| 【発明の名称】 |
移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】宗安 規
【氏名】石和田 慎二
|
| 【要約】 |
【課題】肥料タンクと燃料タンクのうち、いずれか少なくなった方のタンク残量を表示パネルに表示する。
【解決手段】乗用田植機10には、施肥用の肥料タンク28とエンジンに燃料を供給する燃料タンク34が搭載されていて、肥料タンク28には肥料残量センサ36が取付けられ、また燃料タンク34には燃料残量センサ38が取付けられている。そして、運転席表示パネル40の燃料・肥料残量モニタ42には、肥料残量センサ36及び燃料残量センサ38からの信号に基づいて、肥料タンク28と燃料タンク34のうちいずれか残量が所定値よりも少なくなった方のタンクの残量が表示される。更に、この残量表示されている側のタンクの種類が、オペレータにとって瞬時に視認可能に、ペーストランプ44と燃料ランプ46により点灯表示される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に搭載された肥料タンクと燃料タンクの夫々に設けられ、各タンクの残量が所定値以下となったことを検出する残量センサと、該各残量センサからの信号に基づき、前記肥料タンクと燃料タンクのうちいずれか所定値以下となった方のタンク残量を選択的に表示する残量モニタと、該残量モニタにより表示されている側のタンクの種類を表示するタンクモニタと、を備えている、ことを特徴とする移植機。 【請求項2】 各種モニタを作動状態とする作業機スイッチを備え、該作業機スイッチのオン・オフ操作に対応して、前記タンクモニタの表示を肥料タンクと燃料タンクのいずれかに切換え可能とした、ことを特徴とする請求項1記載の移植機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機等の移植機に係り、詳しくは肥料タンクと燃料タンクのうち残量が少なくなった方の残量を表示する残量モニタを備えた移植機に関する。 【0002】 【従来の技術】乗用田植機等においては、例えばペースト状又は液状の肥料を収容する肥料タンクを走行機体の前部に設け、この肥料タンクから排出される肥料を肥料流路を介して施肥ポンプに供給し、ここで加圧して施肥ノズルに送り出し、圃場に施肥するようにしたものが公知である。この肥料タンクには、肥料残量が少なくなったことを検出する肥料残量センサが配置されている。 【0003】一方、燃料タンクにも、燃料残量が少なくなったことを検出する燃料残量センサが配置されていて、前記各センサにより、例えば肥料残量又は燃料残量が少なくなった場合、これを1個の残量モニタに表示できるようになっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例によると、植付作業の開始前に、各種モニタを作動状態とする植付スイッチを「入」位置に操作すると、前記残量モニタは、肥料残量のみを表示する肥料残量計となっていたため、作業時にはオペレータは燃料の残量を把握することができず、燃料切れになるおそれがあった。 【0005】本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、肥料タンクと燃料タンクのうち、いずれか少なくなった方のタンク残量を選択的に表示可能とした移植機を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、走行機体(14)に搭載された肥料タンク(28)と燃料タンク(34)の夫々に設けられ、各タンク(28,34)の残量が所定値以下となったことを検出する残量センサ(36,38)と、該各残量センサ(36,38)からの信号に基づき、前記肥料タンク(28)と燃料タンク(34)のうちいずれか所定値以下となった方のタンク残量を選択的に表示する残量モニタ(42)と、該残量モニタ(42)により表示されている側のタンクの種類を表示するタンクモニタ(44,46)と、を備えている、ことを特徴とする。 【0007】請求項2記載の発明は、各種モニタを作動状態とする作業機スイッチ(48)を備え、該作業機スイッチ(48)のオン・オフ操作に対応して、前記タンクモニタ(44,46)の表示を肥料タンク(28)と燃料タンク(34)のいずれかに切換え可能とした、ことを特徴とする。 【0008】[作用]本発明によれば、走行機体(14)に搭載された肥料タンク(28)に肥料残量センサ(36)を設けると共に、燃料タンク(34)に燃料残量センサ(38)を設け、これら肥料タンク(28)と燃料タンク(34)のうち、いずれか残量が少なくなった方のタンク残量を選択的に表示する残量モニタ(42)を備えたことで、この残量モニタ(42)を監視していれば、燃料切れ及び肥料切れの未然防止が図られる。 【0009】また、このとき、残量モニタ(42)により表示されている側のタンクの種類(肥料タンク又は燃料タンク)が、タンクモニタ(44,46)により表示されるので、肥料タンク(28)の残量が少なくなったのか、又は燃料タンク(34)の残量が少なくなったのかを瞬時に視認可能となる。 【0010】なお、上述した括弧内の符号は図面を参照するためのものであって、本発明を何ら限定するものではない。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。 【0012】図1は、本発明が適用された移植機としての乗用田植機を示すもので、この乗用田植機10は、前輪12及び後輪13により支持された走行機体14、及び該走行機体14の後方部分にリンク機構15を介して植付部16を備えたもので、走行機体14の前方部分にはボンネット17に覆われてエンジンが配設されていて、走行機体14の上部には運転席18が配設されている。前記植付部16は、苗を載置する苗載せ台20と、この苗載せ台20から供給される苗を植え付ける植付爪22と、土圧感知用のフロート24とを備えている。 【0013】また、走行機体14の前部には、圃場に施肥するための施肥装置26が搭載されていて、この施肥装置26は、ボンネット17の前側を囲むように配設された左右の肥料タンク28,28と、この肥料タンク28の底部に設けられ、流動性のペースト肥料を圧送する施肥ポンプ(図示せず)と、ペースト肥料を先端ノズル30に導く肥料管32とを備えていて、前記先端ノズル30は、前記フロート24の左右側の近傍に配設されている。 【0014】一方、運転パネルの下方には、図示しない燃料タンク34が設けられていて、燃料は燃料ストレーナ(図示せず)を介してエンジンに供給される。 【0015】本実施の形態では、肥料タンク28と燃料タンク34の夫々に設けられ、各タンクの残量が所定値以下となったことを検出する残量センサと、該各残量センサからの信号に基づき、肥料タンク28と燃料タンク34のうちいずれか所定値以下となった方のタンク残量を選択的に表示する残量モニタと、該残量モニタにより表示されている側のタンクの種類を表示するタンクモニタとを備えている。 【0016】すなわち、図2(a)(b)に示すように、肥料タンク28内には、該肥料タンク28内の肥料残量が底部から所定値A以下になったことを検出する残量センサ36が配設され、また、燃料タンク34内には、該燃料タンク34内の燃料残量が底部から所定値B以下になったことを検出する残量センサ38が配設されている。 【0017】一方、図3に示すように、運転席18の表示パネル40には、前述した各残量センサ36,38からの信号に基づき、肥料タンク28と燃料タンク34のうちいずれか所定値以下となった方のタンク残量を選択的に表示する燃料・肥料残量モニタ42と、該燃料・肥料残量モニタ42により表示されている側のタンクの種類を表示するタンクモニタとしてのペーストランプ44と燃料ランプ46が配設されている。 【0018】図4は、本実施の形態における制御フローチャートを示す図であり、以下、このフローに沿って燃料・肥料残量モニタ42による警報表示について説明する。 【0019】まず、S11では、燃料残量センサ38により燃料タンク34内の燃料残量が検出され、燃料が有る場合は、S12において、燃料・肥料残量モニタ42にて肥料残量を表示すると共に、肥料表示ランプとしてのペーストランプ44を点灯させて、S14に進む。一方、S11で、燃料が所定値B(下限値)以下となった場合は、S13において、燃料・肥料残量モニタ42に燃料残量を表示すると共に、燃料表示ランプとしての燃料ランプ46を点灯させて、S14に進む。 【0020】S14では、肥料残量センサ36により、肥料タンク28内の肥料残量が検出され、肥料が有る場合は、S16に進んで最初のステップに戻り、また、S14で、肥料が所定値A(下限値)以下となった場合は、S15において、ペーストランプ44と燃料ランプ46の双方を点滅させて、S16に進む。 【0021】また、本実施の形態では、各種モニタを作動状態とする作業機スイッチのオン・オフ操作に対応して、前記タンクモニタ44,46の表示を肥料タンク28と燃料タンク34のいずれかに切換え可能とした。 【0022】図5及び図6に示すように、運転操作部の前面には表示パネル40が設けられていて、この表示パネル40の下方の下部パネル41には、作業機スイッチとしての植付スイッチ48が設けられている。この植付スイッチ48は、植付作業を開始する時に、スタータスイッチをONにして、この植付スイッチ48を押込み操作して「入」位置にすると、各種モニタ及び警報ブザーが作動状態になる。 【0023】そして、図5に示すように、この植付スイッチ48が「切」状態では、制御マイコン50を介して燃料ランプ46が点灯されて、燃料・肥料残量モニタ42には燃料残量が表示される。また、図6に示すように、植付スイッチ48を「入」に操作すると、制御マイコン50を介してペーストランプ44が点灯されて、燃料・肥料残量モニタ42には肥料残量が表示される。 【0024】このように、本実施の形態では、植付スイッチ48のオン・オフ操作することで、モニタランプの表示を、肥料タンク28と燃料タンク34のいずれかに自由に切換えることができる。これにより、オペレータは燃料・肥料残量モニタ42により表示されている側のタンクの種類を容易に認識することができる。 【0025】図7は、ボンネット17の前側を囲むように配設された左右の肥料タンク28,28に対応して、表示パネル40に左右のペーストランプ44L,44Rを配置した実施の形態を示している。 【0026】この実施の形態によれば、燃料タンク34と左右の肥料タンク28,28の3個のタンクのうち、最も残量の少ないタンクに対応する燃料ランプ46、又は左右のペーストランプ44L,44Rのいずれかを表示することができる。 【0027】図8は、この実施の形態における制御フローチャートを示している。 【0028】この実施の形態によれば、燃料タンク34と肥料タンク(左右)28,28の3個のタンクのうち、残量の少ないタンクに対応するランプを点灯表示することで、燃料切れ及び肥料(ペースト)切れを未然に防止することができる。 【0029】すなわち、S21で、燃料タンク34の燃料残量が検出され、燃料有りと判断されれば、S22において、左側のペーストランプ44Lを点灯すると共に、燃料・肥料残量モニタ42に肥料残量を表示して、S23に進む。このS23では、右側の肥料タンク28(R)の残量が検出され、肥料有りと判断されればS27で最初のステップに戻り、また、肥料なしと判断されれば、S24において、右側のペーストランプ44Rを点灯すると共に、燃料・肥料残量モニタ42に肥料残量を表示して、S25に進む。このS25では、左側の肥料タンク28(L)の残量が検出され、肥料有りと判断されれば、S27で最初のステップに戻り、また、肥料なしと判断されれば、S26において、左右のペーストランプ44L,44Rを点滅させて、S27に進む。 【0030】また、S21において、燃料無しと判断されれば、S28において、燃料ランプ46を点灯すると共に、燃料・肥料残量モニタ42に燃料残量を表示して、S29に進む。このS29では、左側の肥料タンク28(L)の残量が検出され、肥料有りと判断されればS30に進み、肥料無しと判断されれば、S32に進む。S30では、右側の肥料タンク28(R)の残量が検出され、肥料有りと判断されればS27で最初のステップに戻り、また、肥料なしと判断されれば、S31において、燃料ランプ46と右側のペーストランプ44Rを点滅させて、S27に進む。 【0031】一方、S32では、燃料ランプ46と左側のペーストランプ44Lを点滅させて、S33に進む。このS33では、右側の肥料タンク28(R)の残量が検出され、肥料有りと判断されればS27で最初のステップに戻り、また、肥料なしと判断されれば、S34において、燃料ランプ46と左右のペーストランプ44L,44Rを点滅させて、S27で最初のステップに戻る。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、肥料タンクと燃料タンクのうち、いずれか少なくなった方の残量を選択的に表示する残量モニタにより、直ちにオペレータに知らせることができるので、肥料切れや燃料切れを未然に防止することができる。 【0033】請求項2記載の発明によれば、作業機スイッチのオン・オフ操作に対応して、タンクモニタの表示を肥料タンクと燃料タンクのいずれかに切換え可能としたので、オペレータは残量モニタにより表示されている側のタンクの種類を容易に認識することができる。これにより、肥料タンクと燃料タンクのうち、現在いずれのタンク残量が少なくなっているかの認識の間違いを少なくすることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年5月23日(2001.5.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−335724(P2002−335724A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月26日(2002.11.26) |
| 【出願番号】 |
特願2001−154602(P2001−154602) |
|