| 【発明の名称】 |
整列苗の分離装置における苗案内体 |
| 【発明者】 |
【氏名】七戸 強
【氏名】北口 晶一
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| 【要約】 |
【課題】整列苗から個々の苗に分離する分離装置の苗案内体において、整列苗の移動側面の幅が設定以上に伸びても分離部に正常に送ることができ、分離ミスを生じることなく移植できる移植機などを提供する。
【解決手段】整列苗Pを載せて縦方向に間欠的に移動させる縦移動機構20を設け、縦移動機構20の左右の分離部50側には整列苗Pの横方向の位置を案内する一対の苗案内回転体30を設け、苗案内回転体30は縦移動機構20により移動される整列苗Pの両側面に接し、縦移動機構20による整列苗Pの移動に同期して回転移動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 個々の苗に分離可能に整然と連結した整列苗を移動させて分離部に供給して分離する装置において、整列苗を載せて縦方向に間欠的に移動させる縦移動機構を設け、縦移動機構の左右の分離部側には整列苗の横方向の位置を案内する一対の苗案内回転体を設け、苗案内回転体は縦移動機構により移動される整列苗の両側面に接し、縦移動機構による整列苗の移動に同期して回転移動する整列苗の分離装置における苗案内体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、農作物の移植栽培で、個々の苗に分離可能に整然と連結した紙筒育苗容器による紙筒苗のような整列苗を使用する移植機などにおいて、整列苗から個々の苗に分離する分離装置の苗案内体に関する。 【0002】 【従来の技術】紙筒苗のような整列苗から個々の苗に分離する分離装置の苗案内体は、特許第2652476号に示されるように、分離装置として一対の回転体により自動的に個々の苗に分離するもので、苗案内回転体は整列苗の縦移動機構による移動側面に接し、縦移動機構による整列苗の移動により自由に回転移動するものが知られている。 【0003】また、特許第2823521号に示されるように、苗案内回転体は整列苗の移動側面に接して縦移動機構による整列苗の移動により自由に回転移動し、一対の苗案内回転体として苗案内ベルトを設け、その分離部側の間隔が整列苗の縦移動機構による移動側面の幅に対応して変化するものも知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】紙筒育苗容器による紙筒苗は、多数の紙筒中に培土を詰めたもので柔らかく、育苗に際して苗床に並べるときや取り出すときにその長手側面を強く押し付けると短手側面の間が伸びることがある。 【0005】その伸びて長くなった側面を整列苗の移動側面として、自由に回転移動する苗案内回転体を備えた分離装置に供給すると、整列苗が分離部に正常に送られず、分離ミスを生ずることがあった。 【0006】上記のような、整列苗の移動側面に接して縦移動機構による整列苗の移動により自由に回転移動する苗案内回転体では、整列苗の移動側面の幅が設定以上のものが供給されると苗案内回転体への圧力が過大となり、苗案内回転体の回りが重くなって自由に回転移動できなくなり、整列苗が分離部に正常に送られない。 【0007】そこで本発明は、整列苗の移動側面の幅が設定以上に伸びても分離部に正常に送ることができ、分離ミスを生じることなく移植できる移植機などを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の整列苗の分離装置における苗案内体は、個々の苗Paに分離可能に整然と連結した整列苗Pを移動させて分離部50に供給して分離する装置において、整列苗Pを載せて縦方向に間欠的に移動させる縦移動機構20を設け、縦移動機構20の左右の分離部50側には整列苗Pの横方向の位置を案内する一対の苗案内回転体30を設け、苗案内回転体30は縦移動機構20により移動される整列苗Pの両側面に接し、縦移動機構20による整列苗Pの移動に同期して回転移動するものである。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明では、整列苗Pを載せて縦方向に間欠的に移動させる縦移動機構20を設け、縦移動機構20の左右の分離部50側には整列苗Pの横方向の位置を案内する一対の苗案内回転体30を設け、苗案内回転体30は縦移動機構20により移動される整列苗Pの両側面に接し、縦移動機構20による整列苗Pの移動に同期して回転移動するから、整列苗Pの移動側面の幅が設定以上に伸びていても強制的に移送できる。 【0010】 【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。 【0011】個々の苗に分離可能に整然と連結した整列苗Pとして、紙筒育苗容器による紙筒苗を示している。この紙筒育苗容器は、展開すると六角柱状の上下が開口した紙筒を、整然と水溶性糊で貼り合わせたものである。この紙筒中に培土を詰めて播種して育苗すると苗が生長して紙筒苗の整列苗Pとなり、移植時には適度の連結強度を保つようになっている。 【0012】この紙筒育苗容器による整列苗Pは、多数の紙筒中に育苗に適した硬さに培土を詰めたもので柔らかく、一個の重量が約60kgと重く取り扱いが容易でなく、育苗に際して苗床に並べるときや取り出すときにその長手側面を強く押し付けると短手側面の間が伸びるものである。 【0013】つぎに、この整列苗Pを個々の苗Paに分離する分離装置を装備した、二条を一度に本圃に移植する二畦用の移植機について説明する。 【0014】図1において、1は機枠であり、機枠1は平面視が略長方形の枠を形成していて、図示しないトラクターに取り付けられて牽引され進行する。そして、機枠1の上方には上部枠2を設け、上部枠2の上方左右には苗載台3を設け、機枠1の下方左右には一対の接地輪4を設け、接地輪4は圃面Eに接地していて機枠1の進行により回転して装置の動力を供給する。 【0015】苗載台3の下方の上部枠2に分離装置としての横移動機構10、縦移動機構20、苗案内回転体30、分離部50などを設ける。機枠1と上部枠2の間に苗選別整列装置70を設け、苗選別整列装置70と圃面Eの間には植付装置80を設ける。 【0016】横移動機構10は、上部枠2に機体の進行方向に設けた一対のレール11と、レール11に沿って往復移動可能な一対の横移動機構枠12と、横移動機構枠12の下方で一対のレール11の間にレール11と平行に設けた駆動機構14とからなる。 【0017】横移動機構枠12は一対のレール11上に設け、横移動機構枠12のレール11に対応する四方の下面にはレール11の方向に回転するガイドローラ13を設け、ガイドローラ13は自由に回転するよう横移動機構枠12に係止される。また、駆動機構14には往溝と復溝とが無端交叉状に形成した円筒カムが刻まれており、駆動機構14により横移動機構枠12が機体の進行方向であるレール11の方向に連続的に往復移動するようになっている。 【0018】横移動機構10の横移動機構枠12には、横移動機構10の移動方向と直交する縦方向に整列苗Pを移動する縦移動機構20を設ける。 【0019】縦移動機構20として、細幅の複数本のベルト21と広幅の一本のベルト22を連ねて設け、ベルト21上に苗運搬容器Cに載せられた整列苗Pを供給し、整列苗Pは苗運搬容器Cからベルト21に受け渡される。そして、縦移動機構20のベルト21やベルト22は整列苗Pを載せ、横移動機構10の移動端で駆動機構14により横移動機構10の移動方向と直交する方向(図4の下方向)に間欠的に移動させ、分離部50に供給する。 【0020】縦移動機構20のベルト21の左右上方で一対の横移動機構枠12の内方である分離部50側には、整列苗Pの横方向の位置を案内する一対の苗案内回転体30を設ける。 【0021】苗案内回転体30は、苗案内体枠31とプーリ32,33,34とそのプーリ32,33,34に掛け渡されたベルト36からなる。プーリ32,33は苗案内体枠31に自由に回転するよう取り付けられ、分離部50側のプーリ34は苗案内可動枠35に自由に回転するよう取り付けられ、苗案内可動枠35は苗案内体枠31に所定角度だけ自由に回転するよう取り付けられる。 【0022】苗案内可動枠35の回転支点はプーリ32とプーリ34の間で、その中心を結ぶ線上より外方に位置し、ベルト36は輪ゴムのように伸縮自在な無端帯であり、ベルト36が縮むことにより苗案内可動枠35は回転してプーリ34が内方に移動する。これにより、ベルト36が縦移動機構20により移動される整列苗Pの両側面に接し、ベルト36の分離部50側の間隔が整列苗Pの縦移動機構20による移動側面の幅に対応して変化する。 【0023】苗案内回転体30の出口側となる分離部50側のプーリ34側のベルト36における内方間の最大距離は、想定される整列苗Pの短手側面の間が伸びた幅より狭い横移動機構10の往復移動距離に基づく設定幅とし、幅の広い整列苗Pを設定幅に押し縮める。 【0024】苗案内回転体30の入口側となるプーリ32側のベルト36における内方間の距離は、想定される整列苗Pの短手側面の間が伸びた幅より広くして、幅の広い整列苗Pや縦移動機構20の中心からずれて供給された整列苗Pを一対の苗案内回転体30の間に導く。 【0025】苗案内回転体30のプーリ32には縦移動機構20と連動して駆動する駆動機構37を連結し、駆動機構37は鎖車と鎖や傘歯車による伝動機構で、縦移動機構20の移動方向と同じ方向に同速度でベルト36を移動させ、ベルト36を縦移動機構20による整列苗Pの移動に同期して回転移動する。 【0026】横移動機構枠12の外方にレール11と平行に苗規制体40を設け、苗規制体40には上部枠2と苗載台3の間にわたる苗規制体枠41を設け、苗規制体枠41から自由に回転する一対の苗規制ベルト42を設ける。 【0027】苗規制ベルト42は、横移動機構10の移動方向に長くその左右に設け、その整列苗P側の面はベルト21の搬送終端とほぼ同じ位置とする。左右一対の苗規制ベルト42は、その内方の端部間に整列苗Pを分離して繰り出す分離部50の一対の分離ローラ52が納まる間隔を開けておく。苗規制ベルト42は横移動機構枠12の苗規制ベルト42側端部に連結され、横移動機構10が往復移動すると苗規制ベルト42の整列苗P側の面が同じ方向に往復移動する。 【0028】上部枠2の外方で縦移動機構20の移動方向の中央部で一対の苗規制ベルト42の内方間から分離部50を設ける。 【0029】分離部50の下方には分離部枠51を設け、分離部枠51から上方に一対の軸を設け、その軸に一対の弾性体の分離ローラ52をはめ込んで設ける。一対の分離ローラ52は互いの対向面が整列苗Pより遠ざかる方向に同一速度で回転させる。そして、整列苗Pの側面が回転する一対の分離ローラ52に順次接当することにより連続して個々の苗Paに分離され、分離された個々の苗Paは分離ローラ52に挾まれて整列苗Pの反対側に立垂状態のまま繰り出される。 【0030】分離ローラ52の整列苗Pの反対側から外方および下方に転向ベルト60を設け、転向ベルト60は分離部50で分離した苗Paを苗選別整列装置70に向きを変えつつ転送する。 【0031】苗選別整列装置70に受け渡された苗Paは、不良苗が除去され密着整列させた後、所定間隔毎に植付装置80に受け渡され圃面Eに植え付けられる。 【0032】つぎに、作動を説明する。 【0033】まず、苗運搬容器Cに載せた整列苗Pをベルト21上に供給し、ベルト22とベルト21を連動して回転させて整列苗Pをベルト22上に移し替え、その整列苗Pの前端の分離される苗列が苗規制ベルト42に接し、かつ分離ローラ52に接する位置まで送り込む。 【0034】このとき、ベルト22の左右の分離部50側には整列苗Pの横方向の位置を案内する一対の苗案内回転体30を設け、苗案内回転体30はベルト22により移動される整列苗Pの両側面に接し、ベルト22による整列苗Pの移動に同期して回転移動し、整列苗Pの移動側面の幅が設定以上に伸びていても強制的に移送できるから、分離部50に正常に送ることができ、分離ミスを生ずることなく移植できる。 【0035】移植機の進行により接地輪4が回転すると駆動機構14が作動し、横移動機構枠12が横方向に移動すると整列苗Pが横方向に移動し、分離ローラ52などが回転する。 【0036】横移動機構枠12の横方向の移動により、整列苗Pの最前列の分離される苗列は順次分離ローラ52の前端に接し、分離される苗Paの次の苗Paや後続する次の苗列との連結部を剥されて無理なく個々の苗Paに分離される。 【0037】整列苗Pの最前列の分離される苗列の分離が全て終り、横移動機構枠12が移動端に達すると、整列苗Pはベルト21とベルト22により苗列の一列分だけ縦方向に移動し、横移動機構枠12は今までと反対方向に整列苗Pを横移動させて次の列の分離が開始される。 【0038】このとき、整列苗Pを載せて縦方向に間欠的に移動させるベルト21とベルト22を設け、ベルト22の左右の分離部50側には整列苗Pの横方向の位置を案内する一対の苗案内回転体30を設け、苗案内回転体30はベルト22により移動される整列苗Pの両側面に接し、ベルト22による整列苗Pの移動に同期して回転移動し、整列苗Pの移動側面の幅が設定以上に伸びていても強制的に移送できるから、分離部50に正常に送ることができ、分離ミスを生ずることなく移植できる。 【0039】さらに、横移動機構枠12の反対側の移動端でも同様にベルト21とベルト22が整列苗Pを間欠移動させ、連続的に個々の苗Paに分離される。 【0040】ベルト21上に整列苗Pが無くなると、空の苗運搬容器Cを取り除き、苗運搬容器Cに載せた整列苗Pをベルト21上に供給し、ベルト21のみを回転させ供給した整列苗Pを先行する整列苗Pに追い付かせる。 【0041】以上の実施例では、苗案内回転体30としてベルト36によるものを示したが、苗案内回転体30はローラのようなものでも良く、多数のローラを列状に並べても良い。 【0042】また、苗案内回転体30としてベルト36の分離部50側の間隔が整列苗Pの幅に対応して変化する例を示したが、ベルト36の表面にスポンジ体を貼着したり多数の弾性突起を設けて整列苗Pの幅の変化に対応させたり、苗案内回転体30そのものを横移動機構10の移動方向に弾性的に移動可能に保持して整列苗Pの幅の変化に対応させても良い。 【0043】また、苗案内回転体30が鎖車と鎖や傘歯車による駆動機構37により縦移動機構20に同期して回転移動する例を示したが、苗案内回転体30が電動モータにより同期して回転移動するようにしても良い。 【0044】また、分離部50として一対の分離ローラ52により整列苗Pから一挙に個々の苗Paに分離する例を示したが、分離部50は整列苗Pを一旦列状に分離しその後個々の苗Paに分離するものでも良い。 【0045】 【発明の効果】本発明によれば、整列苗を載せて縦方向に間欠的に移動させる縦移動機構を設け、縦移動機構の左右の分離部側には整列苗の横方向の位置を案内する一対の苗案内回転体を設け、苗案内回転体は縦移動機構により移動される整列苗の両側面に接し、縦移動機構による整列苗の移動に同期して回転移動し、整列苗の移動側面の幅が設定以上に伸びていても強制的に移送できるから、分離部に正常に送ることができ、分離ミスを生ずることなく移植できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000137063 【氏名又は名称】株式会社ホクエイ
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| 【出願日】 |
平成14年7月29日(2002.7.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−335711(P2002−335711A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月26日(2002.11.26) |
| 【出願番号】 |
特願2002−220365(P2002−220365) |
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