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【発明の名称】 苗植機
【発明者】 【氏名】佐伯 正文

【氏名】井関 秀夫

【氏名】加藤 哲

【氏名】福島 寿美

【要約】 【課題】従来、前輪と後輪とを装備した車体の前部にエンジンを搭載し後部に座席を設けると共に、車体側面視で車体の前後方向中央部に苗植装置を装備した苗植機において、苗植装置に供給するための苗を搭載する補助苗枠と施肥装置とを車体の前後バランスを考慮して配設したものは無かった。

【解決手段】前輪19と後輪20とを装備した車体1の前部にエンジンEを搭載し後部に座席5を設けると共に、車体側面視で車体1の前後方向中央部に苗植装置2を装備した苗植機において、車体側面視で苗植装置2の上方に苗を収容する補助苗枠4を設けると共に、該補助苗枠4の前側で且つエンジンEよりも後側に施肥装置10を設けた苗植機。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前輪19と後輪20とを装備した車体1の前部にエンジンEを搭載し後部に座席5を設けると共に、車体側面視で車体1の前後方向中央部に苗植装置2を装備した苗植機において、車体側面視で苗植装置2の上方に苗を収容する補助苗枠4を設けると共に、該補助苗枠4の前側で且つエンジンEよりも後側に施肥装置10を設けたことを特徴とする苗植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、補助苗枠と施肥装置とを装備した苗植機に関するものである。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】従来、前輪と後輪とを装備した車体の前部にエンジンを搭載し後部に座席を設けると共に、車体側面視で車体の前後方向中央部に苗植装置を装備した苗植機において、苗植装置に供給するための苗を搭載する補助苗枠と施肥装置とを車体の前後バランスを考慮して配設したものは無かった。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、前輪19と後輪20とを装備した車体1の前部にエンジンEを搭載し後部に座席5を設けると共に、車体側面視で車体1の前後方向中央部に苗植装置2を装備した苗植機において、車体側面視で苗植装置2の上方に苗を収容する補助苗枠4を設けると共に、該補助苗枠4の前側で且つエンジンEよりも後側に施肥装置10を設けた苗植機としたものである。
【0004】
【発明の作用効果】この発明は、前輪19と後輪20とを装備した車体1の前部にエンジンEを搭載し後部に座席5を設けると共に、車体側面視で車体1の前後方向中央部に苗植装置2を装備した苗植機において、車体側面視で苗植装置2の上方に苗を収容する補助苗枠4を設けると共に、該補助苗枠4の前側で且つエンジンEよりも後側に施肥装置10を設けた苗植機としたものであるから、苗植作業によって苗植装置2の苗が減少すると座席5の作業者が補助苗枠4の苗を取出して供給するが、このとき補助苗枠4は苗植装置2の上方にあるので、その苗供給が容易で作業性が良い。
【0005】また、車体側面視で苗植装置2の上方に苗を収容する補助苗枠4を設けると共に、該補助苗枠4の前側で且つエンジンEよりも後側に施肥装置10を設けたので、車体1の前後方向中央部に苗植装置2を装着した形態において、車体前後の重量バランスが安定し、良好な苗植作業を行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1、図2において、トラクタ車体1は、前部にエンジンEを搭載し、後部に操縦席5及びステアリングハンドル6を有した四輪駆動走行しうるもので、苗植付装置7、及び苗タンク3等からなる苗植装置2は、平行リンク8によって昇降自在にして車体1の腹部に装着される。又、補助苗枠4は、多段構成で、平行リンク9によって前後移動自在にして車体1上部に支架され、該苗タンク3の前位と後位とに亘って切替移動される。車体1の前部に施肥装置10を搭載し、各苗植付装置7で植付けられる苗植付位置近くの土壌面に施肥される。19は前輪、20は後輪である。
【0007】苗植装置2は、6条植形態で、中央部と左右両側部との3基の前下り傾斜の苗タンク3を有し、この苗タンク3の前方に同方向傾斜の空ケース案内枠11を有し、これら苗タンク3と案内枠11との下端部間を側面視U字状の案内通路12を形成する繰出枠13で連結し、この繰出枠13には、ポット育苗形態の苗ケースを一定ピッチ毎に繰出す苗繰出機構や、この苗ケースがポット苗を一株毎押出す苗押出機構等を設ける。この苗押出機構によって苗の押出を受けた空の苗ケースは、案内通路12から案内枠11を押上げられて前記苗タンク3の上方部に繰出される。
【0008】苗繰出枠13の下側には、前記苗押出機構によって押出されたポット苗を受けて、苗タンク3幅の中央部対応位置から左右両側方へ搬送する一対の苗送りベルト14を設け、各苗送りベルト14の横端部には、横方向の軸15の回りに回転されて苗植付作用を行う苗植付装置7を設けている。各基の苗タンク3に対して2条毎の苗植を行う構成としている。
【0009】このような苗タンク3、案内枠11、繰出枠13、及び苗植付装置7等を支持して滑走するフロート16を有し、このフロート16で均平された土壌面に苗植付装置7による苗植付が行われる。このような苗植装置2は、車体1の腹部で前後中央部に位置して設けられるが、この上部に設けられる補助苗枠4は、多段の棚形態で、前記苗タンク3に供給される幅のポット苗ケースを受ける広さの苗棚17が構成され、左右方向へ6枚並べられる。しかも中央部から左右3枚毎に一体構成として平行リンク9によって車体1に独立支持され、左右各基別に前後に移動される。18は左右各基毎の平行リンク9を前後回動するための伸縮シリンダで、油圧伸縮によって回動制御しうる。
【0010】これら各基の補助苗枠4は、ほぼ苗タンク3を中心として前後方向へ移動しうるもので、前方へ移動した位置では、苗棚17の後端部が苗タンク3の上方に位置し、後方へ移動した位置では、苗棚17の前端部が苗タンク3の上方に位置する関係に設定されている。又、後位に移動されたときの平行リンク9は、起立角度が大きく、補助苗枠4が上昇されて、これより前位にある苗タンク3への補助苗の供給し易い状態にある。
【0011】なお、前記左右各基の補助苗枠4は、平行リンク9の回動により、又は平行リンク9に対する上部の苗棚17部の横移動Aによって、左右外側方へ対称状に移動可能にして、操縦席5前方の視界を広く開いて、前輪19部を見易くするもよい。
【0012】更に、このような補助苗枠4の横移動Aは、補助苗の満載時は外側端に移動していて、左右各基の補助苗枠4の内側の苗棚17から補助苗を取出し、この補助苗の取出に伴って順次各補助苗枠4を中央側へ移動させるように構成するもよい。
【0013】図3において、上例と異なる点は、車体1後部の操縦席5を前後に回動させて、操縦位置と格納位置Bとに起伏可能とする。この操縦席5の足元にはステップ21が前後移動自在に設けられ、これらの間を連動して、操縦席5を格納位置Bに倒したときステップ21が前側へ引っ込み、操縦席5を起すと後方へ出るようにする。これによって昇降操作を容易にすると共に、車体1の格納時短縮を図る。
【0014】又、このような操縦席5の起伏操作に連動して、後輪20の車軸22を連動するリヤアクスルハウジング23内に設けられる左右のサイドブレーキを制御しうる構成とするもよい。操縦席5を前側へ倒すBことにより、サイドブレーキを制御するようにすると、操縦者が操縦席5から降りているとき、ブレーキペタルを踏まないで、ブレーキをかけることができて安全である。
【0015】なお、サイドブレーキを解除するときは、操縦席5を起した状態で、ブレーキペタルを一旦踏込むことによって解除される構成としておくなど、別操作で解除すると安全性が図れる。前記補助苗枠4は、車体1に対して前後に移動しない固定状態としている。
【0016】図4,図5において、上例と異なる点は、苗植条数を10条植形態とし、操縦席5、及びステアリングハンドル6を左右両側部に設け、2人乗りで操縦しうる。各操縦席5の操縦者が苗タンク3を2〜3基分担当しながら、対応する補助苗枠4から補助苗を取出しながら、該苗タンク3へ供給する。又、運転操作はいずれか一方の操縦者が行えばよい。2人操縦で交替すれば、補助苗の供給操作も容易である。
【0017】図6〜図8において、上例と異なる点は、前記フロート16の後輪20に対向する部分を窪ませた切欠部24の構成とし、前輪19と後輪20との間のトレッド間隔を短縮し、操向性のよい苗植機とすることができる。又、フロート16は、中央部のセンタフロートに対して左右両側のサイドフロートが配設され、前輪19はこれらセンサフロートとサイドフロートとの前端部間にのぞむように配置され、6条C植形態の苗植付装置7は、各フロート16の左右両側部に接近して植付けされるように作動し、左右の前輪19はセンタフロート16の前部及びこの左右両側の苗植付位置をまたぐ条間に対応して接地し、左右の後輪20は、左右サイドフロート16の内側間の4条の植付条Cをまたぐように配置され、前記トレッド間隔の短縮化と併せて走行の安定性を図る。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成5年9月10日(1993.9.10)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−176816(P2002−176816A)
【公開日】 平成14年6月25日(2002.6.25)
【出願番号】 特願2001−313988(P2001−313988)