| 【発明の名称】 |
堆肥散布車 |
| 【発明者】 |
【氏名】横山 正二
【氏名】富安 辰夫
【氏名】山城 邦夫
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| 【要約】 |
【課題】堆肥貯蔵用のタンクに堆肥を積み込む際の作業性の向上を図った堆肥散布車を提供する。
【解決手段】車両1に搭載された堆肥貯蔵用のタンク3と、タンク3の上面に車幅方向にオフセットして開口された堆肥の投入口38と、投入口38に対して車幅方向反対側のタンク上面に車長方向に沿って敷設された作業員用の通路39と、通路39側に枢軸46を有し上記投入口38を開閉する片持式の天蓋カバー41とを備えた堆肥散布車。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両に搭載された堆肥貯蔵用のタンクと、該タンクの上面に車幅方向にオフセットして開口された堆肥の投入口と、該投入口に対して車幅方向反対側のタンク上面に車長方向に沿って敷設された作業員用の通路と、該通路側に枢軸を有し上記投入口を開閉する片持式の天蓋カバーとを備えたことを特徴とする堆肥散布車。 【請求項2】 上記投入口に、作業員の落下を防止すると共に堆肥の通過を許容する網部材を設けた請求項1記載の堆肥散布車。 【請求項3】 上記天蓋カバーと投入口との間に、これらの固定・切離を行うロック機構を設けた請求項1記載の堆肥散布車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、堆肥貯蔵用のタンクに堆肥を積み込む際の作業性の向上を図った堆肥散布車に関する。 【0002】 【従来の技術】堆肥散布車として、車両に搭載され堆肥を貯蔵するタンクと、タンク内の底部に配置され堆肥をタンク出口に移送するスクリューと、タンク出口に設けられタンクの内外を空気遮断しつつ堆肥を排出するロータリーバルブと、ロータリーバルブから排出された堆肥を空気力によって圧送する圧気通路と、圧気通路の上流側に設けられたブロワと、圧気通路の下流側に接続されて堆肥を所望の場所まで案内する散布ホースとを備えたものが知られている(特開平2000−209913号公報等)。 【0003】この堆肥散布車は、スクリューおよびロータリーバルブによってタンク内から圧気通路に排出された堆肥をブロワの空気力で圧送し、散布ホースを通じて所望の場所に散布するものである。この際、タンクと圧気通路との間に両者を空気遮断するロータリーバルブを設けたので、圧気通路内の気流(空気力)がタンク内に作用することはない。よって、タンクを加圧構造とする必要はなく、また、タンク内の堆肥の残存量とは無関係に、タンク内の堆肥がなくなるまで、堆肥をスムーズに散布できる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記タンク内の堆肥が空になったなら、新たな堆肥をタンク内に投入することになるが、従来の堆肥散布車においては、タンクに堆肥を積み込む際の作業性の向上については殆ど工夫が施されていなかった。 【0005】以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、堆肥貯蔵用のタンクに堆肥を積み込む際の作業性の向上を図った堆肥散布車を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本発明の係る堆肥散布車は、車両に搭載された堆肥貯蔵用のタンクと、該タンクの上面に車幅方向にオフセットして開口された堆肥の投入口と、該投入口に対して車幅方向反対側のタンク上面に車長方向に沿って敷設された作業員用の通路と、該通路側に枢軸を有し上記投入口を開閉する片持式の天蓋カバーとを備えたものである。 【0007】また、上記投入口に、作業員の落下を防止すると共に堆肥の通過を許容する網部材を設けてもよい。 【0008】また、上記天蓋カバーと投入口との間に、これらの固定・切離を行うロック機構を設けてもよい。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を添付図面に基いて説明する。 【0010】図1乃至図5に示すように、車両1には、堆肥2を貯蔵するタンク3が搭載されている。タンク3内に貯蔵される堆肥2は、例えば粉粒体状のもの等が用いられる。タンク3は、下方に向かって間隔が狭くなるように配置された一対の傾斜板部4、4と、これら傾斜板部4、4の前後を蓋するように設けられた三角板部5、5と、各傾斜板部4、4の上部に接続された側面部6、6と、側面部6、6および三角板部5、5で囲まれた部分を蓋する上面部7とを有する。 【0011】タンク3内の底部には、タンク3内の堆肥2を後側三角板部5の底部に形成されたタンク出口8に移送するための散布スクリュー9が配置されている。スクリュー9は、タンク3内の底部に前後方向に沿って回転自在に支持された回転軸10と、回転軸10に取り付けられた螺旋状の羽根部材11と、回転軸10を回転駆動すべく後側三角板部5に設けられたモータ12(油圧モータ)とを有する。 【0012】また、タンク3内には、スクリュー9の上方に位置させて、タンク3内にて生じた堆肥2のブリッジを崩壊するための撹拌機構13が設けられている。撹拌機構13は、タンク3内に前後方向に沿って配置され前後の三角板部5、5に軸支された回転軸14と、回転軸14に軸方向に所定間隔を隔てて取り付けられたL字型の撹拌ロッド15と、回転軸14を駆動するモータ15(油圧モータ)を有する。 【0013】かかる撹拌機構13は、通常は停止されており、堆肥散布の作業者が後述する散布ホース37を保持してビニールハウスの内部等にて堆肥を散布しているとき、ホース37の先端から堆肥が散布されなくなった場合に、タンク3内の堆肥2のブリッジを壊すべくその作業者が携行するラジコンやリモコン等の操作盤を操作することによって適宜遠隔作動される。 【0014】タンク出口8には、排出筒16が取り付けられている。排出筒16は、その後端部に蓋17を有し、下方に排出口18を有する。上記回転軸14は、この排出筒16を貫通し、後端部の蓋17に軸支される。排出筒16内の回転軸14には、図5にも示すように、 180度間隔に配置された平板状のパドル19が取り付けられている。パドル19は、タンク出口8を通って排出筒16内に移送されてきた堆肥2を、下方の排出口18に掻き落とすものである。 【0015】排出口18には、タンク2の内外を空気遮断しつつ堆肥2を排出するためのロータリーバルブ20が設けられている。ロータリーバルブは、図5にも示すように、車幅方向に沿って横置された円筒体からなるケーシング21を有する。ケーシング21は、その上部に上記排出口18に接続される接続口22を有し、左右端部に蓋部23、23を有する。ケーシング21内には、ローター24が回転自在に収容されている。 【0016】ローター24は、左右の蓋部23、23を貫通して軸支された回転軸25と、回転軸25にラジアル状に取り付けられた複数(図例では8枚)のパドル26とを有する。回転軸25には、回転駆動用のモータ27(油圧モータ)が連結されている。左右の蓋部23、23の下側には、入口28、29と出口とが形成されている。これら入口28と出口29とには、バルブ20内の堆肥2の一部を空気力によって排出する圧気通路30が接続されている。 【0017】かかるロータリーバルブ20によれば、ローター24の回転に伴って接続口22から供給された堆肥2がパドル26によって順次下方に移送され、入口28および出口29の部分にてパドル26、26間の堆肥2が圧気通路30の空気力によってケーシング21内から排出される。このとき、各パドル26がケーシング21の接続口22側と入口28および出口29側とを空気遮断するので、圧気通路30を流れる圧気がタンク3内に侵入することはない。 【0018】図5において、圧気通路30は、ロータリーバルブ20の出口29に接続された下流側圧気通路管31と、ロータリーバルブ20の入口28に接続された上流側圧気通路管32とからなる。その上流側圧気通路管32には、図4に示すように、圧気を生成するブロワ33が設けられている。ブロワ33は、モータ34(油圧モータ)によって駆動される。また、これら下流側圧気通路管31と上流側圧気通路管32とは、ロータリーバルブ20をバイパスする二次空気管35によって接続されている。 【0019】二次空気管35は、ロータリーバルブ20の出口29から排出された堆肥2にさらに圧気を加え、空気と堆肥2との混合を良好とすると共に堆肥2の圧送力を高めるものである。また、下流側圧気通路管31には、ジョイントカップリング36を介して、堆肥2を所望の場所まで案内する散布ホース37が接続されている。この散布ホース37の先端を作業者が保持し、ビニールハウスの内部等にて堆肥の散布作業を行うのである。 【0020】さて、上記タンク3の上面部7には、図2に示すように、長方形状に形成された堆肥の投入口38が、車幅方向にオフセットして開口されている。また、投入口38に対して車幅方向反対側のタンク上面部7には、作業員用の通路39が車長方向に沿って敷設されている。通路39は、滑り止めの凹凸が形成された鉄板等をタンク上面部7に取り付けて構成される。この通路39には、タンク3の後側三角板部5に取り付けられた梯子40によって、車両1の後方からアクセスできる。 【0021】タンク上面部7の投入口38は、片持式の天蓋カバー41によって開閉される。天蓋カバー41は、図7および図8にも示すように山型に形成されており、その内部にパイプ状のフレーム42を有し、そのフレーム42にビニール膜43等を張って構成されている。図2に示すように、天蓋カバー41には、車長方向に所定間隔を隔てて複数(図例では4本)の支持ロッド44が、通路39側に延出して設けられている。各支持ロッド44の先端は、タンク上面部7の通路39側に設けられたブラケット45に、共通の枢軸46を介して枢支されている。 【0022】枢軸46は、タンク3の前側三角板部5に取り付けられたモータ47によって略90度回動されるようになっている。これにより、タンク3の投入口38を覆う天蓋カバー41が枢軸46廻りに回動して略鉛直状態となり、投入口38が開放される。よって、その投入口38には、鉛直状態となった天蓋カバー41と反対側の車両1の側方から、ブルトーザ等によって堆肥2を一度に大量に投入でき、作業性が向上する。また、このとき作業者は通路39に立つことにより、堆肥2の投入の様子を監視することもできる。 【0023】また、投入口38には、図6に示すように、網部材48が取り付けられている。網部材48は、投入口38に車幅方向に掛け渡された第1パイプ体49と、パイプ体49に車長方向に掛け渡された第2パイプ体50と、第1および第2パイプ体49、50で区画された部分に設けられた格子網51とからなる。格子網51は、作業員の落下を防止すると共に堆肥2の通過を許容する寸法に設定されている。よって、堆肥2は網部材48ごしにタンク3内に投入され、通路39に立つの作業員がタンク3内に転落することはない。 【0024】天蓋カバー41と投入口38との間には、これらの固定・切離を行うロック機構52が設けられている。ロック機構52の概要を図7および図8に示す。図7はタンク3を前方から見た図、図8はタンク3を後方から見た図である。図7に示すように、ロック機構52は、タンク3の前側三角板部5と車両1のキャビン1aとの間に配置された操作レバー53を有する。操作レバー53は、上端部がタンク上面部7の通路39側に取り付けられた金具54にピン55を介して枢支され、中間部が天蓋カバー41開閉用モータ47の支持金具56内に位置され、下端部が前側三角板部5に取り付けられたホルダ57に切離自在に保持されている。 【0025】上記ピン55に近い操作レバー53の上部には、金具58が固設されている。金具58には、車幅方向に延出された第1連結ロッド59が、ピン60を介して枢支されている。第1連結ロッド59の先端部には、揺動金具61がピン62を介して枢支されている。揺動金具61は、第1連結ロッド59がピン62を介して枢支される板部63と、投入口38の側壁部64にピン65を介して枢支された円筒部66と、その上部に固設されたフック67とを有する。フック67は、天蓋カバー41の側部68に取り付けられた係合金具69の穴に係脱されるものである。 【0026】揺動金具61の板部63には、車幅方向に延出された第2連結ロッド70が、ピン71を介して枢支されている。第2連結ロッド70の先端部には、揺動金具72がピン73を介して枢支されている。揺動金具72は、第2連結ロッド70がピン73を介して枢支される板部74と、投入口38の側壁部75に金具76を介して回動自在に支持された第3連結ロッド77に固設された円筒部78と、その上部に固設されたフック79とを有する。フック79は、天蓋カバー41の側部68に取り付けられた係合金具80の穴に係脱されるものである。 【0027】また、上記第3連結ロッドは、タンク上面部7において投入口38に沿って車長方向後方に延出され、その中間部が図示しない金具によって投入口38の側壁部75に回転自在に支持され、図8に示すように、タンク3の後側三角板部5に至っている。図示するように、第3連結ロッド77の先端部には、揺動金具81が取り付けられている。揺動金具81は、第3連結ロッド77の先端部に固設された円筒部82と、その下方に固設された板部83と、その上方に固設されたフック84とを有する。 【0028】フック84は、天蓋カバー41の側部85に取り付けられた係合金具86の穴に係脱されるものである。揺動金具81の板部83には、車幅方向に延出された第4連結ロッド87が、ピン88を介して枢支されている。第4連結ロッド87の先端部には、揺動金具89がピン90を介して枢支されている。揺動金具89は、第4連結ロッド87がピン90を介して枢支される板部91と、投入口38の側壁部92にピン93を介して枢支された円筒部94と、その上部に固設されたフック95とを有する。フック95は、天蓋カバー41の側部85に取り付けられた係合金具96の穴に係脱されるものである。 【0029】この構成によれば、作業員が図7に示す操作レバー53をホルダ57から取り出して回動操作することで、第1および第2連結ロッド59、70が車幅方向に連動して揺動金具61、72が回動してフック67、79が係合金具69、80の穴に係脱され、同時に第3連結ロッド77を介して図8に示す第4連結ロッド87が車幅方向に連動して揺動金具81、89が回動してフック84、95が係合金具86、96の穴に係脱される。 【0030】よって、操作レバー53がホルダ57に保持されているときは、天蓋カバー41が閉状態にロックされ、操作レバー53が上述のように回動操作されることでそのロックが解放されることになる。なお、ホルダ57は、対向配置された一対の弾性板材からなり、その間に押し込まれる操作レバー53を所定の保持力で弾性的に保持するものである。 【0031】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係る堆肥散布車によれば、堆肥貯蔵用のタンクに堆肥を積み込む際の作業性の向上を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501044460 【氏名又は名称】いすゞ自動車東海株式会社 【識別番号】000002358 【氏名又は名称】新明和工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月26日(2001.2.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068021 【弁理士】 【氏名又は名称】絹谷 信雄
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| 【公開番号】 |
特開2002−247905(P2002−247905A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月3日(2002.9.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−50550(P2001−50550) |
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