| 【発明の名称】 |
苗移植機及び苗移植方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】木下 栄一郎
【氏名】勝野 志郎
【氏名】切手 肇
【氏名】久保 環
【氏名】鈴木 宏
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| 【要約】 |
【課題】左右の走行推進体及び左右の苗植付部のそれぞれの左右間隔を変えずに、狭い条間で多条植えができ、少なくとも5条以上の多条植えが容易に且つ能率的に行なえる苗移植機と苗移植方法を提供する。
【解決手段】本発明は、次の要件を満足する苗移植機を特徴としている。少なくとも二つの苗植付部1Bl,1Brを有し、左右方向に並列的に設ける。 左右の苗植付部1Bl,1Brの苗植付位置の左右間隔は植付条間隔Wの整数倍で3倍以上に設定する。左右の走行推進体と左右の苗植付部との左右位置関係を左右の走行推進体の左右間隔及び左右の苗植付部の左右間隔を変えずに植付条間隔分だけ位置変更可能に構成する。左右の苗植付部は左右の走行推進体間の左右中央を跨ぐ関係位置に設定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の各構成要件からなる苗移植機。 (1)少なくとも二つの苗植付部を有し、左右方向に並列的に設ける。 (2)左右の苗植付部の苗植付位置の左右間隔は植付条間隔の整数倍で3倍以上に設定する。 (3)左右の走行推進体と左右の苗植付部との左右位置関係を左右の走行推進体の左右間隔及び左右の苗植付部の左右間隔を変えずに植付条間隔分だけ位置変更可能に構成する。 (4)左右の苗植付部は左右の走行推進体間の左右中央を跨ぐ関係位置に設定する。 【請求項2】 一畝に多数条の苗を植付ける苗移植方法において、左右二つの苗植付部で苗を植付けるにあたり、往路で畝の一番左側(又は右側)の植付条と畝の左側(又は右側)から畝の中央を跨ぐ近傍位置での植付条とに苗を植付ける行程と、復路で同じく畝の一番左側(又は右側)の植付条と畝の左側(又は右側)から畝の中央を跨ぐ近傍位置での植付条とに苗を植付ける行程と、更に、前記の行程の状態から苗植付位置を植付条間隔分だけ位置変更させた状態で苗を植付ける行程とにより、苗を植付けていくことを特徴とする苗移植方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、一畝に多数条の苗を植付ける苗移植機及び苗移植方法に関する。 【0002】 【従来の技術】左右二つの苗植付部により、往復行程で一畝に苗を3条乃至4条植付けることのできる苗移植機がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このように往復行程で3条植え乃至4条植えするためには、少なくとも折り返し後の復路行程において苗植付位置を変更する必要があるが、この場合、従来では、この苗植付位置を変更するのに、左右の走行推進体の左右間隔或は左右の苗植付部の左右間隔を変えることによって行なうものであった。 【0004】本発明は、左右の走行推進体及び左右の苗植付部のそれぞれの左右間隔を変えずに、玉葱やチンゲンサイ等ような狭い条間で苗移植をする場合に狭い条間で多条植えができ、少なくとも5条以上の多条植えが容易に且つ能率的に行なえる苗移植機と苗移植方法を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】そして、上記課題を解決するための手段としての本発明の請求項1の苗移植機は、(1)、少なくとも二つの苗植付部を有し、左右方向に並列的に設ける。 (2)、左右の苗植付部の苗植付位置の左右間隔は植付条間隔の整数倍で3倍以上に設定する。 (3)、左右の走行推進体と左右の苗植付部との左右位置関係を左右の走行推進体の左右間隔及び左右の苗植付部の左右間隔を変えずに植付条間隔分だけ位置変更可能に構成する。 (4)、左右の苗植付部は左右の走行推進体間の左右中央を跨ぐ関係位置に設定する。 【0006】以上4要件からなる構成を特徴としている。また、本発明の請求項2の苗移植方法は、一畝に多数条の苗を植付ける苗移植方法において、左右二つの苗植付部で苗を植付けるにあたり、往路で畝の一番左側(又は右側)の植付条と畝の左側(又は右側)から畝の中央を跨ぐ近傍位置での植付条とに苗を植付ける行程と、復路で同じく畝の一番左側(又は右側)の植付条と畝の左側(又は右側)から畝の中央を跨ぐ近傍位置での植付条とに苗を植付ける行程と、更に、前記の行程の状態から苗植付位置を植付条間隔分だけ位置変更させた状態で苗を植付ける行程とにより、苗を植付けていくことを特徴としている。 【0007】 【発明の効果】以上要するに、本発明による苗移植機によれば、左右の苗植付位置の左右間隔を狭めなくとも狭い条間で多条植えすることができる。左右の走行推進体及び左右の苗植付部のそれぞれの左右間隔を変えずに多条植えできるので、機体の軽量化、コンパクト化を図ることができる。 【0008】また、本発明における苗移植方法によれば、一畝に対し多数条の苗植付けが可能であり、往復行程を繰り返すことによって少なくとも5条以上の多条植えが容易に実現でき、植付作業の高能率化を図ることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】この発明の実施例を図面に基づき説明する。図1は、苗移植機の一例として歩行型の苗移植機1を示すものであり、この歩行型苗移植機1は、主として前部にエンジン2及び主伝動ケ−ス3と走行推進体としての左右一対の前輪4,4及び後輪5,5と後部に苗植付装置6、苗供給装置7、覆土鎮圧輪8及び操縦ハンドル9とを備えて構成される。この苗移植機1は、前記前輪4,4及び後輪5,5等からなる走行部1Aと、苗植付装置6、苗供給装置7等から二つの苗植付部1Bl,1Brを備え、走行部1Aによって圃場内の畝Uを跨いだ状態で機体を進行させながら、苗植付部1Bl,1Brで苗を畝Uの上面に植付けていくようになっている。 【0010】主伝動ケ−ス3の左右端には該主伝動ケ−ス3に対して回動可能な走行エクステンションケ−ス10,10を左右それぞれ設け、前記左右の走行エクステンションケ−ス10,10のそれぞれの端部に走行チェ−ンケ−ス11,11を固着して設けている。従って、前記エンジン2から入力される主伝動ケ−ス3内の動力を走行チェ−ンケ−ス11,11内に伝動する構成となっている。前記走行チェ−ンケ−ス11,11の回動先端部の車軸5a,5aには走行推進体(車輪)である左右一対の後輪5,5をそれぞれ取り付け、この左右一対の後輪5,5の駆動により機体が走行するようになっている。従って、主伝動ケ−ス3は、走行車輪としての後輪5,5に伝動する伝動装置となっている。 【0011】左右の後輪5,5は、植付条間隔W(例えば6条植えの場合は約180mm)の範囲内で位置変更させることができるように構成している。実施例では後輪5,5を車軸5a,5aと共に走行チェ−ンケ−ス11,11の内側と外側とに着け換えることによって位置変更させる構成としている。つまり、左側の後輪5は走行チエンケ−ス11の内側から外側にオフセットし、右側の後輪5は走行チエンケ−ス11の外側から内側にオフセットする構成である。なお、この場合、後輪5,5の左右間隔は変わらず一定である。また、後輪5,5の左右間隔を一定に保持させたままで左右方向にスライド移動させる手段をとってもよい。 【0012】一方、エンジン載置台の下部には左右方向に延びる前輪支持パイプ12が前後方向のロ−リング軸12a回りに回動可能に設けられている。この前輪支持パイプ12の左右端部は、左右の走行エクステンションケ−ス10,10から突設するア−ム12bに拡縮リンク12cを介して吊持されている。前輪支持パイプ12には前輪支持軸13が左右方向にスライド移動固定自在に軸受されてあり、この前輪支持軸13の左右両端部に前輪4,4を取り付けた構成としている。なお、この前輪4,4においても前記後輪5,5と同様に植付条間隔W(例えば6条植えの場合は約180mm)分だけ位置変更させるものである。また、前輪4,4と後輪5,5を同調的に位置変更させる構成を採用してもよい。 【0013】前記左右フレ−ム14の後部には、右寄りの位置に延びる主フレ−ム15を設けている。該主フレ−ム15の後端部には操縦ハンドル9を設け、この操縦ハンドル9が主フレ−ム15を介して前記主伝動ケ−ス3に支持された構成となっている。 【0014】また、主伝動ケ−ス3の後部で左右方向の中央には、油圧昇降シリンダ16を設けている。この油圧昇降シリンダ16は、主伝動ケース3に固着された油圧切替バルブ部17に固着して設けられ、主伝動ケ−ス3に固着された油圧ポンプ18からの油圧を切り替える前記油圧切替バルブ部17に備えられた昇降操作バルブを操作することにより作動するようになっている。前記油圧昇降シリンダ16のシリンダロッド端には左右に延びる横杆19を設け、この横杆19の左右端部にそれぞれ後輪昇降ロッド20,21を枢着し該ロッド20,21の他端をそれぞれの走行エクステンションケ−ス10,10に固着された上側ア−ム10a,10aに枢着して、前記横杆19と走行エクステンションケ−ス10,10とが連結された構成となっている。従って、前記油圧昇降シリンダ16の伸縮により前記横杆19、前記後輪昇降ロッド20,21を介して主伝動ケ−ス3の左右の出力軸回りに走行チェ−ンケ−ス11,11が回動され、該走行チェ−ンケ−ス11,11の回動により後輪5,5が上下して機体が昇降する構成となっている。 【0015】また、左側の前記後輪昇降ロッド20が伸縮するように該ロッド20の中途部に油圧ポンプ18からの油圧により作動する水平用油圧シリンダ22を設けており、該水平用油圧シリンダ22の伸縮により右側の後輪5の上下位置に対して左側の後輪5を上下させて、畝の谷部の凹凸に関係なく機体を左右水平に維持できるようになっている。尚、左側の後輪5側寄りで且つ左側の苗植付部1Blの前方には左右水平制御用センサ23が設けられて、このセンサ23の検出結果により、左側の苗植付部1Blが所定の対地高さに維持されるように押し引きワイヤ−23aを介して油圧切替バルブケ−ス部17に備えられた水平操作バルブV1を切替操作して前記水平用油圧シリンダ22を作動させ機体を左右水平に維持する構成となっている。併せて、油圧切替バルブケ−ス部17の前側には左右方向に回動する振り子センサ50が設けられており、この振り子センサ50の検出結果により油圧切替バルブケ−ス部17に備えられた水平操作バルブV1を切替操作して水平用油圧シリンダ22を作動させ機体を左右水平に維持する構成となっている。 【0016】苗植付部1Bl,1Brは左右並列に配置され、両者はほぼ同じ構成になっている。そして、左右の苗植付部1Bl,1Brの苗植付位置の左右間隔は植付条間隔Wの整数倍ので3倍(3W)に設定されている。前記苗植付装置6は、一株の苗を圃場に植付けるべく主伝動ケ−ス3内からの動力が前記主伝動ケ−ス3の後側に設けた植付ミッションケ−ス24とこの植付ミッションケ−ス24から連動駆動される第1植付伝動ケ−ス25A及び第2植付伝動ケ−ス25Bを介して伝達され作動するようになっている。 【0017】前記苗植付装置6は、下部が前後に開閉する嘴状の植付具26と該植付具26を昇降させるべく作動する植付具作動機構27とで構成される。植付具26は前側部材26aと後側部材26bとからなっており、前後に開閉する構成である。 【0018】前記植付具26は、植付具26の後方に位置する前側部材回動軸28aに回動自在に支持された前側部材取付ア−ム29aに前側部材26aが一体に取り付けられ、植付具26の前方に位置する後側部材回動軸28bに回動自在に支持された後側部材取付ア−ム29bに後側部材26bが一体に取り付けられている。従って、回動軸28a,28bを支点として両部材26a,26bが回動すると、植付具26の下部が前後に開閉する。前側部材取付ア−ム29aと後側部材取付ア−ム29bに形成された長穴に遊嵌する連動ピン30によって、前側部材26aと後側部材26bは互いに連動して回動する。前側部材取付ア−ム29aの脚部31aと後側部材取付ア−ム29bの脚部31bとの間に、前側部材26a及び後側部材26bを閉じる側に付勢するスプリング32が張設されている。 【0019】次に植付具作動機構27について説明すると、第2植付伝動ケ−ス25Bから突出する支持部に後リンク支持ア−ム33aが回動自在に取り付けられ、その支持ア−ムに基部が枢着された後リンク34aの後端に前側部材回動軸28aが連結されている。後リンク34aの中間部には、第2植付伝動ケ−ス25Bの後端部に設けた後リンク駆動ア−ム35aが連結されている。また、植付ミッションケ−ス24に前リンク支持ア−ム33bが回動自在に取り付けられ、その支持ア−ムに基部が枢着された前リンク34bの後端に後側部材回動軸28bが連結されている。前リンク34bの中間部には、第1植付伝動ケ−ス25Aの後端部に設けた前リンク駆動ア−ム35bが連結されている。両駆動ア−ム35a,35bが駆動回転すると、後リンク34a及び前リンク34bが基部の位置を前後に変動させつつ上下に揺動し、植付具26が上下方向の楕円軌跡Kを描いて一定姿勢のまま上下動する。 【0020】後リンク34aの基部には開閉ア−ム36が回動自在に取り付けられ、その開閉ア−ム36の先端部と前側部材取付ア−ム29aとが開閉ロッド37で連結されている。また、後リンク34aの中間部には後リンク駆動ア−ム35aと一体に回転するように普通の苗用の開閉カム38が設けられ、その開閉カム38と作用するベアリング製のカムフォロア39が開閉ア−ム36に設けられている。 【0021】植付具26が下死点に位置するときに開閉カム38とカムフォロア39が係合し、これによって開閉ロッド37が引かれることにより、植付具26の前側部材26aと後側部材26bが互いに連動して前後に回動し、植付具26の下部が開く。植付具26が上昇する行程では下部が開いた状態のまま保持される。そして、開閉カム38にカムフォロア39が作用している場合は、植付具26が上死点に達した時点で、開閉カム38とカムフォロア39の係合が外れ、スプリング32の張力によって植付具26の下部が閉じる。、植付具26が上死点を少し過ぎた位置にある時に、苗供給装置7により植付具内に苗が落下供給される。このとき、植付具26の下部は閉じている。苗を保持した植付具26が下降し、畝の土中に突入する。そして、下死点で植付具26の下部が開き、苗移植用穴を形成すると共に、その穴の中に保持していた苗を解放して植付ける。 【0022】前記苗植付装置6の前方、即ち、右側の苗植付部1Brの前方には圃場面の凹凸変化に順応しながらこの凹凸変化を感知する昇降制御用センサ40を設けている。該センサ40は左右方向の軸40a回りに回動可能に設けられ、接地することによる該センサ40の回動に伴って操作連動機構40bを介して油圧切替バルブケ−ス17内の後輪昇降操作バルブV2を操作して油圧昇降シリンダ16により所定の植付深さとなるよう後輪5,5を昇降制御するようになっている。40Cは植付深さ調節レバ−であって、畝に対する機体高さを位置変更することで、苗の植付深さを任意に調節できる構成としている。 【0023】なお、前記昇降制御用センサ40と前記左右水平制御用センサ23とは、図6に示すように、センサ40側スプライン軸40dとセンサ23側スプライン軸23bとによってスライド伸縮自在とし、両者の左右間隔を任意に変更調節することができる構成としている。 【0024】従って、油圧昇降シリンダ16及び水平用油圧シリンダ22により、左右の苗植付部1Bl,1Brをそれぞれ所定の対地高さに維持することができ、畝の上面の形状に拘らず、複数条を同時に移植する苗移植機1の各植付条における苗の植付深さを各々適正に維持することができる。尚、左側の苗植付部1Blの対地高さの制御を油圧昇降シリンダ16及び水平用油圧シリンダ22により機体の昇降及び左右傾斜により行うようにしたので、右側の苗植付部1Brの油圧昇降シリンダ16の伸縮による対地高さの制御に関連して左側の苗植付部1Blの対地高さの制御が行われる構成となるため、畝に対する機体の高さが変化しても左側の苗植付部1Blを応答性良く畝の上面に追従して上下動させることができる。また、右側の苗植付部1Brに対して左側の苗植付部1Blを上下動させる前記水平用油圧シリンダ22を振り子センサ50の検出により機体を左右水平にするアクチュエ−タと兼用しているので、水平用油圧シリンダ22により旋回時や路上走行時等の非苗植付時において機体を左右水平に維持することができ、非苗植付時に機体を左右水平に維持するための余分なアクチュエ−タが不要となり、機体の軽量化、コンパクト化を図ることができる。 【0025】前記苗供給装置7は、前記苗植付装置6の上側に設けられ、一株の苗を前記苗植付装置6に順次供給する苗供給回転台41を備えて構成されている。前記苗供給回転台41は、前記植付ミッションケ−ス24からの伝動により前後に往復作動するクランクロッド42、一方向クラッチ機構43を介して上下方向の回転軸44回りに回転駆動するようになっている。また、苗供給回転台41は、前記回転軸44を中心とする円周に沿って所定間隔毎に複数の苗供給カップ45…が設けられた構成となっている。該苗供給カップ45…は該カップ45…の底面45a…が開閉可能に設けられると共に、苗供給カップ45…の下方には苗供給回転台41の回転により苗供給カップ45…が所定の位置に来たときのみ該カップ45…の底面が開くように設けられた苗供給カップ開閉ガイド46が機体側に固着して設けられている。従って、苗供給回転台41の回転により苗供給カップ45…が所定の位置Aに来ると、苗供給カップ45…の底面45a…が開いて苗供給カップ45…内のポット苗を下方の植付具26に落下供給し、更に苗供給回転台41が回転し苗供給カップ45…が前記所定の位置Aから外れると苗供給カップ45…の底面(シャッタ−)45a…が閉じるようになっている。 【0026】苗供給回転台41の前側には、セルトレイに育苗された苗をセルトレイごと載置する苗載置枠47を設けている。前輪4,4の前方には、図4に示すように、畝ガイドロ−ラ48,48が前輪支持軸13に架設され、前輪4,4の左右位置変更に関連して横移動する構成としている。 【0027】覆土鎮圧輪8は、苗植付位置の後方位置において左右一対設けられ、機体の進行に伴って畝面を転動し、苗が植え付けられた後の苗植付用穴の周囲の土を崩落させて穴を埋め戻すと共にその跡を軽く鎮圧をするようになっている。前述したように、左右の苗植付部1Bl,1Brの苗植付位置の左右間隔は植付条間隔Wの3倍(3W)に設定されている。 【0028】左右前輪4,4及び左右後輪5,5が図2及び図3に示すようにそれぞれP1位置にセットされた状態にある時、左側苗植付部1Blに対し、右側苗植付部1Brの苗植付位置が左側から左右後輪5,5間の左右中心を越える右側位置、つまり、畝幅の左右中心Cより右側に植付条間隔Wの1/2だけずれた位置になるよう設定されている。 【0029】左右前輪4,4及び左右後輪5,5をP1の状態からP2の状態に植付条間隔Wだけ位置変更させた場合には、右側苗植付部1Brの苗植付位置が左右後輪5,5間の左右中心より、つまり、畝幅の左右中心Cより右側に1W+1/2W分ずれた位置に変更されることになる。 【0030】かかる2条植え苗移植機は次のようにして苗植付作業が行われる。例えば、一畝に苗を6条植え付ける場合は、図9−(イ)に示すように、植付条間隔Wを「180mm」に設定する。そして、走行推進体である前輪4,4及び後輪5,5を図2及び図3に示すP1位置にセットし、左右の苗植付部1Bl,1Brを共に作動させながら機体を推進し苗植付けを行う。 【0031】まず、往路の第1行程では、左側の苗植付部1Blが畝の一番左側の植付条L1に苗を植付け、右側の苗植付部1Brが畝の左側から畝の中央(中心C)を跨ぐ右側近傍の植付条R4に苗を植付ける。(図9−(イ)参照)次に、同じ状態のまま、逆向きに折り返し走行しながら植付けを行うが、この復路での第2行程では、同じく左側の苗植付部1Blが畝の一番左側の植付条L6に苗を植付け、右側の苗植付部1Brが畝の左側から畝の中央(中心C)を跨ぐ右側近傍の植付条R3に苗を植付ける。 【0032】そして、再度の往路の第3行程では、前記前輪4,4及び後輪5,5を図2及び図3に示すP1位置からP2位置に位置変更してセットする。すると、左側の苗植付部1Blが畝の左側から二番目の植付条L2に苗を植付け、右側の苗植付部1Brが畝の左側から畝の中央(中心C)を跨ぐ植付条R4の右側隣りの植付条L5に苗を植付ける。このように3行程で一畝に苗を6条植付けることができる。 【0033】一畝に苗を5条植付ける場合(図10−(イ)参照)は、例えば、植付条間隔Wを「200mm」に設定する。そして、走行推進体である前輪4,4及び後輪5,5を図2に示すP1位置にセットした状態で、左右の苗植付部1Bl,1Brを共に作動させながら畝に沿って機体を推進し苗植付けを行う。 【0034】まず、往路の第1行程では、左側の苗植付部1Blが畝の一番左側の植付条L1に苗を植付け、右側の苗植付部1Brが畝の左側から畝の左右中心Cを跨ぐ右側の植付条R4に苗を植付ける。(図10−(イ)参照)次に、同じ状態のまま、逆向きに折り返し走行しながら植付けを行うが、この復路での第2行程では、同じく左側の苗植付部1Blが畝の一番左側の植付条L5に苗を植付け、右側の苗植付部1Brが畝の左側から畝の左右中心Cを跨ぐ右側の植付条R2に苗を植付ける。 【0035】そして、再度の往路の第3行程では、前記前輪4,4及び後輪5,5を図2に示すP1位置からP2位置に位置変更(植付条間隔W分)してセットし、右側の苗植付部1Brだけを作動させながら機体を推進する。すると、右側の苗植付部1Brが畝の畝の中央(中心C)に沿う植付条R3に苗を植付けて行く。このように3行程で一畝に苗を5条植付けることができる。 【0036】各畝ごとに第1行程、第2行程、第3行程を続けて行う必要はなく、圃場の全ての畝に第1行程を行い、その後で全ての畝に第2行程を行い、更に、その後で全ての畝に第3行程を行えばよく、能率アップを図ることができる。なお、前記6条植及び5条植の場合は、左右の苗植付部1Bl,1Brの苗植付位置の左右間隔は植付条間隔Wの3倍(3W)に設定されるが、図9−(ロ)及び図10−(ロ)に示すように8条植及び7条植の場合には、左右の苗植付部1Bl,1Brの苗植付位置の左右間隔は植付条間隔Wの4倍(4W)に設定されることになる。従って、前述のように2往復4行程で8条植、7条植が可能となる。 【0037】即ち、8条植(図9−(ロ)参照)の場合には、第1行程で植付条L1とR5に沿って苗を植付け、第2行程で植付条L8とR4に沿って苗を植付け、苗植付位置変更後、第3行程で植付条L2とR6に沿って苗を植付け、第4行程で植付条L7とR3に沿って苗を植付ける。 【0038】また、7条植(図10−(ロ)参照)の場合には、第1行程で植付条L1とR5に沿って苗を植付け、第2行程で植付条L7とR3に沿って苗を植付け、苗植付位置変更後、第3行程で植付条L2とR6に沿って苗を植付け、第4行程で一つの苗植付部のみ作動させながら、植付条R4に沿って苗を植付ける。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月9日(2001.3.9) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−262619(P2002−262619A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月17日(2002.9.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−66970(P2001−66970) |
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