| 【発明の名称】 |
走行式農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 尚勝
【氏名】坂垣内 貴保
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| 【要約】 |
【課題】畝を跨ぐ前二輪4及び後二輪3にて支持され、且つ、後方に延びる操縦ハンドル5を持って操縦走行する農作業機において、前記畝の端において、180度旋回しながら畝が次の畝に移し替ることが容易にできるようにする。
【解決手段】前記両前車輪4を、前記両後車輪3と連動して昇降用油圧シリンダ10にて上下動して、走行機体1を昇降動する一方、前記両前車輪4を支持する昇降アーム16を、はね上げ用油圧シリンダ21にて大きくはね上げすることにより、両後車輪によるニ輪走行にするとともに、そのはね上げ用の操作レバー25を、操縦ハンドル5に取付けて、操作性を向上する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】畝に対する各種の農作業機構を搭載し、且つ、後方に延びる操縦ハンドルを備えた走行機体と、前記畝を跨ぐ左右一対の後車輪及び前車輪とを備え、前記両後車輪を、走行機体の両側に横向きの駆動軸にて回動自在に枢着したスイングアームの先端に、前記両前車輪を、走行機体の両側に横向きの昇降軸にて回動自在に枢着した左右両昇降アームの先端に各々装着し、前記走行機体に、前記両スイングアームを回動する昇降機構を設ける一方、前記両スイングアームと、前記両昇降用リンクとの間を、スイングアームの回動に連動して昇降用リンクが同じ方向に回動するようにロッドを介して連結して成る走行式農作業機において、前記両前車輪における昇降アームの回転中心である前記昇降軸を、前記走行機体に対して支持した状態で前後方向に移動自在に構成し、この昇降軸を、前記昇降アームが前記ロッドとの枢着点を中心にしてはね上げ回動するように、前記走行機体に設けたはね上げ用往復動機構にて前後動する一方、この往復動機構を操作する操作レバーを、前記操縦ハンドルに、当該操作レバーを操縦ハンドルに接近する方向に回動したとき前記昇降アームがはね上げ回動するように取付けたことを特徴とする走行式農作業機。 【請求項2】前記請求項1の記載において、前記操作レバーを、当該操作レバーを昇降アームのはね上げ位置にするとき、前記操縦ハンドルにおける上面側に接近するように構成したことを特徴とする走行式農作業機。 【請求項3】畝に対する各種の農作業機構を搭載し、且つ、後方に延びる操縦ハンドルを備えた走行機体と、前記畝を跨ぐ左右一対の後車輪及び前車輪とを備え、前記両後車輪を、走行機体の両側に横向きの駆動軸にて回動自在に枢着したスイングアームの先端に、前記両前車輪を、走行機体の両側に横向きの昇降軸にて回動自在に枢着した左右両昇降アームの先端に各々装着し、前記走行機体に、前記両スイングアームを回動する昇降機構を設ける一方、前記両スイングアームと、前記両昇降用リンクとの間を、スイングアームの回動に連動して昇降用リンクが同じ方向に回動するようにロッドを介して連結して成る走行式農作業機において、前記両前車輪における昇降アームの回転中心である前記昇降軸を、前記走行機体に対して支持した状態で前後方向に移動自在に構成し、この昇降軸を、前記昇降アームが前記ロッドとの枢着点を中心にしてはね上げ回動するように、前記走行機体に設けたはね上げ用往復動機構にて前後動する一方、この往復動機構を操作する操作レバーを前記操縦ハンドルに取付け、この操作レバーを、当該操作レバーを前記昇降アームのはね上げ位置にした状態において係脱自在に保持するように構成したことを特徴とする走行式農作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、畑における畝に対する苗移植等の各種の農作業を、当該畝に沿って走行しながら行うようにした走行式の農作業機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の農作業機においては、例えば、特開平10−248319号公報等に記載されているように、畝に対する苗移植等の各種の農作業機構を搭載した走行機体を、畝を跨ぐ左右一対の後車輪と、同じく畝を跨ぐ左右一対の前車輪とで支持して、作業者が、当該走行機体の後方における操縦ハンドルを持って前進走行するように操縦することにより、畝に対する苗移植等の農作業を行う一方、前記各車輪の全てを一斉に上下動することによって、前記走行機構を畝に対して昇降するように構成している。 【0003】また、従来の農作業機において、作業者は、その作業が畝の端まで進行すると、その作業を停止し、各車輪を一斉に下降動することによって走行機体を大きく上昇し、この状態で、操縦ハンドルによって、180度方向旋回するように操縦して、農作業の終わった畝から次に畝に移し替るようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この構成において、畝の端において180度方向旋回することを、両後車輪及び両前車輪の全てを地面に接地した状態で行うことは、その旋回半径が大きくなるから、畝の端において当該畝から次の畝に移し替るために広い空き地が必要になる。 【0005】そこで、従来は、走行機体を、その後方における操縦ハンドルを下向きに押し下げることで、走行機体を前上がりの傾斜して、両前車輪を地面より浮かせることにより、後車輪のみによる二輪走行の状態にし、この状態で180度方向旋回しながら、畝から次の畝に移し替るように操縦している。 【0006】つまり、作業者は、操縦ハンドルを走行機体の重量に抗して両前車輪を浮かすように下向きに大きく押し下げし、この押し下げ状態を維持したままで、180度方向旋回しなければならないから、畝の端において当該畝から次の畝に移し替ることに大きい労力を必要として、容易に、且つ、迅速に行うことができないから、作業性が大幅に低いとう問題があった。 【0007】本発明は、この問題を解消し、畝端での方向旋回の操作が、小さい旋回半径で至極容易に且つ迅速にできるようにすることを技術的課題とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成するため本発明は、第1に、「畝に対する各種の農作業機構を搭載し、且つ、後方に延びる操縦ハンドルを備えた走行機体と、前記畝を跨ぐ左右一対の後車輪及び前車輪とを備え、前記両後車輪を、走行機体の両側に横向きの駆動軸にて回動自在に枢着したスイングアームの先端に、前記両前車輪を、走行機体の両側に横向きの昇降軸にて回動自在に枢着した左右両昇降アームの先端に各々装着し、前記走行機体に、前記両スイングアームを回動する昇降機構を設ける一方、前記両スイングアームと、前記両昇降用リンクとの間を、スイングアームの回動に連動して昇降用リンクが同じ方向に回動するようにロッドを介して連結して成る走行式農作業機において、前記両前車輪における昇降アームの回転中心である前記昇降軸を、前記走行機体に対して支持した状態で前後方向に移動自在に構成し、この昇降軸を、前記昇降アームが前記ロッドとの枢着点を中心にしてはね上げ回動するように、前記走行機体に設けたはね上げ用往復動機構にて前後動する一方、この往復動機構を操作する操作レバーを、前記操縦ハンドルに、当該操作レバーを操縦ハンドルに接近する方向に回動したとき前記昇降アームがはね上げ回動するように取付けた。」ことを特徴としている。 【0009】また、本発明は、第2に、「畝に対する各種の農作業機構を搭載し、且つ、後方に延びる操縦ハンドルを備えた走行機体と、前記畝を跨ぐ左右一対の後車輪及び前車輪とを備え、前記両後車輪を、走行機体の両側に横向きの駆動軸にて回動自在に枢着したスイングアームの先端に、前記両前車輪を、走行機体の両側に横向きの昇降軸にて回動自在に枢着した左右両昇降アームの先端に各々装着し、前記走行機体に、前記両スイングアームを回動する昇降機構を設ける一方、前記両スイングアームと、前記両昇降用リンクとの間を、スイングアームの回動に連動して昇降用リンクが同じ方向に回動するようにロッドを介して連結して成る走行式農作業機において、前記両前車輪における昇降アームの回転中心である前記昇降軸を、前記走行機体に対して支持した状態で前後方向に移動自在に構成し、この昇降軸を、前記昇降アームが前記ロッドとの枢着点を中心にしてはね上げ回動するように、前記走行機体に設けたはね上げ用往復動機構にて前後動する一方、この往復動機構を操作する操作レバーを前記操縦ハンドルに取付け、この操作レバーを、当該操作レバーを前記昇降アームのはね上げ位置にした状態において係脱自在に保持するように構成した。」ことを特徴としている。 【0010】 【発明の作用・効果】この構成において、操縦ハンドルを持って畝を跨いだ状態で前進走行するという農作業が、前記畝の端まで進行すると、農作業機構による農作業を停止し、昇降機構によって前後の各車輪を一斉に下降動することによって走行機体を畝の上面から大きく上昇動した走行機体上げにし、次いで、前記操縦ハンドルを持った状態のままで、この操縦ハンドルに取付けられている操作レバーを、操縦ハンドルに接近するように操作する。すると、はね上げ用往復動機構が、前車輪を装着した昇降アームの走行機体に対する枢着部である昇降軸を、往復動機構にて前後動することにより、前記昇降アームは、当該昇降アームに対する前記ロッドの枢着点を中心にしてはね上げ回動するから、この昇降アームの先端に装着されている前車輪は、地面から離れるようにはね上げられる。 【0011】つまり、作業者は、従来のように、操縦ハンドルを走行機体の重量に抗して押し下げることなく、握った操縦ハンドルを、前記走行機体の上げ位置したときと同じ高さに維持する姿勢のままで、前車輪を、地面から離れるようにはね上げて、後車輪のみによるニ輪走行にすることができ、以後は、作業者は、操縦ハンドルを押し下げることなく、180度方向旋回しながら畝から次の畝に移し替ることができるから、畝から次の畝に移し替えることの作業を、軽い労力で、至極容易に、且つ、迅速に行うことができて、作業性を大幅に向上できる。 【0012】ところで、前記したように、前車輪をはね上げたとき、操縦ハンドルには、当該操縦ハンドルが上向きに上昇するような外力が作用することにより、作業者は、その上向きに外力を支持するように手で常時握っている必要がある。 【0013】そこで、請求項1に記載したように、第1に、前車輪をはね上げ操作するための操作レバーを、前記操縦ハンドルに、当該操作レバーを操縦ハンドルに接近する方向に回動したとき前記昇降アームがはね上げ回動するように取付けることにより、この操作レバーを前車輪のはね上げ位置に操作することを、操縦ハンドルを手で持った状態で、これから手を離すことなく行うことができるから、操作の容易性と、安全性とを向上できるのである。 【0014】特に、請求項2に記載したように、操作レバーを、当該操作レバーを昇降アームのはね上げ位置にするとき、前記操縦ハンドルにおける上面側に接近するように構成することにより、前車輪をはね上げた場合に操縦ハンドルに作用する上向きに外力を利用して、前記操作レバーをはね上げ位置に保持することができるから、前記の効果を助長できる利点がある。 【0015】また、請求項3に記載したように、第2に、前記操作レバーを前記操縦ハンドルに取付け、この操作レバーを、当該操作レバーを前記昇降アームのはね上げ位置にした状態において係脱自在に保持するように構成することにより、前車輪をはね上げた状態にすることを操作レバーの保持にて、前車輪が下がることないように確実に維持できるから、操作の安全性をより向上できるのである。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、畝に対して苗の移植を行う走行式農作業機に適用した場合の図面について説明する。 【0017】この図において、符号1は、エンジン2を搭載した走行機体を示し、この走行機体1は、畑における畝Aを跨ぐ左右一対の後車輪3と、同じく畝Aを跨ぐ左右一対の前車輪4とで支持され、前記エンジン2による両後車輪3の駆動にて前進走行するように構成され、且つ、この走行機体1は、後方に延びる操縦ハンドル5を備え、作業者は、この操縦ハンドル5における横棒5aの部分を握った状態で一緒に歩きなから走行機体1の操縦を行うように構成されている。 【0018】また、前記走行機体1には、前記した特許公開公報等で従来から良く知られている構造の苗移植機構6が搭載されている。すなわち、この苗移植機構6は、上下動する二つ割りのカップ体6aを備え、このカップ体6aが上昇位置にあるとき、これに苗を受け入れると、下降動して畝Aの上面に突き刺さり、次いで、このカップ体6aが二つに開いたのち元の位置まで上昇動することにより、苗を畝Aの上面に植え付けるように構成されている。 【0019】前記走行機体1の中程部には、前記エンジン2から動力伝達される横向きに延びる駆動軸7を備え、この駆動軸7の両端に、スイングアーム8の基端を回転自在に枢着して、この両スイングアーム8の先端に、前記両後車輪3が車軸9を介して取付けられ、且つ、この両スイングアーム8内には、前記駆動軸7から後車輪3へのチエン等の動力伝達機構(図示せず)が設けられている。 【0020】また、前記走行機体1には、単動式の昇降用油圧シリンダ10が、当該油圧シリンダ10におけるピストン10aが後ろ方向に突出動するように設けられ、このピストン10aの先端と、前記両スイングアーム8の基端部から上向きに突出したアーム片8aとの間を、連結棒11を介して連結することにより、前記油圧シリンダ10への油圧の供給によるピストン10aの後ろ方向への突出動にて両スイングアーム8が起立する方向に回動し両後車輪3が下降動して走行機体1が上昇動する一方、前記油圧シリンダ10から油圧の排出にて両スイングアーム8が重量で倒れる方向に回動して両後車輪3が上昇動して走行機体1が下降動するように構成されている。 【0021】一方、前記走行機体1の前部には、横向きに延びる昇降軸12が配設され、この昇降軸12は、上端を走行機体1から上向きに突出するブラケット13に横軸14にて前後方向に回転自在に枢着した左右一対のリンク体15の下端に取付けることにより、前記走行機体1に対して、前記リンク体15の前後回動により前後方向に自在に移動するように支持されている。 【0022】この昇降軸12の両端には、昇降アーム16の基端が回転自在に枢着され、この両昇降アーム16の先端に、前記両前車輪4が取付けられている。 【0023】前記両後車輪3に対するスイングアーム8の基端部から上向きに突出したアーム片8aと、前記前車輪4に対する昇降アーム16の基端から上向きに突出したアーム片16aとの間を、両端をこれに対して回動自在に枢着17a,17bしたロッド17を介して連結することにより、前記両スイングアーム8の回動に連動して両昇降アーム16が同じ方向に同時に回動するように構成されている。 【0024】つまり、前記昇降用油圧シリンダ10の作動により、前後各車輪3,4が一斉に下降動又は上昇動して、走行機体1の上昇又は下降するように構成され、前記油圧シリンダ10を、走行機体1の前部上面に搭載したロータリー式の油圧切換弁18にて、油圧室10bへの油圧の供給にてピストン10aを突出動して走行機体1を上昇動する上げ位置と、油圧室10bからの油圧の排出にてピストン10aを縮み動して走行機体1を下降動する下げ位置と、その中間で油圧室10bに対する油圧の給排を止めてピストン10aを作動しない中立位置とに選択的に切り換えるように構成し、且つ、この油圧切換弁18は、当該油圧切換弁18を前記のように三つの位置に切り換え回動するための操作レバー20を備え、この操作レバー20を前記操縦ハンドル5の後端等に設けた昇降レバー(図示せず)に連動して遠隔的に操作するように構成されている。 【0025】また、前記走行機体1における下面には、はね上げ用の復動式油圧シリンダ21を、そのピストン21aが前向きに突出動するように軸線を横向きに配設して、この油圧シリンダ21におけるピストン21aの先端に、前記昇降軸12を連結して、この昇降軸12を、前記油圧シリンダ21により前後方向に往復動するように構成する。 【0026】このはね上げ用の油圧シリンダ21を、前記走行機体1のうち当該油圧シリンダ21の側方に近接する部位に設けたロータリー式の油圧切換弁22により、両油圧室12b,21cのうち後ろ油圧室12bのみに油圧を供給してピストン21aを突出するように作動させる伸び位置と、両油圧室12b,21cのうち前油圧室12bのみに油圧を供給してピストン21aを引き込むように作動する縮み位置と、これらの中間において両油圧室12b,21cに対する油圧を開放してピストン21aの作動を停止する中立位置とに適宜選択的に切り換えるように構成し、且つ、この油圧切換弁22は、当該油圧切換弁22を前記三つの位置に切り換え回動するための操作円板23を備え、この操作円板23を、図5に示すように、これに設けた捩じりばね23aにて矢印Bの方向に回転するように付勢して、前記した伸び位置Cに保持し、更に、この操作円板23に巻き付けワイヤー24を後述するように前記操縦ハンドル5の後端に設けたはね上げ操作レバー25に連結し、このはね上げ操作レバー25の回動操作により、前記操作円板23を、前記伸び位置Cから捩じりばね23aに抗する方向、つまり、前記矢印Bとは逆の方向に適宜角度θ1だけ回転して前記中立位置Dに操作し、この中立位置Dから更に捩じりばね23aに抗して適宜角度θ2だけ回転して前記縮み位置Eに操作するように構成する。 【0027】そして、前記はね上げ用油圧シリンダ21に対する前記操作レバー25を、前記操縦ハンドル5に対して取付けるに際しては、図6に示すように、この操作レバー25の基端を、操縦ハンドル5の上面側にピン25aにて上向きに方向に回動自在に枢着して、この操作レバー25の中程部に、前記ワイヤー24の一端を係止して、操作レバー25の上向き方向への回動により、前記ワイヤー24を捩じりばね23aに抗して引っ張って、油圧切換弁22を、縮み位置Eに操作し、操作レバー25から手離すことにより、前記油圧切換弁22は、捩じりばね23aにて中立位置D又は伸び位置Cに戻るように構成する。 【0028】この操作レバー25には、その終端に、横向きの握り棒部25bを設けて、当該操作レバー25を上向きに回動したとき、この握り棒部25bが、前記操縦ハンドル5における横棒5aの下面に接当又は近接して、横棒5aと一緒に握ることができるように構成されている。 【0029】この構成において、操縦ハンドル5における横棒5aの部分を持って畝Aを跨いだ状態で前進走行するという苗移植の作業が、前記畝Aの端まで進行すると、この苗移植の作業を停止し、昇降用油圧シリンダ10によって前後の各車輪3,4を一斉に下降動することによって走行機体1を、図3に実線で示すように、畝Aの上面から大きく上昇動した走行機体上げにし、次いで、前記操縦ハンドル5を持った状態のままで、この操縦ハンドル5に取付けられている操作レバー25を、操縦ハンドル5に接近するように回動操作する。すると、両前車輪4を装着した昇降アーム16の走行機体1に対する枢着部である昇降軸12を、はね上げ用油圧シリンダ21にて後方に移動することにより、前記両昇降アーム16は、当該昇降アーム16に対する前記ロッド17の枢着点17bを中心にして上向きにはね上げ回動するから、この両昇降アーム16の先端に装着されている前車輪4は、図3に二点鎖線で示すように、地面から離れるようにはね上げられる。 【0030】つまり、作業者は、従来のように、操縦ハンドル5を走行機体1の重量に抗して押し下げることなく、握った操縦ハンドル5を、前記走行機体1の上げ位置したときと同じ高さに維持する姿勢のままで、両前車輪4を、地面から離れるようにはね上げて、両後車輪のみによるニ輪走行にすることができるから、以後は、操縦ハンドル5を押し下げることなく、180度方向旋回しながら畝Aから次の畝に移し替ることができる。 【0031】次に、図7は、はね上げ操作するための操作レバーの変形例を示す。 【0032】すなわち、この操作レバー25′は、その中程部を、操縦ハンドル5の下面側にピン25a′にて下向きに方向に回動自在に枢着して、この操作レバー25′の他端に、前記ワイヤー24の一端を係止して、操作レバー25′の下向き方向への回動により、前記ワイヤー24を引っ張って、油圧切換弁22を、縮み位置Eに操作するように構成したものである。 【0033】この場合においても、前記操作レバー25′には、その終端に、横向きの握り棒部25b′を設けて、当該操作レバー25′を下向きに回動したとき、この握り棒部25b′が、前記操縦ハンドル5における横棒5aの上面に接当又は近接して、横棒5aと一緒に握ることができるように構成され、且つ、この握り解除することにより、前記油圧切換弁22は、捩じりばね23aにて中立位置D又は伸び位置Cに戻るように構成されている。 【0034】また、図8は、別の実施の形態による操作レバーを示す。 【0035】この操作レバー25″は、その中程部を、操縦ハンドル5の下面側にピン25a″にて下向きに方向に回動自在に枢着して、この操作レバー25″の他端に、前記ワイヤー24の一端を係止して、操作レバー25″の下向き方向への回動により、前記ワイヤー24を引っ張って、油圧切換弁22を、縮み位置Eに操作するように構成する一方、操縦ハンドル5の下面に、係止リンク26の上端をピン26aにて回動自在に枢着して、この係止リンク26を、枢着ピン26aに設けた捩じりばね27にて後ろ方向に回転するように付勢し、この係止リンク26に係合溝28を設けて、前記操作レバー25″をはね上げ位置まで下向きに回動したとき、これに設けたピン29がこの係合溝28に、当該操作レバー25″が回動不能に嵌まり係合するように構成したものである。 【0036】この構成により、はね上げた両前車輪4が下がることがないように確実に保持できる。その一方で、前記係止リンク26を、これに設けたハンドル29を押し下げる操作により捩じりばね27に抗して逆方向に回転して、前記ピン29の係合溝28への嵌まり係合を外すことにより、前記操作レバー25″に回転不能の保持が解除され、以後は、前記操作レバー25″を任意に回動操作できる状態になる。 【0037】 【図1】本発明の実施の形態による苗移植機を示す側面図である。 【0038】 【図2】図1の平面図である。 【0039】 【図3】図1の要部を示す拡大図である。 【0040】 【図4】図3の平面図である。 【0041】 【図5】図4のV−V視側面図である。 【0042】 【図6】はね上げ用操作レバーを示す図である。 【0043】 【図7】前記はね上げ用操作レバーの変形例を示す図である。 【0044】 【図8】前記はね上げ用操作レバーの別の変形例を示す図である。 【0045】 【符号の説明】 1 走行機体2 エンジン3 後車輪4 前車輪5 操縦ハンドル6 苗移植機構7 駆動軸8 スイングアーム10 昇降用油圧シリンダ12 昇降軸14 横軸15 リンク体16 昇降アーム17 ロッド21 はね上げ用油圧シリンダ18,22 油圧切換弁23 操作円板25,25′,25″ はね上げ用操作レバー |
| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079131 【弁理士】 【氏名又は名称】石井 暁夫 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−253012(P2002−253012A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−53046(P2001−53046) |
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