| 【発明の名称】 |
野菜移植機の土寄輪 |
| 【発明者】 |
【氏名】藪内 正俊
【氏名】奥田 達雄
【氏名】久保 達志
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| 【要約】 |
【課題】野菜苗の株元への土寄せ及び同株元の地面の押し固めと、野菜苗側方の地面の幅広な押し固めとを適切に両立させることができるようにする。
【解決手段】本発明の野菜移植機の土寄輪7は、植付溝の側方で該植付溝に略沿って転動するように設けられ、該転動時に周面11a,12aで溝内に植え付けられた野菜苗Pへ溝側方の土Sを寄せるように構成されたものにおいて、内輪11と、該内輪11の反植付溝側に設けられた外輪12とを備え、内輪11の周面11aと外輪12の周面12とを相対的に傾斜させることにより断面略山状に形成し、内輪11の反植付溝側の直径D1を外輪12の植付溝側の直径D2よりも大きくしていることを特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植付溝の側方で該植付溝に略沿って転動するように設けられ、該転動時に周面で溝内に植え付けられた野菜苗へ溝側方の土を寄せるように構成された野菜移植機の土寄輪において、植付溝側の周面と反植付溝側の周面とを相対的に傾斜させることにより断面略山状に形成したことを特徴とする野菜移植機の土寄輪。 【請求項2】 前記植付溝側の周面としての周面を有する内輪と、該内輪の反植付溝側に設けられ、前記反植付溝側の周面としての周面を有する外輪とを備えた請求項1記載の野菜移植機の土寄輪。 【請求項3】 前記内輪の反植付溝側の直径を前記外輪の植付溝側の直径よりも大きくした請求項2記載の野菜移植機の土寄輪。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圃場に溝切りされた植付溝の中央に白ネギ苗等の野菜苗を効率よく植え付けるための移植機の土寄輪に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の土寄輪を備えた移植機として、図7に示すように植付溝50を形成する溝掘器51と、該溝堀器51の後方で該植付溝50に野菜苗を植え付ける苗植機52と、該苗植機52の後方で植付溝50を埋め戻すとともに植付溝50側方の地面を押し固めるための左右一対の土寄輪53とを備えた植付部を有するものを例示する。各土寄輪53は、略円筒状に形成されており、それぞれの外周面が植付溝50へ向いて少し傾斜した状態となるように取り付けられている。そして、この土寄輪53は地面に圧接されると、その周面によって植付溝50側方の土を植付溝50側に押し寄せて植付溝50を埋め戻すとともに、植付溝50側方の地面を押し固めるように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の土寄輪53には次の欠点がある。 (1)土寄輪53の幅を広くすると、主に土寄輪53の外側(反植付溝側)の地面を圧接し、土寄輪53の内側(植付溝側)の地面への圧力が不足する。このため、植付溝50を十分に埋め戻すことができなかったり、野菜苗の株元の地面の押し固め(土押さえ)が弱くなったりして、野菜苗が乾燥し易くなり活着が遅れてしまう。 (2)土寄輪53の幅を狭くすると、植付溝50の埋め戻しや、野菜苗の株元の地面の押し固めを十分に行うようにすることができるが、植付溝50側方の地面を押し固める幅が狭くなり、野菜苗の乾燥防止効果が低くなる。 【0004】つまり、従来の土寄輪53では、野菜苗の株元への土寄せ及び同株元の地面の押し固めと、野菜苗側方の地面の幅広な押し固めとを適切に両立させることができなかった。 【0005】この欠点を解消するために、溝堀器51の前方に回転自在に設けられ地面に案内溝55を形成する溝切車輪56が設けられた移植機もある。溝切車輪56は、その外周面における車輪幅方向中央に該周面を一周する溝切刃56aを備えている。そして、この溝切車輪56は地面に圧接されることにより、溝切車輪56の周面によって土を押し固めるとともに、溝切刃56aによって地面に一定深さの案内溝55を形成するように構成されている。この溝切車輪56を設けると、その車輪幅により予め地面を幅広く押し固めることができるので、土寄輪53ではその幅を狭く構成することにより野菜苗の株元への十分な土寄せと該株元の地面の十分な押し固めとを行うようにすることができる。しかし、この溝切車輪56を設けると、(1)溝切車輪56やそれを支持する部材を設ける必要があり、部品点数が増加してコストが増大する、(2)溝切車輪56の分、野菜移植機が前後方向に大型化してしまうという欠点がある。 【0006】本発明の目的は、上記課題を解決し、野菜苗の株元への土寄せ及び同株元の地面の押し固めと、野菜苗側方の地面の幅広な押し固めとを適切に両立させることができる野菜移植機の土寄輪を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の野菜移植機の土寄輪は、植付溝の側方で該植付溝に略沿って転動するように設けられ、該転動時に周面で溝内に植え付けられた野菜苗へ溝側方の土を寄せるように構成された野菜移植機の土寄輪において、植付溝側の周面と反植付溝側の周面とを相対的に傾斜させることにより断面略山状に形成したことを特徴としている。 【0008】この構成により、植付溝側の周面で溝内に植え付けられた野菜苗へ溝側方の土を寄せながら鎮圧するとともに、その外側の地面を反植付溝側の周面で鎮圧するようにしている。 【0009】前記野菜移植機の土寄輪においては、前記植付溝側の周面としての周面を有する内輪と、該内輪の反植付溝側に設けられ、前記反植付溝側の周面としての周面を有する外輪とを備えた態様を例示できる。 【0010】この構成により、前記内輪の周面で溝内に植え付けられた野菜苗へ溝側方の土を寄せながら鎮圧するとともに、その外側の地面を前記外輪の周面で鎮圧するようにしている。 【0011】前記野菜移植機の土寄輪においては、さらに、前記内輪の反植付溝側の直径を前記外輪の植付溝側の直径よりも大きくした態様を例示できる。 【0012】この構成により、まず、植付溝側に設けられた前記内輪の周面から地面に当接して行き、その周面で野菜苗へ溝側方の土を寄せながら鎮圧し、少し遅れて前記外輪の周面が地面に当接して行き、その周面で前記内輪の反植付溝側の地面を鎮圧するようにしている。 【0013】 【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明を具体化した第一実施形態の野菜移植機の土寄輪7を示している。本例の野菜移植機は、ポット苗箱で育苗した野菜苗Pを圃場に植え付けるもので、左右の走行車輪2に走行自在に支持された機体1と、該機体1の上部に設けられ、ポット苗箱の載置自在な苗載台3と、ポット苗箱から野菜苗Pを横一列ずつ取り出すとともに一本ずつ搬送する搬送部4と、該搬送された野菜苗Pを順次圃場に植え付ける植付部5とを備えている。 【0014】植付部5は、圃場に植付溝10を形成する溝掘器8と、搬送部4により搬送されてきた野菜苗Pを受け取って溝堀器8の後方で植付溝10に植え付ける苗植機6と、該苗植機6の後方で植付溝10を埋め戻すための左右一対の土寄輪7とを備えている。 【0015】一対の土寄輪7は、図2に示すように植付溝10の両側で該植付溝10に略沿って転動するように設けられている。両土寄輪7は、前方斜め上側に少し開いた状態で機体1に取り付けられている。各土寄輪7は、内輪11と、該内輪11の反植付溝10側に設けられた外輪12とを備えている。この土寄輪7においては、内輪11の反植付溝10側の直径D1を外輪12の植付溝10側の直径D2よりも大きくすることにより、内輪11の周面11aと外輪12の周面12aとに段差を設けている。また、内輪11の周面11aと外輪12の周面12aとを相対的に傾斜させることにより断面略山状に形成している。 【0016】この土寄輪7は、次のように作用するようになっている。図4(a)は野菜苗Pが苗植機6によって植付溝10に植え付けられた直後の状態を示している。土寄輪7は、その転動に伴って、まず、植付溝10側に設けられた内輪11の周面11aから地面Gに当接して行く。この周面11aは植付溝10側に向いて傾斜しているので、植付溝10内に植え付けられた野菜苗Pへ溝側方の土Sを寄せながら鎮圧する(図4(b)参照)。内輪11に少し遅れて、外輪12の周面12aが地面Gに当接して行く。この周面12aは、地面Gとほぼ平行になっているので、地面Gをほぼ真下方向に鎮圧するようになっている(図4(c)参照)。 【0017】このように構成された本発明の第一実施形態の野菜移植機の土寄輪7によれば、内輪11の周面11aと外輪12の周面12aとを相対的に傾斜させているので、内輪11の周面11aで植付溝10内に植え付けられた野菜苗Pへ溝側方の土Sを寄せながら地面Gを鎮圧するとともに、その外側の地面Gを外輪12の周面12aで鎮圧するようになっている。このため、野菜苗Pの株元への土寄せ及び同株元の地面Gの押し固めと、野菜苗P側方の地面Gの幅広な押し固めとを適切に両立させることができる。 【0018】また、内輪11の反植付溝10側の直径D1を外輪12の植付溝10側の直径D2よりも大きくしているので、まず、植付溝10側に設けられた内輪11の周面11aから地面Gに当接して行き、その周面11aで野菜苗Pへ溝側方の土Sを寄せながら鎮圧し、少し遅れて外輪12の周面12aが地面Gに当接して行き、その周面12aで前記内輪の反植付溝側の地面を鎮圧するようになっている。このため、まず内輪11によって野菜苗Pの活着のポイントとなる「野菜苗Pの株元への土寄せ及び同株元の地面Gの押し固め」を確実に行うことができる。 【0019】次に、図5及び図6は、本発明を具体化した第二実施形態の野菜移植機の土寄輪20を示している。本実施形態の野菜移植機の土寄輪20は、内輪21の反植付溝10側の直径と外輪22の植付溝10側の直径とを同じに設定している点においてのみ第一実施形態と相違している。このため、第一実施形態と同様の部分については同一符号を付することにより重複説明を省く。 【0020】この土寄輪20は、次のようにして転動時に周面で植付溝10内に植え付けられた野菜苗Pへ溝側方の土Sを寄せるようになっている。図6(a)は野菜苗Pが苗植機6によって植付溝10に植え付けられた直後の状態を示している。土寄輪20は、その転動に伴って、反植付溝10側に設けられた外輪22の周面22aが地面Gに当接して行き、地面Gとほぼ平行な周面22aで地面Gをほぼ真下方向に鎮圧する(図6(b)参照)。これとほぼ同時に植付溝10側に設けられた内輪21の周面21aが地面Gに当接して行き、植付溝10側に向いて傾斜した周面21aで植付溝10内に植え付けられた野菜苗Pへ溝側方の土Sを寄せながら鎮圧するようになっている(図6(c)参照)。 【0021】本実施形態の野菜移植機の土寄輪20によっても、第一実施形態の土寄輪7と同様に、野菜苗Pの株元への土寄せ及び同株元の地面Gの押し固めと、野菜苗P側方の地面Gの幅広な押し固めとを適切に両立させることができる。 【0022】なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)各実施形態において、土寄輪を3つ以上の輪で構成すること。 (2)各実施形態において、土寄輪の内輪及び外輪が個別に回転するように構成すること。さらに、内輪の中心軸と外輪の中心軸との位置を異ならせること。 【0023】 【発明の効果】以上のように構成された本発明の野菜移植機の土寄輪によれば、野菜苗の株元への土寄せ及び同株元の地面の押し固めと、野菜苗側方の地面の幅広な押し固めとを適切に両立させることができるという優れた効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100469 【氏名又は名称】みのる産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月24日(2001.4.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100108958 【弁理士】 【氏名又は名称】須田 英一
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| 【公開番号】 |
特開2002−315412(P2002−315412A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月29日(2002.10.29) |
| 【出願番号】 |
特願2001−126668(P2001−126668) |
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