| 【発明の名称】 |
乗用型田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 正一
【氏名】吉田 和正
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| 【要約】 |
【課題】乗用型田植機において、ホッパー及び繰り出し部を機体の後部で運転座席の後側に備えた場合、苗のせ台への苗の補給やホッパーへの農用粉粒体の補給が容易に行えるようにする。
【解決手段】右のホッパー17及び右の繰り出し部16、左のホッパー17及び左の繰り出し部16を、運転座席27の右後方及び左後方に互いに離間させて配置して、右の繰り出し部16からの農用粉粒体をホース20を介して右半分の植付条に供給し、左の繰り出し部16からの農用粉粒体をホース20を介して左半分の植付条に供給するように構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体の後部から後方に延出されたリンク機構に苗植付装置を支持し、機体の後部に運転座席を配置すると共に、農用粉粒体を貯留する右のホッパー及び前記右のホッパーから農用粉粒体を繰り出す右の繰り出し部、並びに農用粉粒体を貯留する左のホッパー及び前記左のホッパーから農用粉粒体を繰り出す左の繰り出し部を備え、前記右のホッパー及び右の繰り出し部、並びに前記左のホッパー及び左の繰り出し部を、前記運転座席の右後方及び左後方に互いに離間させて配置して、前記右の繰り出し部からの農用粉粒体をホースを介して前記苗植付装置における右半分の植付条の各々の横側に供給し、前記左の繰り出し部からの農用粉粒体をホースを介して前記苗植付装置における左半分の植付条の各々の横側に供給するように構成してある乗用型田植機。 【請求項2】 機体の後部から後方に延出されたリンク機構に苗植付装置を支持し、運転座席に着座する操縦者が足を置くステップ部を機体に備え、前記ステップ部の後側で前記ステップ部よりも高い位置に、前記運転座席よりも横幅が広く且つ前記運転座席の右及び左横外側に亘る一連で平坦な後部ステップ部を備えると共に、農用粉粒体を貯留するホッパー、前記ホッパーから農用粉粒体を繰り出す繰り出し部を、前記運転座席の後側で前記後部ステップ部に配置し、前記繰り出し部からの農用粉粒体をホースを介して前記苗植付装置の植付条の各々の横側に供給するように構成してある乗用型田植機。 【請求項3】 前記運転座席の前部を支点として、上方に持ち上げた非着座姿勢及び着座可能な着座姿勢に変更自在に、前記運転座席を支持してある請求項2に記載の乗用型田植機。 【請求項4】 機体の後部から後方に延出された昇降駆動自在なリンク機構に苗植付装置を支持し、農用粉粒体を貯留するホッパー及び前記ホッパーから農用粉粒体を繰り出す繰り出し部を、機体の後部に備えると共に、農用粉粒体を田面に供給する供給器を前記苗植付装置の植付条の各々の横側に配置して、前記供給器の各々に対応して前記繰り出し部から出されたホースを、前記供給器の各々から前方に位置する機体の所定部分に延出し、前記機体の所定部分から前記供給器の各々に可撓性のホースを接続して、前記繰り出し部から繰り出された農用粉粒体が前記ホースを介して前記供給器に供給されるように構成してある乗用型田植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、機体の後部から後方に延出されたリンク機構に苗植付装置を支持した乗用型田植機の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】乗用型田植機では、農用粉粒体(例えば粉粒状の肥料や薬剤、乗用型田植機を直播機として使用する場合には種籾)を貯留するホッパー、及びホッパーから農用粉粒体を繰り出す繰り出し部を、機体の後部で運転座席の後側に備えて、繰り出し部からの農用粉粒体をホースを介して、苗植付装置の植付条の各々の横側に供給するように構成したものが多くある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術に記載のように、ホッパー及び繰り出し部を機体の後部で運転座席の後側に配置すれば、苗植付装置の苗のせ台と運転座席との間に、ホッパー及び繰り出し部が配置されることになる。この場合、ホッパー及び繰り出し部は横長なものなので、運転座席側に立つ作業者が苗植付装置の苗のせ台に苗を補給しようとする際に、ホッパー及び繰り出し部によって苗の補給が行い難くなることがある。又、ホッパー及び繰り出し部が運転座席の後側に配置されていると、ホッパーにおける運転座席の真後ろに位置する部分に、運転座席側に立つ作業者が農用粉粒体を補給する際、運転座席によって農用粉粒体の補給が行い難くなることがある。 【0004】本発明は乗用型田植機において、ホッパー及び繰り出し部を機体の後部で運転座席の後側に備え、繰り出し部からの農用粉粒体をホースを介して、苗植付装置の植付条の各々の横側に供給するように構成した場合、運転座席側に立つ作業者が苗植付装置の苗のせ台に苗を容易に補給することができるように構成することを目的としており、運転座席側に立つ作業者がホッパーにおける運転座席の真後ろに位置する部分に農用粉粒体を容易に補給することができるように構成することを目的としている。 【0005】従来の技術に記載のように、繰り出し部からの農用粉粒体をホースを介して、苗植付装置の植付条の各々の横側に供給するように構成する場合、特に10条植型式や8条植型式のように多数条植型式の苗植付装置では、繰り出し部の横幅に対して苗植付装置の横幅がかなり広いものになる。これにより、苗植付装置の中央の植付条には、繰り出し部から略真後ろにホースが延出されるのに対して、苗植付装置の最外側の植付条には、繰り出し部からホースが斜め横側に延出される状態となって、苗植付装置における中央の植付条と最外側の植付条とでホースの長さが異なるものになる。 【0006】前述のような状態において苗植付装置を昇降駆動する際、ホースが曲がることによって苗植付装置の昇降駆動が可能になるのであるが、苗植付装置において中央の植付条と最外側の植付条とでホースの長さが異なるものになっていると、苗植付装置の昇降駆動に伴うホースの曲がり具合も、苗植付装置における中央の植付条と最外側の植付条とで異なるものになる。本発明は乗用型田植機において、ホッパー及び繰り出し部を機体の後部で運転座席の後側に備え、繰り出し部からの農用粉粒体をホースを介して、苗植付装置の植付条の各々の横側に供給するように構成した場合、苗植付装置の昇降駆動に伴うホースの曲がり具合が、苗植付装置における中央の植付条と最外側の植付条とで異なると言う状態を少なくすることを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】[I]請求項1の特徴によると、右のホッパー及び右の繰り出し部並びに左のホッパー及び左の繰り出し部を備えて、右のホッパー及び右の繰り出し部を運転座席の右後方に配置し、左のホッパー及び左の繰り出し部を運転座席の左後方に配置して、右のホッパー及び右の繰り出し部と左のホッパー及び左の繰り出し部とを、運転座席の後方で互いに離間させている。 【0008】これにより、請求項1の特徴によると、右のホッパー及び右の繰り出し部並びに左のホッパー及び左の繰り出し部が存在しない空間が、運転座席の後方に生じることになる。従って、運転座席側に立つ作業者は、前述の運転座席の後方の空間に体や足を入れて苗植付装置の苗のせ台に体を近づけながら、苗植付装置の苗のせ台に苗を補給したり、ホッパーに農用粉粒体を補給したりすることができるのであり、前述の運転座席の後方の空間を通して苗植付装置の苗のせ台に苗を補給したりすることができる。 【0009】請求項1の特徴にように、右のホッパー及び右の繰り出し部並びに左のホッパー及び左の繰り出し部が存在しない空間が、運転座席の後方に生じることになっていれば、ホッパーにおける運転座席の真後ろに位置する部分に、運転座席側に立つ作業者が農用粉粒体を補給する際、運転座席によって農用粉粒体の補給が行い難くなると言うような状態は生じ難い。 【0010】[II]請求項2の特徴によると、運転座席に着座する作業者が足を置くステップ部を機体に備え、ステップ部の後側でステップ部よりも高い位置に、運転座席よりも横幅が広く且つ運転座席の右及び左横外側に亘る一連で平坦な後部ステップ部を備えており、ホッパー及び繰り出し部を後部ステップ部に配置している。 【0011】このように、請求項2の特徴によると、運転座席の後側に運転座席よりも横幅の広い一連で平坦な後部ステップ部が備えられており、運転座席側に立つ作業者は後部ステップ部に足を乗せたり後部ステップ部に立ったりして、苗植付装置の苗のせ台に苗を補給したり、ホッパーに農用粉粒体を補給したりすることができる。この場合、後部ステップ部に立った作業者が、例えば後部ステップ部の右側部分から運転座席の後側を通り後部ステップ部の左側部分に移動して、苗植付装置の苗のせ台に苗を補給したり、ホッパーに農用粉粒体を補給したりすることができる。 【0012】請求項2の特徴によると、運転座席側に立つ作業者が、後部ステップ部における運転座席の後側の部分に足を乗せたり立ったりすることができるので、ホッパーにおける運転座席の真後ろに位置する部分に農用粉粒体を補給することも、容易に行える。 【0013】[III]請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前項[II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。請求項3の特徴によると、運転座席の前部を支点として運転座席を上方に持ち上げた非着座姿勢及び着座可能な着座姿勢に変更自在に、運転座席が支持されている。 【0014】乗用型田植機では、運転座席がホッパー及び繰り出し部の前側に配置されることが多く、後部ステップ部や後部ステップ部の前側に運転座席が配置されることになる。これによって、請求項3の特徴のように、運転座席を非着座姿勢に変更してやれば、運転座席が後部ステップ部から離れるので、その分だけ後部ステップ部における運転座席の付近が広くなることになり、前項[II]に記載のように、運転座席側に立つ作業者が、例えば後部ステップ部の右側部分から運転座席の後側を通り後部ステップ部の左側部分に移動したり、後部ステップ部における運転座席の後側の部分に足を乗せたり立ったりすることが、容易に行えるようになる。 【0015】[IV]乗用型田植機において、機体の後部から後方に延出された昇降駆動自在なリンク機構に苗植付装置を支持し、農用粉粒体を田面に供給する供給器を苗植付装置の植付条の各々の横側に配置して、農用粉粒体を貯留するホッパー及びホッパーから農用粉粒体を繰り出す繰り出し部を、機体の後部に備えた場合、請求項4の特徴によると、苗植付装置の植付条の各々の横側に配置された供給器の各々に対応して繰り出し部から出されたホースを、供給器の各々から前方に位置する機体の所定部分に延出し、機体の所定部分から供給器の各々に可撓性のホースを接続しており、繰り出し部から繰り出された農用粉粒体が、ホースを介して供給器に供給されて田面に供給される。 【0016】請求項4の特徴によると、供給器の各々から前方に位置する機体の所定部分を設定しているので、機体の所定部分から供給部に延出される可撓性のホースは、苗植付装置の最外側の植付条でも斜め横側に延出される状態にはならず、苗植付装置における中央の植付条と最外側の植付条とにおいて、機体の所定部分から供給部に延出される可撓性のホースは略平行な状態になる。これにより、請求項4の特徴によると、繰り出し部から機体の所定部分に延出される可撓性のホースの長さは、供給器(植付条)の各々において異なるものになるが、機体の所定部分から供給器に延出される可撓性のホースの長さは、供給器(植付条)の各々において略同じ長さになる。 【0017】従って、請求項4の特徴によると、機体の所定部分を固定部分として、苗植付装置の昇降駆動により、機体の所定部分から供給器に延出される可撓性のホースが曲がるように構成してやれば、機体の所定部分から供給器に延出される可撓性のホースの長さが、供給器(植付条)の各々において略同じ長さであることによって、苗植付装置を昇降駆動しても、機体の所定部分から供給器に延出される可撓性のホースの曲がり具合が、苗植付装置における中央の供給器(植付条)と最外側の供給器(植付条)とで異なると言う状態が少なくなる。 【0018】 【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対の前輪1及び左右一対の後輪2で支持された機体の前部に、エンジン3及びミッションケース4を備えて、機体の中央部に運転部5を形成し、機体の後部に四連リンク式のリンク機構6を昇降駆動自在に連結して、リンク機構6に苗植付装置7を備えて乗用型田植機が構成されている。 【0019】図1及び図2に示すように、苗植付装置7は8条植型式に構成されており、4個の植付伝動ケース8、植付伝動ケース8の左右両側に回転駆動自在に支持された回転ケース9、回転ケース9の両端に備えられた一対の植付爪10、5個の接地フロート11、及び苗のせ台12等により構成されている。これにより、苗のせ台12が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース9が回転駆動され、苗のせ台12の下部から植付爪10が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。 【0020】図1に示すように、ミッションケース4の前部に固定された支持フレーム(図示せず)にエンジン3が支持されており、エンジン3及びミッションケース4の上部が、左右幅の狭い固定の後部ボンネット28及び着脱自在で左右幅の狭い前部ボンネット29により覆われている。後部ボンネット28の上部に計器パネル30及び前輪1を操向操作する操縦ハンドル31が備えられている。前部及び後部ボンネット29,28の右及び左横外側に前部ステップ部32が配置され、前部ステップ部32の後側にフロア33が配置されており、前部ステップ部32の横外側に配置された支持フレーム34に予備苗のせ台35が支持されている。 【0021】図1及び図2に示すようにフロア33は、運転座席27に着座する操縦者が足を置くステップ部33a、ステップ部33aの後側でステップ部33aよりも高い位置の後部ステップ部33b、ステップ部33a及び後部ステップ部33bに亘る右及び左の階段部33cを備えて構成されている。後部ステップ部33bは運転座席27よりも横幅が広く、且つ運転座席27の右及び左横外側に亘る一連で平坦なものに構成されている。後部ステップ部33bの前側に運転座席27が配置されており、運転座席27の前部の支点P1として、運転座席27が上方に持ち上げた非着座姿勢(図1の二点鎖線に示す状態)、及び操縦者が着座可能な着座姿勢(図1の実線に示す状態)に変更自在に構成されている。 【0022】図1,2,3に示すように、左右一対の機体フレーム13の後部に正面視逆U字状の支持フレーム14が固定され、機体左右方向に沿った横長の支持フレーム15が支持フレーム14に固定されて、支持フレーム15が後部ステップ部33bの後部上方に配置されている。2つの植付条に対応した繰り出し部16が4個用意され、2個の右の繰り出し部16及び2個の左の繰り出し部16として、4個の繰り出し部16が支持フレーム15に取り付けられている。2個の右の繰り出し部16に亘り、透明樹脂製で肥料を貯留するホッパー17が取り付けられ、2個の左の繰り出し部16に亘り、透明樹脂製で肥料を貯留するホッパー17が取り付けられており、右及び左のホッパー17の上部に蓋部17a(透明樹脂製)が、後側の横軸芯P2周りに開閉自在に備えられている。 【0023】図1及び図2に示すように、植付爪10によって植え付けられた苗(植付条)の横側に、溝を形成しながら肥料を田面に送り込んでいく作溝器18が、植付条の各々に対応して8個用意されており、作溝器18が接地フロート11に取り付けられている。図1,2,3に示すように、右及び左の繰り出し部16の下部に漏斗部19が取り付けられており、漏斗部19と2個の作溝器18とに亘って2本の可撓性のホース20が接続されている。これにより、2個の右の繰り出し部16と右の4つの作溝器18(植付条)とが、4本のホース20によって接続され、2個の左の繰り出し部16と左の4つの作溝器18(植付条)とが、4本のホース20によって接続された状態となる。 【0024】図1及び図2に示すように、右及び左の繰り出し部16の各々に繰り出しロール(図示せず)が内装されており、繰り出しロールを駆動する1本の駆動軸21が右及び左の繰り出し部16に亘って回転自在に支持されている。ミッションケース4から後輪2に動力を伝達する伝動軸22に、動力を取り出す伝動ケース23が外嵌されており、取り出された動力により回転駆動されるクランクアーム24が伝動ケース23に備えられている。駆動軸21にワンウェイクラッチ25が外嵌され、クランクアーム24とワンウェイクラッチ25とに亘って、連係ロッド26が接続されている。 【0025】図1,2,3に示すように、支持フレーム15の端部にブロア36及びブロア36を駆動するモータ37が支持されて、ブロア36から支持フレーム15に沿って1本のパイプ38が延出されている。漏斗部19においてホース20が接続される部分とは反対側に送風口(図示せず)が形成されて、漏斗部19の送風口がパイプ38に挿入されている。 【0026】以上の構造により苗植付装置7において、苗のせ台12が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース9が回転駆動され、苗のせ台12の下部から植付爪10が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。これと同時に、クラックアーム24の回転運動による連係ロッド26の往復運動が、ワンウェイクラッチ25により回転運動に変換されて、駆動軸21が間欠的に回転駆動される。これにより、右及び左の繰り出し部16において、繰り出しロールが間欠的に回転駆動され、ホッパー17の肥料が繰り出しロールから漏斗部19に所定量ずつ繰り出される。ブロア36からの高圧の風がパイプ38及び漏斗部19を通ってホース20に供給されており、高圧の風により肥料がホース20を通って作溝器18に供給され、作溝器18により田面に形成された溝に肥料が送り込まれる。 【0027】以上の構造により、図1,2,3に示すように、右のホッパー17及び右の繰り出し部16、並びに左のホッパー17及び左の繰り出し部16が、運転座席27の右後方及び左後方に互いに離間して、後部ステップ部33bの後部上方に配置された状態となっており、駆動軸21及びパイプ38が後部ステップ部33bの後部上方に配置された状態となっている。この場合、右のホッパー17及び右の繰り出し部16と左のホッパー17及び左の繰り出し部16との間において、駆動軸21及びパイプ38の上方を覆う金属製のカバー39が、支持フレーム14,15に固定されている。 【0028】これにより、作業者は階段部33cや後部ステップ部33bに足を乗せたり立ったり、カバー39に足を乗せたり立ったり、例えば後部ステップ部33bの右側部分から運転座席27の後側を通り後部ステップ部33bの左側部分に移動したりして、苗のせ台12に苗を補給したり、蓋部17aを開けて右及び左のホッパー17に肥料を補給したりすることができる。この場合、運転座席27を非着座姿勢(図1の二点鎖線に示す状態)に持ち上げれば、後部ステップ部33bにおける運転座席27の付近がさらに広くなるので、苗のせ台12に苗を補給したり、蓋部17aを開けて右及び左のホッパー17に肥料を補給したりすることがさらに容易に行えるようになる。 【0029】[発明の実施の第1別形態]図4に示すように、2個の右の繰り出し部16と2個の左の繰り出し部16との間を開けずに、4個の繰り出し部16が支持フレーム15に取り付けられ、4個の繰り出し部16に亘り、透明樹脂製で肥料を貯留する1個のホッパー17が取り付けられている。この場合、図2に示す位置よりも少し前方の位置に、ホッパー17及び繰り出し部16が配置されている。 【0030】図4に示すように、作溝器18の各々から平行に前方に位置する機体の所定部分が設定されており、繰り出し部16の後方で機体の左右方向と平行な一直線上に前述の機体の所定部分が並ぶ状態になっている。繰り出し部16の漏斗部19から硬質樹脂製のホース40から延出され、ホース40が支持フレーム15にブラケット(図示せず)を介して固定されており、ホース40の端部40aが前述の機体の所定位置に配置されている。作溝器18とホース40の端部40aとに亘って、可撓性のホース20が接続されている。 【0031】これにより、図4に示すように作溝器18の各々のホース20が、平面視で互いに略平行な状態となり、互いに略同じ長さの状態となっている。苗植付装置7を昇降駆動すると、ホース40(端部40a)の位置は変化せずに、ホース20が曲がる状態となっており、作溝器18の各々のホース20において曲がり具合が、互いに略同じような状態になる。 【0032】[発明の実施の第2別形態]前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において、ホッパー17に肥料ではなく薬剤を入れて、田面に苗を植え付けならら、作溝器18により田面に形成された溝に薬剤が送り込まれるようにしてもよい。前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において、ホッパー17に肥料ではなく種籾を入れることにより、田面への苗の植え付けを行わずに、作溝器18により田面に形成された溝に種籾が送り込まれるようにして、乗用型田植機を乗用型直播機として使用することもできる。 【0033】 【発明の効果】請求項1の特徴によると、乗用型田植機においてホッパー及び繰り出し部を機体の後部で運転座席の後側に備え、繰り出し部からの農用粉粒体をホースを介して、苗植付装置の植付条の各々の横側に供給するように構成した場合に、運転座席側に立つ作業者が、運転座席の後方の空間に体や足を入れて苗植付装置の苗のせ台に体を近づけながら、苗植付装置の苗のせ台に苗を補給したり、ホッパーに農用粉粒体を補給したり、運転座席の後方の空間を通して苗植付装置の苗のせ台に苗を補給したりすることができるようになって、乗用型田植機の作業性を向上させることができた。 【0034】請求項2の特徴によると、乗用型田植機においてホッパー及び繰り出し部を機体の後部で運転座席の後側に備え、繰り出し部からの農用粉粒体をホースを介して、苗植付装置の植付条の各々の横側に供給するように構成した場合に、運転座席側に立つ作業者が後部ステップ部に足を乗せたり後部ステップ部に立ったりして、苗植付装置の苗のせ台に苗を補給したり、ホッパーに農用粉粒体を補給したりすることができる点、後部ステップ部に立った作業者が例えば後部ステップ部の右側部分から運転座席の後側を通り後部ステップ部の左側部分に移動して、苗植付装置の苗のせ台に苗を補給したり、ホッパーに農用粉粒体を補給したりすることができる点、運転座席側に立つ作業者がホッパーにおける運転座席の真後ろに位置する部分に農用粉粒体を補給することが容易に行える点により、乗用型田植機の作業性を向上させることができた。 【0035】請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。請求項3の特徴によると、運転座席を非着座姿勢に変更することにより、後部ステップ部における運転座席の付近を広くすることができて、運転座席側に立つ作業者が例えば後部ステップ部の右側部分から運転座席の後側を通り後部ステップ部の左側部分に移動したり、後部ステップ部における運転座席の後側の部分に足を乗せたり立ったりすることが容易に行えるようになって、乗用型田植機の作業性を向上させることができた。 【0036】請求項4の特徴によると、乗用型田植機において機体の後部から後方に延出された昇降駆動自在なリンク機構に苗植付装置を支持し、農用粉粒体を田面に供給する供給器を苗植付装置の植付条の各々の横側に配置して、ホッパー及び繰り出す繰り出し部を機体の後部に備えた場合に、苗植付装置を昇降駆動しても、機体の所定部分から供給器に延出される可撓性のホースの曲がり具合が、苗植付装置における中央の供給器(植付条)と最外側の供給器(植付条)とで異なると言う状態を少なくすることができた。これにより、請求項4の特徴によると、他の装置や構造物を可撓性のホースが接触しないように可撓性のホースの付近に配置する場合、苗植付装置における中央の供給器(植付条)と最外側の供給器(植付条)とに対応する可撓性のホースの付近で、他の装置や構造物の配置を異なるものに構成する必要があまりないので、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成13年2月22日(2001.2.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−238318(P2002−238318A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−46726(P2001−46726) |
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