トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 ロータリ耕耘装置の泥落し構造
【発明者】 【氏名】鎌田 直樹

【要約】 【課題】ロータリ耕耘装置における清掃の容易性を高める。

【解決手段】ロータリ耕耘装置7は、所定方向に回転駆動されるロータリ軸15と、該ロータリ軸15に装着される複数の耕耘爪16と、該耕耘爪16の先端軌跡上方を覆うロータリカバー17とを備えて構成される。ロータリカバー17の下面側には、移動自在もしくは弾性変形自在な泥落し部材が設けられる一方、ロータリカバー17の上面側には、泥落し部材の移動操作もしくは弾性変形操作を行うための泥落し操作部が設けられる。例えば、泥落し部材は、ロータリカバー17の下面に沿って移動自在なヘラ部材18で構成され、泥落し操作部は、ロータリカバー17に形成される長孔17aを介してヘラ部材18に連結されたレバー部材19で構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定方向に回転駆動されるロータリ軸と、該ロータリ軸に装着される複数の耕耘爪と、該耕耘爪の先端軌跡上方を覆うロータリカバーとを備えるロータリ耕耘装置において、前記ロータリカバーの下面側に、移動自在もしくは弾性変形自在な泥落し部材を設けると共に、ロータリカバーの上面側に、泥落し部材の移動操作もしくは弾性変形操作を行うための泥落し操作部を設けたことを特徴とするロータリ耕耘装置の泥落し構造。
【請求項2】 請求項1において、前記泥落し部材は、ロータリカバーの下面に沿って移動自在なヘラ状部材であり、前記泥落し操作部は、ロータリカバーに形成される長孔を介して前記ヘラ状部材に連結されたレバー部材であることを特徴とするロータリ耕耘装置の泥落し構造。
【請求項3】 請求項1において、前記泥落し部材は、ロータリカバーの下面に対して接離方向に移動自在なクシ状部材であり、前記泥落し操作部材は、ロータリカバーに形成される孔を介して前記クシ状部材に連結されたレバー部材であることを特徴とするロータリ耕耘装置の泥落し構造。
【請求項4】 請求項1において、前記泥落し操作部は、ロータリカバーに形成された操作窓であり、前記泥落し部材は、操作窓を塞ぐようにロータリカバーの下面側に張設された弾性板状部材であることを特徴とするロータリ耕耘装置の泥落し構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行型耕耘機等に設けられるロータリ耕耘装置の泥落し構造の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、歩行型耕耘機等に設けられるロータリ耕耘装置は、所定方向に回転駆動されるロータリ軸と、該ロータリ軸に装着される複数の耕耘爪と、該耕耘爪の先端軌跡上方を覆うロータリカバーとを備えて構成される。この種のロータリ耕耘装置では、ロータリカバーの下面に泥が付着するため、付着した泥を清掃具を用いて落したり、水で洗い流す等の清掃作業が要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記ロータリカバーは、通常、耕耘爪の先端軌跡に沿うように円弧状に形成されており、その下面側に清掃具やホースが入り難いため、清掃時の作業性に劣るという不都合がある。そこで、図10および図11に示すものの如く、ロータリカバー101の下面にゴム板102を貼着し、泥の付着を防止することが提案されるが、このものでは、泥の付着を少なくすることができるものの、付着した泥を積極的に落すことはできないため、従来と同様に、付着した泥を清掃具を用いて落したり、水で洗い流す等の清掃作業が要求される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、所定方向に回転駆動されるロータリ軸と、該ロータリ軸に装着される複数の耕耘爪と、該耕耘爪の先端軌跡上方を覆うロータリカバーとを備えるロータリ耕耘装置において、前記ロータリカバーの下面側に、移動自在もしくは弾性変形自在な泥落し部材を設けると共に、ロータリカバーの上面側に、泥落し部材の移動操作もしくは弾性変形操作を行うための泥落し操作部を設けたことを特徴とするものである。つまり、ロータリカバーの上面側に設けられる泥落し操作具を操作するだけで、ロータリカバーの下面側に付着した泥を落すことができ、その結果、ロータリ耕耘装置における清掃の容易性を高めることができる。また、前記泥落し部材は、ロータリカバーの下面に沿って移動自在なヘラ状部材であり、前記泥落し操作部は、ロータリカバーに形成される長孔を介して前記ヘラ状部材に連結されたレバー部材であることを特徴とするものである。つまり、このものでは、レバー部材を長孔に沿って操作するだけで、ロータリカバーの下面側に付着した泥を落すことが可能になる。また、前記泥落し部材は、ロータリカバーの下面に対して接離方向に移動自在なクシ状部材であり、前記泥落し操作部材は、ロータリカバーに形成される孔を介して前記クシ状部材に連結されたレバー部材であることを特徴とするものである。つまり、このものでは、レバー部材を押し引き操作するだけで、ロータリカバーの下面側に付着した泥を落すことが可能になる。また、前記泥落し操作部は、ロータリカバーに形成された操作窓であり、前記泥落し部材は、操作窓を塞ぐようにロータリカバーの下面側に張設された弾性板状部材であることを特徴とするものである。つまり、このものでは、操作窓を介して弾性板状部材を押すだけで、ロータリカバーの下面側に付着した泥を落すことが可能になる。また、弾性板状部材には、泥が付着しにくいため、泥の付着を少なくすることができ、しかも、石等の衝突音を弾性板状部材で緩和できる利点がある。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は歩行型耕耘機であって、該歩行型耕耘機1は、前端部にフロントヒッチ2が設けられた機体フレーム3と、該機体フレーム3に搭載されるエンジン4と、該エンジン4の動力を変速するトランスミッション5と、該トランスミッション5の下端部に車軸(図示せず)を介して取付けられる左右一対の車輪6と、機体フレーム3の後部に選択的に装着されるロータリ耕耘装置7と、機体フレーム3の後部から延出するハンドルフレーム8とを備えて構成される。
【0006】9は機体の前後バランスを調節するために機体前部に取付けられるバランスウエイトであって、該バランスウエイト9は、ヒッチ取付ピン2aを介してフロントヒッチ2に着脱自在に取付けられている。本実施形態のバランスウエイト9は、中空状の半透明樹脂製容器で形成されており、その上部には、常時はキャップ10で塞がれる注入口が形成される一方、底部には、常時は蝶ボルト11で塞がれる排出口が形成されている。つまり、容器内には、流動性のバランス材(水等の液体や鋼球等の固体)を注入することができ、その注入量に応じてバランスウエイト9の重さを自在に調節することが可能になる。
【0007】バランスウエイト9の内部には、注入室を前後に仕切る仕切壁9aが設けられている。仕切壁9aによって仕切られた前後の注入室9b、9cには、それぞれ注入口および排出口が形成されており、注入室9b、9c毎にバランス材の注入量を調節することができる。そして、前側注入室9bにあっては、後側注入室9cよりも前方に位置するので、後側注入室9cに同量のウエイト材を注入する場合に比して機体を効果的に前バランスにすることが可能になる。そのため、バランスウエイト9にバランス材を平均的に注入する場合に比して、バランスウエイト9の重量を抑えることができ、延ては、機体の総重量を軽減して旋回時等の操作性を向上させることが可能になる。
【0008】さらに、バランスウエイト9の側面には、上下方向に所定間隔を存して目盛9dがプリントされている。各目盛9dは、機体後部に装着可能な作業機毎(もしくは作業種別毎)に適正な前後バランスとなる注入量を予め測定し、該測定結果に基づいてレベル設定されている。従って、オペレータが機体の前後バランスを調節する際には、機体後部に装着した作業機の種類もしくは作業種別を確認し、その作業機名もしくは作業種別が表記された目盛9dまでバランス材を注入するだけで、操作荷重が最も軽くなる適正なバランス調節を行うことが可能になる。
【0009】ロータリ耕耘装置7は、機体フレーム3の後部に着脱自在に連結可能なロータリフレーム12と、該ロータリフレーム12の後部に設けられる尾輪13と、トランスミッション5から作業動力を入力するロータリケース14と、該ロータリケース14の下端部から左右に延出するロータリ軸15と、該ロータリ軸15に取付けられる複数の耕耘爪16と、該耕耘爪16の先端軌跡上方を覆うロータリカバー17とを備えて構成される。ロータリケース14は、トランスミッション5から入力した作業動力をチェン伝動機構(図示せず)を介してロータリ軸15に伝動する。ロータリ軸15が所定方向に回転すると、耕耘爪16によって土壌が耕耘される。このとき、耕耘爪16で掘り起された耕耘土は、ロータリカバー17の下面にあたり、飛散が規制される。
【0010】ロータリカバー17の下面側には、移動自在もしくは弾性変形自在な泥落し部材が設けられる一方、ロータリカバー17の上面側には、泥落し部材の移動操作もしくは弾性変形操作を行うための泥落し操作部が設けられている。つまり、ロータリカバー17の上面側に設けられる泥落し操作部を操作するだけで、ロータリカバー17の下面側に付着した泥を落すことが可能になる。以下、泥落し部材および泥落し操作部の具体例として三つの実施形態を図面に沿って説明する。
【0011】図3は第一実施形態を示すロータリ耕耘装置の断面図、図4は要部平面図である。これらの図に示されるように、第一実施形態の泥落し部材は、ロータリカバー17の下面に沿って移動自在なヘラ部材18である。一方、泥落し操作部は、ロータリカバー17に前後方向を向いて形成される長孔17aを介してヘラ部材18に連結されたT型のレバー部材19であって、該レバー部材19を長孔17aに沿ってスライド操作することにより、ヘラ部材18がロータリカバー17の下面側に付着した泥を落すように動作する。尚、20は長孔17aを塞ぐフチゴムである。
【0012】図5は第二実施形態を示すロータリ耕耘装置の斜視図、図6は断面図、図7は要部平面図である。これらの図に示されるように、第二実施形態の泥落し部材は、ロータリカバー17の下面に対して接離方向に移動自在に設けられるクシ部材21であって、所定間隔を存して並列する多数の泥落しプレート21aを備えている。一方、泥落し操作部材は、ロータリカバー17(ロータリフレーム12)に形成される孔を介してクシ部材21に連結されたレバー部材22であって、該レバー部材22に設けられるワッシャ23とロータリフレーム12との間には、クシ部材21をロータリカバー17の下面に圧接させる圧縮バネ24が介設されている。レバー部材22を下方に押し込むと、クシ部材21がロータリカバー17の下面に対して接離し、それに伴ってロータリカバー17の下面に付着した泥が落されることになる。
【0013】図8は第三実施形態を示すロータリ耕耘装置の斜視図、図9は断面図である。この図に示されるように、第三実施形態の泥落し操作部は、ロータリカバー17に形成された操作窓17bである。一方、泥落し部材は、操作窓17bを塞ぐようにロータリカバー17の下面側に張設されたゴム板(弾性板状部材)25であって、該ゴム板25を操作窓17bを介して押すことにより、ゴム板25の下面側に付着した泥を落すことが可能になる。
【0014】叙述の如く構成されたものにおいて、ロータリ耕耘装置7は、所定方向に回転駆動されるロータリ軸15と、該ロータリ軸15に装着される複数の耕耘爪16と、該耕耘爪16の先端軌跡上方を覆うロータリカバー17とを備えて構成される。ロータリカバー17の下面側には、移動自在もしくは弾性変形自在な泥落し部材が設けられる一方、ロータリカバー17の上面側には、泥落し部材の移動操作もしくは弾性変形操作を行うための泥落し操作部が設けられ、該泥落し操作部を操作するだけで、ロータリカバー17の下面側に付着した泥を落すことができ、その結果、ロータリ耕耘装置7における清掃の容易性を高めることができる。
【0015】また、第一実施形態の泥落し部材は、ロータリカバー17の下面に沿って移動自在なヘラ部材18であり、泥落し操作部は、ロータリカバー17に形成される長孔17aを介してヘラ部材18に連結されたレバー部材19であるため、レバー部材19を長孔17aに沿って操作するだけで、ロータリカバー17の下面側に付着した泥を落すことができる。
【0016】また、第二実施形態の泥落し部材は、ロータリカバー17の下面に対して接離方向に移動自在なクシ部材21であり、泥落し操作部は、ロータリカバー17に形成される孔を介してクシ部材21に連結されたレバー部材22であるため、レバー部材22を押し引き操作するだけで、ロータリカバー17の下面側に付着した泥を落すことができる。
【0017】また、第三実施形態の泥落し操作部は、ロータリカバー17に形成された操作窓17bであり、泥落し部材は、操作窓17bを塞ぐようにロータリカバー17の下面側に張設されたゴム板25であるため、操作窓17bを介してゴム板25を押すだけで、ロータリカバー17の下面側に付着した泥を落すことができる。また、ゴム板25には、泥が付着しにくいため、泥の付着を少なくすることができ、しかも、石等の衝突音をゴム板25で緩和できる利点がある。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成13年5月22日(2001.5.22)
【代理人】 【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
【公開番号】 特開2002−335702(P2002−335702A)
【公開日】 平成14年11月26日(2002.11.26)
【出願番号】 特願2001−152337(P2001−152337)