| 【発明の名称】 |
移植機のプランタケース構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡里 圭介
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| 【要約】 |
【課題】回転駆動される植付伝動軸からの動力を植付軸に動力伝達部材を介して伝達する動力伝達装置を内装した移植機のプランタケースであって、上記プランタケースを鋳造によって中空状に一体形成できるようにし、しかもオイル交換をするためプランタケースの後部を開口すれば、プランタケース内のオイルをほとんど残すことなく抜くことができるようにする。
【解決手段】上記プランタケース6の前端部に、植付伝動軸5を収納する収納部21を形成し、上記収納部21の後面側に連通して、動力伝達部材及び植付軸8を収納する前後方向の筒状の収納部23を一体状に形成すると共に、上記動力伝達部材及び植付軸8の収納部23を、植付伝動軸5の収納部21との連通位置からプランタケース6の後端の開口部24に向けて後方ほど拡開する勾配状に形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】回転駆動される植付伝動軸からの動力を植付軸に動力伝達部材を介して伝達する動力伝達装置を内装した移植機のプランタケースであって、上記プランタケースの前端部に、植付伝動軸を収納する収納部を形成し、上記収納部の後面側に連通して、動力伝達部材及び植付軸を収納する前後方向の筒状の収納部を一体状に形成すると共に、上記動力伝達部材及び植付軸の収納部を、植付伝動軸の収納部との連通位置からプランタケースの後端の開口部に向けて後方ほど拡開する勾配状に形成したことを特徴とする移植機のプランタケース構造。 【請求項2】上記植付伝動軸の収納部は、その上面側に開口部を形成し、下面側から上面側の開口に向けて拡開する勾配状に形成してあることを特徴とする請求項1記載の移植機のプランタケース構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、植付伝動軸からの動力を植付軸に伝達する動力伝達装置を内装した移植機のプランタケース構造に係るものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、田植機等の移植機においては、回転駆動される植付伝動軸からの動力を、中空状のプランタケースに内装した動力伝達部材で伝達してプランタケースの後端に設けた植付軸を回転駆動するものが知られている。 【0003】このような中空状のプランタケースには、組立て工数の低減を図るため、ケースを左右半割り状にすることなく、ケース全体を鋳造によって一体形成したものが知られている。ところが従来のプランタケースを一体形成する際に使用される鋳型は、その中子を中央から前後に二分割して、プランタケースの中央を境界として前方と後方に向けて抜くようにしている。 【0004】そして、二分割した中子には、それぞれ抜き勾配が設けてあるので、中子を抜いて完成したときのプランタケースは、中子の境界となる中央部分が最も狭い絞り部分となり、両端側にゆくほど次第に拡開する形状となっている。このため、プランタケース内のオイルを交換する時に、プランタケースの後端部を開口しても、後方に向けて流失するオイルの流れが、ケースの中央にある絞り部分によって妨げられて、プランタケースの前半側にあるかなりの量のオイルがそのままプランタケース内に残留するという問題があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような問題点を解消すべく創作されたものであって、その目的とするところは、鋳造によって一体形成したプランタケースであっても、メンテナンス時にプランタケースの後端部を開口すれば、プランタケース内のオイルをほとんど余すことなく抜くことができる移植機のプランタケース構造を提供しようとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため本発明が講じた技術的手段は、回転駆動される植付伝動軸からの動力を植付軸に動力伝達部材を介して伝達する動力伝達装置を内装した移植機のプランタケースであって、上記プランタケースの前端部に、植付伝動軸を収納する収納部を形成し、上記収納部の後面側に連通して、動力伝達部材及び植付軸を収納する前後方向の筒状の収納部を一体状に形成すると共に、上記動力伝達部材及び植付軸の収納部を、植付伝動軸の収納部との連通位置からプランタケースの後端の開口部に向けて後方ほど拡開する勾配状に形成したことを特徴とし、また、上記植付伝動軸の収納部は、その上面側に開口部を形成し、下面側から上面側の開口に向けて拡開する勾配状に形成してあることを特徴とするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を、図面に示された一実施例に基いて詳細に説明する。まず、図1において、1は移植機として例示する乗用田植機の植付部であって、該植付部1は走行機体に装備したリンク機構2の後端に昇降フレーム3を介して昇降およびローリング自在に支持されている。 【0008】4は上記植付け部1のドライブケースであって、このドライブケース4から植付伝動軸5が機体の左右方向に延設されており、回転駆動される上記植付伝動軸5のケースには、前後方向のプランタケース6、6…の前端部が所定間隔毎に取付固定されている。また、プランタケース6、6…の後端部に、植付装置7の植付軸8が支持されており、プランタケース6を貫通した上記植付軸8の両端には、プランタアーム9を備えたロータリケース10が装着されている。そして植付伝動軸5からの動力がプランタケース6に内装したスプロッケト、チェン等からなる動力伝達部材を介して上記植付軸8に伝達され、植付軸8の回転に伴ってロータリケース10が回転してプランタアーム9が植付作動する。 【0009】上記プランタケース6、6…の上方には、往復横送りされる苗載台11が前高後低状に架設されており、この苗載台11上に載置された苗を縦送り装置12が縦送りして、エプロン13上に送り出された苗を植付作動するプランタアーム9、9…が掻取って圃場に植付けるようになっている。14は走行機体からの動力を植付部1に伝達するPTO軸、15は田面を滑走するフロートである。 【0010】上記エプロン13は、左右方向の台座部16が、プランタケース6側に設けた支持体17にボルト等を介して上下平行移動可能に支持されており、苗載台11の下端側が台座部16に嵌合するスライドピース18を介してエプロン13にスライド自在に支持されていて、台座部16をガイドとして苗載台11が横送り機構によって所定の速度で往復横送りされる。またプランタアーム9による掻取り苗の本数は、エプロン13の平行移動によりプランタアーム9とエプロン13との位置関係を変更して調節する。 【0011】上記前後方向のプランタケース6は、鋳造によって中空状に一体形成したものであって、図2〜図3に示すように、その前端部に植付伝動軸5の貫通孔19が形成されており、後端部には植付軸8の貫通孔20が形成されている。そしてプランタケース6の前端部が、貫通孔19で支持された植付伝動軸5の収納部21となっている。 【0012】上記収納部21は斜め前方上方に向けて中空状に形成されており、その前方側上面が開口部22となっている。そして上記収納部21は、下方から上面の開口部22に向けて矢印A方向に拡開する勾配状に形成されている。 【0013】また、上記収納部21の後面側に連通して一体状に形成されたプランタケース6の筒状部分が、植付軸8への動力伝達部材と、貫通孔20で支持された植付軸8との収納部23になっている。そして上記筒状の収納部23が、前方にある収納部21との連通位置から後方の開口部24に向けて矢印B方向に拡開する勾配状に形成されていて、収納部21と収納部23との境界面となる連通口25の位置が、側面視においても平面視においても径が最も小さい絞り部分Pとなっている。なお開口部22、24は、プランタケース6の組付け後、蓋体で閉鎖するものである。 【0014】本発明は上記のように構成したので、移植作業を行うに当たり、機体の走行に伴って苗載台11が往復横送りされ、苗載台11に載置された苗を縦送り装置12がエプロン13上に送り出す。そしてプランタケース6の後端側に支持された植付軸8が、植付伝動軸5からの動力により回転駆動されるのに伴って、植付作動するプランタアーム9がエプロン13上の苗を掻取って圃場に植付ける。 【0015】そして、上記プランタケース6をアルミダイキャスト等で鋳造するに当たり、図4で示すように、収納部21を形成する中子26に、収納部21の勾配に対応して前面視で抜き勾配a、側面視で抜き勾配bを設け、また、収納部23を形成する中子27には、収納部23の勾配に対応して平面視では抜き勾配c、側面視では抜き勾配dを設けることにより、中子26を収納部21が拡開する矢印A方向に抜き、また中子27は収納部23が拡開する矢印B方向に抜くことにより、プランタケース6を効率よく中空状に一体形成することができる。 【0016】そして、一体形成されたプランタケース6は、収納部21と収納部23との境界面となる連通口25の位置が、最も径の小さい絞り部分Pとなっているので、メンテナンス作業時にオイルを交換するため、収納部23の後方にある開口部24を開放すれば、プランタケース6の前端部にある収納部21に僅かのオイルを残すのみで、プランタケース6内のオイルを障害物のない機体後端からほとんど抜くことができる。 【0017】 【発明の効果】これを要するに本発明は、回転駆動される植付伝動軸からの動力を植付軸に動力伝達部材を介して伝達する動力伝達装置を内装した移植機のプランタケースであって、上記プランタケースの前端部に、植付伝動軸を収納する収納部を形成し、上記収納部の後面側に連通して、動力伝達部材及び植付軸を収納する前後方向の筒状の収納部を一体状に形成すると共に、上記動力伝達部材及び植付軸の収納部を、植付伝動軸の収納部との連通位置からプランタケースの後端の開口部に向けて後方ほど拡開する勾配状に形成し、また、上記植付伝動軸の収納部は、その上面側に開口部を形成し、下面側から上面側の開口に向けて拡開する勾配状に形成してあることから、プランタケースの前端部にある植付伝動軸の収納部から、プランタケースの後端に向けて形成した動力伝達部材及び植付軸の収納部が、後方ほど拡開する勾配状となっているので、メンテナンス作業時にオイルを交換するためプランタケースの後部を開口すれば、障害物のない機体後端からプランタケース内にあるオイルをほとんど残すことなく抜くことができる。 【0018】そしてプランタケースの鋳造時には、植付伝動軸の収納部を形成する中子を上方向に抜き、動力伝達部材及び植付軸の収納部を形成する中子を後方向に抜くことにより、プランタケースを容易に一体成型することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066876 【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
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| 【公開番号】 |
特開2002−253015(P2002−253015A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−51705(P2001−51705) |
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