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【発明の名称】 二人用可搬型刈取機の刈刃駆動停止装置
【発明者】 【氏名】松村 鋼司

【氏名】鈴木 康稔

【要約】 【課題】茶樹、植木、花卉等の表面側を刈り取るのに用いられる二人用可搬型刈取機を、操作ハンドル部において緊急時に刈刃の駆動を自動的に停止させる。

【解決手段】原動機側操作ハンドル部5あるいは反原動機側操作ハンドル部6の一方に、エンジン3から刈刃4への動力を接断するクラッチ機構を操作するクラッチ操作機構あるいはエンジン3の回転を停止するエンジン停止機構を設けた。クラッチ操作機構を、作業者が操作ハンドル部5を握るときに同時に握ってクラッチ機構が接続され、握りを解除するとクラッチ機構が切断されるクラッチレバー13とし、エンジン停止機構を、操作ハンドル部5と同時に握ったときエンジン3が回転し、握りを解除するとエンジン3が停止るエンジン停止レバーと15した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被刈取物の幅方向に長く延びる機体フレームの長さ方向一端側にスロットルレバーを有するエンジンを搭載し、該エンジンからの動力により駆動される刈刃を機体フレームの長さ方向に沿って設け、エンジン搭載側の機体フレームの端部に原動機側操作ハンドル部、他端部に反原動機側操作ハンドル部を設けた二人用可搬型刈取機において、上記原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部の少なくとも一方に、エンジン側から刈刃への動力を接断するクラッチ機構を操作するクラッチ操作機構あるいはエンジンの回転を停止するエンジン停止機構を設けたことを特徴とする二人用可搬型刈取機の刈刃駆動停止装置。
【請求項2】 上記クラッチ操作機構を、作業者が操作ハンドル部を握るときに同時に握られてクラッチ機構が接続状態となり、握りを解除するとクラッチ機構が切断状態となるクラッチレバーとし、上記エンジン停止機構を、操作ハンドル部と同時に握ったときエンジンが回転状態となり、握りを解除するとエンジンが停止状態となるエンジン停止レバーとしたことを特徴とする請求項1記載の二人用可搬型刈取機の刈刃駆動停止装置。
【請求項3】 上記クラッチレバーあるいはエンジン停止レバーを、それぞれの握りを解除したとき、クラッチ機構切断方向あるいはエンジン停止方向に向け自動的に移動するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の二人用可搬型刈取機の刈刃駆動停止装置。
【請求項4】 上記クラッチレバーあるいはエンジン停止レバーの操作と共に操作可能な位置にスロットルレバーを設けたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の二人用可搬型刈取機の刈刃駆動停止装置。
【請求項5】 上記原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部を機体フレームに対して長さ調節可能とし、上記クラッチ操作機構、エンジン停止機構及びスロットルレバーを、原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部の長さ調節操作と共に移動可能な状態に配設したことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の二人用可搬型刈取機の刈刃駆動停止装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として茶樹、植木、花卉等の表面側を刈り取るのに用いられる二人用可搬型刈取機に関し、特に、操作ハンドル部において緊急時に握りを解除するだけで刈刃の駆動を自動的に停止するようにした刈刃駆動停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来周知の茶刈機として、被刈取物である茶樹畝の幅方向に長く延びる機体フレームの長さ方向一端側にスロットルレバーを有するエンジンを搭載し、該エンジンからの動力により駆動される刈刃を機体フレームの長さ方向に沿って設け、エンジン搭載側の機体フレームの端部に原動機側操作ハンドル部(長ハンドル)、他端部に反原動機側操作ハンドル部(短ハンドル)を設けた小型軽量の二人用可搬型刈取機が使用されている。この茶刈機は、茶樹畝の表面から伸びた新芽(茶葉)を刈り取って収穫し、茶葉収容袋に収容したり、あるいは茶葉を刈り取った後、茶樹から枝葉が不揃いな状態で伸びたものを、年に3〜4回程度刈り取って所定の形状に整形し、次回の茶葉収穫時に備える刈りならし作業に使用したりしている。
【0003】一方、一般家庭における植木の剪定、公園の植木や花壇の手入れ、近年盛んになっているガーデニングにおける花卉(園芸植物)の剪定や手入れなどに、上記茶刈機と同様の機能を有する刈取機を使用しようとする機運が高まっている。この刈取機においては、反原動機側操作ハンドル部(短ハンドル)の前部にエンジンのスロットルレバーと刈刃駆動用テンションクラッチレバーとを上下同軸に設けて、スロットルレバーとクラッチレバーを別々に操作するようにしている。また、エンジンは原動機側操作ハンドル部(長ハンドル)近傍の機体フレームに搭載されていて、エンジンを停止するときは、原動機側操作ハンドル部を持った作業者が手を伸ばしてエンジンに設けられた停止スイッチを操作する(押す)ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記刈取機においては、刈り取り作業中に刈刃の駆動を停止しようとするときは、反原動機側操作ハンドル部側の作業者がクラッチレバーを回動操作して、刈刃駆動用テンションクラッチを切り状態にし、刈刃の駆動を停止ている。このため、図7に示すように、後ろ向きになって作業している反原動機側操作ハンドル部側の作業者が、畝間の通路に凹凸があって転倒したりすると、刈刃が作業者に当たって怪我をする危険があった。また、エンジンの回転を停止するときは、原動機側操作ハンドル部側の作業者が手を伸ばしてエンジン停止スイッチを押している。このため、作業者が誤って転倒した場合や、緊急にエンジンを停止しようとする場合に時間が掛かってしまい危険である、といった問題点があった。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みなされたもので、緊急時などに際して、操作ハンドル部における握りを解除する(放す)だけで、刈刃の駆動を自動的に停止し、また、エンジンの駆動を自動的に停止するようにした二人用可搬型刈取機の刈刃駆動停止装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため本発明は、以下の構成を特徴としている。
A.被刈取物の幅方向に長く延びる機体フレームの長さ方向一端側にスロットルレバーを有するエンジンを搭載し、該エンジンからの動力により駆動される刈刃を機体フレームの長さ方向に沿って設け、エンジン搭載側の機体フレームの端部に原動機側操作ハンドル部、他端部に反原動機側操作ハンドル部を設けた二人用可搬型刈取機において、上記原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部の少なくとも一方に、エンジン側から刈刃への動力を接断するクラッチ機構を操作するクラッチ操作機構あるいはエンジンの回転を停止するエンジン停止機構を設けた。
【0007】B.上記クラッチ操作機構を、作業者が操作ハンドル部を握るときに同時に握られてクラッチ機構が接続状態となり、握りを解除するとクラッチ機構が切断状態となるクラッチレバーとし、上記エンジン停止機構を、操作ハンドル部と同時に握ったときエンジンが回転状態となり、握りを解除するとエンジンが停止状態となるエンジン停止レバーとした。
C.上記クラッチレバーあるいはエンジン停止レバーを、それぞれの握りを解除したとき、クラッチ機構切断方向あるいはエンジン停止方向に向け自動的に移動するようにした。
【0008】D.上記クラッチレバーあるいはエンジン停止レバーの操作と共に操作可能な位置にスロットルレバーを設けた。
E.上記原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部を機体フレームに対して長さ調節可能とし、上記クラッチ操作機構、エンジン停止機構及びスロットルレバーを、原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部の長さ調節操作と共に移動可能な状態に配設した。
【0009】
【作用】上記の構成によって本発明の二人用可搬型刈取機は、作業者が操作ハンドル部と共にクラッチレバーあるいはエンジン停止レバーを握って刈り取り作業を行っているときに、刈刃の駆動を停止したり、あるいはエンジンの回転を停止したりする必要が生じたときは、クラッチレバーあるいはエンジン停止レバーの握りを解除する(放す)だけで、刈刃の駆動あるいはエンジンの回転は自動的に停止する。また、クラッチレバーあるいはエンジン停止レバーの握り操作と同時にエンジンのスロットルレバーの操作が行える。さらに、原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部の長さ調節を行うとき、クラッチ操作機構、エンジン停止機構及びスロットルレバーも一緒に移動して、操作ハンドルの長さ調節作業が簡単に行える。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照して具体的に説明する。図1及び図2において、符号1は小型で軽量な二人用可搬型茶刈機(刈取機)の全体構造を示し、この茶刈機1は、被刈取物(茶樹畝)の幅方向に長く円弧状に弯曲して延びる機体フレーム2の左右方向に傾斜する上側端部位置に、スロットルレバー3aを備えたエンジン3を搭載している。機体フレーム2の長さ方向に沿って、エンジン3からの動力により左右方向に往復駆動されるバリカン刃4を設けている。機体フレーム2の長さ方向上端側に原動機側操作ハンドル部5、他端側に反原動機側操作ハンドル部6をそれぞれ設けている。上記バリカン刃4は、図示しないが回転刃形式のものにしてもよいものである。
【0011】上記エンジン3は、図3に詳細に示すように、その出力軸3bが下向きに突出するようにして、機体フレーム2に防振機構(ゴムダンパー)を介して取付けられ、この出力軸3bに送風機7の遠心クラッチを備えた回転翼7aが連結されている。送風機7のケーシングの送風口には、送風管8の基端部が接続されて機体フレーム2の長さ方向に沿って延び、該ケーシングの一部及び送風管8から前記バリカン刃4に向けて多数の送風ノズル8aを突出している。送風機7の下側に、エンジン3側から刈刃4への動力を接断するテンションクラッチ機構9が設けられている。
【0012】テンションクラッチ機構9は、図4に示すように、送風機7のケーシングから下側に突出した回転翼7aの回転軸に小プーリ9aを取付け、この小プーリ9aと対向して減速装置10の入力軸に取付けた大プーリ9bを設置し、小プーリ9aと大プーリ9bとの間にテンションベルト9cを巻回し、該テンションベルト9cにテンションローラ9dを押圧、押圧解除するテンションアーム9eを対向して設けると共に、テンションベルト9cが両プーリ9a,9bから外れるのを防止するベルト押さえ9fを設けたものである。そして、テンションアーム9eを回動操作するクラッチワイヤ11が反原動機側操作ハンドル部6側に延びていて、反原動機側操作ハンドル部6においてテンションクラッチ機構9が接断操作される。クラッチワイヤ11には、テンションアーム9eをテンションベルト9cから離れる方向に付勢する引っ張りバネ12が介装されている。
【0013】上記減速装置10内には変速歯車10aが設けられ、この変速歯車10aにより変速された動力は、減速装置10から下方に突出した出力軸10bを介して前記バリカン刃4の基部に設けられたクランク機構4aに伝達され、バリカン刃4の上刃4b及び下刃4cを交互に左右方向に往復摺動させ、機体の移動と共に茶葉を刈り取るようにしている。上記バリカン刃4に代えて、前後方向に回転する周知の回転刃と受け刃を装着するときは、バリカン刃4の場合とは伝動構成が変ってくる。
【0014】原動機側操作ハンドル部5及び反原動機側操作ハンドル部6は、図5及び図6に示すように構成されている。反原動機側操作ハンドル部6は、原動機側操作ハンドル部5の長ハンドル5aより長さが短い短ハンドル6aの下側に、前記テンションクラッチ機構9を接断操作するためのクラッチ操作レバー13を、回動軸13aを介して上下回動自在に軸支し、この回動軸13aに、前記クラッチワイヤ11の先端部を引っ張りバネ12aを介して連結している。そして、短ハンドル6aと共にクラッチ操作レバー13を握るとテンションクラッチ機構9は接続状態となり、クラッチ操作レバー13の握りを解除するとクラッチ機構9が切断状態となる。クラッチ操作レバー13の近傍には前記スロットルレバー3aが取付けられ、該スロットルレバー3aに連結されたスロットルワイヤ3cがエンジン3まで延びている。この反原動機側操作ハンドル部6の基端部は、機体フレーム2に対してその長さ及び上下傾斜角度が調節可能に連結され、長さ調節及び角度調節レバー14により操作されるようにしいる。また、反原動機側操作ハンドル部6には、エンジン3の回転を停止するエンジン停止スイッチ21を別に設けてもよいものである。
【0015】原動機側操作ハンドル部5は、U字形をなし、前記短ハンドル6aより長さが長く幅が広い長ハンドル5aの上部に、エンジン3の回転を停止するエンジン回転停止レバー15を、回転軸15aを介して上下回動自在に軸支し、この回動軸15aの軸支部に、エンジン回転停止レバー15を常時は長ハンドル5aから所定距離上方に離れて位置するように付勢するねじりバネ16を介装している。長ハンドル5aにはエンジン3の回転を停止するエンジン停止用マイクロスイッチ17が設けられ、このエンジン停止用マイクロスイッチ17と対向してエンジン回転停止レバー15にマイクロスイッチ押圧子17aが設けられている。エンジン停止用マイクロスイッチ17からエンジン3に向けリード線17aが延びている。そして、長ハンドル5aと共にエンジン回転停止レバー15を握ると、マイクロスイッチ押圧子17aがエンジン停止用マイクロスイッチ17を押圧してエンジン3は回転状態が保持され、エンジン回転停止レバー15の握りを解除すると、マイクロスイッチ押圧子17aがエンジン停止用マイクロスイッチ17から離れてエンジン3は停止状態となる。
【0016】原動機側操作ハンドル部5の長ハンドル5aは、機体フレーム2に対してその長さ及び上下傾斜角度が調節可能に連結されており、角度調節レバー18により上下傾斜角度が調節される。また、長さ調節グリップ19,19の操作により長さが調節される。エンジン回転停止レバー15を長ハンドル5aに軸支するブラケットには、原動機側操作ハンドル部5を作業者が背掛けするときに用いる図示しない背掛けバンドの先端部を取付ける取付け穴20,20が設けられている。また、原動機側操作ハンドル部5及び反原動機側操作ハンドル部6の長ハンドル5a及び短ハンドル6aは、それぞれ長さ及び上下傾斜角度が調節可能であるが、それぞれの調節を行ったとき、クラッチ操作機構、エンジン停止機構及びスロットルレバー3aを共に移動可能な状態に配設している。上記刈刃4の後方には、刈刃4により刈り取られ、多数の送風ノズル8aからの圧力風により後方に吹き飛ばされた茶葉を回収するために案内する茶葉案内板22が設けられ、この茶葉案内板22に、図示しないが網袋からなる茶葉収容袋が着脱可能に装着される。
【0017】この実施例では、減時側操作ハンドル部5側にエンジン3の回転を停止するエンジン停止機構を設け、反原動機側操作ハンドル部6側にエンジン3側から刈刃4への動力を接断するクラッチ機構9を操作するクラッチ操作機構を設けたが、これらを相互に逆に設けてもよいものである。また、スロットルレバー3aはクラッチ操作レバー13の操作と共に操作可能な位置に設けられているが、このスロットルレバー3aを原動機側操作ハンドル部5側に設けて、エンジン回転停止レバー15の操作と共に操作可能にしてもよいものである。
【0018】次に、上記のように構成された本発明の茶刈機1の動作について説明する。茶刈機1は、図7に示すように、原動機側操作ハンドル部5の長ハンドル5aを原動機側操作ハンドル部5側の作業者Aが、反原動機側操作ハンドル部6の短ハンドル6aを反原動機側操作ハンドル部6側の作業者Bがそれぞれ持って、茶樹畝Cを跨ぐようにして導入される。原動機側操作ハンドル部5側の作業者Aは茶樹畝間の原動機側操作ハンドル部側作業者通路Dを横方向に歩きながら、反原動機側操作ハンドル部6側の作業者Bは茶樹畝間の反原動機側操作ハンドル部側作業者通路Eを後ろ向きに歩きながら、茶刈機1により茶樹畝Cの茶葉刈り取り作業を、長さ方向に半分ずつ往復することにより行う。
【0019】作業開始時には、原動機側操作ハンドル部側作業者Aは長ハンドル5aと共にエンジン回転停止レバー15を握り、マイクロスイッチ押圧子17aによりエンジン停止用マイクロスイッチ17を押圧してエンジン3を回転可能状態に保持し、また、反原動機側操作ハンドル部側作業者Bは短ハンドル6aと共にクラッチ操作レバー13を握ってテンションクラッチ機構9を接続状態にする。そして、原動機側操作ハンドル部側作業者Aがエンジン3のスターターロープを引っ張ってエンジン3を起動させる。エンジン3の回転数は、反原動機側操作ハンドル部側作業者Bがスロットルレバー3aを操作して調整する。エンジン3の回転がアイドリング状態のように低速であると、送風機7の回転翼7aは低速回転して送風ノズル8aからバリカン刃4に向けて弱い風が吹き付けられるが、遠心クラッチは接続されていないのでバリカン刃4は駆動していない。スロットルレバー3aによりエンジン3の回転を高速にすると、回転翼7aが高速回転して遠心クラッチが接続状態となり、テンションクラッチ機構9、減速装置10を介してバリカン刃4が駆動される。
【0020】バリカン刃4が駆動すると同時に、送風ノズル8aからバリカン刃4に向け吹き付けられる風力も強くなる。この状態で原動機側操作ハンドル部側作業者A及び反原動機側操作ハンドル部側作業者Bは、茶刈機1の茶樹畝Cに対する高さ、即ち、茶葉の刈り取り高さを調整しながらゆっくり歩行移動して茶刈機1を茶樹畝Cに沿って移動させ、バリカン刃4により茶葉が刈り取られる。刈り取られた茶葉は、送風ノズル8aからの圧力風により茶葉案内板22を介して茶葉収容袋に収容される。茶刈機1が茶樹畝Cの端部に達して次の茶樹畝Cに移動するときとか、茶葉収容袋に収容された茶葉が一杯になって茶葉収容袋を交換するときなどには、スロットルレバー3aによりエンジン3の回転を下げてバリカン刃4の駆動を停止させる。
【0021】茶刈機1による茶葉刈り取り作業中に、原動機側操作ハンドル部側作業者Aあるいは反原動機側操作ハンドル部側作業者Bが転倒したり、茶刈機1に異常が発生したりしたときは、原動機側操作ハンドル部側作業者Aがエンジン回転停止レバー15の握りを解除する(放す)と、エンジン回転停止レバー15がねじりバネ16の弾発作用により直ちに長ハンドル5aから離れ、マイクロスイッチ押圧子17aがエンジン停止用マイクロスイッチ17から離れてエンジン3は停止する。また、反原動機側操作ハンドル部側作業者Bがクラッチ操作レバー13の握りを解除する(放す)と、クラッチ操作レバー13はその自重及びテンションアーム9eの戻り作用によるクラッチワイヤ11の引っ張り力により直ちに短ハンドル6aから離れ、テンションアーム9eの回動によりクラッチ機構9が切断状態となり、バリカン刃4の駆動を停止させる。反原動機側操作ハンドル部6にエンジン停止スイッチ21を別に設けた場合には、このエンジン停止スイッチ21を操作することでエンジン3を停止することもできる。なお、本発明の茶刈機1は、茶葉の刈り取り作業ばかりでなく、植木、花卉、園芸等の表面側を刈り取る作業にも用いることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したところから、本発明は、以下の作用効果を奏することができる。
■.原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部の少なくとも一方に、エンジン側から刈刃への動力を接断するクラッチ機構を操作するクラッチ操作機構あるいはエンジンの回転を停止するエンジン停止機構を設けたので、原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部の位置において、両ハンドル部を握って作業している作業者により、エンジン側から刈刃への動力を接断するクラッチ機構を操作することができ、また、エンジンの回転を停止させることができる。
【0023】■.クラッチ操作機構を、作業者が操作ハンドル部を握るときに同時に握られてクラッチ機構が接続状態となり、握りを解除するとクラッチ機構が切断状態となるクラッチレバーとし、エンジン停止機構を、操作ハンドル部と同時に握ったときエンジンが回転状態となり、握りを解除するとエンジンが停止状態となるエンジン停止レバーとしたので、作業者が操作ハンドル部と共にクラッチレバーあるいはエンジン停止レバーを握って刈り取り作業を行っているときに、原動機側操作ハンドル部側作業者あるいは反原動機側操作ハンドル部側作業者が転倒したり、茶刈機に異常が発生したりして、刈刃の駆動を停止したりエンジンの回転を停止したりする必要が生じたときは、クラッチレバーあるいはエンジン停止レバーの握りを解除する(放す)だけで、刈刃の駆動あるいはエンジンの回転を自動的に停止することができる。
【0024】■.クラッチレバーあるいはエンジン停止レバーを、それぞれの握りを解除したとき、クラッチ機構切断方向あるいはエンジン停止方向に向け自動的に移動するようにしたので、緊急時にクラッチレバーあるいはエンジン停止レバーの握りを解除すると、クラッチレバーあるいはエンジン停止レバーは直ちに操作ハンドル部から離間して、刈刃の駆動あるいはエンジンの回転を急停止させることができる。
■.クラッチレバーあるいはエンジン停止レバーの操作と共に操作可能な位置にスロットルレバーを設けたので、クラッチレバーあるいはエンジン停止レバーの握り操作と共にスロットルレバーを操作してエンジン回転を調節することができる。
【0025】■.原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部を機体フレームに対して長さ調節可能とし、上記クラッチ操作機構、エンジン停止機構及びスロットルレバーを、原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部の長さ調節操作と共に移動可能な状態に配設したので、原動機側操作ハンドル部あるいは反原動機側操作ハンドル部の長さ調節を行うとき、クラッチ操作機構、エンジン停止機構及びスロットルレバーも一緒に移動して、操作ハンドルの長さ調節作業を簡単に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000250270
【氏名又は名称】落合刃物工業株式会社
【出願日】 平成12年6月29日(2000.6.29)
【代理人】 【識別番号】100063565
【弁理士】
【氏名又は名称】小橋 信淳
【公開番号】 特開2002−10708(P2002−10708A)
【公開日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【出願番号】 特願2000−195561(P2000−195561)