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【発明の名称】 球根植付け機
【発明者】 【氏名】苫米地 力

【要約】 【課題】作業者の負担を軽減させると共に、植付け深さ及び植付け間隔の精度を向上した高作業効率を実現することのできる球根植付け機を提供する。

【解決手段】畝8を跨いで走行するベースマシン11と、ベースマシン11に搭載され、且つ昇降駆動される球根植付けパイプ31と、球根植付けパイプ31に一体に設けられた穴形成用ロッド32と、球根植付けパイプ31の下端開口部31A内に負圧を発生させる真空ポンプ23とを備え、下端開口部31Aで球根を吸引保持した状態で球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32を植付け土壌内に貫入させて球根の植付けを行う。真空ポンプ23は、球根植付けパイプ31を植付け土壌から引き抜く動作時に、吸引駆動を停止するように設定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植付け土壌領域を跨いだ状態で、球根植付け間隔での間欠的な走行を行うベースマシンと、該ベースマシンに搭載され、且つ前記ベースマシンが停止した状態で昇降駆動されて球根の植付けを行う球根植付けパイプと、該球根植付けパイプの下端開口部内に負圧を発生させる吸引手段とを備え、前記下端開口部で球根を吸引保持した状態で前記球根植付けパイプを植付け土壌内に貫入させて球根の植付けを行うことを特徴とする球根植付け機。
【請求項2】 請求項1記載の球根植付け機であって、前記吸引手段は、少なくとも前記球根植付けパイプを前記植付け土壌から引き抜く動作時に、吸引を停止するように設定されていることを特徴とする球根植付け機。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された球根植付け機であって、前記球根植付けパイプは、前記ベースマシンの走行方向と直交する方向に沿って複数本が間隔を隔てて配置されていることを特徴とする球根植付け機。
【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された球根植付け機であって、前記球根植付けパイプには、前記ベースマシンの走行方向前方に、所定距離を隔てて当該球根植付けパイプに平行をなす穴形成用ロッドが一体的に設けられ、前記所定距離が前記植付け土壌領域における前記走行方向に沿う植付け列の球根植付け間隔寸法と同一に設定され、前記球根植付けパイプの昇降動作に伴って昇降して少なくとも土壌表面を覆うように配置されたシートに穴を形成することを特徴とする球根植付け機。
【請求項5】 請求項4記載の球根植付け機であって、前記穴形成用ロッドは、前記球根植付けパイプの昇降動作に伴って、土壌に球根植付け穴を形成することを特徴とする球根植付け機。
【請求項6】 請求項4又は請求項5のいずれかに記載された球根植付け機であって、前記穴形成用ロッドは、前記球根植付けパイプに対して前記走行方向に相対的に移動調節可能であることを特徴とする球根植付け機。
【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の球根植付け機であって、前記球根植付けパイプの下端開口部に、環状の弾性部材が固設されていることを特徴とする球根植付け機。
【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の球根植付け機であって、前記球根植付けパイプが上昇して停止した状態で当該球根植付けパイプの下端開口部に、球根を上向きにした状態で供給する球根ホルダを備え、該球根ホルダは、前記ベースマシンに移動可能に支持されていることを特徴とする球根植付け機。
【請求項9】 請求項8記載の球根植付け機であって、前記球根ホルダは、前記ベースマシンにおける前記球根植付けパイプの略両側方位置にそれぞれ立設された一対のホルダ取付用支柱と、これらホルダ取付用支柱の互いに対向する面にそれぞれ突設された回転支持軸と、それぞれの回転支持軸に一端部が支持され、前記ホルダ取付用支柱に揺動可能に垂れ下がるように設けられた伸縮可能なアームと、これらアームの他端部同士間に架設されたホルダプレートとを備えてなり、該ホルダプレートの上面に前記球根植付けパイプの位置に対応して球根配置用凹部が形成されていることを特徴とする球根植付け機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球根植付け機に関し、さらに詳しくは、例えばにんにく、チューリップなどの各種の球根を所定間隔を隔て、且つ所定深さに植え付ける球根植付け機に関する。
【0002】
【従来の技術】球根を地中に植え付ける作業は、図10に示すような植付け器1を用いて行われている。この植付け器1は、それぞれ樹脂製パイプでなる把持部2と球根保持部3とを、略T字形状をなすように一体に設けてなる。球根保持部3は、把持部2の中央部より該把持部2に対して直角をなすように一体的に設けられている。
【0003】図10に示すように、このような植付け器1を用いて球根4を植え付けるには、まず球根保持部3の先端開口部に球根4の発芽部分に当たる頂部を挿入して保持させる。続いて、把持部2の両側を手で掴んで、球根4を保持した状態の球根保持部3を地中に押し込む。このとき、球根保持部3の押し込み深さは、球根4に適切な深さ寸法になるようにする。このため、作業者は、保持部2を持って押し込む強さを加減する必要がある。次に、把持部2を上方に引き上げることにより、球根4は周囲の土に捕捉されて球根保持部3から離脱して地中に残留するようになっている。その後、地中に開いた押し込み穴を土で埋め込むことにより、球根4の植え付けが完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したような植付け器1を用いて球根4を1個ずつ植え付けるという作業では、単位面積当たりの作業効率が著しく低いものであった。このため、球根4の植付け作業は、植付けに長時間を要し、作業者の負担が大きいものであった。
【0005】また、上記した植付け器1では、球根4を球根保持部3で、土の抵抗に抗して地中に押し込むため、球根4が球根保持部3の先端開口縁で傷つけられる虞れがあった。このため、土壌によっては、球根4を植え付ける前に、地面に予め穴を開ける作業を施しておくことにより、土による球根4への負荷を軽減させることが行われているが、この作業も手作業であるため、作業効率をさらに低下させるものであった。さらに、土壌の表面をマルチフィルムと称される合成樹脂シートで覆う場合には、この合成樹脂シートに予め植付け予定位置に開口が形成されている場合を除き、上記の穴開け作業の前に、又は穴開け作業と同時に、当該合成樹脂シートにも穴開けを行う必要があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされたものである。そこで、本発明の目的は、作業者の負担を軽減させると共に、植付け深さ及び植付け間隔の精度を向上した高作業効率を実現することのできる球根植付け機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、植付け土壌領域を跨いだ状態で、球根植付け間隔での間欠的な走行を行うベースマシンと、ベースマシンに搭載され、且つベースマシンが停止した状態で昇降駆動されて球根の植付けを行う球根植付けパイプと、球根植付けパイプの下端開口部内に負圧を発生させる吸引手段とを備え、下端開口部で球根を吸引保持した状態で前記球根植付けパイプを植付け土壌内に貫入させて球根の植付けを行うことを特徴としている。なお、この発明おける植付け土壌領域とは、盛土されて形成された畝や、略平坦に耕された土壌などの植付け領域を意味する。
【0008】このような構成の請求項1記載の発明では、吸引手段によって球根植付けパイプの下端開口部内に負圧が発生する。この状態で、球根植付けパイプの下端開口部に球根を下方から近づけることにより、下端開口部は球根を吸引して保持する作用を奏する。ベースマシンが停止した状態で、球根を下端開口部で保持した球根植付けパイプを下降させることにより、植付け土壌中に球根を植え付けることができる。なお、作業者は、球根植付けパイプの下端開口部に球根を近づける際に、球根の発芽部分に当たる頂部が上になるように取り扱えばよい。また、球根植付けパイプは、その下端開口部で球根を吸引、保持しながら植付け土壌中に貫入された後は、上昇駆動されることにより植付け土壌から引き抜かれる。このとき、球根は植付け土壌に抱持され、この土壌により捕捉され球根植付けパイプの下端開口部から離脱するような作用を受ける。
【0009】また、請求項1記載の発明では、ベースマシンが球根植付け間隔で間欠的な走行を行うため、ベースマシンが停止状態で球根植付けパイプの昇降動作を行って球根植付けを行うことで、所定の球根植付け間隔での植付けを順次行うことができる。このため、この発明では、球根を高効率且つ円滑に植え付けることが可能となる。
【0010】本発明では、球根植付けパイプをパイプの長さ方向(中心軸方向)に沿って直線上で往復動作(昇降動作)させて、植付け土壌表面に対して略垂直をなすように貫入、引き抜き動作を行う構成であるため、球根植付けパイプが植付け土壌から受ける負荷のベクトルが上下方向のみとなり、球根植付けパイプの機械的強度を向上することができる。
【0011】ここで、土壌中に挿入された球根がより確実に球根植付けパイプの下端開口部から離脱するようにするには、以下の請求項2記載の発明のような構成とすることが有効である。
【0012】すなわち、請求項2記載の発明は、請求項1記載の球根植付け機であって、吸引手段が、少なくとも球根植付けパイプを植付け土壌から引き抜く動作時に、吸引を停止するように設定されていることを特徴としている。
【0013】したがって、請求項2記載の発明では、請求項1記載された発明の作用に加えて、吸引手段が吸引を停止することにより下端開口部で球根を保持する作用が消滅する。この結果、球根植付けパイプを上昇駆動させて土壌から引き抜くことにより、球根を植付け土壌中に残留、配置させる(植え付ける)ことができる。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載された球根植付け機であって、球根植付けパイプが、ベースマシンの走行方向と直交する方向に沿って複数本が間隔を隔てて配置されていることを特徴としている。
【0015】したがって、請求項3記載の発明では、請求項1及び請求項2に記載された発明の作用に加えて、複数の球根植付けパイプがベースマシンの幅方向に配置されているため、ベースマシンで跨ぐ植付け土壌領域にベースマシンの走行方向に沿って球根が植え付けられる列を複数にすることができ、植付け効率を高める作用がある。
【0016】さらに、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された球根植付け機であって、球根植付けパイプには、ベースマシンの走行方向前方に、所定距離を隔てて球根植付けパイプに平行をなす穴形成用ロッドが一体的に設けられ、所定距離が植付け土壌領域における走行方向に沿う植付け列の球根植付け間隔寸法と同一に設定され、球根植付けパイプの昇降動作に伴って昇降して少なくとも土壌表面を覆うように配置されたシートに穴を形成することを特徴としている。
【0017】したがって、請求項4記載の発明では、請求項1〜請求項3に記載された発明の作用に加えて、球根植付けパイプの球根植付け動作に伴って、穴形成用ロッドが植付け土壌の表面を覆うように配置されたシートに穴を形成する作用がある。穴形成用ロッドは、球根植付けパイプより走行方向前方側に位置するため、植付けパイプに先行してシートに穴を形成することができる。このため、穴形成用ロッドで形成されたシートの穴は、次の植付け工程での植付けを行う土壌を露呈させている。すなわち、前の植付け工程に伴う穴形成用ロッドの下降動作でシートに穴が形成されているため、次の植付け工程では球根植付けパイプがシートで覆われていない土壌に容易に挿入する。このため、球根植付けパイプの下降に際して、下端開口部に吸引保持された球根がシートを突き破るための抵抗を受けることがない。したがって、球根が下端開口部へ過剰に押し付けられることがなく、球根の周面が損傷されるのを防止できる。
【0018】また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の球根植付け機であって、穴形成用ロッドは、前記球根植付けパイプの昇降動作に伴って、土壌に球根植付け穴を形成することを特徴としている。
【0019】したがって、請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の作用に加えて、球根植付けパイプの球根植付け動作に伴って、穴形成用ロッドが植付け土壌に植付け穴を形成する作用がある。このとき、土壌表面にシートが被せてある場合は、シートも穴形成用ロッドで穴開けされる。穴形成用ロッドは、球根植付けパイプより走行方向前方側に位置するため、植付けパイプに先行して植付け穴を形成する作用がある。このため、穴形成用ロッドで形成された植付け穴は、次の植付け工程での植付け穴として利用される。すなわち、前の植付け工程に伴う穴形成用ロッドの下降動作で植付け穴が形成されているため、次の植付け工程では球根植付けパイプを前の植付け工程で形成された植付け穴に挿入する。このため、球根植付けパイプの下降に際して、下端開口部に吸引保持された球根が土から挿入抵抗を受けることがない。したがって、球根が下端開口部へ過剰に押し付けられることがなく、球根の周面が損傷されるのを防止できる。
【0020】また、請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5のいずれかに記載された球根植付け機であって、前記穴形成用ロッドは、前記球根植付けパイプに対して前記走行方向に相対的に移動調節可能であることを特徴としている。
【0021】したがって、請求項6記載の発明では、請求項4及び請求項5に記載された発明の作用に加えて、穴形成用ロッドと球根植付けパイプとの距離を任意に調節することが可能となり、所望の球根の植付け密度を得ることが可能となる。
【0022】さらに、請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の球根植付け機であって、球根植付けパイプの下端開口部に、環状の弾性部材が固設されていることを特徴としている。
【0023】したがって、請求項7記載の発明では、請求項1〜請求項6に記載された発明の作用に加えて、弾性部材が球根と当接するため、吸引、保持に伴って球根の周面を損傷することを防止できる。また、例えば比較的柔らかい特性を有するゴム組成物や合成樹脂で弾性部材を形成することにより、球根の周面形状に追従して弾性部材が球根周面に密着することができ、球根を吸引、保持する作用を確実にすることができる。
【0024】また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の球根植付け機であって、球根植付けパイプが上昇して停止した状態で球根植付けパイプの下端開口部に、球根を上向きにした状態で供給する球根ホルダを備え、この球根ホルダは、ベースマシンに移動可能に支持されていることを特徴としている。
【0025】したがって、請求項8記載の発明では、請求項1〜請求項7に記載された発明の作用に加えて、球根ホルダに球根を予め上向きに配置して、球根ホルダを球根植付けパイプの下端開口部近傍(下方)へ移動させることにより、球根が球根植付けパイプの下端開口部に吸引、保持される。このため、作業者が予め球根を球根ホルダに配置しておくことで、作業効率を向上することができる。また、球根ホルダへ球根を配置するため、作業姿勢が楽になり作業者の疲労を軽減することができる。
【0026】さらに、請求項9記載の発明は、請求項8記載の球根植付け機であって、球根ホルダは、ベースマシンにおける球根植付けパイプの略両側方位置にそれぞれ立設された一対のホルダ取付用支柱と、これらホルダ取付用支柱の互いに対向する面にそれぞれ突設された回転支持軸と、それぞれの回転支持軸に一端部が支持され、ホルダ取付用支柱に揺動可能に垂れ下がるように設けられた伸縮可能なアームと、これらアームの他端部同士間に架設されたホルダプレートとを備えてなり、該ホルダプレートの上面に球根植付けパイプの位置に対応して球根配置用凹部が形成されていることを特徴している。
【0027】したがって、請求項9記載の発明では、請求項8記載の発明の作用に加えて、ホルダ取付用支柱にアームを介して揺動可能とされたホルダプレートの球根配置用凹部へ球根を上向きに置くことで、球根と球根植付けパイプの下端開口部とが対応した位置となる。さらに、ホルダプレートを揺動させて球根植付けパイプの下端開口部に近接させ、アームを伸縮調整することにより、球根植付けパイプの下端開口部に球根を容易且つ確実に球根を吸引、保持させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る球根植付け機の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。なお、図面は模式的なものであり、各部分の寸法の比率、配置位置などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0029】(実施形態)図1は、本発明の実施の形態に係る球根植付け機10を示す斜視図である。この球根植付け機10は、四輪を備えて走行駆動されるベースマシン11と、このベースマシン11に載置された球根植付け部12と、ベースマシン11の走行方向Fに対して後部位置に固設された作業者の座席13と、から大略構成されている。
【0030】なお、本実施形態の球根植付け機10で球根の植付けを行う植付け土壌領域は、図1に示すように、所定幅に盛土されてなる畝8である。この畝8の両側には、通路9が造成されている。通常、畝8は耕作面積に応じて、所定幅の通路9を隔てて複数条が互いに平行をなすように造成されている。また、これらの畝8は、合成樹脂シートでなる所謂マルチフィルム7で覆われている。
【0031】(ベースマシンの構成)ベースマシン11は、図1に示すように、平面形状が例えば略長方形のシャシフレーム14の前部の両側部に対をなす前輪15R,15Lが、後部の両側部に対をなす後輪16R,16Lが軸装されている。なお、シャシフレーム14の幅寸法は、畝8の幅寸法より長く形成されている。また、前輪15R,15L及び後輪16R,16Lは、畝8の両側の通路9を走行するように設定されている。そして、シャシフレーム14の後部には、駆動エンジン17と減速機18とが載置されている。なお、これら駆動エンジン17と減速機18は、作業者の邪魔にならないように、座席13の下方に配置されている。駆動エンジン17の回転駆動力は、減速機18で減速されて図示しない回転駆動力伝達手段を介して後輪16R,16Lに伝達されるようになっている。
【0032】また、シャシフレーム14における座席13の前方位置には、例えばにんにく等の球根を収納しておく球根箱(種子箱)19が配置されるようになっている。また、シャシフレーム14において球根箱19が配置される領域より僅かに前方位置には、ベースマシン11の走行操作や制動操作などを行うための複数の操作ペダル20が設けられている。なお、本実施形態に係る球根植付け機10では、図示しない制御部に植付け間隔寸法を入力設定するようになっている。そして、図示しない走行スイッチをONにすると、植付け間隔寸法分の走行を行った後に自動的に停止するようになっている。上記した複数のペダル20は、制御部での制御とは別に、任意の走行や停止などの操作を可能にしている。
【0033】さらに、シャシフレーム14の略中央部には、球根植付け部12が配置されると共に、後述する球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32の昇降動作に伴って、これらが通過するための開口部21が形成されている。この開口部21は、畝8の幅寸法と同程度の幅寸法に設定され、畝8の略幅全体に亙って球根植付け部12が対峙し得るように開口されている。
【0034】また、シャシフレーム14における開口部21の前方位置には、エアシリンダ駆動装置22と、真空ポンプ23とが載置・固定されている。エアシリンダ駆動装置22は、図1に示すように座席13の右側方に配置されたシリンダ駆動スイッチ24で操作されるようになっている。
【0035】(球根植付け部の構成)次に、球根植付け部12の構成について、図1〜図3を用いて説明する。球根植付け部12は、図1に示すように、シャシフレーム14における開口部21の両側部分にそれぞれ立設された一対の昇降ガイドロッド25,25を備える。この一対の昇降ガイドロッド25,25の上端部には、シリンダ固定板26が架設されている。このシリンダ固定板26の中央には、エアシリンダ27がピストンロッド28を下向きにして固定されている。エアシリンダ27は、図1に示すように、配管35を介してエアシリンダ駆動装置22に接続されている。
【0036】上記した一対の昇降ガイドロッド25,25には、昇降ブロック29の両端が上下方向に摺動自在に支持されている。昇降ブロック29の上面中央部には、上記したピストンロッド28の自由端が固定されている。なお、昇降ブロック29は、図2及び図3に示すように、中空構造であり、内部空間に横パイプ30が収容・固定されている。この横パイプ30は、昇降ブロック29の幅寸法より僅かに短く設定されている。
【0037】また、本実施形態では、横パイプ30の下面の幅方向に亙って等間隔の4箇所に、例えば鋼鉄製の球根植付けパイプ31が、それぞれ横パイプ30に連通するように固設されている。これら4本の球根植付けパイプ31は、等間隔で平行をなすように設定されている。また、これら球根植付けパイプ31は、昇降ブロック29の底壁部を貫通して鉛直方向に沿って、昇降ブロック29から垂れ下がるように固定されている。
【0038】さらに、球根植付けパイプ31の上部には、当該球根植付けパイプ31と平行をなす穴形成用ロッド32が、連結ロッド部33を介して一体的に設けられている。なお、穴形成用ロッド32と連結ロッド部33とは、例えば鋼鉄製のパイプをL字状に折り曲げて形成されており、連結ロッド部33の端部が球根植付けパイプ31の上部に溶接されている。ここで、穴形成用ロッド32の下端部と球根植付けパイプ31の下端部とは、略同じレベルになるように、穴形成用ロッド32の長さが設定されている。また、穴形成用ロッド32の下端は、閉塞され且つ土壌中に貫入し易いようい尖端形状となっている。なお、本実施形態では、上記したように穴形成用ロッド32の下端部と球根植付けパイプ31の下端部とが略同じレベルになるように、穴形成用ロッド32の長さを設定したが、穴形成用ロッド32の長さを短く設定して、穴形成用ロッド32が土壌に被せたマルチフィルムに穴を形成するに留めた構成としてもよい。
【0039】上記した横パイプ30には、図1に示すように、真空ポンプ23に接続された配管34が昇降ブロック29を貫通して導かれて接続されている。このため、真空ポンプ23の駆動に従って、横パイプ30に連通するように固定された球根植付けパイプ31内に負圧を発生させることが可能となる。
【0040】このような構成の球根植付け部12を駆動するに当たって、エアシリンダ駆動装置22は、通常、ピストンロッド28がエアシリンダ27内に最も引っ込んだ状態となるように設定され、シリンダ駆動スイッチ24がONに操作された場合に、所定の時間内にピストンロッド28が下方に突出した後、再度最も引っ込んだ状態まで戻る動作を行い、ピストンロッド28が最も引っ込んだ状態で停止するように駆動制御される。具体的には、昇降ガイドロッド25の上部に配置された図示しないリミットスイッチを用いて、昇降ブロック29が最も上位に位置したときに、エアシリンダ27の動作を停止させるようになっている。このため、球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32を下降させる場合は、その都度、シリンダ駆動スイッチ24を操作するように設定されている。
【0041】また、真空ポンプ23は、昇降ブロック29が最上位にある状態から最下位にある状態まで、球根植付けパイプ31内を負圧にするように設定されている。そして、昇降ブロック29が最下位に下がった時点で、真空ポンプ23は停止するように制御される。さらに、昇降ブロック29が最下位の状態から上昇する間も真空ポンプ23は停止するように制御される。そして、昇降ブロック29が最上位に戻ったときに、真空ポンプ23を駆動して再度球根植付けパイプ31内が負圧になるように制御される。このような真空ポンプ23の制御は、図示しないリミットスイッチを用いることにより行うことができる。
【0042】なお、エアシリンダ駆動装置22及び真空ポンプ23の駆動制御は、昇降ブロック29又は球根植付けパイプ31の位置検出センサと、シーケンシャル制御を行う制御部とで行う構成としても勿論よい。
【0043】(球根植付け機の作用及び動作)次に、上記した構成の球根植付け機10の操作方法、動作、及び作用について説明する。
【0044】まず、マルチフィルム7で覆われた畝8の長手方向の一端部を跨ぐように球根植付け機10を配置する。すなわち、前後輪15R,15L、16R,16Lが、畝8を挟む通路9,9を走行できるように球根植付け機10を配置させる。このとき、シャシフレーム14の座席13の前方位置に、例えばにんにくなどの球根6を収容した球根箱19を載置しておく。
【0045】作業者は、座席13に座って駆動エンジン17を始動させると共に、エアシリンダ駆動装置22及び真空ポンプ23を初期状態となるように操作を行う。その後、作業者は座席13に座った姿勢でシリンダ駆動スイッチ24をONにする操作を行う。このように、作業者が座席13に座った状態では、作業者が球根植付け部12から離れているため、手などが昇降ブロック29などに当たるのを回避することができ、作業の安全性を確保することができる。
【0046】そして、シリンダ駆動スイッチ24がON状態になると、エアシリンダ駆動装置22の作動によりエアシリンダ27がピストンロッド28を押し出す動作を行う。これに伴って、昇降ブロック29は昇降ガイドロッド25を摺動して下降する。このため、球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32が下降して、マルチフィルム7を貫通して畝8に所定深さの植付け穴8Aを形成した後、所定時間内で最上位まで上昇して戻る動作を行う。球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32が最上位まで戻ると、エアシリンダ27の作用により停止する。
【0047】このように畝8の長手方向の端部で最初の植付け穴8Aを形成した場合は、最初だけ、球根植付け機10を走行させずに、停止したままの状態で以下の作業を行う。すなわち、作業者は、最上位に位置する球根植付けパイプ31の下端開口部31Aに球根6を発芽部分が上を向くようにして近接させる。このとき、真空ポンプ23は作動状態にあり、球根植付けパイプ31内は負圧になっているため、球根6は下端開口部31Aに吸引、保持される。作業者は、このような球根6を球根植付けパイプ31にセットする動作を全ての球根植付けパイプ31に行う。
【0048】その後、作業者が座席13に座った状態で、シリンダ駆動スイッチ24をONにすることにより、球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32は下降し、先に形成した植付け穴8A内に貫入される。球根植付けパイプ31は、最下位に至るまで球根6を吸引して保持するが、最下位に至ると真空ポンプ23が停止されて負圧状態が解除されるため、球根植付けパイプ31が上昇動作を行うと、図4に示すように、球根6は植付け穴8Aの底部に残されて植付けが行われる。球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32が最上位まで上昇すると、エアシリンダ駆動装置22がエアシリンダ27の動作を停止させる。
【0049】このように、1回目の植付け工程が終了した後は、図示しない走行スイッチをONにすることにより、球根植付け機10は、所定距離(植付け間隔寸法)を進んで停止する。この状態で、2回目の植付け工程を行う。すなわち、作業者は、再度、球根6を球根植付けパイプ31にセットする動作を全ての球根植付けパイプ31に行う。そして、シリンダ駆動スイッチ24をONにすることにより、球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32を下降、上昇の動作が行われる。この工程でも、球根植付けパイプ31が最下位に至ると負圧が解消されて球根6が植付け穴8Aの底部に残留される。そして、再度、球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32が最上位まで復帰する。この2回目の植付け工程では、穴形成用ロッド32がマルチフィルム7を開口させると共に、新たな植付け穴8Aを形成するため、この植付け穴8は3回目の植付け工程において、球根植付けパイプ31が挿入される植付け穴8として利用される。このように、球根6を植付ける際には、既に植付け穴8が形成されているため、球根6は土から反力を受けることがなく、球根植付けパイプ31の下端開口部31Aの縁に過剰に押し付けられて損傷されるのを防止することができる。
【0050】3回目以降の植付け工程は、このような操作を単に繰り返すだけでよい。なお、図2は、3回目以降の植付け工程における球根6を球根植付けパイプ31の下端開口部31Aに保持させる動作を示す断面説明図である。また、図3は、3回目以降の植付け工程において、球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32を下降させて、球根6の植付けと新しい植付け穴8を形成している状態を示す断面説明図である。
【0051】なお、球根植付け機10の走行において、前工程で形成された植付け穴8と球根植付けパイプ31との位置がずれた場合は、操作ペダル20を操作して位置調節を行うことが可能である。
【0052】このようにして1条の畝8の球根植付けが完了した後は、球根植付け機10を他の畝8に移動させて、同様の操作を行えばよい。
【0053】(本実施形態の変形例1)図5及び図6は、本実施形態に係る球根植付け機10の変形例1を示す要部斜視図である。この変形例1は、上記した球根植付け機10に球根ホルダ40を設けたものであり、他の構成は上記実施形態に係る球根植付け機10と同様である。このため、変形例1の説明において、上記実施形態に係る球根植付け機10と同一部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0054】この変形例1では、図5に示すように、シャシフレーム1における開口部21の後部両側に、ホルダ取付用支柱41がそれぞれ立設されている。そして、ホルダ取付支柱41同士が対向する内側面上部には、回転支持軸42が内側側方へ向けて突設されている。さらに、両方の回転支持軸42,42には、小径の各揺動アーム43の上端が当該各回転支持軸42に直角をなすように支持されている。そして、一対の揺動アーム43,43の下端には、回転支持軸44を介して球根ホルダ(ホルダプレート)40の両端側が支持されている。これにより、一対の揺動アーム43,43の下端同士に、球根ホルダ40が回動自在に支持されている。この球根ホルダ40は、球根植付けパイプ31と対応する位置の上面に球根6を保持する球根配置用凹部40Aがそれぞれ形成され、各回転支持軸44を介して水平状態を維持しながら昇降自在になっている。
【0055】そして、図6に示すように、球根ホルダ40の球根配置用凹部40Aにそれぞれ球根6を発芽部分が上を向くように収納し、球根ホルダ40等を手作業で図6中矢印方向に押すことにより、一対の揺動アーム43,43を回転支持軸42,44を支点として回動させ、球根6を球根植付けパイプ31の下端開口部31Aの直下に移動させることが可能となる。この際、球根ホルダ40が水平状態を維持しながら上昇することにより、各球根配置用凹部40Aに収納された球根6をそれぞれ対応する球根植付けパイプ31の下端開口部31Aへ近接させて、4個の球根6全部を同時にそれぞれの球根植付けパイプ31の下端開口部31Aに吸引、保持させることが可能となる。
【0056】この変形例1では、球根ホルダ40を設けたことにより、球根6の装着作業が容易になり、作業者の負担を軽減することが可能となる。
【0057】(本実施形態の変形例2)図7及び図8は、本実施形態に係る球根植付け機10の変形例2を示す。この変形例2の説明は、上記した実施形態と異なる部分の説明に留める。すなわち、この変形例2では、球根植付けパイプ31と穴形成用ロッド31とを連結する連結ロッド部33を、球根植付けパイプ31側に固定された太い径の嵌合パイプ部33Aと、この嵌合パイプ部33Aに嵌合される被嵌合パイプ部33Bとで構成し、これらが互いに嵌合深さを調節可能に固定されている。すなわち、嵌合パイプ部33Aと被嵌合パイプ部33Bには、ピッチが同じに設定された複数のボルト孔38が形成されており、両パイプ部の任意のボルト孔38同士を合わせることにより、連結ロッド部33の長さPを調節し得るようにしたものである。なお、嵌合パイプ部33Aと被嵌合パイプ部33Bとは、図7に示すように、例えばボルト36、ナット37とで固定されるようになっている。なお、図8はボルト36、ナット37を取り付けていない状態で球根植付けパイプ31を上部で水平方向に切断した要部の断面図である。
【0058】このような変形例2では、球根植付けパイプ31と穴形成用ロッド32との距離Pが任意に設定でき、球根植付け機10の走行方向Fに沿う植付け列の植付けピッチPを任意に設定することができる。このため、球根植付け密度を任意に設定することが可能となる。なお、このように植付け列のピッチPを変更した場合は、図示しない制御部に植付け間隔寸法をピッチPの寸法と同一となるように、入力設定し直すことが必要である。
【0059】(本実施形態の変形例3)図9は、本実施形態に係る球根植付け機10の変形例3を示す要部縦断面図である。すなわち、この変形例3では、球根植付けパイプ31の下端開口部31Aに、例えばゴムなどの弾性を有する材料でなる円環状の弾性部材50を固設したものである。この変形例3の他の構成は、上記した実施形態と同様である。
【0060】弾性部材50は、球根6を受ける内周面がテーパ面50Aになっている。このため、球根6の周面の傾斜に近似したテーパ面50Aであり、球根6の周面との密着性を向上することができる。このように密着性が向上することにより、真空ポンプ23の吸引力を低く設定することが可能となる。また、この変形例3では、球根6の損傷が発生するのをさらに抑えることができる。なお、弾性部材50の材料としては、ゴムの他に合成樹脂を用いてもよい。
【0061】(本実施形態の変形例4)図10は、本実施形態に係る球根植付け機10の変形例4を示す説明図である。この変形例4では、球根植付けパイプ31を昇降駆動させる昇降駆動手段が上記した実施形態と異なる。
【0062】この変形例4では、シャシフレーム14の前部に一端が支持軸59に回転自在に支持された揺動ロッド60の他端に、昇降ブロック61が揺動ロッド60に対して回転自在に支持されている。この昇降ブロック61の下部には、下方へ向けて突出するように球根植付けパイプ31が固定されている。この球根植付けパイプ31には、ベースマシン11の進行方向前方側に、球根植付け間隔分の寸法を隔てて球根植付けパイプ31と平行をなすように穴形成用ロッド32Aが一体に設けられている。この穴形成用ロッド32Aの先端部は、球根植付けパイプ31より短く、球根植付けパイプ31が最下位置に降りたときに、土壌表面に浅く突き刺さる程度に設定されている。また、揺動ロッド60の中間部には、例えばエアシリンダ62のピストンロッド63の自由端部が支持されている。このため、エアシリンダ62を駆動することにより、出没するピストンロッド63で揺動ロッド60が、支持軸59を支点として揺動し、これに伴って球根植付けパイプ31が昇降動作を行うようになっている。なお、昇降ブロック61は、ガイド部材により上下方向のみに移動可能となっている。
【0063】(本実施形態の変形例5)図11は、本実施形態に係る球根植付け機10の変形例5を示す要部説明図である。この変形例5は、球根植付けパイプ31と穴形成用ロッド32が設けられた昇降ブロック61をバネ64を介してシャシプレート側部材14Aに吊り上げ、偏心カム65を回転させることにより、バネ64の付勢力に抗して昇降ブロック61を下降させたり、バネ64の付勢力により昇降ブロック61を上昇させる構成となっている。なお、昇降ブロック61は、ガイド部材により上下方向のみに移動可能となっている。
【0064】(本実施形態の変形例6)図12は、本実施形態に係る球根植付け機10の変形例6を示す要部説明図である。この変形例6では、昇降ブロック61の上部に上下方向に沿ってギアが並列に形成されたラックギア66が固設され、このラックギア66にピニオンギア67を噛合させている。そして、ピニオンギア67を回転駆動することにより、ラックギア66を昇降させ、これに伴って球根植付けパイプ31及び穴形成用ロッド32を昇降させるようになっている。
【0065】上記のように、本発明の実施形態の開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態及び運用技術が明らかとなろう。例えば、上記した実施形態では、球根植付けパイプ31と穴形成用ロッド32との距離を調節し得る変形例3があることを述べたが、球根植付け機10の幅方向に並ぶ球根植付けパイプ31同士の間隔を調節し得る構成としても勿論よい。
【0066】また、上記した実施形態では、球根植付け機10が車輪を備えた構成としてが、所謂キャタピラなどの無端走行帯で走行するような構成としてもよく、無端走行帯を用いれば、走行に伴う位置ずれを抑制することが可能となる。この他に、球根植付け機10は、牽引手段で牽引されて走行する構成としてもよい。
【0067】さらに、上記した実施形態では、球根植付け機10を畝8に植付けを行う場合について説明したが、略平坦な土壌に球根植付けを行う場合に用いてもよい。
【0068】また、上記した実施形態では、球根植付けパイプ31が4本である場合について説明したが、この本数に限定されないことは勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、球根の植付け効率を顕著に高める効果を奏する。また、球根植付けパイプが、単純に昇降動作のみであるため、球根植付けパイプの機械的耐久性が高く、メンテナンスの容易な球根植付け機を実現することができる。
【0070】請求項2記載の発明によれば、、請求項1記載された発明の効果に加えて、球根植付けパイプを上昇駆動させて引き抜く際に、球根を容易に植付け土壌中に残留するため、球根の損傷を防止する効果がある。
【0071】請求項3記載の発明では、請求項1及び請求項2に記載された発明の効果に加えて、植付け効率を高める効果がある。このため、作業者の労力や作業に拘束される時間を少なくする効果がある。
【0072】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜請求項3に記載された発明の効果に加えて、球根植付けパイプを下降させる際に、下端開口部に吸引保持された球根がマルチフィルムなどのシートから反発力を受けることがないため、球根植付けパイプの下端開口部に吸引された当接される球根が過剰に下端開口部に押し付けられることを防止する効果がある。この結果、請求項4記載の発明では、球根を土壌中へ挿入する段階で、球根の周面が損傷されるのを防止する効果がある。
【0073】請求項5記載の発明によれば、請求項4に記載された発明の効果に加えて、球根植付けパイプを下降させる際に、下端開口部に吸引保持された球根がマルチフィルムなどのシートおよび土壌から挿入抵抗を受けることがないため、球根植付けパイプの下端開口部に吸引された当接される球根が過剰に下端開口部に押し付けられることを防止する効果がある。この結果、請求項5記載の発明では、球根を土壌中へ挿入する段階で、球根の周面が損傷されるのを防止する効果がある。
【0074】請求項6記載の発明では、請求項4及び請求項5に記載された発明の効果に加えて、穴形成用ロッドと球根植付けパイプとの距離を任意に設定することが可能となり、球根の植付け間隔を調整することが可能となり、植付け土壌の柔らかさや栄養状態などの土壌の特性に応じてして作付け密度を調整することが可能になる。
【0075】請求項7記載の発明では、請求項1〜請求項6に記載された発明の効果に加えて、弾性部材が球根と当接するため、球根の周面の損傷を防止すると共に、球根を確実に保持する効果がある。このため、収穫される球根の品質の向上と、植付け作業の歩留まりを向上する効果がある。
【0076】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜請求項7に記載された発明の効果に加えて、作業者が予め球根を球根ホルダに配置しておくことで、作業効率を向上することができる。また、球根ホルダへ球根を配置するため、作業姿勢が楽になり作業者の疲労を軽減することができる。
【0077】請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の発明の効果に加えて、アームを伸縮調整することにより、球根植付けパイプの下端開口部に球根を容易且つ確実に球根を吸引、保持させることができる。
【出願人】 【識別番号】591281356
【氏名又は名称】苫米地 力
【出願日】 平成12年12月12日(2000.12.12)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外9名)
【公開番号】 特開2002−176812(P2002−176812A)
【公開日】 平成14年6月25日(2002.6.25)
【出願番号】 特願2000−377629(P2000−377629)