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【発明の名称】 移植機用苗箱運搬カゴ
【発明者】 【氏名】岡本 義嗣

【氏名】岸本 智

【氏名】幡上 宏政

【要約】 【課題】ポット苗箱を収納した苗箱運搬カゴを、短辺側を上下に向けて積み重ねることができるようにする。

【解決手段】ポット苗箱が出入りする略矩形状の開口枠と、それぞれポット苗箱を並列に載置する複数の縦枠12、13と、ポット苗箱の後端が当接する底枠14で構成される移植機用苗箱運搬カゴ。各縦枠12、13は、開口枠の長辺側15にそれぞれ固定されて内向きに向かう肩部と続いて下方に向かう腕部を各一対、及び両腕部の下端をつなぐ水平連結部19、23を有する。開口枠はその短辺16が外向きに凸状の部分16aを有する。この苗箱運搬カゴを積み重ねたとき、下の苗箱運搬カゴの凸状の部分16aが上の苗箱運搬カゴの縦枠13の肩部の間にはまって、上の苗箱運搬カゴが左右にずれるのを防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 多数の育苗ポットを碁盤目状に有するポット苗箱を運搬するもので、棒材を組み合わせてカゴ状に形成され、ポット苗箱が出入りする略矩形状の開口枠と、それぞれポット苗箱を並列に載置する複数の縦枠と、ポット苗箱の後端が当接する底枠で構成される移植機用苗箱運搬カゴであり、各縦枠は前記開口枠に対し略垂直な面内に配置され、前記開口枠の長辺側にそれぞれ固定されて内向きに向かう肩部と続いて下方に向かう腕部を各一対、及び両腕部の下端をつなぐ水平連結部を有し、前記開口枠はその短辺側が外向きに凸状の部分を有し、該凸状の部分は開口枠の短辺側に最も近い縦枠の肩部の間に嵌装される長さを有することを特徴とする移植機用苗箱運搬カゴ。
【請求項2】 開口枠の各短辺側に最も近い2つの縦枠については、前記各腕部の外側にそれぞれ配置され上端が前記肩部につながる縦連結部を有し、前記水平連結部が前記腕部の両側で両縦連結部の下端につながっていることを特徴とする請求項1に記載された田植用苗箱運搬カゴ。
【請求項3】 前記縦枠の肩部が下向きに傾斜又は湾曲して形成されているか、比較的短い水平部分と下向きに斜め又は湾曲して形成された部分からなることを特徴とする請求項1又は2に記載された移植機用苗箱運搬カゴ。
【請求項4】 前記底枠は、各縦枠の腕部の内側において水平連結部に固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された移植機用苗箱運搬カゴ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の育苗ポットを碁盤目状に有するポット苗箱を運搬する移植機(田植機、野菜移植機等)用苗箱運搬カゴに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移植機用苗箱運搬カゴは、図5に示すように、金属棒材を組み合わせてカゴ状に形成され、ポット苗箱が出入りする矩形状の開口枠1と、それぞれポット苗箱を並列に載置する複数組の左右の縦枠2と、該縦枠2の下端を連結する矩形状の底枠3からなり、10年以上前から実際に使用されている。この苗箱運搬カゴにおいて、前記各縦枠2はそれぞれ上端が前記開口枠1の長辺側1aに等間隔に固定され、長辺側1aから水平に内向きに向かう肩部2aとそこから底部に向かう延長部2bを有し、下端が前記底枠3の長辺側3aに固定されている。
【0003】苗を育てたポット苗箱を育苗場から圃場に運ぶときは、この苗箱運搬カゴにポット苗箱を収納し、通常、これを開口枠1の短辺1b、3b側が上下に向くようにして(ポット苗箱は各縦枠2にほぼ並列に載置された状態となる)軽トラックや移動台車に積み、運搬する。このとき、苗箱運搬カゴに収納されたポット苗箱は、開口部1側が底枠3側より高い位置にくる(開口部1側が上になるように傾斜する)ので、振動等により開口部から飛び出すことはない。圃場では、予備苗として同じく短辺1b、3b側を下にして移植機に積んでおき、必要に応じて引き出し、植付部の苗載台にセットする。また、類似の構造を有する苗箱運搬カゴが特開平11−113411号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ポット苗箱を苗箱運搬カゴに収納し、軽トラックや移動台車に積んで運搬する際、あるいは予備苗として移植機に積んでおく際、従来の苗箱運搬カゴは上下に積み重ねることができないため、一度に多数積んで運搬することができないという問題がある。これは、開口枠の短辺側が上下に向くようにして積み重ねても、引っ掛かりがないため、上に乗せた苗箱運搬カゴがちょっとした振動でも左右にずれ、傾いたり落ちたりする危険があるためである。また、ポット苗箱を苗箱運搬カゴから取り出す際、ポット苗箱の下面の育苗ポット間の隙間に肩部2aが引っかかり、スムーズに取り出せないという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の移植機用苗箱運搬カゴの問題点に鑑みてなされたもので、苗箱運搬カゴを上下に積むことができるようにすることを主たる目的とする。さらに、ポット苗箱のスムーズに取り出せるようにすることを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、棒材を組み合わせてカゴ状に形成され、ポット苗箱が出入りする略矩形状の開口枠と、それぞれポット苗箱を並列に載置する複数の縦枠と、ポット苗箱の後端が当接する底枠で構成される移植機用苗箱運搬カゴの改良に関し、各縦枠は前記開口枠に対し略垂直な面内に配置され、前記開口枠の長辺側にそれぞれ固定されて内向きに向かう肩部と続いて下方に向かう腕部を各一対、及び両腕部の下端をつなぐ水平連結部を有し、前記開口枠はその短辺側が外向きに凸状の部分を有し、該凸状の部分は開口枠の短辺側に最も近い縦枠の肩部の間に嵌装される長さを有することを特徴とし、多数の育苗ポットを碁盤目状に有するポット苗箱を運搬するために用いられる。
【0007】望ましい具体的形態として、開口枠の各短辺側に最も近い2つの縦枠については、前記各腕部の外側にそれぞれ配置され上端が前記肩部につながる縦連結部を有し、前記水平連結部が前記腕部の両側で両縦連結部の下端につながっていること、前記縦枠の肩部が下向きに傾斜又は湾曲して形成されているか、比較的短い水平部分と下向きに斜め又は湾曲して形成された部分からなること、前記底枠が各縦枠の腕部の内側において水平連結部に固定されていること、等が挙げられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して、本発明に係る移植機用苗箱運搬カゴについて、具体的に説明する。この苗箱運搬カゴは、ポット苗箱が出入りする開口枠11と、それぞれポット苗箱を並列に載置する複数の縦枠12、13(内側の3つが縦枠12、外側の2つが縦枠13)と、ポット苗箱P(図4参照)の後端が当接する底枠14からなり、中実又は中空の棒材(鋼材が好適)を直線状又は屈曲して組み合わせ、カゴ状に形成している。
【0009】開口枠11は一対の長辺15と短辺16からなる略矩形状である。長辺15は直線的であるが、短辺16は両コーナー部から所定距離離れた箇所に外向きに凸状の部分16aが形成されている。各縦枠12、13は前記開口枠11に対し垂直な平面内に配置され、短辺16に最も近い縦枠13でも短辺16からは所定距離離れている。縦枠12は、開口枠11の両方の長辺15にそれぞれ固定されて内向きに向かう肩部17と、続いて下方に向かう腕部18を各一対、及び両腕部18の下端をつなぐ水平連結部19を有する。前記肩部17は下向きに傾斜している。
【0010】縦枠13も同じく開口枠11の両方の長辺15にそれぞれ固定されて内向きに向かう肩部21と、続いて下方に向かう腕部22を各一対(両腕部22は互いに平行)、及び両腕部22の下端をつなぐ水平連結部23を有し、さらに腕部22の外側にそれぞれ平行に配置された縦連結部24を有する。肩部21は短い水平部分21aとそれより長い傾斜部分21bからなり、縦連結部24の上端が前記水平部分21aに固定され、下端が前記腕部22の両側で水平連結部23につながっている。底枠14は2本の棒材からなり、それぞれ腕部18、22の内側において水平連結部19、23に固定されている。なお、縦枠12は1本の棒材を折り曲げて形成するとよい。また、縦枠13については、肩部21と腕部22、両縦連結部24と水平連結部23をそれぞれ1本の棒材を折り曲げて形成するとよい。しかし、これに限定されるわけではない。
【0011】開口枠11の短辺16に形成された凸状の部分16aの長さsは、縦枠13の肩部21の間にちょうど嵌装される長さを有する。従って、図3、4に示すように、2つの苗箱運搬カゴを短辺16側が上下になるように積み重ねると、下の苗箱運搬カゴの短辺16の凸状の部分16aが、上の苗箱運搬カゴの縦枠13の肩部21の間に入り、そのため上の苗箱運搬カゴの左右方向への動きが拘束され、多少の振動では左右にずれることがなく、運搬中に傾いたり落ちたりするのが防止される。また、上記苗箱運搬カゴでは、各縦枠12、13の肩部17、21がポット苗箱の出入り方向に対しそれぞれ斜めに配置されているので、ポット苗箱を収納するとき及び取り出すとき、従来の苗箱運搬カゴに比べ、ポット苗箱の碁盤目状に並んだ育苗ポットの間の隙間(隙間自体も碁盤目状)に引っ掛かりにくくなっている。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る苗箱運搬カゴは、複数個を上下に積んでも左右にずれるようなことがなく、運搬中に上に積んだ苗箱運搬カゴが傾いたり落ちたりするのが防止される。また、ポット苗箱をスムーズに収納したり取り出せるようになる。
【出願人】 【識別番号】000100469
【氏名又は名称】みのる産業株式会社
【出願日】 平成13年4月25日(2001.4.25)
【代理人】 【識別番号】100100974
【弁理士】
【氏名又は名称】香本 薫
【公開番号】 特開2002−315410(P2002−315410A)
【公開日】 平成14年10月29日(2002.10.29)
【出願番号】 特願2001−127370(P2001−127370)