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【発明の名称】 複数条植苗移植機
【発明者】 【氏名】木下 栄一郎

【氏名】久保 環

【氏名】勝野 志郎

【氏名】切手 肇

【氏名】石田 伊佐男

【氏名】宇都野 眞

【要約】 【課題】複数条用の苗供給装置と苗植付装置を備えた苗移植機であっても、複数の苗供給装置と苗植付装置を余分な補強部材を用いないで強固に支持することができる構成からなる苗移植機を提供すること。

【解決手段】複数条植苗移植機1は、エンジン9からの駆動力は走行部1aに伝動され、該走行部1aの後方に苗植付部1bを配置し、該苗植付部1bにエンジン9からの駆動力が植付伝動部30〜32を介して伝動される。走行部1aの走行方向を操舵するハンドル6と走行部1aをつなぎ、かつ苗植付部1bを支持するメインフレーム14の前端部で植付伝動部30〜32の前端を支持し、植付伝動部30〜32の後端はメインフレーム14の中途部で接続し、植付伝動部30〜32とメインフレーム14で枠構造体を構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジン9と、該エンジン9からの駆動力が伝動される走行部1aと、該走行部1aの後方に配置される苗植付部1bと、エンジン9からの駆動力を苗植付部1bに伝動する植付伝動部30〜32と、走行部1aの走行方向を操舵するハンドル6と、走行部1aとハンドル6をつなぎ、かつ苗植付部1bを支持するメインフレーム14を備えた苗移植機1において、前記植付伝動部30〜32の前端をメインフレーム14の前端で支持し、植付伝動部30〜32の後端を前記メインフレーム14の中途部を接続し、植付伝動部30〜32とメインフレーム14で枠構造体を構成することを特徴とする複数条植苗移植機。
【請求項2】 苗植付部1bには苗を入れた苗カップを供給する苗供給装置4と、該苗供給装置4からの苗カップを受けて圃場に植え付ける苗植付装置5を設け、前記苗供給装置4と苗植付装置5はメインフレーム14と植付伝動部30〜32の走行方向の左右に並列配置したことを特徴とする請求項1記載の複数条植苗移植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪等の走行推進体で機体を推進させながら苗を植付ける苗移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】野菜苗用の苗移植機として、畝の両側を通る車輪等の走行推進体で機体を推進させながら畝に苗を植付ける構成のものがある。この種の苗移植機は一条植え構成のものが多かったが、最近、一畝に二条の苗を植付けることができる苗供給装置と苗植付装置を備えた二条植苗移植機が用いられるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の二条植苗移植機は、二条分の苗供給装置と苗植付装置をそれぞれ走行部とハンドルをつなぐメインフレームで支持する構成である。しかし、従来の二条植苗移植機では、二条分の苗供給装置と苗植付装置をメインフレームで固定支持する必要があり、一条植苗移植機と比べてメインフレームでの支持強度に不安が残っていた。この問題を解決するには、二条分の苗供給装置と苗植付装置の支持を強固にするために補強部材を設ければ良いが、補強部材を追加する方法では、製造コストが高くなるだけでなく、苗移植機の全重量が大きくなることがあった。
【0004】本発明の課題は、複数条用の苗供給装置と苗植付装置を備えた苗移植機であっても、複数の苗供給装置と苗植付装置を余分な補強部材を用いないで強固に支持することができる構成からなる苗移植機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、エンジン9と、該エンジン9からの駆動力が伝動される走行部1aと、該走行部1aの後方に配置される苗植付部1bと、エンジン9からの駆動力を苗植付部1bに伝動する植付伝動部30〜32と、走行部1aの走行方向を操舵するハンドル6と、走行部1aとハンドル6をつなぎ、かつ苗植付部1bを支持するメインフレーム14を備えた苗移植機1において、前記植付伝動部30〜32の前端をメインフレーム14の前端で支持し、植付伝動部30〜32の後端を前記メインフレーム14の中途部で接続し、植付伝動部30〜32とメインフレーム14で枠構造体を構成した複数条植苗移植機で解決できる。
【0006】上記苗植付部1bには苗を入れた苗カップを供給する苗供給装置4と、該苗供給装置4からの苗カップを受けて圃場に植え付ける苗植付装置5を設け、前記苗供給装置4と苗植付装置5はメインフレーム14と植付伝動部30〜32の走行方向の左右に並列配置しても良い。
【0007】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、植付伝動部30〜32(苗植付部ミッションケース30と第一植付伝動部ケース31と第二植付伝動部ケース32)がメインフレーム14、及び、それに固定支持された前フレーム13と共に、側面視で枠形形状のフレームを構成しており、これらの比較的重量の大きい伝動機構部材が互いに強固に固定されているため、機体のねじれがなく、耐久性の高い苗移植機1の構造が得られる。
【0008】請求項2の発明によれば、2つの苗供給装置4a、4bと苗植付装置5a、5bが機体の左右にバランス良く並列配置されているので、苗移植機1が部品点数が少ないにもかかわらず強固な構造体が得られ、2つの苗供給装置4a、4bと苗植付装置5a、5bを強固に支持できると共に該苗植付部1bの位置も安定するので、苗の植え付け性能、移植機1の操作性も高くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1、図2は本発明の一実施の形態の苗移植機の一例の側面略図と平面図である。
【0010】苗移植機1は、走行推進体として走行車輪2、2、3、3を設けた走行部1aと、苗供給装置4、苗植付装置5等からなる二つの苗植付部1b(R)、1b(L)を備え、走行部1aによって畝Uを跨いだ状態で機体を進行させながら、苗植付部1b(R)、1b(L)で野菜のポット苗などを畝Uの上面に植付ける構成となっている。作業者は、機体後方に設けた操縦ハンドル6で適宜機体を操向すると共に、植付作業時には苗植付部1b(R)、1b(L)の側方を歩行しながらそれぞれの苗供給装置4a、4bへ苗を補給する。以下、各部の構成について説明する。
【0011】走行部1aは、走行部ミッションケース7の前側にエンジン9が配置されている。エンジン9の左側面部には該エンジン9の動力で駆動する油圧ポンプ10が設けられている。また、エンジン9の上側には燃料タンク11等が設けられ、その上側をボンネット12が覆っている。走行部ミッションケース7の背面部に前フレーム13が一体に設けられており、この前フレーム13の背面中央部に走行部1aと操縦ハンドル6をつなぐメインフレーム14の前端部が固着連結されている。メインフレーム14は、左右の苗植付部1b(L)、1b(R)の中間部位の下方を通って後方に延び、途中で斜め上向きに湾曲し、そのまま左右の苗植付部1b(L)、1b(R)の中間部位の後方位置まで延びている。そして、その後端部に操縦ハンドル6が固着して取り付けられている。
【0012】走行部ミッションケース7の左右側面部から、内部に後輪伝動用シャフトが挿通された回動自在な後輪伝動パイプ15(L)、15(R)がそれぞれ左右側方に突出している。これら後輪伝動パイプ15(L)、15(R)の先端部近傍は、前記前フレーム13に固定の支持パイプ15a、15aに取り付けた軸受部15b、15bによって回転自在に支持されている。そして、左右両後輪伝動パイプ15(L)、15(R)の先端部に走行チェーンケース16、16が一体に取り付けられ、その走行チェーンケース16、16の先端部に設けた後輪車軸28、28に駆動車輪である後輪2、2が取り付けられている。後輪伝動パイプ15(L)、15(R)内のシャフトと走行チェーンケース16、16内のチェーン(図示せず)を介して、走行部ミッションケース7から後輪2の車軸28へ動力が伝達される。
【0013】エンジン9の下側には、前輪支持パイプ17、17がピボット軸17aを支点にして揺動自在に設けられている。前輪支持パイプ17、17は、エンジン9の下部に設けたエンジン取付ベース8に支持されている。前輪支持パイプ17、17の左右両端部に前輪支持軸19、19が摺動自在に嵌合しており、その前輪支持軸19、19の先端部に前輪支持ロッド18、18が高さ調節可能に取り付けられ、該ロッド18、18の下端部に従動車輪である前輪3、3が軸支されている。
【0014】走行部1aには機体に対して後輪2、2を上下動させて機体位置を制御する機体制御機構が設けられている。この機体制御機構は、走行部ミッションケース7の上に配置した油圧バルブユニット20から後方に向けて昇降シリンダ21が設けられ、該昇降シリンダ21のピストンロッド21aの先端部に天秤杆22が上下方向の軸まわりに回動自在に取り付けられている。昇降シリンダ21のピストンロッド21aは、前後両端が油圧バルブユニット20とメインフレーム14に取り付けた取付部材23とで支持されたガイド軸24に沿って摺動するようになっている。天秤杆22の左右両端部と、後輪伝動パイプ15(L)、15(R)に固着したスイングアーム25、25とが、連結ロッド26、26を介して連結されている。左側の連結ロッド26には、ローリングシリンダ27が組み込まれており、該シリンダ27を伸縮作動させることにより長さを変えられるようになっている。
【0015】昇降シリンダ21及びローリングシリンダ27は、前記油圧ポンプ10から供給される作動油を油圧バルブユニット20内の制御バルブ(図示せず)で制御して作動する。昇降シリンダ21の伸縮作動で、左右の後輪2、2が同方向に同量だけ機体1に対して上下動し、機体が昇降する。また、ローリングシリンダ27を伸縮作動させると、左側の後輪2が右側の後輪2に対して上下動し、機体が左右に傾斜する。
【0016】苗植付部1b(L)、1b(R)は機体1の左右に並列に配置されている。両苗植付部1b(R)、1b(L)はほぼ同じ構成である。
【0017】図2の平面図に示すように、メインフレーム14に支持固定された前フレーム13の上面に、走行部ミッションケース7内のミッションから伝動される苗植付部ミッションケース30の下部が固着され、該苗植付部ミッションケース30の上部に第一植付伝動部ケース31の基部が固着され、該第一植付伝動部ケース31の先端部には、第二植付伝動部ケース32の基部が固着されている。第二植付伝動部ケース32の先端部の両側に、それぞれ苗植付装置5a、5b(図1には左側苗植付装置5bのみが見えている)の作動機構が連結されている。また第二植付伝動ケース32の先端部は、メインフレーム14に連結固定されている。
【0018】図1の苗移植機1の側面図に示すように、苗植付部ミッションケース30と第一植付伝動部ケース31と第二植付伝動部ケース32が、メインフレーム14及びそれに固定支持された前フレーム13と共に側面視で枠形形状のフレームを構成しており、これらの比較的重量の大きい伝動機構部(ケース30〜32とメインフレーム14)が互いに強固に固定されているため、苗移植機1の構造が丈夫になる。また、エンジン9からの動力は苗植付部ミッションケース30、第一植付伝動ケース31及び第二植付伝動ケース32各ケース内部に設けられた動力伝達機構により植付部1b(R)、1b(L)に伝達される。
【0019】苗植付部ミッションケース30の上端部とブラケット35に固定された苗載台フレーム34に、両苗植付部1b(R)、1b(L)共用の苗載台55が支持されている。また、ブラケット35に固定された別のフレーム36に支持された機体左右方向に伸びる支持フレーム52上には、左右一対の苗供給装置4a、4b(図1には左側苗供給装置4bのみが見えている)が配置されている。苗供給装置4a、4bには複数の苗供給カップ40を円周上に等間隔で配置したターンテーブル41a、41b(図1には左側ターンテーブル41bのみが見えている)をそれぞれ備えており、該ターンテーブル41a、41bにはそれぞれ図示しないラチェットアームなどの回転規制用部材が設けられていて、ラチェットアームと、前リンク支持アーム67A、67B、67C、67D、67Eが順次連結され、さらに、これらと連動して一体に作動する苗供給駆動アーム49とが苗供給駆動ロッド50を介して連結されている。そして第二植付伝動部ケース32内の伝動機構からの動力伝達で前リンク支持アーム67Bの揺動に連動して苗供給駆動アーム49が揺動することにより、このアーム49と一体的にラチェットアーム等が回動してターンテーブル41a、41bが所定角度だけ回転する。
【0020】この前リンク支持アーム67A、67B、67C、67D、67E等の動きに連動して苗植付装置5a、5bが動作する。各苗植付装置5a、5bにはそれぞれ苗植付具60、60が設けられており、各苗植付具60は一対の下端部が開く開閉自在な前側部材60aと後側部材60bからできている。
【0021】苗移植機1の圃場上の進行とともに第二植付伝動部ケース32などの動力伝動機構からの動力伝達で苗植付装置5a、5bが動作し、該苗植付装置5a、5bの作動と同期して苗供給カップ40の取付間隔分づつターンテーブル41a、41bが間欠的に回転するが、ターンテーブル41a、41b上の各苗供給カップ40の配置位置の底部には開閉自在なシャッタ(図示せず)が設けられていて、所定の部位のシャッタが開くと苗植付装置5a、5bの苗植付具60、60の中に苗供給カップ40内の苗が落下する。
【0022】作業時には、機体の進行に合わせて作業者が左側の後輪2の後方を歩きながら、苗載台55に載置されている育苗トレイのポット苗を各苗供給カップ40に補給する。その後は、前述のようにターンテーブル41a、41bの回転により苗の入った苗供給カップ40が苗供給位置まで移動すると、シャッタが開き苗が苗植付装置5a、5bの苗植付具60、60の中に落下する。
【0023】苗植付具60はその移動軌跡X(図1)の下死点付近にある位置から上昇する行程で、苗植付具60の前側部材60aと後側部材60bが互いに連動して、それぞれの下端が閉じるように回動する。苗植付具60が図1の一点鎖線Xで示す軌跡の上死点にある時に、苗供給装置4から苗が苗植付具60内に落下供給される。苗植付具60内に供給された苗は、苗を保持した苗植付具60が下降し、一点鎖線Xで示す軌跡の下死点では苗植付具60の下部が畝Uの表土部に突き刺さり、苗移植用穴を形成する。これとほぼ同期して苗植付具60の前側部材60aと後側部材60bの下端部が開き、保持していた苗を上記苗移植用穴の中に解放する。そのまま苗植付具60が上昇し、上死点付近まで上昇すると苗植付具60が閉じる。
【0024】また、図1、図2に示すように、苗植付位置の後方には、各植付部に左右一対の鎮圧輪80、80が設けられている。この鎮圧輪80、80は、下部ほど互いの間隔が狭くなるように斜めに取り付けられ、ロッド93に遊嵌させた重り81によって下向きに付勢されており、機体の進行に伴って畝Uの表面を転動し、苗が植付けられた後の苗移植穴の周囲の土を崩落させて穴を埋め戻すと共に、その跡を軽く鎮圧するようになっている。
【0025】また、上記ロッド93は、メインフレーム14の前後中間部に固着した支持枠86に上下に揺動自在に支持された揺動フレーム87の後端部に取り付けられている。畝面の凹凸に応じて接地プレート90が機体に対して上下動して畝Uの上面を検出して、図示しない感知リンク機構を介して、油圧バルブユニット20内の昇降用油圧バルブ(図示せず)に伝えられ、接地プレート90の角度が元に戻る方向に昇降シリンダ21を作動させる。これにより、畝Uの上面から機体までの高さを一定に維持するように機体を昇降制御する。
【0026】上記構成の苗移植機1には、2つの苗供給装置4a、4bと苗植付装置5a、5bが並列配置されているので、二条の苗の植付作業を容易に行える。
【0027】さらに、2つの苗供給装置4a、4bと苗植付装置5a、5bが機体の進行方向の左右にバランス良く並列配置されているので、苗移植機1が部品点数が少ないにもかかわらず強固な構造体が得られ、苗植付部1b(R)、1b(L)を強固に支持できると共に該苗植付部1bの位置も安定するので、苗の植え付け性能、移植機1の操作性も高くなる。
【0028】また、前述のように苗植付部ミッションケース30と第一植付伝動部ケース31と第二植付伝動部ケース32が、メインフレーム14及びそれに固定支持された前フレーム13と共に側面視で枠形形状のフレームを構成しており、これらの比較的重量の大きい伝動機構部(ケース30〜32とメインフレーム14)が互いに強固に固定されているため、機体のねじれがなく、耐久性の高い苗移植機1の構造が得られる。
【0029】また、図3には二条植付用の苗移植機1の第二の実施の形態の要部平面図を示す。図3の苗移植機1の主要部の構成は図1、図2に示す苗移植機1の構成と同じであるが、2つの苗供給装置4a、4bの内の一方の苗供給装置4aが平面視で三角形状をしたターンテーブル41cを備えていることである。
【0030】このように平面視で直角三角形状をしたターンテーブル41cを用いて矢印Aの方向にデーブル41cを回転させると、苗供給装置4aに比較的遠い位置である(イ)の領域で作業をしている作業者が、苗供給装置4aの(ロ)位置のターンテーブル41c上に苗を入れた苗供給カップ40を供給し易くなる。また同時に苗供給装置4bのターンテーブル41bを矢印Bの方向に回転させると、苗供給装置4bの(ハ)位置のターンテーブル41b上にも苗供給カップ40を供給し易くなる。このように苗供給カップ40の補給箇所が二つのターンテーブル41b、41c共に近くにあり、しかも苗植え付け位置(ホ)、(ヘ)から空の苗供給カップ40が作業者に対して前方から苗補給箇所(ロ)、(ハ)に近づいて来るので、苗の補給作業をやりやすくなる。
【0031】また平面視で直角三角形状をしたターンテーブル41cは、3つのスプロケット42a〜42cを用いてチェーン43に多数の苗供給カップ40の受け具44を付設することで、三角形状のターンテーブル41cを形成することができる。
【0032】もし、2つの大小スプロケットの組み合わせで直角三角形状のターンテーブル41cを形成するとすると、その三角形状ターンテーブル41cの形状に限りが有り、苗供給カップ40が供給し易い理想の形状・配置にならない。例えば、二条植苗移植機1に1人で苗供給する場合は、供給口が近くないと入れにくいが、上記図3に示すように、3つのスプロケット42a〜42cを用いて直角三角形状の単テーブル41cを形成すると、苗供給カップ40の供給がし易い形状・配置が得られ、1人でも苗を供給することができる。図3及び図4(a)に示す平面視で直角三角形状をしたターンテーブル41cを図4(b)のような二等辺三角形のターンテーブル41c’にすると、作業者が該テーブル41c’に苗を比較的供給し難くなる。
【0033】上記したようにターンテーブル41cの形状とその回転方向を工夫することにより、二条植えの半自動苗移植機1を一人で操作することが容易になる。
【0034】また、図5には二条植付用の苗移植機1の第三の実施の形態の要部平面図を示す。図5の苗移植機1の主要部の構成は図1、図2に示す苗移植機1の構成と同じであるが、2つの苗供給装置4a、4bの内の一方の苗供給装置4bは平面視円形のターンテーブル41bであるが、他方の苗供給装置4aは平面視でチェーン43で多数の苗供給カップ40の受け具44を搬送する長細い形状のターンテーブル41dにする。
【0035】また、図5に示す二条植苗移植機1において片方の主動側のターンテーブル41bを本機から動力をとり、従動側のターンテーブル41dのスプロケット42a、42bに伝達する構成にし、主動側のターンテーブル41bと従動側のターンテーブル41dの送り量を2:1にすることで、従動側のターンテーブル41dの駆動用のスプロケット42a、42bの径を主動側のターンテーブル41bの駆動歯車46の径の1/2にすることができる。
【0036】チェーン43で回転させるターンテーブル41dのチェーン駆動用のスプロケット42a、42bの径を小さく構成することができる。
【0037】さらに、上記平面視で円形の主動側のターンテーブル41bと、平面視で長細いターンテーブル41dを用いてそれぞれ矢印A、Bの方向にテーブル41b、41dを回転させると、苗供給装置4aに比較的遠い位置である(イ)の領域で作業をしている作業者が苗供給装置4aの(ロ)位置のターンテーブル41d上に苗を入れた苗供給カップ40を供給し易くなる。また同時に苗供給装置4bのターンテーブル41bを矢印Bの方向に回転させると、苗供給装置4bの(ハ)位置のターンテーブル41b上にも苗供給カップ40を供給し易くなる。このように苗供給カップ40の補給箇所が二つのターンテーブル41b、41d共に近くにあり、しかも苗植え付け位置(ホ)(ヘ)で空になった苗供給カップ40が作業者に対して前方から苗補給箇所(ロ)、(ハ)に近づいて来るので、苗の補給作業をやり易くなる。
【0038】また、図6の苗供給装置4aの側面図に示すように、チェーン43で苗供給カップ40を搬送するターンテーブル41dにおいて(図5)、苗供給カップ40の中に配置して苗をスムーズに畝内に落とすための補助部材であるスリーブ45の高さに高低差を設け、それらを交互に隣接するターンテーブル41d上の苗供給カップ40の受け具44に配置して搬送する構成することもできる。この場合には苗供給カップ40をスリーブ45内に投入際の投入口を広くすることができ、作業性が従来より良くなる。
【0039】また、それぞれの苗供給カップ40の受け具44の苗供給カップ40投入口を広くとることができ、かつ苗供給カップ40の受け具44に投入された苗供給カップ40相互の間隔を短く構成できるのでコンパクトで、かつ数多くの苗供給カップ40を搬送可能なターンテーブル41dを構成できる。
【0040】また、図7には二条植付用の苗移植機1の第四の実施の形態の要部平面図を示す。図7の苗移植機1の主要部の構成は図1、図2に示す苗移植機1の構成と同じであるが、2つの苗供給装置4a、4bの内の一方の苗供給装置4bは平面視円形のターンテーブルであるが、他方の苗供給装置4aは平面視で円弧状の苗供給カップ40の径より径の短いチェーン43のピッチ(リンク数)で、多数の苗供給カップ40の受け具44を搬送する楕円形状のターンテーブル41eにする。
【0041】図8に示すように、隣接した水平方向の最大径が105mmの苗供給カップ40の間に隙間を設けると、各苗供給カップ40単位を連結して搬送するチェーンピッチは127mm以上必要であり、全体にチェーン43による搬送形式のターンテーブル41eのサイズが大きくなる。この場合には直線軌跡で搬送する場合を基準に考えるとリンク数は10個必要となるが、図7に示す円弧状のターンテーブル41eにすると、チェーンピッチは8リンク数で良くなる。こうして苗供給装置4aは平面視で円弧状のターンテーブル41eとすると苗供給カップ40の径より短いチェーンピッチ(リンク数)となり、全体にチェーン搬送形式のターンテーブル41eのサイズを小さくすることができる。
【0042】2条分一体型の苗植付装置5の苗植付具60は前側部材60aと後側部材60bからなるが、異なった作物を移植する際に前側部材60aと後側部材60bの交換が安易にできるように、図9(図9(a)は前側部材60aと後側部材60bの側面図、図9(b)は前側部材60a又は後側部材60bの苗植付具60の基部への取付け部の側面図)に示すように、苗植付具60の基部にワンタッチで前側部材60aと後側部材60bを取付け、取り外しが可能な構成とすることができる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成13年5月17日(2001.5.17)
【代理人】 【識別番号】100096541
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 孝義
【公開番号】 特開2002−335714(P2002−335714A)
【公開日】 平成14年11月26日(2002.11.26)
【出願番号】 特願2001−148075(P2001−148075)