲージホイル52を上下動させることにより、挾持無端帯3、3の挟持搬送の開始部(始端部)の対地高さ、引き起こし装置16の突起付き無端帯17aの突起17の先端軌跡下端の対地高さ、デバイダ14の突起付き無端帯15aの突起15の先端軌跡下端の対地高さを一体的に適正高さに調節するように構成している。尚、電動シリンダ26aの伸縮操作、即ち、挾持無端帯3、3、引き起こし装置16及びデバイダ14下端の対地高さを調節(収穫機構Aの対地高さ調節)操作は、走行機体1の操縦コラム4等に配置した操作部材を運転操作部に搭乗したオペレータが操作することによって行われる。
【0030】ところで、本実施例では、圃場面19にマルチフィルム55を敷きつめ、該マルチフィルム55に所定寸法W1の条間隔と、所定寸法L1の植付ピッチとに栽培孔(図示せず)を穿孔し、この各栽培孔を介して根菜類の苗を植え付けて成育させたものであり、このようにマルチ栽培した根菜類Kを確実に収穫するため、図7及び図8に示す如く、本実施例の根菜収穫機は、圃場面19に被覆されたマルチフィルム55を浮き上がらせることなくこのマルチフィルム55に形成されている孔から適正に根菜類Kを引き抜くために、挟持無端帯3、3の始端部(前端部)下方位置にて収穫条の根菜作物Kの左右両側のマルチフィルム55をマルチ押さえ体により地面に押し付け、またマルチフィルム55をサブソイラに引っかけるのを防止するために、サブソイラより前方側にてマルチ寄せ体によりマルチフィルム55をこの既収穫地側端縁から徐々に未収穫地側に寄せて行きサブソイラの内側に入れること、横幅が1メートルを越えるマルチフィルム55を全幅にわったって既収穫地側から未収穫地側に束状に寄せると、この束が大きくなり過ぎて機体の走行及び根菜作物の収穫に支障を来し、またマルチフィルム55を寄せて行くときにこの上に被せている土を抱き込むことからマルチフィルム55の束重量が極めて重くなり、収穫後のマルチフィルム55の回収作業が重労働となるため、マルチフィルム55をマルチカッターにより機体の進行方向に切断して行き(マルチフィルム55を適当な幅に切断する)、1枚のマルチフィルム55を数回に分けて楽に回収できるようにし、マルチフィルムの束が大きくなり過ぎるのを防止するように構成して、マルチ仕様の根菜収穫機としている。
【0031】前記マルチ押さえ体として、進行方向と直交する左右方向軸芯回りで回転自在なマルチ押さえローラ56を用いている。このマルチ押さえローラ56を、挟持無端帯3、3の始端部(前端部)である根菜類Kの引き抜き開始位置の下方位置で、根菜作物Kの植生列(収穫条)を挟む左右両側に配置している。また収穫条を挟んで右側(既収穫地側)にはマルチ押さえローラ56を前後に2個配置する一方、収穫条を挟んで左側(未収穫地側)にはマルチ押さえローラ56を1個配置し、かつ、この左側(未収穫地側)のマルチ押さえローラ56は右側(既収穫地側)の後方のマルチ押さえローラ56より後方に位置をずらして配置し、収穫条を挟んで右側(既収穫地側)のマルチ押さえローラ56を左側(未収穫地側)のマルチ押さえローラ56より進行方向前寄りに位置するように、収穫条を挟んで右側(既収穫地側)のマルチ押さえローラ56と左側(未収穫地側)のマルチ押さえローラ56を前後に位置をずらして配置している。これらのマルチ押さえローラ56は何れも挾持無端帯3、3等と一体的に上下動するように、各マルチ押さえローラ56の支持体は前記支持フレーム10等に連結されると共に、この支持体に対し各マルチ押さえローラ56は所定の範囲だけ上下回動自在に支持され、スプリング等によって常時下方に弾力的に付勢されている。そして、収穫作業時に各マルチ押さえローラ56が挟持無端帯3、3の始端部(前端部)下方位置にて収穫条の根菜作物Kの左右両側のマルチフィルム55を適正圧力で地面に押し付け、マルチフィルム55を浮き上がらせることなくこのマルチフィルム55に形成されている孔から適正に根菜類Kを引き抜きさせるように働く。また収穫条を挟んで右側(既収穫地側)のマルチ押さえローラ56と左側(未収穫地側)のマルチ押さえローラ56を前後に位置をずらして配置しているから、挟持無端帯3、3で根菜類Kを引き抜く際、その両側の同じ前後位置でマルチフィルム55を押さえることにより発生するマルチフィルム55の捲れを防止するばかりでなく、土の逃げ場が無くなって収穫条の部分で盛り上がり(土寄せ)、根菜類Kの引き抜きが困難になるのも防止することができる。尚、マルチ押さえローラ56は、全体をスポンジゴム等の軟弾性材料で形成するか、外周部位の適当厚さを同材料にて被覆することによって、これらマルチ押さえローラ56の押圧部の周囲のマルチフィルム55の不必要な浮き上がりを防止できると共に、マルチフィルム55や根菜類Kを傷付けるのを防止できる。
【0032】また前記マルチ寄せ体として、サブソイラより進行方向前方側で、収穫条の右側(既収穫地)の土中に下部が差し込まれる縦長のマルチ寄せ爪61を用いている。このマルチ寄せ爪61を、前後方視で前記ゲージホイル52の走行位置又はそれより少し右側(既収穫地)からサブソイラの縦部24との間に、かつ、側面視で前記ゲージホイル52の進行方向前方位置からサブソイラの縦部24との間に、後方のものほど収穫条に接近する(後方のものほど左側(未収穫地側)に位置がずれる)ように複数本(本実施例では3本)配置している。これらのマルチ寄せ爪61は挾持無端帯3、3等と一体的に上下動するように、各マルチ寄せ爪61の支持体は前記支持フレーム10等に連結されると共に、この支持体に対し各マルチ寄せ爪61は、各マルチ寄せ爪61が圃場面19より持ち上がる非使用位置と下部が土中に差し込まれる使用位置の間で移動でき、各位置にて固定保持できるように、上下回動自在に支持されている。そして、収穫作業開始時に各マルチ寄せ爪61を使用位置に固定して挟持無端帯3、3等と一体的に収穫作業位置に下降させることにより、各マルチ寄せ爪61の下部が圃場面19から適当深さ土中に差し込まれる。この状態で収穫作業を行うことにより、マルチフィルム55をゲージホイル52で踏み付けることなくこの既収穫地側端縁から徐々に未収穫地側に寄せて行きサブソイラの縦部24の内側(左側(未収穫地側))に入れ、マルチフィルム55がサブソイラに引っかかるのを防止するように働く。また収穫作業と同時にマルチフィルム55をマルチカッターにより機体の進行方向に切断して行く収穫作業を行った場合、この収穫作業後に切断部より既収穫地側のマルチフィルム55は手作業で回収されるため、以後の収穫作業では。収穫条から右側(既収穫地側)に残るのマルチフィルム55の横幅に応じてマルチ寄せ爪61の使用本数を決定する。これにより走行機体1の走行抵抗を不必要に増加させたり、圃場面19を不必要に荒らすのを防止できる。尚、マルチ寄せ爪61は収穫条から右側(既収穫地側)のマルチフィルム55の横幅が長くなるに連れて最も左側(未収穫地側)(進行方向後方)のものから右側のものを追加して行く。
【0033】また前記マルチカッターとして、外周縁に刃(鋸刃)を形成する円盤状のディスクカッター62を用いている。このディスクカッター62を、側面視にてクローラ走行装置の左側(未収穫地側)クローラ2aの前方(直前が好ましい)で、前後視にてこのクローラ(2a)の左右幅内に配置している(図9参照)。このディスクカッター62は挾持無端帯3、3等と一体的に上下動するように、ディスクカッター62の支持体は前記支持フレーム10等に連結されると共に、この支持体に対し、ディスクカッター62を進行方向と直交する左右方向軸芯回りで回転自在に先端側に軸支するカッターアームは、ディスクカッター62が圃場面19より持ち上がる非使用位置と下縁部が土中に差し込まれる使用位置との間で移動でき、各位置にて固定保持できるように、上下回動自在に支持されている。そして、収穫作業開始時にディスクカッター62のカッターアームを支持体に使用位置に固定してディスクカッター62をサブソイラと一体的に収穫作業位置に下降させることにより、ディスクカッター62の下縁部が圃場面19から適当深さ土中に差し込まれる。この状態で収穫作業を行うことにより、クローラ走行装置の左側(未収穫地側)のクローラ2aの前方において、根菜Kの引き抜き後に、サブソイラの縦部24より未収穫地側で、収穫条とその一つ隣の既収穫条との間のマルチフィルム55を進行方向に連続的に切断して行くように働く。このマルチフィルム55の切断は、各植付け条の収穫作業毎に行っても良いが、通常は1枚のマルチフィルム55の横幅に合わせて作業者によって決定される。例えば1畝6条植えの場合、1本の畝の進行方向右側(既収穫地側)から4条目の植付け列の根菜Kを収穫するとき、又は3条目と5条目の植付け列の根菜Kを収穫するとき、ディスクカッター62を用いてのマルチフィルム55の切断を1枚(1畝)当たり1回又は2回程度行う等して、1枚(1畝分)のマルチフィルム55を適当な幅に切断するようにしている。これにより横幅が1メートルを越えるマルチフィルム55を全幅にわったって既収穫地側から未収穫地側に束状に寄せることにより、この束が大きくなり過ぎて機体の走行及び根菜作物の収穫に支障を来し、またマルチフィルム55を寄せて行くときにこの上に被せている土を抱き込むことからマルチフィルム55の束重量が極めて重くなり、収穫後のマルチフィルム55の回収作業が重労働となるのを防止できる。またディスクカッター62で切断した後の未収穫地側のマルチフィルム55の端縁はクローラ走行装置の未収穫地側のクローラ2aで踏み付けられるから、図15に示す如く、そのクローラ2aのラグでマルチフィルム55を圃場面19へ押し込んで行き、且つ、マルチフィルム55を後方へ引っ張り、弛みを取るので、切断した後の未収穫地側のマルチフィルム55が容易に捲れ上がってしまうのを防止できると共に、デバイダ14の突起付き無端帯15aの突起15及び引き起こし装置16の突起付き無端帯17aの突起17等にマルチフィルム55を引っかけるのを防止でき、同時に切断した後の既収穫地側のマルチフィルム55もクローラ走行装置の未収穫地側のクローラ2aで踏み付けるから、マルチフィルム55がサブソイラへひっかかったり、捲れ上がることがなく、次工程の収穫作業に支障を来たすのを防止できる。
【0034】また図9に示す如く、マルチカッターであるディスクカッター62の左右両側にはマルチフィルム55のしわ押さえ部材を設けている。このしわ押さえ部材は、ディスクカッター62より小径に形成した円筒状の左右しわ押さえドラム64とディスクカッター62より小径でしわ押さえドラム64より大径に形成した円盤状の左右しわ押さえディスク63から成り、ディスクカッター62の左右両側面にしわ押さえドラム64の内側端面を固着し、しわ押さえドラム64の外側端面にしわ押さえディスク63を固着し、ディスクカッター62と左右しわ押さえドラム64と左右しわ押さえディスク63とを、これらの中心が同一軸芯上に配置され、かつ、ディスクカッター62を挟んで左右対称位置にしわ押さえドラム64としわ押さえディスク63が配置されるように一体に設けている。そして、ディスクカッター62によりマルチフィルム55を切断するとき、左右のしわ押さえドラム64を地面に接地させると共に、左右しわ押さえドラム64の外側端でこの周面から突出する左右しわ押さえディスク63の外周縁部を土中に食い込ませることにより、ディスクカッター62の直ぐ左右側のマルチフィルム55を地面に押し付け、ディスクカッター62を押し付けた部分にこの周囲からマルチフィルム55が引き寄せられ、マルチフィルム55自体の高い伸縮性も手伝って、マルチフィルム55が切断されずにディスクカッター62の下側に押し込まれ、マルチフィルム55の切り残しが発生するのを防止するように働く。また左右のしわ押さえディスク63はディスクカッター62の押し付け部へのマルチフィルム55の移動を規制するだけでなく、マルチフィルム55を地面に食い込ませ、左右のしわ押さえディスク63の間のマルチフィルム55を緊張させてその部分のしわを取るため、マルチフィルム55を緊張させた状態でディスクカッター62により切断でき、切断性能を向上させるようにも働く。また左右しわ押さえドラム64はディスクカッター62の土中への差し込み過ぎを規制するように働き、ディスクカッター62の土中への差し込み量を適正深さに保持できる。
【0035】また図10及び図11に示す如く、走行機体1の運転操作部に搭乗したオペレータから目視可能な位置で、視認性が良好な位置である収穫機構Aの前処理装置の既収穫地側近傍に、収穫機構Aの対地高さが適正か否かを判断させるための表示部材を備えている。この表示部材として、進行方向と直交する左右方向軸芯回りで回転する比較的大きめのマルチ押さえローラ65を用いている。このマルチ押さえローラ65は、前処理装置に設けるデバイダ14の突起付き無端帯15aの下部回行部の既収穫地側近傍に配置している。このマルチ押さえローラ65は前処理装置等と一体的に上下動するように、マルチ押さえローラ65の支持体66は前記ゲージホイル52の支持杆51等に連結されると共に、この支持体66に対し、マルチ押さえローラ65を進行方向と直交する左右方向軸芯回りで回転自在に先端側に軸支するローラアーム67の基端部が支点軸68を介して上下回動自在に支持され、かつ、支持体66に対しローラアーム67が高さ調節機構69を介して上下調節自在に位置固定され、デバイダ14の突起付き無端帯15aの突起15の先端軌跡の下端を圃場面から浮き上がらせる適正寸法S(約20ミリメートル前後)だけこの突起15の先端軌跡の下端より低い位置にマルチ押さえローラ65の下面が位置する相対位置に、マルチ押さえローラ65を支持するようにしている。そして、収穫作業時、走行機体1の運転操作部に搭乗したオペレータに、このオペレータから視認性が良好なマルチ押さえローラ65を目視させることにより、ローラ65が圃場面19から浮き上がり回転しないときには、デバイダ14の突起付き無端帯15aの突起15先端軌跡の下端が圃場面19から浮き上がり過ぎであるので、前処理装置を含む収穫機構Aの対地高さが高過ぎで下げ調節する必要があると判断させ、またローラ65が圃場面19と適正圧力で接触して円滑に回転しているときには、デバイダ14の突起付き無端帯15aの突起15先端軌跡の下端が圃場面から適正寸法(S)だけ浮き上がっているので、前処理装置を含む収穫機構Aの対地高さが適正で調節する必要が無いと判断させ、ローラ65が土を押す状態にまで圃場面に押し付けられていてスムーズに回転しないでいるときには、デバイダ14の突起付き無端帯15aの突起15先端軌跡の下端が圃場面に接近し過ぎであるので、前処理装置を含む収穫機構Aの対地高さが低過ぎで上げ調節する必要があると判断させるように働く。このように、オペレータからの視認性が良好な位置で、かつ、オペレータの前方に設けることができるローラ65を見るだけで、前処理装置を含む収穫機構Aの対地高さが適正か否かを判断でき、この対地高さが高過ぎるときには電動シリンダ26aを縮小駆動してゲージホイル52を上動させ、逆に対地高さが低過ぎるときには電動シリンダ26aを伸長駆動してゲージホイル52を下動させる収穫機構Aの対地高さ調節を機体の走行操作と並行して簡単、かつ、適確に行えるようになるから、この収穫機構の対地高さ調節の容易化により、特に前処理装置のデバイダ14の対地高さを適正高さに容易に保持できる。結果、マルチ栽培の根菜作物Kを収穫する場合、前処理装置14、16及び挟持搬送手段3、3を適正に根菜類Kの茎葉部に作用させながら、前処理装置14、16のマルチフィルム55との接触を確実に防止し、連続作業が行えるようになる。また前記ローラ65は、前処理装置のデバイダ14及び引起こし装置16の突起付き無端帯15a、17aの突起15、17をこの下部回行部でマルチフィルム55に接触させて引っかけてしまうのを防止するために、突起付き無端帯15a、17aの下部回行部の既収穫地側近傍でマルチフィルム55を地面に押し付けて浮き上がりを防止するマルチ押さえの役割と、上記のような収穫機構Aの対地高さ調節のゲージの役割とを果たし、1装置で2役の機能を持たせることができると共に、収穫機構Aの対地高さを検出するセンサーやこのセンサーに基づいて収穫機構Aの対地高さを表示する電気的な表示器を設けるのに比べてコスト高にならず、簡易設計で安価に収穫機構Aの対地高さ調節の容易化を達成できる。
【0036】尚、本実施例では、表示部材としてのマルチ押さえローラ65を、前処理装置に設けるデバイダ14の突起付き無端帯15aの下部回行部の既収穫地側近傍に配置し、デバイダ14の突起付き無端帯15aの突起15先端軌跡の下端を基準に収穫機構Aの対地高さ調節を行うようにしたが、前処理装置に設ける引き起こし装置16の突起付き無端帯17aの下部回行部の既収穫地側近傍に表示部材としてのマルチ押さえローラ65を配置して、引き起こし装置16の突起付き無端帯17aの突起17先端軌跡の下端を基準とする収穫機構Aの対地高さ調節を行うようにしても良い。
【0037】次に、前記の構成による根菜Kの収穫作業について説明する。実施例では、圃場に列状に植生された人参等の根菜Kをその1列(1条)毎に収穫する場合であって、オペレータは運転座席5に座ってエンジン6を駆動し、走行機体1を前進させながら、油圧シリンダ26のピストンロッドを後退させると、収穫すべき列の位置の地面にサブソイラを押し込み、オペレータは操向レバーを操作して走行機体1の向きを調節し、左右一対の挾持無端帯3、3を巻掛けている左右一対の始端ホイール11、11の間が前記収穫すべき根菜Kの列に位置するように位置合わせする。走行機体1の前進につれて、デバイダ14の下端のタイン15の上昇移動にて、収穫すべき根菜Kの茎葉部と、それより未収穫地側の根菜Kの茎葉部とを絡まないように分離する。次いで、引き起こし装置16のタイン17の回動にて、収穫すべき根菜Kの茎葉部が上方に引き起こされる。また、前記上部のリンク22の基部の偏心回転ボスにより振動するサブソイラが土を膨軟にして行く。左右一対の挾持無端帯3、3の始端ホイール11、11の箇所で、前記引き起こされた茎葉部を挾持開始し、前記一対の挾持無端帯3、3が走行機体1の後方に行くに従って上昇するように配置されているので、茎葉部が挾持された根菜Kの根部は圃場から軽い力で引き抜かれる。
【0038】一対の挾持無端帯3、3の挾持搬送ラインHに沿って走行機体1の後方に向けて揚上させられる根菜Kの根部の上端は、案内杆45の下面箇所にて拘束され、略水平後方に移動し、それより上方の茎葉部は、茎葉排出装置43の左右一対、上下の搬送帯43a、43bにて挾持されながら走行機体1の後方に移動させられる。その途次、切断手段44の左右一対の回転刃44a、44aにて、根菜Kの根部と茎葉部との間が切断されるから、その根菜Kの根部は自由落下し、選別コンベヤ46上に受け止められ、この選別コンベヤ46によって横送りされ、コンテナ台49後部のコンテナ48に集積されて収穫される。前記切断された茎葉部は、茎葉排出装置43の後端から圃場面19に放出される。
【0039】図12及び図13に示す如く、始端ホイール11、11及び後端ホイール12、12との間に張設される左右一対の挾持無端帯3、3の挟持搬送作用面側3a、3aは多数の前記中間ホイール13・・・によって弾力的に互いに押し付けられ、根菜Kの茎葉部を挟持する挟持力を得ている。そして、挾持無端帯3、3と転がり接触する中間ホイール13・・・の回転軸13aに嵌合可能な筒軸状の芯部70と、この芯部70の周面に基端を植付けて芯部70の周面から放射方向に植立させるナイロン等の毛71とからなるブラシ体72を備えると共に、各中間ホイール13・・・の回転軸13aを挾持無端帯3、3の下方にまで延設し、挾持無端帯3、3の下方に突出させた各中間ホイール13・・・の回転軸13aにブラシ体72の芯部70を嵌合させ、挾持無端帯3、3の下方にブラシ体72を装着し、このブラシ体72に中間ホイール13の回転を与えて回転駆動させるように構成している。そして、左右一対の挟持無端帯3、3により茎葉部が挟持されて、挟持無端帯3、3の下方に吊り下げられた状態で搬送されている根菜Kの根菜部を、挟持搬送ラインHを挟んで左右対称位置にある中間ホイール13・・・の回転軸13aに装着した左右一組のブラシ体72、72の間を搬送上手側から搬送下手側に向かって数箇所通過させることによって、根菜Kの茎葉基部及び根菜部に付着した泥土を落とすようにしている。この泥落とし装置は、ブラシ体72の駆動構造が不要で構造簡単でコストも安く、組み付けも簡単に行えるばかりでなく、中間ホイール13・・・の回転軸13aの軸長及びブラシ体72の軸方向長さを適宜選択設定することにより、人参、大根、玉葱等、根菜部の長さが異なる各種根菜Kに対応可能となる。またブラシ体72の軸方向長さが統一されている場合、中間ホイール13・・・の回転軸13aに対する取付け位置を各組毎又は複数組毎に上下にずらすことにより、根菜Kの茎葉部の基端部から根菜部の先端までブラシ体72を適正に作用させることができる。また中間ホイール13の直径を大小することでブラシ体72の回転速度を変更することも行えるものである。
【0040】図14に示す如く、前記シリンダ26に駆動補助用のガススプリング80を2本備えている。シリンダ26のボトム部26aの周面対称位置から半径方向に突設させる一対の固定ピン81にガススプリング80の本体取付けブラケット82を嵌挿させると共に、シリンダ26のピストンロッド26bに周方向の回転及び軸方向の摺動を許容して嵌合させ、かつ、止め輪83で抜け止めされるリング状の支え金具84の周面対称位置から半径方向に突設させる一対の可動ピン85にガススプリング80のピストンロッド取付けブラケット86を嵌挿させ、2本のガススプリング80をシリンダ26の外側対称位置に平行に組付け、シリンダ26のピストンロッド26bにこれが突出する方向に常時スプリング力を付勢し、シリンダ26の能力不足を補うように構成している。
【0041】また、シリンダ26を最縮小状態に縮小させた時(ピストンロッド26aを最も退入させた時)のシリンダ26からのピストンロッド26bの突出代の基部87と、このピストンロッド26bの突出代上で止め輪83を介して抜け止めされている支え金具84のシリンダ26ヘッド面との対向面である支え金具84の底面84aとの間に所定の隙間Z1を設けるように、ピストンロッド26bの突出代上での止め輪83による支え金具84の抜け止めを行うと共に、シリンダ26を最伸長状態に伸長させた時(ピストンロッド26aを最も突出させた時)の前記基部87と、支え金具84の底面84aとの間に所定の隙間Z2を設け、かつ、ピストンロッド26bに嵌着された止め輪83が支え金具84上面の内周縁に形成された止め輪溝88から支え金具84上面側に外れるように、ガススプリングストロークYよりシリンダストロークXを大に形成している(Y<X)。これによって、自由伸長姿でのガススプリング80の組付けが簡単に行え、組立性の向上を図ることができ、またシリンダ26によるガススプリング80のオーバーストロークによる破損も防止できる。前記基部87はピストンロッド26b上で支え金具84がスライドしうる最奥位置であり、またシリンダ26が最縮小状態でもガススプリング80は縮み側ストロークエンドへ達しない(底づきとなるとガススプリング80が破損する)。
【0042】上記のようなシリンダ26へのガススプリング80の組み付け構造は、根菜収穫機に用いるシリンダ26だけでなくその他機械器具にアクチュエータとして装着されているシリンダ全般に適用できることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の発明の根菜収穫機は、乗用型の走行機体1に、圃場に植生している根菜類Kの茎葉部を左右から挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段3、3と、この挟持搬送手段3、3に収穫条の根菜類Kの茎葉部を適正に挟持させるための前処理装置14、16とを有する収穫機構Aを備えた根菜収穫機において、走行機体1の運転操作部に搭乗したオペレータから目視可能な位置に、収穫機構Aの対地高さが適正か否かを判断させるための表示部材65を備えたものである。
【0044】請求項1に記載の発明の根菜収穫機によれば、走行機体1の運転操作部に搭乗したオペレータからの視認性が悪い前処理装置14、16の対地高さを直接目視で判断して収穫機構Aの対地高さを調節したり、前処理装置14、16の対地高さをオペレータが感覚的に判断して収穫機構Aの対地高さを調節する必要が無く、オペレータからの視認性が良好な位置で、かつ、オペレータの前方の適当箇所に設けることができる表示部材65を見るだけで、前処理装置14、16の対地高さが適正か否かを判断できるから、収穫機構Aの対地高さ調節を機体の走行操作と並行して簡単、かつ、適確に行えるようになり、この収穫機構Aの対地高さ調節の容易化により、特に前処理装置14、16の対地高さを適正高さに容易に保持できる。結果、マルチ栽培の根菜作物Kを収穫する場合、前処理装置14、16及び挟持搬送手段3、3を適正に根菜類Kの茎葉部に作用させながら、前処理装置14、16のマルチフィルム55との接触を確実に防止し、連続作業が行えるようになる。
【0045】請求項2に記載の発明の根菜収穫機は、請求項2に記載の発明の根菜収穫機において、表示部材として進行方向と直交する左右方向軸芯回りで回転するローラ65を用い、このローラ65を前処理装置に設ける突起付き無端帯15a、17aの下部回行部の既収穫地側近傍で、突起付き無端帯15a、17aの突起15、17先端軌跡の下端を地面から浮き上がらせる適正寸法だけこの突起15、17先端軌跡の下端より低い位置にローラ65の下面が位置するように、収穫機構Aとの相対位置を保った状態で、この収穫機構Aと同調して上下動するように設けたものである。
【0046】請求項2に記載の発明の根菜収穫機によれば、表示部材としてのローラ65が地面から浮き上がり回転しないときには、突起付き無端帯15a、17aの突起15、17先端軌跡の下端が地面から浮き上がり過ぎであるので、前処理装置14、16の対地高さが高過ぎで下げ調節する必要があると判断させ、ローラ65が地面と適正圧力で接触して円滑に回転しているときには、突起付き無端帯15a、17aの突起15、17先端軌跡の下端が地面から適正寸法だけ浮き上がっているので、前処理装置14、16の対地高さが適正で調節する必要が無いと判断させ、ローラ65が土を押す状態にまで地面に押し付けられているときには、突起付き無端帯15a、17aの突起15、17先端軌跡の下端が地面に接近し過ぎであるので、前処理装置14、16の対地高さが低過ぎで上げ調節する必要があると判断させる。このように、オペレータからの視認性が良好な位置で、かつ、オペレータの前方に設けることができるローラ65を見るだけで、前処理装置14、16の対地高さが適正か否かを判断でき、収穫機構Aの対地高さ調節を機体の走行操作と並行して簡単、かつ、適確に行えるようになるから、この収穫機構Aの対地高さ調節の容易化により、特に前処理装置14、16の対地高さを適正高さに容易に保持できる。結果、マルチ栽培の根菜作物Kを収穫する場合、前処理装置14、16及び挟持搬送手段3、3を適正に根菜類Kの茎葉部に作用させながら、前処理装置14、16のマルチフィルム55との接触を確実に防止し、連続作業が行えるようになる。また前記ローラ65は、前処理装置14、16の突起付き無端帯15a、17aの突起15、17をこの下部回行部でマルチフィルム55に接触させて引っかけてしまうのを防止するために、突起付き無端帯15a、17aの下部回行部の既収穫地側近傍でマルチフィルム55を地面に押し付けて浮き上がりを防止するマルチ押さえの役割と、上記のような収穫機構Aの対地高さ調節のゲージの役割とを果たし、1装置で2役の機能を持たせることができると共に、収穫機構Aの対地高さを検出するセンサーやこのセンサーに基づいて収穫機構Aの対地高さを表示する電気的な表示器を設けるのに比べてコスト高にならず、簡易設計で安価に収穫機構Aの対地高さ調節の容易化を達成できる。
【0047】請求項3に記載の発明の根菜収穫機は、走行機体1に、マルチフィルム55で被覆された圃場に植生している根菜類Kの茎葉部を左右から挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段3、3と、走行機体1の進行方向にマルチフィルム55を切断して行くマルチカッター62とを有する収穫機構Aを備えた根菜収穫機において、マルチカッター62の少なくとも既収穫地側にマルチフィルムのしわ押さえ部材63、64を設けたものである。
【0048】請求項3に記載の発明の根菜収穫機によれば、マルチカッター62によりマルチフィルム55を切断するとき、しわ押さえ部材63、64がマルチカッター62を押し付けた部分にこの周囲からマルチフィルム55が引き寄せられ、マルチフィルム55自体の高い伸縮性も手伝って、マルチフィルム55が切断されずにマルチカッター62の下側に押し込まれる状態になるのを防止するように働き、マルチフィルム55の切り残しを無くすことができる。結果、マルチカッター62によりマルチフィルム55を適当な幅に切断することによる効果が確実に得られるようになる。
【0049】請求項4に記載の発明の根菜収穫機は、クローラ走行装置を有する走行機体1に、マルチフィルム55で被覆された圃場に植生している根菜類Kの茎葉部を左右から挟持して引き抜き搬送する挟持搬送手段3、3と、走行機体1の進行方向にマルチフィルム55を切断して行くマルチカッター62とを有する収穫機構Aを備えた根菜収穫機において、マルチカッター62をクローラ走行装置の未収穫地側のクローラ2aの前方で、このクローラ2aの左右幅内に配置したものである。
【0050】請求項4に記載の発明の根菜収穫機によれば、マルチフィルム55を適当な幅に切断したとき、切断した後の未収穫地側のマルチフィルム55の端縁をクローラ走行装置の未収穫地側のクローラ2aで踏み付けるから、そのクローラ2aのラグでマルチフィルム55を圃場面19へ押し込んで行き、且つ、マルチフィルム15を後方へ引っ張り、弛みを取るので、切断した後の未収穫地側のマルチフィルム55が容易に捲れ上がってしまうのを防止できると共に、挟持搬送手段3、3に収穫条の根菜類の茎葉部を適正に挟持させるための前処理装置の突起付き無端帯15a、17aの突起15、17等にマルチフィルム55を引っかけるのを防止でき、同時に切断した後の既収穫地側のマルチフィルム55もクローラ走行装置の未収穫地側のクローラ2aで踏み付けるから、マルチフィルム55がサブソイラへひっかかったり、捲れ上がることがなく、次工程の収穫作業に支障を来たすのを防止できる。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成13年1月18日(2001.1.18)
【代理人】 【識別番号】100062270
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開2002−209417(P2002−209417A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−10068(P2001−10068)