| 【発明の名称】 |
乗用田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】土井 邦夫
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| 【要約】 |
【課題】重量アップ及びコストアップを招くような連結部材を用いることなく植付フレーム20にローリング支持部材160を取付けるようにし、軽量化及びコストダウンが図られた乗用田植機を提供する。
【解決手段】植付部15のローリング支持部材160を、該ローリング支持部材160と直交する方向の植付フレーム20(45)に、平面視で少なくとも該ローリング支持部材160の一部が植付フレーム20(45)とラップするように設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植付部のローリング支持部材を、該ローリング支持部材と直交する方向の植付フレームに、平面視で少なくとも該ローリング支持部材の一部が植付フレームとラップするように設けることを特徴とする乗用田植機。 【請求項2】 植付部のローリング支持部材を、該ローリング支持部材と直交する方向の植付フレームの直上方に設けることを特徴とする乗用田植機。 【請求項3】 植付部のローリング支持部材と直交する方向の植付フレームに、ローリング支持部材の外面に沿う切欠部を設け、該切欠部にローリング支持部材を取付けることを特徴とする乗用田植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行車と植付部とで構成する乗用田植機に関する。 【0002】 【従来の技術】乗用田植機の植付部はローリング制御機構によって走行車が左右に傾いても水平に保持できるようになっている。このローリング制御機構は、植付部を前後方向(進行方向)に向くローリング支点軸回りで左右に傾けることができるように走行車に連結しておき、植付部の左右の傾きを検出するセンサーの検出値が、植付部が左右に傾いておらず水平のときの値になるように、植付部を左右に傾けるアクチュエーターを制御するものである。この他、前後方向(進行方向)に向くローリング支点軸回りで左右に傾けることができるように走行車に連結した植付部を、単にローリング補正バネによって水平姿勢に弾力的に姿勢保持するものもあった。 【0003】そして、後者の植付部のローリング支点部の具体的な構造が特開2000−41429号公報に示されている。これは走行車の後方に昇降リンク機構を介して取付けられるヒッチの下端部に、下面側を開放する側面視門形のブラケットが取付けられ、このブラケットの前後面にローリング支点軸を差込む孔が開口される一方、苗載台や植付爪などを組付けて植付部を構成する植付フレームのローリング支点軸と直交する部分から前方に連結部材が延出され、この連結部材の先端にローリング支点軸を差込むスリーブ形状のローリング支持部材が取付けられており、ブラケットの内側にローリング支持部材を嵌込み、ブラケットの孔位置とローリング支持部材の孔位置を合わせてブラケットとローリング支持部材にローリング支点軸を挿入することにより、植付部を前後方向に向くローリング支点軸回りで左右に傾けることができるように走行車に連結するようになている。 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のようにローリング支持部材を植付フレームから離れた位置に取付けるため、ローリング支持部材と植付フレームとを連結する連結部材が必要となり、その分重量アップ及びコストアップとなる上に、ローリング支持部材を連結部材により片持ち状態で植付フレームに取付けるため、連結部材をこれにかかる大きなモーメントに耐え得るような強度的に強いものにする必要があり、さらなる重量アップ及びコストアップを招いていた。 【0004】したがって、上記のような重量アップ及びコストアップを招くような連結部材を用いることなく植付フレームにローリング支持部材を取付けるようにし、軽量化及びコストダウンが図られた乗用田植機を提供することを本発明の主たる目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の乗用田植機は、植付部のローリング支持部材を、該ローリング支持部材と直交する方向の植付フレームに、平面視で少なくとも該ローリング支持部材の一部が植付フレームとラップするように設けることを特徴とするものであり、この特徴構造によってローリング支持部材と植付フレームとを連結する連結部材がたとえ必要になったとしても、この連結部材の小型化とこれにかかるモーメントの減少により、連結部材を従来のものより軽く安いものを使用できるようにし、乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図るものである。 【0006】また本発明の請求項2に記載の乗用田植機は、植付部のローリング支持部材を、該ローリング支持部材と直交する方向の植付フレームの直上方に設けることを特徴とするものであり、この特徴構造によってローリング支持部材と植付フレームとを連結する連結部材がたとえ必要になったとしても、この連結部材の最小型化とこれにかかるモーメントをほとんどなくすことにより、連結部材を従来のものより軽く安いものを使用できるようにし、乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図るものである。すなわち、請求項1に記載の特徴構造における最も好もしい構造が請求項2に記載の特徴構造となる。 【0007】また本発明の請求項3に記載の乗用田植機は、植付部のローリング支持部材と直交する方向の植付フレームに、ローリング支持部材の外面に沿う切欠部を設け、該切欠部にローリング支持部材を取付けることを特徴とするもので、この特徴構造によってローリング支持部材を植付フレームに直接溶接手段などによって取付けることができ、従来のような連結部材を不要にし、乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図るものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同平面図を示し、図中1は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン2を車体フレーム3に搭載させ、前後方向に長手状のミッションケース4前方にフロントアクスルケース5を介して水田走行用前輪6を支持させると共に、ミッションケース4後部のリアアクスルケース7に水田走行用後輪8を支持させる。そしてエンジン2などを覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、作業者が搭乗する車体カバー11によってミッションケース4などを覆い、車体カバー11後側の運転台12上面に運転席13を取付け、その運転席13の前方でボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。 【0009】また、図中15は4条植え用の苗載台16並びに複数の苗植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付フレーム20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリーケース21を植付フレーム20に支持させ、ロータリーケース21の回転軸芯を中心とする対称位置に一対の爪ケース22を配設し、その爪ケース22先端に苗植付爪17を取付ける。また植付フレーム20の前部左右両端側に左右サイドフレーム23を立設させて苗載台16を支持させ、植付フレーム20前部左右中央のヒッチ24をトップリンク25及びロアーリンク26を含む昇降リンク機構27を介して走行車1に連結させ、走行車1に設ける油圧昇降シリンダ28をロアーリンク26に連結させ、油圧昇降シリンダ28の駆動時に昇降リンク機構27を介して植付部15を昇降させると共に、植付部15の下降時には左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を苗植付爪17によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。 【0010】また、図中29は主変速レバー、30は機体の搭乗位置は勿論のこと機体から降りた位置で走行停止などの操作を可能とさせる苗継ぎレバー、31は植付昇降レバー、32は主クラッチペダル、33は左右ブレーキペダル、34は2条分均平用のセンタフロート、35は1条分均平用の左右サイドフロート、36は4条用の側条施肥機、37は後輪8の外側に配備させる補助車輪である。 【0011】側条施肥機36は、肥料を入れる肥料ホッパ38と、肥料繰出ケース39と、センターフロート34及びサイドフロート35の側条作溝器40にフレキシブル形の搬送ホース41を介して肥料を排出させるターボブロワー形の送風機42と、円筒形のエアタンク43とを備えると共に、エアタンク43右側端に送風機42を取付け、4条分4組の肥料繰出ケース39をエアタンク43上側に配設させ、肥料ホッパ38の後側に苗載台16の上端を近接配備させる。 【0012】図3乃至図12に示す如く、植付部15の伝動ケースを兼ねる植付フレーム20は各2条分用のパイプ製左右縦フレーム44a,44bと、左右縦フレーム44a,44bの前端間を連結するパイプ製横フレーム45とを備え、バルジ加工で形成する十字形のフレーム継手(十字管継手)46を各縦フレーム44a,44b後端に溶接固定させ、回転軸47を介してロータリーケース21をフレーム継手46に回転自在に支持させると共に、バルジ加工で形成する十字形のフレーム継手(十字管継手)48a,48bを縦フレーム44a,44bと横フレーム45に溶接固定させて、これら縦フレーム44a,44b及び横フレーム45を機体後方に開放する平面視コの字形に一体連結させて軽量の植付フレーム20を低コストに形成する。 【0013】また、植付フレーム20の前端右角部となる右側のフレーム継手48b前面から植付入力軸49を突出させ、ミッションケース4のPTO軸からの駆動力を自在継手軸50を介して植付入力軸49に伝達させ、横フレーム45に内挿する植付駆動軸51右端にベベルギヤ49a,52を介して植付入力軸49を連動連結させると共に、左右縦フレーム44a,44bに内挿する植付爪駆動軸53前端をベベルギヤ52,54及び安全クラッチ55を介して植付駆動軸51左右端部に連結させ、回転軸47にベベルギヤ56a,56b及び植付爪ユニットクラッチ57を介して植付爪駆動軸53後端を連動連結させて、苗植付爪17を駆動する。 【0014】さらに、苗載台16の左右方向の横送りと苗載台16上の苗の縦送りを行う苗送り軸58をアルミダイキャスト製の苗送りケース59を介して植付駆動軸51の左端に連動連結させるもので、左側のフレーム継手48aの左向きの接合端部に設ける溶接フランジ60に苗送りケース59一端側のフランジ部61をボルト止め固定させ、苗送りケース59の他端側に苗送り軸58の左端を挿入支持させ、苗送りケース59内の植付駆動軸51と苗送り軸58間に高低変速用の2組の切換ギヤ62,63で形成する変速機構64を介在させ、機体左右方向略中心に対して苗送り軸58の左半分を苗縦送りカム軸65に、また右半分を苗台横送りネジ軸66に設けて、苗送り軸58の高低2速の回転駆動時に苗載台16の横送りと、苗載台16上の苗の縦送りを行う。 【0015】図10、図11にも示す如く、植付フレーム20の前端下側に植付深さ調節支点軸67を回動自在に枢支させ、センターフロート34後端上面と左右サイドフロート35後端上面のブラケット68,69を植付深さ調節リンク70,71を介して植付深さ調節支点軸67に連結させ、センターフロート34の前端に連結する昇降リンク72によってフロート傾斜角度(植付深さ)の変化を検出すると共に、植付深さ調節支点軸67に基端を固設する植深調節レバー73によって基準植付深さの調節を行う。 【0016】植付深さ調節支点軸67の左右両端にはL形状の左右サイドバンパ74を取付け部材75を介して折畳み自在に外方に突設させる。 【0017】図8、図10、図11にも示す如く、左右筋引マーカー76を折畳み(起伏)自在に支持する左右マーカー支持ステー77の基端をフレーム継手48a,48bの外側上面に溶接固定させるもので、マーカー支持ステー77をL型パイプで形成し、前後方向の縦ステー部77aをフレーム継手48a,48b略中央で縦方向の略同一高さ面に線接触で溶接固定させ、横ステー部77bを縦フレーム44a,44bの前方で左右外方に臨ませ、横ステー部77b先端の取付け軸78にマーカー台79を介して筋引マーカ76を折畳み自在に支持させると共に、左側のマーカー支持ステー77の横ステー部77bを苗送りケース59の前方に位置させて苗送りケース59を保護するバンパとして機能させる。 【0018】また図13にも示す如く、左右マーカー支持ステー77は左右サイドフレーム23の基端をフレーム継手48a,48b側に取付ける左右補強部材80,81の内側面にも縦ステー部77a基端を溶接固定させて、これらサイドフレーム23とマーカー支持ステー77の支持強度を向上させる。 【0019】図14にも示す如く、苗載台16下端の苗取出板82を上下動させて苗取量を調節する苗取調節板83を、植付フレーム20のガイド部材84にガイドロッド85を介して上下動自在に支持させ、苗取調節板83のフック86に係合させる係合板87を左右方向の苗取量調節軸88に設け、苗取量調節軸88の左端側に連結する苗取量調節レバー89の操作によって、苗植付爪17が取出す1株分の苗量の調節を行うもので、苗送りケース59に固設する軸受板90と右補強部材81に苗取量調節軸88の横軸部88aの左右両端側を回動自在に支持させ、苗送りケース59より外方で横軸部88aの左端側を前方に略90度に折曲げて前後方向の縦軸部88bに形成し、苗送りケース59の前方で縦軸部88bの前端を内方に略90度に折曲げて、レバー取付部88cに形成して、レバー取付部88cにL形状の苗取量調節レバー89基端を2本のボルト91で固定させ、苗取量調節レバー89先端をレバーガイド92を介して前方斜上方に延設させ、左側の後輪8とその補助車輪37間に臨ませるように設けて、苗取量調節軸88の左端部の横軸部88a,縦軸部88b、レバー取付部88cで苗送りケース59の前後及び外側を囲んでこれを保護するバンパとして機能させると共に、苗送りケース59と苗取量調節軸88の隙間93で最も左側の植付条の搬送ホース41の位置決めを行う。 【0020】ヒッチ24はトップリンク25及びロアーリンク26を連結させる上下リンク軸94,95を有し、植付フレーム20の横フレーム45略中央に設けるスリーブ状のローリング支持部材160をヒッチ24の下端にローリング支点軸97を介して回動自在に連結させ、ヒッチ24上端の取付座98に油圧ローリングシリンダ99を取付け、油圧ローリングシリンダ99のピストンロッド100先端を右側のサイドフレーム23上端の固定ブラケット101に連結させ、複動型の油圧ローリングシリンダ99を往復駆動するギアポンプ102と、ギアポンプ102を正逆駆動する可逆電動モータ103と、油タンク104とを油圧ローリングシリンダ99に一体的に設け、取付座98上面に固設する受板105と苗載台16裏側面の左右端のブラケット間にローリング補正バネ106を張設して、ヒッチ24左側の横フレーム45のセンサー台107に設けた振子型のローリングセンサ108が植付部15の左右の傾斜を検出するとき、油圧ローリングシリンダ99のピストンロッド100を進退制御してローリング支点軸97回りに植付部15を左右に揺動させて(傾けて)植付部15の水平保持を図る。 【0021】また、ヒッチ24の右側で横フレーム45に溶接固定させる苗送り軸支持部材109を設け、苗送り軸支持部材109と右側のサイドフレーム23上端の固定ブラケット101とを斜めステー110で補強連結させて、最も軽量構造のもので右側のサイドフレーム23の剛性を向上させて、植付部15のローリング性能の確保する。 【0022】さらに、苗送り軸支持部材109で苗送り軸58の略中間を回転自在に支持させるもので、右側のマーカー支持ステー77に固設する軸受板111と苗送り軸支持部材109間に軸受112を介して苗台横送りネジ軸66両端を支持させ、苗縦送りカム軸65の右端を軸継手113を介して苗台横送りネジ軸66左端に、また苗縦送りカム軸65の左端を苗送りケース59にそれぞれ連結支持させて、苗送り軸58を左右に分割して形成する苗縦送りカム軸65及び苗台横送りネジ軸66を両持ち構造とさせて支持強度を向上させると共に、苗縦送りカム軸65の右端を同一軸芯で苗台横送りネジ軸66に連結させて苗縦送り精度を向上させる。苗縦送りカム軸65は鉄製中空パイプで、また苗台横送りネジ軸66は中実鉄材で形成して、機体の左右中心より左側に苗送りケース59と苗縦送りカム軸65を、機体の左右中心より右側に重さの大きい苗台横送りネジ軸66を振分け配置させて、植付部15の左右のバランスを取る。 【0023】また、苗台横送りネジ軸66には滑り子114をネジ結合させ、苗載台16に滑り子受け115を介して滑り子114を連結させて、苗台横送りネジ軸66の一方向の回転時に苗載台16を左右往復移動させると共に、苗縦送りカム軸65には左右縦送りカム116を設けて、苗載台16が左右移動端に移動したときに、従動カム117に縦送りカム116を当接させ、一方向クラッチ118を介して縦送りローラ軸119を一方向に回転させて、苗載台16下端側に設ける上下一対の縦送りローラ軸119,120の縦送りローラ121,122間に巻回する縦送りベルト123を苗1株分下端方向に移動させる。 【0024】図15乃至図17にも示す如く、苗送りケース59を連結させるフレーム継手48aは、苗送りケース59を取付固定する溶接フランジ60をフレーム継手48aの左向きの接合端部に設け、溶接フランジ60より一定長さ突出させるフレーム継手48aの接合端部に嵌合するインロー嵌合部124を苗送りケース59の一側内面に設けると共に、インロー嵌合部124の外端にテーパ面125を形成し、Oリング126をテーパ面125とフレーム継手48a間に介在させて、溶接フランジ60とフランジ61のボルト127による締結時にフレーム継手48aと苗送りケース59間の気密保持を簡単構成で低コストな手段によって行う。 【0025】苗送りケース59には植付駆動軸51とは別体の変速軸128を設け、ベベルギヤ52の内側にスプライン孔129を形成して、スプライン孔129に植付駆動軸51左端と変速軸128右端とを嵌合させて植付駆動軸51に変速軸128を一体連結させて、苗送りケース59の取外し時には変速軸128も一体で容易に取外し可能とさせる。 【0026】また、フレーム継手48aとベベルギヤ52間にベアリング130を介設して、フレーム継手48aの左向きの接合端部内側にベベルギヤ52を回転自在に支持させ、ベアリング130位置より外側のフレーム継手48a接合端部外周面に溶接フランジ60を溶接固定させて、フレーム継手48aの苗送りケース59接合端部におけるベアリング130嵌合部の内径aより溶接フランジ60取付部の内径bを大(a<b)に形成して、溶接フランジ60の溶接歪みでフレーム継手48aの苗送りケース59接合端部が多少変形してもベアリング130の組立には悪影響を与えないようにする。 【0027】さらに、苗送りケース59は縦ケース部59aと横ケース部59bとを有するL形状に形成し、横ケース部59bの右端にフランジ部61を形成し、縦ケース部59aに切換ギア62,63で形成する変速機構64を、横ケース部59bに変速切換機構131を組込むもので、切換ギア62,63は変速軸128に遊転支持する駆動側ギア62a・63aと、苗縦送りカム軸65左端に結合固定する従動側ギア62b,63bとを有すると共に、変速切換機構131は変速軸128のキー溝132内に埋設して先端をシートバネ133力で駆動側ギア62a,63aのキー溝134に択一的に係合させるシフトキー135と、シフトキー135にシフトリング136及びシフター137を介して連結させる切換レバー138とを有し、切換レバー138の左端操作部138aを苗送りケース59左外方の前側に突出させて、切換レバー138の左右方向の押引操作によって高低2速の苗送り速度の切換を行う。 【0028】また、切換ギア62,63はシフトキー135と係合する側の駆動側ギア62a,63aを鉄など金属材料で、また他側の従動側ギア62b,63bを樹脂材料で形成して、軽量化と耐久性の両方の向上を図る。 【0029】図18、図19にも示す如く、植付フレーム20は前側のフレーム継手48a,48b内にコンパクトにベベルギア49a,52,54を組込むと共に、後側のフレーム継手46にコンパクトにベベルギア56a,56b及び植付爪ユニットクラッチ57を組込んで、構造の簡単化とコストダウンを図るもので、植付爪ユニットクラッチ57は回転軸47に遊転支持するベベルギヤ56bに固定クラッチ部139を、回転軸47に左右摺動自在にスプライン嵌合させる摺動体140に可動クラッチ部141をそれぞれ形成し、常時はクラッチバネ142によって摺動体140を押圧して固定クラッチ部139と可動クラッチ部141を結合(クラッチ入り)させると共に、摺動体140をクラッチバネ142力に抗して後退させるクラッチ操作部材143をフレーム継手46に進退自在に設けて、クラッチ操作部材143をレバー144などを介して苗載台16裏側などに配設するユニットクラッチレバー(図示せず)に連結させて、このクラッチレバー操作によって植付爪ユニットクラッチ57の入切を行う。 【0030】図20の(1)(2)に示す如く、サイドバンパ74は植付深さ調節支点軸67の両端に固設する側面視コ形状の取付け部材75にバンパ折曲垂直部74aを上下動自在に挿通させ、取付け部材75より下方に突出させるバンパ折曲垂直部74aのバネ座145と取付け部材75間に圧縮バネ146を介設させると共に、取付け部材75の左端面及び前面に当接させるL形状の位置規制板147をバンパ折曲垂直部74aに固定させ、位置規制板147の後方への回動を阻止するストッパ部148を取付け部材75に設け、位置規制板147と取付け部材75左端面との当接位置ではバンパ折曲水平部74bを植付深さ調節支点軸67の延長方向に突出状態とさせて苗取出板82などを保護する一方、圧縮バネ146に抗しサイドバンパ74を上方に引上げ前方にバンパ折曲水平部74bを略90度回動させ、位置規制板147と取付け部材75前面とを当接させるバンパ収納位置のとき機体巾を縮小させて軽トラックの荷台への積込みや車庫格納を容易に行う。 【0031】苗送りケース59の内部伝動機構は苗縦送りカム軸65と変速軸128の2軸構成とし、2組の切換ギア62,63やシフトキー135の簡単な変速機構64及び変速切換機構131を苗送りケース59に組込む構成のため、型代を低く抑え低コストで小型軽量に苗送りケース59を形成すると共に、苗送りケース59のケース本体側にボルト149を介して固定させる左側面部のケース蓋150を取外して、切換ギア62,63の交換や内部伝動機構の点検など容易に行い、メンテナンス性を向上させる。 【0032】また、苗送りケース59の横ケース部59bを長尺形状とし、縦ケース部59aとフランジ部61との間の距離を大とさせて、ボルト127の付け外し作業で工具類を使用する場合には、工具類を容易にボルト127位置まで挿入させて苗送りケース59の着脱作業を簡単に行い、メンテナンス性を向上させる。 【0033】上記した植付部15における各部の構成によって乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図る上に、本発明の要旨となる植付部15のローリング支点部の構成によっても乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図るもので、そのローリング支点部の構成を図21乃至図28に基づいて以下に詳述する。 【0034】機体左右中心線上または機体左右略中心線上で、走行車1の後方に昇降リンク機構27を介して縦長のヒッチ24を連結し、そのヒッチ24の下端部に前後方向(機体進行方向)に向く断面円形の水平軸または略水平軸、すなわちローリング支点軸97によって、苗載台16や苗植付爪17などを組付けて植付部15を構成する植付フレーム20の前部で、かつ、ローリング支点軸97と直交する方向の植付フレーム20の左右中央部または左右略中央部となる横フレーム45の左右中央部または左右略中央部をローリング支点軸97回りで回動自在に枢支させ、また左右のローリング補正バネ106によって植付部15を水平姿勢または略水平姿勢に弾力的に保持させ、植付部15をローリング支点軸15を中心に左右に傾けることができるように走行車1に連結し、植付部15の左右の傾きを検出するローリングセンサー108の検出値が、植付部15が左右に傾いておらず水平のときの値になるように、植付部15を左右に傾けるアクチュエーター、すなわち油圧ローリングシリンダ99を作動制御することによって、植付部15を走行車1が左右に傾いても水平または略水平に保持できるようにしている。すなわちローリング制御を行うように構成している。 【0035】ヒッチ24は、縦長で、側面視で下部が幅広となるテーパー形状をしており、そのヒッチ24の断面は平面視で開放部を後方に向けるコの字形状に形成している。そして、ヒッチ24の下端部にヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151を設けている。このヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151は、ヒッチ24下端部の左右側壁間に開放部を下方に向ける側面視門形形状のブラケット152を溶接固定し、ヒッチ24の下端部に、左右側面がヒッチ24の左右側壁によって閉じられ、かつ、上面及び前後面がブラケット152によって閉じられて下面のみが開放された植付部15との接合空間153を形成すると共に、接合空間153の前後面となるブラケット152の前後面に直角に、ローリング支点軸97を挿通させる円筒形の軸孔を有する短い前後ボス(スリーブ)154,155を軸芯を一致させて貫通させ、前側のボス154の前部をヒッチ24の前壁を貫通させて前端をヒッチ24の前面側に突出させ、前側のボス154の前端部をヒッチ24の前壁に溶接固定し、後側のボス155の中間部をブラケット152の後面に溶接固定し、接合空間153の前後面からこの内側に前後ボス154,155の端部を突出させ、ヒッチ24の前方からローリング支点軸97を前側のボス154、次いで後側のボス155へと差込み、ローリング支点軸97を接合空間153に貫通させた状態でヒッチ24の下端部に挿通支持させるように構成している。 【0036】また、ローリング支点軸97の挿入始端と反対側の端部にストッパー板156を溶接固定し、ヒッチ24の前方からローリング支点軸97を前側のボス154、次いで後側のボス155へと差込み、ローリング支点軸97を接合空間153に貫通させた状態でヒッチ24の下端部に挿通支持せたとき、ストッパー板156をヒッチ24の前壁に当接させ、ローリング支点軸97の挿入規制を行うと共に、ストッパー板156をヒッチ24の前壁にボルト157及びナット158を介して締結固定させ、ローリング支点軸97の抜止めと回止めを行うように構成している。 【0037】一方、植付部15側のローリング支点軸枢支部159は、苗載台16や苗植付爪17などを組付けて植付部15を構成する植付フレーム20の前部で、かつ、ローリング支点軸97と直交する方向の植付フレーム20の左右中央部または左右略中央部となる横フレーム45の左右中央部または左右略中央部に設けている。この植付部15側のローリング支点軸枢支部159は、ローリング支持部材である中間ボス(スリーブ)160と、この中間ボス160を横フレーム45の左右中央部または左右略中央部に、中間ボス160の一部が平面視で少なくとも横フレーム45とラップするように一体に連結させるための連結部材であるヒッチ台161とで形成している。 【0038】中間ボス160は、ヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151の接合空間153の前後ボス154,155の間に前後方向に直列に嵌込み可能な長さに形成され、かつ、ローリング支点軸97を挿通させる円筒形の軸孔を有する。 【0039】ヒッチ台161は、中間ボス160を、この中間ボス160と直交する方向の植付フレーム20となる横フレーム45の左右中央部または左右略中央部の直上方に接触状態で、かつ、平面視で中間ボス160と横フレーム45が直角に交差するように、前後方向に向けて水平または略水平姿勢で横フレーム45に複数箇所で連結するものである。 【0040】すなわち、ヒッチ台161は、少なくとも機体前後方向で対向する複数の鉛直な連結面である前後連結面162,163を有し、横フレーム45の前側外面と後側外面から前後連結面162,163を鉛直に立上げ、前後連結面162,163の下部を横フレーム45を挟んで機体前後方向で対向させ、前後連結面162,163の上部を横フレーム45より上側で機体前後方向で対向させている。また前後連結面162,163は、横フレーム45を挟む下部をヒッチ24の横幅よりも幅広に形成し、横フレーム45より上側に突出させる上部をヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151の接合空間153に嵌込むことができ、かつ、中間ボス160を貫通させることができる横幅と高さに形成し、前後連結面162,163の下部を横フレーム45に溶接固定する下部固着部162a,163aとし、前後連結面162,163の上部を中間ボス160を溶接固定する上部固着部162b,163bとすると共に、幅狭の上部固着部162b,163bを幅広の下部固着部162a,163aの左右中間部から一体延設し、下部固着部162a,163aの左右側部を上部固着部162b,163bよりも左右に張出し、下部固着部162a,163aと上部固着部162b,163bとの境目となる前後連結面162,163の中間部左右両側部に上向き端面162c,163cを形成し、この上向き端面162c,163cを横フレーム45外周面の最高部の高さ(横フレーム45の軸芯を通る鉛直線と横フレーム45の外周面が交わる二点のうちの上側の一点の高さ)に合わせて形成している。そして、横フレーム45より上側に突出している前後連結面162,163の上部固着部162b,163bに中間ボス160を、この中間ボス160底面が横フレーム45に接触する状態で、直角に貫通させて、中間ボス160の前後部を前後連結面162,163の上部固着部162b,163bに溶接固定すると共に、中間ボス160中間部の横フレーム45との接触部を横フレーム45に溶接固定し、中間ボス160を、この中間ボス160と直交する方向の植付フレーム20となる横フレーム45の左右中央部または左右略中央部の直上方に接触状態で、かつ、平面視で中間ボス160と横フレーム45が直角に交差するように、前後方向に向けて水平または略水平姿勢で横フレーム45に複数箇所(三箇所)で連結させている。 【0041】前後連結面162,163は、図示のように一枚の平らな鉄板を横フレーム45の断面形状に合わせて曲げ成形し一体に形成している。すなわち一枚の平らな鉄板を断面円形の横フレーム45外周面と同じ曲率でU字形に曲げ成形してヒッチ台161を側面視でU字形に形成し、側面視でU字形のヒッチ台161の相対向する前後面を前後連結面162,163としている。そして、側面視でU字形のヒッチ台161を横フレーム45に下方から外嵌させ、横フレーム45をヒッチ台161の底部で抱えて持った状態(抱持状態)で、横フレーム45にヒッチ台161を抱持固定させ、横フレーム45外周面に対するヒッチ台161の接触端縁を横フレーム45に溶接固定し、上記のように横フレーム45の前側外面と後側外面から前後連結面162,163を鉛直に立上げ、前後連結面162,163の下部を横フレーム45を挟んで機体前後方向で対向させ、前後連結面162,163の上部を横フレーム45より上側で機体前後方向で対向させている。 【0042】前後連結面162,163は別体に形成してもよいが、上記のように、ヒッチ台161を横フレーム45を抱えて持つような抱持部材で形成し、横フレーム45と中間ボス160とを複数箇所で連結させるための前後連結面162,163を一体に形成することにより、前後連結面162,163を別体に形成したものに比べ、前後連結面162,163の形成及び組付けが簡単に行え、また前後連結面162,163の製品寸法誤差及び組付け寸法誤差も少なく精度的に優れ、また前後連結面162,163と横フレーム45との溶接面積が多くなり高い接合強度が容易に得られ、引いては横フレーム45と中間ボス160との高い接合強度が得られるなどの理由で優れており、さらに抱持部材であるヒッチ台161を横フレーム45に外嵌するときの開放部は、後で中間ボス160により閉じられ、中間ボス160と前後連結面162,163とが相乗的に横フレーム45との接合強度を高め、植付部15側のローリング支点軸枢支部159を横フレーム45と完全に一体化させて強度的に強いものにできる。このため、植付部15側のローリング支点軸枢支部159を構成する中間ボス160とヒッチ台161自体をそれほど強度的に強いものにしなくても、植付部15側のローリング支点軸枢支部159に必要な強度を確保することができ、軽量化とコストダウンに寄与する。 【0043】また、U字形のヒッチ台161の横フレーム45との接触面に抜き孔164を設け、横フレーム45との溶接面積の拡張、すなわち接合強度アップを図ると同時に、軽量化を図っている。ヒッチ台161の横フレーム45との溶接面積の拡張、すなわち接合強度アップは、図から明らかなように横フレーム45との接触面部の端縁に凹凸を付けることでも行える。 【0044】苗送り軸支持部材109とヒッチ台161の側面を互いに溶接固定しており、苗送り軸支持部材109とヒッチ台161が互いに補強メンバーとなるようにし、ヒッチ台161のさらなる強度アップによるさらなる軽量化とコストダウンに加え、苗送り軸支持部材109の強度アップによる軽量化とコストダウンを図っている。 【0045】而して、上記のように形成した植付部15側のローリング支点軸枢支部159における中間ボス160と前後連結面162,163の上部固着部162b,163bに上方から、上記のように形成したヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151における接合空間153を外嵌し、接合空間153に中間ボス160と前後連結面162,163の上部固着部162b,163bを嵌込み、かつ、前後ボス154,155の間に中間ボス160を嵌込み、これらボス154,160,155を機体前後方向に直列配置し、かつ、各ボス154,160,155の軸芯を一致させ、ヒッチ24の前方からローリング支点軸97を前側のボス154、次いで中間ボス160、最後に後側のボス155へと差込み、ストッパー板156をヒッチ24の前壁に当接させ、ローリング支点軸97の挿入を規制すると共に、ストッパー板156をヒッチ24の前壁にボルト157及びナット158を介して締結固定させ、ローリング支点軸97の抜止めと回止めを行い、ヒッチ24の下端部にローリング支点軸97を介して植付部15を枢支連結し、植付部15をローリング支点軸15を中心に左右に傾けることができるように走行車1に連結する。 【0046】また、走行車1に対して植付部15がある範囲を超えて傾かないようにするための干渉部を左右傾き方向それぞれに複数箇所ずつ設けるもので、植付部15側のローリング支点軸枢支部159における前後連結面162,163の中間部左右両側部に上向き端面162c,163cを形成し、この上向き端面162c,163cを横フレーム45外周面の最高部の高さに合わせて形成した構成と、ヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151における接合空間153の左右側面に相当するヒッチ24の左右側壁下端が、走行車1に対して植付部15が傾いていないときには、前後連結面162,163の上向き端面162c,163c及び横フレーム45外周面の最高部に対して上方に離反し、走行車1に対して植付部15が左上がりまたは右上がりに所定角度傾いたとき、前後連結面162,163の上向き端面162c,163c及び横フレーム45外周面の最高部に当接(干渉)するように、ヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151における接合空間153の左右側面に相当するヒッチ24の左右側壁下端をヒッチ24の他の左右側壁下端より側面視門形の切欠き165によって持上げ形成する構成とで、走行車1に対して植付部15が左上がりまたは右上がりに所定角度傾いたとき当接(干渉)する前側の連結面162の上向き端面162cと切欠き165の底辺となるヒッチ24の左右側壁下端で一箇所,後側の連結面163の上向き端面163cと切欠き165の底辺となるヒッチ24の左右側壁下端で一箇所,横フレーム45外周面の最高部と切欠き165の底辺となるヒッチ24の左右側壁下端で一箇所の合計三箇所の干渉部A,B,Cを設け、さらに走行車1に対して植付部15が傾いていないときの植付部15側のローリング支点軸枢支部159における前後連結面162,163の上端中央部、すなわち上部固着部162b,163bの上端中央部を、ローリング支点軸97の軸芯を中心とする円筒面がヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151におけるブラケット152上面の内面、すなわち接合空間153の天井面に接する半径を有するときの円筒面Sの内側に入れ、かつ、走行車1に対して植付部15が傾いていないときの植付部15側のローリング支点軸枢支部159における前後連結面162,163の上端左右側部、すなわち上部固着部162b,163bの上端左右側部を、ローリング支点軸97の軸芯を中心とする円筒面がヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151におけるブラケット152上面の内面、すなわち接合空間153の天井面に接する半径を有するときの円筒面Sの外側に出し、走行車1に対して植付部15が左上がりまたは右上がりに所定角度傾いたときに、植付部15側のローリング支点軸枢支部159における前後連結面162,163の上端左右側部、すなわち上部固着部162b,163bの上端左右側部が、ヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151におけるブラケット152上面の内面、すなわち接合空間153の天井面に当接(干渉)するように、植付部15側のローリング支点軸枢支部159における前後連結面162,163の上部固着部162b,163bを形成する構成で、走行車1に対して植付部15が左上がりまたは右上がりに所定角度傾いたとき当接(干渉)する前側の上部固着部162bの上端左右側部と接合空間153の天井面で一箇所、後側の上部固着部163bの上端左右側部と接合空間153の天井面で一箇所の合計二箇所の干渉部D,Eを設け、走行車1に対して植付部15が左上がりまたは右上がりに所定角度傾いたとき、植付部15側のローリング支点軸枢支部159の構造部材とヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151の構造部材とを同時に五箇所で当接(干渉)させ、植付部15の左右傾け動作(ローリング)を所定の範囲に規制するように構成している。 【0047】また、干渉部A,B,Cの一方となる植付部15側のローリング支点軸枢支部159における前後連結面162,163の上向き端面162c,163c及び横フレーム45外周面の最高部に対して、干渉部A,B,Cの他方となるヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151における切欠き165の底辺となるヒッチ24の左右側壁下端の外側角部が当接(干渉)し、干渉部A,B,Cの一方または両方が凹み変形するのを防止するため、ヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151における切欠き165の底辺となるヒッチ24の左右側壁下端に外向きのリブ166を形成し、このリブ166の下面を植付部15側のローリング支点軸枢支部159における前後連結面162,163の上向き端面162c,163c及び横フレーム45外周面の最高部と当接(干渉)させ、干渉部A,B,Cの干渉を面同士で行うように構成している。尚、残りの干渉部D,Eの一方と他方の干渉は面同士で行われている。 【0048】上記から明らかなように、植付部15のローリング支持部材である中間ボス160を、該中間ボス160と直交する方向の植付フレーム20である横フレーム45に、平面視で少なくとも該中間ボス160の一部が横フレーム45とラップするように設けており、中間ボスと160と横フレーム45とを連結する連結部材であるヒッチ台161がたとえ必要になったとしても、このヒッチ台161の小型化とこれにかかるモーメントの減少により、ヒッチ台161が従来のものより軽く安いものを使用できるようになり、乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図ることができる。また従来に比べ植付部15を走行車1に接近配置できるようになり、走行車1の運転席13に座った状態で植付部15側の各種操作レバーを操作するときの操作性を向上させることができると共に、機体全長の短縮により走行性能も向上させることができる。 【0049】また、植付部15のローリング支持部材である中間ボス160を、該中間ボス160と直交する方向の植付フレーム20である横フレーム45の直上方に設けており、中間ボス160と横フレーム45とを連結する連結部材であるヒッチ台161がたとえ必要になったとしても、このヒッチ台161の最小型化とこれにかかるモーメントをほとんどなくすことにより、ヒッチ台161が従来のものより軽く安いものを使用できるようになり、乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図ることができる。また従来に比べ植付部15を走行車1に最も接近配置できるようになり、走行車1の運転席13に座った状態で植付部15側の各種操作レバーを操作するときの操作性を向上させることができると共に、機体全長の短縮により走行性能も向上させることができる。 【0050】また、植付部15を前後方向に向くローリング支点軸97回りで左右に傾けることができるように走行車1に連結した乗用田植機において、走行車1に対して植付部15がある範囲を越えて傾かないようにするための干渉部を左右傾き方向それぞれに複数箇所ずつ設けており、各干渉部A,B,C,D,Eにかかる力を従来に比べ小さくし、干渉部品が従来のものより軽く安いものを使用できるようになり、乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図ることができる。 【0051】また、植付部15を前後方向に向くローリング支点軸97回りで左右に傾けることができるように走行車1に連結した乗用田植機において、走行車1に連結するヒッチ24と、植付部15の植付フレーム20におけるローリング支点軸97と直交する部分である横フレーム45に連結するローリング支持部材である中間ボス160とを、ローリング支点軸97により連結し、横フレーム45に中間ボス160を複数箇所で連結させる連結部材であるヒッチ台161を、走行車1に対して植付部15が左または右のある傾き姿勢に傾いたとき、ヒッチ24と複数箇所で干渉させるように構成しており、ヒッチ24とヒッチ台161との各干渉部A,B,C,D,Eにかかる力を従来に比べ小さくし、ヒッチ24とヒッチ台161が従来のものより軽く安いものを使用できるようになり、乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図ることができる。 【0052】図29,図30は植付部15側のローリング支点軸枢支部の変形例を示すもので、該植付部15側のローリング支点軸枢支部159Aは、ヒッチ台161を使用することなく、植付部15のローリング支持部材である中間ボス160を、この中間ボス160と直交する方向の植付フレーム20となる横フレーム45の左右中央部または左右略中央部に、平面視で中間ボス160と横フレーム45が直角に交差するように、前後方向に向けて水平または略水平姿勢で横フレーム45に連結している。そして、中間ボス160と横フレーム45との連結にヒッチ台161を使用しない場合、中間ボス160を横フレーム45に接触させるだけでは、中間ボス160を横フレーム45に一点でしか溶接固定できず、接合強度が不足する。それを補うため中間ボス160の外面に沿う切欠部167を横フレーム45の左右中央部上面または左右略中央部上面に設け、該切欠部167に上方から中間ボス160を接合させ、切欠部167の周囲で中間ボス160の外面と横フレーム45の外面を溶接固定し、溶接面積を稼ぎ必要な接合強度を得るように構成している。 【0053】横フレーム45には植付駆動軸51が挿通されているため、切欠部167の深さは、横フレーム45の内部に喰込む中間ボス160の底面と植付駆動軸51とが接触しない深さに形成している。 【0054】また図中168,169は、ヒッチ台161を有さない植付部15側のローリング支点軸枢支部159Aにおける中間ボス160の前後部から一体に立上げられ、干渉部D,Eの一方となるヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151におけるブラケット152上面の内面、すなわち接合空間153の天井面に、走行車1に対して植付部15が左上がりまたは右上がりに所定角度傾いたとき当接(干渉)する干渉部D,Eの他方、すなわち植付部15側のローリング支点軸枢支部159における前後連結面162,163の上部固着部162b,163bと同じ作用を呈する前後ストッパーであり、このストッパー168,169の上端左右側部が、走行車1に対して植付部15が左上がりまたは右上がりに所定角度傾いたとき、ヒッチ24側のローリング支点軸枢支部151におけるブラケット152上面の内面、すなわち接合空間153の天井面に当接(干渉)して、植付部15の左右傾け動作(ローリング)を所定の範囲に規制するように構成している。 【0055】上記から明らかなように、植付部15のローリング支持部材である中間ボス160と直交する方向の植付フレームである横フレーム45に、中間ボス160の外面に沿う切欠部167を設け、該切欠部167に中間ボス160を取付けており、中間ボス160を横フレーム45に直接溶接手段などによって取付けることができ、従来のような連結部材が不要になり、乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図ることができる。 【0056】 【発明の効果】以上実施例から明らかなように請求項1に記載の発明は、植付部15のローリング支持部材である中間ボス160を、該中間ボス160と直交する方向の植付フレーム20である横フレーム45に、平面視で少なくとも該中間ボス160の一部が横フレーム45とラップするように設けるもので、中間ボスと160と横フレーム45とを連結する連結部材であるヒッチ台161がたとえ必要になったとしても、このヒッチ台161の小型化とこれにかかるモーメントの減少により、ヒッチ台161が従来のものより軽く安いものを使用できるようになり、乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図ることができる効果を奏するものである。 【0057】また請求項2に記載の発明は、植付部15のローリング支持部材である中間ボス160を、該中間ボス160と直交する方向の植付フレーム20である横フレーム45の直上方に設けるもので、中間ボス160と横フレーム45とを連結する連結部材であるヒッチ台161がたとえ必要になったとしても、このヒッチ台161の最小型化とこれにかかるモーメントをほとんどなくすことにより、ヒッチ台161が従来のものより軽く安いものを使用できるようになり、乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図ることができる効果を奏するものである。 【0058】また請求項3に記載の発明は、植付部15のローリング支持部材である中間ボス160と直交する方向の植付フレームである横フレーム45に、中間ボス160の外面に沿う切欠部167を設け、該切欠部167に中間ボス160を取付けるもので、中間ボス160を横フレーム45に直接溶接手段などによって取付けることができ、従来のような連結部材を不要にでき、乗用田植機の軽量化及びコストダウンを図ることができる効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月22日(2001.3.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062270 【弁理士】 【氏名又は名称】藤原 忠治
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| 【公開番号】 |
特開2002−272219(P2002−272219A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月24日(2002.9.24) |
| 【出願番号】 |
特願2001−81926(P2001−81926) |
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