| 【発明の名称】 |
田植機の苗植付装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】三木 博幸
【氏名】井上 強
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| 【要約】 |
【課題】田植機の苗植付装置において、苗のせ台の下部に支持部材を備え、苗の縦送り方向に沿って位置変更自在に支持部材を支持する案内部材を、固定部に連結する場合、案内部材の固定部への連結構造を簡素に構成する。
【解決手段】案内部材62と固定部12とのうちの一方に凸部12bを備え、他方に凸部12bが挿入される挿入部62bを備える。凸部12bを挿入部62bに挿入した状態で、凸部12b及び挿入部62bとは異なる部分においてボルト63により、案内部材62を固定部12に連結する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗のせ台の下部に備えられた支持部材と、苗の縦送り方向に沿って位置変更自在に前記支持部材を支持する案内部材と、前記苗のせ台の位置を苗の縦送り方向に沿って変更することにより、前記苗のせ台の下部から植付アームが取り出す苗の量を変更する苗取り量変更手段とを備えると共に、前記案内部材と固定部とのうちの一方に凸部を備え、他方に前記凸部が挿入される挿入部を備えて、前記凸部を前記挿入部に挿入した状態で、前記凸部及び挿入部とは異なる部分においてボルトにより、前記案内部材を前記固定部に連結可能に構成してある田植機の苗植付装置。 【請求項2】 複数の苗のせ面と、前記隣接する苗のせ面の間に位置する仕切り部とを備えて苗のせ台を構成し、前記苗のせ面に形成された開口部に苗の縦送りベルトを配置して、前記開口部の横縁部から支持部を延出し前記縦送りベルトの巻回経路に入り込ませて、前記支持部により前記縦送りベルトの裏面を支持するように構成すると共に、前記支持部の裏面にリブを備え、前記リブを前記仕切り部まで延出し且つ前記仕切り部の内部に入り込ませてある田植機の苗植付装置。 【請求項3】 苗のせ面の上方に配置された支持部に上下に姿勢変更自在に基部を支持し、受け止め部を前記基部に備えて、苗受け止め部材を構成し、前記苗受け止め部材を下方の受け止め姿勢に設定して、前記受け止め部を前記苗のせ面に載置された苗の根部に接当させることにより、前記苗のせ面に載置された苗を受け止め支持可能、前記苗受け止め部材を上方の退避姿勢に設定することにより、前記苗のせ面に載置された苗の下方への移動を許容するように構成すると共に、前記受け止め部の横幅を前記基部の横幅よりも広いものに設定してある田植機の苗植付装置。 【請求項4】 苗のせ台の右端部に配置される右壁部と、苗のせ台の左端部に配置される左壁部とを備え、仕切り部を左右中央で分割した仕切り部の右半部分を左端部に備え且つ仕切り部を左右中央で分割した左半部分を右端部に備えた苗のせ面を備えると共に、前記苗のせ面の仕切り部の右半部分及び前記右壁部の各々に第1連結部を備え、前記第1連結部と連結可能な第2連結部を前記苗のせ面の仕切り部の左半部分及び左壁部の各々に備えて、苗のせ面の仕切り部の右半部分における第1連結部と別の苗のせ面の仕切り部の左半部分における第2連結部とを連結可能、苗のせ面の仕切り部の右半部分における第1連結部と左壁部の第2連結部とを連結可能、苗のせ面の仕切り部の左半部分の第2連結部と右壁部の第1連結部とを連結可能に構成してある田植機の苗植付装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型や歩行型の田植機における苗植付装置の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】田植機の苗植付装置においては、苗のせ台の位置を苗の縦送り方向に沿って変更することにより、苗のせ台の下部から植付アームが取り出す苗の量を変更するように構成したものがある。この場合、苗のせ台の下部に支持部材が備えられ、苗の縦送り方向に沿って位置変更自在に支持部材を支持する案内部材が、固定部にボルトによって連結されている。 【0003】田植機の苗植付装置においては、苗のせ台の苗のせ面に開口部を形成し、苗の縦送りベルトを開口部に配置したものがあり、開口部の横縁部から支持部を延出し縦送りベルトの巻回経路に入り込ませて、支持部により縦送りベルトの裏面を支持するように構成したものがある。 【0004】田植機の苗植付装置においては、苗のせ台の下部に苗受け止め部材を備えたものがある。これにより、苗受け止め部材を下方に受け止め姿勢に設定すると、苗のせ面に載置された苗が苗受け止め部材によって受け止め支持されて、下方に送られないようにすることができる(この苗のせ面(植付条)での苗の植え付けが行われないようにすることができる)。 【0005】田植機の苗植付装置においては、苗が載置される苗のせ面、隣接する苗のせ面の間に位置する仕切り部、苗のせ台の右端部に配置される右壁部、及び苗のせ台の左端部に配置される左壁部を主要な構成要素として、苗のせ台が構成されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術に記載のように、苗のせ台の下部に支持部材を備え、苗の縦送り方向に沿って位置変更自在に支持部材を支持する案内部材を、固定部にボルトによって連結する場合、案内部材の2箇所をボルトによって連結することになる(1箇所だけでは、案内部材がボルト周りに回ってしまう可能性がある)。本発明は田植機の苗植付装置において、苗のせ台の下部に支持部材を備え、苗の縦送り方向に沿って位置変更自在に支持部材を支持する案内部材を、固定部に連結する場合、簡素な構造で案内部材の固定部への適切な連結が可能になるように構成することを目的としている。 【0007】従来の技術に記載のように、苗のせ台の苗のせ面において、開口部の横縁部から支持部を延出し縦送りベルトの巻回経路に入り込ませて、支持部により縦送りベルトの裏面を支持するように構成した場合、支持部の補強に為に支持部の裏面にリブを備えることがある。本発明は田植機の苗植付装置において、縦送りベルトが配置される苗のせ面の開口部に支持部を備え、支持部の裏面にリブを備える場合、リブを有効に形成して苗のせ台の他の部分の補強も行えるように構成することを目的としている。 【0008】従来の技術に記載のように、苗のせ台の下部に苗受け止め部材を備えた場合、苗のせ面に載置された苗を崩れないように適切に受け止め支持できるようにしながら、苗受け止め部材の軽量化を図ることを目的としている。 【0009】従来の技術に記載のように、苗のせ面、仕切り部、右及び左壁部を主要な構成要素として苗のせ台を構成した場合、苗のせ面及び仕切り部を一つの単位部品として、苗のせ面及び仕切り部を所望の数だけ連結し、右及び左端部に右及び左壁部を連結することによって、苗のせ台を得るように構成することが考えられている。これにより、異なる植付条数の複数種類の苗のせ台を生産することが、容易に行えるようになる。本発明は田植機の苗植付装置において、異なる植付条数の複数種類の苗のせ台を生産する場合、苗のせ面及び仕切り部の連結部分、右及び左壁部の連結部分の構造の簡素化を図ることを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】[I]請求項1の特徴によると、苗のせ台の下部に備えられた支持部材と、苗の縦送り方向に沿って位置変更自在に支持部材を支持する案内部材と、苗のせ台の位置を苗の縦送り方向に沿って変更することにより苗のせ台の下部から植付アームが取り出す苗の量を変更する苗取り量変更手段とを備えた田植機の苗植付装置において、案内部材と固定部とのうちの一方に凸部を備え、他方に凸部が挿入される挿入部を備えて、凸部を挿入部に挿入した状態で、凸部及び挿入部とは異なる部分においてボルトにより、案内部材を固定部に連結可能に構成している。 【0011】請求項1の特徴によると、案内部材を固定部に連結する際、凸部を挿入部に挿入してボルトにより案内部材を固定部に連結すると、ボルトによって案内部材が固定部から離れることはないのであり、凸部及び挿入部の係合作用によって、案内部材がボルト周りに回るようなことはない。これにより、請求項1の特徴によると、案内部材の2箇所をボルトによって固定部に連結しなくても、案内部材を固定部に支障なく連結することができる。 【0012】[II]請求項2の特徴によると、複数の苗のせ面と、隣接する苗のせ面の間に位置する仕切り部とを備えて苗のせ台を構成し、苗のせ面に形成された開口部に苗の縦送りベルトを配置して、開口部の横縁部から支持部を延出し縦送りベルトの巻回経路に入り込ませて、支持部により縦送りベルトの裏面を支持するように構成した田植機の苗植付装置において、支持部の裏面にリブを備え、リブを仕切り部まで延出し且つ仕切り部の内部に入り込ませている。 【0013】請求項2の特徴によると、支持部の裏面にリブを備えた場合、リブが仕切り部まで延出され且つ仕切り部の内部に入り込んでいるので、リブにより支持部が補強されるのに加えて、リブにより仕切り部や支持部と仕切り部との間の部分が補強される。前述のように苗のせ面に開口部を形成し開口部の横縁部に支持部を備えると、隣接する苗のせ面の間に位置する仕切り部と開口部の横縁部(支持部)とは、互いに比較的接近した状態となる。これにより、請求項2の特徴によると、支持部の裏面に備えられたリブを仕切り部まで延出する場合、リブを容易に延出することができるのであり、リブが不必要に長いものにならない。 【0014】[III]請求項3の特徴によると、苗のせ面の上方に配置された支持部に上下に姿勢変更自在に基部を支持し、受け止め部を基部に備えて、苗受け止め部材を構成した田植機の苗植付装置において、受け止め部の横幅を基部の横幅よりも広いものに設定している。 【0015】これにより、請求項3の特徴によると、苗受け止め部材を下方の受け止め姿勢に設定して、受け止め部を苗のせ面に載置された苗の根部に接当させることにより、苗を受け止め支持することができる。この場合、受け止め部の横幅が比較的広いものになっているので、苗の根部が比較的軟らかい状態であっても、苗の根部が崩れるような状態を抑えながら、苗受け止め部材によって苗を適切に受け止め支持することができる。 【0016】請求項3の特徴によると、苗受け止め部材において受け止め部の前後方向の長さは短いものでよいのに対して、苗のせ面の上方に配置された支持部から苗の根部(受け止め部)まで延出される基部は、前後方向の長さに長いものとなる。これにより請求項3の特徴によると、前後長さの長い基部の横幅が狭いものになっているので、苗受け止め部材の全体としての重量を軽くすることができる。 【0017】[IV]請求項4の特徴によると、苗のせ面、仕切り部、右及び左壁部を主要な構成要素として苗のせ台を構成した場合に、仕切り部の右半部分を苗のせ面の左端部に備え、仕切り部の左半部分を苗のせ面の右端部に備えて、苗のせ面を構成している。苗のせ面の仕切り部の右半部分及び右壁部の各々に第1連結部を備え、苗のせ面の仕切り部の左半部分及び左壁部の各々に第2連結部を備えており、第1及び第2連結部を連結可能に構成している。 【0018】これにより、請求項4の特徴によると、苗のせ面の仕切り部の右半部分における第1連結部と、別の苗のせ面の仕切り部の左半部分における第2連結部とを連結することにより、所望の数の苗のせ面を並べて連結することができる。苗のせ面の仕切り部の右半部分における第1連結部と、左壁部の第2連結部とを連結することにより、苗のせ台の左端部に左壁部を配置することができるのであり、苗のせ面の仕切り部の左半部分の第2連結部と、右壁部の第1連結部とを連結することにより、苗のせ台の右端部に右壁部を配置することができて、一つの苗のせ台を得ることができる。 【0019】以上のように請求項4の特徴によると、互いに連結可能な第1及び第2連結部を適切に配置することにより、苗のせ面を所望の数だけ連結可能であり、苗のせ台の右及び左端部に右及び左壁部を配置することができるので、第1及び第2連結部と言うように少なくとも2種類の連結構造を備えることによって、異なる植付条数の複数種類の苗のせ台を生産することができる。 【0020】 【発明の実施の形態】[1]図1に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体の前部にエンジン3が備えられ、操縦ハンドル4及び運転座席5等により構成された運転部6が機体に備えられており、リンク機構8が油圧シリンダ7により昇降駆動自在に機体の後部に連結され、苗植付装置9がリンク機構8に支持されて、4条植型式の乗用型の田植機が構成されている。 【0021】図1に示すように、苗植付装置9は、フィードケース10、フィードケース10から左右に延出された右及び左の支持ケース11、支持ケース11から後方に延出された右及び左の植付ケース12、植付ケース12の後部に回転駆動自在に支持された右及び左の植付アーム13、左右に往復横送り駆動される苗のせ台14、センターフロート15及び右及び左のサイドフロート16等を備えて構成されている。これにより、苗のせ台14が左右に往復横送り駆動されるのに伴い、植付アーム13が苗取り出し口51a(図3及び図4参照)を通過し苗を取り出して田面に植え付ける。 【0022】[2]次に、苗のせ台14の構造について説明する。図3に示すように、苗のせ台14は4つの苗のせ面17を備えた4条植型式に構成されており、2つの苗のせ台部分14A、右壁部18及び左壁部19を連結して構成されている。図3及び図11に示すように、苗のせ台部分14Aは、2つの苗のせ面17及び苗のせ面17の間に位置する仕切り部20が、樹脂により一体的に形成されて構成されており、仕切り部20を左右中央で分割したような仕切り部20の右半部分20Rが、左の苗のせ面17の左端部に一体的に形成されて、仕切り部20を左右中央で分割したような仕切り部20の左半部分20Lが、右の苗のせ面17の右端部に一体的に形成されている。 【0023】図11,12,14(イ),15(イ)に示すように、苗のせ台部分14Aにおいて仕切り部20の右半部分20Rに、溝状の第1係止部21が苗のせ台部分14Aの縦方向の略全長に亘って一体的に形成されており、第1係止部21とは90度向きの異なる第2係止部22が、所定間隔を置いて第1係止部21の複数箇所に一体的に形成されている。図3,6,(イ),17(イ)に示すように、右壁部18も一体的に形成されており、仕切り部20の右半部分20Rの第1及び第2係止部21,22と同じ第1及び第2係止部21,22が、右壁部18に一体的に形成されている。 【0024】図11,12,14(イ),15(イ)に示すように、苗のせ台部分14Aにおいて仕切り部20の左半部分20Lに、板状の第1係合部23が苗のせ台部分14Aの縦方向の略全長に亘って一体的に形成されており、フック状の第2係合部24が、所定間隔を置いて第1係合部23の複数箇所に一体的に形成されている。図3,18(イ),19(イ)に示すように、左壁部19も一体的に形成されており、仕切り部20の左半部分20Lの第1及び第2係合部23,24と同じ第1及び第2係合部23,24が、左壁部19に一体的に形成されている。 【0025】以上の構造によって、図3,14(ロ),15(ロ)に示すように、2つの苗のせ台部分14Aにおいて、仕切り部20の右半部分20Rの第1及び第2係止部21,22に、仕切り部20の左半部分20Lの第1及び第2係合部23,24を挿入して、2つの苗のせ台部分14Aを連結する。図1及び図2に示すように、2つの苗のせ台部分14Aに亘る長さを備えた金属製の上部横フレーム29を、2つの苗のせ台部分14Aに亘って連結し、図2に示すように、2つの苗のせ台部分14Aに亘る長さを備えた金属製の下部横フレーム30を、2つの苗のせ台部分14Aに亘って連結する。 【0026】次に、図3,16(ロ),17(ロ)に示すように、右の苗のせ台部分14Aにおいて、右壁部18の第1及び第2係止部21,22に、仕切り部20の左半部分20Lの第1及び第2係合部23,24を挿入して、右の苗のせ台部分14Aの右端部に右壁部18を連結する。図3,18(ロ),19(ロ)に示すように、左の苗のせ台部分14Aにおいて、仕切り部20の右半部分20Rの第1及び第2係止部21,22に、左壁部19の第1及び第2係合部23,24を挿入して、左の苗のせ台部分14Aの左端部に左壁部19を連結する。これにより、4条植型式の苗のせ台14を得ることができる。 【0027】例えば6条植型式や8条植型式の苗のせ台14を得る場合には、3つ(4つ)の苗のせ台部分14Aを用意し、図14(イ)(ロ)及び図15(イ)(ロ)に示すように、3つ(4つ)の苗のせ台部分14Aにおいて、仕切り部20の右半部分20Rの第1及び第2係止部21,22に、仕切り部20の左半部分20Lの第1及び第2係合部23,24を挿入して、3つ(4つ)の苗のせ台部分14Aを連結する。3つ(4つ)の苗のせ台部分14Aに亘る長さを備えた金属製の上部及び下部横フレーム29,30を、3つ(4つ)の苗のせ台部分14Aに亘って連結する。次に図16(イ)(ロ)及び図17(イ)(ロ)に示すようにして、右の苗のせ台部分14Aの右端部に右壁部18を連結し、図18(イ)(ロ)及び19(イ)(ロ)に示すようにして、左の苗のせ台部分14Aの左端部に左壁部19を連結する。 【0028】[3]次に、苗のせ台14において苗のせ面17及び縦送りベルト25について説明する。図11に示すように、苗のせ面17の各々に開口部26が形成され、開口部26の横縁部から支持部27が一体的に延出されており、開口部26が支持部27によって正面視エ字状に形成されている。図2に示すように、開口部26の下部に亘って1本の駆動軸28が架設され、駆動プーリー31が開口部26に入り込むように駆動軸28に固定されている。 【0029】図2及び図11に示すように、苗のせ面17の裏面に下向きのコ字状の保持部32が一体的に形成され、1本の従動軸33が保持部32に入れ込まれており、従動軸33と上部横フレーム29とに亘ってバネ34が架設されて、従動軸33が支持されている。従動プーリー35が開口部26に入り込むように、従動軸33に外嵌されている。表面に多数の凸部25aを備えた幅広の縦送りベルト25が1つの苗のせ面17に1つずつ用意されており、図2及び図3に示すように、縦送りベルト25が駆動及び従動プーリー31,35に巻回されて開口部25に配置されている。支持部27が縦送りベルト25の巻回経路の両側から入り込んで縦送りベルト25の裏面に接し、縦送りベルト25が支持部27によって支持される。 【0030】図2に示すように、フィードケース10から1本の縦送り軸37が左右に突出して、縦送り軸37の右及び左の端部に駆動アーム38が備えられており、縦送り軸37及び駆動アーム38が上下に往復回転駆動されている。駆動軸28の左右中央にワンウェイクラッチ36が外嵌され、ワンウェイクラッチ36に従動アーム36aが備えられている。 【0031】以上の構造により、苗のせ台14が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、苗のせ台14が右(左)のストロークエンドに達すると、従動アーム36aが右(左)の駆動アーム38の位置に達して、右(左)の駆動アーム38により従動アーム36aが上方に操作され、ワンウェイクラッチ36を介して駆動軸28、駆動プーリー31及び縦送りベルト25が図2の紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、苗のせ面17に載置された苗が苗取り出し口51a(ガイドレール51)に向けて送られる。 【0032】図11に示すように、苗のせ面17において、仕切り部20の隣の部分に長方形状の開口部39が形成され、開口部39の上方に位置する苗のせ面17の裏面に、ブラケット40が一体的に形成されている。図2及び図3に示すように、苗残量センサー41がブラケット40に取り付けられ、苗残量センサー41から延出された接触部41aが開口部39に配置されている。これにより、通常は苗のせ面17に載置された苗が接触部41aを押し下げており、接触部41aの位置よりも苗が少なくなると接触部41aが突出して、この苗のせ面17の苗が少なくなったことが苗残量センサー41によって検出される。 【0033】[4]次に、苗のせ面17の裏面に形成される補強用のリブ42,43,44,45,46,47,48について説明する。図11に示すように、苗のせ面17の裏面において、開口部25の上部及び下部に横向きのリブ42,43が一体的に形成されており、図11及び図13(イ)(ロ)に示すように、リブ43が仕切り部20の内部に入り込みながら2つの苗のせ面17に亘って一体的に形成されている。図11及び図12に示すように開口部25の右及び左側に、縦向きのリブ44が一体的に形成されており、支持部27の外周部を縁取るようにリブ45が一体的に形成されている。 【0034】図11及び図12に示すように、支持部27の裏面において、リブ44,45に亘り横向きのリブ46が一体的に形成されている。仕切り部20を間に挟んだ両横側の支持部27の裏面において、両横側の支持部27(両横側のリブ45)に亘って、横向きのリブ47が一体的に形成され、仕切り部20を間に挟んだ両横側のリブ44に亘って、横向きのリブ48が一体的に形成されており、図11及び図13(イ)(ロ)に示すように、リブ47,48が仕切り部20の内部に入り込んで一体的に形成されている。 【0035】[5]次に、苗のせ面17に配置される苗ステー50について説明する。図2及び図3に示すように、仕切り部20の右及び左半部分20R,20Lの下部に、樹脂製の支持部52がボルト連結されており、支持部52の上部の凹部52aに亘って1本の支持ロッド53が嵌め込まれている。支持ロッド53から丸棒状の苗ステー50が下方に延出され、苗のせ面17に沿って上方に延出されており、1つの苗のせ面17に3本の苗ステー50が配置されている。 【0036】図2に示すように、支持ロッド53から補助ロッド53aが延出されており、上方に開くコ字状の保持部52cが支持部52に一体的に形成されている。図2及び図3に示す状態は、補助ロッド63aを支持部52の保持部52cに嵌め込んだ状態であり、苗ステー50が作用姿勢に保持されている状態である。この状態で、苗のせ面17に載置された苗の浮き上がりが、苗ステー50によって押さえられるのであり、支持部52の凹部52aに沿って支持ロッド53の位置を上下に変更することにより、全ての苗のせ面17の苗ステー50の位置を上下に変更することができる。 【0037】次に1つの苗ステー50を上方の退避姿勢に持ち上げると(補助ロッド53aを支持部52の保持部52cから外し、支持ロッド53を図2の紙面時計方向に回転操作すると)、全ての苗のせ面17の苗ステー50を上方の退避姿勢に持ち上げることができる。このように苗ステー50を上方の退避姿勢に持ち上げることにより、苗のせ面17に残った苗を容易に取り出すことができる。 【0038】図2及び図5に示すように、支持部52の下部に長孔52bが形成されて、支持部52の長孔52bに亘って1本のロッド54が嵌め込まれており、支持部52の長孔52bに沿ってロッド54の位置を上下に変更することができる。これにより、苗のせ面17に載置された苗の根部がガイドレール51(苗取り出し口51a)に乗っている状態で、苗の葉部がロッド54によって受け止められるのであり、植付アーム13が苗取り出し口51aを通過して苗(根部)を取り出す際、苗の葉部が植付アーム13に引っ掛からない。 【0039】[6]次に、苗のせ面17に載置された苗を受け止め支持する苗受け止め部材49について説明する。図5及び図7に示すように、苗受け止め部材49は樹脂により一体的に形成されており、横長の第1基部55、第1基部55の中央部から延出された2本の第2基部56、第1基部55の外側から延出された2本の第3基部57、第2及び第3基部56,57の先端に備えられた受け止め部58を備えている。第2及び第3基部56,57の横幅W1に比べて、受け止め部58の横幅W2が広いものに設定されている。 【0040】図6及び図7に示すように、第1基部55において、4箇所に開口部55aが形成され、開口部55aの下端にフック状の係合部55bが一体的に形成されており、下向きの円弧状の凹部を備えた壁部55cが、開口部55aに隣接して第1基部55に一体的に形成されている。図5及び図7に示すように、第1基部55の左右中央に開口部55dが形成されており、コ字状の保持部55eが開口部55dに一体的に形成されている。 【0041】図5及び図7に示す状態は、前項[5]に記載のように苗ステー50が作用姿勢に保持されている状態である。この状態で、係合部55bを支持ロッド53に嵌め込んでおり、係合部55b及び壁部55cによって、苗受け止め部材49(第1基部55)が支持ロッド53に支持されている。苗受け止め部材49を支持ロッド53周りに上方の退避姿勢に持ち上げ、保持部55eを苗ステー50の端部に保持させることにより、苗受け止め部材49を上方の退避姿勢(図7の実線参照)に保持している。これにより、苗のせ面17に載置された苗が縦送りベルト25により苗取り出し口51a(ガイドレール51)に向けて送られる。 【0042】図8及び図5の二点鎖線に示すように、所望の苗のせ面17において、苗受け止め部材49を支持ロッド53周りに下方に押し下げ操作して受け止め姿勢に設定すると、第3基部57の受け止め部58が苗のせ面17に接地し、第2基部56の受け止め部58が縦送りベルト25の凸部25aから少し浮いた状態となるのであり、苗のせ面17に載置された苗の根部に受け止め部58が接当して、苗が受け止め支持される。これにより、縦送りベルト25が図5の紙面時計方向に回転駆動されても、苗は苗受け止め部材49によって受け止め支持されて、苗取り出し口51a(ガイドレール51)に向けて送られない。 【0043】[7]次に、植付アーム13が苗取り出し口51a(図3及び図4参照)を通過し苗を取り出して田面に植え付ける際において、植付アーム13が苗取り出し口51aから取り出す苗の量を変更する構造について説明する。図9及び図10に示すように、植付ケース12の各々の横側面に、ネジ穴部12a及び凸部12bが一体的に形成されている。板材を正面視コ字状に折り曲げて案内部材62が構成されており、案内部材62に孔部62a,62b及び孔部62cが形成されている。これにより、案内部材62の孔部62bを植付ケース12の凸部52bに挿入し、ボルト63を案内部材62の孔部62aに挿入しながら植付ケース12のネジ穴部12aに取り付けて、案内部材62を植付ケース12に連結する。 【0044】図9及び図10に示すように、案内部材62の孔部62cに支持ロッド64がスライド自在に挿入されて、支持ロッド64の上端にコ字状の係合部64aが固定されており、支持ロッド64の係合部64aにガイドレール51が取り付けられて、図3及び図4に示すように、ガイドレール51に苗取り出し口51aが形成されている。図4に示すように、苗のせ台14の下部に連結された下部横フレーム30(前項[2]参照)が、案内部材59及び取付部材60を介してガイドレール51に横移動自在に支持されている。 【0045】図1及び図4に示すように、右及び左の支持ケース11から上方に支持フレーム66が延出されており、支持フレーム66の上端のローラー(図示せず)に、苗のせ台14の上部に連結された上部横フレーム29が、横移動自在及び上下移動自在に支持されている。以上の構造により、フィードケース10から延出された横送り軸(図示せず)によって、苗のせ台14がガイドレール51及び支持フレーム66の上端のローラーに沿って左右に往復横送り駆動される。 【0046】図4に示すように、右及び左の支持ケース11の端部に支持板61が固定されて、右及び左の支持板61に亘り支持軸65が回転自在に支持されており、支持軸65の支持アーム65aが支持ロッド64の係合部64aに挿入されている。図1に示すように、支持軸65に取り付けられた操作レバー67が運転座席5に向けて延出されており、操作レバー67が所望の位置に固定可能に構成されている。 【0047】以上の構造によって、操作レバー67を上下に操作することにより支持軸65及び支持アーム65aを回転操作して、支持ロッド64及びガイドレール51(苗のせ台14)の位置を上下に変更することができるのであり、操作レバー67を所望の位置に固定することにより、支持ロッド64及びガイドレール51(苗のせ台14)の位置を固定する。 【0048】この場合、植付アーム13の移動軌跡は一定で変化がないので、支持ロッド64及びガイドレール51(苗のせ台14)の位置を上方に設定すると、植付アーム13の移動軌跡に対して苗取り出し口51aの位置が少し上に位置する状態となり、植付アーム13が苗取り出し口51aから取り出す苗の量が少なくなる。支持ロッド64及びガイドレール51(苗のせ台14)の位置を下方に設定すると、植付アーム13の移動軌跡に対して苗取り出し口51aの位置が少し下に位置する状態となり、植付アーム13が苗取り出し口51aから取り出す苗の量が多くなる。 【0049】[発明の実施の別形態]図9及び図10に示す構成において、凸部12bを案内部材62に備え、植付ケース12に凹部(図示せず)を備えて、案内部材62の凸部12bを植付ケース12の凹部に挿入した状態で、ボルト63を植付ケース12のネジ穴部12aに取り付けることにより、案内部材62を植付ケース12に連結するように構成してもよい。 【0050】図3及び図11に示す構成において、2つの苗のせ面17、仕切り部20、仕切り部20の右及び左半部分20R,20Lによって、1つの苗のせ台部分14Aを構成するのではなく、1つの苗のせ面17、仕切り部20の右及び左半部分20R,20Lによって、1つの苗のせ台部分14Aを構成したり、3つの苗のせ面17、2つの仕切り部20、仕切り部20の右及び左半部分20R,20Lによって、1つの苗のせ台部分14Aを構成してもよい。 【0051】 【発明の効果】請求項1の特徴によると、田植機の苗植付装置において、苗のせ台の下部に支持部材を備え、苗の縦送り方向に沿って位置変更自在に支持部材を支持する案内部材を、固定部に連結する場合、案内部材の2箇所をボルトによって固定部に連結しなくても、凸部及び挿入部を備えることにより、1つのボルトにより案内部材を固定部に支障なく連結することができるようになって、ボルト及びネジ孔が少なくなった分だけ、構造の簡素化を図ることができた。 【0052】請求項2の特徴によると、田植機の苗植付装置において、縦送りベルトが配置される苗のせ面の開口部に支持部を備え、支持部の裏面にリブを備える場合、リブを仕切り部まで延出し且つ仕切り部の内部に入り込ませることにより、リブにより支持部が補強されるのに加えて、リブにより仕切り部や支持部と仕切り部との間の部分が補強されるようになって、苗のせ台の強度を向上させることができた。この場合、請求項2の特徴によると、支持部の裏面に備えられたリブを仕切り部まで延出する際に、リブを容易に延出することができ、リブが不必要に長いものにならないので、構造の簡素化及び重量の増加を抑えると言う面で有利なものとなる。 【0053】請求項3の特徴によると、田植機の苗植付装置において、苗のせ台の下部に苗受け止め部材を備えた場合、苗受け止め部材の受け止め部の横幅を基部の横幅よりも広いものに設定することにより、苗の根部が比較的軟らかい状態であっても苗の根部が崩れるような状態を抑えながら、苗受け止め部材によって苗を適切に受け止め支持することができるようになって、苗植付装置の作業性を向上させることができた。この場合、請求項3の特徴によると、苗受け止め部材において前後長さの長い基部の横幅を狭いものに設定することにより、苗受け止め部材の全体としての重量を軽くすることができるので、苗植付装置の重量の軽減と言う面で有利なものとなる。 【0054】請求項4の特徴によると、田植機の苗植付装置において、異なる植付条数の複数種類の苗のせ台を生産する場合に、仕切り部の右及び左半部分を備えた苗のせ面、右及び左壁部を備え、苗のせ面の仕切り部の右半部分及び右壁部の各々に第1連結部、苗のせ面の仕切り部の左半部分及び左壁部の各々に第2連結部を備えることによって、第1及び第2連結部と言うように少なくとも2種類の連結構造により、異なる植付条数の複数種類の苗のせ台を容易に生産することができるようになって、苗植付装置の生産性を向上させることができた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成13年4月19日(2001.4.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−315413(P2002−315413A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月29日(2002.10.29) |
| 【出願番号】 |
特願2001−120922(P2001−120922) |
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